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2013年8月

武蔵屋の新たな注ぎ手 … 「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)

武蔵屋の新たな注ぎ手


 今日の3杯めは、はじめてケンちゃん(健太くん)が注いでくれました。

 1杯め、2杯めを注いでくれたのはマリエちゃん。彼女が、創業67年となる「武蔵屋」の現在の注ぎ手です。土瓶での燗も、彼女がつけています。

「夏休み明けの9月からは、ケンちゃんに注いでもらおう思ってるんですよ」とおばちゃん(=女将)。

 そうか。マリエちゃん(大学4年生)は、大学院に行きたいって話をしてたから、その試験などで忙しくなるのかな? こちらもまた応援したいできごとですね。

 マリエちゃんも、ケンちゃん(同じ大学の3年生)も、現代っ子らしくスラリと身長が高くて美形。ネットの口コミにも、それぞれ「とても感じのいい、かわいい女の子」とか「激しくイケメン」なんて書かれているほどです。

 マリエちゃんやケンちゃんをはじめとして、今いるバイトのみなさんたちも、これまでのバイトのみなさん(一希くんやアミちゃんたち)も、本当にいい子たちがそろってるんですよねえ。

 座敷に料理やお酒を届けるために、つっかけを入船いりふねで脱ぎ捨てて小上がりにあがると、次に横を通る人が、すっと出船でふねの状態にそろえる。

 お客さんが携帯電話を忘れてたりすると、走って坂の下まで追いかける。

 お客さんから声がかかると、いつもニコニコと自然な笑顔で対応する。

 それらがもう、ごく普通の、当たり前のように身についた行動になっています。

 見ていてすごく気持ちがいい。彼ら、彼女らが居ることも、この店がくつろげるという大きな要因のひとつだろうと思います。

 この店でのアルバイトは、代々、先輩から後輩へと受け継がれているとのこと。すばらしいつながりですね。

 岩手県出身のケンちゃんは、高校生のときは野球部でピッチャーをやっていたんだそうで、同じ岩手の大谷翔平投手(現在は日ハム)とも投げ合ったことがあるんだとか!

 身長も190センチ以上あって、カウンターの奥の、勝手口を通るときは頭を下げないと通れない。バイトを始めたころは、何度も頭をぶつけたそうです。

 冒頭の写真を見ていただいてわかるとおり、まだまだ土瓶を高い位置までは持ち上げられていませんが、すぐに慣れて、彼の身長を活かした高い位置から、ドドドォ~~ッと注いでくれるようになることでしょう。

 9月からまたひとつ、楽しみが増えますね!

 今宵もまた、小瓶のビール(500円)と、燗酒3杯のセット(2,200円)で、1時間半ほどの滞在。お勘定は2,700円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成25(2013)年7月30日(火)の記録》

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ホヤにはやっぱり浦霞 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)ほか

ホヤにはやっぱり浦霞


「あらっ? 今日はお刺身の小盛り合わせじゃないんですか?」

 1品めのつまみとして、ホヤ(500円)を注文したところ、日曜日の「竹よし」を手伝っているリエさんに軽く驚かれます。

 メニューに書かれている刺身のメニューを見ると、どれもこれも美味しそうで、いつも迷ってしまいます。その結果、刺身小盛り合わせ(650円)を注文することが多かったのです。

 ところが!

 前回ご紹介したとおり、今年のお盆休みの前、「竹よし」のカウンター上に、お寿司屋さんなどでよく見かけるような、冷蔵陳列ケースが設置されました。

 メニューで見ても迷うぐらいなので、実際の魚介類がずらりと並べられると、もっと迷うかと思いきや、そんなことはなかった。

 人間が単純にできているのか、目の前にあるものに、すぐに引かれてしまうのです。

 今日も、席に座ってサッポロ赤星の中瓶(500円)をもらい、目の前の冷蔵陳列ケースを見ると、プリッと張りのいい、いかにも新鮮そうなホヤが2個、3個、ゴロリと並んでいる。

 思わず「これください!」となったのでした。

「ホヤに合うお酒はどれでしょう?」

 日本酒好きのリエさんにたずねてみると、

「常連のIさんはいつも、ホヤのときには浦霞うらかすみ(500円)を飲まれてますよ。これが一番合うんだとおっしゃって」

 なるほど! 宮城のホヤには、宮城の酒か。私もそうしてみましょう。

 ホヤは、酢の物で出されるお店が多いのですが、ここ「竹よし」ではホヤの身を刺身にして、体内にあった海水と一緒に出してくれます。

 その身をひと切れ取って、ちょいと海水に泳がせて、ツルリと食べる。

 冷たくて軟らかい弾力感を楽しみながらかみしめて、舌の奥のほうに、ふわん、と苦味が来たところへ、キュッと浦霞。

 ックゥゥ~~~ッ! うましっ!!

 醤油皿も出してくれてはいるんだけど、ワサビ醤油で食べるよりは、体内にあった海水だけでいただくほうが好きだなあ、私は。

 あっという間に浦霞(500円)もおかわりです。

 外観の大きさの割りには、身が少ないのが残念なところ。まあ、こうして「食べ足りない」と思うぐらいの量がちょうどいいのかもね。

 浦霞の冷酒のあとは、いつものように菊正宗の燗酒(350円)をもらって、次なるつまみも、これまた目の前にあるサザエを壺焼き(600円)で注文します。

 「竹よし」の店主は、横浜の魚屋さんの次男坊ながら、大阪で魚料理の修業をされたからか、関東風と関西風が融合したような魚料理を作ってくれる。

 サザエの壺焼きは、生のサザエの身を殻から取り出して、身の部分を食べやすい大きさに切り分けて殻の中に戻し、出汁だしで煮るタイプの、おしゃれなもの。いい酒の肴になります。

 燗酒(350円)をもう1本追加して、3時間ほどの滞在。お勘定は3,300円でした。どうもごちそうさま。

 そのままスッと帰ればいいものを、つい寄っちゃうんですねえ、「ばりこて」。

 博多ラーメン(600円)をバリカタでもらって、麺を食べ終わったところで、残った豚骨スープをつまみに、黒糖焼酎(380円)をロックで1杯。

 替え玉のかわりに、焼酎ロックをもらったような感じですね。〆のラーメンのあとに飲む、冷たい焼酎のおいしこと。

 さあ、明日からまた1週間、がんばりますか!

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ホヤ / サザエつぼ焼 / 「ばりこて」博多ラーメン

・「竹よし」の店情報前回) / 「ばりこて」の店情報前回

《平成25(2013)年8月25日(日)の記録》

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琵琶湖産もろこの佃煮 … 「大甚(だいじん)本店」(伏見)

琵琶湖産もろこの佃煮


「すみません。これ、なんて魚?」

 テーブルの横に立っている、お店のおねえさんにそう聞いてみると、

「モロコです。ほろ苦さがいいでしょう? 店主が自分で煮て作るんです。その辺のスーパーに売ってるのとは全然違いますよね」

 と、とっても誇らしげなおねえさん。

 近所のスーパーのモロコは知らないけれど、いま食べてるモロコは本当にうまいっ。

 佃煮なのに1尾1尾がちゃんと独立していて、くっついていない。こんな小さい魚なのに、ほろ苦さも含めて、味わいがものすごく濃厚なんですよねえ。

 しかも、店のおねえさんが、こんなにも誇らしげに語ってくれるのが、またうれしいではありませんか。

 それだけで美味しさが100倍ほどアップします。

 このモロコも、それと一緒に盛りつけられている川エビも、琵琶湖産なんだそうです。

 今宵は、名古屋方面への出張の帰りに、名古屋は地下鉄・伏見駅近くの「大甚本店」にやってきました。

 この店に来るのは、これで2回め。前回来たのは2007年3月ですから、実に6年半ぶりです。しかも前回は二人で来たので、ひとりで来るのはこれが初めて。ドキドキしますねえ。

 店に着いたのは午後6時半過ぎ。入口の自動ドアをブィーンと開けて、

「ひとりです」と店内に入ると、

「おタバコはお吸いになりますか?」と入口近くの店員さん。

「いいえ、吸いません」

「じゃ奥の、テレビの手前のテーブルにどうぞ」

 と、先に立って、その席まで先導してくれます。

 店に入ったところで、パッと見渡した店内は、ほぼ満席。空席があるとは思えないぐらいの状態なのに、その店員さんについていくと、奥にはちゃんと空席がありました。

「お飲み物は?」

 この店に来ると、まずは飲み物をたずねられます。

「小瓶のビールはありますか?」

「はい、お待ちください」

 と言いながら、すぐに小瓶のキリンラガービールとコップを出してくれるおねえさん。

 なにはともあれ、まずはビールですよね。

 トクトクトクと、手酌でビールを注いで、まずはキューッと1杯。

 ックゥ~ッ。この1杯がうまいのぉ!

 ビールを1杯飲んで落ち着いたところで、席を立って、つまみを選びに行きます。

 この店は、まるでセルフ系の大衆食堂のように、ずらりと並んだ、ひとり用の料理から、自分好みのつまみを選んでくる方式。

 小皿が並ぶ大テーブルの横には、店主や店員さんが立っていて、料理を手に取ろうとしたり、「これなに?」と聞いたりすると、その料理が何かということを教えてくれます。

 さらに、醤油などの調味料が必要な小皿を取った場合には、すぐに醤油の小皿などを席まで持ってきてくれるのです。客の行動を、よく見てるんですね。

 私がまず取ってきたのは「きんぴらごぼう」と「きぬかつぎ」。

 すぐに小皿の生姜醤油しょうがじょうゆが出されます。

「きぬかつぎにつけてお召し上がりください」とのこと。

(へぇ~っ。きぬかつぎに生姜醤油をつけるんだ。)

 と思いながらやってみると、これがいける! でも、ビールよりは燗酒だな。

 もともと、最初の喉潤しのために小瓶のビールをいただいていたので、ここですぐに燗酒(「賀茂鶴」樽酒燗、大徳利690円)を追加注文。

 すぐに出された燗酒で、改めて生姜醤油の「きぬかつぎ」をいただきます。

 きんぴらごぼうは、太めの「ささがき」にしたもの。キンカン(鶏の体内卵の煮物)が添えられてるのもいいですね。

 店は入口近くが喫煙席、中央部のテレビに近いあたり(今いるところ)が禁煙席で、さらにその奥が座敷席になっている様子。2階にも同じような席があって、2階は2階で、小皿の料理がずらりと並んでいるんだそうです。

 最初の2品を食べ終わったところで、次は刺身を食べようかと、テレビ下の席のすぐ近くにある「今日の魚料理」のガラスケースを見ると、さっきまでいろんな刺身が並んでいたのに、今はマグロの刺身しかない。

 それじゃあと見に行った小皿置き場に、小さな、本当に小さな魚の佃煮があって、それがいかにも美味しそうなので、その小皿を取って席に戻ります。

 値段は書かれていませんが、小皿はそれぞれ220~420円。6年半前と変っていないようです。

 席に持ってきた小さな魚の佃煮を、1尾、はしにつまんで口に入れると、ほろっと苦いその味わい。

 んんん~~っ。これは燗酒にぴったりだ。

「すみません。これ、なんて魚?」

 と、この記事の冒頭でご紹介したような展開になったのでした。

 「賀茂鶴」の燗酒を、今度は正一合(440円)でお願いして、もう一度、刺身置き場を見てみると、さっきより品数が増えていて、今度は盛り合せもありました。

「これください」

 その盛り合せをもらうと、マグロ、イカ、タイ+タイ皮、ウニ、そしてハモ落としの豪華5点盛り。マグロ(東日本代表)も、タイ(西日本代表)も、ハモ(近畿代表)までもが一皿の中に盛り込まれているのが、名古屋の素晴らしいところですよねえ!

 正一合の燗酒は、通常の燗酒(1合8しゃくほど)に比べると、全体的にやや細身だけども背が高い。これもまたいい徳利だなあ。

 最後の〆にお新香でも持ってこようと、小皿置き場に行くと、残念ながらお新香っぽいつまみはありません。

「これはユリ根?」

「そうです。ユリ根ですよ」

 そう答えてくれる、太い黒ぶちメガネをかけた年配の男性が、明治40(1907)年に創業したこの店の当代(三代目)店主・山田弘(やまだ・ひろし)さん(75歳)です。

 ところで、この店の「大甚」という名称。私はいつも、頭の「だ」のところにアクセントを置いて、「いじん」と発音してました。総理大臣などの「大臣」の発音と同じだと思っていたのです。

 ところが。店内のお客さんたちの会話を聞いていると、「ひろしま」などの発音と同じように、「だいじん」と平坦。

 そういえば、ここ「大甚本店」がある、地下鉄・伏見駅の「伏見」も、京都の「しみ」とは違って、名古屋は「ふしみ」と、どこにもアクセントがなく平坦です。

(へえ。そういうアクセントだったんだ。)

 なんて思いながら、最後のひと口の燗酒をグイッと飲み干して、お勘定をお願いすると、

「はいよっ」と、大きな算盤そろばんを持った店主が横に来てくれて、机の上の瓶や皿を確認します。

 この店では、飲み食いした瓶や徳利、お皿などはすべてそのまま置いておいて、その瓶や皿でお勘定する仕組みなのです。

「お刺身盛り合せ、これはちょっと値が張りますよお。すんません」

 なんて言いながら、玉をカチャカチャと弾いていく。

「はい、お待たせしました。3,840円です」

 どんだけ値が張るのかと思いきや、刺身盛り合せも含めて5品の肴に、小瓶ビールに、大徳利、小徳利と、けっこう飲み食いした割りには高くない。

 ちなみに、毎日のように来てるように見える、地元の常連さんたちは、小皿を2~3皿持ってきて、大徳利を1本あけて、1,500円弱ぐらいで帰っているようです。さっきまで、ななめ向こうで飲んでたおじさんなんて、小皿1つで大徳利を1本あけて、910円のお勘定でした。

 お勘定を計算した結果は自分の席で告げられますが、実際に支払うのは店の入口近くにあるレジのところ。ここに、賀茂鶴の樽酒も置かれています。

 ゆっくりと、じっくりと、1時間半ほどの滞在でした。どうもごちそうさま。

「おおきに!」

 という店主の声に見送られながら、店を後にしたのでした。

 店内の雰囲気は「みますや」のようであり、料理やその値段は「斎藤酒場」のようであり、お猪口ちょこや徳利の姿は「鍵屋」のようであり、常連じゃなくてもアウェイ感がないところは「武蔵屋」のようであり、さらに飲み終えた徳利などをお勘定のために下げずに置いたままにしているところは「江戸一」のようでもある。

 太田和彦さんも、その著書「居酒屋百名山」の中で、ここ「大甚本店」のことを、

『酒、肴、居心地、歴史、そのすべてにおいて日本の居酒屋の頂点だ。「日本百名山」の頂点が富士山ならば、大甚は居酒屋の富士山と言えよう』

 と大絶賛されています。近くにあったら、毎日のように通ってきたい酒場です。

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きんぴらごぼう、きぬかつぎ / 刺身盛り合せ / 普通の徳利と正一合徳利

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百合根 / 食べ終えた皿でお勘定 / レジ横に鎮座する樽酒

店情報前回

《平成25(2013)年8月28日(水)の記録》

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まずはマグロかまトロ … 国民酒場「じぃえんとるまん新杉田店」(新杉田)

まずはマグロかまトロ


 土曜日なんだけど、今日の「はまや食堂」は臨時休業。

 それじゃあと向かったのは、国民酒場「じぃえんとるまん新杉田店」。

 なにしろ、先日、自家製厚揚げ(200円)がおいしいことを知っちゃいましたからねえ。もう一度食べてみようと思っているのです。

 午後9時前の店内は、先客は6人ほどと少ないものの、そのうちの4人組はもう完全にできあがってて、うるさいこと、うるさいこと。

 立ち飲みの場合、飲み過ぎてその場で寝ちゃうなんてことは、まずできませんからねえ。だからみんな酔っ払っても元気に騒ぐ騒ぐ。騒げないほど疲れた状態(=立ってられない状態)になったら、もう帰るしかない。

 だから、一般的に、グループ客が多い立ち飲み屋はうるさいのです。

 私も立ち飲みカウンターの一角に立って、まずは大瓶ビール(アサヒスーパードライ、370円)をもらって、つまみには自家製厚揚げ(200円)と、それができあがるのを待つ間のマグロぶつ(200円)を注文すると、マグロぶつは売り切れとのこと。

「マグロかまトロ(300円)なら、まだあるんですけど」と女将さん。

「じゃ、そのかまトロをください」

 と言いながら、目の前のざるに千円札を1枚入れると、すぐに出されたビールとマグロと引き換えに、670円分の料金が取られ、おつりの330円が笊に残ります。

 最近は、注文と同時に支払いを済ませる(C.W.O. = Cash With Order)の店も増えていますが、この店では代金は商品と引き換え払い(C.O.D. = Cash On Delivery)です。自家製厚揚げは今まさに調理中。まだ商品が出てきていないので、代金も引かれていないんですね。

 おっ。マグロかまトロがうまいっ!

(マグロぶつがないなら、かまトロでもいいか。)

 ぐらいの気持ちでもらったのに、しっかりとした弾力感に、とろける脂のいいバランス。このあたりは三崎漁港(=マグロの陸揚げ全国2位)にも近いので、安くていいマグロが手に入りやすいんでしょうね。

 さあ、そして。いよいよ自家製厚揚げも出てきましたよお!

 注文を受けてから揚げてくれる厚揚げは、表面はカリッと香ばしく、中はとろりと熱くて軟らかい。やっぱりこの厚揚げはいいなあ。ビールも進む進む。

 今日はなんだか揚げ物が食べたくて、メンチカツ(100円)も追加注文します。

 「じぃえんとるまん」は料理全般が安いことで知られていますが、なかでも揚げ物は群を抜いて安いのです。

 メンチカツ、アジフライ、豚串カツ、うずら串フライなどが100円。コロッケ2種盛り、ハムカツ、オニオンリング、ポテトフライ小などが150円。串揚げ5本セットが200円(1本あたり40円!)。鶏唐揚げやホルモン唐揚げが250円。カキフライだって300円で食べられます。

 来た来た、メンチカツ。冷凍メンチを揚げたものなんでしょうが、中濃ソースをくるりと回しかけて食べると、これまたビールが進むんですよねえ。

 大瓶ビールとつまみ3品(ここまでの支払額は970円)でお腹も落ち着いたところで、笊にもう1枚、千円札を入れて、続いては焼酎のトマトハイに、鶏の肝煮(100円)とお新香(150円)を注文します。

「トマトハイはダブル(300円)でいいですか?」

 と女将さん。そう確認してくれるということは、ダブルのほうが標準なのかな。

「ダブルとシングル(220円)はどう違うんですか?」と確認してみると、

「焼酎の量が違うんですよ。ダブルは160mlで、シングルはその半分の80ml」

 横からそう答えてくれるのは息子さん。店は店主親子が二人で切り盛りしているのです。

「ダブルだと、グラスも大きくなるんですか?」

「いや、グラスは一緒なんです。焼酎の量だけ増えて、その分、割りものの量が減ります」

「なるほど。トマトハイはシングル(220円)でお願いします」

 トマトハイは、焼酎は必須ですが、それを割るトマトジュースの量も大きなポイント。『冷やしトマトをつまみに、焼酎を飲む』ということを、液体の1杯に集約した飲み物ですもんね。他のつまみがらない、1杯完結のすばらしいカクテルなのです。

 でも、液体だけだと口さびしいので、やっぱり固体のつまみもたのんじゃうんですね。

 鶏の肝煮は、鶏のレバー(肝臓)、ハツ(心臓)などを甘辛煮にしたもの。お新香は、きゅうりのぬか漬け1本分です。

 最後は青汁ハイのシングル(220円)で〆て、本日の支払総額は1,660円でした。どうもごちそうさま。

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自家製厚揚 / メンチカツ / トマトハイ

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鶏の肝煮 / お新香 / 青汁ハイ

店情報前回

《平成25(2013)年8月17日(土)の記録》

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近日発売、とりマニア … 串焼処「くしとも」(鷺ノ宮)

正肉(たれ)


 『やきとり屋』という名称で、鶏の串焼き(狭義の焼き鳥)も、豚の串焼き(焼きとん)も出す店が多いなか、ここ「くしとも」は純粋に鶏の串焼きと、それに関連する一品料理を出すお店。焼きとんはありません。

 店主の小山朋二さんが、「居酒屋というよりは、家族連れも来れる食事処を」というコンセプトでこの店を開店したのは平成元年のこと。来年で創業25年を迎えます。

 瓶ビール(キリン一番搾り中瓶、500円)をもらって、焼き鳥の7本セット(950円)を注文するのが、私の定番。お腹があまり空いていない場合は、焼き鳥5本セット(700円)を注文することもあります。

 すぐに出されるお通し(350円)は、たこわさと奴サラダ。

 焼き鳥はレバーたれ焼き(単品150円)から始まって、ハツ塩焼き(単品150円)、正肉たれ焼き(単品150円)、とり皮塩焼き(単品125円)、しそ巻き(単品175円)、アスパラ肉巻き(単品225円)と1本ずつ、順番に出してくれて、最後のセセリ(単品175円)で7本セットが終了です。

 単品で注文すると1,150円になるところが、7本セットならば950円。セットにすることで200円(17%)がお得になるんですね。

 わが家のご近所でもある「くしとも」ながら、やって来たのは実に5年ぶり。

(近くだからいつでも行ける。今度また、『飲みたいんだけど、遠出はしたくない』という気分のときに行こうかな。)

 と思っているうちに、どんどん間が空いてしまうのでした。ご近所の酒場には、本当に不義理をしております。

 そんなふうに本人が不義理をしている間にも、「とりマニア」の取材スタッフのみなさんにご足労いただいて、ここ「くしとも」も取材させていただきました。今日はそのお礼も兼ねてやって来たような次第です。

 「とりマニア」というのは、2010年に発売された「もつマニア」、2011年の「さかなマニア」に続くシリーズ第3弾で、今年(2013年)10月の発売を目指して、現在、仕上げ作業を行っているところです。

 この3冊の本は、『ホピオシリーズ』と銘打たれています。

 『ホピオ』というのは、『ホッピー親父』の略称。

『けっしてグルメ本ではなくて、ホッピーを愛する親父たちが、自分のこづかいで行けるような酒場を紹介するガイドブックを作ろう!』

 というのが、このシリーズがスタートしたときからの大きなコンセプトです。

 前作の「さかなマニア」ができあがったすぐあとに、ホピオシリーズ制作スタッフが集まって、第3弾の企画会議が開かれました。

「もつ、さかなに匹敵する呑ん兵衛オヤジの酒の友ってなんだろうね」

「おでんはどうかな?」

「冬はいいけど、猛暑の夏はねえ……」

「夏のおでんもいいんだけどなあ。じゃあ鍋は? 最近は鍋も年中食べられてるよ」

「鍋はいいんだけど、『なべマニア』だと、違うマニアが集まりそう……」

「呑ん兵衛の強い味方は、大衆酒場だったり、立ち飲み屋だったりするんだよなあ。でもこのタイプの酒場は、『○○マニア』でくくりにくい。いろんなつまみがあるからね」

「あえてくくるとすると、そのまま『大衆酒場マニア』とか『立ち飲みマニア』かな。でもそれだと『もつマニア』『さかなマニア』とのシリーズ感がなくなっちゃうね」

「鳥はどう? 焼き鳥や唐揚げ。『もつ』『さかな』『とり』とシリーズ感もいいよ」

「でも鳥料理は高いんじゃない?」

「高い店もあるけど、安くておいしい店も多い。そういう安くておいしい酒場を選りすぐって『とりマニア』にするっていうのがいいんじゃない?」

「なるほど。それはいいかもね」

 といったようなことで、第3弾を「とりマニア」でいくということは、比較的早い段階で決まっていたのです。

 ところが! それからが長かった。

 最終的な掲載軒数を70~80軒にするために、その倍程度の候補店リストを作成して、スタッフのみなさんが1軒1軒取材交渉。(データの使い回しをせず、全軒、きっちりと取材をするというのが、ホピオシリーズの基本方針です。)

 ある程度の先行きが見えてきて、1軒めの取材を行ったのは2012年1月のことでした。それ以来、スタッフのみなさんが分担して1軒、また1軒と、「とりマニア」掲載店の取材を積み重ねていってくれました。

 当時私は呉(広島県)に単身赴任中。都内の自宅にもどる機会に、みんなで集まって進捗状況や、今後の予定の確認などをする。そうこうしているうちに、昨年末、横浜に再転勤となり、取材にも同行できるようになりました。

 長い長い道のりを経て、最後の1軒の取材を終えたのはつい先日、2013年7月末のこと。実に1年半におよぶ、このシリーズ最長の取材期間となりました。

 取材スタッフのみなさんの努力の結晶である「とりマニア」。あと1ヶ月ほど(9月20日搬入、10月4日発行予定)で書店に並びますので、ぜひご笑覧いただけるとありがたいです。

 5年ぶりの「くしとも」では、最後に「白鶴」(400円)をぬる燗でもらって、1時間ちょっとの滞在。お勘定は2,600円でした。どうもごちそうさま。

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たこわさ(お通し) / 奴サラダ(お通し) / レバー(たれ)

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ハツ(塩) / とり皮焼(塩) / しそ巻

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アスパラ肉巻 / セセリ / 「白鶴」ぬる燗

店情報前回

《平成25(2013)年8月3日(土)の記録》

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年に2回の誕生日秘話 … 「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)

勢いよく注がれる燗酒


 高~いところに持ち上げた土瓶から、ドドドドドッと勢いよく注がれる燗酒。

 これぞ「武蔵屋」ですねえ!

 注ぎ手は、アルバイトのみなさんの中でも、もっともベテランの人がやることになっているようです。現在の注ぎ手はマリエさん。

 この注ぎ方が、代々受け継がれてきているのも素晴らしいことですよねえ。

 今日はあまりの暑さに、小瓶のビールのあとの、1杯めと2杯めの「櫻正宗」は、『や』(=室温)で出してもらいました。

「冷やでください」

 とお願いすると、一升瓶の栓をポンッと開けて、その一升瓶から直接注いでくれるのです。

 入口の引き戸や、店内の窓という窓はすべて開けっ放し。天井では扇風機もまわっているのですが、あまりの猛暑に、扇風機の風までぬるい。

「おばちゃん(=女将)のお誕生日は7月7日なんですか?」

 お客が少なくなって、おばちゃんが客席側に話をしに出てきてくれたところで、近くの席にいる「野毛ハイボール」の店主・佐野晴彦さん(=ハルさん)と一緒に、そんな質問を投げかけてみます。

 実は先日ハルさんと飲んでるときに、

「おばちゃんの誕生日は7月7日ってことになってるんだけど、実は3月生まれという説もある。7月にお祝いしている常連さんと、3月にお祝いしている常連さんがいるんですよ。本当のところ、どっちなんでしょうね」

 なんて話のなったのでした。今日はその真相を解明してみようと、店に入ったときから虎視眈々こしたんたんと、この機会を待っていたのでした。

「本当は7月7日生まれなのよ」とおばちゃん。

「それを届け出たときに、役場が間違えたらしくて、戸籍上は3月7日生まれということになっちゃったの。小学校のときなんか大変だったわよ。同級生たちの中に、ひとりだけ小さい子供が混ざっているような感じでねえ」

 そうかあ。小学校も低学年のころは、普通の早生まれ(1~3月生まれ)の子でも、同学年の中では幼く感じることが多い。それが本当はそれより4か月もあとの、7月生まれですもんねえ。本来であれば1学年上だったはずのクラスの中に、おばちゃんはポツンとひとりで混ぜられちゃったんですね。

 そんなわけで、今回の疑問に対する正しい答えは、戸籍上の誕生日は大正11(1922)年3月7日、実際の誕生日は同年7月7日、でした。

「だから1年に2回、お祝いしてもらえるのよ(笑)」

 なるほど! 役場が間違えたおかげで、いいこともあるんですね。

 おばちゃんが生まれた翌年(1923年)の9月1日、正午前に関東地区一帯を大地震が襲います。関東大震災です。

 そのときおばちゃんは1才とちょっと。全然覚えていないかと思いきや、このときの地震の記憶(身体にしみ込んだ記憶)は、女学校を出るころまで、トラウマとなって残っていたんだそうです。

 小さいおばちゃん(妹さん)は、関東大震災の翌年に生まれたので、当然のことながら、地震の記憶はまったくないんだそうです。

 そしていよいよ3杯め。今日最後の「櫻正宗」は、暑くても燗酒でシメ。やっぱりこれでなくっちゃね!

 2時間弱の滞在。小瓶のビール(500円)と、3杯のセット(2,200円)で、今週もお勘定は2,700円でした。どうもごちそうさま。

(注:「武蔵屋」は8月いっぱい夏休みの予定です。)

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おから、ピーナッツと塩豆、玉ねぎ、小瓶ビール / コハダ酢 / たら豆腐

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1杯めと2杯めは「櫻正宗」を『冷や』でいただく / 納豆 / お新香

店情報前回

《平成25(2013)年7月23日(火)の記録》

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いいね!刺身盛り合せ … 「みますや」(淡路町)

刺身盛り合せ


 4年ぶり、「みますや」です。

 明治38(1905)年に創業した「みますや」は、今年で創業108年。東京に現存する居酒屋の中で、最も古い居酒屋です。

 地下鉄丸ノ内線・淡路町駅または都営新宿線・小川町駅が最寄りですが、JRや地下鉄の神田駅も十分に徒歩圏内。

 店が近くなると、電信柱などにも「みますや」と書かれた案内看板と、矢印で方向が示されているので、それに従って進めば店までたどり着くことができます。

 土曜日、午後7時前の店内は8割程度の入り。

 ひとり客は通常の場合、入口すぐ左手の、8人掛けテーブルが縦に二つ並んでいるところに入れ込み(相席)で座ります。

 今日もそのテーブルに座りますが、こんなに大勢の客が入っているのに、ひとり客の先客は1人だけ。私が二人めです。ほかの酒場と同じように、この店もグループ客が増えてるんですね。

 すぐに出してくれる冷た~いおしぼりで、手も顔も拭いてから、各種銘柄が選べる大瓶ビール(600円)をアサヒでお願いし、つまみには刺身盛り合せ(1,500円)を注文します。

 ビールと一緒に出してくれるお通し(サービス?)は「中華くらげ」。

 さあ、そして来ましたねえ、刺身盛り合せ。

 この店の名物料理のひとつです。ひとりだと多すぎるぐらいの刺身盛り合せは、ほぼ年中変わらぬ品ぞろえ。マグロのトロ、赤身、イカ、タコ、数の子、シャコ、ウニ、コハダ、エビの9点盛り。

 それぞれ2切れずつといったボリュームながら、タコの下に、さらにマグロの赤身が2切れあるのがすばらしいですねえ!

 さっきも書いたとおり、ひとりなら、この盛り合せだけで十分すぎる量と質。これプラス、「谺(こだま)」の酒(300円)を2本なら、ゆっくりと贅沢に、2,100円で楽しめます。

(これはうまいなあ。)

 と、文字どおり舌鼓したづつみを打ちながら食べているところへ、となりから、

「刺身盛り合せはいいよねえ。これだけで2本も3本も酒がいける」

 と声がかかります。この人が唯一の先客の、年配のひとり客。定年退職する前は商社に勤めていて、この店にもよく来ていたとのこと。現役を退いた今も、目黒区の自宅から、週に1回ぐらいのペースで、この店に飲みに来るのが最大の楽しみなんだそうです。

 現在は悠々自適の生活を送っておられるそうなんですが、口をついて出てくる言葉は、今もなお熱い熱い。こういう先輩たちが、1960年代の日本の経済成長を支えてくれていたんですね。

 自分の思いのたけを、どんどん語ってくれている間は、ふんふんと聞いていればいいのですが、ときどき「君はどう思うか!」と熱く問われるのがきびしいなあ。

 都心の酒場で飲んでいると、こんなことも多いのです。

 その先輩は、もうけっこう酔ってるのに、「白鷹」の大徳利(800円)をどんどん注文して、そら飲め、やれ飲めと、私にもすすめてくれる。とてもありがたいんですけど、そんなペースでは飲めません(苦笑)。

 その先輩は、牛煮込み(600円)を注文して、出てきたところで取り皿をもらって私にも、その3分の1ほどを分けてくれて、さらに生卵を2個(ひとりに1個ずつ)注文してくれます。

「この店は、これだよ。牛煮込み! 牛煮込みには生卵がなくっちゃなあ!」

 生卵をカシャカシャとかき混ぜて、牛煮込みを浸けながら食べるとおいしいこと! この食べ方は知らなかったなあ。今度から、絶対にこうして食べなきゃね。

「それじゃ、お先に!」

 とお勘定を済ませ、スッと立ち去る先輩にお礼を言って、私はというと燗酒をおかわりするとともに、この店の名物のひとつ「どぜう丸煮」(600円)も追加注文します。

 ここのどぜうは、どっちかというと細身で、骨もしっかりしているタイプ。

 「駒形どぜう」のとろけるような軟らかさの「どぜう」も好きですが、骨がしっかりとしたこの「どぜう」も、呑兵衛好みしますよねえ。

 3時間ほどの滞在。今夜のお勘定は3,700円でした。どうもごちそうさま!

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電信柱の案内看板 / 「みますや」 / お通しとビール

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「白鷹」1合 / 牛煮込み(取りわけ分)と生卵 / どぜう丸煮

店情報前回

《平成25(2013)年8月24日(土)の記録》

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猛暑を避けて連日連夜 … 「はまや食堂(はまやしょくどう)」(杉田)

はまや食堂


 連日連夜の猛暑続き。

 『暑い』というよりも『熱い』と表記したほうが適切なような気温に、まったく外出する気にならない。

 しかしながら、どうしても会社には行かなきゃならないし、どうしても食事もとらなきゃならない。しかもできればちょっとでも飲みたい。

 そうなると自然と足が向くのが、会社から単身赴任社宅への経路上にある大衆食堂、「はまや食堂」ですね!

 この店であれば、屋外を歩く時間を、ほぼ最小限に抑えることができる。

 そんなわけで、この猛暑に、このところますます「はまや食堂」比率が高くなっています。(というか夕食は、ほぼ100%、「はまや食堂」になってます。)

 ここではその「はまや食堂」通いの記録を、横浜地方の天気、最高/最低気温とともにご紹介いたします。最高気温もさることながら、最低気温の高さが身にこたえるんですよねえ!

サンマフライ8月7日(水)晴、34℃/25℃。サンマフライとブロッコリー、じゃが煮付けの特別定食小(960円)で大瓶ビール(480円)を2本。サンマはフライになっても腹のあたりがほろ苦くて旨い。ごはんのときに追加で味付け海苔をもらったら2袋50円だった。1,970円。
冷やしトマト8月10日(土)晴、37℃/28℃。東京も横浜も最高気温が37℃の中、所用のため東京-横浜を往復。C定食(680円)がハムエッグと山芋とろろだったので、冷奴(130円)と冷やしトマト(150円)で大瓶ビール(480円)を2本飲み、身体が冷えたところで、とろろご飯で燗酒(小)を1本。1,920円。
野菜天ぷら8月12日(月)晴、35℃/28℃。この日の夕食は、すでに別の記事でご紹介したとおり、野菜がたっぷりの特別定食。この店は、野菜の質感を失わないように調理してくれるので、とにかく野菜がおいしい。そのたっぷりの野菜で、大瓶ビール(480円)を2本。2,150円。
ブロッコリー8月13日(火)晴、34℃/25℃。ポテトサラダ、ブロッコリー、カボチャ煮という副菜に引かれて、今日も特別定食小(960円)で大瓶ビール(480円)を2本。今日の主菜はサバ焼き。基本的には燗酒が好きなんだけど、ここまで暑いと、さすがに燗酒を飲む気になれないなあ。2,170円。
なす味噌炒め8月14日(水)晴、35℃/27℃。世間はお盆休みだが、うちの職場は今週も出勤。なす味噌炒めに引かれて、今日はB定食小(560円)。先に冷やしトマト(150円)をもらって大瓶ビール(480円)。トマトの冷たさのあと、揚げたてのなす味噌がうまい。1,190円。
牛丼中盛8月15日(木)晴、35℃/27℃。仕事が長引いて、会社を出たのは午後11時。残念ながら、すでに「はまや食堂」は閉まっている時間である。仕方がないので、朝食でお世話になることが多い「すき家」で、牛丼中盛(380円)と3点セット(100円)を食べて休肝日とした。480円。
ハムサラダ8月16日(金)晴、35℃/27℃。盆休み中の休日出勤業務が今日で終了し、ブリ照焼と冷奴、大根煮付の特別定食小に、はじめて食べるハムサラダ(350円)も追加して、大瓶ビール1本に、大徳利(500円)を2本で、ひとり打ち上げ。お勘定はこの店での過去最高額の2,840円。
厚焼玉子8月19日(月)晴、34℃/27℃。厚焼玉子と納豆、海苔のB定食小(560円)に、冷やしトマト(150円)をもらって、大瓶ビール(480円)を2本。冷しトマト、厚焼玉子、納豆の3品をビールの肴としていただいて、海苔とお新香、みそ汁で小ライスをいただいてシメ。1,670円。
マグロぬた8月20日(火)晴、34℃/27℃。マグロぬた(380円)に、なす味噌のB定食小(560円)をもらって、大瓶ビールを2本。マグロぬたは、マグロの赤身もさることながら、ネギとワカメがいい。やわらかいんだけど、野菜のシャッキリ感が残っているのがすばらしいなあ。1,900円。
マグロとイカの刺身8月21日(水)晴、34℃/27℃。マグロとイカの刺身が主菜の特別定食小(960円)、副菜は冷奴に、ひじきの煮つけ。例によってアルデンテに仕上げられたひじきがいいなあ。ねっとりと甘みを感じるイカは、アカイカとのこと。大瓶ビール1本に、大徳利1本で、1,990円。
納豆8月22日(木)晴、33℃/26℃。冷やしトマト(150円)と冷奴(130円)に、なす味噌のB定食小(560)で、大瓶ビールと大徳利を1本ずつ。B定食の納豆もいいつまみになる。トマト、なす、納豆、最後に海苔と、まったく野菜中心なんだけど、満足感が高いんだよなあ。1,820円。
かぼちゃ煮付8月23日(金)曇、33℃/28℃。今週は月~金まで毎日この店に通ったなあ。今日の特別定食は秋刀魚塩焼きに、副菜はカボチャ煮付、なす味噌、山芋とろろの3品から2品。追加で3品ともいただいて大瓶ビールに、日本酒は大徳利(500円)と小徳利(280円)。2,440円。

 「はまや食堂」に毎日のように通ってみてわかったことは、この店の常連さんたちは、みんな毎日来てるということ。

 大衆酒場、大衆食堂の常連さんは、むしろ毎日来る客のほうが多いんだろうな。改めてそう感じました。

 食べるものは、私自身もそうであったように、みんな、毎日少しずつ変えている。

 でもみんな、必ず注文する一品というのがある。人によって、冷やしトマトだったり、納豆だったり、冷奴だったり。いずれも100~150円の品々なので、毎日ちょいと注文しやすいのです。

 それにしても、自分自身がこんなに何日も同じ店に通い続けたというのは、これまであまり記憶にない。これはこれで、とてもおもしろいもんですねえ。

 まるで自分の居場所、つまり『ここに居るのが当たり前』といった感覚になってきて、どんどん居心地がよくなってくる。そして生活のリズムの中に組み込まれてくる。習慣になっちゃうんですね。

 この状態がもっと続くと、今度はそのリズムを抜け出す(習慣を打破する)のが大変なんだろうなあ。

店情報前回

《平成25(2013)年8月23日(金)の記録》

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でっかいブリを刺身で … 焼鳥割烹「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)ほか

ぶり刺身


 店の肩書は『焼鳥割烹』なんだけど、この店に来ると、まずまっ先に刺身を注文する人が多い。私も席に着くとまず、手書きのホワイトボードの最初のほうに書かれている3~5品ほどの、今日の刺身メニューを確認するのが、いつものパターンになっています。

 さらにカウンター席(8席程度)の中央部に座ることができると、目の前が冷蔵陳列ケース。今日のネタを、自分の目で確認することができるベストポジションです。

 ほぇ~っ、今日のブリはでっかいねえ! これをもらいましょう。

 飲み物は定番の生グレープフルーツサワー(399円)をもらって、ブリ刺(420円)を注文します。

 刺身類は、注文を受けてから店主が造ってくれます。

 とにかくブリが大きいので、そのまま刺身にすると一切れが大きすぎる。食べやすいように一切れを二つに切り分けて、皿の上にずらりと並んだブリの刺身。

 すげぇ~っ。これが420円って!

 一切れとって、醤油につけると、醤油の表面にブリの脂がサッと広がります。いい脂ののりだ。

 ん~~~、うまいっ。うまいよ、マスター。

「そうでしょう。今日のブリは11.4キロあったんですよ。これも食べてみてください」

 とサービスで出してくれたのは、同じブリの頭の身。マグロだと『脳天トロ』と呼んだりする部位ですね。これもまた、すばらしいなあ。

 店主はいつも「どうすれば客に喜んでもらえるか」ということを考えている。そのために、よその繁盛店にも顔を出したりするんだそうです。

「違いはすぐに分かる。でもそれをマネしただけじゃあダメ。『違いの違い』を見つけないといけない」

 これが店主の口ぐせです。

「なるほど、この店ではこんな料理を、こんな値段で出してるのか。うちでもやってみよ」

 ということで、単純に人気店と同じようなものを、同じような値段で出そうとする店が多い。

 それも、うまくマネることができればいいんだけど、「似てるんだけど、惜しいね」、なんてことになると残念な結果になります。

 『違いの違い』を見つけるというのは、さらにもう一歩、踏み込んでみるということ。

「なんでこの料理を思いついたんだろう。なんでこの値段で出せるんだろう」

 料理だけではなくて、接客する店員さんの応対や、店の造り、店の雰囲気など、いろんな場面で自分の店との『違い』を見つけたら、その『違い』がなぜ生まれたのかという、『違いの違い』に掘り進む。そしてそれを自分の店にフィードバックする。

 これが「川名」の店主・川名茂さんの流儀なんですね。

「大事なのは、『違いの違い』は何かってことなんだ」

 いつも自分自身にも言い聞かせるように、その言葉を口にする店主なのです。

「はいっ。これ食べて」

 と出てきたのはフルーツ盛り合せ。バナナ、パイナップル、アボカドです。

 お店が満員御礼に近い状態になると、みんなにサービスでちょっと何かを出してくれたりするんです。それにしてもこのフルーツ盛り合せは立派だな。

 生グレープフルーツサワー(399円)をおかわりして、鳥中おち串(126円)、皮にんにく串(168円)、そして鳥軟骨焼き(105円)を1本ずつ塩で注文。

 もともとのルーツは精肉店という「川名」。数多いメニューの存在に、影が薄くなってはいますが、焼き鳥、焼きとんも、開店当初からの看板メニューです。

 特にニンニクを1粒ずつ鶏皮でくるんで、その5粒分を1串に刺して焼いた、皮にんにく串がいいんですねえ。

 1時間ちょっとの滞在、お勘定は1,617円でした。どうもごちそうさま。

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「川名」ぶりの頭の身 / フルーツ盛り合せ / 鳥中おち串、皮にんにく串、鳥軟骨焼き

◇   ◇   ◇

 「川名」からの帰り道、もう1軒と立ち寄ったのは西武新宿線・鷺ノ宮さぎのみや駅のすぐ近くにある「ペルル」です。

 ボトルキープしているウイスキーを炭酸割り(ハイボール)にして、つまみにはオリビアバケット(500円)をもらいます。

 『オリ』ーブオイル+キャ『ビア』+『バケット』だから、オリビアバケット。

 「海外出張のお土産です」と常連さんが持ってきた、ロシアの最高級ウォッカ「ベルーガ(BELUGA VODKA)」をちょっといただくと、キャビアがより美味しくなったように感じますねえ。

 なにしろベルーガ(BELUGA)というのは、キャビアの親(?)であるチョウザメのことですもんね。

 やあよく飲んだ。今日はもう飲めない。

 そんなわけで、残念ながら「満月」は、そのにぎわいを外から確認しただけで、家路についたのでした。

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「ペルル」ハイボール / オリビアバケット / ベルーガ・ウォッカ

・「川名」の店情報前回) / 「ペルル」の店情報前回

《平成25(2013)年3月30日(土)の記録》

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たら豆腐に玉ねぎの酢 … 「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)

玉ねぎ酢漬け


 「武蔵屋」のタラ豆腐に、玉ネギ酢漬けのお酢をかけると味が引き立ちます。

 ここ「武蔵屋」は、1杯めのお酒とともに、玉ネギ酢漬け、おから、そして客が来てから作り始めるタラ豆腐が出され、2杯めで納豆、3杯めでお新香が出されて終了。

 年中変わらぬ5品の料理は、いつも同じものなのに食べ飽きることがありません。

 ひとつひとつは、なんでもないような料理なんですけど、この店で食べると、すごくおいしく感じるんですよねえ。

 お酒も同じ。普通の「櫻正宗」上撰のはずなのに、ここで飲むと、よそで飲むのよりおいしく感じます。

 一歩店内に入れば身分を問わないというのが、大衆酒場のいいところ。さまざまな年齢層、さまざまな職業の人たちが混ざり合うことができるのです。

 それでもやっぱりふところに余裕がある人は、ガンガンと飲んだり食べたりして、「オイラは金持ってんだぞ!」と言わんばかりにふるまったりする。

 ところが。ここ「武蔵屋」においては、どんな金持ちがやってきても、やっぱり酒は3杯まで。さかなも基本的に、みんなとまったく同じ5品が出されます。

 究極の平等酒場なんですね、ここ「武蔵屋」は。それがまたとても心地よい。

 さてさて、話題を戻して玉ネギ酢漬けとタラ豆腐のこと。

 玉ネギ酢漬けのおいしさの理由は、ほんのりと感じる甘味、すっぱすぎない酸味、そしてんでいるときに、鼻の奥からフッと漂ってくる柑橘かんきつ系の香りにあります。

 玉ネギを食べ終わったあと、小皿に残った柑橘酢をすててしまうのは、いかにももったいない。

 そこで、最初に始めたのは、残ったお酢をつまみにするやり方。

 なんのことはない、残ったお酢をなめながら、燗酒を飲むというものですが、さすがにこれは、あまりいいつまみにはなりません。結局、グッとひと口で飲み干すしかない。

(なんかいい方法はないかなあ。。。)

 と思っていて、今年に入ってから始めたのが、残ったお酢を、タラ豆腐の上から回しかけるというもの。

 タラ豆腐にも絶妙な薄味はついてるんですが、小皿に残った酢の量も少量なので、もとの味をじゃましない程度に、甘酸っぱさと柑橘系の香りが加わることになるんですねえ。

 タラ豆腐にのっている柚子の皮。ここ「武蔵屋」で使う柚子は、おばちゃん(=女将)の家の庭になったものなんだそうです。

 追加料理(各400円)のコハダ酢や身欠きニシンなどに添えられる青い山椒さんしょうの実も、おばちゃんの家の庭になったものを収穫し、冷凍保存したものを使っているというから驚きます。いろんなものができるんですね!

 今日も小瓶のビール(500円)からはじめて、酒3杯と肴5品のセット(2,200円)で、1時間半ほどの滞在。お勘定は2,700円でした。どうもごちそうさま。

(注:「武蔵屋」は8月いっぱい夏休みの予定です。)

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「武蔵屋」 / おから / たら豆腐

店情報前回

《平成25(2013)年7月16日(火)の記録》

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2軒めをスキップして … カクテルラウンジ「日登美(ひとみ)」(新井薬師前)

ギムレット


 金曜日の夕方は、横浜の職場から京浜東北線で秋葉原に出て、「赤津加」で一献。カウンター席の一角に陣取って、人気の鶏もつ煮で、大瓶ビールと燗酒をいただきました。

 店を出たのは午後9時。

(そうだ、「兵六」にも寄って帰ろう!)

 と思い立った。

 「兵六」は土・日・祝日が定休日なので、平日(月~金)に行くしかない。横浜勤務者にとっては、とてもハードルが高い店なのです。

 しかも「兵六」は9時半がラストオーダー(閉店は10時半)。あと30分以内に着かなければなりません。

 「赤津加」最寄りの秋葉原駅と、「兵六」最寄りの神保町駅をダイレクトに結ぶ路線は存在しないので、ここからだと秋葉原駅からJR中央線で御茶ノ水駅に出て歩くか、先に岩本町(都営新宿線)まで歩いて、神保町まで電車に乗るか、ということになるんだけど、電車の待ち時間なんかを考えると、全行程を歩くのとトントンかも。

 そんなわけで、まず南下して靖国通り(淡路町交差点)に出て、そこから神保町方面へと向かいます。靖国通りがゆる~く大きくカーブしていて、なんとなく遠回りになるのがもどかしい。

 よーし、三省堂書店が見えてきた。もうちょっとだ。

 「兵六」は、三省堂書店本店の、裏口の目の前にあるのです。

 最後の角を曲がって、よしっ、「兵六」の大きい提灯ちょうちんが見えた!

 あっ!

 あかりが消えた……。

 時計を見ると、ちょうど9時半。

(でもま、消えたばっかりだから、空いてるようなら入れてもらおう)

 と思いながら店の前まで行き、すき間から店内をのぞいてみると、なんと! この時間でも「超」が付くほどの満席状態で、お手洗いの前の、カウンターの短い辺の部分にも、押し合うようにぎっしりと、常連さんたちが座っています。

 う~む。時間的にはなんとか入れてもらえるだろうけど、物理的に入れそうにないなあ。残念ながら、次の機会にまた来ることにしましょう。

 神保町駅から地下鉄に乗り、九段下経由で地下鉄東西線・落合駅へ。ここから西武新宿線・新井薬師前駅に向かう途中のあるのが、昭和53(1978)年創業のカクテルラウンジ「日登美」です。

 もともと、「兵六」に行こうと思い立ったときに、そのあとはここに来ようと思っていたので、ルート的には予定どおりということになりました。時間的には、2軒めの「兵六」をスキップしたぶん、予定よりも1時間ほど早い午後10時10分。

(今日はジンを飲もう。1杯めにジンフィズをもらって、〆はマティーニだ!)

 ここまでくる道すがら、そう考えがまとまっているので、まずは1杯めのジンフィズ(900円)を注文します。

 お酒+甘味+酸味がカクテルの基本。ジンフィズは、シェイカーにジン(お酒)と砂糖(甘味)、レモン汁(酸味)と氷を入れてシェイクし、氷を入れたタンブラーに注いだら、炭酸水を加えてできあがり。

 シャカシャカとシェイクする様子も見ることができるし、できあがったカクテルはアルコール度数が14度程度と飲みやすく、炭酸のシュワシュワ感も心地よいので、とても好きなカクテルのひとつです。

 ここはショートカクテルはすべて800円、ロングカクテルはすべて900円で、チャージ(席料)やチャーム(お通し)は一切なしの明朗会計。自分が飲んだカクテルの料金を合計すれば、お勘定額になります。

 店内の先客は二人。それぞれ男性ひとり客です。

 ここ「日登美」は、おしゃれなバーというよりは(失礼!)、酒好き、カクテル好きが集まってくるようなカクテルバー。男性のみならず、カクテルが好きな女性客も数多くやってきます。

 その二人のうちのひとりがマティーニ(800円)を注文。

 あらら。これを2杯めとして考えてたのになあ。

 客が3人ぐらいしかいないと、同じカクテルを連続的に注文するのもなんなので、別のものを考えることにします。マティーニについては、このお客さんが注文したものが作られていく様子を、自分のカクテルが作られているときのように、じっくりと拝見して満足します。

 カクテルは、それを作るための動作のすべてが洗練されていて、見ていて楽しいんですよねえ。

 ミキシング・グラスのカクテルを、バー・スプーンでクルクルクルッとステアするだけでも、自分にはできそうもない。きれいに回るもんですよねえ。

 そしてこの1杯のマティーニを作るために、どれだけ大量の氷が使われることか。

 ミキシング・グラスなどの器具だってそう。この1杯を作るためにだけ使われて、作り終えるとすぐに洗って、次のカクテルに備えます。

 これはマティーニに限らず、どのカクテルでも同じですね。

 この1杯に注がれるバーテンダーの技術や、この1杯のために贅沢ぜいたくに使われる器具や氷。それらがすべて、できあがりのカクテルにギュッと凝縮されるのです。

 こうして作られたカクテルがまずかろうはずがない。

「それじゃ、私はギムレット(800円)をお願いします」

 これはジンとライム果汁をシェイカーで混ぜて作る、ビシッと強烈(30度ほど)なカクテル。最後の〆は、こういう強めのカクテルがいいんですよねえ。

 1時間弱の滞在。お勘定は1,700円でした。どうもごちそうさま。

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「ひとみ」 / おつまみメニュー / ジンフィズ

店情報前回

《平成25(2013)年3月29日(金)の記録》

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友がつながりハシゴ酒 … バー「日の出理容院(ひのでりよういん)」(桜木町)ほか

「ホッピー仙人」にて


 火曜日の今日は、仕事が終わって「武蔵屋」です。

 開けっ放しの入口には「葦戸よしど」と呼ばれる、葦簀よしずの引き戸が入っていて、見た目に涼しそう。

 今日はカウンター席のまん中あたりに座り、いつものように小瓶のビール(500円)から、日本酒3杯のセット(2,200円)で、合計2,700円。

 後ろのテーブル席では「野毛ハイボール」の店主・ハルさんが飲んでいます。ハルさんは「火曜日は武蔵屋の日」と決めているのです。そのために、開店当初の「野毛ハイボール」は火曜日が定休日だったのでした。(現在は手伝ってくれる女性店員さんが入ったため、火曜日も店主抜きで営業中。年中無休となりました。)

 「武蔵屋」を出て、今日も『三杯屋のあとに三杯屋』としゃれ込もうと、美人女将で有名なおでんの「あさひや」を目指したものの、「本日急用のため、お休みさせて頂きます」という張り紙があって臨時休業。残念!

 きびすを返して、宮川小路という飲み屋横丁を抜け、いつもの都橋商店街へ。

 中央階段から2階の「ホッピー仙人」に向かおうとすると、上から降りてきたのは、ブログ「居酒屋一人旅 ~美味しい日本酒・焼酎を探して」のショテマエさんです。

「ホッピー仙人は、扉を開けたら目の前に、立ち飲みしている人たちの背中がずらりと並んでるほどいっぱいで、入れませんでした」

 やっぱり。最近ますます混み合ってますもんねえ。久しぶりにお会いできたことですし、まずはちょっとどこかで飲みしょう!

 ということで向かったのは「福田フライ」です。入口側は人がいっぱいながら、奥のほうはやや余裕がある状態。そこに立って、チューハイ(400円)で乾杯し、つまみにはツナサラダ(250円)をもらいます。

 ショテマエさんは、早い時間から横浜に来られていて、口開けの「武蔵屋」を皮切りに、長者町の「栄屋酒場」、吉田町のバー「ノーブル」とハシゴした後、今日の4軒めとして「ホッピー仙人」をのぞいてみたんだそうです。

 「福田フライ」はチューハイ1杯ずつで切り上げて、再び「ホッピー仙人」へ。扉を開けると、やっぱり立ち飲みの背中が並んでいる状態でしたが、ちょうど店を出る人もいて、ショテマエさんと二人、無事に店内へともぐりこむことができました。

 サーバー白・黒、瓶の白・黒のホッピー(各500円)がそろうなか、今日も瓶白びんしろをいただきます。

 サーバーのホッピーのほうが飲みやすいし、珍しいのですが、瓶白のほうがエッジが立ってる(=ガツンとドライな)感じがして好きなのです。

 店の入口側のカウンター席で飲んでいるのは、なんと『おっとこまえH氏』こと、酒友・H氏ではありませんか! 今日は神保町の居酒屋「兵六」の常連さんと一緒に、横浜に飲みに来られたんだそうです。

 そこへ「武蔵屋」で一緒だったハルさんも入ってこられました。ハルさんも、別の店にもう1軒行って、ここが3軒め。

 みんな、まるで回遊魚のように野毛の酒場を巡り歩きつつ、1日3時間しか営業していない「ホッピー仙人」という『よどみ』に入ってくる。

 だから、この店にいるだけで、おおぜいの野毛の回遊魚(=呑ん兵衛)たちと出会うことができるんですね。

 ショテマエさんは「ホッピー仙人」を最後に東京に向かわれ、H氏たちと私の3人は「日の出理容院」へ。それぞれバーボンソーダ(600円)などをもらって乾杯し、野毛の夜を締めくくったのでした。

 やあ、いろんな人と思いがけずお会いすることができて、とても楽しい夜になりました。どうもありがとうございました。>みなさん

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「武蔵屋」の葦戸 / 身欠きニシン / たら豆腐

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都橋商店街 / 「福田フライ」チューハイ / ツナサラダ

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「ホッピー仙人」 / 瓶白ホッピー / 今日も満員の店内

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「日の出理容院」 / メニューはうちわに / バーボンソーダ

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《平成25(2013)年7月9日(火)の記録》

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とろける煮込みに舌鼓 … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)

お通しのもつ煮込み


 この店のもつ焼き、もつ煮込みは、うなるほどうまいっ。

 『加減』がちょうどいいんですね。

 もつ焼きは、まるで肉の中が見えているかのような絶妙な焼き加減

 もつ煮込みは、もつの弾力感を残しながらも、とろりととろける軟らかさを実現した、絶妙な煮込み加減

 名店と言われるもつ焼き屋は、どこも、この『加減』がすばらしいのですが、特にここ「石松」の店主・三浦さんは群を抜いています。

 今日はなんと、お通しとして出してくれたのが、そのもつ煮込み。

 どうですか、このトロリ感。

 本格的に作られる「幻のもつ煮込み」は、シロを中心に、豆腐やコンニャクも入ったもつ煮込みですが、今日の煮込みは、シロとキャベツだけの簡易版。それでもおいしいのが流石さすがですねえ!

 もつ煮込みは、いつもあるとは限らなくて、めったに出てこない。なので、昔から「幻のもつ煮込み」と呼ばれているのでした。メニューにも載ってません。

 今日は、高円寺の「大和鳥」で、「とりマニア」(メディアパルから今秋発売予定)の取材を終えてから、『おっとこまえH氏』こと、酒友・H氏と二人で、ここ「石松」にやってきたのでした。

 H氏は「大和鳥」の常連さんでもあるし、ここ「石松」の常連さんでもあるのです。

 なにしろ、店主・三浦さんとH氏とで旅行に行ったりされてますもんねえ。

 居酒屋巡りの大先達・太田和彦さんの「日本百名居酒屋」や、今年4月からBS11で放映されている「ふらり旅 いい酒いい肴」では、太田さんは、

「ごぶさたしてます。お元気ですか?」

 と笑顔でお店に入ります。お店の人たちも、太田さんの訪問がとてもうれしそう。

「そういう信頼関係、人間関係に人間の温かさや優しさを感じるのです。店がサービスを提供し、客が消費するという一方的な関係じゃない。店と客が一体となって大事に守ろうとしている人間中心の場であることが、居酒屋の魅力です」

 というのは、今年の3月、「読売新聞」夕刊「こころ」のページに掲載された、マイク・モラスキーさんの言葉です。

 店と客との間に信頼関係、人間関係ができて初めて、その酒場をたっぷりと堪能することができるようになるんですね。

 チェーン展開している居酒屋などが、なかなか自分の行きつけの店にはなりにくいのも、信頼関係、人間関係にその理由があるように思います。

 『好きな酒場に通って、互いに信頼関係、人間関係を構築する』というのはとっても大事なことなんです。

 そんなわけで、今日も「石松」の店主・三浦さんとのおしゃべりを楽しみながら、お通しの簡単煮込みのあとは、その場で作ってくれるツクネ(150円)に、醤油焼きがおいしいガツ(100円)を、それぞれ1本ずついただきます。

 飲み物は、キープしているキンミヤ焼酎のお茶割りです。

 ふと気がつけば、もう11時。H氏の家は遠いから、そろそろ帰途につかなけりゃ!

 お勘定をしてもらうと、なんとひとり600円ずつ。う~む安すぎる。もう少し売り上げにも貢献しなければ、信頼関係が失われちゃいそうです(笑)。今度はもっとたくさん食べますね。どうもごちそうさま。

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キンミヤお茶割り / つくね(タレ) / がつ(醤油)

店情報前回

《平成25(2013)年3月23日(土)の記録》

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野菜たっぷりがいいね … 「はまや食堂(はまやしょくどう)」(杉田)

野菜天ぷら


 横浜での単身赴任暮らしは、今のところ、ほぼ100%外食。

 なるべく野菜をたくさん採ろうと心がけてはいるのですが、どうしても不足気味になっちゃうんですねえ。

 ところが!

 今日の「はまや食堂」の特別定食(日替り定食の一種、980円)は、主菜が「野菜天ぷら」で、副菜は「しらすおろし」「小松菜おひたし」「ごぼうピリ辛煮」の3品から2品を選ぶという、野菜たっぷりの内容です。

 う~む。これは特別定食を注文するしかないなあ。

 週のはじめの月曜日なので、できれば休肝日にしようかと思っていたのですが、この特別定食の内容を見て、軽く飲むことに決定。『呑め』と言わんばかりの内容ですもんねえ。

「大瓶のビール(480円)と、特別定食(980円)を、追加で『オール』にしてもらって、ごはんは小(-20円)で、あとからお願いします」といつもの注文。

 『オール』というのは、本来ならば3品から2品を選ぶべき副菜を、追加料金を払って3品すべてを出してもらうというもの。3品の中で、単品価格が一番安いものが追加料金になります。今日は「しらすおろし」の180円が追加料金ですね。

 お通し(サービス)の枝豆をつまみに、キリンラガービールを飲んでいるところへ、まず出されたのは「ごぼうピリ辛煮」(単品なら200円)です。

 日替わりの煮物もまた、この店の名物料理のひとつ。メインとなる食材は日によって変わりますが、それ以外に、にんじん、いんげん、がんも、さつま揚げ、ちくわ、こんにゃくなどが必ず一緒に煮込まれていて具だくさん。出汁だしがよく効いた薄味なのがいいですね。

 続いては「しらすおろし」(単品なら180円)。しらすおろしは、この店の定番メニューのひとつ。毎日でも注文することができます。

 ほかにも基本の「大根おろし」(100円)をベースに、納豆おろし(150円)、なめこおろし(250円)といった大根おろし系の料理が、毎日注文することができる定番のメニューとして並んでいます。

 そして「小松菜おひたし」(単品なら200円)。おひたしも日替わりメニューで、その日の仕入れによって内容が変わります。基本的には夏場が小松菜、冬場がほうれん草といった感じでしょうか。

 シャキッとした、野菜の歯ごたえが残るようにゆで上げてくれてるのがいいんですよねえ。葉物野菜のアルデンテに、ビールも進む進む。

 主菜である野菜天ぷらが出てきたところで、大瓶のビール(480円)ももう1本、おかわりをもらいます。

 暑い時季でも燗酒が大好きなのですが、東京よりはちょっとだけ涼しい横浜方面でも、最高気温は昨日も今日も37℃。さすがに燗酒を飲む気になれず、2本目のビールに突入したのでした。

 さて野菜の天ぷら。できたての熱々を出してくれてるので、できるだけこの熱々の状態のときに食べてしまいたい。

 しいたけ、なす、ピーマン、まいたけ、しめじ、そしてズッキーニ。

 キノコ類のホクホク感がいいではありませんか。キノコ類は、ちょっと間があくと、すぐにヘチャァ~ッとなってしまうので、これこそできたらすぐ、間髪入れずにいただくことが重要ですね。

 ひとまず天ぷらを完食しておいてから、残しておいた、しらすおろしと小松菜おひたしでビールを飲み干し、『あとで』とお願いしておいた小ライスセット(小ごはん+みそ汁+小皿のお新香)に、追加で味付け海苔のり(2袋50円)を出してもらいます。ごはんそのものが美味しいので、おかずはほとんど必要ないのです。

 最後に、特別定食に付いてくるプチ・デザート(今日は少量のグレープフルーツに少量のヨーグルト)をいただいてシメ

 1時間半の滞在。大瓶ビール2本で、野菜たっぷりの『大衆食堂のフルコース』を楽しんで、今日のお勘定は2,150円でした。どうもごちそうさま。

 肉や魚もいいけれど、野菜料理もいいもんですねえ。

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ビールと枝豆 / ごぼうピリ辛煮 / しらすおろし

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小松菜おひたし / 小ライスセットと海苔 / プチ・デザート

店情報前回

《平成25(2013)年8月12日(月)の記録》

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冷蔵ショーケース新設 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

冷蔵ショーケース新設


 さる8月9日(金)、「竹よし」のカウンターに、お寿司屋さんのような冷蔵ショーケースが設置されました。

 その二日前、8月7日(水)は、店主・岩崎正志さんの75歳の誕生日。さらに「竹よし」がオープンしたのが平成5(1993)年3月11日なので、今年で創業20年。店主マスター自らが設置したショーケースながら、生誕75年&創業20年を祝う、すばらしい記念品にもなりました。

 今日は早い時間から、『ぜひそのショーケースを見に行かなければ』という常連さんたちでにぎわっています。

「こんなにたくさんの魚が、これまではカウンターの下に隠れていたの?」

 みんなが一様に驚くのが、その魚介類の量。

 けっこう大きなショーケースの中に、重なり合わんばかりにたくさんの魚や貝が、ところ狭しと並んでいるのです。

「マスター、これなに? こんなのメニューに書いてないじゃない」という声も多い。

 用意している魚介類のすべてがメニューに書き出されているわけではなかったんですねえ。

 『百聞は一見にしかず』とはよく言ったもので、メニューの字面じづらで見るよりも、こうして本物のネタを見たほうが、はるかにわかりやすい。

「このサバ! すごい脂ののりだねえ! マスター、これ焼いてよ」と注文する常連さん。

 店主はまさに、お客とのこういうやり取りを期待して、このショーケースを入れたんだそうです。

「これなんだい?と質問してもらったり、ものを見て、これ食べたい!と言ってもらったりできるんじゃないかと思ってねえ」

 いやいや。設置二日目にして、カウンター席はすでにそういう状態になってますよ、マスター。

 あれもこれも、あれもこれも、とにかくおいしそうで選べない私は、いつものように刺身小盛り合せ(650円)を注文し、サッポロラガービール(中瓶500円)を飲みながら待っていると、出されたのはマグロ、ヒラメ、カツオの3点盛り。おまけでトリ貝もひと切れ。

 小さい盛り合せにもかかわらず、マグロとトリ貝はワサビ醤油で、ヒラメは紅葉おろしのポン酢醤油で、カツオは生姜しょうが醤油でと、醤油皿も薬味もたくさん並びます。

 ビールもまだあるものの、この刺身にはやっぱり日本酒ですね。日曜日の「竹よし」を手伝っている、りえさんおすすめの「〆張鶴しめはりづる」(1合600円)を冷酒でいただきます。

「カツオはちょうど戻り始めたところ。これからどんどん脂がのってくるよ」と店主。

 刺身を食べ終えるタイミングで、右手の常連さんから「うなきも串焼」(300円)の注文が飛びます。

 おぉ、そうか。目の前のショーケースの中にあるネタばかりに気を取られてましたが、これまでどおり、鮮魚以外の食材もあるんですもんね。

「私も、うなきも串焼をお願いします」と便乗注文。あわせて、「澤ノ井」の冷酒(300ml瓶、600円)ももらいます。

 焼きあがった『うなきも』を横串にくわえながら、冷酒をチビリチビリ。

 豚モツや鶏モツもうまいですが、どっちかというと豚モツは焼酎に、鶏モツはビールに合うさかな。日本酒に合うといったら、やっぱりうなぎのモツが一番だよなあ。ちょっとほろ苦いのが実にいい。

「いけねぇ、稚アユがあったのを忘れてたなあ。りえちゃん、ボードに稚アユを書いてもらえる」

 と店主。言われたりえさんが、ホワイトボードに『稚あゆ唐揚げ(5尾)650円』と書いてる横から、「それ、ぜひください」と注文。まわりからも「オレも」「こっちも」と注文が入り、りえさんが書き終えたときには、すでに稚アユは完売。書いたメニューをすぐ消すことになってしまいました。

 稚アユ唐揚げも食べ終えて、3時間ほどの滞在。今日のお勘定は3,300円でした。どうもごちそうさま。

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刺身小盛り合せ / うなきも串焼 / 稚あゆ唐揚げ

店情報前回

《平成25(2013)年8月11日(日)の記録》

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シコのかき揚げ天ぷら … 大衆酒場「太田屋(おおたや)」(横須賀中央)

シコ天


 国内で最も漁獲量の多い魚であるカタクチイワシ(片口鰯)は地域によって、またサイズによって呼び名が異なります。

 私の故郷、愛媛の松山あたりではホウタレ、呉や広島では小イワシ、横浜や横須賀ではシコと呼ばれているようです。小さいのはシラスだったり、チリメンだったり。

 金曜日の今日は、横須賀中央駅近くの酒場を見て歩いたあと、「中央酒場」で軽く飲んで、2軒目としてやってきたのが大衆酒場「太田屋」です。

 「太田屋」の創業は大正2(1913)年、今年が創業100年です。現在は、三代目となる女将+それを手伝う女性が2名の、合わせて3人の女性が切り盛りしています。

 出汁だしであっためた豆腐を、湯切りして平皿に盛り、上面全体に練りガラシをぬって、カツオ節をたっぷりとトッピングする、横須賀スタイルの湯豆腐。その湯豆腐を考案したのが、ここ「太田屋」の初代店主なんだそうです。今では横須賀の多くの酒場で、このスタイルの湯豆腐が出されています。

 さてと。私のほうは横須賀名物のホッピー(450円)をもらって、つまみにはシコ天(450円)をいただきましょう。

 先ほど書いたとおり、横須賀ではカタクチイワシのことをシコ(あるいはシコイワシ)と呼ぶ。だからシコの刺身は「シコ刺し」で、シコの天ぷらは「シコ天」なのです。

 たまたまなのか、いつもそうなのかはわかりませんが、今日のこの店のメニューにはシコ刺しはありませんでした。

 待つことしばし、出てきたシコ天は、シコ刺しにするのと同じように3枚におろしたシコイワシの身を、たっぷりの刻みネギ(白ネギ)と一緒にかき揚げ天ぷらにしたもの。添えられたレモンを搾りかけ、醤油をサッとかけていただきます。

 呉・広島方面で出される小イワシの天ぷらは、小イワシのハラワタだけを取り除いて、1尾ずつ頭や骨も付いたまま、丸ごと天ぷらにしたもの。カタクチイワシを、そのまま味わうという点では、こっちのほうが良さそうです。

 いっぽう、このシコ天のようにかき揚げ天ぷらにすると、なんといってもボリュームが多くなります。

 小イワシの天ぷらだと1尾ずつ味わいながらいただくところが、かき揚げのシコ天だと、ガブッと大口を開けてかぶりついて、シャクシャクシャクと、一度に大量に食べたという満足感が得られます。

 日本酒には1尾丸ごとの小イワシ天ぷらが、ホッピーにはかき揚げスタイルのシコ天が、それぞれ合いそうだ。地域の特性がよく出ていると思います。

 バックバーの壁には『Yokosuka downtown shop of old standing public house OHTAYA』の文字。近くに米海軍の基地があることもあって、横須賀の街なかには英語の表記が多いのです。

 余裕があれば名物の湯豆腐(1丁400円、半丁250円)を食べていこうかと思っていたのですが、今日はもう入りそうにないし、これ以上飲むと危ない。

 なにしろこの店のホッピーも、1杯に「源氏」焼酎が120ml入った三冷タイプ。通常のホッピー(焼酎が70ml程度)の倍近い濃さですもんね。

 「中央酒場」で2杯、この店で1杯の合計3杯。都内で飲むホッピーの5~6杯分に相当する量です。気をつけて飲まないと、電車に乗ってから、とんでもないところまで連れて行かれてしまいます。

 そんなわけで、午後9時前まで、30分ほどの滞在。今日のお勘定は900円でした。ごちそうさま。

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大衆酒場「太田屋」 / 三冷のホッピーは / 生ビールジョッキで出される

店情報前回

《平成25(2013)年7月5日(金)の記録》

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殻付うずら、シャクッ … やきとり「大和鳥(やまとちょう)」(高円寺)

うずら串焼


 昨日の記事で、とろりととろける「一火」(鳥佳グループ)の半熟うずらのご紹介をしましたが、うずらの卵となると、この店もご紹介せずにはいられない。

 中野区大和町やまとちょう(最寄り駅は高円寺)にある「大和鳥やまとちょう」です。

 こちらで出される「うずら串焼」(1串150円)は、なんと殻付き。

 それを殻ごとシャクシャクといただきます。

 通常、焼き鳥屋で出されるうずらの卵は、業者から仕入れたうずらのゆで卵(殻をむいたもの)を串に刺したものを、焼いて(というか温める程度で)出してくれることが多い。

 ところが、昨日ご紹介した鳥佳グループでは、うずらの生卵を仕入れてきて、それを自分たちで半熟のゆで卵にして、さらに自分たちで殻をむく。その半熟状態のゆで卵を串に刺して焼いて出してくれました。パクッと噛んだ時に、口の中にトロリととろけ出てくる黄身のコクがいいんですね。

 そしてここ「大和鳥」では、固ゆでにしたうずらのゆで卵を、殻をむかずにそのまま串に刺し、そのまま炭火で焼きます。出された瞬間は、その殻が猛烈に熱いので、すぐに食べると火傷やけどしてしまう。2~3分待ってから、殻ごとシャクッといくのです。

 普通のにわとりのゆで卵だって、殻ごと食べるとおいしくないですよねえ。それどころか、むいだはずの殻がほんの少し残っているだけでも、ジャリッといういやな食感がして、口から出さずにはいられない。

 うずらの卵だってそれとおんなじ。普通は殻が付いてたらうまくない、というかまずくて食べられない。

 なのにっ! この店の殻付きうずらの卵は、シャクッと香ばしくて本当においしい。むしろ殻があるからこそおいしい。

 前にこの店のことをご紹介した記事の中で、店主から、

「殻付きのうずらの卵は、ひらめきで、すぐに思いついた料理だけど、それからお店でちゃんとした形で出せるようになるまでが長かった。うちの料理の中で、完成するまで一番時間がかかった料理じゃないかなあ」

 という話を聞かせてもらったことを書きましたが、殻付きのうずらの卵をゆでて、殻付きのまま焼き上げる過程の中に、なんらかの処理が入ってるようなんです。それが何かは企業秘密。

 でもその処理を経てできあがった「うずら串焼」は、通常のうずらの卵と比べると、ちょっと殻が薄いような感じもするし、シャクッと噛んだときに醤油の風味がフッと広がって、それがまた香ばしさにつながっていく。

 いずれにしても、この店でしか食べられない味ですよねえ。

 今日は、「もつマニア」、「さかなマニア」に続く、ホピオシリーズ第3弾、「とりマニア」(今秋発売予定)の取材のために、この店の常連さんである、『おっとこまえH氏』こと、酒友・H氏と、出版社のSさんとともに、ここ「大和鳥」にやってきました。

 この店にはメニューはなくて、店主が順番に出してくれる料理をつまみながら、冷蔵庫に入っているビールを自分で出して飲んだり、焼酎の水割りを作って飲んだりする。何をどれだけ飲んだかは自己申告制。だから基本的に一見さんはお断り。この店のルールをある程度知っていないと、店主もお客さんも戸惑ってしまうからです。

 今日もいろんな料理を出してくれる中で、殻付きのエビ(塩焼き)も出てきました。

「殻付きのまま、頭からガブッとやってみな、うまいから」

 という店主の言葉に従って、エビの頭の先っぽにあるトゲっぽい部分も気にせず、そのままガブッとかじってみると、これがまたシャクシャクとしていてうまいっ!

 きっと、殻付きのうずらの卵と同じような処理をしてるんだろうなあ。しかも、串を刺してないのに、エビが丸まってない。いずれもすごい技だよなあ。

 この店のある、大和町中央通り商店街は、道路拡張のために8年後には、各店が立ち退かないといけないんだそうです。どうするかはまだ決めていないそうですが、この古い店の雰囲気がなくなってしまうのは残念なことですねえ。

 ゆっくりと2時間半ほど飲みながら話をうかがって、今日のお勘定は3人で8,800円ほど(ひとり3千円弱)でした。どうもごちそうさま。

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やきとり「大和鳥」 / くじら刺身 / ささみの明太子焼き

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えびの塩焼き / シシャモのしそ海苔巻 / 砂肝の塩焼き

店情報前回

《平成25(2013)年3月23日(土)の記録》

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半熟うずら、とろける … 炭火焼鳥「一火(いちか)」(上大岡)

半熟うずら


 この店の「半熟うずら」(1串250円)が大好きです。

 その名のとおり、半熟状態に仕上げたうずらの卵を串に刺して焼いたもの。

 トロ~リととろける黄身がたまりません。

 この半熟うずらは、「一火」だけではなくて、鳥佳グループ全体で出される共通の品。(昭和47(1972)年創業の「鳥佳」が本店で、平成20(2008)年開店のここ「一火」が鳥佳2号店。そして平成22(2010)年に開店した金沢文庫の「大洋」が鳥佳3号店です。)

 仕入れや仕込みは「鳥佳」で一括で行うんだそうで、仕込みの時間には各店の店長さんたちも「鳥佳」に集合します。うずらの卵の仕込みも、そこで行うんですね。

「うまく半熟に仕上がらなかったもの、殻をむいてる時に卵が割れちゃったものなどはお客さんには出せません。自分たちで食べちゃうんです」

 と話してくれるのは、「一火」店長の髙田新太郎(たかだ・しんたろう)さん。失敗作が多いと、けっこう大変なんだそうです。

 本店「鳥佳」では、同じ半熟うずらが、「うずら~の卵」(1串250円)という名称で出されています。『ら~』と引っ張るところに、『普通のうずらの卵とは、なんか違うぞ』と感じさせるものがあるんですね。

 今日は、「もつマニア」、「さかなマニア」に続く、ホピオシリーズ第3弾、「とりマニア」(今秋発売予定)の取材のために、この店の常連さんである、G.Aさん、取材スタッフのOさんとともに「一火」にやってきました。なので、出してもらうメニューも鳥中心。

 「鳥佳」グループは、豚もつも鳥もいける。鳥だけに限定しても、ささみサビ(200円)、鳥ねぎ(=ねぎま、150円)、つくね(150円)、月見つくね(200円)、皮(150円)、砂肝(150円)、手羽先(200円)、ぼんぽち(250円)、半熟うずら(250円)、チーズ巻き(=ささみチーズ巻き、250円)といった定番メニューの他、ソリレス(=鶏足の付け根の肉)、せせりごぼう串(150円)、ヤゲンナンコツ(150円)など。焼き物以外でも、鶏たたき刺し(420円)や、焼き鳥丼(800円)、鶏そぼろ丼(500円)、鳥スープ(200円)などなど、鳥料理の品ぞろえも実に豊富なのです。

 そういった鳥料理の合い間に、店長の新太郎さんが出してくれたレバーペースト(500円)がまたすばらしい。これは、日替わりで黒板に書き出される『本日の美味』の中の一品。「一火」のオリジナル料理なんだそうです。

 一連の取材が終了したところで、有機キャベツ味噌付(320円)や、豚レバー(150円)、豚なんこつ(150円)のタレ焼き、タン下(150円)をもらってシメとしたのでした。

 週の頭から長時間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。>G.Aさん

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炭火焼鳥「一火」 / ささみサビ / レバーペースト

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鳥ねぎ、つくね / 皮塩、皮タレ / 手羽先

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半熟うずら / ソリレス / 店長・新太郎さん

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ぼんぽち / 有機キャベツ味噌付 / 豚レバー若焼きタレ

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ヤゲンナンコツ / 豚なんこつタレ / タン下

店情報前回

《平成25(2013)年3月25日(月)の記録》

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木場を起点にハシゴ酒 … 「河本(かわもと)」(木場)ほか

やっこさん小とホッピー


 土曜日なのに、ちょっと出遅れて、木場の「河本」に着いたのは午後6時。土曜日の「河本」は4時から7時まで、3時間の営業なので、あと1時間ほどしかありません。(平日も8時までの営業なので、1時間違うだけですけどね。)

 早い時間帯は満席状態が続き、入るのがむずかしい「河本」ですが、この時間帯になると、一人か二人であればなんとかなることが多い。

 小学校側の入口から入った左側、『ン』の字でいうと左下のあたりに座ることができ、ホッピー(400円)と、やっこさん(冷奴)の小(100円)をもらって飲み始めます。

 『ン』の字カウンターの、『ン』の右端あたりには、わが地元の呑兵衛・荒木マタエモンさんの姿も見えます。荒木さんも、都内狭しと飲み歩いていらっしゃいますもんねえ。

「ニコタマ(300円)は、まだ残ってますか?」

 おそるおそる、といった感じで眞寿美さん(=女将)に確認してみると、ラッキーにもまだ残ってました。

ニコタマ 遅い時間に来ると、ニコタマ(=煮込み玉子入り)どころか、普通の煮込み(300円)も売り切れてたりしますもんねえ。

 煮込みとホッピーは「河本」を代表するキラーコンテンツ。これらを食べるために、遠くからでも、大勢の人たちがやってくるのです。かくいう私もそのひとりです。

 すぐに閉店時刻(午後7時)を迎えてお勘定(800円)をすませ、荒木さんと一緒に地下鉄東西線に乗り込みます。

 荒木さんの家と、わが家とは、直線距離で2百メートルほどしか離れていないので、最後までずっと一緒に帰れるのです。とっても心強いことですよね。

 とはいうものの、まだ午後7時過ぎ。まっすぐ家に向かうわけではありません。

 電車の中で相談しながら、本日の2軒めとして選んだ酒場は、ほぼ全品170円のイカ料理で有名な、荻窪の「やきや」です。なにしろ乗り換えることなく、この電車1本で行けますもんね。

 午後8時の「やきや」は、予想通り満員状態。しかしながら、『一番奥のテーブルのところになら、ふたり入れるかもしれない』、ということで奥のテーブルで飲んでいるお客さんたちにギュッと詰めてもらって、なんとか立ち位置を確保することができました。

 いやいや。いつも入口近くで飲んでいるので、はじめてですねえ、この場所。こんな風になってたんだ。

 テーブルと言っても、独立したテーブルがあるわけではなくて、立ち飲みカウンターの一番奥のあたりに、短辺がカウンター内の厨房の端っこにくっついた形で長方形のテーブルがあって、それ以外の3辺で立ち飲むことができるようになっているのです。

 私はホッピー(320円)を、荒木さんはにごり酒(270円)をもらって、改めて乾杯し、料理は自家製塩辛(170円)、もつ煮込み(170円)、げそ揚げ(170円)、漬物(170円)、きざみ穴子(170円)をもらいます。

 なにしろ1品ほぼ170円均一なので、いくらたのんでも安い安い。

 170円じゃないのは、200円の「いかしょうが棒」と、220円の「しめさば」の2品ぐらい。

 その「いかしょうが棒」ももらって1時間半ほど立ち飲んだあと、荻窪駅前からバスに乗って鷺ノ宮さぎのみや駅前へ。

 3軒めは、私の行きつけ、「ペルル」です。午後10時の店内はゆるやかに混み合っている状態で、我われ二人は、入口近くにかろうじて空いていた2席に座り、キープボトルのウイスキーを水割りにして飲み始めます。

 つまみにもらったは、とりハム(400円)とオリビアバケット(500円)。

 名前を聞いただけでは、なんだかわかんないメニューが並んでいるのも、昔からの「ペルル」のスタイルです。『あさぶろ』とか、『パラスパ』とか、いろんな料理がありましたよねえ。

 そんな「ペルル」も閉店時刻(午後11時半)を迎えて、4軒めは、荒木さんの行きつけである「東宝亭」です。

(あれ? こんな店だったかなあ?)

 荒木さんに続いて店内に入るなり、自分の印象に残っている「東宝亭」ではないことに気がつきます。

 店に入る前に『この店に来るのはこれで2度めだ』と、自分では思っていたのです。

 前に来たのは、今から25年前。私がこの地(鷺ノ宮)に引っ越してきたその日のことでした。妹夫婦が引っ越しの手伝いに来てくれたので、荷物がひとしきり片付いたところで、この店で一緒に飲んだのでした。

 なんらかの理由があって、この店を選んだというのではなくて、たまたま駅のすぐ近くで目についたから。男性店主がひとりで切り盛りしているお店でした。

 そのときに受けた印象が、『可もなく不可もなく』といったものだったので、それ以来、これまでの間、再訪問することがなかったのでした。

 ところが今回入ってみると、店はご夫妻と思われるお二人が切り盛りしているし、カウンターの形状も、L字の角がプクンとふくらんだような、ものすごく特徴的な形。メニューも和風のものが多くて、それほど高くなく、なにやら良さそう。平成21(2009)年末に、惜しまれつつ閉店した、このすぐ近くの名店「ほ里乃家」を彷彿ほうふつさせます。

 焼酎の麦茶割り(380円)を飲みながら、「実は……」とその昔話をしてみたところ、

「それはきっと、うちの前のお店だわ。うちは平成5(1993)年に店を始めたので、今年で20年。25年前にはまだなかったもの」と女将さん。

 なるほど、そうだったんですね。ということは、私は25年前の別の店の印象で、それ以来ずっとここに立ち寄っていなかったのか。なんだかもったいないことをしたなあ。

 いやいや荒木さん、今日は長時間おつきあいいただいた上に、最後にこの店に連れてきていただき、本当にありがとうございました。

 「東宝亭」、またじっくりと訪問してみようと思います。

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「やきや」自家製塩辛 / もつ煮込み / げそ揚げ

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「やきや」漬物 / きざみ穴子 / いかしょうが棒

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「ペルル」水割り / とりハム / オリビアバケット

130420j 130420k 130420l
「東宝亭」お通しと麦茶割り / かぼちゃ煮 / 竹の子煮

・「河本」の店情報前回) / 「やきや」の店情報前回) / 「ペルル」の店情報前回) / 「東宝亭」の店情報

《平成25(2013)年4月20日(土)の記録》

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店情報: 居酒屋「東宝亭(とうほうてい)」(鷺ノ宮)

    東宝亭
  • 店名: 東宝亭
  • 電話: 03-3336-8835
  • 住所: 165-0033 東京都中野区若宮3-58-28
  • 営業: (未調査)
  • 場所: 西武新宿線・鷺ノ宮さぎのみや駅の改札(1か所のみ)を出て、左の階段(南口)を下りたら右へ。川沿いの道を進むこと約30m、右手。
  • メモ: 平成5(1993)年創業。変形L字カウンター10席ほどの店内を店主ご夫妻が切り盛り。
    〔飲み物〕サワー(レモン/ウメ/青りんご/ウーロン/麦茶)380、日本酒(神鷹)380、ビール(生/中瓶(アサヒ/キリン/サッポロ))500、サントリー角3,000、いいちこシルエット2,400、雲海2,400、炭酸150、ミネラル150、氷150。
    〔料理〕アジ一夜干250、ハタハタ一夜干300、ギョウザ500、ゲソ塩辛300、さつまあげやき200、ホッケ400、トマト150、ホヤ塩辛500、イワシみりん干200、イカゲソやき300、イカゲソ唐揚350、イカバター焼き550、イカリング揚げ550、イカ丸焼き500、めざし250、マーボとうふ500、ぎんなん550、揚げ出しとうふ450、かき揚げ600、串かつ600、山かけ500、厚揚げ350、大和いも天ぷら500、大和いも千切り400、にんにくホイル焼き(みそ味)300、もつ煮込み500、手羽先1本250、鳥のかわやき3本330、砂ぎも3本330、レバー3本330、シロ3本330、鳥のからあげ550、しらすおろし350、みそ汁(なめこ)250、お茶漬け450、雑炊500、焼きおにぎり2個300、お新香400、湯豆腐450。
    〔黒板メニュー(時季もの等)〕マグロさしみ600、イカさしみ600、タイカブトやき500、イワシ(さしみ/たたき/やき)250、スルメイカさしみ350、はまぐり酒むし450、うなぎ肝やき400、赤なまこポン酢600、カキフライ500、カキなべ550、シシャモやき200、やきそば600。(2013年5月調べ)

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外はカリッ中はトロッ … 国民酒場「じぃえんとるまん新杉田店」(新杉田)

自家製厚揚


 この店の「自家製厚揚あつあげ」(200円)がおいしい!

 厚揚げは、水切りした豆腐を、じっくりと素揚げすればできるという、比較的簡単な料理。

 揚げたての熱々のことろに、鰹節かつおぶしと、刻みネギ、おろし生姜しょうがをトッピングして出してくれるので、これに醤油をサッと回しかけていただきます。

 カリッと揚げたての表面の中は、トロッと軟らかくて熱い豆腐。表面の香ばしさと、内側のやわらかさの対比がたまりません。

 しかも、あっためられた豆腐の味わいがまたいい! どんな酒にでも合いそうですねえ。

 この自家製厚揚の存在、というか、おいしいということを知ったのは昨夜のこと。

 昨夜は、この店を行きつけとしている会社の先輩二人と一緒に、この店にやって来たのでした。

「それぞれが好きなものを注文して、みんなで分けあおう」

 ということで、各自が好きなものを注文する中で、先輩のひとりが注文したのがこの自家製厚揚だったのです。

(へえ、厚揚げか。これまでに注文したことがないなあ。)

 ぐらいにしか思っていなかったのですが、出てきた自家製厚揚を食べてびっくり。できたての厚揚げって、こんなにもおいしかったんですね。

 この自家製厚揚の最大の特長は『できたて』ということにつきます。熱々の間に食べないとダメですね。

 とはいうものの、先輩二人を差し置いて、私だけが急に無口になって食べることに専念するわけにはいきません。幸い、わが家(単身赴任社宅)はこのすぐ近く。

(明日、もう一度、今度はひとりでやって来て、できたてをガツガツと食べてみることにしよう!)

 と心に決めて、今日の再訪となったのでした。

 そして、ひとりでじっくりと食べてみた自家製厚揚は、やっぱりおいしかった。

 たまには人と一緒に来てみるもんですね。自分ひとりでは気づくことができなかった、新たな発見があります。

 今日はまず、大瓶ビール(アサヒスーパードライ、370円)をもらって、しまあじ刺身(300円)と鶏皮ポンズ(150円)でスタート。

 刺身は1品がそれぞれ200円から300円で種類も多い。しまあじの他には、まぐろぶつ(200円)、しめさば(200円)、真あじ(300円)、真いわし(300円)、貝盛り(250円)、まぐろカマトロ(300円)などが並んでいます。ここに来ると、刺身は必ず注文しますね。

 そして鶏皮ポンズ。昨夜、鶏の肝煮(100円)を食べてみたら、これもまたおいしかった。そこで今日は、その系列(なのかな?)の鶏皮にしてみたのでした。これもいいですねえ。もつ好きにはたまんない。(鶏皮は正肉の一部であって、“もつ”ではないのかもしれませんが……。)

(ビールがある間に、もう1品、もつ料理を食べておこう。)

 と注文したのが、豚ハツ塩こしょう焼(200円)。

「量がちょっと少なかったので、150円にしておきますね」

 そうなんだ。ひとりで食べるには十分な量に見えますけどねえ。千切りキャベツ+マヨネーズも、たっぷりと添えられています。

 昨夜の先輩たちは、ふたりとも、私がもつ好きであることを知っていて、「ホルモンも食べようよ」とけしかけてくれました。その結果、ホルモン唐揚(白もつの唐揚、250円)や、白もつピリ辛炒め(300円)といった、もつ料理も食べてみることができたのでした。

 もつ料理専門店ではないので、この店でもつ料理を注文することはなかったのですが、食べてみるとこれまたおいしかった。今日の豚ハツもいいですねえ!

 豚ハツでビールを飲み干して、次なるお酒はゴマ焼酎「紅乙女」(350円)をロックでもらうと、ロックグラスになみなみと注がれます。(焼酎はちゃんと計量して注いでくれるのですが、その量が多いのです。)

 そしていよいよ満を持して注文したのが自家製厚揚(200円)だったんですねえ。

 やっぱり熱いうちにガガガッと食べるのがおいしいですね。

 厚揚げを作るのに、けっこう待つかと思いきや、意外と早く出てきます。作り方に工夫があるのかもしれません。

 自家製厚揚を熱々のうちに食べ終えたあとのつまみには、ぬか漬(150円)をもらいます。

 ぬか漬は、「じぃえんとるまん」名物のキュウリの1本漬け。

 注文を受けてから、表面のぬかを洗い落とし、スライスして出してくれます。うまみ調味料(味の素)をかける、かけないが選べるので、「少なめにかけてください」とお願いしました。

 今日のキュウリは、古漬けっぽい感じで、酸味が強いのが私の好みにピタリと合います。あぁ、焼酎もうまいっ!

 1時間半ほど楽しんで、キャッシュ・オン・デリバリ(品物と交換払い)での支払総額は1,670円でした。どうもごちそうさま。

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しまあじ刺身、鶏皮ポンズ / 豚ハツ塩こしょう焼 / ぬか漬

〔以下は3人で行った、前日の写真です〕
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店の外観 / しめさば、えんがわ、ぶりとろ / 鶏の肝煮

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自家製厚揚 / ホッピー / さんまひらき焼(200円)

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ホルモン唐揚 / 白もつピリ辛炒め / カリカリタコ焼(250円)

店情報前回

《平成25(2013)年8月9日(金)の記録》

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安くてうまい和食の店 … ちょい呑み処「おかやん」(中野)

刺身おまかせ3点盛り


 新進気鋭の人気立ち飲み店「きど藤」をあとに、今日の2軒めは、中野の「おかやん」です。

 「おかやん」がオープンしたのは平成20(2008)年4月のこと。創業5年の若いお店ながら、いつもいっぱいでなかなか入れない人気店です。

 今日は開店直後に到着したので、ゆりちゃんにっきーさんと3人で、すんなりと入ることができました。

 なぜこの店が人気があるか。答えは簡単。値段が安くて美味しいからです。

 つまり、さっきまでいた高円寺の「きど藤」(平成24(2012)年11月創業)と同じ路線の先輩にあたる店なんですね。

 さらにその先輩が北千住の「徳多和良(とくだわら)」ですね。こちらは成17(2005)年9月創業。この店に最初に行ったときも、それは驚いたものでした。

 「きど藤」は、赤羽「いこい」系ですが、「おかやん」「徳多和良」は、立ち飲みながら和風割烹の風情です。

 それぞれ好きな酒を注文しようということで、にっきーさんは黒ホッピー、ゆりちゃんは冷酒、私は「秋鹿」を、ぬる燗でいただきます。

 つまみには、ふき味噌(300円)、菜の花とじゃこのおひたし(350円)、刺身おまかせ3点盛り(600円)をもらいます。刺身の3点は真だこ(愛媛)、ゆでほたるいか(富山)、ぶり(長崎)です。

 ふき味噌のほろ苦さがうまいっ!

 2杯めは広島の「賀茂金秀(かもきんしゅう)」を冷酒の小(120CC)でもらいます。ここのお酒は180CCと120CCが選べるのです。

 つまみはおでん盛り合せ(おまかせ3~4品で500円)を注文。出されたのは、ちくわぶ、高野豆腐、下仁田ねぎ、生わかめです。

 この頃には小さな店内は、もう立ち飲み客で満員状態。さすが人気店です。

 3杯めは愛媛の「寿喜心(すきごごろ)」の冷酒・小。つまみはおでんの牛すじ串(300円)です。

 牛すじを入れると、つゆが濁るということで、東京には牛すじを入れないおでん屋さんが多いのです。しかし! ここ「おかやん」はおでんの鍋を4つぐらい並べて、食材によって煮る鍋を変えることで、濁りなどの問題をクリアしているのでした。このあたりにも、店主の食へのこだわりを感じますね。

 この店の食べ物メニューは、毎日、日付入りで手書きされます。今日、3月17日のメニューは次のとおり。

〔おでん〕盛り合せ3~4品500、玉子100、コンニャク100、ちくわ100、ちくわぶ100、高野豆腐100、つみれ150、厚揚150、金時人参150、生わかめ150、下仁田ねぎ150、白滝200、がんも200、いか下足串200、ごぼう天200、魚すじ200、大根250、ぎょうざ巻250、鶏つくね250、豚の舌下串250、牛すじ串300、つぶ貝串300、かき5個400、はまぐり3個400。
〔お刺身〕おまかせ盛り合せ3点600/4点800/5点1,000、ミンクくじら(遠洋)500、本まぐろ(三重)600、ぶり(長崎)600、平目(千葉)600、とび魚たたき(宮崎)450、真だこ(愛媛)450、やりいか(千葉)450、ゆでほたるいか(富山)400、ほたて(北海道)450、紅ずわい蟹のほぐし(兵庫)450。
〔一品料理〕ぶりみぞれ煮450、浅利と菜の花辛子酢みそ450、たこほたて春菊明太子和え450、まぐろ煮こごり350、長芋と花わさび酢のもの350、小松菜と油揚煮びたし300、鮭とば300、菜の花とじゃこのおひたし350、海鮮納豆450、ふき味噌300、まぐろ山かけ500、蟹共和え500。
〔ごはん〕釜めし200、茶めしのとろろ丼300、焼おにぎりのだし茶漬け350。

 ついでに、飲み物のメニューもご紹介しておきます。

〔飲みもの〕サッポロ黒ラベル樽生中ジョッキ(400CC)400/小グラス(300CC)300、サッポロラガー中びん500、日本酒(約10種類、冷酒・常温・燗)180CC 500~/120CC 400~、焼酎(約15種類、芋・麦・米・黒糖・泡盛・甲類)100CC 400~、果実酒・リキュール 100CC 450~、ホッピーセット(白・黒)400/追加中200、ウーロンハイ・緑茶ハイ・酎ハイ・レモンハイ・しそハイ・紅茶ハイ 各300、トマト酎450、角ハイボール400。

 これらはすべて税抜き価格。消費税は外税で、お勘定が2,000円未満であれば一律50円。以降、2,000円台なら100円、3,000円台なら150円、4,000円台なら200円、……、と1,000円刻みで消費税が50円ずつアップしていく仕組みです。

 午後6時半過ぎまで、2時間半も立ち飲んで、今日のお勘定は3人で7,200円(ひとりあたり2,400円)でした。どうもごちそうさま。

 中野駅で解散し、私はそのまま横浜の単身赴任社宅に向かうため、新宿で湘南新宿ラインに乗り換え。本来ならば横浜駅で根岸線に乗り換えるところを、そのままやり過ごして大船へ。大船駅構内の「大船軒」で、かき揚げ天玉子そば(410円)をいただいてシメとします。甘~い汁が、溶いた玉子とよく合うこと。ときどき食べたくなる天玉そばなのでした。

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ふき味噌 / 菜の花とじゃこのおひたし / 「寿喜心」冷酒

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おでん盛り合せ / 牛すじ串(おでん) / 「大船軒」かき揚げ天玉子そば

店情報前回

《平成25(2013)年3月17日(日)の記録》

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土曜の野毛に驚いた! … 「ホッピー仙人(ほっぴいせんにん)」(桜木町)

ホッピー仙人


 土曜日の今日は、昼過ぎ(午後1時半ごろ)に単身赴任社宅を出発して横須賀に向かい、

 「相模屋」から「中央酒場」へとハシゴしたあと、再び京急本線に乗り込んで日ノ出町へ。土曜日の野毛のげの状況を探りつつ、最後は野毛でシメようと思っているのです。

 日ノ出町駅前の大きな横断歩道を渡って、大通りに沿って大岡川を渡る橋の方向へと進むと、左手の路地に見えるのが台湾料理の「第一亭」です。

 これまでも人気があった「第一亭」ですが、先日の「孤独のグルメ」の放映以来、その人気に拍車がかかってもう大変。土曜日の午後6時半過ぎというこの時間帯にも、店の前には10人ほどの待ち行列ができています。

 その行列を見ながら橋を渡り、長者町の大衆酒場「栄屋酒場」を外からのぞきます。

 う~む。ここも予想どおりお客さんがいっぱいですが、ちょうど2人組の客が出てきたところで、入口すぐ右手の4人卓がポツンと空いている状態。そこに入れるんだけどなあ。

 横須賀でけっこう飲み食いしてきたので、飲むのも食べるのも、もうちょっとだけでいい感じ。そんな状況で人気店の1卓を占拠しちゃうというのもなあ……。

 「栄屋酒場」は新鮮な魚介類が、リーズナブルな値段で食べられることで人気の大衆酒場。それに合わせる日本酒もいい品ぞろえです。ここにはやっぱり1軒めとしてやって来ないとダメだよなあ。残念ですが次の機会といたしましょう。

 大通りを渡って福富町に入り、界隈の飲食店を見て歩きます。このあたりにも老舗が多いんですよねえ。

 バー「クライスラー」の通りで左に折れて、宮川橋を渡ると、都橋みやこばし商店街です。

 階段を上って、2階にある「ホッピー仙人」に到着したのは開店時刻の午後7時ジャスト。

 さすがに開店と同時に入っている先客は3人ほど。L字カウンターの手前側、短辺の一角に腰を下ろして、瓶の白ホッピー(500円)を注文すると、続々とお客さんがやってきて、あっという間にカウンターは満席です。

 すごいっ。ほんの2分ほどのできごとだ。

 その後もお客さんが入ってきて、みんなにホッピーがいきわたるころには、カウンタの後ろ側にはずらりと立ち飲みのお客さんたちが並んでいます。

 この光景がもう「ホッピー仙人」の標準的な姿になっているのです。

 そんなわけで、同じ場所を共有するみなさんたちと1時間近く楽しんで、今日のお勘定は500円。

(ごめんね仙人、いつも2軒目以降に来るので、1杯か2杯しか飲めなくて…。)

 「ホッピー仙人」を出て、もう一度、「第一亭」を見に行ってみると、なんと午後8時過ぎなのに、もう売り切れ閉店!(通常は午後10時半がラストオーダーなのに!)

 こりゃ本当にえらいことになってますねえ。

 それではと向かった「福田フライ」も、やっぱりこの時間で売り切れ閉店。車を取りに行こうとしているおばちゃんと、駐車場のところでばったりと会うことができて、ご挨拶だけさせてもらいました。

 う~む。土曜日の野毛は、平日にも増してものすごい状態だったんですねえ。改めてびっくりいたしました。

・「ホッピー仙人」の店情報前回

《平成25(2013)年7月20日(土)の記録》

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人気沸騰の立ち飲み店 … 立呑み「きど藤(きどふじ)」(高円寺)

ハムキャベツ


ゆりちゃんから、高円寺に昼から飲める素敵な立ち飲み屋があるというお誘いをいただきました。今度の日曜日にいかがでしょうか』

 というメールを酒友・にっきーさんからいただいて、午後2時に高円寺駅改札口で待ち合わせて向かったのは、高円寺中通り商店街の小さな路地にある、立呑み「きど藤」です。

 おぉ~、こんな時間にもかかわらず店内はお客でいっぱい。ゆるやかに(=間隔をあけて立って)8割ほどの入りでしょうか。すごいなあ。

 店内は、うなぎの寝床のように細長い造り。左手に10人ほど立てる直線カウンターがあって、その中が厨房。店の奥には立ち飲みテーブルが2卓あって、8人ぐらい立てるでしょうか。

 昨年11月にオープンしたそうですが、すでに大人気の立ち飲み店なんだそうです。

 若い客が多いのが高円寺らしいですねえ。カップルも多いし、女性客も多い。

 まずは瓶ビール(サッポロラガー中瓶、390円)を2本もらって3人で乾杯。

 つまみはカブミソ(110円)、ハムキャベツ(150円)、アジたたき(180円)をもらいます。

 どうですか、この値段!。

 すらりとならぶ料理のメニューは定番の品が約50種。さらに今日のメニュー10種ほどが黒板に書きだされています。

 もっとも安いのが100円の落花生で、それ以外も100円台のメニューがほとんど。200円超えの、この店では高級料理なのは、ホタテ刺し(230円)、インドカレー(250円)、ふぐ唐揚げ(250円)、てっぴ(ふぐ皮ポン酢、350円)の4種のみ。

 しかも、この値段にもかかわらず、多くの料理を、注文を受けてから作るのが素晴らしい。クオリティも高いぞ!

 店は若い男性二人で切り盛りしていて、料理もすべて彼らが作ります。

 メニューに、渋谷「富士屋本店」風のハムキャベツ(150円)があったり、荻窪「「やきや」風のイカミミ刺し(180円)があったり、野方「「秋元屋」風のカシラあぶら(2本180)があったりするのも面白い。

 店を切り盛りするお二人が、大衆酒場好きであることがよくわかります。

 他の店の『いいとこ取り』は、呑兵衛にとっては大歓迎。あちこちいかなくても、ここ1軒で、いろんな名物が楽しめるんですからねえ。

 瓶ビール2本のあとは、各自の好きなお酒にチェンジ。私は焼酎のトマト割り(270円)をいただきます。

 飲み物のほうも、ホッピーが350円(なか190円、そと160円)、ウーロン割りやお茶割りなどが230円、チューハイは250円、サワー類が270円、日本酒(松竹梅)が230円、ワインが250円と、これまた安い。

 支払いは品物と引き換え払い(キャッシュ・オン・デリバリー)。カウンター上にお金を置いておくと、そこから代金を取って、代わりにおつりを置いてくれます。

 午後4時前まで、2時間近く立ち飲んで、お勘定は3人で3,000円(ひとり当たり1,000円)ほどでした。どうもごちそうさま。

 安いけれどもクオリティは高い。開店4か月で「超」が付くほどの人気店になっているのも十分にうなずけるお店でした。この先まだまだ人気が上がっていきそうですよ。

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立呑み「きど藤」 / カブミソと瓶ビール / アジたたき

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こんにゃくピリ辛炒め / タコ唐揚げ / ヨーグルト割り、トマト割り

店情報

《平成25(2013)年3月17日(日)の記録》

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店情報: 立呑み「きど藤(きどふじ)」(高円寺)

    きど藤
  • 店名: 立呑み「きど藤」
  • 電話: 03-6312-5373
  • 住所: 166-0002 東京都杉並区高円寺北3-3-9
  • 営業: 11:00-23:00、不定休(休みの情報などは公式ツイッターにて)
  • 場所: JR中央線・高円寺駅北口を出て左(阿佐ヶ谷・荻窪方面)へ進み、信号横断歩道を渡って、道なりに高円寺中通り商店街を進む。左手のセブンイレブン、沖縄料理の「抱瓶(だちびん)」を過ぎ、右手の「ヤシロ食堂」を過ぎたら、左折して小さな路地に入ると、少し先左手。高円寺駅からの全行程は約250m、徒歩約5分。
  • メモ: 平成24(2012)年11月15日オープン。カウンターに10人ほど、奥のテーブルに8人ほど、合わせて18人ほど入れる立ち飲み屋。
    〔つまみ〕イカ刺し180、ミミ刺し180、ホタテ刺し230、ホッキ貝刺し180、炙り〆サバ180、鮭カマ焼き180、子持ちシシャモ130、ゲソ焼き150、いわし丸干し150、ふぐ一夜干し250、うなぎ肝焼き130、海老天150、キス天150、ちくわ天130、インドカレー250+パン50、ポテサラ140、ハムキャベツ150、おしんこ130、セロリの浅づけ130、もやしナムル110、カブミソ110、白菜キムチ130、奴(やっこ)130、青唐奴150、落花生100、ゲソワサ150、子持ちめかぶ150、塩辛130、アン肝150、てっぴ(ふぐ皮ポン酢)350、松前漬150、クリームチーズ奴150、板わさ130、梅干しキムチ110、カニグラタン180、合鴨パストラミ150、ふぐ唐揚げ250、アジフライ150、揚げポテト130、揚げニンニク串2本150、カシラあぶら2本180、里芋コロッケ150、焼きしいたけ130、焼き厚揚げ130、銀杏150、納豆揚げ焼き150、春巻き150、マヨネーズ30など。これ以外に今日の魚介類や今日のオススメが黒板に書きだされる。
    〔飲物〕生ビール中390・小310、瓶ビール赤星390、チューハイ250、レモンサワー270、グレープフルーツサワー270、青リンゴサワー270、バイスサワー310、カミナリハイボール290、ハイッピー310(なか190、そと150、梅干し50、シークァーサー30)、ホイス350、ホッピー(白・黒)350(なか190、そと160)、トリスハイボール230、ワイン250、松竹梅230、一刻者(芋)350、よかいち(麦)330、梅酒270、モヒカン娘370、ウーロン割り230、お茶割り230、コーン茶割り230、トマト割り270、ヨーグルト割り270、コーラ200など。(2013年3月調べ)

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新しいカメラで初撮影 … 「はまや食堂(はまやしょくどう)」(杉田)

山菜(ふき)煮付け


 山菜(ふき)煮付けの色合いがものすごく美味しそうだ。

 昨日(日曜日)、都内の自宅から横浜の単身赴任社宅へと向かう道すがら、新宿で途中下車して新しいカメラを購入。今日はその初使用(初撮影)のために「はまや食堂」へとやってきました。

 週のはじめの月曜日は、できるだけ休肝日にするようにしてるんだけど、飲んでる状態でのカメラの使い勝手を知るためには、やっぱり飲むしかないよなあ。

 こじつけのような自分への言い訳をしながら、大瓶ビール(480円)をもらって、特別定食(980円)は「ごはんは小(-20円)で、後からお願いします」と注文。こうしておくと、おかずだけを順番に出してくれるので、お酒が飲みやすいのです。

 お通し(サービス)の枝豆をつまみながらビールを飲んでいるところへ、まず出てきたのが冒頭の山菜(ふき)煮付けです。

 ほんわかと湯気が上がる熱々のところを、新しいカメラで撮影。いい感じのピントの合い方、いい感じの発色ですね。

 最初にデジカメを買ったのは平成18(2006)年の春。飲み仲間のブロガーたち数人が使っていたLUMIX FX10というコンパクト・デジカメでした。

 とても気に入って使っていたのですが、家族もデジカメが欲しいというので、2年後の平成20(2008)年の春に、同じLUMIXのFX35を購入して、新しいほう(FX35)を私が使い、古いほう(FX10)を家族が使うことになりました。

 それいらい今まで、5年間、このカメラを使い続けてきたのですが、暗いシーンに弱いのがどうしても気になるようになって、ついに今回、買い替えることにしたのでした。

 そんなわけで、新しいカメラに求めるものは『暗さに強い』ということ。

 いろいろと検討した結果、たどりついたのがNikonのCOOLPIX P330というコンパクト・デジカメでした。(現在の実売価格は26,000円ほど)

 このカメラ、レンズの明るさを示す指標である開放F値エフちがF1.8。これまで使っていたカメラがF2.8。明るさは、この数値の2乗で効いてくるので、これまでのカメラの2.4倍ほど明るくなった(=暗いところに強くなった)ということですね。

 続いて、本日の特別定食の主菜であるサバ焼きと、もう1つの副菜である冷奴が出されます。サバの皮が、カリッといかにも香ばしそうに焼けていておいしそう。

 ここ「はまや食堂」は定食屋さんだけあって、照明もけっこう明るいので、前のカメラでも十分きれいに映ります。冷奴の白が、飛ばずにきちんと映るのもいいですね。

 父親がカメラ好きだったこともあって、カメラには小さなころから慣れ親しんでいました。初めて自分専用のカメラを買ってもらったのは、高校で写真部に入ったとき。Nikon F2という、かなり高級な一眼レフでした。(本当は父親自身が欲しかったのかも!)

 それから40年近いときを経て、今回またNikonのカメラを手に入れたってことですね。

 LUMIXよりちょっと大きい上に、レンズの基部や上部のダイヤルなどが出っ張ってるのが残念ですが、それでもワイシャツの胸ポケットにすっと入るサイズなので、特に問題はないかな。

 日本酒(秋田の「爛漫らんまん」の小さいの(1合280円)を、ぬる燗でもらっておかずを完食したあと、小ライスセット(小ライス、みそ汁、お新香)を出してもらってシメ

 最後に特別定食に付くフルーツ(今日はパイナップル2切れ)をいただいて、1時間半ほどの『大衆酒場のフルコース』。お勘定は1,720円でした。どうもごちそうさま。

 新しいカメラも、初日からまったく問題なく使えて良かった良かった。2週間もあれば、すっかりなじめそうです。今度は暗いところにもチャレンジしてみなきゃね。

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サバ焼き / 冷奴 / 小ライスセット

店情報前回

《平成25(2013)年8月5日(月)の記録》

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でっかい真鯛は愛媛産 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

でっかい真鯛は愛媛産


 金曜、午後10時の「竹よし」は、仕事帰りのグループ客が多くて大にぎわい。

 店主は先客たちの料理の準備に大忙しの様子なので、ひとまず「菊正宗」の燗酒(350円)と、チクちゃんが準備することができる、うど酢みそ(350円)を注文します。

 チクちゃんは、金曜日に「竹よし」を手伝っている女性で、ブログ「竹よし便り。」の管理人でもあります。

 ここ「竹よし」は魚料理が自慢のお店。その魚料理は店主が一人で準備するので、大量に注文が入っているときは、けっこう時間がかかったりします。

 そこで常連さんたちは、手伝いの女性が準備できる料理を注文して、それをチビチビとつまみながら店主の手が空くのをゆっくりと待つのでした。

 自家製しおから(350円)や、山いも千切り(350円)、もずく(300円)、酒盗しゅとうとクリームチーズ(450円)なんかが、手伝っている女性に出してもらえる品々です。

 燗酒をおかわりして、まだ忙しそうなので、酒盗とクリームチーズ(450円)も追加注文。酒盗だけでも、クリームチーズだけでも、十分につまみとしておいしいんだけど、両者が組み合わさると、さらにすばらしいつまみになります。家でも簡単にできるつまみなので、ぜひお試しあれ。

「今日は大きい真鯛が入ってるよ」

 ということで、チクちゃんが持ち上げて見せてくれたのが冒頭の写真。チクちゃんの幅よりも大きい真鯛は、愛媛県産(愛南漁協のもの)。

 愛媛もそうですが、瀬戸内海沿岸では真鯛はとても好まれます。

 呉にいたときに、真鯛の刺身がものすごく好きなおじいさんがいた。このおじいさんとは、酒場でしか出会わないんだけれど、いつも必ず真鯛の刺身と、「白牡丹はくぼたん」の熱燗を注文するのです。

 「白牡丹」は、あま口が多い広島の酒の中でも、群を抜いて甘いお酒。それをチンチンの熱燗にして、お茶やお吸物をすするように飲むのが、呉の呑ん兵衛たちの好み。私も呉にいる間にすっかりこの飲み方にはまりました。

 そしてその「白牡丹」のいい相方あいかたになるのが、キリッとよく冷えた真鯛の刺身や真ダコの刺身といった、瀬戸内の淡白な魚介類。

 淡白と言っても、味がないという意味ではない。パッと口に含んだ瞬間の食感が淡白なだけで、噛むにつれ、そこはかとない旨みが広がってくる。これが瀬戸内海の白身系の魚(タコも含む)のすばらしさなんですね。

 で、そのおじいさん。真鯛の刺身をつまみに、とてもうまそうに燗酒をすすります。

 ものすごく甘い「白牡丹」なのに、刺身との相性は抜群。むしろその甘さがいいのです。(これは、醤油との組み合わせにもよるようです。)

 ときどき思い出したようにヨヨヨヨ、ヨヨヨと箸先を震わせながら箸をのばし、ヨッと刺身をひと切れつまみ、わさび醤油につけて、またヨヨヨ、ヨヨヨヨと震わせながら口まで持ってくる。

 そのひと切れを、いとおしそうに、美味しそうに、ゆっくりと味わいながら食べるのです。

 そしてまた、思い出したようにゆっくりと燗酒をすする。

 このおじいさんの周りだけ、みんなの4分の1ぐらいの時間の流れ方です。

 最終的にはこの真鯛の刺身1人前(8切れほど)だけで、「白牡丹」の燗酒を2本(2合)ほど空けて、「ごちそうさん」と幸せそうに帰っていく。

 『自分がもうちょっと年を取って、ほんの少ししかお酒が飲めなくなったとしたら、こんな飲み方をしたいなあ』

 と思えるような豊かな飲み方に、こっちまで笑顔になったものでした。

 さあ、店主の手も空いたようだ。

「燗酒のおかわりと、刺身盛り合わせを小(650円)でお願いします」

 満を持して刺身の小盛りを注文。

 でもねえ。鮮度あふれる、つややかな刺身が出てくると、くだんのおじいさんのようにめておくことはできず、すぐにバクバクと食べちゃうんですよねえ。まだまだ修行が足りません。

 最後はすぐ近くにある、博多ラーメンの「ばりこて」で、味噌ずり(280円)をもらってお茶ハイ(350円)を飲んだあと、ばりかたの博多ラーメン(600円)で〆。

 あぁ。今週もまた、とっても幸せな金曜日だ。

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うど酢味噌 / 酒盗とクリームチーズ / 刺身(小)盛り合わせ

130412j 130412k 130412l
大きなボラ / 小さなノドグロ / 「ばりこて」の博多ラーメン

店情報前回記事

《平成25(2013)年4月12日(金)の記録》

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ところてんをつまみに … 「成田屋酒店(なりたやさけてん)」(上大岡)

ところてん


『今日は「鳥佳」で焼き鳥を食べよう』

 と思い立って、上大岡へとやってきました。でもその前に、ちょっと1杯、のどを潤していきましょうかね。

 スッと入ったのは「成田屋酒店」。

 店名からもわかるとおり、ここは普通の酒屋なんだけど、その片隅に立ち飲みコーナーが設けられていて、安い値段で酒食を楽しむことができるのです。

 立ち飲みコーナーは、店をズドンと貫く直線カウンターのみ。客はみんな、カウンターに正対し、同じ方向に向かって立ちます。

 この時間(平日の午後7時過ぎ)の先客は7~8人ほど。ちょっと詰めれば20人ぐらいは入ろうかという長いカウンターなので、7~8人だと『かなりゆったり』といった感じです。

「キリンラガーの中瓶(310円)をお願いします」

 ひとりで店を切り盛りしている女将さんにそう注文しておいて、つまみを選びます。

 おろっ? 「つけもの」の札がすべて(といっても4枚ほど)裏返っている。

「つけものは売り切れ?」

 私が入るちょっと前に、先に店内に入った男性客から女将さんに質問が飛びます。

「そうなんです。今日はもう何も残ってないんですよ」と女将さん。

 いつもならば、カブや白菜、大根などのぬか漬けが選べる「つけもの」は、この店の一番人気。なにしろ丸皿にこんもりと山盛りの1人前が50円ですもんねえ。

 みんな、この店でモリモリと野菜を食べていくのです。

 この店は8時閉店なので、あと1時間もない。どんどん売り切れても、最後の最後に白菜の漬物が残ってたりすることもあるんですが、今日は白菜も売り切れちゃったんですね。

「じゃ、タクアンとニンニク」とさっきの男性客。

「タクアンはいくつにする?」と女将さん。

「え~と、2つ!」

 この注文。「成田屋酒店」ならではですよねえ。

 つけもの(ぬか漬け)は1皿山盛りが50円ですが、タクアンは1切れが10円。自分のほしい数だけ、爪楊枝つまようじに突き刺して手渡してくれるんです。

 ニンニク醤油漬は、1皿5個で50円。これも計算上は1個あたり10円ですが、こちらは5個が1セットです。

『そうか、今日はつけものはないのか』

 と私も改めて他のつまみを探します。すると、他のつまみメニューからはちょっと離れたところに、

「ところてん入荷しました」

 と書かれた張り紙を発見。さっそくその「ところてん」(120円)を注文すると、女将さんが、冷酒などを並べている冷蔵陳列ケースから取り出したのは、四角い透明なプラスチックカップのところてん。

 ふたをピーッとはぎ取り、水を捨て、添付されているポン酢醤油と乾燥青のり、練りガラシを入れると、

「かき混ぜて食べてくださいね」

 と言いながら、塗箸ぬりばしと一緒に出してくれます。

 ところてん丸ごと1パック。けっこうボリュームフルだぞ、これは!

 最初の飲み物と、最初のつまみが出たところで、キャッシュ・オン・デリバリー(商品と引き換え払い)でのお勘定。女将さんは、カウンター上に私が置いた千円札を取り、かわりに570円のお釣りを置いてくれます。

 私のあとに入ってきた、右どなりの男性客も、つまみには「ところてん」を選択。飲み物は冷酒をもらっています。

 冷蔵陳列ケースに並ぶ冷酒は3~4種類。100円台、200円台の飲み物がほとんどのこの店にあっては、冷酒はけっこう高級な感じがしますが、それでも純米吟醸の300ml瓶が380円ぐらいですからねえ。他の店と比べると、うんと安い。

 飲み物で人気があるのは、「焼酎半分」の様子。

 焼酎(甲類25度)は、1杯200mlが190円、半分だと100mlが110円で出されます。

 これに炭酸(60円)やウーロン茶(90円)、サワーの素(100円)、トマトジュース(110円)などをもらって、割って飲むのが定番のようです。

 焼酎は100mlでも、けっこう効きますもんね。

 のども潤ったところで、30分ほどで「成田屋酒店」を切り上げて、一路「鳥佳」へ。

 あれ? 明かりがついてないぞ。

 近寄ってみるとなんと「6月10日(月)から16日(日)まで早めの夏休み」という張り紙。

 ガ~ン。ちゃんとネット情報を下調べしてから来ればよかったなあ。残念。

天玉そば しかたなく、上大岡駅フードコートの「蕎麦丸そばまる」で、野菜かき揚げ天そば(420円)+生卵(50円)をいただいて、本日の〆とします。熱々の汁にサッと固まる玉子の白身。この甘~いツユが「蕎麦丸」ですねえ。

 「成田屋酒店」と「蕎麦丸」の2軒を回って、本日の総支払額は900円でした。

・「成田屋酒店」の店情報前回

《平成25(2013)年6月12日(水)の記録》

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春ならではの初カツオ … 活魚・うなぎ「鳥八(とりはち)」(都立家政)

初カツオたたき


 4年ぶり。「鳥八」です。

 店名に『鳥』という字が付いているけど、実は活魚が充実しているというところは呉の『とり屋』と呼ばれる焼き鳥屋と似てます。

 呉の『とり屋』は、焼き鳥屋なのに店内に生簀いけすがあって、瀬戸内海の活魚を食べることができる。「鳥好」とか「三とり」、「鳥八」などと、その店名に『鳥』や『とり』が付いている店が多いので、総称して『とり屋』と呼ばれるようになったのです。

 ここ、都立家政の「鳥八」は、呉とは縁もゆかりもないけれど、呉の『とり屋』と同じような店名で、呉の『とり屋』と同じように活魚も焼き鳥も食べることができるんですねえ。店内に生簀はありませんが。

 店内はL字カウンター8席と、小上がりに8人ほど座れる座卓。この店内を店主夫妻が二人で切り盛りします。

 そのカウンター席の真ん中あたりに座り、まずは瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶、500円)を注文すると、お通しとして出されたのは、砂肝の小鉢。いきなり呑兵衛好みするお通しで、うれしいですねえ。

 まずは1杯、ビールでのどを潤してから、おもむろに背後の壁にかけられている黒板メニューを確認します。

「初カツオのたたき(880円)と天まめ(600円)をください」

 砂肝をつまみながらビールを飲んでいるとこへ出されたのは、ゆでたて熱々の天まめです。1個1個、豆の頭の固い部分を切り落としてくれてるのが、いかにも「鳥八」らしいですね。店主はとにかく仕事がていねいなのです。

 あぁ、ホクホクとうまい。

 この店に最初にやってきたのは今から12年前、平成13(2001)年の秋のことでした。うちの近所の、かかりつけ内科医の先生に、「とっておきの内緒のお店」と紹介していただいたのでした。

 当時は我が家のすぐ近くの、まるであばら家のような(失礼!)店で営業していたのです。ガタピシと開けにくい引き戸を開けて店内に入ると、外観とはうって変わってりんとした空気。いつも生花が飾ってあって、すばらしい海の幸、山の幸をリーズナブルに楽しむことができる。

『こんな店が、うちのすぐ近くにあったんだ!』と驚いたものでした。

 店主ご夫妻は、赤坂の飲食店で働いたあと、38年ほど前(昭和50年頃)に独立して「鳥八」を開店。店名のとおり、もともとは焼き鳥屋だったのですが、魚好きの店主(新潟出身)が魚を釣ってきたり、おかみさん(岡山出身)が田舎から野菜を送ってもらったりするうちに、自然と今のように、魚も野菜も出すようなお店になっていったのだそうです。

 そして平成21(2009)年、現在の場所に移転して、ピッカピカの新築店舗としての営業を始めたのでした。

 現在の店の看板や暖簾のれんには『活魚・うなぎ』としるされています。

 うなぎは愛知産で、蒲焼(大)が2,400円、うな重(大)が肝吸い、お新香付きで2,800円。魚介類は日々の仕入れによりますが、生本まぐろ刺(1,000円)、ミンククジラ刺

1,000円)、活まだこ刺(850円)、赤貝刺(850円)といったところ。

 さあ! 目の前で店主が造ってくれていた初カツオのたたき(880円)が出てきましたよ。

 見事なカツオの上に、たっぷりとトッピングされているのは、おろしニンニクに、スライスした玉ねぎ、そして刻みネギです。

 ど~れどれ。

 っくぅ~~~っ。これはうまいっ!

 ニンニクがよく効いていて、鮮烈ですねえ。

「すみません。燗酒(菊正宗、360円)をお願いします」

 この初ガツオには、やっぱり燗酒ですよねえ。

「これも食べてみてください」

 そう言いながら出してくれたのは「ニシンの木の芽漬け」。

 そう! このニシンの木の芽漬けも、さっき黒板を見ていて気になっていた一品。初カツオのたたきを食べ終わったら注文しようかと思っていた品でした。

 ああ。これもいいなあ。鼻の奥からフッと抜ける木の芽の香りがたまらない。

 今日のニシンの木の芽漬けは、漬けてから二日目のもの。この季節によく作り、よく出る、自慢の一品なんだそうです。

 これはもう、燗酒をおかわりするしかない。爆発的に日本酒に合うさかなです。

 1時間半ほどの滞在。今日のお勘定は3,000円でした。どうもごちそうさま。

(この訪問記は今年4月12日のものです。ご紹介のタイミングがすっかり遅れていて申しわけありません。「鳥八」を訪問される場合には、今の時季ならではの旬の肴をお楽しみください。)

130412a 130412b 130412c
「鳥八」 / お通し(砂肝)と瓶ビール / 天まめ

130412d 130412e 130412f
初カツオたたき / ニシンの木の芽漬け / 燗酒(中身は菊正宗)

店情報前回

《平成25(2013)年4月12日(金)の記録》

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今季初めてのしこ刺し … 「中央酒場(ちゅうおうさかば)」(横須賀中央)

しこ刺しとホッピー


 やっと、やっと、やっと、しこ刺し(450円)にめぐり会えました。

 『しこ』というのはカタクチイワシのこと。

 この魚、大昔から全国各地で食べられていたので、地方によっていろんな呼び方をされるらしいのです。

 『しこ』というのは横須賀方面(横浜もかな?)の呼び方。広島や呉だと『小いわし』、松山だと『ほおたれ』です。

 先日、出張で呉に行ったのは6月21日のことでした。

 広島湾での小いわり漁が解禁となるのは、毎年6月10日ごろのこと。豊漁だった前年を上回るほどの水揚げになっているということを聞いて、それはそれは楽しみにしながら呉に向かったものでした。

 ところが!

 呉に行った当日(金曜日)の宴席の場では小イワシは登場せず、翌日(土曜日)行った「森田食堂」「「くわだ食堂」にも小イワシはありません。(「森田食堂」定番の名物料理・小イワシ煮付け(300円)はいつものようにあったんですけどね。)

 その日の夕方、『ここになら絶対にあるだろう!』と満を持して向かったのは「魚菜や」。

「昨日(金曜日)は小イワシの刺身がいっぱいあったけど、今日はないんよ。天ぷらはあるけどね」

 ガビーン。ここにもありませんでしたか。でもいただいた小イワシ天は、とってもおいしかったです。

 最終日(日曜日)、『ここはどうだ』と入った「寿食堂」にも小イワシはなくて、代わりに普通の真イワシ煮付け(2尾1皿400円)をいただいて、泣く泣く横浜へと戻ったのでした。

(今にして思えば、もしかすると広島駅近くの「源蔵本店」になら小イワシ刺身もあったかもなあ。)

 それ以来、横浜で飲むときもメニューに『しこ刺し』の文字がないかどうか、いろんな店で確認していたのですが、どうしても出会えない。

 それならばと、しこ刺しが名物料理のひとつである、ここ「中央酒場」にも繰り出して来たのですが、なんと売り切れ。(そのときのブログ記事はこちら。)

 その日は金曜日で、「中央酒場」に到着したのは、かなり遅めの午後8時。いろんなものが売り切れていても不思議ではない時間帯ですよね。

 その反省も踏まえて、今日(土曜日)は午後3時過ぎに店に到着。

「しこ刺し、ありますか?!」

 カウンター席の一角に腰を下ろしながら、おしぼりを出してくれるおねえさんに、勢い込んで確認します。

「ありますよ」とにっこり笑顔のおねえさん。ああ、よかった。

「じゃ、しこ刺し(450円)とホッピー(450円)をお願いします」

 やったよ。あったよ。今シーズンはもう、しこ刺し(=小イワシ刺)は食べられないのかと、半ばあきらめていただけに、嬉しさもまたひとしおです。

 呉で出される小イワシは、刺身のようにお皿に盛られて、それを醤油皿の生姜醤油につけていただきます。こちら横須賀では、ちょっと深めの丸皿にもられ、刻みネギ(白ネギ)と、おろし生姜がトッピングされています。ここに醤油を回しかけて、グリグリッとかき混ぜていただくんですね。

 ックゥ~ッ、うまいっ! いいぞ、しこ刺し!

 昔から「七度洗えば鯛の味」と言われるカタクチイワシですが、やっぱりこれにはこれの味がある。鯛とは明らかに違う路線でうまいと思います。

 横須賀の『しこ』、呉の『小いわし』の他にも、横須賀と呉には、似ている食べ物がある。横須賀の『しったか』、呉の『つぶ』。磯の岩場にいる小さな巻貝ですね。横須賀の『地ダコ』、呉の『地ダコ』。焼き鳥屋さんが多いのも似てるかな。

 おいしそうなものはすぐに伝染する。右どなりの客も、左どなりの客も、それぞれしこ刺しを注文し、左どなりの人のしこ刺しを見て、さらにその左どなりの人もしこ刺しを注文。さらに後ろのテーブルのカップルもしこ刺しです。カウンターに並ぶ4人の前に、それぞれしこ刺しがあるというのも、いい風景ですねえ。

 なにしろしこ刺しは、ここ「中央酒場」の名物のひとつ。すぐに売り切れてしまうので、あるとわかると、みんながどんどん注文するのです。

 しこ刺しを食べ終えたところで、1杯めのホッピーも終了。続いては、ぬる燗の日本酒(400円)をもらって、しこ天(450円)と、それを待つ間にお新香(300円)も注文します。

 燗酒は、今の時季、ぬる燗が標準設定のようで、あっという間に出てきました。白地に『中央酒場』と大書された徳利がいい。ここに来ると、いつもホッピーを注文してましたが、日本酒もいいですねえ!

 お新香は野沢菜、大根、ニンジン、キュウリの盛り合せ。予想どおり、ぬる燗との相性は抜群です。

 ややあって出されたしこ天は、しこを、玉ねぎやニンジンとともにかき揚げにしたもの。天つゆをつけていただきます。「太田屋」のしこ天(450円)も、ネギと一緒にかき揚げにしたものでした。横須賀のしこ天は、かき揚げスタイルが標準形なのでしょうか。

 ちなみに呉・広島の小イワシ天は、頭と内臓を取った小イワシを、そのままの形で、1尾ずつ天ぷらにするのが標準形です。

 でも横須賀のかき揚げスタイルのしこ天もなかなかいい。試してみたらおもしろいかもしれませんよ。>呉のみなさん

 午後5時まで、2時間弱の滞在。今日のお勘定は2,050円でした。どうもごちそうさま。

130720d 130720e 130720f
「中央酒場」 / ホッピー / しこ刺身

130720g 130720h 130720i
日本酒ぬる燗 / お新香 / しこ天ぷら

店情報前回

《平成25(2013)年7月20日(土)の記録》

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うな重で夏休みに突入 … 「まるます家(まるますや)」(赤羽)

うな重


 今日から今週末まで5日間の夏休み。横浜の単身赴任社宅でゆっくりと目覚めて、朝食も取らずに一路、赤羽へ。単身赴任社宅のある横浜市磯子区から赤羽までは、JR京浜東北線1本。1時間20分ほどで到着します。(横浜から湘南新宿ラインに乗り換えると、10分ほど短縮できます。)

 目指す「まるます家」に到着したのは午前10時30分。「まるます家」の開店時刻は朝9時なので、すでに2~3回転めに入ったぐらいでしょうか。

 とは言うものの、さすがは平日の午前中。店内はゆるやかに7~8割り程度の入りといったところ。(それでも7~8割りもお客が入っているのがすごいっ! しかもほとんどの客が飲んでいる!)

 まったく並ぶこともなくスッと店内に入り、カウンターの一角に腰を下ろします。

 すぐに紙パックおしぼり(平形)を出してくれるおねえさんに、

「大瓶のビールと、うな重を、ごはん少なめでお願いします」

 と注文。おとといのうちから、夏休み最初の食事は「まるます家」のうな重にしようと決めていたのです。

 一昨日、7月22日(月)は、今年最初の土用どよううしの日。しかしながら、単身赴任社宅の近くで、安くておいしいうなぎが食べられる店をまだ発見できていません。『それならば明後日までガマンして、夏休みの最初の食事を「まるます家」のうな重にしよう』と決めたのでした。

 いつもは、うなぎの大きさによって、鶴重(1,500円)、亀重(1,700円)、特上重(2,000円)の3種類に分かれている「まるます家」のうな重ながら、うなぎが飛ぶように売れるこの時期は、中間サイズの亀重1本に限定しています。

 うなぎの蒲焼き・白焼きも、普段は3種類(それぞれうな重の値段-200円)が選べますが、今の時期は亀重と同じサイズのもの(1,500円)のみ。

 そうやってサイズを統一しなければやっていけないぐらい、大量のうなぎが売れるってことなんでしょうね。

 ここのうなぎと同じものを都心部で食べようと思ったら、おそらく倍の値段はするんじゃないかと思います。それくらい、いいうなぎが、ここ「まるます家」では安く食べられるのでした。

 大瓶ビール(550円)の銘柄はサッポロラガービールのみ。白いラベルに赤い星のこの姿が、懐かしいではありませんか。昔ながらのビール、って感じがして好きです。

 さあ出てきましたよ。亀重です。肝吸いも付いてきます。

 ここは白焼きして蒸し終えているものを、最後に蒲焼きに仕上げて出してくれるので、待ち時間はほとんどありません。なので、とりあえずのつまみも注文しなかったのです。サッと出てくるうな重をつまみに、ビールを飲もうってことなんですね。

 蒲焼きで出してもらうと、急いで食べなきゃ、うなぎがすぐに冷めてしまいますが、うな重で出してもらうと、熱々のごはんがちょうどいい保温材になって、なかなか冷めない。ちびちび食べては、ちびちび飲んでという呑ん兵衛にはちょうどいいのです。

 うな重のうなぎの部分だけをつまみに飲んで、あとでタレの染みたごはんだけを食べて〆る、なんて食べ方をする人もいますが、私はごはんも一緒につまみにするタイプ。カツ丼や親子丼でお酒を飲むときもそうです。(ごはんの量が調整可能なお店では、少なめにしてもらうとちょうどいい感じになります。)

 食事だけの人のように、ワッシワッシとうな重をかき込むわけではなくて、ちびっと食べては、ビールをゴクッと飲む。肝吸いをすすっては、ビールをゴクッと飲む。で、ちょっと休んで、まわりのみんなが食べてるものを観察したりする。

 の~んびりと、ゆ~っくりと。朝からとっても贅沢な時間じゃのぉ。

 本当はこのうな重だけで、ビール1本+燗酒も1~2本くらいいきたいところなのですが、今日は早めの夕方から飲み会の予定なのでガマン、ガマン。

 1時間ほどの滞在。大瓶ビールと亀重で、今日のお勘定は2,250円でした。どうもごちそうさま。また来ますね!

店情報前回

《平成25(2013)年7月24日(水)の記録》

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横須賀のソウルフード … やきとり「相模屋(さがみや)」(横須賀中央)

やきとり相模屋


 今年の1月に横浜に転勤してきてから、改めて老舗の人気店を回ることが多くなっています。

 今日やってきたのは、昭和37(1962)年創業の老舗やきとり店、横須賀の「相模屋」です。

 店頭の立ち食いコーナーで、老いも若きも、男性も女性も、むらがって焼き鳥をほおばっている景色は、昔から横須賀名物のひとつのように言われてきました。

 近くに住んでいるみなさんは、子供のころからのこの店の焼き鳥を食べてきたので、その味は忘れられない。『横須賀市民のソウルフード』と呼ばれるほどの焼き鳥なのです。

 現在の時刻は、土曜日の午後2時。いやいや、今日もすでに数多くの老若男女が店頭で焼き鳥を食べてますねえ。

 バラ、ツクネ、ヒナどり、タン、ボンポチ、レバー、ハツ、シロモツと8種ある焼き鳥は、すべて1本70円。

 焼き台による手焼きのほか、自動焼鳥機による機械焼きも加わって、店頭に8つ並んだバットには、8種それぞれの焼き鳥が山のように積み上げられています。味付けはタレ焼きのみ。

 ここで立ち食いをする人は、その山の中から好きな焼き鳥を手に取って勝手に食べ、ほしい分だけ食べ終えたら、串の本数でお勘定する仕組み。70円×食べた本数なので、極めてシンプルかつ安価ですよね。

 この立ち食いコーナーではお酒は売っておらず、また酒類の持ち込みも禁止なので、ここではひたすら焼き鳥を食べるのみ、ということになります。(お持ち帰り用の焼き鳥も、このコーナーで販売してくれます。)

 「相模屋」の焼き鳥をつまみに飲みたい人は、通りに面した入口から入って、逆J字カウンター24席の店内で飲むことになります。焼き鳥の値段は店内でも同じです。

 コの字カウンターの上の辺が途中で切れているので、カウンター全体の形が『逆J字』になっています。その切れた部分に焼き台があって、そこが店頭の立ち食いスペースになっているのでした。

 逆J字カウンターの中には、デーンと天井まで届く、作り付けの食器棚もあるので、焼き台と反対側のカウンターに座ると、店頭の様子は見えません。

 注文を取りに来てくれるおねえさんに瓶ビール(大瓶550円)をお願いすると、「アサヒとキリンがあります」ということでキリン(ラガー)を選択。焼き鳥は店頭でも売っている8種を、それぞれ1本ずつ注文します。

「タレ塩はどうなさいますか?」とおねえさん。

 店頭での販売はタレ焼きのみですが、店内で食べる場合はタレ、塩が選べるようです。

「ぜんぶタレでお願いします」

 まずはやっぱり、評判のタレ焼きをたべてみないとね。

 焼き鳥は注文を受けてから焼いてくれる様子。店頭のバットに、山のように焼き鳥が積まれているから、そこからチャチャッと取って出してくれるのかと思っていたので、これはうれしい驚きでした。

 だからこそ、タレ・塩の味付けも選べるんですね。これで店頭で食べるのと同じく1本70円というのはすばらしいなあ。

 しばらくしてまず出てきたのはタン(PORK-TONGUE)、ハツ(PORK-HEART)、シロモツ(PORK-INTESTINE)、レバ(PORK-LIVER)という豚モツ4本。追いかけるようにヒナどり(CHICKEN)、ツクネ(CHICKEN-BALL)、ボンボチ(CHICKEN-TAIL)、バラ(PORK)という鶏肉・豚肉の4本も出されます。

 英文の表記は、店頭のバットのところに書き出されているもの。横須賀には米海軍の基地もあります。米兵さんたちも立ち食いの焼き鳥を食べにくる、ってことなんですね。

 食べてみると、これがうまいっ!

 なにしろ1本70円なので、スーパーのお総菜売り場で売ってる焼き鳥程度かな、とたかをくくっていたのですが、意外や意外、素材も焼きもきっちりとした、正統派のもつ焼き、焼き鳥です。

 さすがにもつ焼きや焼き鳥の名店のレベルには及ばないものの、こんなにも高いレベルの焼き鳥が1本70円で、昼間っから、しかも年中無休で気軽に食べられるというのはすばらしいことですね。うらやましいぞ、横須賀市民!

 店内のカウンターでは、私以外に5~6人の客が飲んでいるのですが、午後2時過ぎにして、すでに酩酊状態で、注文しようにも、ろれつがまわらない人もチラリホラリ。「今日はもう止めといたら」なんて、おねえさんにたしなめられています。

 この店は午後1時開店。その前からどっかで飲んできたのかなあ。大衆酒場がずらりと並ぶ横須賀には、早くから営業している酒場も多いのです。(たとえば「中央酒場」は午前10時開店、「天国」は正午開店です。)

 最後にバラとツクネを1本ずつ、今度は塩焼きで焼いてもらいます。予想どおり、塩焼きもいいですねえ。見直したなあ、「相模屋」。もっと早く来ておけばよかったなあ。

 次回は「牛豚もつ煮込み」(480円)や、『焼き鳥にマッチング』と注記された「かいわれ」(210円)も食べてみたいですね。

 1時間弱の滞在。お勘定は1,250円でした。どうもごちそうさま。

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タン、ハツ、シロモツ、レバー / ヒナどり、ツクネ、ボンボチ、バラ / ツクネ塩、バラ塩

店情報

《平成25(2013)年7月20日(土)の記録》

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店情報: やきとり「相模屋(さがみや)」(横須賀中央)

    相模屋
  • 店名: やきとり相模屋(株式会社相模屋フーズ)
  • 電話: 046-824-5538
  • 住所: 238-0007 神奈川県横須賀市若松町1-1
  • 営業: 13:00-21:00(20:45LO)、無休
  • 場所: 横須賀中央駅からYデッキの左向こう側に降りて、1ブロック先の交差点を右折した先、左手。駅から徒歩3分ほど。
  • メモ: 昭和37(1962)年創業。店内は逆J字カウンター24席。店頭に立ち食いコーナーもあるがアルコール持ち込みは禁止。バラ70、ツクネ70、ヒナどり70、タン70、ボンポチ70、レバー70、ハツ70、シロモツ70、ねぎ焼70、ぎんなん150、かいわれ210、大根サラダ210、ビビンバ(朝鮮風漬物)210、刻み長芋260、ピリ辛こんにゃく260、冷奴260、湯豆腐260、冷しトマト260、牛豚もつ煮込み480、おでん520、生ビール550、ビール(大)550、ウーロンハイ420、チューハイ420、うめサワー420、青りんごサワー420、ピッチサワー420、焼酎お茶割420、焼酎水割420、焼酎湯割420、梅入り焼酎490(南高梅1個70)、ウィスキー水割420、御酒420、ジュース210、コーラ210。(2013年7月調べ)

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