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創業124年の馬肉店 … 馬肉料理「柿島屋(かきじまや)」(町田)

肉なべと盛り合わせ


 伊丹由宇(いたみ・ゆう)さんの書かれた「超こだわりの店百番勝負」(文春文庫PLUS)という本で、町田の馬肉料理「柿島屋」のことを読んで、今日はその町田にやってきました。

『八王子と横浜港をつなぐ鎌倉街道は、馬車で生糸を運んだので「絹の道」と呼ばれ、町田は調度中間の休憩所にあたった。そこで使えなくなった馬を食べてみたら旨かったので、馬肉の店ができたという。この店も屋台の肉そば(馬肉の日本蕎麦)からはじまった。』

 伊丹さんの著書ではそう紹介されているほど歴史を感じる「柿島屋」の創業は、なんと明治17(1884)年。今年で創業124年という老舗中の老舗です。

 店は、JRの町田駅からも、小田急の町田駅からも、それぞれ歩いて7~8分のビルの1階にあり、すぐ近くや2階にも「柿島屋」のグループ店があって、一瞬、「あれ!? どこがそうなのかな?」と迷ってしまいました。ちょっと路地を入ったところにある、シンプルに「柿島屋」とだけ表記されたお店が、目指す「柿島屋」です。

 店に入ると、店員さんが「いらっしゃいませ、こちらにどうぞ」と、長テーブルがずらりと並ぶ店内の一角に案内してくれます。この長テーブルは、椅子も長椅子(ベンチ風)で、ひとり客もグループ客も、入れ込みで通されていきます。

 まずはやっぱり肉なべ(1,100円)をいただいてみなきゃね。飲み物には瓶ビール(キリンラガー大瓶、660円)を注文し、肉なべができあがるまでのつなぎとして、盛り合せ(370円)をもらいます。

 盛り合せは、ひとつの皿に、きゅうり(もろきゅう)と枝豆、エシャロットを盛り合わせたもので、予想どおりあっという間に出されましたが、肉なべも、これまたあっという間に出てきて、目の前のコンロに置かれます。早いなぁ。

 コンロは4人に1個ずつ程度しかないので、近くに座るひとり客同士が鍋を注文するとバッティングしちゃうことがあるかもしれません。このテーブルは私の右前と左前にそれぞれひとり客が座っていて、正面と左右両側は空いている状態。つまりひとり客がジグザグに座っている状況で、鍋をたのんだのは私だけ。

 他のふたりは焼酎ダブル(580円)をもらって、馬刺し(800円)をつついています。ガラスの徳利で出される焼酎ダブルは、飲むためのグラスとは別のグラス(ワンカップのグラス)で、梅割り用の梅エキスが出され、自分で梅割りにして飲むようになっています。ぶどうエキスがいい人は、ぶどうも選べるようです。ちなみに左前のおじさんは、その焼酎ダブルと馬刺しに、冷奴(270円)を追加して、しめて1,650円なり。30分ほどでサクッと帰っていきました。

 まわりを見わたしてみると、グループ客のほとんどは肉なべをつついていますが、ひとり客で肉なべをつついているのは3~4人にひとりくらい。このコンロの数もちょうどいいのかもしれませんね。少なくとも夏場は。

 肉なべは、すき焼き同様に割り下で煮込んで、溶いた生卵(別売、60円)をからめていただきます。さっぱりとした馬肉がいいですねぇ。

 瓶ビールもなくなって、私も焼酎を、シングル(290円)でもらうと、斜め前のおじさんたちと同じガラスの徳利に、半分の量だけ焼酎が出されます。ついてくる梅エキスの量も半分ほど。常連さんのほとんどは、最初からダブルの量をもらうんですね。ただし、メニューには「焼酎290円」という表記しかありません。

 伊丹さんの本でも紹介されていた、創業の味、肉そば(450円)のほか、メンチ(550円)や、たてがみ(刺身、450円)なども人気がある様子。また奥の小上がりや、入口左手の道路に面したテーブル席では、上肉なべ(1,500円)や、上馬刺し(1,200円)も食べられる(逆に普通の肉なべと馬刺しは食べられない)ようです。

 肉なべに残った汁には自家製そば玉(230円)も入れることができますが、ひとり分の鍋を食べたら、もう満腹。今日はここでお勘定とします。ちょうど1時間の滞在は2,480円でした。どうもごちそうさま!

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「柿島屋」 / 肉なべ / 焼酎(梅割)

店情報

《平成20(2008)年9月5日(金)の記録》

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コメント

おぉぉ
私のテリトリーじゃないですか。

太目の自家製そばが、旨いんだ。
鍋の〆にそばを食べたのは初めてでしたが、大満足でした。

銀座、町田に一人で出没する際は、誘ってください。

投稿: ももパパ | 2008.10.07 18:37

ももパパさん
 シメのそばも食べたかったのですが、ひとりだと鍋だけで満腹になってしまってダメでした。ここの鍋を食べるときは、少なくとも二人以上で行ったほうが、フルコース(?)で堪能できるかもしれませんね。
 ひとりで飲みに出るときは、夕方くらいにふっと思いついて出かけることが多いのですが、事前に計画するときにはご連絡するようにいたします。ぜひまたご一緒させてください。

投稿: 浜田信郎 | 2008.11.02 11:30

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