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ホルモンだけで50年 … 中華料理「第一亭(だいいちてい)」(横浜市・日ノ出町)

ホルモン炒め

「ホルモンだけで50年なんですよ。ホルモン炒めや豚足は、父と母がこの店を始めたときからあった味。それをずっと守っています」

 そう教えてくれる「第一亭」のお姉さん。

 昭和34(1959)年創業の「第一亭」は、今年でちょうど創業50年。88歳になるお父さん(創業者)と、その娘姉妹とその弟さんに、手伝いの女性がひとり加わって切り盛りしています。

 基本的には台湾料理の店なのですが、名物は豚の腸や舌、頭肉、胃などのいわゆるホルモン(もつ)料理。創業の味、ホルモン炒め(600円)は、生の豚腸をぶつ切りにしたもの(いわゆるシロコロ)を、この店独自のニンニク味噌だれで炒めた一品。シロはゆでて下ごしらえするのが普通。これを生のまま炒めて出せるというのは、ものすごい鮮度と、洗いがしっかりしている証拠です。

「弟が必死になって洗うのよ。見て、この筋肉。特に運動をしているわけでもないのに、お父さんも弟も、筋肉がすごいの。いつもホルモンを食べてるからかしらねぇ」

 と笑うお姉さん。確かに! お父さんも、弟さんも筋骨隆々です。

 この店では、生のシロを炒めたホルモン炒め(600円)のほかに、ゆでたシロを炒めたモツ炒め(600円)もメニューにあって、両者を食べ比べることもできます。またホルモン炒めは定食もあって、こちらは700円。大人気の一品です。

「他には何がおすすめ?」と聞いてみると、

「私はレバニラ炒め(600円)やニラ玉(玉子入りニラ炒め、600円)も好きですよ」とお姉さん。しかし、残念ながら、今日はこのホルモン炒めですでに満腹状態。次の課題にさせていただきましょう。

 今日は酒友とふたり、カウンター席の奥のほう、「火が上がります」という注意書きがあるあたりに陣取り、まずは瓶ビール(キリンラガー中瓶、550円)を1本もらって、料理は牛レバ刺(600円)に、いつものガツ生姜(しょうが)炒め(600円)、そして青菜炒め(500円)を一気に注文。カウンターの中、ちょうど目の前で、中華鍋を振るときにゴォゴォと立ち上る炎もつまみに飲み始めたのでした。

 はじめて注文してみた牛レバ刺は、牛レバらしい真っ赤なレバーに、ゴマ油がたっぷりとかけられて出てきます。それとは別に、小皿に入れられた刻みニンニク。どうやって食べるのが正式なのかは知りませんが、我われはこの刻みニンニクの小皿に醤油を入れて、レバーを一切れずつ取っては、そのニンニク醤油をつけながらいただきました。日ごろ食べなれている豚のレバーと比べると、牛レバーはかなり濃厚な感じですね。

 瓶ビールはすぐになくなって、続いては紹興酒をボトル(2,000円)のまま燗をつけてもらいます。

 料理は先日もいただいた野菜入りもつみそ煮(400円)を注文すると、なんとこのもつみそ煮も、中華鍋のゴォゴォとした火で仕上げられるのでした。

「だって熱々のほうが美味しいでしょう」

 とお姉さん。この会話をきっかけに、冒頭のような話になって、おすすめいただいたホルモン炒め(600円)も注文したのでした。この生シロのプリプリ感。そして味付け用のニンニク味噌の風味がたまりませんなぁ。

 1時間半ほどの滞在は二人で4,850円(ひとり2,425円)でした。どうもごちそうさま。

090323a 090323b 090323c
「第一亭」 / 牛レバ刺 / チート生姜炒め

090323d 090323e 090323f
青菜炒め / 紹興酒 / もつみそ煮

店情報前回

《平成21(2009)年3月23日(月)の記録》

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コメント

日ノ出町駅降りてすぐの第一亭には桜の散る先日に家内と行きました。チートのショウガ炒めとホルモン炒めにレバ刺しをいただき、焼きそばでしめましたが、モツ類を炒める独特の味付けは若干濃いめでありながら、酒やご飯の相手に抜群の味わいがありますね。古いたた住まいでありながらも明るい店内で、愛想の良いお店の方達でとても楽しく昼酒を楽しむことが出来ました。家から近いのでまた行きたいと思います。

投稿: のびやん | 2009.04.22 11:00

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受信: 2009.04.26 10:01

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