« 脂がのった関サバ刺身 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政) | トップページ | キャベツはかたまりで … 炭焼「一火(いちか)」(横浜市・上大岡) »

間髪入れず食べるべし … 炭焼「鳥佳(とりよし)」(横浜市・上大岡)

レバたれ若焼き

 今日は「Gaily Amaha の 未熟な舌 過敏な腸」(至高のはらわた)主宰のG.AさんことGaily Amahaさんに、上大岡(かみおおおか)にある昭和47(1972)年創業のもつ焼き屋、「鳥佳」に連れて来てもらいました。

 こうやって常連さんに連れて来てもらって、そのお店の楽しみ方を教えてもらいながら食べると、その店のいいところばっかりを徹底的に味わうことができて、それはそれは楽しい時間になるのです。

 そのことを最初に教えてくれたのが、実はG.Aさんその人で、お店もここ「鳥佳」だったのでした。そのとき、G.Aさんが「鳥佳のいい楽しみ方というのがあって、ぜひその楽しみ方を試してみてもらいたいんですよ」と、おすすめの楽しみ方を教えてくれたのでした。今から4年ほど前の話です。

 そして今日。カウンターの焼き台前に座って、まずはキリンクラシックラガービール大瓶(550円)で乾杯すると、G.Aさんが最初に注文してくれたのが昔ながらの牛もつ煮込み(500円)です。

 ここの煮込みは、牛もつ(シロ)を中心に、コンニャクも少し入っていて、醤油ベースの汁(つゆ)で煮込んだもの。小鉢に盛って、仕上げに刻みネギと、自家製の南蛮(唐辛子)をトッピングしてできあがり。熱々のうちに、シロと刻みネギ、南蛮を一緒に食べるのが、G.Aさんおすすめの食べ方です。

 瓶ビールは喉を潤す程度(2人で1本)で切り上げて、すぐにG.Aさんがキープされている麦焼酎に移ります。飲み方はお湯割りです。この麦焼酎、「鳥佳」のオリジナル焼酎で、

ラベルにも鳥佳と書かれていますが、ラベルの端っこを見ると、福岡の「夢乙女」であることが分かります。この720mlボトルが2,300円。4ヶ月間キープできます。

 九州方面への出張も多く、焼酎好きのG.Aさんは、ここではこのキープの焼酎を飲むことが多いんだそうです。

 焼き物の1品目はレバたれ(150円)です。何も指定せずとも、G.Aさんの好みどおりに若焼きに仕上げられたレバ。ゆっくりと噛み締めていくと、だんだん、だんだんその弾力感が増してきて、最後にプツンと弾けるように噛み切れると、新鮮なレバーならではの旨みが口の中に広がります。このタレがまたコクがあるんですよねぇ。

「ここのタレにはこれです」

 そう言いながら、G.Aさんがカウンターの上から取ってくれたのは黒七味です。きめ細かい黒七味が、タレといい相性です。

 続いてはカシラ塩(1本150円)。「ここのカシラは赤身の部分で、脂が少ないのが特徴なんですよ」とG.Aさん。たしかに。言われてみれば、まさに赤身ですねぇ。

 ここで合いの手。「本日の美味」という手書きメニューに並んでいる、かんぱち刺し(600円)、金目刺し(650円)、本鮪赤身刺し(700円)、ヤリイカと大根の煮つけ(650円)、筍の子焼き(350円)、レバ刺し(700円)、馬刺し(900円)などの料理の中から、季節の筍の子焼き(350円)を注文すると、皮を残したままの状態で、小さな竹の子を炭火で焼き上げてくれます。この皮をパラリと剥いでかぶりつくと、鼻の奥から抜ける竹の子ならではのエグ味を伴った香りがたまりません。春ですねぇ。

 続いてはタン塩(1本150円)。「一味をふってもおいしいですよ」とG.Aさん。

 「鳥佳」の店主は、「僕はこれしかできないですからねぇ」と笑いながら、ずっと焼き台に向かいっぱなし。「常にチャレンジ」というのが店主のモットー。「チャレンジして、チャレンジしていかないと、そのままだと下がっていってしまうんですよ」と静かに語ってくれます。

 さぁそして、焼き物の最後を飾るのは、皮たれ(1本150円)とシロたれ(1本150円)です。皮はクルクルっと丸めるようにしたものを刺したもの。シロは、いわゆるシロコロで、丸いままの腸をひと口大にぶつ切りにして串に刺したものです。

「この店主の焼くもつ焼きは、とにかく焼き加減がすばらしいので、出てきたらすぐに食べるということが大切です。しゃべってる場合じゃないんです」

 焼きあがってサッと出してくれたものを、間髪入れずにスッと食べる。もつ焼きの場合にも、このことが基本中の基本なんですね。

 最後に、この店に通い続ける理由を改めてG.Aさんに伺ったところ、「こっちのペースを見ながら、絶妙のタイミングで、絶妙の焼き具合でもつ焼きを出してくれるところですかねぇ。それよりも何よりも、ここに座って、穏やかな人柄のマスターと会話をすることそのものが、自分にとって癒(いや)しの時間なんですよ」と話してくれました。

090317a 090317b 090317c
昔ながらの牛もつ煮込み / カシラ塩 / 筍の子焼き

090317d 090317e 090317f
タン塩 / 皮たれ / シロたれ

店情報前回

《平成21(2009)年3月17日(火)の記録》

|

« 脂がのった関サバ刺身 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政) | トップページ | キャベツはかたまりで … 炭焼「一火(いちか)」(横浜市・上大岡) »

コメント

上大岡の鳥佳は昨年3月頃に家内と二人で行きました。酒場放浪記で吉田類氏が美味しそうに串焼きをほおばり、お酒を飲んでいたので地元上大岡にこんな素敵な焼鳥屋さんがあったのかと驚愕したというか、30年近く近所に住んでいて何にも知らなかった自分が恥ずかしかったというのが正直な感想でしたが、行ってみて本当に美味しかったです。最近では2号店の「一火」に行きまして、レバ焼きの焼き加減が素晴らしくて、一火のブログに素直に美味しかったと書き込みしたところ、若き大将が感激されていたので、これからひいきにしたい居酒屋だと思っています。また、立ち呑みのジエィントルマンも安くて美味くて昼酒が楽しめる居酒屋なので夫婦で時々「立ち」に行ってます。ほんと、横浜京急沿線もナカナカですよね。

投稿: のびやん | 2009.04.15 13:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11427/44662892

この記事へのトラックバック一覧です: 間髪入れず食べるべし … 炭焼「鳥佳(とりよし)」(横浜市・上大岡):

» 相模湾の幸、生しらす … 炭焼「鳥佳(とりよし)」(上大岡) [居酒屋礼賛]
「醤油はいらないと思いますよ。そのまま食べてみてください」  店主からそう言われて、そのまま食べてみると、ちょうどいい塩っけ。鮮度の高い生しらすならではですね。これは絶対に日本酒だ。 「え~と、『竹鶴』を常温でお願いします」  この生しらすには、きっと広島の酒が合うだろうと「竹鶴」(550円)を選ぶと、土瓶の「竹鶴」が注がれます。  っくぅ~っ。合う合う。酒もうまいし、生しらすもうまいっ!  ここ... [続きを読む]

受信: 2013.07.20 21:52

« 脂がのった関サバ刺身 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政) | トップページ | キャベツはかたまりで … 炭焼「一火(いちか)」(横浜市・上大岡) »