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広島湾の小イワシ解禁 … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)

小イワシ刺身


 広島の名物・小イワシ。年中食べられるような印象がありますが、実は広島湾内でとれる地物の小イワシの船びき網漁が解禁になるのは、毎年6月10日から翌年の2月末まで。しかも小イワシの刺身などとして食べられる大きさのものは、8月までの2ヶ月ほどの間にしかとれない貴重なものらしいのです。

「地物の小イワシが入っとるよ」

 解禁日の6月10日に女将さんから電話をいただいていたのに、なんやかんやでなかなか来ることができず、1週間後の今日、やっと来ることができました。

 今日は17日ながら、「魚菜や」の“トークの日”でもあります。本来は、19日に開催されるので、“19”をもじって“トークの日”となったものですが、今月は19日が定休日なので、前倒して今日になったような次第です。

 “トークの日”には、まず一連の“トークの日”スペシャルメニューを出してくれるので、それをいただきつつビールを飲んだり、日本酒を飲んだり、焼酎を飲んだり。スペシャルメニューの後は、好きなものをどんどん注文することができるのですが、私自身、けっして大食いなほうではないので、毎回、このスペシャルメニューだけでもう十分なくらいになってしまい、他には1~2品、いただく程度です。

 今日の追加料理は、もちろん地物の小イワシの刺身ですね。旬のものなので、スペシャルメニューの中でも小イワシ刺身を出してくれていたのですが、それをアンコールした形です。

 小イワシの正式名称はカタクチイワシ。成魚でも体長が10センチくらいなので、小イワシと呼ばれています。広島湾でとれるカタクチイワシは、その大部分がイリコとして乾燥加工されるんだそうです。(ちなみに小さいもの(稚魚)はチリメンになります。)

 イリコにするには大きすぎるカタクチイワシが、そのまま食べるために小イワシとして出荷されます。これを我われが刺身にしたり、天ぷらにしたりしていただくのです。

 小イワシを刺身で食べるという習慣は、もともと広島独特の食文化だったんだそうです。

 刺身といっても、なにしろ体長10センチくらいしかない魚ですから、頭と内臓を取って、指やスプーン、竹べらなどで中骨の両側の身を分けるとできあがり。半身分がが刺身のひと切れ分です。

 キラキラと輝く小イワシの半身を、数切れまとめて箸にとって、ショウガ醤油でいただくと、口の中には小イワシの濃厚なうまみが広がります。

 そこへクイッと呉の地酒。これがまたよく合うのです。

 東京で飲んでいるときは、「千福」をはじめとする呉の日本酒は、なんだか物足りないというか、ちょっとやわらか過ぎる感じがしていたのです。ところが、こっちに来て、呉の魚をいただきながら飲んでみると、ちっともそんな感じがしない。魚の濃厚な旨みと、呉のお酒のゆる~い感じとがものすごくいいバランスです。

 今日もまた、この魚があって、このお酒が作られたんだ、ということを再認識しながら、店をあとにしたのでした。(“トークの日”なので、お勘定は3千円均一です。)

 6月中旬~8月中旬以外の時期でも、小イワシを食べることができますが、それは広島湾以外でとれたもの。ぜひこの時期の地物の小イワシを食べてみてください。きっとその美しさと、そのうまさに驚くと思いますよ!

 今宵は「魚菜や」を出て、屋台の「一二三」でメザシ(450円)をつまみに一杯呑んで、中華そば(500円)で〆。

・「魚菜や」の店情報前回

《平成23(2011)年6月17日(金)の記録》

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 木曜日の仕事を終えて、「魚菜や」です。L字カウンター8席と、壁際の2人掛けテーブル席の合計10席分程度の狭い店内には、先客はひとり。「シロクマ」の川西清司マスターです。  私もそのとなりに腰を下ろし、まずは生ビールをもらうと、今日のお通しは冬瓜(とうがん)のコールドスープ。お洒落なカクテルグラスで供されます。タマネギなども入っていて、ふんわりと自然な甘みがあるのがいいですね。  これまでにも何度... [続きを読む]

受信: 2011.09.19 09:21

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