レモンサワー発祥の店 … もつ焼き「ばん」(祐天寺)

祐天寺にあるもつ焼きの名店、「ばん」にやってきました。
「ばん」の創業は昭和33(1958)年。以来、47年間、中目黒の名店として愛されてきましたが、中目黒駅前の再開発に伴って平成16(2004)年末に閉店し、翌平成17年に、祐天寺に新生「ばん」として再オープンしたのでした。
私自身、中目黒にあった当時から「いつかは行かなきゃ」と思いながら、なかなか機会を作ることができず、やっと今日、来ることができたのでした。
再オープン後、さらに平成19(2007)年に、となりの店と合体して大きくなったという「ばん」は、入口も2箇所あります。そのうち、祐天寺駅に近い、駒沢通り沿いの入口から店に入ると、火曜日、午後7時半過ぎの店内はほぼ満席状態です。
「ひとりですか?」
と確認してくれるのは、ホールを担当しているアジア系外国人(中国の方かな?)のおにいさん。店内をざっと見渡して、
「こちらでいいですか」
と、入口右手の立ち飲み用サブカウンターのところに、空いている椅子を置いてくれます。やあ、なんとか入れて、まずは良かった。立ち飲みでもいいんだけど、せっかく椅子を出してくれたので、座らせていただきますか。
店内は、両側の入口の間が厨房になっていて、もつ焼きもそこで焼かれています。どちらの入口から入っても、奥のトイレのところで双方に通過できるようになっていますが、入口の近くあたりは、それぞれ別々のお店という感じです。
私が入った手前側は、入口の左手が厨房を囲むL字カウンターで、右手に3~4人は立てそうな壁に作り付けの立ち飲み用サブカウンター。奥にはテーブルがずらりと並んでいます。
まずは、ほとんどの客が注文しているレモンサワーを注文します。
焼酎を炭酸で割った飲み物を初めて“サワー”と呼んだのが、ここ「ばん」(中目黒時代)で、そのときに名称を一緒に考えた常連さんが、のちに“ハイサワー”が主力商品となる博水社の社長(当時)だったのだそうです。
この店ではレモンサワーと注文すると、氷入りのジョッキに焼酎を入れたものと、それとは別に瓶入りの炭酸水が出され、それとは別に半分に割れる寸前まで包丁が入ったレモン1個が、絞り器とともに出されます。焼酎と炭酸までがメニュー上の“サワー”で300円(税別。以下、価格はすべて税別表記)、1個分のレモンが100円です。
炭酸水は、瓶の半分くらい入れて、ちょうどジョッキいっぱいになりますので、ほとんどの人は2杯目はナカ(焼酎のおかわり、250円)だけをもらって、レモンも半分ずつを2杯分に分けて使います。つまり300円(サワー)+250円(ナカ)+100円(レモン)の合計650円で、2杯のレモンサワー(1杯あたり325円)が飲めるということなんですね。
そのレモンサワーと一緒に出されるのは、小さなタオル製のお手拭(コースター代わりに使っている客も多い)と、「ばん」の定番のお通し(サービス)である小皿のお新香(大根、キュウリ、ニンジンの盛り合せ)、そして毎週火曜日にサービスで提供されるゆで卵です。いい日に来ましたねえ。
(つづく)
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