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おいしい料理で健康に … お食事処「一つ家(ひとつや)」(呉)

クワイの煮物


 呉の酒場というと、とり屋スタンド、そして屋台がよく知られていますが、こちらに転勤になって改めて気がついたのが、食堂や小料理屋などの存在です。

 食堂だと「森田食堂」や「くわだ食堂」、「寿食堂」などなど。食堂は朝早くから開いていて、朝早くから飲むことができるのが大きな特徴で、どの時間に行っても、必ずお酒を飲んでいる人を見かけます。

 小料理屋のほうは、女将ひとり、あるいは女将とそれを手伝う1~2名のスタッフくらいで切り盛りするカウンター席を主体とした料理屋で、もちろんお酒も飲める。きっちりと食事までできる店もあって、日替わりのおかずをつまみに晩酌を楽しんで、最後にご飯と味噌汁を出してもらってしめる、といった楽しみ方をしているお客さんもいます。

 表の看板には〔おでん〕と書かれているけれど、おでんのみならず、お惣菜もしっかりと充実していて、実質的に小料理屋と言っていいのが「魚菜や」です。四ツ道路の「寿里庵」や、広の宣伝酒場「春駒」なんかも、どっちかというと小料理屋に近いように思います。

 そして、このジャンルで、昨年4月に遊星ギアのカズさんからご紹介をいただいているのが本通3丁目の「一つ家」です。『ステーキから大皿料理まで、アテが充実、昼の定食も』というのが、カズさんのおすすめの言葉。今日は、その「一つ家」を初訪問です。

 実はつい先日、会社関係の飲み会の帰りに、先輩が連れて行ってくれたスタンドバーの名前が「二つ家(ふたつや)」だったのです。

(へぇ。「一つ家」もあれば、「二つ家」もあるんだなあ。)

 なんて思いながら店内に入り、お話をうかがってみると、なんと「一つ家」はお母さんが、そして「二つ家」(呉市本通3-1-11 晃輝ビル4F, 0823-21-9329)はその娘さんが、母娘でそれぞれ経営されているんだそうです。

 もちろん先輩は「一つ家」のほうにも行ったことがあって、「煮物なんかの、いわゆる〔おふくろの味〕がものすごく美味いんだよ」とのこと。楽しみですねぇ。

 「一つ家」の店内は、左手が店の奥に向かう直線カウンター8席ほど。右手奥の小上がりには4人掛けの座卓がひとつだけという、小ぢんまりとした造り。女将がひとりで切り盛りしています。

 午後7時の店内は、カウンターはほぼ満席ながら、小上がり席には先客はなし。みんなのコートやカバンを置くスペースとなっています。かろうじて空いていたカウンターの一番手前の1席に腰を下ろしつつ、目でメニューを探しますが見当たりません。

「ビールをお願いします」

(ビールなら絶対あるよね?)と思いながら、そう注文してみると、

「生ですか? 瓶ですか?」という返事。

「瓶のほうを…」と答えると、

「アサヒ?」と女将さん。

「はい。お願いします」

 すぐに出された瓶ビールは中瓶で500円。よ~く見ると、カウンターの向かい側の壁の上部に、壁の色と同化するくらい年季の入った短冊メニューがあって、そこに値段も書いてました。この色になってるということは、それだけ長いこと値段が変わっていないということですね。

 まずはグラス1杯のスーパードライをググゥ~ッと飲み干して、おもむろにカウンター上に並ぶ大皿の料理を選びます。

「この煮物は、サトイモ?」

「それはクワイなのよ。私がクワイが好きなので煮物にしてみたんだけどね。賛否両論。」

「へえ。じゃ、そのクワイの煮物、ください。」

 鶏肉などと一緒に煮込まれたクワイは、見た目はサトイモに似ているものの、口の中でホックリと噛み割ると、クワイならではの、ほろ苦い味わいが広がります。あぁ。私は好きだなあ、この味。この料理をうまいと感じるかどうかは、もともとクワイが好きだったかどうかによるのかもしれませんね。

 カウンター内の壁、中央部には、手書きの黒板メニューもあって、「てまのかかる天ぷら」とか「具の少ない茶ワンむし」といった面白い料理も並んでいます。

 次なる飲み物として燗酒を注文すると、「千福」(上撰吟松)が、丸っこい徳利で出されます。

 奥のお客さんたちの天ぷらとカキフライを作るときに、ちょっと数多く作ってくれて、私も含めてひとりで飲んでるお客たちにも、「ちょっと食べてみてください」と出してくれます。この天ぷらが、さっきの「てまのかかる天ぷら」なんですね。

 女将が「みんなにちゃんとしたものを食べてほしい」という思いで、この店を始めたのは昭和60(1985)年のこと。以来、昼は定食、夜は小料理(食事もOK)でやってきたんだそうです。

「うちの料理を食べ続けて、健康診断の数値が良くなった人もいるのよ」

 と笑う女将。いいもの、美味しいものを食べてもらいたいという思いが、それぞれの料理から伝わってきます。

 大皿の〔ゆで海老〕がおいしそうなので、それもいただいて、本日は終了。1時間40分ほど楽しんで、今日のお勘定は2,000円でした。どうもごちそうさま。

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電灯看板 / カキフライと天ぷら / ゆで海老

店情報

《平成23(2011)年1月28日(金)の記録》

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受信: 2011.05.13 00:16

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