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zalさんの行きつけ(後編) … ホルモン焼「けむり」(川崎市・久地)

ひとり客に肉を焼く店主


 zalさんに「けむり」をご紹介いただいているところへ、自転車に乗ってふらりと現れたのは、この近所に住んでいる路麺大帝・そばさんです。

 実は我われの仲間うちで、この店を最初に見つけたのは、そばさんその人。ある日曜日の昼下がり(午後3時過ぎ)、この地域名産の梨(ナシ)を求めて、自転車でこの前を通りかかったときに、この店の暖簾が出てて、明かりもついてたんだそうです。「えっ、こんな時間からやってるんだ。この時間に、この場所でやってるんだったら、これはヤバイと思ったんですよ。オーラが出てました」とそばさん。それでさっそくzalさん、iiさん、GAさんに声をかけて、初訪問とあいなったんだそうです。

「日曜日は、多摩川で野球をやってる人たちが、それが終わってから早めに来てくれることがあるんですよ。ちょうどその時だったんですね。土日にはファミリー客も多いんですよ。このあたりは町工場が多いので、平日はそこの職人さんたちがよく来てくれますね」

 と店主。ここから多摩川の土手まで200mほど。夏の花火も、二子玉川側と川崎側の両方で上がるし、調布の花火まで見える穴場なんだそうです。

 続いて出されたナンコツも塩ダレで、食道まわりのいろんな部位が入っています。ピンクの色合いが美しいなあ。

 ナンコツは焼き上がりのタイミングがむずかしい。焼き過ぎると、せっかく新鮮なモツが硬くなってしまうので、焼き過ぎないことが大切です。今日はベテランのzalさんが焼いてくれてるのでその心配もなく、ちょうどよく焼けたところでトンと取り皿に置いてくれます。

 zalさんは、そばさんにこの店の存在を教えてもらって以来、この近くでの仕事があったときに、仕事仲間と何人かでやって来ることが多いんだそうです。

「焼き物を4品くらいたのんで、ホッピーを2杯ずつくらい飲んで、二人で5千円ほどで腹いっぱいになるんですよ。なにしろ肉が本当にうまいのがこの店の魅力です」とzalさん。

「ひとりでいらっしゃるお客さんもいますか?」と店主に伺ったところ、

「えぇ。ひとりのお客さんもたくさんいらっしゃいますよ」と店主が返事したところへ、いかにも近所の常連さんらしい男性ひとり客が、下駄をカラコロならしながら、裏口から入って来て、厨房横のテーブル席へ。よっこいしょ、と腰を下ろしつつ、「生もらえる?」と生ビールの注文です。

 我われのほうも、いよいよ最後の仕上げに入ります。ここに来てなんといっても食べてみたかったのが「至高のはらわた」にも登場したバラトマトです。

 バラトマトは、zalさんや、そばさんたちが最初にこの店に来たときに、自分たちで作った食べ方で、豚バラ(580円)とトマト(300円)を一緒に焼くものです。

 ちなみに、トマトは焼くために置かれているわけではなくて、ホワイトボードメニューには「冷しトマト」として載っているものです。

 「至高のはらわた」では、トマトを下に敷いて焼き始めますが、zalさんの焼き方は逆です。まず網の上に豚バラをきれいに並べ、その上にかぶせるようにトマトを置いていきます。

 しばらくして、豚バラの片面が焼けてきたら、その豚バラをひっくり返しながら、上に載せたトマトも上下をひっくり返します。この段階でも、豚バラの上にトマトを置いて、豚バラを蒸し焼きにするようにします。

 豚バラに火が通ったら、トマトと豚バラを逆にして、今度はトマトを下にして、トマトがクチュッと崩れる寸前まで焼き上げたら、バラトマトのできあがり。

「上手に焼くねえ」と笑いながら見ている店主。

 そのトマトと豚バラを重ねたまま取り皿にとって、そのままガブリと齧りついて、くずれる熱々のトマトをすすりこみます。ん~ん。トマトの酸味と、豚バラの脂肪分がよく合いますねえ。これもすごいっ!

 ゆっくりと2時間ほど楽しんで、お勘定はみんなで3,920円でした。安っ。

 ちなみに、キムチ同様、冬だけ出されるスジ煮込み(500円)も、他の店とはひと味もふた味も違う、まるでビーフシチューのような人気の煮込みなんだそうです。今度は冬場に行ってキムチとスジ煮込みを食べなくっちゃ。

090920d 090920e 090920f
ナンコツ / 豚バラとトマト / 上にトマトをのせて

090920g 090920h 090920i
返しながら焼く / 仕上げは豚バラをのせて / バラトマト完成

店情報前編

《平成21(2009)年9月20日(日)の記録》

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コメント

いつも、楽しく拝読しています。今回は特に家から自転車で行ける店でしたので、大変、興味深く読ませていただきました。多摩川近くの、のどかな雰囲気が伝わってきました。昼下がりに自転車でぶらっとのぞいてみたくなりました。機会は少ないとは思いますが、今後も南武線沿線もよろしくお願いします。

投稿: 天玉そば | 2010.01.02 05:12

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