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牛バラ焼きにテール麺 … ジンギスカン焼「関白(かんぱく)」(呉市・呉)

ジンギスカン焼(牛バラ)


 先のコラムで、広島への日帰り出張のことをご紹介したばかりですが、今回は1泊2日の呉出張で、やってきたのはこれまた昔懐かしの「関白」です。

 昭和35(1960)年創業。来年、創業50年を迎える「関白」は、ジンギスカン焼きが看板メニューの焼き肉の店。この地で過ごした新入社員時代(今から25年ほど前)に、よくここに食べに来ていたのです。

 一緒に出張にやってきた、同僚のK野さんと二人で、1階カウンター席(12席)の中央部に座り、まずは瓶ビール(エビス大瓶、700円)と、ジンギスカン焼の牛バラ(1,200円)を注文しておいて、そのジンギスカン焼を待つ間に牛たたき(650円)をもらいます。

 牛たたきは、焼き網の上に牛ステーキ風の肉をのせてちょっと炙り、それをスライスして、刻みネギをトッピングして出してくれます。横に添えられているのは玉ねぎスライス。ポン酢醤油っぽいタレがかけられていて、さっぱりといただけます。

 ジンギスカン焼は、まずはその具材となる牛バラ肉や豚足などを、たっぷりと湯を張ったフライパンでゆでるところから始まります。それと並行して、となりのコンロでは、空のジンギスカン鍋をカンカンに加熱(空焚き)していきます。

 肉をゆでるのにけっこう時間がかかるので、空焚きしている鉄鍋が真っ赤になってしまうんじゃないかと心配するほどなのですが、ここのジンギスカン鍋はまったく変化しないのが不思議ですねえ。よほど熱に強い材質なんでしょうか。

 肉がゆで上がったところで、ザルに取って湯を切ります。

 ここでコンロ下に用意されているらしい、キャベツ、玉ネギ、ピーマンを、まだ加熱し続けているジンギスカン鍋の上に、手づかみでたっぷりと盛り上げていきます。野菜をのせた瞬間にジャーッとかいうかと思ったら、このときには非常に静かで、ちょっと拍子抜けするほど。

 そして、この野菜の上に、ザルに上げておいた肉を、こんもりと「そんなに載せて大丈夫?」と思うくらい上手にのせていきます。この段階でも、ジンギスカン鍋のコンロは、まだ強火のままです。

 最後に、マヨネーズ・ケチャップボトル(マヨネーズやケチャップが細く出る調味料容器)みたいなのに入っている特製のタレを、上からザァーッとかけると、ジョォワァァァ~~ッという大音響とともに、炎がドォーーンと立ち上ります。

 これでジンギスカン鍋のできあがり。鍋の耳のところをつかめる、専用の器具で持ち上げて、カウンター上に置かれた丸皿の上に置いてくれます。鍋を思いっきり加熱しているので、この時点でも、まだジャージャーという派手な音とともに、もうもうと水蒸気と煙が上がります。生だった野菜は、あっという間に火が通った状態になっています。

 これを別の小鉢で出されている、つけダレをつけながらいただくと、ビールが進むこと進むこと。

 カウンターの奥側には、男性ひとり客。牛バラと豚足のミックスを注文して、生ビールを飲んでいます。

 メニューには「豚足と豚耳ミックス」(1,000円)しか載っていないのですが、店員さんに聞いてみると、なんでもミックスにできるとのこと。また、ジンギスカン焼はハーフサイズというのもできるそうです。一人で来たときはもちろん、何人かで来たときにも、いろんなものを食べたいときはいいかもしれませんね。

 昔は、人数分と同じくらいのジンギスカン焼、つまり2人できたら2品、3人できたら3品くらいを食べるのが当たり前だったので、今日も牛バラの後に、豚足(1,000円)を注文しようと思っていたのですが、1人前の牛バラを2人で食べただけで、けっこうお腹にたまって、もう1人前はとても食べられそうにありません。奥のおじさんのように牛バラと豚足のミックスにしておけばよかったかなあ。

 そういえばテール鍋(1,700円)もここの名物らしいんだけど、いまだかつて食べたことがありません。テール鍋もけっこうボリュームがありそうなので、テール鍋のスープを利用したテール麺をもらうことにします。テール麺は、中華そば(600円)と、うどん(600円)、冷中華(750円)の3種類。今日はふたりで来ているので、中華そばと冷中華の二つをもらって、シェアすることにします。

 まず出てきた中華そばは、見た目はとてもシンプル。麺は沖縄そばにも似た、ちょっと太めで平たい、しっかりタイプ。チャーシューと刻みネギのほか、キムチっぽい刻んだ白菜漬がトッピングされているのが特徴で、テールスープは、コンソメスープにも似たコクと旨味。ちょっと酸味が効いてるのは、白菜漬の味なのかな。中華そばに合わせて、レモンも出されるので、もっと酸味があるほうがいい人は、これを搾り入れます。コクと酸味はいいバランスですもんね。「宇ち多゛」のもつ焼きに、お酢をかけてもらうと、これまた美味しいのと同じような感じでしょうか。

 続いては、これまた昔からこの店の名物である冷中華。麺もスープも、中華そばと同じですが、当然のことながら、こちらは冷たい。トッピングも、中華そばのチャーシュー、刻みネギ、刻んだ白菜漬に加えて、細く刻んだキュウリ、ニンジン、玉ネギや、刻み海苔がのり、お皿のふちには練りガラシも添えられています。スープがたっぷりなのが、ここの冷中華の特徴でしょうか。なにしろ、このスープこそがテールスープなので、これがたっぷり入ってないことにはテール麺にはなりません。

 呉には冷麺が名物のお店が何軒かあるなか、ここ「関白」の冷中華は、そのテールスープの特徴からか、昔から“こってり冷麺”と呼ばれていたことを思い出します。

 私自身は、若い頃は肉ばっかり食べていたので、この店のテール麺をいただいたのは、今回が初めてです。どっちのテール麺も美味いなあ。今度はテールスープのうどんも食べてみたいところ。ランチタイムの、うどん定食(800円)もねらい目かもね。

 1時間半ほどの滞在は、外税で消費税がついて4,830円(ひとり2,415円)でした。どうもごちそうさま。

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「関白」 / 牛たたき / 厨房の様子

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ドォーンと上がる炎 / 中華そば / 冷中華

店情報

《平成21(2009)年8月6日(木)の記録》

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» うどんの合間に肉料理 … ジンギスカン焼「関白(かんぱく)」(呉) [居酒屋礼賛]
 無性に脂っこい肉が食べたくなって「関白」にやってきました。  「呉うまいもん」(昭和49年、毎日新聞呉支局)や、「新・呉うまいもん」(平成21年から「くれえばん」に連載中)によると、この店の名物は、牛のテール(尻尾)をじっくりと煮込んだテール鍋(1,785円)なんだそうですが、私自身は、27年ほど前に初めてこの店にやってきて以来、まだ食べたことがありません。  いつも注文するのはジンギスカン焼。... [続きを読む]

受信: 2010.12.29 11:01

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