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大雨の日曜日なのに! … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

煮豆腐とホッピー


 せっかくの日曜日なのに、締め切った部屋の中にいてもドォーッという音が聞こえてくるほどの大雨。

 日曜日の楽しみである、横浜の単身赴任社宅へ向かう道すがらの「立ち寄り酒」すらむずかしそうな状況です。

 ネットで雨雲レーダーの画像を確認すると、午後7時過ぎには雨も弱まりそう。

 よしっ。じゃあ、それぐらいの時間に自宅を出て、近所の酒場でちょいと飲んでから、横浜に向かうことにしましょう。

 このところ、都内で飲むときにも、あえて老舗酒場に出かけていくことが多かったので、むしろわが家の近くの酒場にあまり行けてなかったのです。

 特に「秋元屋」なんて、2月に、年始のごあいさつに伺って以来、8ヶ月も行くことができていません。

 なにしろ「秋元屋」は、いつも『超』が付くほどの満席状態なので、ついつい近くの「秋元屋」出身者の店に行くことが多かったのでした。

 さすがの「秋元屋」も、こんな大雨の日ならば大丈夫でしょう。

 テレビを見たり、ブログの記事を書いたりしながら過ごしていると、7時半過ぎに、やっと雨が小降りになってきました。よしっ! チャンス!

 「秋元屋」に到着したのは午後8時。

 うへぇ~っ。それでも客が多いじゃないか!

 それでも、カウンター席にポツポツとすき間があるようなので、

 「ひとりです」

 と店内に入ると、向かって右、新店側のカウンター席の一角に案内してくれました。

 「秋元屋」は左右に2軒の店がとなりあって建っていて、入口は共通。

 向かって左側が、平成16(2004)年に創業した当時から続く、「秋元屋」本店。

 どんどん人気が出てきて、開店から5年後の、平成21(2009)年には、すぐとなりの空き店舗を改装し、「秋元屋」新店としたのでした。

 いま私が居るのが、その「秋元屋」新店のほうですね。

 飲み物はホッピーセット(400円)をもらって、焼き物はレバ、ハラミ、テッポウ(各120円)を1本ずつ、名物の“みそ焼き”で注文。焼き物を待つ間に煮豆腐(200円)ももらいます。

 煮豆腐は、大きな煮込み鍋で、もつ煮込み(380円)と一緒に煮込んだ豆腐です。ほかに同じ鍋でゆで卵を煮た、煮玉子(100円)もあります。

 「秋元屋」をはじめ、たいていのもつ焼き屋(やきとん屋)ではお通しは出ないので、しょっぱなの1品として、大鍋からサッとすくって出してくれる煮込み系の料理が最適なのです。

 「はい、レバです」

 目の前の焼き台から、焼きたてのレバが届きます。

 冷めてもおいしい“みそ焼き”ですが、やっぱり焼きたての熱々が一番うまい。

 ん~~っ。たまりませんな、このプリップリ感。

 ハラミとテッポウの“みそ焼き”も追いかけるように出てきました。

 左側にいた男女二人連れが席を立ち、入れ替わるように入ってきたのは常連さんらしき男性客。三冷白ホッピーを注文して、「なにか1本焼いて」とおまかせで注文。

 それにこたえて出されたのは、コブクロ塩のよく焼きです。

 なるほどなあ。こんがりと、小さくなるまで焼いたコブクロは、いかにも香ばしそうだ。

 私もナカ(ホッピーの焼酎おかわり、250円)をもらって、焼き物は、えのき肉巻き(180円)と自家製つくね(180円)を1本ずつ注文。「秋元屋」には、やきとんでも焼き鳥でもない、変化球的な焼き物も多いのです。

 ここで新店側の焼き手が、松ちゃんに代わりました。

 「私も(ここで働き始めて)もう5年。いちばん古株にになっちゃいましたよ」

 と笑う松ちゃん。大勢の人たちが、この店から巣立っていきましたもんねえ。

 私自身、いまやこの店内で以前から知ってる顔は、松ちゃんぐらい。

 年が明けて、平成26(2014)年1月には、「秋元屋」も10周年。あっという間だったような、とっても長かったような。

 3杯めとなるナカ(250円)をもらって、ガツ(120円)と鳥ハツ(130円)を“しょうゆ焼き”で焼いてもらいます。

 「今日はこの大雨で、本当に静かだったんですよ」と松ちゃん。

 「えぇっ?! こんなにいっぱいお客さんが入ってるじゃない」

 「これでもいつもと比べると、ぜんぜん少ないんですよ」

 へぇ~っ。これで少ないんだ。9割以上は埋まってるんだけどなあ。普段はどれだけ満席なんでしょう。

 午後9時が近くなって、ぼちぼち新店側の火を落として、本店側に一元化するということで、左どなりの、さっきコブクロのよく焼きをもらっていた常連・Tさんが、

 「その前になにかもう1本、焼いてよ」

 と焼き台の松ちゃんに注文。

 「それじゃ私も、半焼きタン(140円)を1本お願いします」

 と追加注文。その半焼きタンを出してくれながら、松ちゃんが、

 「半焼きタンは、ゴマ油で食べるのもおいしいですよ」と教えてくれました。

 半焼きタンのお皿に添えられている刻みネギ(白ネギ)の上に、ゴマ油をたっぷり目にかけて、おろし生姜と一緒に和える。これを半焼きタンの上にのせていただくのです。

 うん。おいしい。この食べ方もいいねえ!

 Tさんのところに出されたのは、半焼きハツのポン酢しょうゆ味。

 「これは、さっぱりとしてていいねえ」と喜ぶTさん。

 そのTさんは、三冷白ホッピーはすでに4杯めに入ってるんだけど、つまみはコブクロよく焼きと、この半焼きハツの2本だけ。つまみなしで、これだけ飲めるとは、すごいっ。

 そうやって少量しか食べないので、Tさんはいつも、ネタも味付けも、焼き手におまかせでお願いするんだそうです。

 「焼き手それぞれの個性が出ておもしろいんですよ。各自が自分の『自信の一品』を出してくれるんです」

 なるほど。それもおもしろそうですね。今度やってみようかな。

 1時間半ほどの滞在。今日のお勘定は2,350円でした。

 今日は、「しらすのラーメン日記」の、しらすさんこと、斉藤光輝さんともお話をすることができたのが良かったなあ。

 どうもごちそうさま。

131020a 131020b 131020c
レバみそ / ハラミみそ、テッポウみそ / えのき肉巻き

131020d 131020e 131020f
自家製つくね / ガツしょう油 / 鳥ハツしょう油

131020g
半焼きタン

店情報前回

《平成25(2013)年10月20日(日)の記録》

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 ホワイトボードに手書きされているメニューの中から、月見つくね(250円)を注文すると、つくねのタレ焼き(単品だと180円)と、それとは別の小鉢で、卵の黄身が出された。  その黄身が、とても大きくて美しい! 『う~む。この黄身、どうしよう??』  小鉢の中で黄身を溶いて、つくねのほうをそれにつけながら食べるか、小鉢の黄身を、つくねの皿にツルンと移して、お皿の上でつくねにまぶしながら食べるか。  少... [続きを読む]

受信: 2016.01.05 21:45

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