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土曜日はたいへんそう … 立ち飲み「福田フライ(ふくだふらい)」(横浜・桜木町)

フライと酎ハイ


 やまけんさんとともに、南太田駅から京急電車に乗り込んで、私は日ノ出町で途中下車。土曜日に横浜にいるという状況は、本当に久しぶりなので、土曜日の野毛の町をまわってから自宅(都内)に帰ろうと思っているのです。

 現在の時刻は午後5時。まずは人気の老舗立ち飲み店、「福田フライ」に行ってみましょうか。

 おぉ。土曜日もけっこう満員ですねぇ。

 「福田フライ」は入口の扉も、のれんもなく、道路に向かって開放されていて、道路側にも2卓ほどの小さな立ち飲みテーブルが出されています。店内は左手が店の奥までまっすぐに貫くメインの立ち飲みカウンターで、右手は壁に作り付けのサブ立ち飲みカウンター。びっちりと入ると30人以上入れるでしょうか。

 左手カウンターの内側が厨房スペースになっていて、一番手前に昔から使い続けられているフライヤー(揚げ台)があって、そこはおばちゃん(=女将)の牙城。奥にはノブさん(=女将の息子)がいて、魚介類や炒め物などを作ってくれます。土曜日でお客さんが多いからか、今日は女将の娘さんも手伝いに入っていて、3人体制です。

 フライヤーの前、立ち飲みカウンターがL字に曲がった角のところなら空いているので、そこに立たせてもらうことにして、おばちゃんに「こんにちは」とごあいさつ。

 「お久しぶりねぇ」と笑顔を見せてくれるおばちゃん。この笑顔に引かれて、野毛に来るとついついこの店に入っちゃうんですよねぇ。もちろんフライ(串揚げ)が美味しいことも大きな理由ですが、それ以上におばちゃんの笑顔がいい。

 以前、京阪神エルマガジン社のミーツ・リージョナル別冊「横浜本」に、ここ「福田フライ」を掲載させていただいたときに、おばちゃんの笑顔の写真とともに「おばちゃんの笑顔ではじまるはしご酒」というキャッチを入れさせてもらったほどの笑顔です。

 さっそく酎ハイ(400円)をもらい、フライは串かつ(140円)と、かき(140円)を、今日は辛いソースでいただきます。

 辛いソースというのは、ニンニクと唐辛子がうんと効いたソースのこと。ここフライを美味しく食べさせる最高のソースなのですが、最大の欠点はニンニクの量が半端じゃないこと。このソースで食べた後は、他の店に行っても「『福田フライ』に行ってきたでしょ?」と言われるほど臭うらしく、翌日になってもまだニンニク臭さが残ったりするのです。しかし今日は土曜日。遠慮なく辛いソースを楽しみましょう。

 店のお客さんも、土曜日の今日は平日とは顔ぶれが違っていて、横浜の町を散策していたらしい中年男女のグループ客も多いようです。こういうグループはたいてい女性が代表して注文しています。

「すみませ~ん。え~とねぇ、エビとぉ、アジとぉ、カキとぉ…」

「1本ずつ?」とおばちゃん。

「あ、4本ずつでお願いします。あとギンナンとぉ。えっ、カキきらいなの? じゃ、カキは3本にしてください。…(じっと壁のメニューを確認して)…。あとクジラ。みんなもいる? あそう、いらないの。じゃクジラは2本。」

「ソースは辛いの?」と確認するおばちゃん。

「え??」

「普通のソースと辛いソースがありますけど。」

「ん~と。どうする?(とグループのメンバーに確認するものの、みんなどっちがどうなんだかわかんない様子。) じゃ、辛いのにしてください。」

 土日はこういうお客さんも多いのか、「福田フライ」ならではの、いつもの小気味よいテンポは崩されっぱなし。う~む。こういう光景を目(ま)の当たりにすると、ノブさんが本や雑誌への掲載をお断りしているのもわかる気がするなぁ。

 ちょっと険(けわ)しい表情だったおばちゃんも、ジャーッとフライを揚げはじめると、いつものニコヤカさが戻ってきます。

「満月がね、ちょうどそこの屋根の上にあがるのよ。今日も晴れてるから見えるかな。」

 「福田フライ」の前、焼き鳥の「若竹」の横は現在さら地になっていて、フライヤーのところからは、ちょうどその上に満月が見えるそうなのです。

 満腹なのでフライは2本のみ。酎ハイ(400円)をもう1杯おかわりして、お勘定は1,080円でした。どうもごちそうさま。また来ますね。

店情報前回

《平成22(2010)年11月20日(土)の記録》

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コメント

 いつも楽しく読ませていただいています。
 しかし、今日のブログはどうかなと思いました。
 一見さんに対する店の対応は問題外、「客商売なのに何様と思っているんだ」という感じですが、そのような対応に理解を示される浜田さんにもやや失望しましたね。飲み屋って常連じゃないとダメなんですかね。

投稿: のん兵衛 | 2011.01.18 17:31

>一見さんに対する店の対応は問題外 ・・・・・
そうでしょうか?注文する前に意見まとめておくべきでは?マナー違反はお客側でしょう。一見さんとかいう問題ではない。と思います。自分もお気に入りのお店でそういうお客がいたら気分悪いです。  マナー悪い客にも、客商売だから。という考えは間違ってると思います。  気分害されたならお詫びします。    すみません。

投稿: たらこ | 2011.01.18 20:31

いつも楽しく見させてもらっています。
自分ものん兵衛さんの意見に賛成です。
ブログで書かれているような所にはあまり
飲みに行かないのですが、
ソースの普通や辛いなど、はじめて行くような
店ではわからない部分もあると思います。
(立ち飲みの現金支払いしかり)
マナー違反というより、店舗側が
説明する必要があるのではないでしょうか?
それでも改善されないならマナー違反と
いわれてもしょうがないですけど・・・

投稿: masa | 2011.01.18 22:43

居酒屋ブームでいろいろな人が来るようになっているんですよね。
のん兵衛さん、masaさんの意見がありましたが、大きな店舗でサービスの人間が独立して働いているお店ではもっと丁寧な対応をしてしかるべきと思います。
しかし、福田フライでは(多くの個人店も)それぞれ調理の仕事をしながら注文をとっています。話しかけてから無駄に時間をとるのはマナーとしてよろしくないと思いますよ。客も店や他のお客さんのことを考えて行動すべきではないでしょうか?浜田さんの言いたいことはこのことだと思いますが。

投稿: 通りすがり | 2011.01.21 12:26

誰だって最初の来店は、勝手がわからないものでは?
これぐらいでマナー悪いとは、私はこのお店に行きたくありませんね。
お客さんに出来る限り気持ち良く飲んでもらうのが客商売でしょう。

投稿: jin | 2011.01.24 13:09

いつも楽しく拝読しています。このブログで福田フライを知って何回か伺いましたがとても良いお店をご紹介頂き感謝しています。浜田さんが今回書かれたまさに、土曜に行った「中年男女」です。グループじゃないですが。初回は行注文をまごつきましたが、お店の方は、気のせいじゃないと思いますが、決してご迷惑そうじゃなかったですよ。迷惑と感じているのは、むしろ常連さんで、お店の方はプロなので、そんな事はないんじゃないですか?もちろんひどく無礼な事をしていれば別かもしれませんが。
常連さんが煙たがるので、新しい客さんが来ると緊張すると言っていたなじみの居酒屋さん、私の近所にありましたよ。

 このブログの読者はすごく多いのだから、もし、それが嫌だと思われ、浜田さんなじみの居酒屋を常連の聖域になさりたいなら、記事にするのはやめるべきだと思いますよ。ひどくがっかりました。

投稿: hiromi | 2011.01.25 02:38

すみません。マナーが悪い。というのは自分が言い出したので、この方のブログで言ってるのではないので、読み直してみて下さい。自分が謝ります。ごめんなさい。お店が悪い訳でなく、常連さんが感じた違和感なだけかも知れないですね・・・。お互い悪気はなかったのだと思います。お酒好き同志、飲みながら、話し合ったら、誤解も解けるかな・・。なんて・・。

投稿: たらこ | 2011.01.25 21:34

気になるお店なら行けばよいし
気に入らないお店なら行かなければ良い。
それだけのことですよね。
常連さんが何を思っても
一見さんが何を思っても
十人十色。
誰でも最初はあるし
行きつけもあるでしょうし。
楽しく飲みましょう。

投稿: ふじま | 2011.01.28 21:09

hiromiさんの意見に同感です。

一見さんでも注文時の本数くらいは決めておくべきですが、
ソースの種類まではわからないわけで。

一見さんだと思ったら、最初にソースの種類を説明する配慮は店側に欲しいところです。

それにしてもこの件を書かれた意図がわかりませんが、
雑誌掲載拒否への話のつながりでしょうか。
一見さんに対する啓蒙でしょうか。

影響の大きさの程度はあると思いますが、
この店は食べログにも出ていますし、
昔みたいに隠れ家的というのはなかなか難しいと思いますし、
読者の多いこのブログで、店員さんの表情までこと細かく紹介されているのですから。

投稿: yama | 2011.01.29 12:10

浜田さんがおっしゃいたいことはそういうことじゃないと思うのですが・・・
チェーン店の居酒屋のように従業員が多い店であれば、従業員呼んでから注文を決めるのもありでしょうが、福田フライのように少人数で営業している店であれば、一見であれ、店の人間や他のお客さんの迷惑にならないように、注文はまとめておく位の気遣いはして当然だと思うのですが

分別がある大人であれば、このようなことわざわざ明記するようなことではないとは思います。
しかしながら、それを書かざるをえない程、周りが見えない大人が増えてるってことじゃないかと私は受け取りました。

投稿: 通りすがり | 2011.03.02 20:14

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 6月3日(金)は久しぶりに横浜出張。午後5時ちょうどくらいに仕事を終え、一路、野毛(野毛)へ。野毛に入るにはJR京浜東北・根岸線または市営地下鉄の桜木町駅から入るコースと、京急本線・日ノ出町駅から入るコースの二つのコースがあるのですが、今日は日ノ出町側から入ります。  野毛と言えば、なんといっても老舗「武蔵屋」なのですが、残念ながら一時休業中で、6月7日(火)から再開とのこと。ちょっとの違いで今... [続きを読む]

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