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大食漢でも呑兵衛でも … 「森田食堂(もりたしょくどう)」(呉)

中華そば


 大食漢だけど、お酒はあまり飲まない後輩が出張でやってきて、ふたりで「森田食堂」です。まずは瓶ビール(キリンラガー大瓶、510円)をスパンッと景気よく抜いてもらって乾杯です。ここの瓶ビールはこうやってスパンッといい音を出して栓を抜いてくれるところが気持ちいいんですよねぇ。

 今日の呉地方は雨。午後から降りだした雨の勢いはだんだん強くなってきて、会社を出ることには、会社前のバス停に行くまでの間にもう靴の中に水が染み込んでくるほどの雨足です。そのせいか、午後6時半の「森田食堂」に先客はなく、お客は我われ二人のみ。

 今日は女将もいなくて、私自身ははじめて見る女性が切り盛りしています。でも瓶ビールをスパンッと景気よく抜いてくれるところは共通なんですね。後で女将もやって来て、この女性は先代の娘さんで、いつもは午後6時まで店を任されている人だと教えてくれました。主婦なので昼間しか手伝えないんだそうです。

 この「森田食堂」、昔は現在の呉駅のバスターミナルのところに店があって、10人くらいで切り盛りしないといけないほど大繁盛していたんだそうです。再開発でここに移り、店員さんの数も徐々に減ってきて、現在は先ほどの女性と、もうひとり手伝ってくれている親戚の女性の3人で、時間帯を分けて切り盛りしているんだそうです。

 乾杯してひと息ついたところで、入口近くの冷蔵ケースにおかずを取りに行きます。私はサヨリの刺身の皿(500円)をとり、後輩には「好きなのを取ってきていいけど、豆腐は別のをたのむから、豆腐系は避けてね」とだけ言っておいたところ、後輩はポテトサラダ(250円)と玉子焼き(150円)の2皿を持ってきました。

 今日の冷蔵ケースに並ぶおかずのラインナップは、煮付さば(200円)、なすびの煮付(250円)、干し大根(200円)、焼さけ(300円)、焼さば(300円)、ひじき(200円)、高野豆腐(200円)、いかの煮付(300円)、小いわしの煮付(300円)、煮しめ(250円)といったところです。

 おかずを取って席に戻ったところで、湯豆腐(350円)を2人前注文する。湯豆腐はこの店の名物。湯豆腐といいつつ、その実態はいわゆるスープ豆腐で、イリコ出汁のよく効いたスープに、薄口しょうゆ味で軽く味をつけたもの。豆腐の上には刻みネギと、トロロ昆布がたっぷりとのっています。

 湯豆腐が出たところで、私は日本酒をもらいます。「お酒の一級(340円)と二級(300円)の銘柄はなんなんですか?」と確認してみたところ、「呉でお酒を飲むんやったら二級を選んだほうがいいよ。そのほうがおいしいことが多いから」とおねえさん。その二級をもらうと、「白牡丹」を、チロリできっちりと燗をつけて、目の前でコップに注いでくれます。

 後輩に「ごはんものを食べてもいいんだよ。そのためにこの店を選んでるんだから。食べたいものがあったらどんどん注文して」と言うと、「じゃ他人丼(550円)をもらいます」と他人丼を注文。「親子丼はよくあるんですけど、他人丼はあまりないんです。久しぶりに見ました」とのこと。後輩は他人丼をメインディッシュに、他のおかずを食べ進めています。

 日本酒をおかわりし、冷蔵ケースから煮しめ(250円)を取ってきます。「何分くらい温めればいいの?」と電子レンジにかけようとすると、女将が「それは私がやるよ。お金をいただいて出す料理だからね」とニコッと笑って、ちょうどいい具合に温めてくれます。なるほど、冷蔵ケースにおいているおかずで、温めてもらいたいものは女将に言えば大丈夫なんですね。煮しめは里芋、カボチャ、インゲン、レンコン、ニンジンなどの野菜類。この季節、里芋がうまいですねぇ。

 他人丼を食べ終わった後輩に、「ここの中華そば(400円)もおすすめだよ」とすすめたら「それも食べてみます」と注文。私は「どぶ酒(=「華鳩」のにごり酒、300円)を注文。なるほど、どろりとしているんだけど、甘みは強くなくキリッとしている。これもいいですねぇ。

 出てきた中華そばを前に、「塩ラーメン専門店もびっくりの味だよね」と話していたら、「これは塩じゃなくて、イリコ出汁に薄口しょうゆで味付けとるんよ」と女将。「湯豆腐も同じじゃけど、味付けがちょっと違う」とのこと。なるほど、薄口醤油も入っているから、この旨みが出るんですね。

 後輩はさらに小ライス(170円)も追加して、中華そばのスープに投入。簡単おじやができあがります。これを汁まですっかりと完食して、さすがに「もう満腹。もう何も入りません」とのことで、本日はこれにて終了。

 大食漢の後輩も満足し、呑兵衛の私も満足し、お勘定は二人で4,200円(ひとりあたり2,100円)でした。どうもごちそうさま。

 店を出ると、雨足もぐんと弱まっていました。

100927a 100927b 100927c
瓶ビールとおかず / 湯豆腐 / おかずケース(左)

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おかずケース(右) / 店内のメニュー / 他人丼

100927g 100927h 100927i
お酒と煮しめ / どぶ酒 / 中華そばのスープでおじや

店情報前回

《平成22(2010)年9月27日(月)の記録》

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コメント

>その実態はいわゆるスープ豆腐で、
>イリコ出汁のよく効いたスープに、
>薄口しょうゆ味で軽く味をつけたもの。
>豆腐の上には刻みネギと、トロロ昆布が
>たっぷりとのっています。
関西でいう湯豆腐ですね。ぼちぼち暖かいものが良くなってきましたね。

来週は九州出張だけどトンボ帰りだな
(;-・。・-;)

投稿: ebisu | 2010.10.17 15:58

「華鳩」のにごり酒ですか。もうそんな季節なのですね。

榎酒造では、9月の中旬から下旬にかけてにごりの仕込みをするんですよね確か。にごりの作りを皮切りに、他の酒も続々造られていくようです。
今年は気候的に暑かったので、榎酒造さんも仕込みは大変だったことでしょう。

なかなか「にごり酒」は東国まで来ないので呑めるのがうらやましい限りです。

投稿: 自宅警備隊隊長 | 2010.10.18 17:10

関西の湯豆腐はスープ豆腐なんですね。知りませんでした。>ebisuさん

「華鳩」のにごり酒が東では飲めないというのも知りませんでした。>自宅警備隊隊長さん

言われてみれば「華鳩」自体をあまり見かけませんよねぇ。。。

投稿: はまだ | 2010.10.18 22:31

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受信: 2010.12.26 11:57

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