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今季初めてのしこ刺し … 「中央酒場(ちゅうおうさかば)」(横須賀中央)

しこ刺しとホッピー


 やっと、やっと、やっと、しこ刺し(450円)にめぐり会えました。

 『しこ』というのはカタクチイワシのこと。

 この魚、大昔から全国各地で食べられていたので、地方によっていろんな呼び方をされるらしいのです。

 『しこ』というのは横須賀方面(横浜もかな?)の呼び方。広島や呉だと『小いわし』、松山だと『ほおたれ』です。

 先日、出張で呉に行ったのは6月21日のことでした。

 広島湾での小いわり漁が解禁となるのは、毎年6月10日ごろのこと。豊漁だった前年を上回るほどの水揚げになっているということを聞いて、それはそれは楽しみにしながら呉に向かったものでした。

 ところが!

 呉に行った当日(金曜日)の宴席の場では小イワシは登場せず、翌日(土曜日)行った「森田食堂」「「くわだ食堂」にも小イワシはありません。(「森田食堂」定番の名物料理・小イワシ煮付け(300円)はいつものようにあったんですけどね。)

 その日の夕方、『ここになら絶対にあるだろう!』と満を持して向かったのは「魚菜や」。

「昨日(金曜日)は小イワシの刺身がいっぱいあったけど、今日はないんよ。天ぷらはあるけどね」

 ガビーン。ここにもありませんでしたか。でもいただいた小イワシ天は、とってもおいしかったです。

 最終日(日曜日)、『ここはどうだ』と入った「寿食堂」にも小イワシはなくて、代わりに普通の真イワシ煮付け(2尾1皿400円)をいただいて、泣く泣く横浜へと戻ったのでした。

(今にして思えば、もしかすると広島駅近くの「源蔵本店」になら小イワシ刺身もあったかもなあ。)

 それ以来、横浜で飲むときもメニューに『しこ刺し』の文字がないかどうか、いろんな店で確認していたのですが、どうしても出会えない。

 それならばと、しこ刺しが名物料理のひとつである、ここ「中央酒場」にも繰り出して来たのですが、なんと売り切れ。(そのときのブログ記事はこちら。)

 その日は金曜日で、「中央酒場」に到着したのは、かなり遅めの午後8時。いろんなものが売り切れていても不思議ではない時間帯ですよね。

 その反省も踏まえて、今日(土曜日)は午後3時過ぎに店に到着。

「しこ刺し、ありますか?!」

 カウンター席の一角に腰を下ろしながら、おしぼりを出してくれるおねえさんに、勢い込んで確認します。

「ありますよ」とにっこり笑顔のおねえさん。ああ、よかった。

「じゃ、しこ刺し(450円)とホッピー(450円)をお願いします」

 やったよ。あったよ。今シーズンはもう、しこ刺し(=小イワシ刺)は食べられないのかと、半ばあきらめていただけに、嬉しさもまたひとしおです。

 呉で出される小イワシは、刺身のようにお皿に盛られて、それを醤油皿の生姜醤油につけていただきます。こちら横須賀では、ちょっと深めの丸皿にもられ、刻みネギ(白ネギ)と、おろし生姜がトッピングされています。ここに醤油を回しかけて、グリグリッとかき混ぜていただくんですね。

 ックゥ~ッ、うまいっ! いいぞ、しこ刺し!

 昔から「七度洗えば鯛の味」と言われるカタクチイワシですが、やっぱりこれにはこれの味がある。鯛とは明らかに違う路線でうまいと思います。

 横須賀の『しこ』、呉の『小いわし』の他にも、横須賀と呉には、似ている食べ物がある。横須賀の『しったか』、呉の『つぶ』。磯の岩場にいる小さな巻貝ですね。横須賀の『地ダコ』、呉の『地ダコ』。焼き鳥屋さんが多いのも似てるかな。

 おいしそうなものはすぐに伝染する。右どなりの客も、左どなりの客も、それぞれしこ刺しを注文し、左どなりの人のしこ刺しを見て、さらにその左どなりの人もしこ刺しを注文。さらに後ろのテーブルのカップルもしこ刺しです。カウンターに並ぶ4人の前に、それぞれしこ刺しがあるというのも、いい風景ですねえ。

 なにしろしこ刺しは、ここ「中央酒場」の名物のひとつ。すぐに売り切れてしまうので、あるとわかると、みんながどんどん注文するのです。

 しこ刺しを食べ終えたところで、1杯めのホッピーも終了。続いては、ぬる燗の日本酒(400円)をもらって、しこ天(450円)と、それを待つ間にお新香(300円)も注文します。

 燗酒は、今の時季、ぬる燗が標準設定のようで、あっという間に出てきました。白地に『中央酒場』と大書された徳利がいい。ここに来ると、いつもホッピーを注文してましたが、日本酒もいいですねえ!

 お新香は野沢菜、大根、ニンジン、キュウリの盛り合せ。予想どおり、ぬる燗との相性は抜群です。

 ややあって出されたしこ天は、しこを、玉ねぎやニンジンとともにかき揚げにしたもの。天つゆをつけていただきます。「太田屋」のしこ天(450円)も、ネギと一緒にかき揚げにしたものでした。横須賀のしこ天は、かき揚げスタイルが標準形なのでしょうか。

 ちなみに呉・広島の小イワシ天は、頭と内臓を取った小イワシを、そのままの形で、1尾ずつ天ぷらにするのが標準形です。

 でも横須賀のかき揚げスタイルのしこ天もなかなかいい。試してみたらおもしろいかもしれませんよ。>呉のみなさん

 午後5時まで、2時間弱の滞在。今日のお勘定は2,050円でした。どうもごちそうさま。

130720d 130720e 130720f
「中央酒場」 / ホッピー / しこ刺身

130720g 130720h 130720i
日本酒ぬる燗 / お新香 / しこ天ぷら

店情報前回

《平成25(2013)年7月20日(土)の記録》

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コメント

いつも楽しく拝見させていただいております。

件の小いわし刺し、野毛の小半さんで見かけたことがあります。
http://www.nogeinshoku.com/kujira%20ryouri%20teikyouten1.html

投稿: nobi | 2013.08.05 13:30

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 首都圏でも屈指の大衆酒場タウン、横須賀。  この街と、横浜の野毛(日ノ出町)、東京の蒲田、新橋、浅草、立石といった呑ん兵衛タウンが、1本の電車(京急~都営浅草~京成)でつながってるというのが、これまたおもしろい。  そんな横須賀のなかでも、特に大衆酒場密度が高いのが、横須賀中央駅と、そのとなりの汐入駅の周辺。  今日は、横須賀中央駅のすぐ近くにある「中央酒場」にやってきました。  横須賀『中央』... [続きを読む]

受信: 2013.10.18 22:00

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