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鳥八グループ発祥の店 … 「第三鳥八(だいさんとりはち)」(呉)

第三鳥八


 呉発の酒場文化である“とり屋”の歴史に関する興味は尽きなくて、今日も「第三鳥八」のカウンター席で飲みながら、その成り立ちを、つらつらとうかがってみました。

 呉の“とり屋”の元祖と言える「鳥好」(現在の「本家鳥好」)が開店したのが昭和26(1951)年のこと。そこで働いていた人たちが順次独立し、「第二鳥好」(現在の「竜之介」)、「第三鳥好」と、呉の街に「鳥好」系の店が増えていったのでした。

 そんなある日、「鳥好」という店名に対する商標権の問題が持ち上がってきました。この名称を商標登録した人がいたのです。

「使用料を払うか、店名を変更しなさい」

 ということになり、その商標を登録以前から使用していた「鳥好」は、その先使用権(せんしようけん)を主張して、店名は変えず、“本家”を名乗るようになりました。

 「第三鳥好」はこの時点で2軒あったのだそうです。お兄さんが経営する「第三鳥好」と、弟さんが経営する「第三鳥好」です。

 こちらは商標の登録以降の開店だったため、名称を変更することにしました。

 お兄さんの「第三鳥好」は、常連さんたちが使っていた呼称(略称)である「三とり」をそのまま店名にしました。これが現在に続く「三とり」グループの始まりです。

 一方、弟さんの「第三鳥好」は、最後の「好」の字を、末広がりで縁起が良く、語呂もいい「八」に変えて、「第三鳥八」としたのです。これが昭和43(1968)年の出来事。

 ちょうどそのころ、広島に新たな店を出そうとしていた「第三鳥八」店主の義弟も、その「鳥八」という名称を使うことになり、広島・流川の「鳥八」がオープンしました。

 4年後の昭和47年には、女将さんが何人かの店員さんを引き連れて、中通4丁目に現在も続いている「鳥八本店」をオープンします。

 さらにその翌年、昭和48年には、「第二鳥八」も開店。この店が、昭和53年の建て替えと同時に「鳥八茶屋」となります。

 こうして、「第三鳥好」から「第三鳥八」への改名をきっかけに、現在、広島や呉にそれぞれ何店舗かずつある「鳥八」グループに広がっていったんですね。

 「第三鳥八」という、なんだか3番目のような名称ながら、呉の“とり屋”全体で見たときに3番目、「鳥八」グループとしては、ここが創始者だったということを、はじめて知った夜でした。まだまだ奥が深いのぉ。

121003a 121003b 121003c
みそ煮、白身魚フライ / 盛り串(5本) / 親鳥足焼

121003d 121003e 121003f
活あじ刺 / ササミ天 / スープ豆腐

店情報前回

《平成24(2012)年10月3日(水)の記録》

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受信: 2012.12.08 17:44

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