« 温かいつまみあります … ビヤハウス「オオムラ亜(おおむら・あ)」(呉)ほか | トップページ | 『呉の食事処』年末編 … 小鍋立て「五鉄(ごてつ)」(呉) »

『呉酒場礼賛』総集編 … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)

呉酒場礼賛


 今宵は、「魚菜や」で開催される、月刊「くれえばん」編集室の忘年会にお邪魔させていただきました。

 木戸編集長や、編集室でもかなり初期からお世話になっている上田さん、連載中の『呉酒場礼賛』の編集をご担当いただいている菅原さんをはじめ、いつもお世話になっている編集室のみなさんがずらりと勢ぞろい。みなさん本当にお世話になりました。

 『呉酒場礼賛』の連載は、2011年4月号から始まって、2013年1月号まで、毎月1軒ずつ。これまでに合計22軒の呉の酒場をご紹介させていただきました。

 残念ながら閉店してしまったお店が1軒、しばらくお休み中のお店が1軒ありますが、それ以外の20軒は、変わらぬにぎわいを保っています。(閉店の店、休店の店にしても、けっして人が来なくなったわけではなくて、別の事情によるもののようです。)

 ここでは、その22軒の概要を一挙にご紹介させていただきます。

  • 2011年4月号(第1話) 屋台「一二三」: 呉といったら、やっぱり屋台ですね。3月号までの連載『いい店にはやっぱりええおかんがいた』を引き継ぐ形で新連載が始まったので、明るく元気な女将のいるこの屋台にお願いしました。残念ながら現在は休店中です。
  • 2011年5月号(第2話) 「どん底」: 呉のスタンドバーの元祖です。お酌くらいはするけれど、カウンターのこっち側には出てこない、というのが呉のスタンドバーの決まりごと。その決まりごとを作ったのが、この店の創業店主(今の女将のご主人)だったのでした。
  • 2011年6月号(第3話) おでん「魚菜や」: 関東風、関西風、両方のおでんが食べられるのもさることながら、手作りのお惣菜がおいしい小料理屋でもあります。呉の地酒5種類(千福、華鳩、雨後の月、宝剣、白鴻)がいつもそろっているのもうれしいところです。
  • 2011年7月号(第4話) 「森田食堂」: 大正2(1913)年創業、今年で創業100年を迎える、呉で最も老舗の大衆食堂です。いりこを主体とする出汁(だし)のおいしさがこの店の大きな特長で、その出汁を使って作る湯豆腐、中華そば、うどんは、それぞれ必食の品です。
  • 2011年8月号(第5話) 「BAR ANCHOR」: 英国海軍との関係が深かった海軍の軍港だったり、戦後も進駐軍が駐留していたりしたことも要因なのか、呉には気楽に入れる、すばらしいオーセンティックバーが多いのです。新進気鋭のこの店も、まだまだ伸び盛りです。
  • 2011年9月号(第6話) 田舎洋食「いせ屋」: 洋食屋としては大正10(1921)年創業。創業者・加納勇太郎さん(故人)は、“日露戦争大勝祝賀”の明治天皇お召し艦「浅間」のコックでした。現在はその孫の三代目ご夫妻が、店の伝統をしっかりと受け継いでいます。
  • 2011年10月号(第7話) 屋台「富士さん」: 昭和49(1974)年創業。現在は二代目が切り盛りする、中華そばとおでんと鉄板焼きの屋台で、本来はラーメン(500円)が売りなのだが、そのラーメンと同じ麺を使って作るホルモン焼きそば(900円)も人気が高い。
  • 2011年11月号(第8話) 小鍋立て「五鉄」: 店主の蒲原明さんは、広島での会社勤めを終えた後、生まれ故郷である呉に戻り、平成16(2004)年にこの店を開店した。店主は池波正太郎の時代小説のファンでもあり、店名の小鍋立て「五鉄」もその小説から取ったもの。
  • 2011年12月号(第9話) 長崎ちゃんぽん「山口山」: 昭和54(1979)年創業。奥様が長崎出身で、長崎ちゃんぽんと皿うどんが看板メニューながら、世の中のもつ鍋ブーム以前(1984年ごろ)から出されている、博多風もつ鍋(900円)も人気メニューのひとつです。
  • 2012年1月号(第10話) 「三とり本通店」: この店の目玉メニューは『ちょっと一杯セット』。中瓶ビール2本 or 中生ビール2杯 or 酒3合 or 焼酎(湯割り、水割り)3杯 or チューハイ2杯のいずれかに、焼き鳥4本と小鉢2品が付いて1,500円というお得メニューです。
  • 2012年2月号(第11話) 「本家鳥好」: 呉で最初にできた焼き鳥屋(昭和26年創業)としても知られているこの店は、冬場のカキ料理も大人気。毎日、音戸は田原のカキ打ち場から直接仕入れてくるカキは、そのまま刺身で食べるのが一番おいしいほど、鮮度抜群です。
  • 2012年3月号(第12話) 伊酒屋「ヴェッキオ」: イタリアン・レストランというより“伊”酒屋。コース料理よりも、一品一品の料理と一緒に、その料理に合うワインを楽しんでもらいたいということで、すべてのワインをグラスワインとして飲むことができる。
  • 2012年4月号(第13話) 料理屋「」: ここは居酒屋ではなくて料理屋。呉生まれの店主・灘佳憲さんは、大阪の割烹料理屋で修業したあと呉に戻り、平成12(2000)年に、この店を開店しました。若い人たちでも気軽に楽しめる和食屋を目指して、今も進化中です。
  • 2012年5月号(第14話) 屋台「」: 1軒めから食事を楽しむために行ける屋台でした。おでんとラーメンの屋台ばかりじゃなくて、こういう個性的な屋台も何軒かあるところが、呉の屋台のいいところだったのですが、残念ながら、掲載後すぐに閉店してしまいました。
  • 2012年6月号(第15話) 焼肉・なべ「ほらふき」: ほとんどの客が注文する「ほらふき鍋」は、初代女将のオリジナル料理。直径30センチの丸鍋に、ホルモン、ハチノス、平天、うどん、白菜、玉ねぎ、ねぎ、えのき、もやしといった具材が山のように盛られます。
  • 2012年7月号(第16話) ビヤハウス「オオムラ亜」: 生ビールの老舗「オオムラ」が、ビヤハウス「オオムラ亜」として2012年5月にリニューアルオープン。「オオムラ」時代から数えて三代目となる新しい店主・實兼亜矢さんの亜の字が、店名に盛り込まれました。
  • 2012年8月号(第17話) お好み焼き「のぶ」: お好み焼き屋なんだけど、完全に酒場。ここに来る客は、ほぼ100%が飲みに来ています。全体が鉄板でできたL字のカウンター席に座り、お好み焼きをはじめとする鉄板料理の数々でいただくお酒がおいしいのです。
  • 2012年9月号(第18話) ジンギスカン焼「關白」: 客のほとんどが注文するジンギスカン焼きは、北海道料理のそれとは違い、先代が考案したオリジナル料理。中でも牛バラ(1,260円)と、豚耳と豚足のミックス(1,050円)の人気が高い。テール鍋もいいですねぇ。
  • 2012年10月号(第19話) 「くわだ食堂」: 陳列棚に並ぶおかずを取ってきて酒食するタイプの老舗大衆食堂。営業時間は朝6時から夜8時までの14時間と長い。奥の厨房で作られるこれらの料理は、午前3時半ごろから仕込みはじめて、開店時刻を迎えるんだそうです。
  • 2012年11月号(第20話) 「第三鳥八」: 呉の酒場を語るとき、はずせないのが『鳥屋』の存在。カウンター席あり、テーブル席あり、座敷席ありと、ひとりでもグループでも楽しめて、『宴会だってすることができる大衆酒場』という幅広い用途向けのお店なのです。
  • 2012年12月号(第21話) お食事処「寿」: 長年にわたり女将・藤田百合子さんが中心と切り盛りしてきましたが、昨年7月から息子さん夫婦(孝志さん・裕美さん)と、孫娘の愛さんが手伝うようになり、現在は親子三代4人を軸にして、店を運営しています。
  • 2013年1月号(第22話) 炭焼「鳥平」: 『変わらない』ということは酒場の大きな魅力のひとつ。呉初の関東風炭火焼き鳥の店「鳥平」の大将・濱井正記さんは、昭和47(1972)年の開店以来40年以上にわたって、修業時代に習ったことを頑固に守り通してきました。

 いずれのお店も、このブログでも取り上げさせていただいたお店ばかりで、まさに呉の名店録といった状況です。しかしながら、まだまだ書くことができていない名酒場がたくさんあるので、まだまだ名店録の一部といった感じですね。呉は海の幸、山の幸、そして地酒にも恵まれた街なので、いい酒場も数多いのです。

 この『呉酒場礼賛』の取材を通して、呉の名酒場の店主さんたちから、直接いろいろなお話を伺うことができたことは、私にとっても大きな宝物になりました。本当にありがとうございました。

 といいつつも、これで終わりというわけではありません。来月号(2013年2月号)でも、少し違う形にはなりますが、ご笑覧いただけることを楽しみにしていますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 木戸編集長をはじめ、編集室のみなさんも、引き続きよろしくお願いいたします。

・「魚菜や」の店情報前回

《平成24(2012)年12月26日(水)の記録》

|

« 温かいつまみあります … ビヤハウス「オオムラ亜(おおむら・あ)」(呉)ほか | トップページ | 『呉の食事処』年末編 … 小鍋立て「五鉄(ごてつ)」(呉) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11427/56472225

この記事へのトラックバック一覧です: 『呉酒場礼賛』総集編 … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉):

» 半年ぶりの呉酒場巡り(3) … ビヤハウス「オオムラ亜(おおむら・あ)」(呉)ほか [居酒屋礼賛]
 「くわだ食堂」からホテルに戻って、ちょっと昼寝をしたらもう夕方。いよいよこれからが本番じゃ! さあ、飲むぞ!  勢い勇んで出かけて行った先は、『グッと1杯!思わず2杯!』のキャッチフレーズでおなじみの生ビール屋、「オオムラ亜」です。  現在の時刻は午後4時過ぎ。ちょっと出遅れたかと心配しながら入った店内は……。  あれっ? 私が口開け第一号の客なの? 「昨日、わたしの誕生日でみんなで遅おまで飲み... [続きを読む]

受信: 2013.06.27 21:50

« 温かいつまみあります … ビヤハウス「オオムラ亜(おおむら・あ)」(呉)ほか | トップページ | 『呉の食事処』年末編 … 小鍋立て「五鉄(ごてつ)」(呉) »