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〔コラム〕 燗酒のおいしい季節がやってきた

武蔵屋

 立冬も過ぎて、いよいよ寒い季節がやってきました。寒さそのものは厭(いや)なんだけど、呑ん兵衛にとっては「林間に酒を煖め紅葉を焼く」(白楽天)という詩もあるくらい、燗酒がおいしい季節ですよねぇ。

 しかしながら、普通においしい燗酒を飲むことができる居酒屋が意外と少ないのも、これまた悲しい事実。今回は、私が知っている酒場の中で、燗酒がおすすめの店を抽出してみました。

 燗酒ということで、まっさきに思い出す酒場が横浜・桜木町(野毛)の「武蔵屋」です。この店の飲み物は日本酒(「桜正宗」上撰)と瓶ビール(キリン一番搾り)しか置いていなくて、黙って座れば「桜正宗」の燗酒が出されます。しかも飲めるのは、ひとり3杯限り。このため通称「三杯屋」とも言われているほどです。つまみも年中変わらず、玉ネギ酢漬け、おから、タラ豆腐、納豆、お新香の5品が出されるのですが、これらのつまみと「桜正宗」燗酒との相性が、これまた抜群なのです。

 他の店では絶対に飲めないだろうなぁ、というような燗酒を出してくれるのが、阿佐ヶ谷の「善知鳥(うとう)」です。お酒によって燗の温度を変えるのはもちろん、一度、かなり高い温度で燗をつけてから、まるでワインをデキャンタージュするようにツツゥ~~ッと別の器に移し変えながら温度の調整をしたり、徳利を両手で包み込んで微妙な温度の調整をしたりと、それはそれは興味深い燗酒が楽しめるのです。ずらりと並ぶ自家製の珍味類も「善知鳥」の大きな特長です。

善知鳥 伊勢藤 ふくべ
善知鳥 / 伊勢藤 / ふくべ

 囲炉裏に埋め込んだ専用の燗づけ器で、じっくりと燗をつけてくれるのが神楽坂の老舗、「伊勢藤(いせとう)」です。この店にはビールも置いておらず、酒は「白鷹(はくたか)」一本槍。潔(いさぎよ)いですよねぇ! お通しで出される日替りの一汁四菜が、燗酒によく合うのです。

 樽酒(菊正宗)を燗で楽しめるのが、東京駅八重洲口近くにある酒亭「ふくべ」です。この店には樽酒のみならず、全国各地の日本酒が並んでいて、どのお酒を選んでも、燗で注文をすれば、お燗番のおにいさんが慣れた手つきで燗をつけてくれるのです。ここのクサヤをつまみながらいただく、燗の樽酒がうまいんですよねぇ。

 自由が丘の「金田」もまた燗酒がおいしいお店。辛口の「菊正宗」、甘口の「花の井」、そして旨口(?)の「白鷹」の3銘柄が選べます。ずらりと百種類近く並ぶ料理は、見た目も非常に美しいのです。

金田 鈴傳 江戸一
金田 / 鈴傳 / 江戸一

 安い値段で、美味しい日本酒が楽しめるのが、四ツ谷にある、酒屋に併設された立ち飲み屋「鈴傳(すずでん)」。「燗でください」と注文すれば、カウンター内の燗づけ器であっという間に燗をつけてくれます。

 その他、大塚の「江戸一」や、門前仲町の「浅七」、鶯谷(根岸)の「鍵屋」なども燗酒のおいしいお店です。新しいところでは阿佐ヶ谷の、その名も「燗酒屋」。和服に割烹着の女将が、きっちりと美味しい燗をつけてくれるのです。

浅七 鍵屋 燗酒屋
浅七 / 鍵屋 / 燗酒屋

 さぁ、この冬も燗酒だ!

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