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仕事を終えてすぐ屋台 … 屋台「富士さん(ふじさん)」(呉)

店主


 水曜日の仕事を終えて、やってきたのは屋台が並ぶ赤ちょうちん通り。呉には、東京で言うところの『大衆酒場』がない(私が見つけられていない?)ので、その代わりに行くのが屋台だったり、大衆食堂だったり、とり屋だったりするのです。

 今日は一番北のほうにある屋台、「富士さん」に入ります。

 ほとんどの屋台は、リヤカーの上に屋根が付いたスタイルになっていて、屋台として組み立て終わったあとは、リヤカーの上部が厨房兼カウンターになる仕組みです。

 ここ「富士さん」は、四角いリヤカーの2辺をL字カウンターとして使えるようにしており、残る2編のうち、長辺が調理スペース。残る短辺は食器やテレビなどを置くための棚用に使われています。

 呉の屋台には電源と、上下水道が完備されているので、テレビなどを置くこともできるんですね。照明も蛍光灯です。

 午後7時の店内は、L字長辺の、テレビに一番近いところに、会社帰りのサラリーマンらしき男性ふたり連れが1組だけ。私は短辺のところに座り、「千福」の燗酒(400円)をもらって、おでん(全品100円)は厚揚げと鶏もつをもらいます。

 おでんの厚揚げというと、三角形のものが出てくることが多いのですが、この店の厚揚げは直方体です。鶏もつは、いわゆる玉ひも。体内卵と輸卵管です。こういうおでんも珍しいと思いませんか? こっち(広島県地方あるいは西日本エリア)では鶏もつのおでんは普通なのかなあ。

 「千福」の燗酒(400円)をおかわりして、おでんも大根と牛スジ(アキレス)を追加します。

 日本酒は「千福」と「白牡丹」の2種類から選べます。「千福」は呉のお酒ですが、「白牡丹」は東広島は西条のお酒。延宝3(1675)年創業と、広島のお酒の中でももっとも古い歴史を持つお酒です。この「白牡丹」は、口に含んだ瞬間に「甘っ!」と感じるほど甘口のお酒で、年配の方たちに大人気のようです。

 牛スジにはアキレスと切り出しの2種類があります。アキレスは、文字通りアキレス腱の部分。切り出しというのは筋肉をひと口大に切ったものなのでしょうか、ちょっと見には肉が刺されているように見える串です。

 新たなお客さんとして、これまた会社帰りらしき男女ふたり連れが入ってきます。こんな時間(午後7時半ごろ)ながら、すでに1軒目で飲み終えて、2軒目としてここ「富士さん」にやって来たんだそうです。

 「富士さん」は、おでんとラーメンのみならず、いろいろなメニューがそろっているのも特長のひとつ。がんす焼(150円)や砂ズリ(500円)、砂ズリピーマン(600円)、コーンバター(300円)、豚タン塩(300円)、山いもバター焼(400円)、餃子(400円)などの品書きが並びます。

 そんな中から砂ズリピーマン(600円)を注文し、3杯目となる「千福」(400円)もおかわりします。砂ズリピーマンは、その名のとおり砂ズリ(=鶏の砂肝)とピーマンとを鉄板で炒めて、塩コショウで味付けたもの。添えられたくし切りのレモンをキュッと搾りかけていただくと、いいつまみになります。

 ここ「富士さん」の創業は昭和49(1974)年と、屋台街の中でも老舗の1軒です。現在の店主のお父さんが初代で、屋台を始めたころは今の店主はまだ高校生。お父さんの手伝いをして、屋台を引いてきたりしていたんだそうです。

 もともとは店主ご夫妻でやっていたんだそうですが、お子さんが生まれてからは店主がひとりで切り盛り中です。お二人目のお子さんがまだ小さいので、もうしばらくは店主ひとりの日々が続きそうですね。

 最後に中華そばを小盛り(400円)でもらって〆。ここの中華そばは豚骨と鶏がらでとった、広島風とんこつ醤油ラーメンです。

 2時間ほどの滞在。お勘定は2,600円でした。どうもごちそうさま。

110202a 110202b 110202c
「富士さん」 / 厚揚げ、鶏もつ / 大根、牛すじ(アキレス)

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砂ズリピーマン / 屋台内の様子 / 中華そば(小)

店情報前回

《平成23(2011)年2月2日(水)の記録》

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コメント

呉の屋台良いですね!

投稿: りゅうちゃん | 2011.05.14 18:35

りゅうちゃん様
いつもコメントをいただき、ありがとうございます。
震災から2ヶ月。杜の都・仙台の状況はいかがですか?
これからもよろしくお願いします。

投稿: 浜田信郎 | 2011.05.15 08:47

いつもありがとうございます。一昨日、宮城県の南部、山元町から仙台港まで行ってきました。沿岸部は復旧には程遠く、仙台港にある『キリンビール仙台工場』の守衛さん曰く「まだこのあたりは、電気も水道も来ていないのだよ」と言われました。売店がやっていれば、復興の証に1本、ラガービールを買うつもりだったのですが残念です。

話は変わります、昨日(5月15日)の『河北(かほく)新報』という東北地方で発行している新聞で、岩手県釜石の呑んべぇ横丁が津波で全滅したと書いてありました。
応援をお願いしたいのですが、いかがでしょうか?
新聞記事には「赤ちょうちんの灯ょ もういちど」
釜石・呑んべぇ横丁

津波で全壊、なじみ客ら惜しむ声

再建へおかみ「頑張る」
「何だ、横丁はどこにいった?」

…色々と記事には書いてあります。

記事の最後のほうで、「おかみさんの元には、東京の同業者や常連客が支援の申し出をした」と書いてあります。

現時点では「呑んべぇ横丁」は再建は困難視されています。

私は、横丁は地域の公民館的役割を果たしているのではないかと。

コミュニケーションを計る場のはずなのです。

浜田信郎様のお知り合いの居酒屋の方も支援に回っているのではないかと思うので、是非ともバックアップをお願いしたいのです。
わがままなお願いですが、是非とも宜しくお願いします。

りゅうちゃんでした。

インターネットで河北新報、見ることできませんかね?

投稿: りゅうちゃん | 2011.05.16 13:21

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 一昨日(水曜)に引き続き、昨日(木曜)もまた送別会。この時期(3月末)は送別会が目白押しです。街なかの居酒屋で盛大に送別した後、主賓も含めて3人で屋台の「富士さん」へ。瓶ビール(キリンラガー中瓶、550円)をもらって、各自でおでん(1本100円)を注文。私は好物の“鶏もつ”を2本と、コーンバター(300円)も焼いてもらいます。けっこう飲み食いして、ここのお勘定は3人で4,700円(ひとり1,60... [続きを読む]

受信: 2011.07.20 21:54

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