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2011年11月

呉で飲んで飲んで東京 … 通人の酒席「ふくべ」(日本橋)

通人の酒席「ふくべ」


 週半ばの横浜出張を終えて、木曜日の午後には単身赴任先の呉に帰着。夜は中通りの「五鉄」で、小鍋立ての軍鶏鍋(しゃもなべ)をつつきながら燗酒です。

 「五鉄」と言えば、池波正太郎の時代小説の中によく登場する軍鶏鍋屋。この店は、池波正太郎ファンの店主・蒲原明(かんばら・あきら)さんが、その「五鉄」の名前を借りて、平成16(2004)年9月にオープンした酒場なのです。

 「五鉄」については、また後日(近日中に)ちゃんとご紹介させていただく予定です。

 明けて金曜日は仕事の関係で軽く飲んだあと、最後はひとりで屋台の「一二三」に行き、ナスの塩もみ(350円)で、麦焼酎の水割り(400円)を飲んで、半ラーメン(500円)でシメ。

 そして今日、10月1日(土)は、私が勤務している工場の「工場祭(こうじょうさい)」。オープニングの午前10時ごろから飲み始め、昼までにはすっかり“酔いたんぼ”(←標準語?)のできあがりです。

 しかしながら、今日はこのあと、所用のために帰京しないといけないので、できあがってばかりもいられない。まだ「工場祭」たけなわの中、午後2時前に会社を出て、タクシーで呉駅へ。広島駅で新幹線に乗り換えて、東京駅に着いたのは午後7時過ぎです。

 新幹線の中でもメールで連絡を取りながら東京に向かったところ、なんと八重洲の「ふくべ」で、ブログ「アル中ハイマー日記」のにっきーさんと、「宇ち中」ブログの宇ち中(うちちゅう)さんが、先に店に入って待っていてくれました。

 しかも、3人で並んで座ったのは、L字カウンター手前の短辺のところ。ここは店の中、カウンターの中が一番よく見通せる特等席で、ねらってもなかなか座れるもんじゃない。いやいや、本当にありがとうございます。

 お二人が注文してくれていた、サンマの塩焼きと、イカ刺しのウニのせをつつきつつ、まずはビールで喉を潤したあと、「ふくべ」ならではの「菊正宗・樽酒」の燗酒をいただきます。

 重陽(ちょうよう)の節句(9月9日)から、桃の節句(3月3日)までの間は、お酒は燗酒でいただくもの。旧暦の9月9日は、今年の新暦では10月5日にあたります。この季節に旬のサンマで飲む燗酒がいいではありませんか。イカ刺しのウニのせも、贅沢(ぜいたく)な味わいでとてもいい。こういう北の魚は、東京で食べるのが美味しいなぁ。

 さらには、宇ち中さんの故郷の味・山葵漬(わさびづけ)や、「ふくべ」ならではのくさやももらって、次から次へと「菊正宗・樽酒」の燗酒です。

 ゆっくりと2時間半ほど楽しんで、お勘定は3人で8,700円(ひとり2,900円)ほどでした。どうもごちそうさま。

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わさび漬 / くさや

店情報前回

《平成23(2011)年10月1日(土)の記録》

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うれしい出会いに乾杯 … 生ビール「ヌビチノ(El Nubichinom)」(日ノ出町)他

生ビール


 中華「第一亭」を出て、大岡川沿いを下流(桜木町駅方面)へ。本日臨時休業の「ホッピー仙人」の下を通って野毛小路へと入り、これまた久しぶりとなる「福田フライ」です。

 「福田フライ」は、戦後すぐの昭和23(1948)年頃に開店。創業店主が亡くなったあと、その奥さんの福田サダ子さんがひとりで切り盛りしながら、お子さんたちを育ててきました。今ではそのお子さんたちも店を手伝っています。

 「福田フライ」は、もともとは屋台の串揚げの店として始まり、私が最初に来た頃(2003年の夏)には、車庫に屋台を突っ込んだような形だったのを覚えています。

 お子さんたちが手伝うようになってから、現在のような店舗になりましたが、店頭のフライヤーのあたりは、かつての屋台のイメージがそのまま残っています。フライヤーは、屋台のときのものをそのまま使っていると聞いたことがあります。

 ここの串揚げ(フライ)は1本ずつから注文することができて、くじらが190円の他、いわし、あじ、にんにくなどが150円。串かつ、玉子、わかさぎ、えび、かき、あさり、げそ、いか、かぼちゃ、しいたけ、銀杏、アスパラ、とりかわ、ハツ、砂ぎも、レバーなどがそれぞれ1本140円。そしてポテト、なす、玉ネギ、長ネギ、ししとう、ピーマンなどの野菜類が90円です。

 ソースはあらかじめ浸けて出してくれるスタイル。普通のソースや塩以外に、ニンニクじょうゆ+唐辛子の辛いソースがあって大人気ですが、ニンニクがすごく効いていて、あとで他の店に行っても、「福田フライに行ってきたでしょ?」と言われるほどの臭いになってしまうのが玉に瑕です。

 酎ハイ(400円)2杯と、串揚げを何本かいただいて、今日のお勘定は1,250円。おばちゃん(女将)もノブさん(息子)も、変わらずお元気そうでひと安心しながら、桜木町駅へと向かいます。

 野毛の町から、桜木町駅に出るには、地上を通るよりも『野毛ちかみち』という名の地下道を通るのが、まさに近道。さらに楽をしようと、下りのエスカレーターで『野毛ちかみち』に降りていたところ、対向車線(?)側の上りエスカレーターで上がってきているのは、なんと横浜在住の飲み友達・tamさんです。

「え゛ぇ~~~っ!」

 と、お互いに顔を見合わせながらすれ違い、エスカレーターを下りきったところで、すぐに反対側のエスカレーターに乗って、上で待っててくれたtamさんと合流です。

 こんなところでバッタリと出会うなんて。しかも、楽してエスカレーターで下ろうとしなければ会えないところでした。

 tamさんと合流して向かったのは、生ビールの「ヌビチノ(El Nubichinom)」です。

 小さな立ち飲みカウンターだけの「ヌビチノ」。この店では、店の奥の専用の冷蔵庫で冷やされている生樽から、自重で降りてくる生ビールを注いでくれます。

 さらにもう1軒と向かったのは、昨夜もやって来た「日の出理容院」です。今日もほぼ満席状態。tamさんと二人で、かろうじて空いていた、入口左手のテーブル席で乾杯です。

 今日も「武蔵屋」からはじまって、中華「第一亭」、立ち飲み「福田フライ」、生ビール「ヌビチノ」、そしてバー「日の出理容院」という、野毛の名店をぐるりと巡ることができました。

 とはいうものの、野毛にはまだまだたくさんの名店があるので、ぜひまた近いうちに来たいですね。

 遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました。>tamさん

・「福田フライ」(前回) / 「ヌビチノ」(前回) / 「日の出理容院」(前回

《平成23(2011)年9月28日(水)の記録》

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卒寿にして益々お元気 … 中華料理「第一亭(だいいちてい)」(日ノ出町)

卒寿にして益々お元気


 野毛の「武蔵屋」を出て、今日の2軒目は、京急・日ノ出町駅から長者町方面に向かう長者橋のすぐ近くにある中華「第一亭」です。

 中華と言っても、横浜中華街にあるような本格的な中華料理ではなくて、台湾家庭料理をベースにした“中華風定食屋さん”といった雰囲気。そこがまた、我われ呑兵衛にも入りやすくていいんですよね。食事だけのお客さんもたくさんいます。

 店内は入ってすぐのホールにテーブル席が3卓、左手奥の厨房沿いに短いカウンター席があり、右手奥が小上がりの座卓席という造り。これを創業店主の中山富夫さんと、その娘さん二人(桜田冨美枝さん、木村雪枝さん)、息子さん(中山政彦さん)、そして手伝いの女性の合計5人が、交代しながら切り盛りします。

 表の看板に『ホルモン鍋・ホルモン炒』、そしてファサードテントには『舌・尾・頭・耳・豚足』と書き出されているとおり、中華風モツ料理は、この店でも圧倒的な人気を誇る名物料理。なかでも、ホルモン炒め(600円)、チート(豚胃)生姜炒め(600円)、レバニラ炒め(600円)がビッグ3。女性には、ちょっと甘い味付けのレバみそ炒め(600円)も人気があるんだそうです。

 さっそく紹興酒をダブル(650円)でもらって、そのホルモン炒め(600円)を注文すると、なんと今日は店主自らドォ~ンと炎を上げながらホルモン炒めを作ってくれました。

 店主は大正10(1921)年生まれの90歳(卒寿)。昭和34(1959)年の創業以来、50年以上にわたって中華鍋を振り続けてきたからか、いまだにガッシリと胸板も厚く、いかにもお元気そうです。

 モツ料理以外にも、おすすめメニューはたくさんあります。

 シジミ醤油漬け(600円)は、生のようなんだけど、生じゃない。火が通っているかというと、そうでもない。この料理の作り方は店主しかしらないんだそうです。

 汁そば(ラーメン系)の中では、タンメン(550円)がおすすめ。ここのスープは、昔ながらの作り方で、豚、鶏、野菜を何時間も煮込んでじっくりと旨味を引き出したもの。タンメンのスープは、そうして作った自慢のスープに塩だけで味付たものなので、スープの味がとてもよくわかるのです。

 同じスープを使って作る“おじや”(600円)も、飲んだ後の締めに最適です。

 忘れてはならないのが、裏メニューである“パターン”(600円)の存在です。これは、ゆで冷ました中華麺を、ニンニク醤油でサッと和えたもの。作りが簡単なところからも想像がつくとおり、もともとはこの店の“まかない料理”だったものが、常連さんを通じてその存在が知られるところとなり、今や「第一亭」の人気名物メニュー(でも今も裏メニュー)になったのでした。

 ニンニク醤油といっても、そんじょそこらのニンニク醤油とはわけが違っていて、細かくみじん切りにした生ニンニクが「これでもかっ!」というほど入っていて、一口食べた瞬間に、ガツンと衝撃が来るほどよく効いていて、つまみとしても、締めの麺としてもいけるのです。ニンニク臭が気になる方は、翌日、仕事があったりするときには食べないほうがいいかもしれません。

 店主に作ってもらったホルモン炒めをつまみに、ゆっくりと紹興酒をいただいて、1時間ちょっとの滞在は、1,250円でした。どうもごちそうさま。

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「第一亭」 / 紹興酒W / ホルモン炒め

店情報前回

《平成23(2011)年9月28日(水)の記録》

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初めて来てから11年 … 酒亭「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)

「武蔵屋」


 戦後間もない昭和21(1946)年に、横浜・野毛(のげ)の地に創業して、今年で65年。野毛の誇る、日本を代表すると言ってもいい酒場、「武蔵屋」です。

 料理は年中変わらず、まず玉ねぎの酢漬け、おから、たら豆腐の3品が出され、2杯目のお酒とともに納豆が、そして3杯目のお酒でお新香が出されて終了です。この料理5品とお酒3杯のセットが2,200円。

 3杯を越えるお酒は出してくれませんが、途中で飲み終えるのは可能。お酒1杯と料理3品だけで帰ると1,100円、お酒2杯と料理4品までで終えると1,700円です。

 お酒以外には瓶ビール(キリン)が置いてあって、3杯のお酒を飲み終えるまでの間なら、(おそらく何本でも)飲むことができます。ビールは小瓶が500円で、大瓶なら700円。ビールを注文すると、そのつまみとして小皿に盛られた豆を出してくれます。

 料理も追加することができて、コハダの酢の物や、ニシンの煮付け、煮貝、キヌカツギなどがそれぞれ1品400円です。

 私がこの店に最初にやってきたのは平成12(2000)年10月6日(金)のこと。当時は都内に勤務していて、横浜への出張の帰りに、初めて「武蔵屋」に立ち寄ったのでした。

『ものの本によると「看板も暖簾もないので、見つけられないかもしれない」とのこと。大体の周辺マップと、店の住所である「野毛町3-133」というのとを頭に入れて、桜木町から歩き始めました。

 5分ほど歩き、住所表記からいえばこのあたりかなぁ、というところに、周囲の状況からは完全に浮きあがった木造の一軒家が…。たしかに看板も暖簾もないのだけれど、中からは居酒屋独特のざわめきが聞こえてくる。うむ。ここに違いない。』

 その日の記事には、そう記録されています。最初は、お酒3杯と料理5品のペース配分がうまくできなかったなぁ。

 その1ヵ月後くらいに2回目、さらにその1週間後くらいに3回目くらいの来店を果たしますが、その3回目のときの記事のタイトルが「どっぷりと居酒屋浴」。

 現在も、いろんなところで“酒場浴”とか、“居酒屋浴”という言葉を使っていますが、その言葉を使ったのは、このときが初めてだと思います。

『くつろげるバーの条件として、いつもと同じバーテンダーがいて、いつもと同じ雰囲気で、いつもと同じお酒が飲めるというのがあるそうなのですが、居酒屋についても言えるかもしれません。いつもとちっとも変わらない、というのは非常に落ち着くように思います。

 まるで温泉につかっているかのようなくつろいだ気分で、ゆっくりとゆったりとした時間が流れます。「居酒屋浴」とでも言えばぴったりなのかなぁ。しらずしらずのうちに1時間半程度の時間が過ぎていたのでした。』

 それから11年。小さいおばちゃん(店主姉妹の妹さん)がお休みしているのがちょっと残念ですが、それ以外は少しも変わらず、今日もまたどっぷりと“酒場浴”が楽しめました。

 1時間半ほどの滞在。小瓶のビール+お酒3杯のセットで、お勘定は2,700円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成23(2011)年9月28日(水)の記録》

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ガツンと男マティーニ … バー「日の出理容院(ひのでりよういん)」(日ノ出町)

ガツンと男マティーニ


 バー「日の出理容院」のマティーニは、オリーブの入らない、ジン+ベルモットだけのシンプルなスタイル。ガツンと効きます。

 こんな男らしいマティーニを作ってくれるのが、この店をひとりで切り盛りしている女性バーテンダーのめぐみさんです。

日の出理容院 「日の出理容院」という店名は、もともとこの店が「日の出理容院」という散髪屋さんだったから。その古い散髪屋の店を、なるべくそのまま活かしながら、隠れ家的なバー空間に仕上げました。

 店内はカウンター5~6席程度に、壁際に作り付けのサブカウンターが4席程度。さらに入口左手に小さなテーブル席があり、ゆったりと2人、ギュッと詰めれば4人くらい座れます。

 基本的に飲み物しかなくて、1杯が500~600円。生ビールやウイスキー、ジン、ラムなどが500円で、炭酸割りやカクテルを注文すると600円になるようです。

 支払いは基本的にキャッシュ・オン・デリバリー(飲み物と交換払い)で、各自の前に置かれている支払い専用のグラスにお金を入れておくと、飲み物と引き換えに、めぐみさんがその料金を取り、お釣りを入れてくれます。

 今日は1杯目にジントニック(600円)と、久しぶりなのでめぐみさん用の生ビール(500円)も注文して、再会に乾杯です。めぐみさんはビール党なのです。

 そしてとなりの人がマティーニを注文したついでに、私も今日の2杯目として、マティーニをいただいたのでした。

 私が横浜で勤務していたのは、平成13(2001)年10月1日から、平成22(2010)年3月末までの8年半。このときも家族は都内に置いたままの単身赴任で、私だけが横浜に住んでしていたので、単身赴任歴もちょうど10年になりました。

 自宅のある東京にはしばしば帰っているのですが、横浜には、横浜方面への出張があるときしか来られないのが残念です。

 でも、久しぶりにやってきても、何も変わらずに受け入れてくれるのがとてもうれしい。めぐみさんの笑顔にたっぷりと癒されて、キャッシュ・オン・デリバリーでの支払い総額は1,700円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成23(2011)年9月27日(火)の記録》

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10周年おめでとう! … バー「ホッピー仙人(ほっぴーせんにん)」(日ノ出町)

リアルハーフホッピー


 横浜・野毛(正確には宮川町)のバー「ホッピー仙人」は、平成23年9月15日で創業10周年となりました。

 「ホッピー仙人」という店名のとおり、この店の売りはホッピー。

 キンミヤの他、数種類の焼酎、泡盛、ジン、ウォッカなどのベースとなるお酒に、それを割るホッピーは、瓶の白・黒、樽の白・黒と、ホッピーファンにはたまらぬ品揃えです。

 この店を切り盛りする店主のことは、“仙人”と呼ぶのがこの店のならわし。けっして“マスター”なんて呼びかけないようにしましょう。

 その“仙人”は、昼間は我われと同じくサラリーマンとして仕事をされていて、夕方になるとこの店を開けるという“二足のわらじ”生活。それを続けて10年なのだからすばらしいではありませんか。

 1杯目は、この店ならではのリアルハーフホッピー(700円)をいただきます。

 リアルハーフホッピーは、白ホッピーと黒ホッピーの比重の差を利用して、ジョッキの下半分は白ホッピー、上半分は黒ホッピーという、不思議な不思議な「ホッピー仙人」のオリジナル・カクテルです。

 いっけん簡単そうに見えるリアルハーフホッピーですが、常連さんたちと研究を続けること3年にして、やっと完成した努力の一品なのです。

 ここ「ホッピー仙人」には、他にも温かいホッピーである“ぬくっピー”といったオリジナル・カクテルもあって、特に冬場には人気を博しています。

 2杯目は基本の白ホッピー(500円)。ここしばらくホッピーを飲んでなかったので、この基本のホッピーが身体に染み渡るなぁ。

 久しぶりの「ホッピー仙人」で1時間半ほど過ごし、今日のお勘定は1,200円でした。どうもごちそうさま。

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都橋商店街 / ホッピーを作る仙人 / 10周年記念ホッピー

店情報前回

《平成23(2011)年9月27日(火)の記録》

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〔この一品〕 呉「山口山」の冷麺

冷麺


 長崎ちゃんぽんと皿うどんが2大看板メニューの「山口山」。以前にも、〔この一品〕で皿うどんを紹介させていただきました。

 その「山口山」では夏場だけに出される冷麺(750円)もまた人気の品。

 ザクッと大きくカットされたトマト、二つ割の煮玉子に、わかめ、キュウリ、チャーシューにかけられるのは、独特な白味噌ベースのスープです。

 夜11時まで開いているので、飲んだ後の締めにもぴったりです。

 冷麺は呉の名物でもあって、なかでも「珍来軒(ちんらいけん)」と「呉龍(ごりゅう)」の2軒は人気が高く、年中冷麺を食べることができます。

店情報前回

《平成23(2011)年9月18日(日)の記録》

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白身(牛ミノ)鉄板焼 … お好み焼き「のぶ」(呉)

白身焼き(野菜入り)


 月曜日ながら今日は“敬老の日”で祝日。昨日(三連休の中日)を休肝日にしたので、今日は飲みに行こうとやってきたのは、お好み焼きの「のぶ」です。ここは日曜定休だけど、祝日は普段どおりに営業しています。

 祝日ながら、午後6時の店内にはすでにお客さんが多くて、8人掛けのL字カウンターは、いちばん奥に男性二人連れ、ひとつ空けて男女二人連れ、またひとつ空けて女性一人客と入っていて、一番手前の2席が空いている状態。右手小上がりの二つ座卓は、手前側に男性一人客です。

 私もカウンターの一番手前の席に座り、まずは生ビール(600円)を注文。その生ビールをひと口、ふた口飲んだところで、カウンター角の男女二人連れがお勘定をして席を立ち、私がその場所に移動します。L字カウンターの奥のほうに座ると、鉄板で調理する様子がよく見えるのです。

 その鉄板で焼いてもらうのは、お酒のつまみとしてもぴったりのネギ焼き(500円)です。ネギ焼きは、薄く広げた生地の上に、こんもりと刻んだネギをのせ、裏面も焼いてから半分に折り畳んだもの。醤油かポン酢醤油でいただきます。

 女性一人客のランさんは、すっかり常連さんのようで、コンニャクを焼いてもらったり、キャベツの千切りや、大根おろしを作ってもらったりと、メニューにはない料理のオンパレード。それらの料理ができあがると、

「ちょっと食べてみませんか?」

 とこちらにもお裾分けをくれるのですが、どれも美味しいこと!

 飲み物をチューハイ(400円)に切り換えたところで、メニューに『白身 600円』と書いてあるのが気になって、女将さんに確認してみると、「牛の胃(ミノ)を炒めたものよ」とのこと。さっそく注文すると、

「野菜も入れる?」と女将さん。

「はい、入れてください」

 とお願いすると、鉄板上のミノに、刻んだキャベツや玉ネギなどもたっぷりと加えた、ミノ野菜炒めを作ってくれました。このミノ、下ごしらえ時に隠し包丁というか、小さな切り目をたくさんつけてくれているので、やわらかく噛み切ることができます。

「ハス、焼こうか?」とランさんに聞く女将さん。

「じゃ、私もお願いします」と横から便乗注文すると、厚めに切ったハス(レンコン)を、まず電子レンジでチンと下ごしらえしてから、鉄板の上に並べて焼き上げてくれます。

 そこへ入ってきた男性客は、どうやらランさんのご主人の様子。この人も、ランさんと同じく大常連さんのようで、特に注文することもなく飲み物が出され、鉄板の上では豚肉が焼かれ始めます。豚肉に火が通ったところで、各種野菜も投入し、肉野菜炒めといった感じの料理ができてきました。

 これで完成かと思いきや、その横に玉子が割り広げられ、肉野菜炒めを全部その上にのせて、クルリと巻いたら、まるでオムライスのようなボリューム感の、肉野菜オムレツのできあがりです。仕上げにケチャップまでかけるので、見た目はまさにオムレツそのものです。ランさんのご主人は、いつもこれを食べるんだそうです。

 白身も食べ終えて、2時間半ほどの滞在。お勘定は3,000円でした。どうもごちそうさま。

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ネギ焼きの焼き始め / 完成したネギ焼き / ハス焼き

店情報前回

《平成23(2011)年9月19日(月)の記録》

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鳥串で飲んで半麺で〆 … 屋台「富士さん(ふじさん)」(呉)

焼酎水割りと鳥串


 水曜日の今日は「魚菜や」で食べて飲んだあと、屋台の「富士さん」にやってきました。

 麦焼酎「いいちこ」の水割り(400円)をもらって、鳥串(2本250円)を注文すると、店主・山内一寛さんが、鶏肉と、その鶏肉とほぼ同じ幅にぶつ切りにした白ネギとを交互に串に刺し、鉄板の上で塩コショウで味付けしながら焼いてくれます。

 現在の呉の屋台13軒を時系列で分けた場合、呉市の公募より前からやっていた老舗屋台6軒、平成14(2002)年に行われた第1回目の公募で参入した5軒、そして平成20(2008)年の第2回目の公募で入った2軒という、3つのグループに分けることができます。

 ここ「富士さん」は昭和49(1974)年に、現店主のご両親である山内豊さん・富士子さんご夫妻がオープンした老舗屋台の1軒。老舗屋台の特徴は、それぞれおでんと豚足、そして中華そばがメニューに載っているところにあります。

 これら3つの料理を出すために、屋台の中の設備も、カウンター代わりにもなるリヤカー上部に、おでん鍋と、豚足を焼くための鉄板が据えつけられ、それとは別に中華そばのスープを入れた寸胴(ずんどう)と、麺をゆでるための鍋が置けるコンロが設置されている、という造りになっているのです。

 老舗屋台の鉄板上で焼かれるのは、伝統的に豚足、豚耳と、ホルモン炒めの3種です。ホルモン炒めは、牛腸を玉ネギやキャベツ、ピーマンなどの野菜とともに炒め、焼肉のタレなどのタレで味付けしたもの。その後、屋台によっていろいろとメニューが加えられていきました。

 ここ「富士さん」は、鉄板焼きのメニューが多いのが大きな特徴。先ほどご紹介した伝統的な3品のほかに、先ほど注文した鳥串(2本250円)や、豚キャベツ串(2本250円)、がんす焼(1枚150円)、もやし炒め(400円)、砂ズリ(500円)、砂ズリピーマン(600円)、コーンバター(300円)、豚タン塩(300円)、とんとろ焼(500円)、山いもバター焼(400円)、ギョーザ(6個400円)、ホルモン焼そば(900円)、焼そば(600円)などのメニューが並びます。伝統の3品の値段は、豚足が600円、豚耳が500円、ホルモン炒めが700円です。

 私の後から入ってきた男性二人組は、「ここに来たら絶対にホルモン焼きそばを食べないと」と言いながら、豚キャベツ串と共にホルモン焼きそばも注文しています。ホルモン焼きそばは、ホルモン炒めに、ゆでた中華そばの麺が入った、「富士さん」独自のスタイル。“ホルモン焼きそば”という料理はいろいろな店で出されていますが、この「富士さん」タイプのホルモン焼きそばは、ここ以外では見たことがありません。

 1軒目の「魚菜や」では、まず生ビールで喉を潤すと、お通しはビールによく合う枝豆。大皿に置かれた大きな塩焼きのサンマが、いかにも美味しそうなので、それをもらって飲み物は前割り焼酎(黒霧島)のロックに切り換え。

 サンマを平らげたあと、前割り焼酎のロックをおかわりし、つまみには、きんぴらゴボウと、おでんのガンスと玉子。

 最後に沖縄産もずく酢と、「宝剣」の冷酒をもらって、3時間ほどの酒場浴。お勘定は3,900円だったのでした。

 そんなわけで、もうけっこう飲み食いしているので、ここ「富士さん」では焼酎水割り1杯と鳥串2本だけにとどめておいて、〆の半ラーメン(400円)をもらいます。

 「富士さん」のラーメン(中華そば)は、麺の湯切りに特徴があります。鍋の近くでチャッチャッチャッと数回細かく湯切りした後、最後にポーンと空中高くに放り上げて、それをピシッと小気味よくテボ(あげざる)で受け止めると湯切り終了です。

 半ラーメンは、具と汁は通常のラーメンと同じで、麺だけが通常の半分になったもの。たくさん飲んだお腹に、たっぷりのスープがうれしいですね。

 1時間弱の滞在。お勘定は1,050円でした。どうもごちそうさま。

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さんま塩焼(魚菜や) / 鳥串 / 半ラーメン

店情報前回

《平成23(2011)年9月7日(水)の記録》

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カツ丼を肴に瓶ビール … 生そば「信州(しんしゅう)」(呉)

カツ丼を肴に瓶ビール


 日曜日の夕食は、呉・本通3丁目の「信州」で、カツ丼(850円)+瓶ビール(キリン秋味中瓶550円)です。

 丼物の場合、それがそのままつまみにもなり、食事にもなるのがいいところ。

 煮汁がよく染みて、衣(ころも)がヘチャッとなったトンカツはもちろんのこと、煮汁が染みたごはんそのものも、いいつまみになります。

 首都圏と違って、呉には純粋な大衆酒場(=ご飯もの、麺類などは置いていない)は見当たらなくて、料理を出す酒場のほとんどは食事処も兼ねています。だから形態も大衆酒場ではなくて、大衆食堂だったり、小料理屋だったり、洋食屋だったり、ここ「信州」のように蕎麦屋系の定食屋だったりします。

 〆炭(=〆の炭水化物)がない酒場というと、生ビールの「オオムラ」(現在、休店中)と、通常営業のときの「魚菜や」くらいしかない。

 グレーゾーンはおでんの「迷亭」かな。「迷亭」はおでんしかないんだけど、そのおでんメニューの中に“あぶそば”といって、油揚げの中にソバを入れた一品があって、〆の一品として人気が高いのです。

 これが首都圏となると、立石「宇ち多゛」、木場「河本」、門前仲町「大坂屋」、十条「斎藤酒場」、北千住「大はし」、鶯谷「鍵屋」、神楽坂「伊勢藤」、横浜「武蔵屋」などなどと、今これを書きながら、ふと思いつくだけでも、こういった老舗名店の数々が浮かんできます。

 人口が多い分だけ、酒と肴だけに特化した店でも、昔からやってこれたんでしょうね。

 呉の場合も、二次会で行くような店となると、スタンドやバーなどといった、飲み物に特化した店が多くなるのですが、一次会で行くタイプの店は、「呑み」から「食事」まで1軒で完結し、しかも遅くとも午後10時くらいには閉店となるお店がほとんどなのです。

 大阪や神戸なんかも大衆酒場的な、酒と肴だけしか置いていない店は多いんでしょうか? 名古屋や広島、福岡などはどうなんでしょうね。

 ところで、先日、仕事の関係者30名ほどで、某所で宴会を開きました。料理のほうは、大箱店でよくある、飲み放題付きのコース料理。普通に楽しく宴会が進んでいたところへ、いかにもアルバイトという感じの店のおにいさんがやってきて、

「飲み放題の時間が、今、終了しました」とのこと。

「えっ? ラストオーダーじゃなくって?」

「はい。今の時間で、もう終了しました」

 この時点で飲み物が残り少なかった人たちは、宴会が終わるまでの間、飲み物なしで過ごすはめになったのでした。もちろん個別に追加注文すれば飲み物は出てくるんでしょうが、それもなんだか癪(しゃく)ですもんね。

(ひどい店もあるもんだ。)

 なんて憤慨していたら、ついこの間も、また別の店でほぼ同じことが発生。そっちの店では、みんなでワイワイと飲んでるところへ、女将自らがやってきて、

「飲み放題は、先ほどいただいた注文で終わってますからね」と飲み放題終了の事後報告。

 どちらの店も、この街で昔から営業を続けている、老舗といってもいい酒場。せまい街の中でこんなことを続けていると、大箱店を利用するお客はみんな、よそからどんどん進出してきている大手居酒屋チェーン店に流れていっちゃうんじゃないかなぁ。

 大震災以降、客の流れが悪くなっている今こそ、良心的な経営できっちりと客の信頼をつなぎとめていくことが重要なんじゃないかと、改めて思ったような次第です。

 「信州」でカツ丼とビールを注文したところから、話が取りとめもなく広がっちゃいましたが、ここ「信州」には、ゆっくりと1時間ほどの滞在。カツ丼で満腹になってのお勘定は1,400円でした。どうもごちそうさま。

店情報

《平成23(2011)年9月4日(日)の記録》

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店情報: 生そば「信州(しんしゅう)」(呉)

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  • 店名: 信州そば
  • 電話: 0823-21-2213
  • 住所: 737-0045 広島県呉市本通3-1-12
  • 営業: (営業時間未調査)、火休
  • 場所: 「本通三丁目」信号交差点から、れんが通り方面に入ってすぐの左手。
  • メモ: キリン中瓶ビール550、カツ丼850。そば・うどんは、かけ500、たぬき550、月見600、花巻700、おかめ700など。うどんは“きしめん”風。定食はプラス200円。ざる小650・大750。(2011年9月調べ)

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浴衣姿で8月も終わり … 居酒屋「ペルル」(鷺ノ宮)

浴衣姿で8月も終わり


 都立家政の「竹よし」を出て、

(最後に1杯、ウイスキーを飲んで帰ろうかな)

 と向かった先は、鷺ノ宮の老舗バー「ペルル」です。店の内外ともに、明らかにバーなのですが、昔から店の電灯看板には「居酒屋ペルル」と書かれているので、このブログでも、いつも“居酒屋「ペルル」”としてご紹介させていただいています。

 ここもそろそろ閉店時刻(午後11時半)なのに、ものすごくにぎやかですねぇ! どうしんたんだろう。

「こんばんは」

 入口の扉を開けて店内に入ると、ずらりと並ぶ浴衣(ゆかた)姿。今日は『浴衣デイ』ということで、みんなで浴衣を着て盛り上がってたんだそうです。

 知らずにやってきたのは私だけではなくて、数人は普通の姿でひと安心。

 すぐに閉店時刻がやってきて、「さぁ、二次会に行こう!」という音頭で、みんなで近くの居酒屋「庄や」へと流れます。

 「よろこんで!」という挨拶でおなじみの「庄や」は、年中無休で、夕方5時から翌朝4時までの営業。今の時間(午後11時半過ぎ)でも、まだまだお客さんがたくさん居ます。

 「ペルル」のちょっと暗めの照明から、「庄や」の明るい照明の下に来ると、女性陣の浴衣の色合いの艶(あで)やかなこと。

 「ペルル」も、曜日替わりで女性陣がひとりずつ手伝いに来てくれているのですが、こういうイベントの場合は、みんなが一斉にやってきてくれるので、とても華やかなのです。

 男性陣も、常連さんたちはほぼみなさん浴衣姿で、いつもとはまた違った印象です。

 みなさん、それぞれに昼間は会社の顔、地域の顔などがあるものの、こうして酒場に集まって飲むときは、年齢も地位も無関係に、それぞれがひとりひとりの個人と個人。こういう状態で楽しめるのが、酒場のものすごくいいところだろうと、いつも思います。

 閉店時刻(午前4時)まで「庄や」で飲んで、まだまだ騒ぎ足りずに、ぞろぞろと連れ立って、鷺ノ宮小学校横の公園へと向かい、なんと朝の4時から花火大会です。

 さすがに住宅街なので、大きな音の出る花火は避けて、バチバチとカラフルな炎が出る花火や、その横っちょでは小ぢんまりと線香花火をしながら、缶ビールに缶チューハイ。

 そうこうしているうちに、短い夏の夜は白々と明けてきます。

 一度空が白み始めると、夏の朝は、つるべ落としの逆で、ぐんぐんと明るさを増していきます。

「そろそろラジオ体操の小学生も来るころだから、もう帰ろうね」

 という時間になって、後ろ髪を引かれながらも解散。8月最後の週末は、長くて楽しい夜になりました。

 う~む。それにしても、もう日曜日の朝になっちゃいましたか。ちょっとだけ寝たら、午後にはもう呉(単身赴任先)に向かわないと!

店情報前回

《平成23(2011)年8月27日(土)の記録》

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じっくりと5時間呑み … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

刺身盛り合せ(小)


 土曜日の今日は、午後5時過ぎに自宅を出て、都立家政の魚料理と天ぷらの店、「竹よし」へ。

 「竹よし」の開店は午後5時なので、また開店直後といったところです。店内は入口右手にカウンター6席と、左手にテーブル席2卓6席の、計12席。この小さな空間を、店主と、曜日替わりで一人ずつ入る女性陣の、合わせて2名で切り盛りします。今日、土曜日の担当はキティちゃん。先客は奥のテーブルに男性ふたり+女性ひとりの3人連れです。

 私もカウンター中央手前寄りに座り、まずは赤星こと、サッポロラガービール(中瓶500円)をもらって、料理は刺身盛り合わせの「小」(650円)を注文します。

 刺身盛り合わせの「小」は、その日のおすすめの刺身を4品、それぞれ2切れずつ程度を盛り合わせてくれます。

 今日はマグロ、メダイ、戻りガツオ、生サーモンが2切れずつ。赤色、淡い朱色、濃暗赤色、そして黄赤色と、すべて美しい赤系の色合いなのに、それぞれに明らかに違うのが、これまたおもしろい。

 「もつマニア」(浜田信郎・監修、メディアパル、税込み1,365円)のときは、パラパラパラッとめくると全体的に“もつ”の茶色いトーンなのですが、同じシリーズでも「さかなマニア」(浜田信郎・監修、メディアパル、税込み1,365円)はとてもカラフル。見た目でも楽しめるのが魚料理ですよね。

 瓶ビールが空いたところで、飲み物を「菊正宗」(350円)の燗酒に切り換えます。

 瀬戸内海のタイやアジ、タコ、そして小魚や貝類には、呉や西条で軟水で造られた日本酒がよく合いますが、マグロを中心とした東京方面の魚には、灘(なだ)の硬水で造られた「菊正宗」などの日本酒がよく合いますねぇ。

 久しぶりの「菊正宗」がなんだかとても美味しくて、すぐにもう1合(350円)、ぬる燗でおかわりし、つまみには粒ウニ(400円)を追加します。

 珍味・粒ウニは小ぶりの小鉢の底のほうにチョビッと盛られ、スライスしたきゅうり3切れが添えられています。

 そのウニの中心部に箸先をちょいと押しつけて、先端についたほんの少量のウニをなめると、口の中いっぱいにウニの濃厚な味わいが広がり、鼻の奥の方からもウニの香りが押し寄せます。ここで「菊正宗」をひと口。う~ん、幸せじゃのぉ。

 小鉢のウニはというと、先ほど箸で突っついた穴の部分を、まわりのウニがじんわりと埋めて、次に箸をつけるときまでには、また元と同じように平地に戻ります。いつまでも同じ感じに、まるで減ってないかのように見えるのが、実にうれしいではありませんか。

 午後9時ごろ、ちょっと手の空いたキティちゃんが、カウンターの外側に休憩に出てきたので、サッポロラガービール(中瓶500円)をもう1度もらって乾杯し、つまみにはテーブル席の3人連れが食べていて、いかにも美味しそうだった白イカゲソ焼(500円)を注文します。狭い店内で料理が作られて出されるので、美味しそうな料理はすぐにわかるんですよね。

「これも食べてみるかい?」

 と店主が焼いてくれたのは、メダイのカブト(半身分)です。本体の立派な身の部分もさることながら、カブト(頭)やアラなどの骨についている身をホジホジしながら食べるのも、お酒のいいつまみになるのです。

「じゃ、燗酒ももう1本!」

 とお代わりすると、

「今度から、これも燗酒のラインナップに加えようと思ってるんだよ」

 と言いながら、「司牡丹」の一升瓶を取り出して、口開けで燗酒を作ってくれます。

 これまで、燗酒は「菊正宗」(350円)と「菊水辛口」(400円)の2種類だったのですが、これに「司牡丹」(400円)が加わるんですね。

 ちなみに冷酒のほうも仕入れによって若干の変動があるのですが、今日の品揃えは「〆張鶴 純」(650円)、「八海山」(700円)、「吉田蔵」(600円)、「澤乃井 特別純米」(450円)、「銀盤」(600円)、「越乃寒梅」(700円)、「緑川 緑」(600円)、「一ノ蔵」(500円)、「浦霞」(500円)、「酔鯨」(500円)、「魚沼」(500円)といったところ。量はそれぞれ1合です。

 これとは別に300ml瓶入りの冷酒も置いていて、「高清水」と「北の誉」がそれぞれ600円。瓶ビール(中瓶500円)は、アサヒスーパードライ、キリンラガー、サッポロラガーの3種類が選べます。

 開店のおよそ30分後(午後5時半)から、閉店の30分前(午後10時半)まで、5時間もの間、ゆっくりとくつろいで、今日のお勘定は4,050円でした。どうもごちそうさま。

 今度は、開店から閉店までの6時間を目指すかな!

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粒ウニ / 白イカゲソ焼 / メダイかぶと焼

店情報前回

《平成23(2011)年8月27日(土)の記録》

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〔コラム〕 Discover Japan ホロ酔い入門。

Discover Japan


 11月5日に発売された「Discover Japan (ディスカバー・ジャパン) 2011年 12月号」(エイ出版、980円)の中で、『千円札二枚でハッピー酒場』というページ(P.90-96)を監修させていただきました。

 「Discover Japan」は隔月6日(奇数月)に発売される隔月刊誌。今号の特集は「ホロ酔い入門。」で、なんと1冊の過半数が酒と酒場の特集です。

 目次の一部をご紹介します。

・酒場は酒好きの学校(太田和彦さん、大田垣晴子さん)
・うまい酒、教えます
 -日本酒
 -日本ワイン
 -クラフトビール
  -焼酎
・うまい酒を求めて旅に出る
 -山形・庄内の酒と肴にハマる旅
 -酒豪の国・高知のお座敷遊びとカツオのタタキ
 -ワイン王国、山梨をめぐる旅
 -一度は行きたい地方の名酒場
 -東京で味わう絶品ローカルフード
・特別寄稿・震災に負けない東北の酒蔵
・千円札二枚でハッピー酒場 (←ここを監修!)
・5分でわかる酒場でツウになれる方法
 -酒のツウ度を高める、ちょっとウラ側のコト
 -酒器でお酒の味が変わるんです!
 -おいしい酒選びは、いい酒販店に頼るのが近道です。
・いま飲むべき! この秋飲みたいニッポンの酒

 酒ファン・酒場ファンのみなさんに、ご笑覧いただけるとありがたいです。

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〔コラム〕 日経新聞「首都圏けんてい 達人に学べ」に登場

日経新聞「首都圏けんてい 達人に学べ」


 日本経済新聞2011年11月5日(土)朝刊、首都圏経済面の「首都圏けんてい 達人に学べ」というコラムに、インタビュー記事を掲載していただきました。

 テーマは「居酒屋ブロガー・浜田信郎さんに聞く 東京・大衆酒場の飲み歩き方」というもの。

『冬が迫り、鍋がおいしい季節。初めて行った土地でも安くておいしい大衆酒場を探す方法や、ひとりで飲むときなど「飲み方のお作法」について、語ってもらう。』

 ということでインタビューを受けたのですが、新聞記事らしく、すっきりときれいに整理された文章になっていて、

(えっ? こんなにかっこよく答えられたかな?)

 と自分でも驚くほど! すばらしい記事に仕上げていただいて、本当にありがとうございます。

 なお、この記事は日経電子版にも掲載されています。有料会員や無料会員でなくても、読めるカギなし記事ですので、ぜひご笑覧ください。

  → URL: http://s.nikkei.com/uDNgQT

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一つ家らしい過ごし方 … お食事処「一つ家(ひとつや)」(呉)

ご飯とみそ汁で締め


 もともとは呉のスタンドバーで働いていた女将さんが、「みんなにちゃんとしたものを食べてほしい」という思いで、この店を始めたのは昭和60(1985)年のこと。以来、26年間にわたって昼も夜も、きちんとした手作りの料理を作り続けてこられました。

 そんなわけで、もっともこの店らしい過ごし方は、女将の手作り料理をちょっとつまみながらお酒をいただいて、それほど深酒しないで、ちゃんとご飯とみそ汁で締めにするような流れです。

 週半ば、水曜日の今日、仕事を終えて「一つ家」に着いたのは午後7時過ぎ。右手奥にある、座卓が一つだけの小上がりには、私と同じ会社(職場は違う)の面々4人が陣取って盛り上がっているところ。カウンターには男女二人連れが一組です。

 座卓で盛り上がっている面々とひと言、ふた言、あいさつを交わしてから、私もカウンターの一角に座り、まずは瓶ビール(アサヒ中瓶)をもらって喉を潤し、つまみは大皿料理からイカ煮付けと、レンコン・ゴボウ・厚揚げの煮物をもらいます。

 私自身、呉に単身赴任してきた去年の4月から、自炊生活を送っているのですが、こういう煮物はなかなかむずかしそうで、今までに作ったことがありません。なので、週に何度かの外食(&飲み)の機会に、ここぞとばかりに食べるようにしているのです。

 瓶ビールを飲みきったところで、飲み物は芋焼酎の水割りに切り換えて、つまみはキュウリとエビのなますを追加します。

 呉で小料理を出してくれる店には、値段が明記されていない店がけっこうあって、ここ「一つ家」もその1軒。よく行っている「魚菜や」も、明確な値段表記はありません。でもまぁ、どちらの店も、普通に飲食している分には驚くほどは高くないので、いつも安心して飲んでいます。

 小上がりにいる同じ会社の4人組は、ここでこの店の看板メニューでもあるステーキを注文。大きな肉がフライパンでジュワァ~ッと焼かれて4人の席へと運ばれます。

「うぉ~っ。うまいっ。やわらかいなぁ」

「こんなの食べたことないよねぇ」

 といった感動の声が聞こえてきます。このステーキがだいたい4千円ほど。4人で食べれば、ひとり千円ずつくらいだけど、ひとりで食べようと思うと、清水の舞台から飛び降りるくらいの気合が要りそうです。

 あっという間にステーキも食べ終えて、4人が二次会に向かったところで、私も締めのご飯とみそ汁をいただくことにします。

 大鍋でたっぷりと作られているみそ汁は、玉ネギ、ジャガ芋、カボチャ、小さく切った厚揚げなどなどが入っていて具だくさん。大鍋で大量に作るからおいしいのかなぁ。

 美しいご飯は、東広島は豊栄(とよさか)の米を使っているんだそうです。

 小皿で出されるお新香は、淡い色のタクアンと白菜。これもまたいいですねぇ。

 ご飯とみそ汁を食べ終えたところで、「デザートよ」と言いながら、ナシを二切れと、熱いお茶を出してくれます。果物も久しぶりに食べた感じ。

 ゆっくりと1時間半ほどの晩酌付き、デザート付きの夕食。

「お勘定は2,000円です」って、安すぎない?!

 冒頭でも言ったとおり、こうやってまるで自宅で晩酌付きの夕食をとるかのような飲み方が、ここ「一つ家」らしい楽しみ方のようです。

 大満足のうちに、今日はハシゴ酒もせずに帰宅。このくらいの酒量が、本来はちょうどいいんだけどなぁ。ちょうどいいほろ酔い加減で、明日に酔いを持ち越さない。

 いつもこれくらいで止めれれるといいんだけれど、なかなかそうはいかないだろうなぁ……。

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「一つ家」 / イカと煮物 / キュウリとエビのなます

店情報前回

《平成23(2011)年8月24日(水)の記録》

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みそ皮もまた人気の品 … 宣伝酒場「春駒(はるこま)」(新広)

みそ皮


 鳥足骨付(500円)は、この店に来るほとんどの人が注文するほどの名物メニュー。その鳥足骨付の味付けは、タレ、塩、味噌と3種類あります。

「鳥足骨付は、みそ味もあるんですね?」と以前、女将さんに聞いてみたところ、

「みそ皮(450円)は食べたことある? みそ皮が好きな人は、鳥足骨付もみそ味でたのむんよ。みそ皮に使うみそで味付けするからね」という返事でした。

 今日はいよいよ、その“みそ皮”をいただいてみることにしました。

 呉の“とり屋”(生け簀のある焼き鳥屋)で出される“鳥皮のみそ煮”のようなものかと思いきや、それとはちと違う。あらかじめ下ゆでしてスタンバイされている親鳥の皮を、ひと口大に切った生キャベツと一緒に炒めて、みそ味をベースにした甘辛いタレで味付けたもの。

 グイッと強い噛みごたえは、親鳥の皮ならでは。この食感と、みそダレの味わいとで、ビール(大瓶550円)が進むこと進むこと!

 みそ皮を食べ終えたあとは、やっぱり鳥足骨付。親とひなが選べるところを、もちろん親を選択し、味付けはタレです。そういえば、みそ皮も親とひなが選べるんですって!

 飲み物は、テーブル席の男性ふたり組みが、おいしそうに何杯もおかわりしているカルピスサワー(350円)を、私も注文してみます。

 カルピスサワーは、焼酎を薄めのカルピスで割ったもの。“薄め”というところがポイントで、ほんわりとカルピスの味がして飲みやすい。

 あっという間に1杯目を飲み干して、2杯目に。

「モロヘイヤ、食べる?」

 と、その場でゆがき冷まして出してくれたモロヘイヤが、これまた美味しくて、カルピスサワーももう1杯(3杯目!)。

 2時間半も腰をすえて、今日のお勘定は2,260円でした。どうもごちそうさま。

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「春駒」 / 鳥足骨付(親・タレ) / モロヘイヤ / カルピスサワー

店情報前回

《平成23(2011)年8月20日(土)の記録》

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