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〔くれ便り〕 第5回 呉酒まつり ~都々逸で一献~

呉酒まつり


 今年で5回目(=5年目)となった「呉酒まつり」が、10月26日(金)と27日(土)の両夜、呉市内11軒の酒場で開催されました。

 呉酒まつりでは、参加者は参加11軒の酒場のうち、どこか1軒に腰を据えて呑んでいるだけで大丈夫。蔵元さんのほうが、各酒場を回ってきてくれて、酒まつり用の特別なお酒をふるまってくれたり、お酒にまつわるいろんな話を聞かせてくれたりします。

 呉の街は、もともと海軍さんや職工さんなど、よく酒を飲む男性が多かったので、それに合わせて酒場の数も多いのが大きな特徴。この特徴を活かした酒まつりにすべく、第1回目から、各酒場にも参加してもらって、『呉酒まつりは、酒場で飲む』というスタイルを確立したんだそうです。

 初日の金曜日は、ビヤハウス「オオムラ亜」での呉酒まつりに参加。もともと生ビール屋さんなので、出される飲み物も地酒ではなくて、呉の地ビール「海軍さんの麦酒」です。

 そして今年のスペシャルゲストは、音曲師・柳家紫文(やなぎや・しもん)さん。

 三味線を弾きながらの「火付け盗賊改めかたの長谷川平蔵が、いつものように両国橋のたもとを歩いておりますと…」と始まる漫談や、三味の音にのせた都々逸(どどいつ)などを聞かせてくれます。

 都々逸は七・七・七・五で詠まれた短い歌。「がきの頃から いろはを習い はの字忘れて 色ばかり」とか「恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす」といった、ちょっと艶っぽい内容のものが多いのも特徴です。

 紫文さんによると、歌謡曲にもこの七七七五で作られた歌は多いんだそうです。

『赤い夕陽が 校舎を染めて 楡(にれ)の木陰に 弾む声』
『粋な黒塀 見越しの松に 仇(あだ)な姿の 洗い髪』
『破れ単衣に 三味線抱けば よされよされと 雪が降る』
『ここで一緒に 死ねたらいいと すがる涙の いじらしさ』

 歌いやすい音数律なんでしょうね。

 明けて土曜日は、「魚菜や」での呉酒まつり。この日のためのコース料理は、珍味四品盛りから始まって、金時草の酢もの、いちじくの天ぷら(さつまクイン茸)、ヒラメの昆布〆、冬瓜ウニ、かぼちゃスープ、ノドクロの一夜干し、一口バッテラ、お吸い物、最後に貴醸酒のアイスクリームという構成です。

柳家紫文さん 昨夜と同じく、今夜も柳家紫文さんが何軒かの酒場をまわって、三味線漫談や都々逸を聞かせてくれます。ほぼ同じネタなんだけど、2度目だと展開もよくわかって、また面白い。

 店には「雨後の月」の相原酒造さん、「白鴻」の盛川酒造さん、そして「華鳩」の榎酒造さんが次々と回って来てくれて、珍しいお酒も、いろいろ飲ませていただきました。

 そしてふと気がつくと、今年もすっかり酔っぱらい。どうもごちそうさま!

《平成24(2012)年10月26日(金)~27日(土)の記録》

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コメント

紫門さんに呉で遭遇ですか?私も講座で数度、高円寺のお店他で2度ほど三味線を聞かせていただきました。
ところで吉祥寺いせや公園店の仮店舗を発見しました。
詳しくは最近更新の少ない私のブログで...

投稿: 海老名要一 | 2012.12.19 23:58

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