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驚くほど皮がうまい! … 「うな重一番(うなじゅういちばん)」(安浦)

うな重


『とても美味しいうなぎ屋があるんだけど、昼だけの完全予約制で、車でしかいけない。メニューは、うな重とうな丼しかない。』

 そんな噂を耳にして、さっそく電話してみたのは7月下旬のある日のこと。

「7月、8月の土日は、もうすべて予約が入ってます。いちばん近いところだと、9月8日の土曜日なら大丈夫ですけど」

 飲み物についても確認してみると、店では飲み物は出していないけれど、持ち込むのはOKとのこと。その場で、その9月8日に8人分の席を予約して、今日の日を迎えました。
【2014年12月追記:現在は酒類の持ち込みは不可です。】

 2台の車に分乗して、呉市街から1時間弱。畑に囲まれた田舎道の突き当りにポツンとある1軒家が、目指す「うな重一番」でした。

 ここは「小谷うなぎ養殖場」が直営するうなぎ料理店。店主夫妻とその娘さん(だと思う)で切り盛りする店内は、4人掛けのテーブルが3卓のみで、12人入ると満席です。

 奥の壁にかかった短冊メニューは、うな重(1,500円)、うな丼(850円)、かば焼き、白焼きの4つだけ。うな重は1尾分、うな丼は半尾分のうなぎが使われます。

 さっそく持ち込んだ缶ビール(ドライバーはソフトドリンク)で乾杯し、ワイワイと飲みながらうな重を待っていると、うなぎの肝のタレ焼きを出してくれたお母さんから、

「あら。飲まれるんなら、最初に白焼きにすればよかったのに。うちの白焼きはワサビ醤油じゃなくて、塩焼きなんですよ」とのこと。
【2014年12月追記:現在は酒類の持ち込みは不可です。】

 電話予約の時点で、何も言わなければ、ひとり1尾分(うな重1杯分)のうなぎが用意されるんだそうです。白焼きが食べたかったり、うな重をおかわりしたりしたい場合は、予約の段階で言っておかないといけません。

 さらに持ち込みの日本酒(「房島屋」純米)を飲んでいるところへ出てきたうな重は、熱々ごはんの上に、合わせて1尾分となるうなぎが4切れ。同じお盆に、酢の物の小皿、漬物の小皿と、みそ汁が添えられます。

 ど~れどれ。

 おぉ~っ。身がふんわりとやわらかいのは当然のこととして、皮がしっかりと弾力があって、タレともよくからんで実にいい!

 みなさんもご存じのとおり、東京と違って、こちらのうなぎは蒸さずに焼き上げます。まず表面を焼きしめて、その内側の水分を閉じ込めた状態で焼き上げるので、外はパリッと香ばしく、中はふんわりとやわらかいという状態に仕上がるんですね。これはすごいっ!

 うっすらと薄めに盛られたごはんも、うなぎの保温材、保湿材としてとてもいい役割を果たしていて、量的にも、チビリチビリとやりながら食べる呑ん兵衛にはちょうどいい。

 ただし、もっぱら食事の人(特にドライバーふたり)は、あっという間に食べ終わって、「これなら3人前はいける!」と、おかわりできないのが本当に残念そう。

 うな重を食べ終えた頃合いで、サービスでフルーツ盛り合せを出してくれます。

 店内は12席しかありませんが、以前、ハーレーダビッドソン愛好家の人たちが20人以上でやってきて、店の中と外とを入れかわりながら、みんなでうな重を食べていったこともあるそうです。(もちろん予約して。)

 また、ここに食べに来たときに、その次の回を予約して帰る常連さんも多いそうで、特に土日祝日は、早めの予約が良さそうでした。

「予約が多いのは夏ですが、冬になる前、11月ごろのうなぎが美味しいですよ」とのこと。

 一升瓶の日本酒を、ドライバーを除く6人で飲みきって終了。2時間弱の滞在。お勘定は、持ち込んだ飲みもの代をのぞいて、ひとり1,500円ずつでした。
【2014年12月追記:現在は酒類の持ち込みは不可です。】

 美味しいし、安いし、もう大満足!

 おかわりできなかったのだけが残念でした。

「今度は、ひとりひとりが白焼きと、うな重2人前ずつ予約して来ようね。11月ごろ!」

 さっそく次回に向けた話に花を咲かせながら、帰途についたのでした。

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肝焼き / うな重 / デザート

店情報

《平成24(2012)年9月8日(土)の記録》

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コメント

ド地元の店、当地ご訪問に感謝!
稚魚を呉市広町の黒瀬川で捕まえ、ここ野呂山麓の地下水で育てています。「国産」ならぬ「呉産」品。価格も安定しています。
兄弟で養鰻されていて、詳細は、地域の「安浦町まちづくり協議会HP・『やすうら夢工房』yasuura-yumekobo.com/tanto/pdf/tanto_008.pdf」をご覧ください(と、さりげなくPR)。

呉市に合併した安浦町にはJR駅が2つあり、東側の安登(あと)から安浦間に、手作りハム・ソーセージの店、当鰻店、地酒「白鴻」の蔵元、牡蠣屋さんが点在しています。
距離約4㌔、バスが見込めないので、とぼとぼ歩きながら食材と酒を調達し、牡蠣筏眺める海岸で1杯やるのが最高じゃあ、と。安浦妄想宴会をシュミレーションする私です。

投稿: 遊星ギアのカズ | 2012.11.11 12:44

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» 塩でいただく鰻の白焼 … 「うな重一番(うなじゅういちばん)」(安浦) [居酒屋礼賛]
 前回、爆発的においしいうな重をいただきながらも、『予約時に言っておかないと、その場で追加注文することはできない』という、この店のローカルルールを知らず、残念な思いをした「うな重一番」。  その時に「実は11月ごろのうなぎが美味しいんですよ」と教えていただいて、11月になるのを待ちかねるように電話予約。 「8人で伺います。それぞれ白焼き1人前と、うな重2人前ずつお願いしたいんですけど」  と勢い込... [続きを読む]

受信: 2012.12.23 08:15

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