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呉の呑ん兵衛であれば … スナックスタンド「シロクマ」(呉)

スナックスタンド「シロクマ」


 広(ひろ)からバスで呉(くれ)へと戻り、今日の3軒目は呉で2番目に古いスタンドバー「シロクマ」です。

 呉で1番古いスタンドバーは昭和28(1953)年創業の「どん底」で、それに続くここ「シロクマ」の創業は昭和32(1957)年。「どん底」の現在の建物は昭和30年代に建てられたもので老舗の風格を漂わせていますが、ここ「シロクマ」の建物は、残念ながら平成20(2008)年6月に発生した呉市繁華街の火事で被災。一緒に被災した冷麺の「珍来軒」や焼肉の「加瀬多」などとともに新築や移転を余儀なくされました。だから現在の「シロクマ」は、平成20年に建てられた新しいもの。しかしながら、古い店舗の備品類などの中で、使えるものはほぼ使うようにして、できるだけ以前の雰囲気を保とうという工夫をされたのだそうです。

 「シロクマ」の店内は、左側が店の入口から一番奥までを貫くロングカウンター。15人くらいは座れるのかな? 右手奥には長円形のテーブル席があって両側にそれぞれ5人ずつ、合わせて10人ほど座れます。これとは別に2階にもカウンターやテーブル席があって、団体さんは予約して2階に入ることが多いようです。

 今日もカウンターの一角に座って、キープしている麦焼酎「二階堂」のボトルを出してもらって、炭酸割りで飲み始めると、お通しとして3点盛りの乾き物と、小鉢のキンピラを出してくれます。

 「お通しとして」とは言うものの、たいていの場合は、このお通しだけで特に他には注文せずに飲み続け、つまみがなくなってきたらちょこちょこと何かを出してくれる店が多い。お腹が空いていたりして、食べたいものがある場合は注文すると作ってくれます。このあたりはスナックとほぼ同じですね。

 店には店主夫妻のほか、手伝いの女性が何人かいて、カウンター内のそこここに立って接客してくれます。テーブル席の場合は、お酒がなくなったりすると作りにきてくれますが、お客さんと一緒に座ったりすることはありません。これがスタンドバーの決まりです。

 ただし、カウンターの中で接客してくれるおねえさんは、「私もいただいていいかしら?」と自分の好きな飲み物を飲み、その料金もお勘定に含まれます。「いただいていいかしら?」と聞かれて、なかなか「いやだ」とは言えないのです。

 たいていの場合は、ひとりのおねえさんがずっと担当のような感じでついてくれるのですが、来客の状況によってはおねえさんが代わる場合もあります。そのときは、新しいおねえさんも「私も1杯いただいていいかしら?」と飲みはじめるのでした。

 そのスタンドの料金は、スナックの料金と同様、店によって異なっていて、キープボトルがある場合、ひとり2~6千円くらい。ひとりで飲みに行くと3~5千円くらいのことが多いようです。ボトルがなくなってキープすると、その銘柄によって8千円~1万円くらい。

 決して安くはないのですが、呉の呑ん兵衛であれば、少なくとも1~2軒の行きつけのスタンドがあるのが当たり前。会社の後輩たちと飲みに行くときも、二次会、三次会ではそういう店に連れて行くことが多いので、社内ではスタンドの店名よりも「Aさんのお店」、「Bさんのお店」と、そのスタンドを行きつけにしている先輩の名前で呼ばれることが多いくらいです。

 私自身、今から30年近く前の新入社員時代、当時の先輩社員たちに、ここ「シロクマ」や、そのすぐ近くにあった「エスカルゴ」(今はもうない)や、「シロクマ」の2階にあった「白婉(びゃくえん)」(火事のあと別のビルに移転)などに、よく連れいってもらったものでした。しかも現金払いではなくて、ツケ払いだったので、お金を払っているところは見たことがない。「どのくらい払ってるんだろうなぁ?」と疑問に思ったものでした。

 そういえば給料が現金払いだった時代には、会社の門のところに、ツケ払いを回収するために、酒場のおねえさんたちがずらりと並んでた、なんて話も聞いたことがあります。今は昔の、景気がいい時代の話ですよねぇ。

 「二階堂」のボトルが空いて、おねえさんが「同じものを入れますか?」と聞いてくれたところで、「今度は角瓶にします」とキープボトルを切り替えます。

 新しいボトルからも1~2杯飲んだところでお勘定。1時間半ほどの滞在は、ボトル代も入って11,600円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成22(2010)年11月27日(土)の記録》

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 「一二三」をあとに、やってきたのは「シロクマ」です。  居酒屋などと比べると、値段は高いとわかっているのに、なぜかやってくるのがスナックなんですよねぇ。男がひとりで入りやすい酒場の筆頭がスナックであるということもあるのかもしれません。  たいていの場合、最初は会社の上司に連れられて行ったりして、そのスナックに入る。そういうことが何度か続いて、顔なじみになってくると、なにかのついでに一人でもフラリ... [続きを読む]

受信: 2011.02.24 01:38

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