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竹鶴17年のハイボール … バー「どん底(どんぞこ)」(呉)

「どん底」竹鶴ハイボール


 金曜日の今日は、仕事関係の飲み会で、中通り(なかどおり)にある生簀(いけす)料理の「ぽんぽん船」です。店内には個室がずらりと並んでいて、いつもの「とり屋」よりはグンと高級な雰囲気が漂います。

 ハゲ(カワハギ)やオコゼ、アジなどの活造り盛り合せに続いて、タコの子(卵)の酢の物やカレイの塩焼きやオコゼの唐揚げなどなど、この近海でとれる地魚のオンパレードです。合わせる日本酒も「雨後の月・純米大吟醸」という、ほとんどつまみを必要としないお酒です。

 我われ4人のほかに、近くのスタンド(スナック形式の酒場)のママさんもいて、お酒を注いでくれたり、料理を取り分けてくれたり、話に合いの手を入れてくれたりと大活躍です。

 きっちりと食事にデザートまで付いたコースを食べ終えて、二次会で向かうのは、もちろんそのママさんが経営するスタンドです。みんなで同伴ですね。

 飲んで歌って二次会もお開きです。店の前で解散し、トコトコと単身赴任社宅に向かうものの時刻はまだ午後10時半。ちょいと一人でクールダウンして帰りましょうかね。

 よっこいしょ。重い扉を開けたのは、創業昭和28(1953)年の老舗バー、「どん底」です。

 おぉ~っ。今日はにぎやか。若い人が多いなあ。

 1枚板の広いL字カウンターの長辺には6人ほどが日本酒を飲んでいて、右手、Lの短辺には、若い男性一人客です。

 そのちょうど中間あたり、L字の角っこ付近に腰を下ろし、差し出されるお手拭きを受け取ります。

「なんになさる?」

 そう聞いてくれる、和服に割烹着姿の女将さんに、

「竹鶴をハイボールでお願いします。」

 と、前回と同じ注文をします。女将さんは、まったく覚えていないご様子。1ヶ月以上前のことだし、前回は私服、今回はスーツと、姿もまるで違うので、同じ注文をしても同一人物とはわからないんでしょうねえ。いいお店だと思ったら、最初のうちは足しげく通わないといけないですね。ちょっと反省です。

「はい、どうぞ。」

 と出してくれたのは竹鶴17年のハイボール。いやぁ、炭酸で割って飲むのは申し訳ないようなウイスキーですねえ。しっかし、このハイボールはうまいや。

「竹鶴をお飲みになる方がいらっしゃって、うれしいわ。竹鶴さん(竹鶴政孝。寿屋(現在のサントリー)山崎蒸溜所の初代工場長にして、ニッカウヰスキーの創業者。『日本のウイスキーの父』とも呼ばれている。)はこの近くの竹原(たけはら)のご出身なのよ。」

 と教えてくれる女将さん。となりの6人連れは千福の社長さんたちなのだそうです。なるほど。それでバーでも日本酒(銘柄はもちろん「千福」)を飲んでいたんですね。みなさん、とても楽しそうに、いい飲みっぷりで飲み終えて、さっと店を後にされました。

 短辺の若い男性ひとり客と二人になったところで、竹鶴17年のハイボールをもう1杯おかわりします。となりのお客さんは、若いながらもこの店の常連さんのようで、女将さんとも、とても親しげに会話を交わしています。その会話をつまみに、ハイボールをちびりちびり。静かにくつろげる時間です。

 ゆっくりと2杯目のハイボールを飲み干して、今日のお勘定は3千円。

「またいらしてくださね」

 という女将さんの笑顔に見送られながら店を後にしたのでした。

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灯籠(とうろう)看板 / 入口脇の灯り / 重厚な入口扉

・「どん底」の店情報前回

《平成22(2010)年5月14日(金)の記録》

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コメント

お礼です。
もらい物の竹鶴17年があったのですが、飲んでみて個人的にはそんなに好みじゃないなと思っていました。
何気なく検索してみるとこちらのブログに行き当たりました。
今はハイボールブームですが、私はハイボールもそんなに好きではありません。
しかし、この記事を読んで試してみようという気になりました。
飲んでみると、薫り高く、確かにうまい!!
ウイスキーのソーダ割りをこんなにうまいと思ったのは初めて。
このウイスキーを見直しました。
ありがとうございます。
でも、確かにハイボールにするのは勿体無い酒ではありますよね・・・

投稿: 若六 | 2011.03.18 21:55

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受信: 2010.07.03 11:41

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