zalさんの行きつけ(前編) … ホルモン焼「けむり」(川崎市・久地)

常連のzalさんに案内してもらって、久地(くじ)のホルモン焼き屋、「けむり」にやってきました。
南武線・久地駅から歩いて20分ほどかかる、隠れ家的な立地条件のこの店は、店主・加藤剛淳(かとう・こうじゅん)さんのご実家。
「自分がホルモン焼きが好きだったので、実家の1階にあったガレージをホルモン焼き屋にしたんですよ。タレも自分で合わせて作っています」
と話してくれます。この店では、そうやって作った自家製ダレで味付けしたホルモンを七輪で焼いて、そのまま食べるのが大きな特徴。つけダレはなく、テーブル上には他の調味料も、塩くらいしかありません。
「煙を吸いだすダクトも、あえてやめて、昔ながらのホルモン焼き屋にしてみたんです」
と店主。だから焼いているうちに店内は煙でもうもう。「けむり」という店名も、そこから付けたのだそうです。
その焼肉は、ホルモン、センマイ、ギャラ、ガツ、コブクロ、タン、ナンコツ、テッチャン、カシラ、豚バラ、トントロという、モツを中心とした11種類で、1人前が530円か580円。味付けは、それぞれの具材に対して、お店のおすすめが書かれていますが、好みでみそダレ、塩ダレ、醤油ダレの3種から選ぶこともできます。
店内は厨房の横にテーブル席が2卓(そのうち1卓は1辺が伸びてカウンター代わりにもなっています。)と、小上がりに4人掛けの座卓が4卓あって、全体では26人くらい入れるキャパシティ。我われは座卓のひとつに上がります。
「キャベツキムチ(400円)。それとカシラ(530円)とホルモン(580円)。あとはナンコツ(530円)をください」
と料理を注文してくれたzalさん、すっと立ち上がって、店主に「ビールもらいますよ」と声をかけながら床に置かれた冷蔵庫から瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶、500円)を取り出し、コップも持ってきてくれます。
店は店主ひとりで切り盛りしているので、お客さんもこうやって飲み物は自分で用意したりするんだそうです。
待つことしばし、金属製の器に盛られたキャベツキムチが、同じ金属製の小さな取り皿とともに出てきました。赤いタレをまとったザク切りキャベツが、見るからにおいしそう。さっそく一切れいただくと、甘~い感じのあとに、ピリリと辛さが広がって、ビールが進みます。
このキャベツキムチ。注文を受けてから、キャベツをザク切りして、唐辛子、醤油、味の素、ゴマ油などで作ったタレと和えて作ります。
「作り置きすると、キャベツのシャキシャキ感がなくなってしまうんですよ」と店主。
冬季限定のキムチ(400円)は、お土産で持って帰りたいほどの絶品なんだそうで、zalさんも、冬場は必ずキムチを、キムチのない夏場は、その代わりにこのキャベツキムチを注文するんだそうです。
そして出てきたホルモンは、金属製の楕円皿に大きな8切れ。これを七輪にのせ、もうもうと煙を上げながらzalさんが焼き上げてくれます。
「ほら、できたよ」
と、ホルモンを取り皿に置いてくれるzalさん。厚みがあって、かなり強い弾力感があるホルモンを、ギシギシとかみ込むと、裏についた脂肪がトロリと甘くて、店主おすすめのみそダレとの相性も抜群です。いやあ、この表の弾力感と、裏のトロリ感のバランスも絶妙ですねえ。
このホルモンは牛の大腸で、テッチャン(530円)のほうが豚の腸なのだそうです。
続いて焼き網にのせられたのは、iiさんが大絶賛したというカシラです。
赤身が主体ながら、脂をたっぷりと含んだカシラは見た目にも美しく、おすすめの塩ダレでの味わいも絶品。ものすごくジューシーで、これもうまいなあ。
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