« ワイワイと飲むもよし … バー「どん底(どんぞこ)」(呉) | トップページ | 土曜日は家事のあとで … おでん「あわもり」(呉・新広) »

豚足1本で腹いっぱい … 屋台「一二三(ひふみ)」(呉)

「一二三」の豚足


 「どん底」を出て、最後の仕上げにと向かったのは堺川(さかいがわ)沿いの屋台街の中の1軒、「一二三」です。

 寒いので焼酎の湯割り(400円)でももらって、おでん(1個100円)を2~3品つまんで帰るかなぁ、と思いながら防寒用のビニールシートをかき分けて、屋台の中へと入ります。

「おぉ、いらっしゃい。久しぶりじゃの」と笑顔で迎えてくれるおかあさん。そう言われてみると、前回から4週間ぶりですねぇ。ここ「一二三」は、基本的には金曜と土曜にしか営業していないので、週末に予定が入ったりするとしばらく来れなくなったりするんです。

 ちょうど空いていた左角のあたりに座り、まずは計画どおり焼酎(いいちこ)の湯割り(400円)を注文します。

 以前にも何度か書いたとおり、呉の屋台には上下水道と電気が完備されているので、あとはプロパンガスのボンベとガスコンロを持ち込めば、普通の店の厨房に近い状態になります。水と電気がじゃんじゃん使えるというのは、屋台にとってはありがたいことですよね。

 呉の屋台は、大きく分けると二つにグループ化できます。ひとつは屋台用の上下水道や電源の設置工事が行われた昭和62(1987)年頃から、ここで営業していた老舗屋台グループで、もうひとつは平成14(2002)年以降に行われた呉市の公募により営業を始めた新規参入グループです。

 前者、老舗屋台グループの特徴はラーメンとおでん、豚足が必ずメニューに載っていること。実はこのメニューの品揃えと、それらの値段を屋台の外にも明示することが昭和62年頃の認可条件だったんだそうです。

 ここ「一二三」のある一画、堺川にかかる楓(かえで)橋よりも北側にある「一二三」「八起」「富士さん」「清龍軒」の4軒は、すべて老舗屋台グループで、それぞれラーメン、おでん、豚足はあって、値段も同じながら、それぞれ味わいは違うのがおもしろい。たとえばラーメンにしても、ほとんどの屋台は豚骨しょうゆ味がベースだけど、「八起」は透明度のあるチキンスープを使っていて、ワンタン麺もメニューに並びます。

 一方で新規参入グループのほうは、お好み焼き屋台あり、燻製屋台あり、餃子屋台あり、焼き鳥屋台ありと、こちらはこちらで老舗屋台にはない特色を、それぞれの屋台ががんばって創り出そうとしているのがおもしろいところです。

 さてつまみ。おでんを2~3品と思いながら入ったのですが、目の前の鉄板でいかにもおいしそうな豚足が焼きあがっていくのを見てしまうと、やっぱりこれが欲しくなってしまう。私も豚足をお願いします。

 豚足は一人前600円が、豚の足先1個分。あらかじめ下ごしらえ(下ゆで?)した状態で発泡スチロールの箱にずらりと入っているものを1個取り出して、まな板の上で、おかあさんがひと口大に切り分けていきます。内部には硬い骨があるんだけど、絶妙な位置に包丁を当ててザクッと切り目をいれ、両手でグイと引っ張るとおもしろいようにばらけていきます。切り分けるためのツボのような場所があるんでしょうねえ。

 1本の豚足が、8つくらいのひと口大のかたまりに分割されたところで、それらを鉄板の上に並べ、塩・胡椒・味の素を順にふりかけたら蓋(ふた)をします。この状態でしばらく蒸し焼きにするんですね。少し経ったところで蓋を開け、両手に持った2本のコテで豚足をコロコロところがして、さっきとは違う部位を下にして、また蓋をします。これを何度か繰り返して、全面に焼き目がついたら、お皿に移してできあがり。

 この豚足は、お皿からそのまま手に取っていただきます。味付けは、おかあさんが最初にふりかけてくれた塩・胡椒・味の素のみ。他には何もつけません、かけません。なのに実にいい味が付いていて、焼酎が進んじゃうんですよねえ。

 日付けが変わる頃まで、1時間ほど楽しんで、今日のお勘定は豚足(600円)と焼酎湯割り(400円)でちょうど1,000円。豚足1本で、すっかり満腹になって帰宅したのでした。

店情報前回

《平成22(2010)年11月26日(金)の記録》

|

« ワイワイと飲むもよし … バー「どん底(どんぞこ)」(呉) | トップページ | 土曜日は家事のあとで … おでん「あわもり」(呉・新広) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11427/50696038

この記事へのトラックバック一覧です: 豚足1本で腹いっぱい … 屋台「一二三(ひふみ)」(呉):

» ササッとナスの塩もみ … 屋台「一二三(ひふみ)」(呉) [居酒屋礼賛]
 昨夜に続いて今日も最後(4軒目)はやっぱり屋台の「一二三」です。  いつものように入って左側、鉄板横あたりに座り焼酎(いいちこ)の水割り(400円)をもらってクッとひと口飲んだあと、つまみにはナスの塩もみ(350円)を注文し、できあがりを待つ間に、おでん(1個100円)の玉子と厚揚げをもらいます。  ナスはメニュー上は「なすび350円」とだけ書かれていて、もともとは焼きナスかナスの塩もみかが選べ... [続きを読む]

受信: 2011.01.30 22:43

« ワイワイと飲むもよし … バー「どん底(どんぞこ)」(呉) | トップページ | 土曜日は家事のあとで … おでん「あわもり」(呉・新広) »