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やっと塩イカ胡瓜もみ … 酒処「吉本(よしもと)」(新宿)

塩イカ胡瓜もみ


 太田和彦さんの「精選 東京の居酒屋」(1993年4月、草思社)で、「吉本」の塩イカ胡瓜もみ(770円)のことを読んで以来、一度食べてみようと、この店に来るたびに注文していたのですが、いつも売り切れで、これまで食べたことがありませんでした。

 今日もダメもとで、「塩イカ胡瓜もみはありますか?」と聞いてみたところ、なんと今日はありました。そんなわけで初めていただく塩イカ胡瓜もみです。

 「精選 東京の居酒屋」には『いかの塩漬けで、ワタを抜いた腹に塩をつめこみ足(げそ)でふたをする。食べるときは裂いて塩出しして、きゅうりスライスと和える。新鮮な魚のなかった海なし県の長野県に昔からある塩蔵保存食』であると書かれています。

 その続編の「新 精選東京の居酒屋」(2001年12月、草思社)にも詳しい説明があります。

『薄く切り、水で塩出ししてきゅうりもみと和える。あまり塩出ししすぎないのがコツだ。あっさりした塩味に、いかのもちもち感ときゅうりのしゃきしゃきした歯応えは、日本酒にたいへんよく合う。事実私は帰省するたびにスーパーで大量に買い込み、晩酌の友にいつも重宝している。吉本では季節には刻み茗荷を加え、さらに爽やかな居酒屋の一品料理にしている。』

 今日の塩イカ胡瓜もみにも刻み茗荷(みょうが)が入っています。

『では長野の居酒屋にこれがあるかというと、まったくない。長野県では最も日常の安いおかずで、とても店で金をとれるものと見なされていないのだ。つまり日本中でこれを出す店は、この吉本だけなのである。』

 ここ「吉本」の創業者(先代)が、長野県の出身なんだそうです。

 ずらりとそろった珍味類も「吉本」の名物のひとつ。かき塩辛(三重、600円)、ホタルイカ沖漬(富山、600円)、子の綿(能登、660円)、塩ウニ(礼文島、660円)、鮎うるか(岐阜、660円)、生からすみ(長崎、660円)、蟹味噌(鳥取、660円)、ホヤ塩辛(宮城、660円)、蜂の子(長野、600円)、ままかり酢漬(岡山、660円)、氷頭(北海道、660円)、かつお酒盗(和歌山、600円)、蟹内子(釧路、660円)などが並んでいて、それらの中から好みの3点を選べる珍味三点盛は880円とお得です。

 今宵は蟹味噌と、かつお酒盗、子の綿の三点盛をいただきました。

 合わせる日本酒は、店主おすすめの長野・志賀高原・小布施の「ソガ ペール エ フィス(Soga pere et fils)」(グラスで770円)。まるでワインのようなボトルです。

 日本酒の品ぞろえは常時70種以上と豊富で、3銘柄を飲み比べることができる利き酒セット(880円など)もいろいろと用意されているので、あまり日本酒に詳しくなくても楽しめます。

 ゆっくりと2時間ほど楽しんで、お勘定は二人で8千円弱でした。どうもごちそうさま。

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「吉本」 / 珍味三点盛 / 「ソガ ペール エ フィス」

店情報前回

《平成21(2009)年10月23日(金)の記録》

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コメント

長野にも〈塩烏賊胡瓜〉を出す居酒屋がありますよ。長野駅前の〈とくべえ〉です。地元勤め人には絶大な人気の大繁盛店で出張者にもご贔屓が多い知る人ぞ知る赤提灯です。この駅前店の他に盛り場には権堂店もあるそうですが・・・。私は長野出張の折は駅近くに泊まって駅前店に毎晩通っては地酒を飲ってます。〈ジャンボコロッケ〉とか〈炒め物〉とか〈おでん〉とかの普通の品書きが旨いです。でも難(?)はどの品も兎に角、量が多いこと。独りでは〈塩烏賊胡瓜〉と〈馬刺〉だけで満腹です。

投稿: 博道 | 2010.02.01 17:24

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