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2010年12月

天然牡蠣のカキフライ … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)

天然牡蠣のカキフライ


「今日は岩ガキのカキフライがあるんだけど、食べる? おいしいよ。」

「岩ガキって、日本海で取れる大きなカキ?」

「ううん、その岩ガキじゃなくて、岩に付いてる天然のカキのことなんよ。」

「へぇ。じゃ、食べてみます。」

 店に入って、お通しとして出された海老の南蛮漬で瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶)を飲み始めたところへ、そんなおすすめをいただいて、カキフライを注文。

 出てきたカキフライは、小粒ながら味の濃厚さと、カキの香りがものすごい。これはすごいや。

 そのカキに合わせて、お酒も「白鴻(はっこう)」の燗酒に切り換えます。

 養殖のカキは2月ごろが一番おいしいらしく、その時期になると毎週末、どこかでカキ祭が行われるんだそうです。しかしながら、この天然の岩ガキは、11月から年末ごろまでが食べごろ。しかも年末に近づくにつれて、どんどん小さくなっていくんだそうです。

 ここ「魚菜や」の品書きには値段は書かれていませんが、店の表に掲示されているボードによると、お刺身は時価、揚物色々は600円から、おばんざいは1品400円から、おでんは関西風と関東風があって、1品150円から、となっています。

 今日の品書きは、お刺身は〆サバと地ダコ。他にカキフライ、小イワシ天、タコ天、ぎんなん、クジラの生姜焼き、ポテトサラダ、大根なます、煮サバ、ほうれん草のおひたし、ふだん草のゴマ和え。おでんは、アキレス、ロールキャベツ、しらたき、こんぶ、豆腐、きんちゃく、厚揚げ、玉子、じゃが芋、大根、ごぼう天、ウインナーというラインナップ。

 カキフライのあとは、おでんの大根を関東風と関西風でもらって、ダシの味比べ。

 ガンスは関東風のほうをもらいます。以前にも書いたとおり、ガンスというのは魚のすり身を、刻んだ玉ネギなどの野菜や一味唐辛子と一緒に練りこんで、長方形に整形し、表面にパン粉をつけて揚げたもので、見た目はカツなんだけど、食べると中身はピリ辛でやわらかめの平天といった感じ。

 1袋2枚入りで売られている物が多いのですが、「魚菜や」のガンスは1袋1枚入りのぶあついもの。玉ネギなどもたっぷりと入っています。すぐに売り切れるので、朝のうちに仕入れに行ってるんだそうです。

 1時間半ほどの滞在は、3,200円でした。どうもごちそうさま。

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お通し(エビ南蛮漬) / 大根の関東風と関西風 / がんす

店情報前回

《平成22(2010)年11月15日(月)の記録》

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晩酌セットで軽く一献 … 酒肴旬菜「味庵くれ(あじあんくれ)」(呉)

晩酌セット


 何千人もの工員さんが働く造船所の近くには、仕事が終わるのを待ち構えるように酒場が軒を連ねていることが多いのですが、かつて戦艦大和を建造した呉の造船所の近くには酒場がありません。

 このあたりには、呉駅に近い側から海上自衛隊呉教育隊、入船山公園、海上自衛隊呉地方総監部、造船所(IHIマリンユナイテッド)、海上自衛隊潜水隊、製鉄所(淀川製鋼所、日新製鋼)と並んでいますが、戦前はすべてが海軍という、ひとつの組織だったのです。

 現在、めがね橋のバス停があるところ。ちょうどJR呉線の高架があるところが、海軍鎮守府の入口で、そこから先はすべて海軍の敷地だったんだそうです。

 ひとつの組織が持っている、大きな敷地の中なので、当然、その敷地内に勝手に酒場を作ったりすることはできません。

 そこで、その敷地を出た先の本通(ほんどおり)や中通(なかどおり)に酒場街が形成されてきました。現在は別の地名になっていますが、かつての本通十三丁目には遊郭もずらりと並び、それはそれはにぎわっていたんだそうです。

 そんなような経緯で、造船所の近くには酒場がなく、今もみなさん飲み会ともなると、タクシーに分乗して、本通や中通へと繰り出していくのでした。

 年に何度かの飲み会のときはそれでいいとして、気になるのは呑ん兵衛たちの毎日の飲み場所です。呑ん兵衛はみんな、チマチマとでもいいので毎日飲みたいもの。それには職場の近くや、乗換駅の近くの酒場が重要です。

 その酒場では、特別おいしい料理や、特別おいしい酒が出される必要はなくて、毎日食べても飽きない料理や、ごく自然に毎日飲めるお酒が、毎日でも飲める安い価格で提供されれば、それでいい。

 呉の呑ん兵衛たちは、どこで毎日のように飲んでるんだろうか?

 そう思って探していたら、先日、同期入社のH君から、「JRを利用する人たちは、呉駅の1階にある『味庵くれ』でちょっと飲んで帰ったりしてるみたいだよ」という情報をもらいました。

 さっそく出かけていって、みんながよく注文するという晩酌セット(980円)を注文します。

 晩酌セットは、生ビール(中)・日本酒(小)・焼酎・酎ハイのいずれかと、日替わり料理4品がついて980円。飲み物は燗酒を選ぶと、すぐに「千福」(本醸造・精撰辛口)の徳利(とっくり)と猪口(ちょこ)が運ばれてきます。

 料理の1品目は小イワシの天ぷら。紙を敷いた平皿の上に8尾ほどの小イワシ天が盛られ、それとは別に天つゆの小鉢が出されます。

 小イワシをはじめとする瀬戸内海の小魚の濃厚な味わいと、「千福」に代表される、割りと淡白な感じの日本酒の相性は絶妙。瀬戸内海の魚介類をおいしくいただくために、この酒のこの味わいがあるのに違いないと、こっち(呉)に来てから思うようになりました。

 残る3品の料理は、三つに仕切られた長い箱型の器に盛られて、いっぺんに出てきました。ひとつはサーモンの刺身(2切れ)で、もうひとつは、ひざ軟骨の唐揚げ。そして大根やキュウリ、ニンジンなどの鱠(なます)です。

 まわりを見ると、女性のひとり客でも、この晩酌セットを注文してビールを飲んでいたりします。小上がりの座敷席では、会社帰りのグループ客がワイワイと盛りあがっている。基本的に食事処なので、食事だけの利用の人も半分くらいいます。

 そんなに安くはないものの、駅に近いという利点は非常に大きいようです。電車を待つ間などに、ちょうどいい飲み場所なんでしょうね。

 うどんやそばの立ち食いコーナーも隣接されていて、そちらでも飲み物やつまみも出されます。そこでササッと立ち飲んで飲み食いして帰るのが、一番安上がりかもしれません。今度は立ち食いコーナーに行ってみなきゃね。

 お勘定は980円でした。ごちそうさま。

店情報

《平成22(2010)年11月15日(月)の記録》

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店情報: 酒肴旬菜「味庵くれ(あじあんくれ)」(呉)

  • 店名: 酒肴旬菜 味庵くれ
  • 電話: 0823-21-3404
  • 住所: 737-0029 広島県呉市宝町1-16
  • 営業: 11:00-21:00LO(隣接の立ち食いうどんは06:30-19:45LO)、年中無休
  • 場所: JR呉線・呉駅ビル1階、中央階段にあるエスカレーターの下あたり。
  • メモ: テーブル46席、座敷16席、立ち食いコーナーはカウンター10人程。
    晩酌セット(生ビール(中)・日本酒(小)・焼酎・酎ハイのいずれかと日替わり料理4品)980。
    おつまみ:〔とりあえず〕枝豆300、フライドポテト300、冷奴320、もろきゅう350。〔一品〕ぬた(あさり・たこ)300、あさりの酒蒸し450、あさりのバター焼き450、オニオンスライス300、もやし炒め350、野菜炒め480、豚の生姜焼き(単品)550、砂肝直火焼き480、すじ煮込み480、すじ煮ポン酢500。
    おつまみ(14時から):〔天ぷら〕げその天ぷら450、たこの天ぷら450、海老の天ぷら480、天ぷらの盛合せ500。〔揚げ物〕手羽先唐揚(2本)290、揚げ出し豆腐420、鶏の唐揚480、鶏皮餃子480。〔一品料理〕かりかりごぼうチップス330、おつまみ餃子360、ちきん南蛮(単品)550、エビフライ(単品)500、カルビ焼肉(単品)550、うなぎの蒲焼(単品)600。〔お刺身〕たこの刺身500、サーモンの刺身500、まぐろの刺身550、かんぱちの刺身550、刺身の盛合せ700。
    おすすめメニュー:こいわし刺身500、こいわし天ぷら550、こいわし刺身定食880、こいわし天ぷら定食930、かき丼820、冷しトマト330、豆腐サラダ420、ホルモン鍋850、ホルモン鍋の追加うどん100、ホルモン鍋の追加野菜200、ホルモン鍋の追加ホルモン650。
    お飲み物:〔麦酒〕生ビール(大)680、生ビール(中)480、中瓶ビール(アサヒ・キリン・エビス)500。〔冷酒〕雨後の月880、賀茂鶴辛口880、千福(生)720、賀茂鶴720。〔酒(燗)〕千福(大)650、千福(小)380。〔焼酎〕麦焼酎(和ら麦・二階堂・いいちこ)(ロック・水割り・湯割り(梅又はレモン))400、芋焼酎(黒霧島)(ロック・水割り・湯割り(梅又はレモン))420、酎ハイ(グレープフルーツ・巨峰・レモン)350、味庵酎ハイ290、梅酒(ロック・水割り・湯割り)400。〔焼酎キープ(3ヶ月)〕和ら麦(720ml)1,800・(1,800ml)3,800、二階堂・いいちこ・黒霧島(900ml)2,000、黒霧島(1,800ml)3,800。
    お食事:〔定食〕味庵御膳980、大和御膳1,200、天ぷら定食980、刺身定食980、カルビ焼肉定食980、ハンバーグと鶏の唐揚定食880、エビフライ定食880、ちゃんぽん定食860、皿うどん定食860、チキン南蛮定食850、豚の生姜焼き定食(サービス品)850→780、カツ定食800、から揚げ定食(サービス品)800→780、むすび定食(かけうどん付)680、日替わりおすすめ定食600、サービス定食600。〔丼〕親子丼680、あさり丼680、カツ丼820、鉄火丼850、天丼850、カルビ丼920、うな重1,000。〔麺類〕ちゃんぽん680、皿うどん680、カレーうどん600、大海老てんぷらうどん・そば600、肉うどん・そば520、きつねうどん・そば420、かけうどん・そば370。麺類はプラス180円で定食(小鉢・漬物・ご飯・珈琲付)にできる。〔カレー〕ビーフカレー680、ロースカツカレー850。〔ドリンク〕ウーロン茶300、コーラ300、オレンジジュース300、アイスコーヒー300、ホット珈琲飲み放題300。
    鍋:湯豆腐480、ちげ鍋(キムチ鍋)680、牡蠣鍋(土手鍋)720、みつせ鶏つみれ鍋750。定食(ご飯、漬物、小鉢、珈琲)はプラス180円。鍋ができるまでの「とりあえず」として、白菜キムチ300、たこキムチ400、豚キムチ480、鶏皮餃子480。〆に、味庵梅茶漬350、むすび1個140。
    旬を食べよう:カキフライ(単品)680、カキフライ定食980、牡蠣丼820。
    ビールがすすむおつまみ:牛ねぎタン塩580、牛カルビたれ550、まぐろの唐揚げおろしポン酢480、鶏皮餃子480。(2010年11月調べ)

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うどんの合間に肉料理 … ジンギスカン焼「関白(かんぱく)」(呉)

牛バラと豚足のミックス


 無性に脂っこい肉が食べたくなって「関白」にやってきました。

 「呉うまいもん」(昭和49年、毎日新聞呉支局)や、「新・呉うまいもん」(平成21年から「くれえばん」に連載中)によると、この店の名物は、牛のテール(尻尾)をじっくりと煮込んだテール鍋(1,785円)なんだそうですが、私自身は、27年ほど前に初めてこの店にやってきて以来、まだ食べたことがありません。

 いつも注文するのはジンギスカン焼。種類は牛ロース(1,785円)、牛バラ(1,260円)、牛骨付き(1,680円)、牛シロミ(1,260円)、豚ロース(1,260円)、豚足(1,050円)、豚耳(945円)の7種で、半人前ずつをミックスにすることも可能です。

 今日の注文は大瓶のビール(エビス、735円)に、ジンギスカン焼は、牛バラと豚足のミックス(1,260円)。

 ここのジンギスカン焼は、「焼き」と言いつつも、実際には焼くのではなくて茹でて作ります。

 ずらりと並んだコンロの上に、ジンギスカン鍋の空鍋をひとつと、お湯をたっぷりと入れたフライパンを二つ。このお湯入りフライパンのひとつに牛バラを、もうひとつに豚足を入れて茹であげます。

 「呉うまいもん」には、豚耳や豚足は『約2時間ほど蒸したものを、キャベツを敷きつめたジンギスカン鍋で出す』と書かれているので、もしかすると茹でる前に、あらかじめ蒸してあるのかもしれません。

 こうして牛バラや豚足を茹でている間に、ジンギスカン鍋のほうは大きな炎でどんどん空焚きされてカンカンの熱さになっていきます。

 茹であがった牛バラと豚足をザルにとって湯を切ると、あらかじめ切っておいている玉ネギ、キャベツ、ピーマンをガシッとつかんで、カンカンのジンギスカン鍋の上にたっぷりと盛り、その上に、牛バラと豚足をずらりと並べます。

 しかる後に、ディスペンサー(お好み焼きにマヨネーズをかけるような容器)に入っている液体を、上からチューッと回しかけると、ドォ~ンと大きな炎があがって、ジンギスカン焼の完成です。「焼いてる」と感じるのはこの瞬間、ほんの数秒間だけなんですね。

 両側からジンギスカン鍋の耳の部分を挟むような、特殊器具でジンギスカン鍋を持ち上げて、カウンター上に置かれた皿の上に置き、それとは別に小鉢のタレを二つ出してくれながら、「こっちが牛バラ用のタレで、こっちは豚足用のポン酢醤油です」と教えてくれますが、見た目にはあまり変わりません。

 この時点でも鍋からはジョワァ~ッと大量の湯気が立ちのぼり、いかにも熱そう。

 これを一切れずつ取っては、タレで冷却させながら食べ進みます。牛バラ用のタレは、さらさらの液体ながら、焼肉のタレのような甘みを感じます。豚足用のものは、まさにポン酢醤油。コラーゲンたっぷりでフルフルの豚足を、とても食べやすくしてくれます。

 牛バラも豚足も、どっちかというととてもコッテリ系の肉なのですが、この店では「茹でる」という調理方法を採っているため、それほどギトギトした感じはありません。屋台で出される豚足のような、濃厚なギトギト感を求めている場合には、ちょっと物足りないくらいです。

 それでもジンギスカン鍋に山盛りの牛バラと豚足を食べると、『脂っこい肉が食べたい』という欲求は、すっかり満たされてしまうほど大満足。店に入るときには「最後はうどんで締めるぞぉ!」なんて意気込みで入ってきたのですが、むしろ普通のうどんが食べたくなってきました。

 ここのうどん(630円)は、釜で茹であげたうどんを、それとは別に用意されたテールスープに浸(つ)けていただく、こってりタイプのものなのです。ラーメン(630円)や、夏場だけ冷麺(735円)にも、テールスープが使われています。

 なので、今日はこれにてお勘定をして(=1,990円。十円未満の消費税は切り捨て)、すぐ近くの「平原(ひらはら)」で、かけうどん(250円)をいただきます。ここは、うどんもそばも手打ちの自家製麺なので、安いのにおいしいうどん、そばが食べられるのです。

 このところ、1日1麺、それも「麺=うどん」というほど、うどんづいていて、一昨日の金曜日は、東京からの新幹線の帰り道に、例によって広島駅1番ホームで天ぷらうどん(340円)と巻寿司(2個100円)を食べ、昨日(土曜日)は松山の実家に帰る道すがら、フェリーの中で、かけうどんセット(550円)。これは、かけうどん(400円)と、おむすび(2個250円)がセットになったもので、しっかりと腰のある讃岐うどんが出されます。

 で、今日はまたまたフェリーで呉に戻ってきて、「関白」で肉を食べて、「平原」で締めのかけうどんとなったような次第。うどんの合間に、ちょいと肉料理をつついたって感じですかね。

 もともと、うどん好き・そば好きではあったのですが、呉に来てから、うどん好きにさらに拍車がかかったような気がするなぁ。

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広島駅の天ぷらうどんと巻寿司 / フェリーのかけうどんセット / 「関白」

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「関白」牛バラと豚足 / 「平原」かけうどん / 具をトッピングしていただく

店情報前回

《平成22(2010)年11月14日(日)の記録》

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立石・立ち飲みツアー … 立ち飲み「串揚100円ショップ(くしあげひゃくえんしょっぷ)」(立石)

立ち飲みツアーチケット


 11月11日は第1回目となる「立ち飲みの日」。日本記念日協会には『かつては密な社交場として地味な存在だった立ち飲みも、今では女性も気軽に出入りできるメジャーな存在になり酒文化と食文化の一翼を担っている。立ち飲みをこよなく愛し「東京居酒屋名店三昧」(東京書籍)の著者である作家の藤原法仁氏と浜田信郎氏が制定。日付は11と11の形が人が集って立ち飲みをしている様に似ていることから』と登録されていますが、実際にはほとんど藤原さんのご尽力で制定されたもので、私は藤原さんから「立ち飲みの日を申請するからね~」と言われて、「いいよ~」と気楽に返事した程度のご協力しかできていないのでした。

 そんな藤原さんが、地元・立石の立ち飲み屋さん数軒と協力して、「立ち飲みの日制定記念イベント」として『京成立石「立ち飲み」ツアー』を企画してくれました。

 4枚つづり2千円のチケットを購入して、参加店を飲み歩くというのがその内容です。

 その藤原さんや、すでに乗り込んで飲んでいる「古典酒場」の倉嶋編集長に電話してみると、すでに「W4(ウホ)」などを回って、現在は「ジバラ」にいるとのこと。さっそくその「ジバラ」で、倉嶋編集長ややなちゃんたちと合流です。

 このチケットは、1店舗につき1チケット(つまり500円分)のみを使用して、30分以内で飲み終えるのが決まり。各お店では、このイベント専用の飲み物とつまみのセットを出してくれることになっています。

 「ジバラ」の次は、再び立石仲見世通り商店街に戻って、カウンターバーの「宙(そら)」。ここ「宙」は、普段は普通に座って飲めるお店ですが、「立ち飲みの日」の今日は、立ち飲み屋として営業してくれたのだそうです。先ほどの「ジバラ」も立錐の余地もないくらいいっぱいでしたが、こちら「宙」も、狭い店内から人があふれるほど。

 続いては、久しぶりの「串揚100円ショップ」ですが、こちらはガラ~ンとしている状態。

「ごめんな。今日はもう売り切れたんだよ」

 とカウンターの中の店主。なんと、まだ午後9時過ぎなのに、もう売り切れちゃったんですね。

「あるもんだけでよけりゃ、いいよ」

 とおっしゃっていただいて、みんなでずらりとカウンターに並びます。飲み物には生ビールをもらって、かろうじて残っていたネタを何品か揚げてもらいます。ん~、うまいっ。これだけ酔ってても、ここの串揚げはうまいよなぁ。今度またじっくりと食べに来なきゃ。

 そして4軒目の「炙(ABURI)」では、立ち疲れて、フロアにあるテーブル席(座れる!)でじっくりと飲んで終了。

 いやぁ、とても楽しい立ち飲みイベントでした。何から何までありがとうございました。>藤原さん

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「串揚100円ショップ」 / 生ビールで何品かの串揚げをいただく

店情報前回

《平成22(2010)年11月11日(木)の記録》

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うどん、そば、そして … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)

レバ生お酢


「レバ生ください! これが食べたかったんですよ。」

「そうか。いつも土曜日に来るもんね。お酢入れる?」

「ん……と。入れてください。」

 ここ「宇ち多゛」で、レバを生で食べることができるのは平日だけ。このところ平日に来れる機会が少ないので、ずいぶん長い間、「宇ち多゛」のレバ生を食べていなかったのです。

 普通にレバ生をたのむと、串に刺した生レバーに醤油をかけて出してくれます。『レバ生お酢』と注文すると、醤油をかけたものに、さらにお酢もかけてくれて、結果的に酢醤油でいただく生レバーとなるのです。

 「ん……と」とちょっと間があいたのは、醤油だけでシンプルにレバーの甘みを感じるのがいいかな、それともお酢も入れて「宇ち多゛」ならではの生レバの味わいを感じるのがいいかな、と瞬間的に迷ったからでした。

 レバ生にお酢が入ると、そのお酢の効果で、レバの表面にうっすらと白い膜がはったような状態になります。これをチュルンといただくと、まず酸っぱさが舌の上に広がって、次にプツンと噛みしめたレバーの甘みが広がっていきます。

 んんん~~っ。やっぱしうまいのぉ、「宇ち多゛」のレバ生は!

 午後からの都内での仕事に向けて、呉を出発したのは今日の朝早く。広島駅で新幹線への乗り換えのついでに、在来線1番ホームの立ち食いうどん屋(06:00-22:00、年中無休)で、朝食代わりに天ぷらうどん(340円)を食べるのが、このところ習慣化しています。通過儀礼のようなものですね。

 広島を出て4時間ほどで東京に到着。昼食は仕事先の近くにある立ち食いそば屋「吉そば」で、天玉そばです。濃い口醤油の黒っぽい感じのツユに、生卵をちょっとだけ溶いて、それを絡めるようにしながら、ズズズッとすすり込むそばがいいんですよねぇ。この一杯で、「東京だなぁ」という気分になります。

 夕方までの仕事を終えて、立石に着いたのは午後7時前。まだ間に合いそうだと、大急ぎで「宇ち多゛」に飛び込んだような次第です。

「ひとり? じゃ、そこの奥に入って。」

 と案内されたのは、表の入口左手側の、カウンターのような長テーブルが2列並んだ席の一番奥。前回(先週末)と同じ場所で、すぐ近くには「東京自由人日記」のKさんや、森下賢一さんや吉田類さんと直接お会いする機会を作ってくれたIさんもいらっしゃって、席に着くなり話もはずみます。

 大瓶のビール(キリンラガー、540円)を飲みつつ、プリップリのレバ生お酢(2本で180円)をいただいたあと、シロたれ(2本で180円)を注文。

 レバとシロは、もつ焼きの王道を行く2品。この二つで、仕入れの良し悪しや、焼きの上手・下手、タレの味などが、ある程度把握できてしまいます。

 逆に、この2品を注文してはずれると、まずいは臭いはで、もう立ち直れないくらい痛手を受けたりします。最初はタンやカシラといった、はずれの少ない品であたりをつけて、「この店ならば大丈夫かな?」と思えたら、レバとシロで実力を確かめるというやり方が失敗が少ないかもしれません。

 最後に「お新香ショウガのっけてお酢」(180円)をもらって、3皿と大瓶1本でお勘定は1,080円。どうもごちそうさまでした。

 それにしても、朝、広島の天ぷらうどんを食べ、昼には東京の天玉そばを食べ、そして夜には「宇ち多゛」のもつ焼きを食べることができるんだから、日本も小さくなったものですよねぇ。

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広島駅の天ぷらうどん / 「吉そば」の天玉そば / シロ / お新香

店情報前回

《平成22(2010)年11月11日(木)の記録》

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呉に戻ってうどんで〆 … 大衆食堂「森田食堂(もりたしょくどう)」(呉)

うどん


 月曜日は朝から横浜で仕事をして、新横浜駅から新幹線に乗り込んだのは午後4時過ぎ。この時刻から移動して、広島に到着するのは午後8時前、呉には8時40分ごろになるのです。

 新横浜から新幹線に乗るときは、崎陽軒のシウマイ弁当とビールを買い込んで、飲みながら移動することも多いのですが、さすがにこの週末は飲み過ぎるほどに飲んだので、今日は休肝日にすることにして、新幹線の中でも爆睡です。この新幹線、広島止まりなので、乗り越す心配がないのです。

 眠ってばかりといいつつも、何も食べずに広島まで4時間弱も移動してくるとさすがにお腹が減って仕方がない。広島駅での乗り換え時間は10分ほどしかないので、在来線1番ホームのうどん屋(朝6時から、夜10時まで、年中無休で営業)に寄る時間はありません。呉まで帰ってから、営業時間内ぎりぎりの「森田食堂」(午後9時まで営業)を目指すことにします。

 「森田食堂」は大正2(1913)年の創業で、間もなく創業100周年を迎える老舗食堂です。創業当初は呉駅前の、現在のバスロータリーがあったあたりに、他の飲食店とともに店を構えていて、それはそれは大にぎわいだったのだそうです。

 駅前の再開発で、現在の場所に移ってきて、店の規模も小さくなったそうなのですが、それでもまだ昔からのファンも多いようで、どの時間帯に見てみても、それなりにお客さんが入っているようです。

 日曜日は定休日ですが、それ以外の日は朝8時から、夜9時まで、中休みなしに営業をしていて、女性3人(それぞれ親戚)が朝の部、昼の部、夜の部と受け持ちを分担して切り盛りされているのです。

「こんばんは」と入った店内には先客はひとり。テレビを見ながら、おかずをつつきつつビールを飲んでいます。何人かのお客さんがいるときは、女将さんが話の輪にも加わったりして、けっこう酒場っぽい雰囲気になったりするのですが、間もなく閉店時刻なので、今日はそういう雰囲気の時間帯は過ぎちゃったのかな。

「今日は、うどんください」

「は~い」と返事をした女将さんは、奥の厨房に調理に向かいます。

 ここに来ると、いつもはたいてい瓶ビール(大瓶510円。小瓶なら360円)からスタートします。ここの瓶ビール。スパンッと景気のいい音を立てて栓を抜いてくれるのが、とても気持ちがいいんです。がしかし、今日は残り時間も少ないことと、せっかくここまで飲まずに帰ってきたということもあって、休肝日にすることに決定。ビールも取りやめです。

 ほとんど待つこともなく、すっと出されたうどん(300円)の美しいこと。

 すっきりと透明に近いツユは、ここの名物である湯豆腐(300円)や、まるで塩ラーメンかと見間違うほど透明度の高い中華そば(400円)でもおなじみの、いりこダシを基本に、薄口醤油で味を付けたもの。これにあえて「細うどんです」なんて謳(うた)うこともなく、ごく自然に細うどんが入り、薄くスライスした蒲鉾2切れと刻みネギ、そして少量の天かすをトッピング。このシンプルな外観が、いかにも美味しそう。

 さっそくその細うどんの数本を箸で持ち上げて、ズズッ、ズズッと勢いよくすすり込むと、ダシの旨みが細い麺によくからまって、口の中いっぱいにその味わいが広がります。

 細いうどんはとてもやわらかいので、ほとんど噛む必要もなく、するりと喉の奥へ。鼻の奥から、美味しそうな香りがふんわりと漂います。

 ん~~っ。予想はしてたけど、うどんもやっぱりいいですねぇ。ダシの美味さが、この店の味の秘訣なんでしょうね。

 5分もかからないくらいの勢いで、あっという間に食べ終えて、お勘定は300円。

 広島駅のうどんに始まり、「森田食堂」のうどんで終わった、今回の出張旅行でした。

店情報前回

《平成22(2010)年11月8日(月)の記録》

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冬はやっぱり鍋ですね … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

かき鍋


 にっきーさん宇ち中(うちちゅう)さんと行く、日曜日の2軒目は、昨夜に続いて都立家政の「竹よし」です。午後6時過ぎに店に到着すると、ここで合流する予定のふぢもとさんが先に到着して、カウンター席の背後にあるテーブル席を確保してくれていました。

 すでに「川名」で下地はできているので、いきなり「越乃寒梅」の冷酒(1合800円)でスタートすると、今日のお通し(200円)は山かけのエビ。

 昨夜も来たので、メニューはそれほど大きくは変わっていなくて、昨日の帰りにチラリと見せてもらった立派な車エビを天ぷらにしてもらいます。メニュー上は、大きな車エビ2尾と野菜(大葉)が1人前で900円なのですが、奪い合いにならないように(飲んでる間はほとんど食べないふぢもとさんの分を除いて)車エビ3尾で作ってくれました。当然のことながら値段も1.5倍程度になるのでしょうが、こうやって融通がきくところが個人経営のお店のいいところですよね。

 ふぢもとさんは、自分ではあまり食べないのですが、「竹よし」のおすすめ品はとてもよく把握されていて、今日も粒うに(400円)や沖縄もずく(300円)、子持ちししゃも(2尾450円)、そして手造りイクラ味付(500円)などのおすすめの品を注文してくれます。手造りイクラ味付といっしょに、ごはんももらって、イクラ丼にするとおいしいこと。

 飲み物をいつもの燗酒(菊正宗、1合350円)に切り換えて、カキ鍋(1,000円)も注文します。

 世田谷の「酒の高橋」や、千住大橋の「ときわ」などのように、定番の名物鍋があるというわけではないのですが、ここ「竹よし」の鍋物も、冬場は大人気メニューのひとつ。その時々の仕入れによって、かき鍋や、どんこ鍋、あんこう鍋、たらちりなどが1人前、800円~1,500円くらいで楽しめます。もちろん注文は1人前からOKで、このカキ鍋がそうであるように、ひとりだと1人前は食べきれないくらいボリュームたっぷりです。

 カキならではの濃厚な滋味を堪能しつつ、熱々とあったまったら、仕上げにごはんを入れてもらってカキ雑炊。これもまた鍋のあとの楽しみですよねぇ。

 9時半頃に、野方のやきとん「秋元屋」の店主・秋元さんと三浦さんもやってきて、カウンターで飲み始めます。「竹よし」も「秋元屋」も、日曜日でも常連さんたちが多くて、にぎわっているのです。

 さぁ、明日は月曜日なので、我われもそろそろ腰を上げますか。今夜のお勘定は4人で1万2千円弱。ひとり3千円ずつとしましたが、ふぢもとさんはあまり食べていないのに悪かったですね。

 たっぷりと「竹よし」を楽しんだ夜でした。どうもごちそうさま。

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「竹よし」 / お通し(海老の山芋かけ)と冷酒(越の寒梅) / 車えび天ぷら

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粒うに / 沖縄もずく / 子持ちししゃも2人前

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手造りイクラ味付を / ごはんにのせて / イクラ丼の完成!

101107m 101107n 101107o
菊正宗(燗) / かき鍋のあとは雑炊 / お新香

店情報前回

《平成22(2010)年11月7日(日)の記録》

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魚の刺身もやきとりも … 焼鳥割烹「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

「川名」


 日曜日の今日はにっきーさん宇ち中(うちちゅう)さんと示し合わせて、「よじかわ」(=開店時刻の午後4時に「川名」で飲むこと)です。

 「川名」の奥にある小上がりの1卓に座り、まずは3銘柄から選べる瓶ビール(大瓶504円)を、アサヒスーパードライを選んで乾杯すると、今日のお通し(サービス)はミカンです。

 「川名」に入って、まずチェックすべきは、カウンター側の席だと、カウンターの中の壁、中央部に、奥の小上がり席だと突き当たりの壁、中央部にそれぞれ掲げられているホワイトボードのメニューです。ここに魚介類や野菜類といった、オススメの日替りメニューが書き出されています。

 今日は青あじ刺、さんま刺、真鯛刺のそれぞれが420円、赤魚粕漬焼336円、豚ロースみそ焼420円に、鮭かま焼、絹あつあげ、揚げ出し豆腐、牛すじ煮、松茸豆腐、湯葉豆腐が各294円、ししゃも串が2本で189円。野菜物ではキャベツ漬、茎わかめ酢がそれぞれ168円で、ポテトサラダが231円です。

 このホワイトボードメニューの他に、焼き鳥、やきとんや、サラダ類、各種玉子焼きなど、いつもの定番メニューがずらりと並んでいるのです。

 呉の“とり屋”は、『1軒の酒場で、焼き鳥と活魚の両方を食べることができる』というのが大きな特長ですが、ここ「川名」も炭火焼の焼き鳥、やきとんと、新鮮な魚介類、野菜類を、安価にいただくことができる、守備範囲の広い酒場なのです。

 最近はチェーン展開している居酒屋にも、焼き鳥メニューや魚の刺身などはあるので、レベルの高さを求めなければ『1件の酒場で、焼き鳥と魚の刺身が食べられる』というのは、比較的よくあることなのかもしれません。むしろ呉の“とり屋”のおもしろいところは、店内に生簀(いけす)があって、魚介類を注文すると、そこからすくった魚をさばいてくれるところでしょうね。

 さて「川名」。ホワイトボードから、さんま刺(420円)、鮭かま焼(294円)、牛すじ煮(294円)、ポテトサラダ(231円)の4品をまず注文すると、牛すじ煮と、野菜たっぷりのポテトサラダはあっという間に出されます。

 瓶ビールに続いて、飲み物を生グレープフルーツサワーやホッピーに切り換えようとすると、それぞれ399円に値上がりしていることを発見。焼酎のお湯割り、ロック、水割りはそれぞれ357円で、焼酎のみ(なか)も357円。ホッピーのみ(そと)は231円です。

 焼酎類以外は、食べ物なども含めて前のままの値段です。

 相変わらず「川名」は大人気のようで、カウンター席側も小上がり側も満席状態。いつまでもテーブル席を占拠しているわけにもいかないので、我われも1時間半ほどで席を立ちます。今日のお勘定は3人で4,500円ほど。どうもごちそうさまでした。

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牛すじ煮、ポテトサラダ、お通し(ミカン) / さんま刺 / 鮭かま焼

店情報前回

《平成22(2010)年11月7日(日)の記録》

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都立家政は魚介の宝庫 … 季節料理「おいらせ」(都立家政)

赤海老の吸物


 先ほど「竹よし」で飲んでいるところへ、ふぢもとさんもやって来て、「竹よし」の閉店後に向かったのは、都立家政商店街から新青梅街道を渡ったすぐ先にある季節料理(主として魚料理)の店、「おいらせ」です。

 狭い店内には、沼袋のやきとん「たつや」の閉店後にやってきた、たっつんさんご夫妻や、この店の常連さんでもある「秋元屋」のよっちゃんも来られていて、深夜ながらおおにぎわいの状況。

 我われもカウンター背後のテーブル席に座り、燗酒と、ふぢもとさんやチクちゃんのオススメの品である、揚げ出し豆腐(600円)を注文します。

「ずらりとメニューは並んでるんですが、いつもだいたいマスターのおすすめのものを食べるんですよ。こんなものが食べたいという好みがあれば、それを伝えておけば作ってくれます。この店は、それが楽しいんですね」と、たっつんさんが教えてくれます。

「へぇ、そうなんだ。それじゃ、なにか汁物っぽい料理で、つまみにもなるようなものをお願いしてもいいですか?」と店主にお願いすると、

「汁物っぽいものね。わかった」と調理をはじめ、しばらくして出されたのは赤海老の吸物です。赤海老の頭も入れてダシを出し、皮をむいた赤海老の身に、ちょいと片栗粉の衣をつけたものが具材として入っています。ひとすすりすると、濃厚な赤海老の味が口いっぱいに広がって、燗酒を呼び込みます。こりゃいいですねぇ。

 ちなみに壁にずらりと張り出されているメニューは、赤海老刺(700円)、まぐろ刺(700円)、いか刺(700円)、ほっき貝刺(600円)、かれい塩焼き(700円)、あじ開き(600円)、秋刀魚塩焼(600円)、鯖味噌煮(600円)、ハタハタ塩焼(600円)、さわら味噌煮(700円)、鮎塩焼(600円)、ほっき貝浜焼(600円)、砂肝バジルいため(600円)、豚とニンニクの芽いため(600円)、茄子味噌いため(600円)、かれいえんがわ刺(600円)、豚ロース生姜焼(700円)、栗カニ味噌汁(700円)、鶏竜田揚(600円)、揚出豆腐(600円)、かれい煮付(700円)、平目煮付(700円)、鰯生姜煮(600円)、秋刀魚梅煮(600円)、鶏にんにく串焼(400円)、にら玉(600円)、お新香(400円)、もろきゅう(400円)、冷とまと(400円)、お茶漬各種(500円)、もりそば(600円)、やきうどん(600円)、まぐろ丼(700円)、親子丼(700円)、生姜焼定食(800円)、刺身定食(1,000円)、焼魚定食(700円)などなど。

「メニューにないけど、雑炊もおいしいんですよ」

 たっつんさんご夫妻が注文された雑炊をちょっといただいてみると、これまたよくダシが効いていておいしいこと。

 都立家政には、ここ「おいらせ」や「竹よし」、「」、「鳥八」、そして「魚がし寿司」と、魚料理が自慢のお店が多いんですよね。

 さらに沼袋の「ホルモン」、「たつや」。野方の「秋元屋」、「すっぴん酒場」。都立家政の「弐ノ十」といった、もつ焼き(やきとん)屋も充実してきており、魚料理ともつ焼き(やきとん)で、ガッチリと飲める沿線になってきているのでした。

 店の前でチクちゃんを見送って、スナック「いるか」のところで、ふぢもとさんとも別れ、都立家政商店街の途中でナオちゃんを見送って自宅に到着したのは午前2時過ぎ。予想どおり、とてもよく飲んだ、楽しい1日でした。

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「おいらせ」 / 揚げ出し豆腐 / 雑炊

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《平成22(2010)年11月6日(土)の記録》

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竹よし姉妹が勢ぞろい … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

竹よし姉妹が勢ぞろい


 元上司の家での懐かしい面々との長くて楽しい宴会を終えて、西武新宿線・都立家政(とりつかせい)駅まで戻ってきたのは午後9時半。お酒も料理もたっぷりといただいて、もう何も入らないくらいの状態ではありますが、せっかくなのでもう1軒、寄っていきましょうか。

 向かったのは駅から徒歩1~2分ほどの路地の中にある魚料理と天ぷらの店、「竹よし」です。

 おぉ~っ。店の外からでもそれとわかるくらい、お客さんが多そう。でも、一人くらいはなんとかなるかな。

 「こんばんは」と入ったカウンター席にずらりと並んでいるのは、昼過ぎに立石で別れた竹よし4姉妹です。竹よし4姉妹というのは、「竹よし」の店主をサポートしてくれているアルバイトの女性陣のこと。実際の年齢とは別に、アルバイトを始めた順に長女、次女、三女、四女と呼ばれています。この店内に4人が一緒にそろっているのは、とても珍しい状況かも。少なくとも私は初めて見ました。

 さっそく燗酒(菊正宗1合、350円)をもらって、4姉妹との8時間ぶりの再会を祝して乾杯すると、今日のお通し(200円)は魚の子の煮付けです。

 今日の「竹よし」のメニューは、刺身が、もどりかつを(600円)、寒ぶり(700円)、生サーモン(650円)、いか(550円)、あじなめろう(650円)、盛り合せ(1,000円)、小盛り合せ(650円)。焼き魚は、子持ちはたはた(600円)、穴子白焼(800円)、大分産・秋さば(650円)、にしん(500円)、ぶりかま(650円)、たちうお(700円)、かます(姿焼 or 手造り天日干、各500円)、子持ちししゃも(2尾450円)。天ぷらは、車えび(大2尾と野菜、900円)、かき揚げ(800円)、盛り合せ(1,000円)。その他の一品料理として、くじら竜田揚げ(600円)、たら白子(ボイル or 網焼、各600円)、ホッキ貝(刺身 or 網焼、各600円)、かれい姿揚げ(700円)、さんまのすり身と野菜汁(600円)、三陸産かき(生食500円 or ふわふわ焼600円)、手造りイクラ味付(500円)、あんきも(500円)、かに雑炊(800円)、かき鍋(1,000円)、梨田わさび(450円)、生わさび手巻き(550円)、まぐろ山かけ(600円)、酢の物(550円)、粒うに(400円)、酒盗とクリームチーズ(450円)、山いも千切り(350円)、沖縄もずく(300円)、スタミナ六品(まぐろ・納豆・山芋・オクラ・ねぎ・玉子、600円)、自家製しおから(二日目 or 五日目、各350円)、麦とろごはん(600円)というラインナップです。

「申しわけないけど、今日はもう、飲みすぎていて、食べすぎていて、もうあまり入りません」

 と、『飲食店にやってきておいて、なんてことをいう客なんだ!』というくらい失礼な申し出にもかかわらず、

「これくらいなら食べられるだろう」と笑いながら店主が出してくれたのは、今日のオススメの刺身を1~2切れずつ盛り合せたスペシャル刺身盛り合せ。関サバ、戻りガツオ、アジ、寒ブリ、そして手造りイクラ味付けです。寒くなってくると、魚も脂がのってきて、おいしいですよねぇ。燗酒も進むは進むは。

 たっぷりと燗酒をいただいたあと、お椀にちょっぴりのウニ・イクラ丼で締め。竹よし4姉妹に囲まれての、なんとも贅沢な夜となったのでした。

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お通しと燗酒 / スペシャル刺し盛り/ 小さなウニ・イクラ丼

店情報前回

《平成22(2010)年11月6日(土)の記録》

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立石でもつ切れ解消! … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)

タン生(手前)とハツ生


 うわぁーっ。今日はものすごい行列だ。

 京成立石駅に集合して、人気のもつ焼き店、「宇ち多゛」に向かったのは土曜日の正午。表側、裏側のどちらの入口からも長い行列が伸びています。

 我われ6人は、裏側の行列に並びます。今日は「竹よし4姉妹」のうちの3人や、宇ち中(うちちゅう)さんたちとともに「宇ち多゛」にやってきたのでした。

「今日は込んでるから、6人一緒と言うのは難しいと思います。2人ずつ、あるいは3人ずつくらいでバラバラに入れてもらいましょう」

 と宇ち中さん。たしかに今日は人が多い。しかも行列の進みも遅くて、やっと入口近くまでやってきたのは並び始めて40分後。

「何人?」と聞いてくれる、あんちゃん(三代目)に「6人だけどバラバラでいいです」と答える宇ち中さん。「じゃ、まずひとり入って」ということで、まず私が表側入口近くの長テーブルが2列に並んだ一番奥に入ります。

あんちゃん:「何にする?」

私:「大瓶ビール(540円)と、タン生(180円)をお願いします」

あんちゃん:「タン生はお酢入れる?」

私:「入れてください」

 この店は、店内の待ち合わせは禁止。グループで来た場合には全員がそろったところで行列に並び、一緒に入れなかった場合は、入った人から(あとを待たずに)飲食を開始するのです。

 ビールとタン生が出てしばらくすると、2列の長テーブルにいた二つのグループがお勘定をして席を立ち、一気に空席ができます。そこへ裏口で待っていた5人が入ってきて、

6人全員でかたまった場所に座ることができました。

 今日、一緒に飲んでいる6人のうち、先週末、呉で開催された「呉酒まつり」にも来てくださった方が3人。先週、呉でお会いしたばかりなのに、1週間後の今日は立石で一緒に飲んでいるというのがいいですよねぇ。

 6人もいると、いろんなものをあれこれと注文することができます。まずは煮込み(180円)をもらって、タン生も追加。もつ焼き(1皿2本で180円)はナンコツ塩、アブラたれ、カシラたれ、ハツ生お酢、ガツ塩、シロたれよく焼きなどを次々ともらって、お新香お酢(180円)も二皿いただきます。残念ながら、今日はレバーが売り切れ。

 午後1時半過ぎにお勘定をすると、ひとり2千円ずつ。

 店を出て、向かいの「二毛作」の前まで行くと、表のテーブルで竹よし4姉妹の残る1人、チクちゃんが、「東京自由人日記」のKさんたちと飲んでいるところ。これで竹よし4姉妹が全員そろいました。

 私はこれから、千葉県に住んでいる元上司のうちにお呼ばれなので、いったん戦線を離脱。京成立石駅から千葉方面へと向かいます。

 今日も楽しくて長い1日になりそうです。

店情報前回

《平成22(2010)年11月6日(土)の記録》

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うどんを食べて東京へ … 居酒屋「満月(まんげつ)」(鷺ノ宮)

広島駅の天ぷらうどん


 月曜日の横浜での仕事にそなえて、金曜日の仕事が終わったあと、都内の自宅へと帰ります。

 呉駅からJR呉線で広島に向かいつつ、携帯電話で新幹線をエクスプレス予約。便利な時代になりましたよねぇ。

 広島駅での新幹線への乗り換え時間は20分ほど。この時間を利用して、在来線1番線ホームの立ち食いうどんを食べるのが、いつもの楽しみなのです。

 食べるのは「天ぷらうどん」(340円)。これがこの店の一番人気の商品のようで、食券の自動販売機の一番左上すみの、もっとも押しやすい場所にボタンがあるほか、店内で注文を通すための符丁も、単に「うどん」と呼ばれています。メニューには「かけうどん」(290円)もあるのですが、こちらはきちんと「かけうどん」と通されます。

 さらに「天ぷらうどん」には回数券まであって、電車などの回数券と同様に、10杯分の値段(3,400円)で、11枚の券が買えるのです。毎日の通勤で広島駅を使っている人たちの中には、この回数券で「天ぷらうどん」を食べてる人もいるんでしょうね。

 店内はほぼカウンターだけの立ち食い式(奥のほうにテーブルが何卓かある模様)。空いているところに立って食券を置くと、「はいっ、こちらのお客さん、うどんで~す」と注文が通されて、あっという間に「天ぷらうどん」が目の前に出てきます。

 そば(各種うどんと同じ値段)とラーメン(450円)は、食券を出してから麺を温めはじめますが、うどんはあらかじめスタンバイされていて、注文を受けるとすぐに丼に投入されるので、出てくるのが早いのです。だからわずかな乗り換え時間の間にでも食べることができるんですね。

 こうしてあっという間に出てきた「天ぷらうどん」は、ものすごく熱々。具はほとんどが衣の長円形かき揚げ天ぷらと、刻んだ万能ネギだけとシンプル。この天ぷらは、最初はカリカリなんだけど、うどんツユに浸かっているうちに、じょじょにふやけてきて、ツユの中に溶け出していきます。この状態になると、ほとんど「たぬきうどん」。数尾だけですが、小さなエビが入っているのが「たぬきうどん」ではないということを主張しています。

 実は、この店のメニューには「たぬきうどん」はありません。その代わり「かきあげうどん」(420円)というのはあるので、こちらを選ぶと、普通に野菜が入ったかき揚げ天ぷらがのっかってくるのかもしれませんね。

 ついでにメニューのラインナップをご紹介しておきますと、かけ(290円)から始まって、天ぷら、きつね、玉子、わかめ、とろろのそれぞれが340円。そして天玉うどん(390円)、かきあげうどん(420円)、カレーうどん(450円)、肉うどん(450円)、肉玉うどん(500円)、肉天うどん(500円)、肉天玉うどん(550円)と続き、最高級品のスペシャルうどん(600円)には肉、天ぷら、きつね、玉子が入ります。

 牛すじうどん(500円)というのもメニューにはありますが、たいていは売り切れになっているのであまり作ってないのかもしれませんね。「がんばれカープ 赤うどん」(430円)というのもあって、紅麹を練りこんだ赤い麺に、天ぷら、わかめ、ゆで卵(半分)がトッピングされます。カープが勝った日には、ゆで卵(半分)が2個(つまり玉子1個分)になるんだそうです。

 ざるそば、さるうどん(各430円)や、冷やしたぬきうどん(480円)などの冷たいうどん、そばもあります。

 サイドメニューとしては、むすび(鮭か梅)が1個90円、いなりが1個80円、まき寿司が2個で100円、もぐり寿司(=ちらし寿司)が1パック200円。そして缶ビール(240円)も置いています。

 最後にズズッとツユをすすって丼を置き、「どうもごちそうさま!」。

 食券を買ってから、うどんを食べ終わるまでは10分弱。ゆっくりと新幹線ホームに向かい、予定の新幹線に乗り込みます。ここから東京までは約4時間。まとまった時間が確保できるのが新幹線のいいところだと思っています。

 自宅近くの鷺ノ宮(さぎのみや)駅に到着したのは午後11時半ごろ。金曜日だし、ちょっと「満月」に寄って帰りますか。

 いつものように焼酎のトマト割り(300円)をもらって、カウンター上にずらりと並んだ大皿料理から、1品目として選んだつまみはレバー炒め(400円)。トマト割りをおかわりして、2品目はアジ南蛮漬(400円)です。呉でアジ南蛮漬をもらうと、普通のアジで作った南蛮漬が出されることが多いのですが、こっちのは小アジですね。

 日付けが変わっても、まだまだ満員状態が続く店内で、いつもの常連さんたちとワイワイと午前1時ごろまで過ごして、私はボチボチと切り上げることにします。お勘定は1,400円。どうもごちそうさま。みなさん、お先に~!

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「満月」 / レバー炒め / アジ南蛮漬

店情報前回

《平成22(2010)年11月5日(金)の記録》

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バーで飲んで屋台で〆 … バー「アンカー」(呉)

「アンカー」


 「鳥八茶屋」を出て、今日の3軒目として向かったのはバー「アンカー」です。

 「アンカー」は、呉に多いスタンドバーとは違って、オーセンティック(正統的)なバー。飲み物のプロであるバーテンダーが、客の好みに合った飲み物を作ってくれます。

 スタンドバーは、どちらかというとカウンターの中にいる女性と話したり、カラオケを歌ったりするのが主体で、飲み物、食べ物にはあまり重きが置かれていない(ように思う)のと比べると、オーセンティックバーは、まず第一にしっかりとした飲み物があって、それを支える料理や、バーテンダーとの会話があるというのが特徴です。

 「アンカー」のバーテンダーは、この店のオーナーでもある森貞慶章さん。2008年に創業した、まだまだ新しいお店です。

 呉市内で私がよく行くオーセンティックなバーは、ここ「アンカー」か、日本バーテンダー協会(N.B.A)中国地区本部の常任相談役・佐々木進さんが経営している「じょうもん」なのですが、呉のタウン誌「くれえばん」の2010年12月号に掲載されている「遊星ギア、ころがった」という和泉達太氏のコラムによると、他にも「ナポレオン」や「BAR 両歓」、「パールバー」などもあるようです。

 スタンドバーが、他の町のスナックと同じように、わりとアバウトなお会計(キープボトルがある場合、ひとり3〜5千円程度)なのに対して、オーセンティックバーのほとんどはすっきりと明朗会計。

 ここ「アンカー」の場合は、カクテルの多くは1杯900円。これにチャーム(お通し)付きのテーブルチャージ500円が加算されたものがお勘定。特別な飲み物(年数の高いシングルモルトなど)を注文しない限り、自分でも計算できるくらい明朗です。

 日曜日の午後9時半というこの時間帯、先客は数名。ほとんどの人は明日から仕事なので、あまり深酒はしない日ですもんね。

「カウンターでも、テーブルでも、お好きなほうへどうぞ」

 という言葉に、5人の呑ん兵衛軍団の選択は、もちろんカウンター席。店主と話をしたり、カクテルができる様子を見たりするにはカウンター席のほうが圧倒的にいいのです。

 カクテルの名称を知っていればそれを注文すればいいし、知らなければ店主に自分の好みを伝えればいい。店主は飲み物のプロなので、「あまり強くないカクテルで、甘みはそれほどないものを」などと注文すれば、それに合ったカクテルを作ってくれるのです。「アンカー」のみならず、たいていのオーセンティックバーは、こういう注文を受けてくれます。

 横須賀のMさんに到っては、バックバーにずらりと並ぶグラスの中から、「私はそのグラスで飲みたいな」と1個を選んでおいて、「このグラスに合うカクテルをお願いします」なんていうワガママな注文をしています。

 今日のメンバーは、5人がそれぞれが「ひとり飲み」も平気でこなせるタイプなので、こうして集まって飲むとまた楽しい。

「龍王」の博多ラーメン ひとしきり飲んだあとは、今日もまた屋台でシメ。日曜の深夜ながら、屋台はどこも満員で、やっと入れたのは私自身初めての「龍王」です。ずらりと並んだ屋台の中で、ここ「龍王」は博多ラーメン(500円)が売り。

 みんなが東京方面から来てくれたおかげで、爆発的に楽しい「呉酒まつり」の週末を過ごすことができました。本当にありがとうございました。

店情報前回

《平成22(2010)年10月31日(日)の記録》

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とり屋の名物で誕生会 … 「鳥八茶屋(とりはちちゃや)」(呉)

活イカの造り


「私がお誕生日席に座りま…、あっ!」

 言いかけて言葉をのみ込むNさん。

 5人で4人掛けの座卓を囲むので、だれかがお誕生日席に行かないといけないので、一番若いNさんが気を利かせて、そう申し出てくださったのですが、実はNさん、本当に今日がお誕生日。東京から遠い呉の地で、呑ん兵衛仲間たちに囲まれて、今日のお誕生日を迎えたのでした。

 「Happy birthday to you ♪」を歌って乾杯し、Nさんのお誕生会、スタートです。おめでとう!

 生ビールの「オオムラ」を出て、やってきたのは「鳥八茶屋」。せっかく首都圏からいらっしゃってるので、ぜひ呉独特の酒場文化である“とり屋”を堪能して帰っていただこうというねらいです。

 日曜日ながら、午後7時の「鳥八茶屋」はけっこうなにぎわいで、カウンター席にも座敷席にも大勢のお客さんが入っています。「こちらにどうぞ」と案内されたのは、カウンター席の奥側から左手前へと回り込むように入ったところにある、個別に仕切られた座敷席。4人用座卓が1卓置かれた個室へと通されたのでした。へぇ、こんな空間もあったんですね。

 飲み物は例によって各自で好きなものを注文。私は音戸の「華鳩(はなはと)」(1合半が630円)を燗でもらいます。

 “とり屋”の歴史については、中国新聞の12年ほど前の記事に載っています。

 それによると、創業者・上瀬稔さんは倉橋島の南に連なる鹿島という小さな島の出身。1931(昭和6)年頃に漁師の三男として生まれ、戦後まもなく島を出て、大阪で4年間修業をしたあと、呉に戻って1952(昭和27)年に「鳥好(とりよし)」を開いたんだそうです。(その後の取材で得られた「鳥好」創業に関する新しい情報は→〈こちら〉 2012.02.19追記)

 当初は焼き鳥だけの営業だったようですが、おりしも呉の町は造船や製鉄などの工場が復活し、店は毎日、行列ができる忙しさ。創業して5~6年のうちに、店は7軒にまで増え、鹿島から兄弟や親戚、近所の人などを呼び寄せました。今も呉や広島にたくさんの“とり屋”がありますが、そのほとんどは鹿島出身の店主が経営しているようです。

 上瀬さんのお父さん(漁師)は、店にやってきては「魚ならなんぼうでも持って来てやるど」と言ってくれていたんだそうですが、当初は焼き鳥だけでも大忙しで、魚にまでは手が回らない状況でした。1960年代(昭和35年以降)に入って焼き鳥ブームが一段落したときに、やっとメニューに魚が加わるようになったんだそうです。

 焼き鳥と活魚の二本立ての店は人気を呼び、他の鹿島ゆかりの焼き鳥屋にもこのスタイルが伝播。呉独特の酒場スタイル、現在の“とり屋”の原型となりました。

 “とり屋”の定番商品、鶏皮の味噌煮(“味噌炊き”と呼ぶ店もある)も上瀬さんの考案。もともと硬くて捨てていた鶏皮を、大豆と一緒に蒸し、味噌で炊くと軟らかくなって、いい酒のつまみになりました。今日もまっ先に注文したのは、みそ煮(160円)です。

 魚介類は、まずはやっぱりカキを注文。今日は酢ガキとカキフライ(800円)をいただきます。刺身は生簀(いけす)で泳いでいるイカを姿造りで。

 天ぷらは、広島では定番の小イワシ(530円)と地物タコ(630円)。そして、これまた“とり屋”の名物料理であるササミの天ぷら(320円)ももらいます。

「これも食べてみて」と注文したのはゴボウカリカリ揚げ(320円)。ゴボウをカラリと揚げただけのシンプルなこの料理は、“とり屋”のみならず、呉の酒場ではよく見かける一品。うちの職場でも人気が高く、どの店で飲み会をしても、誰かが注文して、必ずと言っていいくらい出てくるのでした。

「華鳩は、にごり酒もすっきりとしていておいしいよ。今年のにごりは、特に出来がいいという評判だよ」

 ということで、「華鳩」のにごり酒(カップ酒、420円)も注文。スイッと飲みやすいこのお酒を、こんなにできあがってから注文すると危ない(飲み過ぎてしまう)こと必定なんだけど、たのまずにはいられない。

 最後に、これもまた“とり屋”の名物料理のひとつであるスープ豆腐(420円)を2人前ほどもらって締めようかということになりましたが、せっかくの機会なのでスープ豆腐を1人前と、メニューでそのとなりに並んでいる、かしわ鍋(530円)を1人前もらってみることにしました。

 アルミ製のひとり鍋で出されるスープ豆腐。醤油味のダシに、野菜もたっぷりと入って、豆腐が煮込まれ、仕上げに玉子も落としてくれています。かしわ鍋は、このスープ豆腐に、さらに鶏肉(かしわ)も加わったもの。ひとりだと、この鍋だけで満腹になってしまいそうなボリュームも、うれしいなあ。

 午後9時過ぎまで、2時間ちょっと愉しんで、ここはひとり3千円ほど。いつも大体このくらいですね。どうもごちそうさま。

 さぁ、Nさんのお誕生日だし、もうあと1~2軒、行きますか!

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「鳥八茶屋」 / みそ煮 / ゴボウカリカリ揚

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カキ酢 / カキフライ / 小いわし天婦羅

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地物たこ天婦羅 / 「華鳩」にごり酒 / ささみ天婦羅

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かしわ鍋とスープ豆腐登場 / かしわ鍋 / スープ豆腐

店情報前回

《平成22(2010)年10月31日(日)の記録》

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土日に呉をめぐるなら … ビアホール「オオムラ」(呉)

「オオムラ」で生ビール


 金曜、土曜、二日間の「呉酒まつり」から一夜開けて今日は日曜日。

 東京方面から「呉酒まつり」にいらっしゃった8名のうち、市川のAさんご夫妻、小岩のBさん、そして葛飾のFさんの4人はレンタカーを借りて「とびしま海道」で、江戸みなと街・御手洗(みたらい)を観光して、今日のうちに東京に戻られる予定。倉嶋編集長宇ち中(うちちゅう)さん、中野のNさん、横須賀のMさんの4人は、今日はもう1日、呉でゆっくりとして、明日、月曜日に帰京される予定です。

 私も、明日、帰京される4人組とともに、まずは呉市内観光です。

 土・日・祝日に呉を観てまわるのであれば、呉探訪ループバス、略して『くれたん』の1日乗車券(400円)を購入するのがオススメ!

 今日も朝10時に集合したら、まずまっ先に『くれたん』の1日乗車券を買い込んで、路線バス(呉市営バス・長の木呉駅循環線)で体育館前を目指します。この1日乗車券、『くれたん』のループバスのみならず、普通の路線バスも市街地を中心としたエリア限定で乗り放題になるのです。

 体育館前のバス停で降りると、その先の交差点のところにあるのが、呉名物・細うどんの元祖とも言えるうどん屋「一心(いっしん)」です。ここで今日の朝食としてうどんをいただきます。

 『くれたん』の1日乗車券を持っていると、ここでもまたおトクな特典があります。うどんの「一心」のように『呉グルメ』と書かれたのぼりが出ている店で1日乗車券を見せると、たとえば「一心」では「ねぎ大盛」が無料サービスされるのです。みんな、自分の好みのうどんを、それぞれ「ねぎ大盛」で注文。私は玉天うどん(640円)を「ねぎ大盛」でいただきます。

 朝うどんを食べ終えたら、再び乗り放題の路線バスに乗って呉駅前に戻り、「大和ミュージアム」の見学です。「大和ミュージアム」の入場料は通常500円ですが、1日乗車券を持っていると、団体割引と同じく400円になります。「大和ミュージアム」は、じっくりと見学しようとすると半日くらいは必要ですので、時間に余裕を持って出かけましょう。

 そして、『くれたん』に乗るなら、午後1時20分に「大和ミュージアム」すぐ横の「中央桟橋」(大和ミュージアム前)バス停に向かうのが、これまたオススメ! 呉観光ボランティアの会が主催する旧海軍の遺産巡り(無料!)に参加できるのです。ベテランの観光ボランティアの方から親切な説明を受けながら、旧・海軍工廠の造船所を見学したり、戦艦大和の砲弾に抱きついたり、潜水艦基地にずらりと停泊する潜水艦を眺めたり、国の重要文化財である入船山記念館(旧・呉鎮守府司令長官官舎)を見学したりしたあと、最終便(と言っても午後4時半)の『くれたん』で呉駅へと戻り、午前中のうちに行けなかった「てつのくじら館」(海上自衛隊呉資料館、入場料無料)で、本物の潜水艦(陸揚げされたもの)の中を見学です。

 まる1日の呉観光を、このメンバーには珍しくアルコール抜きで過ごしたあと、呉駅前から乗り放題の路線バスに乗って本通3丁目へ。今日の1軒目は生ビールの「オオムラ」です。「オオムラ」は年中無休(正月くらいは休みかな?)で営業中なので、日曜日でも普段どおりに生ビールを飲むことができるのです。

 店に到着したのは午後5時半。どうかな? 5人、入れるかな?

 入口扉を開けて、「こんにちは。5人なんですけど」とのぞき込むと、まだお客はそれほど多くない。カウンターの手前側の角を挟み込むように、ずらりと並んで座ることができました。

 ここ「オオムラ」は、なにしろ生ビール(500円)しかない。昔ながらの氷冷の生ビールサーバーで注いでくれる生ビールは、冷えすぎておらず、炭酸も強すぎず、ものすごく飲みやすい。店の内外に「ぐっと1杯! 思わず2杯!」というキャッチフレーズが張り出されていますが、まさにそのとおりで、何杯でも入りそうな飲みやすさなのです。

 それにしても、長時間のアルコール断ちのあとの生ビール。身体に染みこむようですねぇ。こりゃまた、いつもにも増してうまいや!

 さぁ、ひとしきり飲んだら次に向かいますか!

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「一心」 / 玉天うどんネギ大盛 / 「大和ミュージアム」

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潜水艦基地 / 「てつのくじら館」 / 潜水艦の操縦席

店情報前回

《平成22(2010)年10月31日(日)の記録》

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酒まつりの〆は屋台で … 屋台「一二三(ひふみ)」(呉)

豚足


 呉で2番目に古いスタンド「シロクマ」を出て、「呉酒まつり」の締めとして向かったのは堺川沿いの赤ちょうちん通り。今日もやっぱり屋台です。

 今日も、金曜日と土曜日(そして、たま~に日曜日)しか開いてない「一二三」に行ってみると、人気の「一二三」は今日もけっこうな客の入り。

「こんばんは。5人なんですけど……」

 と屋台をのぞき込みながら声をかけてみると、

「おぉ。いらっしゃい」と今日もニッコリ笑顔のおかあさん。

「ちょっと入れてやってくれるか。このおにいさん、昨日も来てくれたんじゃ。入れてやらんといかんじゃろぉ、の」

 と周りのお客さんに声をかけてくれると、いつもこの屋台でお会いする常連のおっちゃんが、

「おぉ。ここに座りんさいや。わしゃ、後ろで飲むけぇ」

 そう言いながら、屋台の角に置かれた補助椅子に移ってくれて、他のお客さんたちもちょっと詰めてくれて、5人分の席ができました。

「どうもすみません。ありがとうございます」

 常連のおっちゃんや、まわりのみなさんにお礼をいいつつ、屋台の中に入ってみると、先客の中のふたりは、なんと市川から来られたAさんご夫妻ではありませんか。ご夫妻は「どん底」を出たあと、ここに来て飲んでいたんだそうです。同じく「どん底」で飲んでいた小岩のBさんと葛飾のFさんは、我われと入れ代わりに「シロクマ」です。

 焼酎(いいちこ)の水割りや湯割り(各400円)、日本酒(白牡丹、400円)など、思い思いの飲み物をもらって、つまみはやっぱり豚足(600円)を焼いてもらいます。

 この屋台に最初に来たときに、この常連のおっちゃんに、

「ここの豚足は下ごしらえがええんじゃ。ここの豚足には、うぶ毛の1本も残っとらんじゃろ? ていねいに下ごしらえして、ていねいに焼いてくれる。じゃけぇうまいんじゃ」

 と教えてもらいました。その後、試しに他の屋台でも豚足を食べてみたのですが、たしかに下ごしらえが違う。よそだと、豚足のひだひだみたいな部分の毛が残っていて、食感が悪かったりすることがあるのですが、ここの豚足はそういうことがないようです。塩と胡椒と、旨み調味料の味付けもいいんだよなぁ。焼酎にも酒にもよく合います。

 Aさんご夫妻は、すでに豚耳(600円)も豚足も食べ終わって、なすび(350円)をもらっています。なすびは焼きナスにしてもらうか、塩もみにしてもらうか。Aさんたちは塩もみにしてもらったようです。(注: ガス台を新しくしたら、安全装置がきき過ぎて焼きナスができなくなったそうで、今のところ、なすびは塩もみだけです。(2010年12月11日時点))

 おでん(1個100円)もいくつかもらって、ひとしきり飲んだら、最後の締めはラーメン(500円)です。ここでオススメなのが、半ラーメン。スープと具は普通のラーメンと同じで、麺だけが半分になります。値段は500円と普通のラーメンと同じながら、たっぷりと飲んだ後には、このくらいの量がちょうどいいのです。どうもごちそうさま。

 さぁ、明日も飲むぞ!

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「一二三」 / 豚足はこうして焼いてくれる / 半ラーメン

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《平成22(2010)年10月30日(土)の記録》

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夜の街を見学した後で … スタンド「シロクマ」(呉)

路地を散策中の面々


 呉森沢ホテルでの「呉酒まつり」を終えて、東京からの飲み仲間たち8人と一緒に、夜の呉の町を散策です。

 呉森沢ホテルの前の通りをまっすぐに呉中心街の方向に進んでいくと、本通(ほんどおり)との交差点の右手前にあるのが、呉冷麺の行列店、「珍来軒」です。交差点の左向こう側がラーメンの老舗「モリス」。その先の路地を右に入った先がスタンド「シロクマ」で、路地に入らずに直進すると右手が老舗洋食店の「月ガ瀬」。

 「月ガ瀬」の角を右に折れた先の右手が、おでんの「迷亭」で、折れずに直進するとすぐ左手が「メロンパン」の中通支店、右手が大正10(1921)年創業の老舗洋食店「いせ屋」です。

 その先、右手が週末には行列ができる、フライケーキの「福住」で、その向かい側、通りの左手に老舗とんかつ店の「天武蔵」と続いて、れんが通りと交差します。

 れんが通りを渡って(左向こう角がローソン)直進すると、右手に小さなタバコ屋(夜は自動販売のみ)があって、その手前の細い路地を右に入った先、左手が「「魚菜や」で、その先に老舗の“とり屋”である「王将」や「利根」があります。

 「魚菜や」の路地に入らずに、呉森沢ホテルから続く道をそのまま直進し、かえで橋で堺川(さかいがわ)を渡るとその両側が、呉の屋台街が広がる赤ちょうちん通りです。

 このように、この通り1本の両側に、呉の名店がずらりとそろっているのです。

 ひとしきり見学したあと、再びれんが通りに戻って南下。呉で一番古いスタンド「どん底」をのぞくと、カウンター席が8割がた埋まるほどの客の入り。おぉ、これは大変だ。この店は、年配の女将がひとりで切り盛りされているので、あまり客が多いと嬉しい悲鳴になってしまうのです。そこで、「ぜひこの店に」と言っていたAさんご夫妻、Bさん、Fさんの4人が「どん底」で飲んでいくことにして、残る5人は「どん底」の店内見学だけして(失礼!)次へと向かいます。

 「どん底」の前の通りをそのまま北上していくと、先ほどの呉森沢ホテル前の通りと交差して、その先の右手が、呉で二番目に古いスタンド「シロクマ」です。こちらは電話を入れておいたので、奥のテーブル席を確保してくれていて、「古典酒場」の倉嶋編集長宇ち中(うちちゅう)さん、中野のNさん、横須賀のMさん、そして私の5人でそのテーブルを囲みます。

 つい先週、同期のH君、東京からやってきたMさんとともに入れたばかりの焼酎(二階堂)のキープボトルを出してもらって、ハイボール(炭酸割り)で乾杯です。

 そうこうしているうちに、先ほど呉森沢ホテルでショートライブをされていたカンフル罪の方や、「くれえばん」の木戸編集長たちもいらっしゃって、店内は祭のあとの大にぎわいとなったのでした。

 呉の夜はまだまだ続きます。

店情報前回

《平成22(2010)年10月30日(土)の記録》

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〔くれ便り〕 呉酒まつり in 呉森沢ホテル

和食六角弁当


 東京からやってきた8人とともに「呉酒まつり」で向かった先は、市内中心部にある呉森沢ホテルです。

 「呉酒まつり」二日目の今日も、市内の酒場、約40軒で酒まつりが開催されているのですが、呉森沢ホテルは二日目の今日のみ参加。(逆に、昨日訪れた「魚菜や」は初日の昨日のみが酒まつりでした。)

 ここ呉森沢ホテルでは、千福、雨後の月、宝剣、華鳩、白鴻という、呉市内の五つの蔵元が集まって、それぞれの地酒を振る舞ってくれるほか、初物のカキをはじめとする地元の肴が楽しめるのです。チケットの料金は5千円。250人ほどの参加者が集まっています。

 日本酒は大ホールの中央部に、五つの蔵元が並んでいて、そこで好きなお酒をもらってきて飲み放題で飲む仕組み。

 「雨後の月」の相原酒造からは、真正大吟醸斗瓶取り、大吟醸 真粋、大吟醸原酒、純米大吟醸 愛山、純米吟醸 雄町、特別純米 山田錦、涼風吟醸、にごり梅酒の8種。「宝剣」の宝剣酒造からは、純米大吟醸 中汲み、純米吟醸 魂心の一滴、純米 辛口、純米 ひやおろしの4種。「千福」の三宅本店からは、純米大吟醸 蔵、にごり酒、神力純米無濾過原酒85の3種。「白鴻」の盛川酒造からは、特別純米・生原酒【限定酒】、特別純米酒 緑ラベル、特別純米酒 金ラベル、蔵きぢ 生貯蔵酒、艶肌梅酒 黒ラベルの5種。「華鳩」の榎酒造からは、ひやおろし雄町純米吟醸 瓶囲い、純米大吟醸酒、生もと純米酒(お燗用)、にごり酒 生、貴醸酒8年の5種。

 全部あわせるとなんと25種類もの呉の地酒が楽しめるのですが、どうがんばっても全種類は飲めないなぁ。

 料理のほうは、各自の目の前に置かれている和食六角弁当の中身が、先付:より海老、栗甘露煮、小芋の衣かずき、オクラとしめじ、鯛の酒盗和え、ほうれん草の白むきごま、呉大和ちりめん、イカのもみじ和え、むらさき豆、柿なます。刺身:小いわし。揚物:秋刀魚の揚げ煮物。焼物:鰆の味噌漬け、ステーキ黄身おろし焼と、色とりどり。見た目も美しいですねぇ。

 さらに、これまた大ホール中央部にある厨房スペースでは揚物:串カツ(豚肉、玉ねぎ、白ねぎ)、かきフライ。鍋物:かきの味噌すき。煮物:おでん(牛すじ肉、卵、大根、じゃがいも、ごぼう天、春菊)。飯物:おにぎり、などが次々と調理されており、これまたもらいにいくとどんどんもらえる仕組みです。

 かきフライは何度も何度ももらいにいって、揚げたての熱々をいただいたのですが、意外と大人気だったのがシンプルな海苔巻きおにぎり。藻塩(もしお)が決め手なんでしょうね!

 思いっきり飲んだけど、やっぱり25種類すべては飲めなかったなぁ。

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かきフライ / 宝剣酒造(宝剣) / 「くれえばん」の撮影中

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相原酒造(雨後の月) / 榎酒造(華鳩) / 三宅本店(千福)

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盛川酒造(白鴻) / おにぎり / かきフライ調理中

《平成22(2010)年10月30日(土)の記録》

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呉酒まつりのゼロ次会 … おでん「あわもり」(呉・新広)

「あわもり」の泡盛


 ずらりと並ぶ泡盛は、手前から梅割り、ストレート、梅割り、ストレート、……の順。こうやって並ぶと美しいですねぇ。

 「呉酒まつり」二日目の今日は、東京からも飲み仲間たちが来てくれました。「古典酒場」の倉嶋編集長宇ち中(うちちゅう)さん、中野のNさん、横須賀のMさん、市川のAさんご夫妻、小岩のBさん、そして葛飾のFさん。私も含めて総勢9人の大所帯です。

 Aさんご夫妻、Bさん、Fさんの4人は、昨日(金曜日)の朝早くからこちらに移動してきて、尾道周辺を観光。今日、東側(三原側)からJR呉線に入って、呉までやってこられました。

 それ以外の4人は、今朝、東京を出発。新幹線の中でガンガン飲みながらやってきて、広島駅で乗り換え。西側(広島側)からJR呉線に乗って、ここまでやってきたのです。

 呉線の両側から、それぞれ4人ずつが、その中間点に向かって走っていたというのがおもしろいですよねぇ。

 みんなが新広駅に集結したのは午後3時半過ぎ。広交差点近くの、古くから続く広の町並みや、その中にある宣伝酒場「春駒」(まだ仕込み中)を見学したりしながら、ちょうど開店時刻の4時に「あわもり」に到着。のれんが出るのを待って、1番乗りで店内へと入ります。

 「あわもり」の店内は、ちょっと変形したL字カウンターのみ20席ほど。カウンターの一番奥あたりだけが、カウンターの中にも二人ほどは入り込めるようになっていて、グループでやって来た場合は、カウンターの端っこを囲んでテーブル席風に使うことができるのです。今日は9人と大所帯なので、1番乗りでこの端っこの位置を目指したような次第です。

 みなさんの第一の目的は「呉酒まつり」に参加して、呉の地酒や料理を楽しむことにあるのですが、せっかく呉に来てくれたのに、「あわもり」に立ち寄らないわけにはいきません。特に今日は倉嶋編集長もいらっしゃるので、ぜひこの店には来てもらいたかったのです。なにしろ、先ごろ発売された「古典酒場 Vol.9」に、ここ「あわもり」のことを書かせていただいたばかりですもんね。

 皮や肝、すじ、玉ねぎ、ねぎま、いわしだんご等々、「あわもり」の名物をどんどん平らげていく面々。さすがですねぇ。朝から飲み続けていたとは思えないほどの吸い込みのよさを発揮されています。

「よ~し、それじゃ、いよいよ呉酒まつりに向かいますか!」

 1時間半ほどのゼロ次会で席を立ちます。お勘定がひとり千円ほどずつなのが「あわもり」ならではですねぇ。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成22(2010)年10月30日(土)の記録》

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小腹がすいて、おでん … 屋台「一二三(ひふみ)」(呉)

「一二三」


この前は悪かったの。外で飲んでもろうてのぉ」

 満面の笑みで迎えてくれる女将さん。それだけで、ゆったりと温かい気持ちになります。それが、ここ「一二三」の人気の理由でもあるんでしょうね。豚足をはじめとする料理が美味しいことはもちろん大きな人気の理由ですが。

 以前、「ひとり呑み - 大衆酒場の楽しみ」にも書いたとおり、私自身は酒場の雰囲気にどっぷりと浸りこむような『酒場浴(さかばよく)』的な過ごし方が大好き。ここ「一二三」のような、ふんわりと温かい雰囲気の酒場は、まさにその『酒場浴』にぴったりです。

 「魚菜や」での呉酒まつりは午後8時半過ぎに予定どおり終了したものの、会が終わってから、主催者のひとりである「くれえばん」の木戸編集長も「魚菜や」にいらっしゃって、「魚菜や」の常連さんたちとともに、つい先ほど、日付けが変わることまでみんなでワイワイと飲んでいたのでした。

「(呉酒まつりは)明日もあるから、ボチボチと帰ろうね」

 とみなさんと「魚菜や」の前で別れたものの、この時間になるとちょっと小腹がすいてきて、ひとりでフラフラと「一二三」にやって来たのでした。日付けが変わったこの時間帯でも、「一二三」の店内はほぼ満席。一番端っこにいた、いつもここでお会いする常連さんが、屋台の隅に置かれている椅子に移ってくれて、なんとか入れたのでした。

 今日もまた焼酎(いいちこ)を水割り(400円)でもらって、つまみはおでんです。最初にもらったのは玉子とキンチャクです。「一二三」のおでんは、このキンチャクだけが150円で、あとは各種100円。たくさん飲んだお腹に、おでんのあったかさが心地いい。

 さらには、ふんわりとやわらかく煮込まれた厚揚げ。おでんに入ってる豆腐や厚揚げはついつい注文してしまいますねぇ。

 1時を回ると、締めのラーメンを食べ始めるお客さんが多くなります。

 私も最後にスジ(牛筋)と大根をもらって、1時半頃に飲み終えます。お勘定は千円ほど。どうもごちそうさまでした。

 さぁ、明日は「呉酒まつり」の二日目だ。楽しみ楽しみ。明日もたっぷりと飲むぞぉ~っ!

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「一二三」 / 焼酎水割り / 玉子、きんちゃく

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厚揚げ / すじ / 大根

店情報前回

《平成22(2010)年10月29日(金)の記録》

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今日から呉の酒まつり … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)

呉酒まつり


 10月29日(金)と30日(土)の両日は「呉酒まつり」の開催日。

 広島では西条の酒まつりがつとに有名で、平成2年に初開催されて以来、今年で21回目という歴史ある会です。西条酒まつりは、入場券(前売りなら1,500円)を買って酒広場に入って、その券と引き換えに試飲用のお猪口をもらうと、会場内にずらりと並ぶ900銘柄ほどの日本各地の日本酒が飲み放題で飲めるというもの。毎年10月の体育の日を含む三連休の土日に開催されているそうで、今年も大盛況のうちに幕を閉じました。

 いっぽう、「呉酒まつり」は一昨年から開催がはじまり、今年で3回目という、まだまだ若いお祭です。

 開催に当たっては、西条の酒まつりとはあえて違うスタイルにすることによって、独自性を出そうと工夫されたようです。西条の酒まつりが酒広場にみんなを集めて、日本中のお酒を飲み放題にしているのに対して、呉の酒まつりのほうは、酒まつりに参加してくれた呉市内の40軒ほどの酒場で分散開催。そして出されるお酒も呉の地酒のみ。つまり呉の地酒を、呉の料理人達作った料理で楽しもうというお祭にしているのです。

 参加店の多くは、前売りチケットによる予約制。値段は店によってまちまちですが、4~5千円くらいで、地酒が飲み放題になっているお店が多いようです。

『呉の地酒だけと言っても、呉の地酒ってそんなにあるの?』とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、平成15~17年にかけて順次行われた市町村の合併(呉市への編入)によって、呉市の範囲は広くなりました。それにより呉の「千福(せんぷく)」、仁方の「雨後の月(うごのつき)」に「宝剣(ほうけん)」、吉浦の「水龍(すいりゅう)」といった、昔からの呉市内の酒に加えて、安浦(旧・豊田郡)の「白鴻(はっこう)」や、音戸(旧・安芸郡)の「華鳩(はなはと)」、倉橋(旧・安芸郡)の「三谷春(みたにはる)」なども呉の地酒になったのです。

 数ある参加店の中で、「呉酒まつり」初日の今日、出かけたのは「魚菜や(ぎょさいや)」です。前売りのチケットは5千円で、先着12名のみながら、「呉酒まつり」の日程が公開されたときには、もう満員御礼。まだ3回目の「呉酒まつり」ながら、ここ「魚菜や」の常連さんたちから、「今年も必ず来るから」と早々と参加表明があったのだそうです。ところが、先週になって急に来られなくなった人が出たため、ラッキーにも私も参加できるようになった次第。金曜日の仕事が終わるのを待ちわびるように、いそいそと出かけてきたのでした。

 「魚菜や」は、もともと日本酒は呉の地酒しか置いていない店なのですが、今日は「千福」は《純米酒》と《特選黒松》の2種、「宝剣」は《純米吟醸・魂心の一滴》と《純米酒・限定超辛口》の2種、「雨後の月」は《純米吟醸うごの月》と《特別本醸造・櫂歌》の2種、「白鴻」は《特別本醸造・金ラベル》と《純米酒65》の2種、「華鳩」は《にごり酒》と《生もと・減農薬米》の2種という、合計10種類の地酒が飲み放題です。うれしいけど、そんなにたくさん飲めるかなあ!?

 料理も、空腹に染み込むような熱々の芋スープから始まって、八寸(前菜)には、芋のくき、煮魚、小芋の柚みそ、玉子焼、カキの辛子漬、ナスの漬物が盛られています。奥の小鉢にはワケギのぬたです。

 最初の1杯は生ビール(サッポロ)で喉を潤すと、すぐに地酒に切り換えて、まずいただいたのは仁方の「宝剣」です。呉の地酒は、それぞれ個性的な味わいなのがおもしろい。「宝剣」は、呉の地酒の中ではもっともスッキリとしていて、銘酒居酒屋などでも好まれるタイプの都会風(?)の味わいが特徴だろうと思っています。

 とそこへ、入口引き戸がガラリと開いて入ってこられたのは「雨後の月」でおなじみの相原酒造さんです。「呉酒まつり」では、みんなが飲んでる酒場に、それぞれの蔵元さんがお酒の説明や、新商品の紹介をしに回ってきてくれるのです。

 「雨後の月」は、呉の地酒の中ではもっともフルーティで、女性にも好まれるタイプ。さっそく持参された大吟醸酒をいただくと、当然のことながら、普段いただいている「雨後の月」よりもより洗練されたフルーティさが、ものすごい。こんな「雨後の月」もあるんですねえ。

 「これはうまいっ!」と飲んでるところへ、宝剣酒造さんが入ってこられてバトンタッチ。入れ替わりに、相原酒造さんは次のお店へと向かわれます。

 「雨後の月」と「宝剣」とは、300メートルくらいしか離れていない、ご近所同士の酒造会社なんだそうです。今日、宝剣酒造さんが持ってきてくれたのは、この「呉酒まつり」専用に仕込んだという、非売品の大吟醸酒。一升瓶にはラベルも貼られていません。ックゥ~ッ。これはうまいっ。もともと呉の地酒のなかでも、もっともスッキリとした味わいの「宝剣」ですが、この大吟醸酒はその透明なスッキリ感が突き抜けています。こんなにおいしい「宝剣」の唯一の欠点は、生産量が少なくて手に入りにくいこと。呉市内でも何軒かの酒屋さんにしか置いていないんだそうです。

 料理は刺身代わりに、ヒラメとタイのレモン漬け(カルパッチョぽい)が出され、アン肝も登場です。

 続いて入ってこられたのは安浦の「白鴻」を造っている盛川酒造さん。ここで飲み物も「白鴻」の燗酒に切り換えます。このお酒は冷たくして飲んでも、燗をつけて飲んでもおいしい、しっかりとしたボディが特徴です。盛川酒造さんが持ってきてくれたのは、「白鴻」の梅酒です。

 店内では、毎年恒例という三味線の演奏もされていて、やわらかい和の音色が耳に心地よい。

 盛川酒造さんの次にいらっしゃったのは、音戸の「華鳩」を造る榎酒造さん。にごり酒なのに、スッキリとした味わいの「華鳩・にごり酒」のほか、珍しい貴醸酒(きじょうしゅ)も持ってきてくれました。「華鳩」は魚介類にとてもよく合うお酒で、「千福」と同様に、ごくごく普通のお酒として出回っているので、魚と合わせてグイグイといただくのに最適です。私はこの「華鳩」を、燗をつけて飲むのが好きなんですよねぇ。

 料理のほうは、イカとほうれん草のゴマ和え、酒盗から、イチジクと松茸の天ぷらへ。

 続いてサバ寿司が出されたのですが、これがまた締めのご飯というよりも、立派なつまみ。お酒が進んでしまいます。

 デザート代わりにアイスクリームが出され、先ほどの「華鳩」の貴醸酒をかけていただいて、「魚菜や」での「呉酒まつり」を終えたのでした。

 この形式の酒まつりもおもしろいなぁ。じっくりと腰をすえて、たっぷり飲めるのがいいですね。明日も楽しみだ。

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八寸とぬた(左上) / 三味線の演奏 / 芋のスープ

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ヒラメとタイのレモン漬け / 宝剣酒造 / アン肝

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盛川酒造 / イカとほうれん草のゴマ和え、酒盗 / 榎酒造

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イチジクと松茸の天ぷら / サバ寿司 / アイスクリームの貴醸酒かけ

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《平成22(2010)年10月29日(金)の記録》

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もつ切れになるとここ … おでん「あわもり」(呉・新広)

皮と肝と泡盛


 うぅ~っ、やっぱりここのおでんじゃないと、いけんね。うまいわ。

 広(ひろ)交差点の「あわもり」で、瓶ビール(キリンラガー大瓶、500円)をもらって、まずは厚揚げ(すべて90円)をいただいています。

 一昨日(火曜日)、日付けが変わったあとまで5軒のハシゴ酒を楽しんで、昨日(水曜日)は終日、都内での仕事をしたあと、新幹線で広島へ。呉には午後9時ごろに到着しながらも、今後の展開を考えて昨夜は休肝日にしたのでした。

 東京、横浜に居たときと同じように、呉に転勤してきた今もなるべく週に二日間、それもできるだけ二日連続の休肝日を取るように心がけています。通常は月曜、火曜の連続二日間が休肝日。今週のように火曜日に飲んじゃった場合は、連続にならなくてももう1日、休肝日を作るようにしているのです。これで、肝臓の数値なども比較的正常な状態を保てているので、ま、いいのかな、と自分では思っています。(しかしながら尿酸値が高いのは、もつ好きだからかなぁ…。)

 2品目のおでんは玉子。いつもやってくる常連さんたちを観察してみたところ、1度に1~2本のおでんを注文して、それを食べ終えてから次の1~2本というたのみ方をしている人が多いのです。ここのおでんは平皿で提供されて、煮汁は入れないタイプなので、1~2品ずついただいたほうが、冷めなくて、熱々の状態が楽しめるんですね。

 厚揚げと玉子の2品で、大瓶のビールを飲み干したら、泡盛(160円)を梅割りでもらって、皮と肝をもらいます。

 皮は、豚の皮をひと口大の正方形に切り分けたもの4個を1串に刺して、おでん鍋でグツグツと煮込んだもの。コラーゲンたっぷりのブリッとした歯ごたえと、とろりととろけるような軟らかさの絶妙なバランスがすばらしい。とても人気の高い、この店の名物品です。

 肝は、牛の肺臓。これも皮よりは小さいひと口大に切り分けてものが、1串に5~6個刺されています。東京のほうでは「フワ」と呼んだりするのですが、こちらでは「ヤワギモ」と呼ぶ人が多いようです。ちなみにレバー(肝臓)のことは「ホンギモ」と呼ぶようです。

 呉には残念ながら東京風のもつ焼き屋(豚の内臓の串焼きを出してくれる店)はないので、もつ切れになると、ここ「あわもり」にやって来て、皮や肝をいただいたり、堺川(さかいがわ)沿いの屋台で豚足を食べたりするのでした。

 火曜日に東京で飲んだばかりではありますが、今回はもつ焼き屋には行かなかったので、もつ系の料理は木場の「河本」でいただいたニコタマ(煮込み玉子入り)だけ。これが今日のもつ切れの原因ですね。

 最後にコリコリ、バリバリと噛み砕く食感がたまらないスジの硬いところをもらって終了。40分ほどの滞在のお勘定は1,110円でした。どうもごちそうさま。

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厚揚げとビール / 玉子 / すじ

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《平成22(2010)年10月28日(木)の記録》

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