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関東風炭火焼鳥専門店 … 炭焼「鳥平(とりへい)」(呉)

さび焼、すなぎも


 昭和47(1972)年創業、まもなく創業40年を迎える、炭火焼き鳥の店、「鳥平」にやってきました。

 これまでも何度も書いていますが、呉には“とり屋”と呼ばれる形態の、焼き鳥屋を起源とした居酒屋がたくさんあって、そこで焼き鳥や、新鮮な魚介類を食べることができるのですが、それゆえか、逆に焼き鳥だけの専門店が少ないのです。

 ここ「鳥平」は、呉で初めてオープンした、関東風の炭火焼き鳥専門店。私自身は、十日ほど前に会社の大先輩(OB)に連れてきてもらったばかりで、今日が2度目の来店です。

 ここの焼き鳥は、ほどんどのものが1本125円で、2本1セットとして出されます。つまりひと注文が250円。

 この値段を、昔は高く感じたものですが、昔は安かった“とり屋”の焼き鳥も、今は2本320円くらいのところが多くなってきているので、現在は逆転して安くなっています。

 前回は、大先輩のおすすめのものを単品で何種類かいただいたのですが、今回はコースで注文してみることにします。

 コースはお通し+串12本の鳥平コース(2,300円)と、お通し+串19本+αのフルコース(3,400円)の2種類が常時選べます。予約の宴会時には予算に応じたコースを設定することもできるようです。

 今日は串12本の鳥平コースを選択。単品注文だと1種2本ずつですが、コースだと1種1本ずつで出してくれるのも、ひとり飲みの時にはありがたいところです。

 飲み物は、まずは瓶ビール(中瓶630円)をキリンでもらうと、すぐにお通し(315円)の大根おろしと、お新香(きゅうり、なす、大根)が出されます。

 店内は、ゆったり目のカウンター13席に、奥に座敷席があるほか、入口右手には小さな個室もあるようです。カウンターの中には店主(創業者)と、その息子さん(二代目)がいて、カウンターの外は店主の奥さんも含む3人ほどの女性が切り盛りしています。

 カウンター内、中央部の一段高いところに焼き台があって、すべての焼き鳥は、そこで店主自らが焼きます。その焼き台に、カウンター上の冷蔵ケース内に並べられているネタを持っていったり、焼き上がった焼き鳥をカウンターに出したりするのが息子さんの役割です。

 まず出てきたのは、すなぎも(125円)の塩焼きと、さび焼(160円)です。さび焼は、ささ身のわさび焼き。塩焼きしたささ身に、わさびを塗り、その上に大葉(シソの葉)が半切れ。出されたお皿には、くし切りのレモンも添えられています。

 焼き鳥や、もつ焼きは、天ぷらと同様に、出されたらすぐ、間髪入れずに食べることが重要です。絶妙の焼き具合になるように、店主が気合を込めて焼いてくれているので、その瞬間をいただくのが一番いいのです。

 串を手に持って、直接食べるようにすると、より早く、できたての熱々を食べることができるし、肉汁も出にくいのでいいようです。串を横ぐわえにして食べると、串のままでも食べやすいので、やってみてください。

 3品目は、つくね(125円)。ここのつくねは、ショウガがよく効いた独特な味わい。最初に来たときにも、このつくねが美味しかったので、今日もぜひ食べたいと思っていた一品だったのですが、ちゃんとコースの中にも入ってました。

 4品目は、かわ(125円)。カリッと塩焼きです。

 5品目は手羽先(270円)。先日来たときに、まずまっ先に注文した、大先輩お気に入りの一品です。

 ここまで5品連続でテンポよく焼き鳥が出されましたが、6品目に、ししとう(125円)が出されて一段落。手羽先を食べるのに、ちょっと時間がかかるので、カウンター上段の皿の上に、しばらくししとうがのったままの状態になっているのを見て、息子さんから店主に「ゆっくりめに」と声がかかります。

 ここで瓶ビールがなくなったので、燗酒1合(450円)をもらいます。

 ゆっくりめに出される7品目は、ちぎも(125円)。ちぎもというのはレバーのことで、きっと“血肝”と書くんだと思います。タレ焼きで、割りとしっかり目に火が通っています。といってもウェルダンという感じではなくて、ミディアムのちょいウェルくらいでしょうか。先っぽに鶏ハツがついていますが、ハツ単独のメニューはないようです。

 8品目の白玉(125円)は、ウズラの卵の串焼きです。1本に3個の卵が刺さっています。

 9品目に出された、いかにも肉肉しい一品は、この店の最高値焼き鳥、あいがも(315円)です。赤身の鴨肉の味わいが濃厚ですねぇ!

 続く10品目は、そろばん(125円)。これは“せせり”(首の肉)のことです。プリッとした食感がいいですねぇ。

 11品目のアスパラ(270円)は、細いアスパラ2本分を、長さ均等に3等分し、串にさして焼いたもの。都合、6切れのアスパラが、いかだ状に並んで焼きあげられます。細いアスパラも、ホクホクとした食感があるんですね。

 そして「これでコースは最後です」と言いながら出してくれた12本目は、かしわ(125円)です。かしわは鶏のもも肉です。

 以上、12本分を単純に合計すると2,015円なのですが、実はコース料金(2,300円)には、お通しの料金(315円)も含まれているようです。

 ちなみにフルコース(3,400円)は、この鳥平コースに、いかだ(125円)、なす(125円)、ぎんなん(210円)、とうふ(125円)、きのこ(270円)、なんこつ(125円)、玉ねぎ(125円)が加わった19本。これが「鳥平」の焼き鳥の全メニューです。

 お腹はいっぱいなのですが、せっかくなので冬季のみの鍋物も食べてみようと、燗酒1合(450円)をおかわりして、一口鍋(1,050円)を注文します。

 メニューには一口鍋と鳥平鍋(2,100円)、そして湯豆腐(630円)があるのですが、鳥平鍋は二人前以上からで、土鍋でコンロ付きで出され、一口鍋は、中の厨房で、小さな鉄鍋で仕上げられたものが、そのまま出されるとのことで、一口鍋にしたのでした。

 その一口鍋、ぶつ切りにしたネギ(いかだの串を抜いたもの)、肉団子(つくねの串を抜いたもの)、鶏の身が2~3切れのほか、キノコはエノキ、シメジ、シイタケの3種、野菜は白菜、ニンジン(1切れ程度)、青菜(銘柄不明)、そして豆腐が2切れ入った具沢山な鍋です。これを紅葉おろしを添えたポン酢醤油でいただきます。

 最後にサービスで出されるのは、鶏スープ。鶏スープは、鶏の出汁を塩で味付けし、刻みネギをちょっと浮かせたもの。ちょっと白濁した透明感のあるスープは、実にいい味わいです。

 鶏スープも飲み干しで、2時間弱の滞在。お勘定は4,800円でした。どうもごちそうさま。

111116a 111116b 111116c
お通し、瓶ビール / つくね / かわ

111116d 111116e 111116f
手羽先 / ししとう / ちぎも

111116g 111116h 111116i
白玉 / あいがも / そろばん

111116j 111116k 111116l
アスパラ / かしわ / 一口鍋と燗酒

111116m 111105n 111105o
鶏スープ(サービス) / ぎんなん(前回) / とうふ(前回)

店情報

《平成23(2011)年11月16日(水)の記録》

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