« 店情報: おでん「あさひや」(横浜市・日ノ出町) | トップページ | 朝から昼から飲める店 … 大衆酒場「山田屋(やまだや)」(王子) »

梅割り焼酎と美人女将 … おでん「あさひや」(横浜市・日ノ出町)

おでんと梅割焼酎


 横浜以外の人たちが「野毛で飲もう!」という場合の野毛は、広くJR桜木町駅から京急・日ノ出町駅の間にはさまったエリアを指すことが多いようですが、実はこのエリアにはJR桜木町駅に近い側から、花咲町(はなさきちょう)、野毛町(のげちょう)、宮川町(みやがわちょう)の三つの町があり、さらにバー「クライスラー」のある福富町(ふくとみちょう)や、大衆酒場「栄屋(さかえや)」のある長者町(ちょうじゃまち)も、すぐに足を伸ばせるエリアです。野毛に集まる、地元の呑ん兵衛のみなさんは、比較的しっかりと町の名前で呼ぶ場合が多いように思います。

 そんなわけで、今日は宮川町の老舗おでん屋、「あさひや」にやってきました。

 電灯看板には「宝焼酎」の文字が入り、紺ののれんに赤ちょうちん。いかにも渋いお店なのに、非常に狭そうな店内はいつもお客さんで満席模様なうえに、営業時間も午後9時ごろまでと短いので、これまで行けたことがなかったのでした。

 「どうかなぁ」と思いながらのれんの下から垣間(かいま)見える店内を確認すると、いつもはお客さんたちの背中でいっぱいのカウンターの一部にすき間があるようです。よしっ。今日は入れそうだ。

 こういう引き戸タイプの入口は、どっち側を開けるべきか、よく悩むのですが、ここの店は右側の引き戸に「入口」という小さなシールを貼ってくれていて分かりやすい。ガラリ、とその引き戸を開けて店内へと入ります。

 L字カウンターのみ店内は、入口側の辺に5人、右手の縦の辺に4人(+補助席1人分)と、全体でも9~10席というキャパシティ。今日は補助席も出て、すでに9人が座っていて、手前側カウンターの真ん中にポツンとひとり分の席が残っているのみです。

 コートを脱いで、壁際のコートかけにかけて、残っている1席に腰をおろすと、

「いらっしゃいませ。お飲み物はなんにされますか?」

 と声をかけてくれるのは、店の外観からは想像もつかないような(失礼!)、とても上品な感じの美人女将です。飲み物はビール、日本酒、焼酎とそろっていますが、ネットなどによる事前調査では焼酎(390円)がおすすめのようで、まずは焼酎を注文すると、

「梅割でいいですか?」

 と確認が入ったあと、受け皿付きのコップからあふれるまで焼酎を入れてくれて、最後に梅エキスをちらりと注いでくれます。クイッと一口。ッカァ~ッ。生(き)の焼酎は効くなぁ。

「おでんはもう、あまり残ってないんですよ」

 カウンターの中には、四角いホーロー製のバットが二つ並んでいて、その中に、おでんがチラリホラリ。現在の時刻は午後7時半過ぎ。この時間で、もう品切れ間際なんですね。

 そんな中から厚揚げ(130円)と玉子(130円)、ロールキャベツ(250円)を取ってもらいます。

 この店のほとんどのおでんは1品130円。ロールキャベツなど何点かだけがちょっと高めの価格設定になっています。

 このロールキャベツは手作り。以前の仕入れ先がロールキャベツを作らなくなって、別の仕入れ先にかえたところ、あまりパッとしなかったんだそうです。

「それなら自分で作ろうかと思って、今は自分で作ってるんですよ。そのほうが中のお肉なんかもどこのものかちゃんと分かりますしね」と話してくれます。

 ひとり客ばかりのお店っぽいイメージがあったのですが、店内はグループ客が3組で、ひとり客は私と、縦の辺の中央あたりに座っている「☆野毛巡礼記☆」のたけーださんの二人だけです。ちょっと席も遠いので、たけーださんとは軽く目礼を交わしただけで、間に何人かを挟んでの会話は控えます。(こういう会話は、「遠距離恋愛」などとも呼ばれ、大衆酒場では嫌がられることもある行為のようです。)

 焼酎の梅割(390円)をおかわりして、おでんはコンニャク(130円)、焼き豆腐(130円)、ツミレ(130円)をいただきます。おでん以外のつまみは一切置いていない、というのが潔くていいですねぇ。実にシンプルです。

「大根がないのも、お父さんの頃からの方針なんですよ。大根を入れると出汁(だし)の味が変わってしまうんです」

 なるほどねぇ。東大前のおでんの「呑喜」で大根を出し始めて以来、今や、おでん種の定番といってもいい大根ながら、その大根は使わないというところも、これまた老舗の風格ですね。

 ゆっくりと1時間ほどの滞在。焼酎2杯と、おでん6品で今日のお勘定は1,680円でした。どうもごちそうさま。今度は、もっとネタが多い時間帯に来たいですね。

 その後、「ホッピー仙人」で生ホッピー(500円)を1杯いただき、「日の出理容院」にハシゴすると、メグミさんから「こちらは」とご紹介いただいたのは、なんと「激務な日々」のひでさんでした。ブログはよく拝見していたのですが、はじめてお目にかかりました。ここではバーボンソーダを3杯いただいて1,800円。最後に洋光台の「千客萬來」でラーメン(600円)を食べて帰寮したのでした。

090204a 090204b 090204c
「あさひや」 / ロールキャベツ、玉子、厚揚げ / つみれ、焼豆腐、こんにゃく

090204d 090204e 090204f
「ホッピー仙人」 / 「日の出理容院」 / 「千客萬來」

店情報

《平成21(2009)年2月4日(水)の記録》

|

« 店情報: おでん「あさひや」(横浜市・日ノ出町) | トップページ | 朝から昼から飲める店 … 大衆酒場「山田屋(やまだや)」(王子) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11427/44151318

この記事へのトラックバック一覧です: 梅割り焼酎と美人女将 … おでん「あさひや」(横浜市・日ノ出町):

» 三杯屋のあとに三杯屋 … おでん「あさひや」(日ノ出町) [居酒屋礼賛]
 壁に「当店では酒類等は三杯までとさせて頂きます」という短冊がかかっている。この店もまた『三杯屋』なのです。  火曜日の今日は、野毛の「武蔵屋」で、小瓶のビール1本と日本酒を3杯飲んだあと、ふらりふらりと「あさひや」へ。  「武蔵屋」のおばちゃん(=女将)には、いつも「なるべくまっすぐにね!」と見送ってもらうのですが、「は~い」と口ではいい返事をしながらも、足のほうはついここ「あさひや」か、都橋商... [続きを読む]

受信: 2013.08.11 14:11

« 店情報: おでん「あさひや」(横浜市・日ノ出町) | トップページ | 朝から昼から飲める店 … 大衆酒場「山田屋(やまだや)」(王子) »