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2014年1月

満州焼の塩バージョン … 「忠孝(ちゅうこう)」(横須賀中央)

塩満州焼


 横須賀「忠孝」の名物は満州焼まんしゅうやき

 これはラム(仔羊の肉)を串に刺して、ニンニクなどの入った醤油ベースのタレに、数時間ほど浸けこんでから焼いたもので、1本が105円。

 この店の創業者である、先代の社長夫妻が、この地に「忠孝」を開いたのは、昭和33(1958)年のこと。

 開店当初から、豚のもつ焼きを出す店だったそうですが、この満州焼も、創業当時からあるメニューなんだそうです。

 でも、最初のころはずっとマトン(普通の羊肉)を使ってて、昭和40年ごろにラムに切り替えたとのこと。

 野毛や藤沢にも満州焼を出してくれる店がありますが、こちらは豚のカシラを使っているので、内容的にはちょっと違うものですね。

 ちなみに、満州焼と、地名としての満州との関係はわからないそうです。

 その満州焼。現在発売中の「とりマニア」(浜田信郎・監修、メディアパル、1,300円+消費税)でもご紹介したとおり、昨2013年から、新たに満州焼が加わりました。

 ラムを、酒とニンニクでもんでから、塩焼きにしたもので、1日50本だけの限定品。値段は通常の満州焼と同じく、1本105円です。

 今日はこの満州焼と塩満州焼の2種類を食べ比べてみようと思ってやってきたのでした。

 店に着いたのは、ちょっと遅めの午後9時半。

 ここの店内はちょっと複雑な構造をしています。入ってすぐ左手の焼き台の前に、まずカウンター席があり、ここに4人ほど座れます。店内を少し進んだ右手にもカウンター席があり、こちらに8人ほど。その背後が2卓6人分のテーブル席。奥には小上がりの座敷席52席もあって、総席数は70席ほどと、個人経営の店にしては、けっこうな大箱店です。

 「ひとりです」と入ると、店のおねえさんが「こちらにどうぞ」とカウンター席の一角に案内してくれました。

「お飲みものは?」

「ホッピー(430円)をお願いします」

「氷は入れますか?」

「お願いします」

 なにしろ、この店のホッピーも濃いですからねえ。氷を入れてチビチビとやるぐらいがちょうどいい。

 あっという間に出てきたホッピーは、氷を入れたアサヒスーパードライ用の中ジョッキの「Asahi」の文字の下あたり(ジョッキの7分目ぐらいかな?)まで焼酎が入っています。さすが横須賀ホッピーですねえ!

 一緒に出されるお通し(サービス)は、定番の『うずらおろし』。醤油をちょいと回しかけて、焼き鳥の合いの手にいただくんですね。

「お料理のご注文をうかがいます」

「満州焼(105円)を2本……」

「ごめんなさい。満州焼は売り切れました。満州焼用のタレがなくなったんです」

 なんと! はやくも目論見もくろみが外れてしまいましたか!

「塩満州焼(105円)はありますか?」

「塩のほうはあります」

 やったあ! 少なくとも塩満州焼にはありつけそうだ。

 1日50本限定なので、むしろ塩のほうが売り切れてるんじゃないかと心配してたんですけどねえ。

「じゃ、塩満州焼を2本と、あと特上シロ(160円)を1本……」

「ごめんなさい。焼き鳥の注文は、2本以上からなんです」

「あ、そう。じゃ特上シロも2本お願いします」

「今ちょうど炭火をおこしているところで、焼き鳥ができるのには少しお時間がかかります。それまでの間、焼き鳥以外のお料理はいかがでしょうか?」

「ん~。どうしようかな。ほかの料理はいいです。ちびちび飲みながら待ってます」

「は~い、わかりました」

 ということで、満州焼はなかったものの、無事に注文が終了しました。

 それにしてもこの時間(午後9時半)に、炭火を熾してるっていうのがすごいな。

 もつ焼き屋や焼き鳥屋では、営業時間中も、炭を継ぎ足し、継ぎ足ししながら焼いてるので、営業時間の途中で炭火が途切れてしまうという光景は見たことがありません。

 さっき満州焼が売り切れたとも言ってたから、もしかしたら今日は、早い時間からお客さんが多くて、炭を継ぎ足すヒマもなく、今まできちゃったんでしょうか。

 10時前に、やっと火が熾り、焼きが再開されますが、店内の大勢のお客さんたちが、それまでに注文していたものを順番に焼いていくので、焼き鳥が大渋滞をおこしています。

 10分ほど待って、塩満州焼が出てきました。

 ほお。ニンニク風味がよく効いてますねえ。でも肉は、とってもラムらしい味わいです。(実はラムが大好きなんです。)

 『普通の満州焼って、どんな味だったっけ?』と思うぐらい、この塩満州焼の味付けは、ラムによく合っています。こっちが名物でもいいぐらい。

 さあ、そして特上シロも出てきました。

 分厚いなあ!

 串を持つ手に、ずっしりと重みを感じるほど厚みのある特上シロは、豚の直腸の部分。

 味は指定しなかったのですが、塩コショウが振られています。

 まずひと切れ口に入れると、これがとても硬い!

 硬いといっても、弾力感のある硬さのことで、噛んでも噛んでも、かたまりが崩れていかず、噛んで肉の繊維がほぐれた分だけ、その容量がどんどん増えていく。

 いまや口の中いっぱいまで膨らんだ特上シロを、噛んで噛んで、噛んで噛んで噛んで、さらに噛んで噛んで噛んで噛んで。やっと最初のひと切れを飲み込むことができました。

 ふぅ~っ。でもこれで学習したぞ。

 2切れめからは、特上シロの串の上と下とを両手でつかみ、前歯で特上シロの一部分を噛みちぎりながら、ちょっとずつ口の中に入れていく。これぐらいの量がちょうどいいですね。

 ナカ(300円)もおかわりして、1時間半ほどの滞在。今日のお勘定は1,260円でした。どうもごちそうさま。

 ちなみに、「とりマニア」では、鶏1羽を丸ごと、時間をかけて唐揚げにした『唐揚大王』(2,000円)という豪快な名物料理もご紹介しています。

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「忠孝」 / ホッピーとお通し / 特上シロ

店情報前回

《平成26(2014)年1月17日(金)の記録》

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2本と2品で760円 … 「斎藤酒場(さいとうさかば)」(十条)

ぬか漬盛合せ


 木場の「河本」から、根岸の「鍵屋」へと飲み歩き、今日の3軒めは、十条の「斎藤酒場」です。

 このルート。木場から根岸には、地下鉄・東西線で茅場町に行き、日比谷線に乗り換えて入谷まで。所要時間は約20分(運賃190円)。前後の歩きの時間を含めても30分ちょっとです。

 根岸から十条は、JR鴬谷から京浜東北線で東十条に出て(約12分、運賃160円)、そこから演芸場通り商店街を抜けて行きます。こちらも前後の歩きも含めて30分ほど。

 武蔵野台地の「ふち」に沿って、都内を徐々に北上してきた形ですね。

 この「ふち」より東側が下町。西側が山の手です。

 東十条駅などは、ちょうどその「ふち」の所に駅があるので、下町と山の手の概念が、感覚的にもわかりやすい。駅のすぐ横に土手があって、台地の上と下とに、明らかに町が分断されているのです。

 「斎藤酒場」のある十条駅周辺は、台地の上にあります。

 店に着いたのは午後7時過ぎ。

 いつも満席状態が続く店内ながら、ちょうど4人連れぐらいの客が出てきたところ。左手奥の、テレビ下のテーブル席がその人たちの分、スポっと空いていて、無事に席に着くことができました。

「お酒(170円)をください。セットはまだできますか?」

「ちょっと待ってください」と厨房に確認してくれて、「できますよぉ!」という嬉しい返事。

「じゃ、セットをお願いします」

 セットというのは、この店の三大名物のうちの二つ、カレーコロッケ(2個220円)と串カツ(2本220円)を、1個・1本ずつ盛り合わせたもので、値段は220円。ひとりで飲むときは、セットがちょうどいいんですねね。

 ただし、人気が高いので、遅い時間になると売り切れてることも多いのです。今日も、このあとすぐに串カツが売り切れました。

 三代名物の残るひとつは、ポテトサラダ(200円)です。平皿にたっぷりと盛ってくれる、このポテトサラダも美味しいんですよねえ。

 それにしても、燗酒(小徳利)が170円というのはすごいなあ。立ち飲み屋でも、この値段で出してくれるところは少ないと思います。

 他のつまみも、花らっきょう(150円)、黒酢ニンニク漬(200円)、山海漬(200円)、いか塩辛(200円)、冷しトマト(280円)、月見納豆(250円)、オクラ納豆(250円)、さば塩焼(420円)、煮魚かれい(350円)、煮魚いわし大(320円)、さけフライ(280円)、しめさば(300円)、あこわさ(300円)、サービス くらげ刺身(300円)、マグロブツ切(280円)、マグロ刺身(480円)、イナダ刺身(350円)などなどと、とにかく安い。

 いちばん高いマグロ刺身でも500円を切ってますからねえ。しかも、400円台のつまみは、今日はこのマグロ刺身とサバ塩焼きだけで、他はすべて400円未満です。

 メニューは日替りなので、魚の仕入れによっては、400円台のつまみがもう少し多いこともあります。

 今日はありませんが、この店の最高値さいたかねのつまみは、マグロとろ刺身(550円ぐらい)だろうと思います。それでも安いですけどね。

「あれっ? マフラーがない」

 私のとなりで飲んでいた年配の男性ふたり連れが、お勘定をしようと席を立ちあがったところ、そのうちのお一人がそう言いながら、自分たちが座っていたあたりを再確認しています。けっこう探しているのに、なかなか見つからない。

「もしかしたら、来るときからしてこなかったんじゃないの?」と連れの男性。

「そんなことないよ。ちゃんとしてきたんだよ。間違いない」

 そのとき、椅子の下に、他とは違った色合いがフッと見えた。

「あっ。これじゃないですか」と手を伸ばしてみると、はたしてそれが探していたマフラーでした。

「なんだよ。土間の色と同じじゃないか。こんな紛らわしいマフラー、してくるなよ」と笑う連れの男性。

「いやあ、ありがとうございます。保護色になってて見えなかったんですね」

「いやいや、お騒がせいたしました。お先に」

 同じテーブルを囲むみなさんに、そうあいさつをしながら、お二人はレジでお勘定を終えて、店を出ていかれました。

 すると、店のおねえさんが燗酒を1本もってきてくれて、

「これね。さっきのお客さんが、マフラーを見つけてくれてありがとうって」

 と私のところにお酒を出してくれたのです。

 ありゃりゃ。たまたま見つけただけなのに、かえって悪かったような…。でもとてもうれしい。ありがたくいただきました。

 この事件(?)をきっかけに、同じテーブルを囲んでいる他のお客さんたちとの話も弾むようになり、いただいた2本めの燗酒もあっという間になくなります。

「すみません。燗酒(170円)をもう1本と、ぬか漬盛合せ(200円)をお願いします」

 店内は、何人かが店を出ると、何人かが店に入ってきて、ずぅ~っと、ほぼ満席の状態が続いています。さすが東京を代表する人気店の1軒だけのことはありますねえ。

 ゆっくりとくつろぐこと2時間弱。お酒2本(+いただいた1本)と、肴が2品で、今日のお勘定は760円(←間違いじゃないですよ!)でした。どうもごちそうさま。

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「斎藤酒場」 / 燗酒とお通しの落花生 / 串カツとカレーコロッケのセット

店情報前回

《平成26(2014)年1月18日(土)の記録》

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とりもつなべで菊正宗 … 「鍵屋(かぎや)」(鶯谷)

とりもつなべ


 根岸の「鍵屋」にやって来ると、たいてい「とりもつなべ」(690円)を注文する。

 これは、とりもつ(心臓、肝臓、砂肝)の他、豆腐、麩、玉ねぎ、細切りのこんにゃくなどを、割り下で煮こんだもの。ひとり用の小さなアルミ鍋で出され、好みで刻みネギをトッピングする。

 鶏レバのコク、砂肝の弾力ある食感。そして醤油と砂糖の甘辛いつゆ

 これが燗酒に爆発的に合うんだなあ。

 その燗酒(530円)。菊正宗、櫻正宗、大関の3銘柄から選べるのですが、今日は菊正宗を注文。お通しは定番の「みそまめ」です。

 「とりもつなべ」も燗酒も、年中いつでも、猛暑の夏でも楽しめます。

 というか、この店のメニューは、昭和のころから何も変わっていない。値段だけが、時代によってジワリと変わっているだけです。

 鍋ものは、この「とりもつなべ」の他、とり皮なべ(690円)、煮奴にやっこ(580円)があり、秋冬のみ湯どうふ(730円)も加わります。すべてひとり用の小鍋で出されるのがうれしいですね。

 鍋以外だと、焼き物は、とり皮やき(2本520円)、とりもつやき(2本540円)、合鴨塩やき(2本580円)、うなぎくりからやき(1本490円)。うなぎは近年、ぐんと値上がりしちゃいましたね。

 そして、冷奴(520円)、味噌おでん(540円)、たたみいわし(640円)、大根おろし(440円)、ところてん(420円)、お新香(470円)、さらしくじら(740円)、もずく(540円)、かまぼこ(540円)、玉子焼(土曜日のみ、540円)、にこごり(秋冬のみ、620円)。

 これですべてです。昔ながらの酒の肴ばかりでしょう?

 「鍵屋」の古い店内で、こういう肴で燗酒を飲んでると、本当に落ち着くんですよね。

 今日、座ったのは、L字カウンターの奥のほうの席。ここに小さな壁があって、「鍵屋」を描いた絵が飾られています。

 なにげなくその絵をながめていたところ、絵の下に「Ota Kazuhiko」というサインを発見。

 なんとこの絵は、太田さんの作だったんですね。

 帰宅後、改めて太田さんの「居酒屋百名山」を確認してみると、この本の中に使われている挿絵さしえが、この絵でした。

 さっくりと1時間ほどの滞在。今日のお勘定は1,220円でした。どうもごちそうさま。

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「鍵屋」 / みそまめ、菊正宗 / 太田さんの絵

店情報前回

《平成26(2014)年1月18日(土)の記録》

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うちはホッピー屋だよ … 「河本(かわもと)」(木場)

ニコタマとホッピー


 ホッピーに一番合うのが、ここ「河本」の煮込み。

 逆に、ここの煮込みに一番合うのがホッピーです。

 その煮込み(300円)。注文すると、大鍋から、おたまでチャッチャッチャッと煮汁を切りながら、小皿に盛ってくれます。

 煮玉子が入った、ニコタマ(煮込み玉子入り)も同じく300円で、牛もつが減る代わりに、煮玉子が1個加わります。

 そんなに濃厚そうには見えないんだけど、口に入れるとものすごいコク。牛もつの裏側にたっぷりと付いてる脂が多いから、このコクと甘みが出るんですね。

 その脂で、口の中がギトッとなったところへ、キューッとホッピー(400円)です。

「うちはホッピー屋だよっ!」

 女将の真寿美さんの口癖です。

 昔は、ここにふらりと入ってきたお客さんが、「こっちも生ビールちょうだい」なんて注文することも多かった。みんなが飲んでるホッピーが、そのお客さんには生ビールに見えたんですね。そんなときに笑いながら発するのが、「うちはホッピー屋だよっ!」という台詞せりふだったのです。

 『超』が付くほど有名店になった今では、めったにないことですけどね。

 なにしろここ「河本」では、ホッピーが世に出された昭和23(1948)年から、現在に至るまで、ずぅ~っとホッピーを出し続けている。まさに元祖・ホッピー屋と呼ぶべき店なのです。

「私もねえ、来年で80歳になっちゃうのよ。去年まで、13歳だったのにね。急に歳とっちゃった(笑)」

 お客さんに「何歳になったんだっけ?」と聞かれると、いつも13歳とか、17歳と答えて笑わせる真寿美さん。もう80歳に手が届くぐらいになっちゃったんですね。

「じゃ、オレがこの店に来はじめたころは、真寿美さんは55歳ぐらいだったのか。若かったんだなあ!」

 となりに座っている男性客は、この店に通い始めて25年ほどになるんだそうです。そのぐらい通っている常連さんが多いんですよねえ、この店には。

 ホッピー(400円)をおかわりして、おでん(400円)を「おまかせ」でお願いすると、なると、しらたき、あつあげ、焼ちくわ、そして大根を盛り合わせてくれました。

 煮込みは年間を通しての名物ですが、冬場だけしか出されない「おでん」もまた人気の品。

 メニューには「おでん400円」としかなくて、基本的には「おまかせ」で注文します。

 どうしても入れてもらいたいものがある場合には、「豆腐を入れておまかせで」とか、「おまかせで、大根は入れてください」と注文します。

 逆に「豆腐を抜いておまかせで」といったように、入れないものを指定する人もいます。

 このおでんも、うまいんだよなあ。おでんの季節が終わるまでに、あと数回は食べておきたいですね。

 午後4時の開店と同時に店に入って、1時間半ほどの滞在。今日のお勘定は1,500円でした。どうもごちそうさま。

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土曜日は暖簾を出さずに営業 / ホッピー2杯め / おでん

店情報前回

《平成26(2014)年1月18日(土)の記録》

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熱々まぐろ鍋で菊正宗 … 「中央酒場(ちゅうおうさかば)」(横須賀中央)

まぐろ鍋で菊正宗


「寒くなったら、まぐろ鍋(650円)を食べてみよう」

 猛暑の夏ごろから、「中央酒場」に来るたびに、ずっとそう思ってたのです。

 年明け初出勤の日(1月6日)から、毎日のように更新される「この冬いちばんの寒さ」。

 そろそろ、まぐろ鍋計画も実行に移すとしようか!

 そんなわけで、金曜日の今日、横浜市内での仕事を終えてから、横須賀にやってきました。

 私の職場は、横浜市内の南部のほうにあるので、横須賀(横須賀中央)まで京急で17分(270円)、野毛(桜木町)までJRで15分(160円)で行くことができる。おまけに、この町そのものにも酒場が多いという、呑兵衛には実にありがたい場所なのでした。

 さあ、「中央酒場」。

 いつもお客が多い「中央酒場」ですが、ひとりだと、入れないということはない。

 今日も、ズドォ~ンと店の奥までを貫いている、長い長いカウンター席の中央あたり、ちょうどカウンターの内と外を行き来するために、ちょっとカウンターが途切れているところに空席があり、そこに座ることができました。

 まぐろ鍋はたのむんだけど、まずはホッピー(450円)と、げそ天ぷら(450円)から始めましょうかね。

 大学時代の同級生に、K君というのがいるのですが、私と同じ会社に勤めている。そのK君が住んでいるのが横須賀なんですね。

 そのK君。横須賀の各酒場についても一家言いっかげんをもっている。

 K君の説によると、「中央酒場」とゲソ天、「ぎんじ」とモツ揚げ、「忠孝」と満州焼きは、切っても切れない関係にあり、それらの店に行くと、まずは必ずその料理を注文するんだそうです。

 料理の出が速いのも、「中央酒場」の大きな特長のひとつ。げそ天ぷらも、あっという間に出てきました。

 この店のゲソ天のどこがすごいか。

 ゲソ天の具材は、スルメイカの足なのですが、その足の付け根の、太い部分だけが使われているのです。しかも、足2本をつなげたままカットしているので、付け根の部分はつながっていて、全体として太い「V」の形になっている。

 だから、その弾力感とボリューム感がいいんですねえ。

 熱々でおいしい間に、ものすごい勢いで食べてしまいたい。そしてまた実際に、ものすごい勢いで食べてしまっている。

 それがこのゲソ天の、最大の欠点ですねえ。

 時間をかけてチビチビとやりたいときのさかなには向いてません。(いや、きっと冷めても不味まずくはないんでしょうが、「絶対に熱々のほうがうまい!」と思える一品なのです。)

 そんなわけで、ゲソ天を食べる速度に合わせて、1杯めのホッピーも、グビッと終了。

「お酒(400円)を燗で。あと、まぐろ鍋(650円)をお願いします」

 いよいよ、満を持して、まぐろ鍋です。

 マグロは、この地域全体で、広く親しまれている魚のひとつ。なにしろすぐ近くに、マグロの陸揚げ全国2位の三崎漁港がありますもんね。

 だから、この店でもマグロ料理は豊富。まぐろぶつ(550円)、まぐろ刺身(600円)、まぐろ鍋(650円)、まぐろ納豆(550円)、まぐろ照焼(500円)、まぐろバター(500円)、まぐろ唐揚げ(500円)、まぐろ串かつ(500円)などを、一年中、食べることができます。

 まぐろ鍋だって、私が「寒い冬に食べよう」と思っただけで、お店としては、猛暑の夏にだって、普通に出してくれます。

 そのまぐろ鍋、なんと、店主自らが調理してくれている様子。いろんな料理の出が速い「中央酒場」にあって、まぐろ鍋はしっかりと時間をかけて作ってくれるんですね。(といっても、まぐろ鍋の出が特に遅いわけではありません。ほかの料理と比べると、やや遅いかな、という程度です。)

 さあ、ぐつぐつと沸く、熱々のまぐろ鍋が出てきましたよぉ。

 どじょうの柳川鍋やながわなべなんかに使うのと同じような、丸い陶器の皿鍋に、白ネギとマグロ切り身、そして豆腐が並べられ、割り下で煮込まれている。仕上げにポトンと落とされた生卵の、とってもレアな半熟度合いも、いいではありませんか。

 その半熟玉子をプツンとつぶして、とろりと流れ出た黄身をたっぷりとからめながら、マグロの身をひと切れ。

 ん~~ん。あったまるのう、うまいのう!

 そして燗酒。お酒は灘の「菊正宗」です。

 白ネギとマグロは、もともと相性抜群。この二つの材料を使った東京下町の郷土料理、「ねぎま鍋」もあるぐらいですもんね。

 ここ「中央酒場」のまぐろ鍋は、豆腐もうまい。豆腐を、まぐろの切り身とほぼ同じ厚さ、大きさに切り分けてるのがいいんだろうなあ。

 1時間20分ほど楽しんで、今日のお勘定は1,950円でした。どうもごちそうさま。

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「中央酒場」 / げそ天ぷらとホッピー / まぐろ鍋

店情報前回

《平成26(2014)年1月17日(金)の記録》

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ひっそりと静かな気品 … お酒処「お田幸(おたこう)」(桜木町)

「お田幸」のおでん


 野毛のげの、JR桜木町駅側の入り口近くに、おでんがおいしい酒場があるという情報を得て、やってきたのは「お田幸おたこう」です。

 同じ読み方をする、おでん屋グループ(なのかな?)がありますが、そちらは表記が「お幸」で、「た」の字が違っています。こちら「お田幸」は、それとは無関係な個人店だそうです。

 店があるのは、養老乃瀧グループの海鮮居酒屋「だんまや水産」のすぐとなり。角を曲がるとすぐに「福田フライ」や「三陽」「若竹」「萬里」などの、いわゆる『野毛の関所』が待ち構えています。

 「お田幸」が、この地に店を開いたのは昭和45(1970)年ごろだそうなので、すでに創業40年を超える老舗しにせ

 それなのに、これまで「お田幸」の存在には気がつかなかったなあ。このあたりは何度も通っているのに…。まわりに、きらびやかな店が多いからでしょうか。あるいは、無意識のうちに『数ある「お幸」の1軒か』と思ってしまって注目しなかったか…。

 それくらいひっそりと、静かにたたずんでいる感じの店構えです。

 店の前には「おでん」と書かれたのぼりが出され、暖簾のれんにも、「おでん」と大書されているものの、実はこの店でおでんが提供されるのは冬場だけなんだそうです。

 その暖簾をくぐり、引き戸を開けて店内へ。

 店内は、右手がカウンター席6席、左手には4人掛けテーブル席が2卓。奥に板敷きの座敷も見えていて、4人用の座卓がゆったりと2卓、置かれています。

 カウンターの上段は、ガラス製の冷蔵陳列ケースになっていて、焼き鳥のネタがずらりと並んでいます。その冷蔵ケースの先に、9穴の燗付け器と、四角いおでん鍋が鎮座しています。

「いらっしゃいませ」

 カウンター内の厨房、店の入り口側に立つ店主から声がかかります。

 先客は、カウンターの手前側に座っている、男性ひとり客のみ。

 私はカウンターの奥から2番め。ちょうど燗付け器の前あたりに陣取って、まずは小瓶のビール(キリンラガー、380円)を注文します。

 すぐにおでんをもらって燗酒にしようと思っているので、小瓶のビールは、のど潤しですね。

 ビールと一緒に出されるお通しは、小皿に「おかき」が2枚。珍しいお通しですが、この店ではこれが定番のようです。

 さあそして、ちょっと腰を浮かして、おでん鍋をのぞき込みながら、おでん鍋の後ろで待ち構えていてくれる女将さんに、一巡めのおでん(各150円)を取ってもらいます。

「え~と、厚揚げと、ちくわぶをお願いします」

「はいはい」と、朱色の丸皿におでんを取り分けてくれる女将さん。店はご夫婦二人で切り盛りされているようです。

 カウンターの入り口側の、焼き台がある空間がご主人の、そして奥のおでん鍋のあたりが女将さんの担当領域のようですね。

 最後に、おでんのつゆをたっぷりと入れて、「はいどうぞ」と出してくれます。

 結論を先に言うと、このおでんの汁が爆発的にうまいっ! この汁だけでも、十分、酒のさかなになります。

 小瓶のビールが残り1杯になったところで、燗酒を小(350円)で注文。酒は灘の「菊正宗」(上撰)です。

 料理のツートップは、おでん(各種150円)と焼き鳥(各種150円)のようですが、それ以外にも、もつ煮込み(400円)や、牛すじ煮込み(400円)、だし巻卵(400円)など、十数品の一品料理がメニューや短冊に並んでいます。

 おっ。シメサバ(350円)発見。魚系の一品はこれと、エイヒレ(500円)ぐらいです。シメサバをいただきましょう。燗酒にもよく合いますもんね。

「珍しいネタも多いんですね。これは車麩くるまぶ?」

 おでん鍋の中央部にある、でんと大きなドーナツ型を指さしながら聞いてみると、

「そう、車麩です。この車麩がねえ、おでん鍋の出汁の味をいっぱい吸い込んで、とっても美味しくなるんですよ」

「この黒いのが混ざった練りものは、ひじき?」

「ひじきや、小さく切ったニンジンなんかが練り込まれてるんですよ」

「ウインナーも面白いですねえ。ウインナーの周りにあるのはなんですか?」

「これは、ウインナーを竹輪で巻いてるんですよ」

「へえ。じゃ、そのウインナーと、ひじきが入った練りものをください」

 2巡めは、練りものづくしとなりました。

 店内にはテレビはなく、音楽も流れていないので、とっても静か。

 先客の男性は、この店の常連さんのようで、店主と話をしながら飲んでいます。男性は店主に向かって話しかけるんだけど、店主はその男性にはもちろん、身体をちょっと斜めに向けて、私のほうにも聞こえるように話をしてくれる。

 たったこれだけのことで、私のような一見いちげん客も、疎外感、アウェイ感がなくなって、居心地がいい。

「じゃ、ぼくはそろそろ」

 とその先客が席を立ったところへ、入ってきたのは男女二人連れ。すぐにテーブル席のひとつに、荷物やコートを置くと、おでん鍋のところにやってきて、あれやこれやと注文します。

 男性は常連だけど、女性のほうは今日、はじめて連れられてきた感じ。

「この巾着きんちゃくはね、中に、シイタケやシメジなどのきのこや、ニンジン、ギンナンなんかが入ってて、おいしいわよ」

 女将さんがその女性に、わかりやすく、おすすめのネタの説明をしています。その巾着も良さそうですねえ。

 さらにもう一組、男女二人連れが入ってきて、先ほどの車麩を注文。車麩は、これで売り切れてしまいました。

 巾着はもう1個あると思っていたのに、実はもう1個は、普通の、おもちが入った巾着なんだそうで、残念ながら茸と野菜の巾着も売り切れ。

 「あとで食べよう」なんて思っていたら、いいネタはどんどん売り切れちゃうんですね。

 よしっ。それらのおでんは、次回の楽しみにとっておいて、ツートップのもうひとつ、焼き鳥もいっておきましょう。

「燗酒の小をもう1本と、焼き鳥は、レバ、皮、つくねを1本ずつお願いします」

 味は特に指定しないで注文すると、レバとつくねはタレで、皮は塩焼きで出してくれました。

 皮のカリフワ感、レバのコク、表面がカリッと焼けた、つくねのボリューム感がいいですねえ。

 初回の今日は、1時間ちょっとの滞在。お勘定は2,530円でした。どうもごちそうさま。

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しめさば、燗酒(小) / ウインナー、ひじき天 / レバ、つくね、皮

店情報

《平成26(2014)年1月16日(木)の記録》

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店情報: お酒処「お田幸(おたこう)」(桜木町)

    お田幸
  • 店名: お田幸
  • 電話: 045-242-8007
  • 住所: 231-0063 神奈川県横浜市中区花咲町1-26
  • 営業: 17:00-22:00、日祝休
  • 場所: JR桜木町駅の改札を出て右へ。「野毛ちかみち」に入り、左前方の南2B出口を出て、目の前にあるラーメン「一蘭」の角を右へ。2ブロックほど進み、左手の居酒屋「石松」の角を左折。すぐ先、左手にある「だんまや水産」のとなり(向こう側)。
  • メモ: カウンター6人、テーブル4人×2卓、板敷きの座敷4人×2卓。おでん(冬場のみ)各種150、やきとり各種150、にんにく梅肉あえ250、さくさくジューシーコロッケ300、しめさば350、オニオンスライス380、牛すじ煮込み400、もつ煮込み400、だし巻卵400、トマトサラダ400、山芋の月見400、山芋の酢の物400、もろきゅう400、えいのひれ焼500、お酒(小)350・(大)700、ビール(小)380・(大)650、生酒600、かっぱ焼酎(そば焼酎+刻みきゅうり)350、ウーロン割り350、グレープフルーツサワー350、いも焼酎350、そば焼酎350。(2014年1月調べ)

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立ち飲みのもつ焼き店 … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

すっぴん酒場


 沼袋の「たつや」を出て、今日の2軒めは野方の「すっぴん酒場」。ここは立ち飲みのもつ焼き店で、支払いもキャッシュ・オン・デリバリーです。

 ここに来ると、たいてい飲み物は黒ホッピー(450円)。ホッピーは黒しか置いていないのです。

 このことに関して、店主自身は多くを語ることはなく、「たまたまです」なんて笑ってますが、コクのあるもつ焼きには黒ホッピーがよく合いますもんね。

 今日のお通し(100円)は、生キャベツと生キュウリ。新しい串2本を箸代わりにしていただくのが「すっぴん酒場」流です。

 焼き物は、「しょうがみょうが」(200円)、「おやじつくね」(150円)、「はらみなんこつ」(100円)を1本ずつ注文。この店では、あまり(タレとか塩とかの)味の指定はしたことがないなあ。ほぼ店主におまかせです。

 「しょうがみょうが」は、その名のとおり、生姜しょうが茗荷みょうがを豚肉で巻いて焼いたもの。

 「おやじつくね」は、挽肉ひきにくの中に、細かく刻んだニラやニンニクを混ぜ込んで焼いたもの。

 他にも普通の「つくね」(100円)や「チーズつくね」(150円)、軟骨を練り込んだ「たたきつくね」(150円)、れんこんの穴につくねを詰め込んだ「れんこん」(150円)など、つくね系の品ぞろえは豊富です。「ピーマン肉詰」(200円)も、つくね系かな?

 「はらみなんこつ」は、ハラミ、ナンコツ、そしてハツモトを1本の串に刺して塩焼きにしたもの。食べるにつれて、味と食感が変わるという、この店独自の、珍しいもつ焼きです。

 ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、250円)をもらって、「さがり」(100円)と「はつもと」(100円)を1本ずつ追加注文。

 「さがり」は、ハラミの中で肋骨ろっこつに近い、肉厚の部分。白ネギを間に挟んで塩焼きです。

 「はつもと」はハツの弁の部分や動脈の部分。こちらは白ネギとピーマンが挟まれていて、同じく塩焼きです。

 ナカ(250円)をもう1杯もらって、これでソト1・ナカ3。

 つまみには、あっさりと「セロリ漬け」(100円)をもらって〆ます。

 1時間40分ほど立ち飲んで、キャッシュ・オン・デリバリーの支払総額は、1,800円でした。どうもごちそうさま。

140112d 140112e 140112f
お通しと黒ホッピー / しょうがみょうが / おやじつくね

140112g 140112h 140112i
はらみなんこつ / さがり(手前)、はつもと(奥) / セロリ漬け

店情報前回

《平成26(2014)年1月12日(日)の記録》

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今年最初のモツカレー … やきとん「たつや」(沼袋)

モツカレー


 やきとん「たつや」に来ると、いつも注文するのがモツカレー。

 ものとしては、豚モツを具材にしたカレールーといったところで、トーストしたフランスパンが2切れ付いて350円。

 ティースプーンが添えられるので、これでモツカレーをパンにのせて、パンと一緒に食べる。

 これが美味しくて、美味しくて。

 どろりとしたカレールーの中に、豚モツの弾力感があるという食感もいいんですね。

 お腹がすいているときなんか、ついつい「おかわりパン」(2枚100円)を注文してしまったりするんですが、ここで食べすぎると、お腹がふくれて、お酒もおいしくなくなるし、せっかく「やきとん屋」にやって来ておきながら、メーンの「やきとん」が食べられなくなるので、注意が必要です。

 パンの上にたっぷりとモツカレーをのせて、少量のパンで大量のモツカレーを食べるように心がけると、ちょうどバランスよく食べ終えることができます。

 このモツカレーと相性抜群なのは黒ホッピー(セットで380円)なんですが、今日はこの後、醤油焼きの「やきとん」を注文する予定なので、最初から白ホッピー(黒と同額)をもらいました。

 今日は、地元のもつ焼き屋で飲もうと、まずは野方の「秋元屋」をめざしたのですが、店の前に行列ができている状態だったので、先に沼袋に移動。まず「たつや」に入ったのでした。

 その「たつや」も、ほぼ満席状態。私が入ったときには、2席だけ空席があり、そのうちの1席に座りました。

 最近の、やきとん、もつ焼きの人気っぷりは、ものすごいものがありますね。

 昔は焼き鳥の代用品のような言われ方をした「やきとん」ですが、今は明らかにその美味しさで人気が出ている。

 タレも、昔は、「モツ特有のにおいをごまかすため」に、蒲焼風にしていたようですが、今はもう、それぞれの人の好みの問題。

 人気の店はどこも、鮮度抜群の豚モツを使っているので、くさみなんて全くありません。塩焼きでサッと焼いただけでも十分おいしい。というか、その塩焼きこそが、それぞれの部位に固有の味わいや香り(においではありませんぞ!)が最もよくわかる焼き方です。

 これでも十分おいしいところへ、それぞれの人の好みで、甘辛いタレで焼いたり、味噌ダレで焼いたり、醤油で焼いたりしてもらうんですね。

 さらには塩焼き+ゴマ油で食べたり、「宇ち多゛」のようにお酢をかけてもらったり、「ひょうたん」みたいにニンニクダレが売りだったりする店もあって、バラエティに富んでいます。

「えーと、焼きものは、ガツとテッポウを1本ずつ(各100円)、どっちも醤油でお願いします」

 ガツ(豚の胃)は醤油焼きで食べるのが一番おいしいと思うんだけど、テッポウ(豚の直腸)は醤油でもタレでも、さらには味噌焼きでもいけるふところの深さ。

 ガツの弾力感たっぷりの食感に対して、テッポウのほうは、クニュっとした軟らかさの芯の部分に弾力感をもった食感。こういう違いがおもしろいんですよねえ。

 ナカ(300円)を2回もらって(ソト1・ナカ3)、1時間半ほどの滞在。お勘定は1,600円でした。どうもごちそうさま。

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やきとん「たつや」 / ガツ醤油 / テッポウ醤油

店情報前回

《平成26(2014)年1月12日(日)の記録》

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まず檀蜜をもらおうか … おでん「あさひや」(日ノ出町)ほか

豆腐と檀蜜


「じゃ俺は、まず壇蜜(だんみつ)をもらおうか」

「はいはい、壇蜜ね。みんな勝手に、いろんな名前を付けちゃうのよねえ」

 と笑う女将さん。

 壇蜜というのは、「しのだ」(130円)のこと。

 信太巻しのだまきが3個、串に刺さっている外観から、お客さんのひとりが「団子が三つで、だんみつ(壇蜜)」と言い始めて、常連さんたちの間に浸透していったんだそうです。

「でも、その前はマリコって呼ばれてたのよ」

 こちらはご想像のとおり、元・AKB48篠田麻里子さんの名前から。

 私も、梅割り焼酎(390円)をもらって、おでんはその壇蜜(しのだ、130円)と豆腐(130円)を取ってもらいます。

 最初に向かった「栄屋酒場」は満席で入れなかったものの、続いて行った「第一亭」では、かろうじて空いていたカウンター席に滑り込むことができた。それに気をよくして、「あさひや」をのぞいてみたところ、こちらもなんとか空席(椅子は2つ空いてるけど、スペースとしてはひとり分程度)があり、無事に入店することができたのでした。

 しかも、今日はけっこうおでん種も残ってる。

「年明けから、お客さんが少ないんですよ」と女将さん。

「これまでもそうだったんですが、世の中が景気がいいときは、うちはヒマなんですよ。今年は景気が良くなるのかもしれませんね」

 なるほどなあ。これはこの店に限らず、大衆酒場全般に言えることかもしれません。

 景気が良くなると、もう少し客単価の高い店へ、さらに客単価の高い店へと、徐々にステップアップしていく人が多いんでしょうか。

 2杯めの梅割り焼酎(390円)をもらって、おでんは、こんにゃく(130円)と、がんもどき(150円)を取ってもらいます。

「最近は、女性のひとり客も多いんですよ。若い方は、むしろ女性のほうが多いんじゃないかしら」

 そうそう。それは私も感じます。若い男性はあまり飲まないし、飲むときは何人かでつるんで飲んでることが多い。

 でもまあ、振り返ってみると、自分自身も、若いころは独りでは飲まなかったからなあ。

 小学校の高学年から高校ぐらいにかけて、同級生の女子がずいぶん大人に見えたもんだけど、成人してからあとの、ひとり呑みの熟練度も、女性のほうが早熟なのかもしれませんね。

 1時間ちょっとの滞在。今日のお勘定は1,300円でした。

 「あさひや」を出たところで午後9時半。

 せっかくなので「ホッピー仙人」にも顔を出したところ、カウンターの一番奥で飲んでいたのは、新婚のアヤパンマンさんご夫妻。

 今日は泊りがけで野毛に来られたんだそうです。

 今日もサーバーの白・黒、瓶の白・黒と、すべてのホッピー(各500円)がそろっているなか、サーバーのハーフ&ハーフ(500円)を作ってもらって乾杯です。

 すぐに閉店時刻(午後10時)となった「ホッピー仙人」をあとに、3人で「野毛ハイボール」をのぞいてみたものの、予想どおり満席。

 新年のごあいさつも兼ねて、女性バーテンダーのメグミさんが、ひとりで切り盛りされているバー「日の出理容院」に向かうと、こちらはなんとか入ることができました。

 最近の「日の出理容院」は、週末は椅子をすべて撤去して、立ち飲みスタイルにしてるんだそうです。だから、みなさんにちょっと詰めてもらって、我われも入ることができたんですね。

 ハイボールや、メグミさんがシェークして作ってくれるカクテルなど(ほとんどの飲み物は1杯500~600円ほど)をいただいて、野毛の夜を締めくくったのでした。

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「あさひや」 / 焼酎、とうふ、しのだ / こんにゃく、がんもどき、焼酎

・「あさひや」の店情報前回) / 「ホッピー仙人」の店情報前回) / 「日の出理容院」の店情報前回

《平成26(2014)年1月10日(金)の記録》

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ホルモンスープで温熱 … 中華料理「第一亭(だいいちてい)」(日ノ出町)

ホルモンスープ


生姜しょうがが効いてるから、あったまるでしょう?」

「ええ。身体の芯からポカポカと! 暑いぐらいです」

 本当に、ジワッと汗が浮かんでくるほど、身体が温まってきました。

 「第一亭」のメニューの中で、『湯之部』と書かれたところには、野菜スープ(500円)、玉子スープ(500円)、キクラゲスープ(500円)、肉スープ(500円)、ホルモンスープ(600円)という、5つのスープ料理が並んでいます。

 今日はこのスープで老酒ラオチュウ(650円)を飲んでみようということで、はじめてホルモンスープを注文してみたのでした。

「うちのスープは、開業したときからずっと同じ、昔ながらの作り方。豚と鳥と野菜を何時間も煮込んで作っているんです。だから栄養もコラーゲンもたっぷりで、身体にいいと思いますよ」

 以前、そう教えてもらったこの店のスープ。このスープが、『湯之部』のスープ料理にはもちろん、『麺之部』のラーメン(500円)やワンタン(500円)、サンマーメン(600円)、チャンポン(600円)などのスープにも使われています。

 この素となるスープの味を、純粋に味わいたい場合におすすめなのは、タンメン(550円)なんだそうです。

「タンメンのスープは、素のスープを、塩で味付けしているだけなので、いちばんシンプルで、スープのおいしさがわかりやすいんですよ」

 いっぽう、今日注文したホルモンスープは、具材もたくさん入るし、味付けももっと複雑です。

 そして出てきたホルモンスープは、スープもたっぷりだけど、生ホルモン(シロ)、コブクロ、ハツ、ニラ、キクラゲ、チンゲン菜、ニンジン、白ネギなど、中に入っている具材もたっぷり。

 けっこう濃厚なんだけど、料理の仕上げにサッと回しかけた酢の酸味がよく効いていて、さっぱりといただくことができます。

 でも、口当たりがさっぱりとしただけで、その実態が濃厚であることに変わりはないので、飲むにつれて胃の中からジワジワッと効いてくる感じがするんですねえ。

 さらに燗をつけてもらった老酒が、それに拍車をかけます。

 つい先日、野毛での酒場初めに来たんだけれど、1日や2日ではとても回り終えることはできなくて、今日もまた、野毛エリアに出てきたのでした。

 野毛エリアというのは、広い意味での野毛のことで、JR桜木町駅から京急・日ノ出町駅に囲まれた地域全般を指します。それに対して、狭い意味での野毛は、地名に忠実に、横浜市中区野毛町の町内だけに限定した地域を指すのです。

 マスメディアで「野毛」という場合は、野毛エリア全体、つまり広い意味での野毛のことを指していることが多いようですね。

 まず1軒めとして「栄屋酒場」に向かったものの、この寒い中、店の外では男女二人連れが待っています。

「いっぱいなんですか?」と聞いてみると、

「そうなんです。席が空くのを待ってるんです」とのこと。

 それじゃ、他の店から回ろうと、野毛の中心部へと向かう道すがら、念のため「第一亭」をのぞいてみると、カウンターにかろうじて空席があったのでした。

 「第一亭」も、最近、なかなか入れませんからねえ。金曜日の今日はまず入れないだろうと、最初からほぼあきらめてたのに、ラッキーでした。

 で、最初に瓶ビール(キリンラガー中瓶、550円)と、このところすっかりはまっている炒米粉(ビーフン、700円)をもらった後、老酒とホルモンスープを注文したのでした。

 仕事始めの今週は、とにかく寒い日が続いたので、ポッカポッカと身体の芯から温まるこのスープは、とてもありがたい。茹でた豚モツの食感もいいなあ。

 1時間ほどの滞在。今日のお勘定は2,500円でした。どうもごちそうさま。

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「第一亭」 / ビーフンと瓶ビール / 老酒(燗)

店情報前回

《平成26(2014)年1月10日(金)の記録》

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舞茸天ぷらで美酒爛漫 … 「はまや食堂(はまやしょくどう)」(杉田)

舞茸天ぷら


 横浜に再赴任してからの1年間で、すっかり行きつけの店になった「はまや食堂」にも、年始の呑み初めに出かけます。

 この店にやって来ると、まずは入口横の壁に張り出された、今日のサービス定食3種を確認するのが毎回の楽しみになっています。

 この時点で、なにを注文するか決めてしまうことが多いのです。

 いつものように、まずは特別定食(980円)からチェック。

 今日の特別定食の主菜はサバ塩焼き。副菜として、小松菜おひたし、スパゲティサラダ、大根煮付けの3品から2品を選択し、ライスセット(ごはん、漬物、みそ汁)が付きます。

 う~む。今日は魚の気分じゃないのか、今ひとつ、心が揺さぶられません。

 続いてB定食(580円)。こちらは厚焼き玉子を主菜に、副菜がしらすおろし、そしてライスセットです。これまた今いち気分がのらないなあ。

 最後のC定食(680円)は、主菜が舞茸まいたけ天ぷらで、副菜が納豆、そしてライスセットです。

 「舞茸天ぷら」というのは通常メニューにはありません。たまたま今日、仕入れがあったのに違いない。こいつは食べとかなきゃいかんなあ。

 よしっ。今日はC定食と、何か1~2品、追加の酒のさかなをもらって飲むことにしよう。

 文章にすると長いですが、これを入口の前で、5秒以内ぐらいで考えて、店内へと入るんですね。

「はい、いらっしゃいませ。今年もよろしくお願いします」

 きっちりと両手を体の前で合わせて、頭を下げながらごあいさつしてくれる女将さん。

 厨房を担当されているご主人(と思しき男性)と女将さんとが、お二人で切り盛りされているこの食堂。昭和33(1958)年創業の老舗ながら、店内はいつも清潔で、お二人が上品なのがいいんですよねえ。

 類は友を呼ぶのか、やってくるお客さんたちも、品がいいんですよねえ。

 いや、けっして立派な身なりをしてるってことじゃないんですよ。

 今の季節だと、ほとんどの客がジャンパー姿。スーツ姿の人なんて、あまり見たことがありません。

 でも、そういうことではないんです。

 なんていうんでしょう、『酒品しゅひんがいい』と言うんですかねえ。

 たくさん飲んで酔ってきても、乱れない、騒がない、くだを巻かない。

 みなさん、静かに飲んでらっしゃいます。

 それがいいんですねえ。本当に落ち着く。

 新年のごあいさつをすませたあと、「きょうは?」と聞いてくれる女将さんに、

「燗酒の大(500円)と大根煮付け(200円)、あとC定食(680円)を、ライスは小で、あとでお願いします」と注文します。

 日替わりの野菜の煮付け(今日は大根)も、この店の名物のひとつ。

 店に入ってくるなり、メニューもなにも見ないで、「ビールと煮付け」と必ず注文する常連さんもいるほどです。

 日替わりといっても、主となる食材が日替わりになるだけで、ちくわ、平天、こんにゃく、いんげん、にんじん、昆布巻きなどはいつも入ってて、熱々の状態で出してくれる。

 だから、煮物盛り合せというか、おでんのような感じで、お酒とともにいただくことができるんですね。これが200~250円というのがうれしい。

 さあ、舞茸天ぷらも出てきました。予想どおり、これも舞茸だけではなくて、エノキや茄子、ピーマン、ニンジン(細切りの小さなかき揚げ)などの天ぷらが盛り合わされています。

 うぅ~っ。できたてホクホクの舞茸天がうまいっ!

 この店に通うようになって、すっかり野菜が好きになっちゃったなあ。

 舞茸天ぷらを食べ終えたところで、燗酒大もちょうど飲み終えた。でも、ちょっと飲み足りないなあ。

「すみません。燗酒を今度は小さいの(280円)をください。あとC定食の納豆も先に出してもらって、追加で海苔のり(2袋50円)も出してください」

「はいはい」と笑顔で注文を受けてくれる女将さん。

 味付け海苔は、1袋めは、そのままつまみとしていただいて、2袋めは、後で出されるごはん用にとっておきます。海苔も納豆も、とてもいい燗酒のつまみになります。

 燗酒がまだ残っている状態で、最後の小ライスセットを出してもらいます。

 小ライスセットは、豆腐と若布わかめのみそ汁に、タクアンとキュウリの漬物、そして小盛りのごはんです。みそ汁と漬物は当然のこと、海苔で巻いたごはんも立派なつまみです。

 すっかり満腹になって1時間半ほどの滞在。今日のお勘定は1,690円でした。どうもごちそうさま。

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大根煮付 / 海苔と納豆 / 小ライスセット

店情報前回

《平成26(2014)年1月9日(木)の記録》

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横浜野毛での酒場初め … 「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)ほか

「武蔵屋」イワシ酢


 今年の横浜・野毛での呑み初めは「武蔵屋」から。

 今日は年が明けて初めての雨天日だったので、もしかしたらお客さんも少ないんじゃないかと思いながらやって来たのですが、予想どおり、「武蔵屋」の店内も半分ほどの入り。カウンター席の真ん中あたりに座ることができました。

 小瓶のビール(500円)から始めて、いつもの櫻正宗3杯と肴5品のセット。

 年中いつ来ても変わらない定番のセットなのに、「これでいい、これがいい」と思わせてくれるんですねえ。

 そこへ、おばちゃん(=女将)がサービスで出してくれたのは、イワシの酢漬け(〆イワシ)です。

 へえ。イワシを酢締めにしてもおいしいんだなあ。はじめて知りました。

 後ろのテーブル席に座っているのは、神戸は灘の酒造メーカー(櫻正宗ではありません)のみなさんとのこと。

「うちのお酒じゃなくても、やっぱりこの店の燗酒はうまいっ!」

 とご満悦。とてもうれしい光景です。

 そのうちに、どういうわけだか出身地の話になって、おばちゃんも客席側に出てこられて、

「私は生まれも育ちも関内かんないだから」と話に加わっています。

 もともと「武蔵屋」は関内で酒屋を営んでいたんだけど、戦後すぐ(昭和21年)に居酒屋に転向して、ここ野毛のげに出てきたんでしたね。

 これくらいゆったりとした雰囲気の「武蔵屋」もいいなあ。本当にくつろぐ。私が最初に来はじめたころ(13年ほど前)の「武蔵屋」は、こんな感じでした。

 1時間半ほどの滞在。お勘定は3千円でした。

 本日の2軒めは、「ホッピー仙人」に新年のごあいさつ。サーバーの白黒、瓶の白黒と、4種類がすべてそろっているなか、瓶の白ホッピー(500円)をもらって、店内に集うみなさんと乾杯です。

 そして「野毛ハイボール」。ここの名物・氷なしハイボール(700円)は、角瓶(淡麗辛口)、マッキンレー、ブラックニッカリッチブレンドの3種類のウイスキーを選べます。ブラックニッカをもらいます。

 「ホッピー仙人」のホッピーも、焼酎、ホッピー、ジョッキの3つをキンキンに冷した、3冷タイプですが、ここ「野毛ハイボール」の氷なしハイボールも、ウイスキー、ソーダ、グラスの3つをキンキンに冷した3冷タイプ。最後にレモンピールで仕上げます。

 他に自家製モスコミュール(800円)や、店主オリジナルのメキシカンハイボール(900円)というカクテルがあります。ビールは置いてません。

 こうやって、それぞれに個性的な店をハシゴして回るのが野毛の大きな楽しみなんです。

 だから、たいていの店で「行ってらっしゃ~いっ」と送り出してくれる。

 その「行ってらっしゃ~いっ!」と同時に、店主・ハルさんが「そういえば、今日と明日は『華』で中華粥をやってますよ」と教えてくれます。

 「華」も、「ホッピー仙人」や「野毛ハイボール」と同じく、川沿いに三日月形に建つ「都橋商店街」の2階にある人気店のひとつ。スナックなんだけど、中華料理がおいしいので有名なお店です。

 で、4軒めは当然その「華」で麦焼酎水割りを2杯飲んだあと、年始特製のパクチー(香菜)の効いた中華粥をいただいて、お勘定は1,500円でした。どうもごちそうさま。

 昨年同様、今年も野毛に繰り出さなきゃなあ。

140108a 140108b 140108c
「ホッピー仙人」 / 「野毛ハイボール」 / 「華」中華粥

・「武蔵屋」の店情報前回) / 「ホッピー仙人」の店情報前回) / 「野毛ハイボール」の店情報前回) / 「華」の店情報

《平成26(2014)年1月8日(水)の記録》

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店情報: 「華(はな)」(桜木町)

    華
  • 店名: 華(はな)
  • 電話: 045-241-7854
  • 住所: 231-0065 神奈川県横浜市中区宮川町1-1 都橋商店街2F
  • 営業: 18:00-24:00、日休
  • 場所: 大岡川のほとり、都橋商店街の2階。
  • メモ: 中華料理がおいしいスナック。カウンター9席のみの店内を女将がひとりで切り盛り。料理は、ネギソバ(汁あり・なし)、ピーナッツソバ、焼きそば、紹興酒焼きそば、餃子(焼・蒸・水)、中華大根餅、中華風サラダ、長芋トロフワ焼き、しらすおろし、卵焼き、納豆オムレツ、オイルサーディン、チーズ、レーズンバター、腸詰、焼き魚、あたりめ、ねぎ梅、などなど。(2014年1月調べ)

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午年の初めに馬肉そば … 桜肉「柿島屋(かきじまや)」(町田)

肉そば


 dancyu(ダンチュウ)2013年7月号の特集「みんなの居酒屋」で、北吉洋一さんが書かれた、『馬に集い、馬で酔う』という「柿島屋」の紹介記事がいい。

『町田の良心と密かに感じている「柿島屋」。正確には馬肉料理専門店なのだろうが、私の認識は完全に居酒屋だ。』

 という書き出しで始まるこの記事。

『日曜日の昼下がり、テレビのスポーツ番組を観ながら一献。飲むのは焼酎の梅割りを2杯。酒肴兼昼食に肉そば。そばの具を焼酎のアテとしホンワカ好い気持ちになって、勘定が1030円。いいなあ。』

 これを読んで、「柿島屋の肉そばで梅割りを飲まなきゃ!」という思いが強くわいてきました。

 とはいうものの、「柿島屋」のある町田は、都内の自宅からも、横浜の職場からも、そう近い場所ではない。いつ行くのがいいんだろう。

「そうだ! 2014年はうま年なので、その年頭に、自宅から町田を経由して、横浜の単身赴任社宅に向かうことにしよう!」

 そんなわけで、明日から仕事始めという1月5日(日)の今日、町田へとやってきたのでした。

 「柿島屋」の新年の営業が4日からであることは、昨年末のうちに電話で確かめています。

 週末(土日)の「柿島屋」は、正午から営業しているので、昼下がりのゆるやかな時間に来たかったのですが、自宅を出るのが遅くなってしまい町田駅に着いたのは午後5時前。

「肉そばで梅割りは飲むんだけど、新年早々なので、まずは馬刺しでも食べてから、その次に肉そばにしようかな」

 なんてことを考えながら、心もうきうきと「柿島屋」へと向かいます。

 「柿島屋」は、今回で2度め。前回もひとりで来て、肉なべ(馬肉を使った、みそ味のすき焼き、1,100円)をつまみに飲んだところ、この肉なべだけで満腹になってしまい、「シメのおすすめ」という、自家製そば玉(230円)まで行きつけなかったのです。

 肉そばであれば、馬肉も自家製そば玉も、どっちもいけるはずですよね。

 町田駅から5分ほどで「柿島屋」に到着。ん? なんか張り紙がある。

『本日は馬刺しありません』

 そうか。食肉市場が開いてないから、生肉はまだ出せないのか。

 1品めは馬刺しでいく予定だったのに、いきなり変更を余儀なくされてしまいました。肉そばの前に、なにを食べるかは中に入ってから考えることにして、まず入店。

 ウィ~~ンと自動ドアを開けて入ります。

 「柿島屋」の創業は、なんと明治17(1884)年。今年、創業130年を迎える「超」老舗です。

 でも店舗そのものは、「別館柿島屋」、やきとり・鴨なべの「かるかん柿島」という姉妹店とともに、1994年築の大きなマンションの1階にあるので、古い感じはしません。マンションの名前が「アーバン柿島Ⅱ」で、屋上には「桜肉・柿島屋」という広告塔も出てるので、このビル全体がまるごと、「柿島屋」さんの持ち物なのかもしれませんね。

「いらっしゃいませ。おひとりさん、こちらにどうぞ」

 元気な声に導かれて店内へと進み、案内された席に座ります。

 店内には自然木の長テーブルがずらりと並び、そこに入れ込みの相席で入っていく仕組み。椅子も自然木の長椅子(背もたれなしのベンチシート)なので、ギュッとつめればけっこう入るし、ゆったりと座ることもできます。

 ここがいわゆる『一般席』。それとは別に、小上がりの座敷(掘りごたつ風のテーブル席)と、窓際にある半個室のテーブル席の『上席』があって、宴会メニュー(2,700円から)とセットで予約することができます。

 日曜、午後5時の店内一般席は、9割ほどが埋まっているでしょうか。

「小瓶のビール(390円)をお願いします」

 のど潤し用のビールを注文しておいて、馬刺し(並800円)に代わる料理を探します。

 肉皿(煮込、475円)、メンチ(1コ300円)、チョリソ(ソーセージ、525円)、ハム(420円)、大和煮(420円)、肉キムチ(420円)、肉ぬた(酢味噌和え、420円)、肉みそ豆腐(420円)、馬肉シューマイ(420円)。

 これらが、肉なべ、馬刺し以外の、馬肉を使った料理です。メンチやチョリソ、ハムなんかも、すべて馬肉なのがおもしろいですねえ。

 かなり悩みながら、そしてビールも飲みながら、馬刺しに代わる料理の絞り込みをしていき、最後は肉皿と肉みそ豆腐のどっちにするかで迷いに迷い、最終的には「メニュー上で、肉なべ、馬刺しという二大巨頭に続く3番めの位置に肉皿が載ってるし、お持ち帰り(お土産)用としても肉皿が販売されてるから」という理由で肉皿を選択したのでした。

 すぐに長方形の平皿で出される肉皿。その具材は、馬肉、こんにゃく、ごぼう、白ねぎで、とてもやわらかく煮込まれています。

「焼酎の梅割り(290円)をダブルで。あとお新香(210円)もください」

 前回来たときに、近くに座る常連さんたちが、みなさん焼酎をダブルで注文していたので、「次に来たときは、自分もダブルで注文しよう」と思っていたのでした。

 2杯分の焼酎が入ったガラスの水差しと、カップ酒の容器に入った梅割りの素、そして受け皿付きのガラスコップが、トントントンと目の前におかれます。これらを使って、自分で梅割りを作るんですね。

 お新香は、きゅうり、にんじん、大根の3点盛り。それぞれ3切れずつ盛られています。

 肉皿が残りわずかとなったところで、いよいよ肉そば(450円)を注文します。

 調理に時間がかかるのではないかと思って、ちょっと早めに注文したのですが、意外や意外。注文するや否やというスピードで、あっという間に肉そばが出てきました。まるで路麺店並みの速さだなあ!

 ん? これはっ?

 そばの上にのっているのは、こんにゃくはないものの、先ほどの肉皿と同じもののようです。なるほどなあ。〔肉皿〕+〔そば〕=〔肉そば〕ってわけか。〔牛皿〕+〔ごはん〕=〔牛丼〕と同じような感じですね。

 どれどれ。

 ほおぉ。そばつゆがあるから、肉皿とはまた味わいが変わっておもしろい。いいねえ。いいつまみになります。生卵(60円)と合わせてもいいかもね。

 そしてそば。このそばは太いなあ。稲庭うどんや、呉の細うどんに近い太さです。しっかりと硬さがある、モグモグと噛んで食べるタイプのそばですね。

 太さがあるからか、そばもなかなかのびません。だからこの肉そばは、全体が酒の肴として、長く楽しめるんですね。これはいい。北吉さんの記事どおりだ。

 ダブルの梅割りも飲み終え、肉そばも食べ終えたんだけど、まだ肉そばの汁が残ってる。これをなんとかしたいなあ。

「すみません。焼酎(290円)を、今度はシングルでブドー割りでお願いします。あと、冷や奴(270円)もください」

 この店は、とにかく出が速いんだなあ。こんなに大勢のお客さんがいるのに、注文したものがあっという間に出てくる。これも人気の理由のひとつなんでしょうね。

 肉皿と同じように、長方形の平皿で出される冷や奴は、大きくカットした豆腐が、ドンと1個。とてもシンプルに豆腐だけで、薬味も何ものってません。これを別の小皿で出される生姜醤油しょうがじょうゆでいただくんですね。

 でも今日は、この豆腐を一口大に切り分けては、肉そばの汁に浸けながらいただきます。

 肉そばの汁は、そのままだとちょっと濃くて辛いけど、奴と一緒だと大丈夫。ちょうどいい感じのつまみになっていいね!

 ゆっくりと2時間弱の酒場浴。今日のお勘定は2,665円でした。どうもごちそうさま。

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「柿島屋」 / 店頭の張り紙 / 小瓶のビール

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肉皿(煮込) / お新香と梅割り / 肉そば

140105g 140105h 140105i
そばが太いぞ! / 冷や奴とブドー割り / 肉そばの汁で冷や奴

店情報前回

《平成26(2014)年1月5日(日)の記録》

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博多長浜豚骨ラーメン … 「御天(ごてん)」(下井草)ほか

せん菜炒め


「せんさい炒め(550円)ありますか?」

「あと1人前だけ残ってます」

「それください!」

 「御天」に来たら、せん菜炒めは絶対にはずせない。

 ここに来るといつも、このせん菜炒めをつまみに、シークワサーサワー(400円)を飲む。これが定番になっています。

 せん菜というのは、細い細いもやしのこと。細かく切ったチャーシューと一緒に炒めて、刻みねぎをトッピングして出してくれます。シャキシャキとした歯ごたえの中に、チャーシューのうまみがあるのがいいんですね。

 そしてシークワサーサワー。だいたい「サワー」と名が付くと、甘~い感じの飲み物が出てくることが多いのですが、この店のシークワサーサワーと、「川名」の生グレープフルーツサワーは甘くない。きっちりと呑兵衛のんべえ向きに仕上がっています。

 正月三日の今日。最終ターゲットは、最初からここ「御天」に決まってました。

 「御天」は昨日(1月2日)から、地下の「GOTEN'S BAR(ゴテンズ・バー)」は今日(1月3日)から新年の営業を開始。両店が開く今日に的を絞って、この店のご常連である、「アル中ハイマー日記」のにっきーさんと一緒にやってきたのでした。

 ここ「御天」の大きな特徴は、強烈なトンコツ臭にあります。

 我われ、とんこつラーメン好きにとっては、「おいしそう!」と感じるいい匂いなんですが、そうでない人にとっては、猛烈な悪臭でしかない。

 しかもこのトンコツ臭。服や髪の毛にも臭いが移っちゃうんですねえ。

 「これから長浜ラーメンを食べるぞ!」という期待感の中で嗅ぐトンコツ臭は、いかにもおいしそうに感じるのですが、明日になって、服から漂ってくる強いトンコツ臭は、とんこつラーメン好きにとっても、いい匂いではありません。

 うちのカミサンは、この臭いが特にきらいなようで、最後に「御天」に寄って帰ったときには、帰宅すると同時に、玄関先でファブリーズ(消臭剤)の集中砲火を浴びることになります。

 今日は、最初から「御天」に行くことがわかってたので、出かける前からもう大変。

 下着も含めて、服はすべて洗濯機で洗濯可能なものに着替えさせられ、

「帰ってきたら、服は洗濯機に入れて、すぐにお風呂に入ること! ここ(玄関先)に段ボール箱を置いとくから、上着とコートはこの中に入れてね! 部屋の中に着て入ってきたらダメだよ」

 と万全の態勢で送り出されます。

 そうして出かけた1軒めは、中野の「石松」。ここも今日から開いてるんですねえ。

 ここで、にっきーさんと落ち合います。

 品川の食肉市場はまだ開いていないので、残念ながら新鮮なモツの仕入れもなく、あるものだけでの営業です。

 鳥、豚、牛(ミノかす)、ラム、豚、そしてウインナーと、1串ずつ、ゆっくりと出してくれます。

 あるものだけといっても、そしてたとえそれがウインナーであっても、店主・三浦さんが焼くと、1本1本、すべてうまいのがすばらしいですねえ。

 2軒めも、これまた今日から新年の営業を開始した、鷺ノ宮の「満月」です。

 このところ、ますます人気が出てきて、なかなか入れない「満月」ですが、今日は向かって左側のカウンター席にちょうど2席分の空きがあり、にっきーさんと共に滑り込むことができました。

 3軒めに、いよいよ「GOTEN'S BAR」です。

 ここはいわゆる焼酎バーで、バックバーの棚には各種焼酎がずらりと並んでいます。

 まずはここで、芋焼酎のお湯割りを1杯。

 ひとしきり飲んだところで、満を持して1階の「御天」へと上がります。

 で、せん菜炒め(550円)をつまみに、シークワサーサワー(400円)をそれぞれ2杯ずつ飲んで、シメはやっぱりラーメン(700円)ですね。

「ラーメンを油抜き粉おとしで2つ。生ニンニク(50円)を1つ、別皿でください」

 この生ニンニクは、1つを二人で分けるんです。それくらいがちょうどいい。

 麺のかたさは6段階。一番かたいほうから、粉おとし、ハリガネ、バリカタ、カタメン(これがノーマル)、ヤワメン、バリヤワ。今回注文した粉おとしは、もっともゆで時間が短いものです。

 油抜きというのは、「スープに加える油を入れないでね」ということです。

 長浜ラーメンの麺は、ものすごく細いので、食べてる間にもスープの熱で、どんどんやわらかくなっていきます。そうなる前に一所懸命食べないと!

 いやあ、よく食べた。おいしかったなあ。

 時計を見ると、日付が変わって午前1時半。さあ、帰ってすぐに風呂に入らなきゃ。

 どうもごちそうさま。

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もつやき「石松」 / 焼酎(お茶割り)とお通し / 鳥(ねぎま)

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豚 / 牛(みの) / 羊(ラム)

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豚 / ししとうウインナー / 居酒屋「満月」

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トマト割り / めざし / じゃがベーコン

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「御天」 / 「GOTEN'S BAR」店内 / シークワサーサワー

140103p 140103q 140103r
せん菜炒め / ラーメン / 別皿で生ニンニク

・「石松」の店情報前回) / 「満月」の店情報前回) / 「GOTEN'S BAR」の店情報前回) / 「御天」の店情報前回

《平成26(2014)年1月3日(金)の記録》

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タラバガニ&オリーブ … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

タラバガニ


 「川名」の年始スペシャルメニュー、タラバガニ(840円)を注文すると、オリーブオイルの小皿と一緒に出てきた。

 えっ? これで食べるの?

 と思いながら、まず一口、オリーブオイルに浸して食べてみると、これがうまいっ!

 茹で冷ましたタラバガニに残る塩っけに、オリーブオイルのコクが加わって、カニの身がとても美味しい。鼻腔の奥から、ふわんとのぼってくる柑橘系の香りもいいですね。

 こんな食べ方、はじめて知りました。

 焼き鳥屋としてスタートした「川名」ですが、今は魚介系の料理も、野菜系の料理も、すべてそろった総合的な居酒屋として、多くの人たちに愛されています。

 最寄のJR中央線・阿佐ヶ谷駅から、歩いて10分ほどかかる場所にあるにもかかわらず、店内はいつもお客でいっぱいなのです。

 そんな「川名」に、年始にはさらに『年始スペシャルメニュー』が加わります。

 今いただいているタラバガニもそうですね。

 ふだんの「川名」の刺身メニューは、一番高いもので420円。このタラバガニは、その倍の840円と、通常営業のときには見ることのない値付けがされています。

 でも、常連さんたちはこのタラバガニを注文するんですね。

 それは、ここの店主が仕入れで頑張ってるのを知ってるから。その店主が840円という値付けをするからには、絶対にいいものが食べられるに違いない。みんな、そんな期待感で注文するんです。店主を信じてついていってるんですね。

 そして、出されたタラバガニは、間違いなくうまい。

 この好循環スパイラルが、「川名」の人気を支えています。

 正月二日の今日、「川名」にやってきたのは、開店から30分以上たった、午後4時半過ぎ。幸いにも、カウンターに空席があり、そこに滑り込むことができました。

 まずは生グレープフルーツサワー(399円)と、ホワイトボードの手書きメニューにあるブリ刺(420円)を注文。

 席に座るとすぐに出されるお通し(サービス)のミカンのほかに、今日は御節おせちの小皿も出してくれました。

 そして出てきたツヤツヤのブリ刺。横には数の子もひと腹、添えられています。すばらしいなあ。これもきっと『年始スペシャルメニュー』のひとつなんですね。

 おぉ~っ。うまい。みごとな脂ののりです。

「このブリ刺。おいしいですねえ!」

 カウンター上の冷蔵陳列ケース越しに、そう声をかけると、

「そうでしょう。6.4キロあったんですよ」

 と、うれしそうな笑顔を見せてくれる店主。

 生グレープフルーツサワー(399円)をおかわりして、ブロッコリーサラダ(294円)を注文すると、たっぷりのブロッコリーが、ごれまたたっぷりの水菜やバナナと一緒に出されます。

 店主の川名茂(かわな・しげる)さんはハワイ好き。毎年、ハワイに行っているうちに、店でも果物が出されることが多くなってきたのです。

「うちに来る酒好きのお客さんたちは、ほっとくと果物なんて食べないからねえ。せめて、ここで食べていってほしいんだ」

 こういう店主の心意気が好きなんですねえ。

 どうしたらお客さんに喜んでもらえるか。

 いつもそればっかりを考えてる。それが我われにも伝わってくる。

「タラバガニがあるのも、お正月ならではですね」

「そう。お正月用の仕入れがすべて終わったあと、『今年もお世話になったから、何か付き合うよ』って言ったら、このタラバガニをすすめられたんですよ」

 ということで、3杯めとなる生グレープフルーツサワー(399円)をおかわりして、タラバガニの最後の1人前をもらったのでした。

 デザート(サービス)で、パイナップル、マンゴー、柿の盛り合わせもいただいて、2時間ほどの滞在。今日のお勘定は2,856円でした。どうもごちそうさま。

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生グレープフルーツサワー / おせち / ぶり刺身(数の子)

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ブロッコリーサラダ / タラバガニ / フルーツの盛り合せ

店情報前回

《平成26(2014)年1月2日(木)の記録》

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〔コラム〕 2014年は老舗酒場で憩う

老舗酒場で憩う


 新年、明けましておめでとうございます。

 2013年は『首都圏酒場再発見』ということをテーマに、3年ぶりの首都圏酒場、中でも横浜・横須賀方面の酒場を、いろいろと飲み歩いてまいりました。

 3年近い呉勤務のあと、改めて首都圏の酒場で飲んでみて、再発見できたことは、老舗酒場のすばらしさでした。

 首都圏でも地方でも、時代の波頭なみがしらをいくように、今の流行を追い求め続ける酒場(立ち飲み屋や、酒の飲める飲食店も含む)は多いのですが、多くの店は5年ぐらいの間に消えてしまいます。

 首都圏や、人口の多い地方都市では、そのあとにまた新しい業態の酒場が出現しては消え、出現しては消えを繰り返します。(人口の少ない町では、飲食店ではなくなるケースが多いようです。)

 そんな怒涛のような『新陳代謝の嵐』のなかにあって、老舗酒場はビクともせずに、りんとした営業姿勢を貫いている。

 我われ呑兵衛にとって、老舗酒場こそが盤石な地盤のような存在なんだということを再発見したのです。

 今年は、『老舗酒場で憩う』というテーマの下に、老舗酒場を、より深掘りしていきたいと考えています。

 それでは本年も、よろしくお願いいたします。

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おでんセットを燗酒で … おでん「丸健水産(まるけんすいさん)」(赤羽)

おでんセットを燗酒で


「おでんセットを燗酒でお願いします」

「はいよっ」

 という返事とともに、大きな四角いおでん鍋から皿に盛られるのは、大根、ちくわぶ、厚揚、玉子、そして昆布の5品。

 燗酒は「丸眞正宗」のカップ酒、『マルカップ』が出されます。

「タバコは吸いますか?」

「いえ、吸いません」

「じゃ、そこでいいですよ。700円です」

 なるほどなあ。大鍋の近くでタバコを吸うと、灰が鍋に入ったりするかもしれないので、鍋の近くにはタバコを吸わない人しか立てないんですね。

 ちなみにタバコを吸う人は、後ろ側の立ち飲みテーブル席に移動するように言われています。

 あぁ、うまいっ。出汁だしの味がいいなあ。

 ここ「丸健水産」の創業は昭和33(1958)年。

 創業以来ずっと、自家製のおでん種や、持ち帰り用のおでんを販売する店だったのですが、平成11(1999)年に2代目が、そのかたわらで立ち飲みを始めました。

 つまり創業からは55年、立ち飲みもできるようになってからは14年ということですね。

 赤羽を代表する人気店の1軒です。

 この店は『酔っ払いお断り』。どこかで飲んできた人は1杯だけしか飲めません。

 そうやって、この商店街(赤羽一番街シルクロード)の買い物客や他の店に迷惑をかけないようにしてるんですね。

 私自身は、ここに来たのは今日で4回め。

 毎回、お酒とおでんをもらって、飲みはじめてから、

「そうだ、ここには『おでんセット』があったんだった。次に来たときは忘れずにこれにしよう」

 と思いながら帰るのに、次にやって来ると、そんなことはすっかり忘れてて、またお酒とおでんを、それぞれ個別に頼んでしまう。

 今日はちゃんと覚えてて良かったなあ。

 おでんセットというのは、缶ビール、缶チューハイ、カップ日本酒のいずれか1本に、おまかせのおでんが4~5品ついて700円という、お得なセット。

 自分の好きなものを数品だけ食べたいというとき以外は、このセットがお勧めです。

 おでんセットを食べてから、好きなものを単品で追加するというもいいかもね。

 ところでこのマルカップのグラスには、横にお酒の量を示す目盛りが付いています。この目盛りを頼りに、お酒が残り50CCぐらいになったところで、店のお兄さんのところに「出汁割りをお願いします」と持っていくと、おでん出汁を足して、ニンニク七味をかけてくれるんだそうです。

 今日は、ぜひそれも試してみたいと思っていたのに、おでんに合わせてクイクイと飲むうちに、思わずお酒を飲み干してしまってました。

 う~む。マルカップの出汁割りは、また次回の宿題ですね。

 今日はおでんセットの700円のみでした。どうもごちそうさま。

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「丸健水産」 / おでんセットのおでん

店情報前回

《平成25(2013)年12月31日(火)の記録》

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元気でそして明るくて … 「まるます家(まるますや)」(赤羽)

店頭販売中の若女将


 2013年も、いよいよ大晦日を迎えました。

 今年の最後にやってきたのは赤羽。今日が年内最終営業日の「まるます家」です。

 この店は、とにかくドォ~ンと元気で明るいのがいい。

 ここにどっぷりと浸かっているだけで、自分にもどんどん元気が注入されていく気がします。

 ホールを切り盛りするおねえさんたちの声が飛び交って、注文の間違いや、お勘定の間違いなどがほとんどない。大勢の客を間違いなく、気持ちよくさばいていくためのシステムが確立されています。

 さらには、自分が行きたいと思ったときに、たいてい開いてるのがいい。

 定休日が月曜日で、それ以外の曜日は、朝9時から夜9時半まで、中休みなしに営業しています。

 だから平日の会社帰りにはもちろん、土日の昼間だって、「さぁ、これから飲みに行こう」と思い立ったら、まず開いてる。これがうれしいんですよねえ。

 「まるます家」に匹敵する店というと、元気で明るいところは浅草橋の「西口やきとん」。いつでも開いてるところは池袋の「ふくろ」や、鴬谷の「信濃路」などでしょうか。

 店に着いたのは午後3時前。入口の内側で4人ほど待っているので、引き戸の外側に立つと、すぐに店内から、「お一人さん、こちらにどうぞ」と声がかかり、ダブル「コの字」カウンターの中央あたりに案内されました。

 店によって並び方はいろいろですが、この店の場合、3人以上の場合は、空席があれば2階の座敷席に通されます。あとは先着順なんだけど、店内の席が空いた順。

 独り客が帰って、席が一つだけ空けば、行列の中で一番先頭に近いところにいる一人客が、前の人たちを追い越して入ることができるのです。今の私がそうですね。

 二人客の場合は、二人連れの客が帰るか、それぞれ独り客が二人いっぺんに帰って、空席を詰め合わせることが可能なときに入れることになります。

 3人以上の場合も同じですが、1階には3人以上の客はほとんどいない(壁際に3つあるテーブル席に、ときどきいるぐらいな)ので、すっごく待つことになると思います。2階座敷席に3人分の空席ができるほうが早いかも……。

 つまり、自分ひとりであれば、たとえ10人以上の待ち行列ができていたとしても、その後ろについて待っていれば、意外と早く入ることができるってことなんですね。

 いずれにしても、行列はお店のおねえさんが、きちんと公平にさばいてくれますので、客の側が鵜の目鷹の目で空席を探す必要はありません。

小生しょうなま(350円)と、鯉のうま煮(800円)をお願いします」

 このところ、最初の注文はいつもこれ。今日もやっぱり同じです。

 「まるます家」には1軒めとして来ることが多いので、まずはやっぱりビールで軽くのどを潤したい。そんなときに、生ビール(小)の量がちょうどいいのです。

 ここは普通の瓶ビールは大瓶(サッポロ550円、エビス600円)しかない。小瓶はエビス黒ビール(450円)だけ。生ビールは小生(350円)、大生(650円)、特大生(950円)の3種類です。特大はすごいよっ!

 多くの大衆酒場がそうであるように、ここ「まるます家」にもお通しはなく、自分が注文したものだけしか出てきません。

 鯉のうま煮は、できあがるのにほんのちょっと時間がかかるので、その間に小生をグィ~ッといくんですね。

 さあ出てきました、鯉のうま煮です。

 毎度書いているとおり、この鯉のうま煮は、鯉の胴体(内臓がある部分)を、骨も皮も付いたままドスンと輪切りにして、真っ黒になるほど煮詰めたもの。身もさることながら、内臓や皮がおいしいんですよねえ。骨もホロホロに軟らかくなっていて、すべて食べてしまうことができます。

 このうま煮に合うのが燗酒です。

 燗酒は、新潟の「長陵ちょうりょう」(300円)と、地元・北区の「丸眞正宗まるしんまさむね」(350円)の2種類。

 以前は、『カワイコちゃん』というコードネーム(?)で呼ばれる、灘(神戸)の「富久娘」(350円)があったのですが、最近、「丸眞正宗」に切り替わりました。

 今日はその「丸眞正宗」(350円)をもらいます。

 ゆっくりと1時間ほどの滞在。今日のお勘定は1,500円でした。

(今日は、若女将の姿が見えなかったなあ)

 と思いながら店の外に出てみると、なんとその若女将は店頭の販売コーナーで、お持ち帰り用の鯉のあらい(400円)や鯉こく(800円)、うなぎの蒲焼(1,300~1,800円)などを販売中。

「今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。よいお年を!」

 とご挨拶させていただいて、まだまだ待ち行列が続く「まるます家」を後にしたのでした。どうもごちそうさま。

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生ビール小 / 鯉のうま煮 / 丸眞正宗(燗酒)

店情報前回

《平成25(2013)年12月31日(火)の記録》

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うなぎ串焼きひと通り … うなぎ「カブト」(新宿)

うなぎ「カブト」


 暮れも押し詰まった12月30日の今日。新宿での所用を終えて、思い出横丁を通って西武新宿駅に向かっていると、うなぎ串焼きの「カブト」が開いてるし、席も空いている。

 こりゃ、入るしかないでしょう!

 店の外と内とは縄のれんで仕切られているだけ。縄のれんの下には、カウンター席に座る人たちのお尻が、ずらりと並んで見えているので、空席があるとすぐにわかるのです。

 縄のれんをサッとかき分けて、開いている席のひとつに腰を下ろしながら、

「焼酎(キンミヤ、350円)をお願いします」と注文すると、

「串はひと通りでいいですか?」と返ってきます。

「はい、お願いします」

 これでOK。これでメニューに並んでいる「うなぎ串焼き」5種7本(合計1,540円)が、順番に、すべて出されます。

 まず最初に出てくるのが「えり焼」(2本320円)。うなぎの首の周りの肉3尾分を1串に刺して焼いたものをタレ焼きで。山椒の粉をかけていただくのがうまいんです。

 焼酎には、カウンター上の醤油さしに入れられている梅割りの素をちょっとだけ入れて、梅割りにしていただきます。

 最初の2本を食べ終えるタイミングで出されるのが、2種類めの「ひれ焼」(2本320円)。1串に7尾分のうなぎの腹びれ、背びれ、尾びれを串に巻き付けて焼いたもので、シャクッとした香ばしさと、脂分たっぷりのジューシーさのバランスがすばらしい。

 うなぎの串焼きの中では、この「ひれ焼」がいちばん好きだなあ。

 続いて「きも焼」(1本290円)。いろんな居酒屋で「うなぎ串焼き」として出される串がこれですね。うなぎの内臓一式(肝臓は除く)を串に巻いて焼いたもので、ほろ苦さと弾力ある食感が、とてもいい酒の肴になります。「カブト」の「きも焼」では、1串に、うなぎ3尾分の内臓が使われます。

 そして「一口蒲焼」(1本320円)。その名のとおり、うなぎの蒲焼ですが、一口大に切ったうなぎの身を串に刺して蒲焼にしています。蒸さずに焼き上げるので、プリッとした弾力感と、うなぎの脂のジューシーさが楽しめます。

 ひと通りで注文した場合には蒲焼(=タレ焼き)で出されますが、個別に注文する場合には、「かば塩で!」とお願いすると、同じものを塩焼きでいただくことも可能です。一口大のうなぎの白焼きって感じですね。

 最後の1本が、「れば焼」(1本290円)です。

 これは、うなぎの肝臓(レバー)13尾分を1串に刺してサッと焼いたもので、単品での注文は不可。ひと通りを注文した人にしか出されません。

 「れば焼」は本数に限りがあるので、早い時間に売り切れてしまいます。それ以降は、ひと通りも「れば焼」抜きとなってしまいます。

 さっくりと30分ほどの滞在。焼酎1杯と、ひと通りで、今日のお勘定は1,890円でした。どうもごちそうさま。

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えり焼 / ひれ焼 / きも焼

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一口蒲焼 / れば焼

店情報前回

《平成25(2013)年12月30日(月)の記録》

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コロッケのカレーがけ … 「中央酒場(ちゅうおうさかば)」(横須賀中央)

コロッケのカレーがけ


 上の写真は、横須賀「中央酒場」のヨコスカコロッケのカレーがけです。

 ブログ「ピロシキの 上州メタ腹 放浪記 ときどき 横浜 横須賀」の、「中央酒場」の記事によると、この店では、どんな料理にもカレーをかけることができるらしい。

(こいつはぜひやってみなければ!)

 ということで、今日は「鳥好」で飲んだあとに、ここ「中央酒場」にやって来たのでした。

 店の奥まで続く長いカウンター席の中央あたりに座り、

「ホッピー(450円)とヨコスカコロッケ(350円)をお願いします」

 と注文すると、すぐに出てくるチューサカならではの三冷ホッピー。

「あと、コロッケはカレーがけにしてもらっていいですか?」

「カレーをかけますか。いいですよ」

 と言いながら、レシートに『コロッケカレー 750』と書きこむ店のおにいさん。

 なるほど、カレーがけはプラス400円なんですね。

 鍋で煮こんでいるカレーをかけるのかと思いきや、そうではなくて、カウンターの中の棚にストックされているレトルトの『横須賀海軍カレー』を温めて、それをかけてくれます。

 ヨコスカコロッケは、コロッケの具材に横須賀ビーフが混ぜ込まれたもの。これに横須賀海軍カレーをかけて、さらに横須賀色が強くなります。

 丸皿に並べた、揚げたて熱々のコロッケ2個にカレーをかけて、千切りキャベツとカイワレ大根が添えられます。

 これをスプーンで、カレーライスを食べるようにしていただきます。

 スプーンで、シャクッとコロッケを切り分けて、まず一口。

 おぉ~っ。これはうまいっ。

 しかも、いいつまみになるなあ。

 考えてみればコロッケはコロッケでいいつまみになるし、カレー(ルーのみ)はカレーでいいつまみになるので、この二者が合体して、いいつまみにならないわけがない。

 そして、カレーとキャベツの組み合わせもいい。なにしろ関屋せきやの「Moana(モアナ)」には、カレーキャベツという、キャベツにカレールーをかけたメニューもあるほどですもんね。

 くだんピロシキさんの記事では、トンカツ(500円)にカレーをかけています。これも実においしそうです。

 あとから思い出したけど、カレーにぴしゃりと合うのは黒ホッピー。カレーがけを注文する場合は、黒ホッピーをもらうと、よりいいんじゃないかと思いました。

 コロッケ+カレーは、ボリュームもたっぷり。〆の食事がわりにもなりますね。

 閉店ちょっと前まで45分ほどの滞在。今日のお勘定は1,200円でした。どうもごちそうさま。

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「中央酒場」 / ホッピー / ヨコスカコロッケ、カレーがけ

店情報前回

《平成25(2013)年12月26日(木)の記録》

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2013年最後の呉味 … 「鳥好(とりよし)」(横須賀中央)

スープ豆腐


 新年まであと6日となった今日は、横須賀の「鳥好」にやって来ました。

 ここは、呉の「本家鳥好」直系と言える店。呉の『とり屋』の味が懐かしくなると、ここに出かけてきています。

 今日もここ「鳥好」で、2013年最後の呉の味を楽しもうと思っています。

 ホッピーセット(350円)を氷入りもらって、つまみはやっぱり「みそ煮」(1皿3本で180円)からスタートです。

 みそ煮は、鶏の皮を水炊きにして残っている毛をきれいに取って串に刺し、それを味噌で味付けたスープでグツグツと煮込んだもの。

 呉の『とり屋』に共通する名物メニューです。

 続いてはスープ豆腐(450円)を注文します。

 呉の『とり屋』では昔から、焼き鳥と並んで、串カツや串天などの揚げ物もメニューに並んでいました。この揚げ物に使っていた油が鶏油チーゆ。この鶏油を取った後の鶏がらスープを、なんとか有効利用できないかと考えだされたのが、スープ豆腐だったのです。

 これまた呉の『とり屋』に共通する名物メニューですが、内容は店ごとに少しずつ違っていて、「本家鳥好」など一番シンプルなところでは、具材は豆腐と数本のネギだけ。

 それが「第三鳥八」などになると、野菜などもたっぷりと入って具だくさんの鍋物になります。

 醤油でサッと味付けされているので、そのままスープごといただけます。

 ここ横須賀「鳥好」のスープ豆腐も具だくさんタイプ。ひとりならば、この一品だけでお腹がいっぱいになってしまうぐらいボリュームたっぷりです。

 でも今日は焼き物もいきますねえ。

 鶏正肉と鶏レバをタレで、砂肝と豚バラを塩で、それぞれ1本ずつ(各60円)焼いてもらいます。ちなみにこれら4種の1本60円の焼鳥は、組み合わせて3本以上から注文可能です。

 最後に、この店の名物でもあるダンゴ(1皿2本で300円)を注文したところ、残念ながら今日は品切れ。

 ダンゴというのは、つくねなんですが、焼くのではなくて揚げるのが鳥好流。「本家鳥好」でも、つくねは揚げて出されます。

 その揚げたつくねを、ウスターソースで食べるのが、横須賀「鳥好」独自の工夫。これがおいしくて人気があるんですね。

 ダンゴはないものの、合ガモのつくね(1本150円)、辛口つくね(1本150円)はあるそうなので、それぞれ1本ずつ焼いてもらいます。

 これらはダンゴのように球状のつくねではなくて、串を棒状に包み込んで焼くタイプ。

 合ガモのつくねは丸い棒状ですが、辛口つくねのほうは、長方形に近い形に成形されています。

 色合いも合ガモの白に対して、辛口はやや赤っぽい。芥子の色合いなのかな。ピリッと辛さを感じるのがいいですね。

 1時間ちょっとの滞在。ホッピーはセット(350円)に、ナカ(300円)を2杯もらって、お勘定は2,130円でした。どうもごちそうさま。

 新年は1月4日(土)からの営業。5日(日)は日曜(通常は定休日)だけど営業するそうです。

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「鳥好」 / 鶏皮みそ煮 / スープ豆腐(出てきたところ)

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鶏正肉、鶏レバ(たれ) / 砂肝、豚バラ(塩) / 合ガモのつくね、辛口つくね

店情報前回

《平成25(2013)年12月26日(木)の記録》

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2013年最多訪問店 … 「はまや食堂(はまやしょくどう)」(杉田)

湯豆腐


 新年まで、あと1週間(7日)。今日は「はまや食堂」での晩酌です。

 おそらく、この1年で、もっとも多く通った店が、ここ「はまや食堂」だと思います。

 ここは基本的には定食屋なんだけど、サイドメニューが充実していて、定食にしても、おかずだけを酒のさかなとして先に出してもらって、ライスセット(ごはんとみそ汁)を、あとで出してもらったりという融通ゆうずうがきくのがいい。

 特に、日替りの主菜に、日替りの副菜が2品付いた特別定食(980円)で、ライスセットをあとで出してもらうと、ゆっくり、たっぷりと飲めて、それでいてしっかりと満腹になる。これを『大衆酒場のフルコース』と呼んで楽しんできました。

 今日の特別定食は、主菜がトンカツ。副菜はブロッコリー、しらすおろし、ごぼうピリ辛煮の3品から2品を選択。そしてライスセットに、デザートのフルーツが付いて980円。

 この店のトンカツがうまいんだよなあ。絶妙なゆで加減で出されるブロッコリーも捨てがたい。

 でも、今日は外が冷たいほどに寒かったから、湯豆腐にも引かれるなあ。

 湯豆腐は単品(280円)でも注文できますが、今日はB定食(580円)が湯豆腐、納豆にライスセット(単品価格の合計だと650円)なので、定食のほうをもらいましょうか。ごはんは小(20円引き)で、あとから出してもらいましょう。

 さらに冷しトマト(150円)も注文しておいて、アサヒスーパードライの中瓶(430円)でスタートです。

 お通し(サービス)の枝豆をつまみながら飲んでると、まずまっ先に出てきたのは湯豆腐でした。

 ひとり用の小さな土鍋に、豆腐と白菜、そして春菊が入っています。湯豆腐のつけダレ(カツオ節と刻みネギが入った醤油ベースのたれ)が入った『そばちょこ』が、鍋の真ん中に置かれていて、湯豆腐の熱でつけダレも温かいのがいいですね。

 立石は「ゑびすや食堂」の湯豆腐もこのタイプですね。具材は豆腐と春菊のみとシンプルで、つけダレが金属容器に入ってるという違いはありますが、基本的な路線は一緒です。

 中瓶ビールで湯豆腐をいただいて、「爛漫」の大徳利(500円)を燗でもらったところで、冷しトマト(150円)と納豆も出てきました。

 なるほど、冷たいビールに温かい湯豆腐。温かい燗酒に冷たいトマトと納豆。いつもビールのあとに燗酒をもらってるから、飲み物と料理の温・冷の組み合わせを考えて出してくれたのかな。

 トマトと納豆を食べ終えても、まだ少し燗酒が残っていますが、ここでライスセット(ごはんは小)を出してもらうことにして、追加で海苔(2袋で50円)ももらいます。

 このライスセットに付いてくる、豆腐のみそ汁や、小皿のお新香。さらには海苔で巻いた熱々ごはんも、それぞれがいい酒の肴になるんですよねえ。

 やあ、おいしかった。2時間弱の滞在。お勘定は1,690円でした。どうもごちそうさま。

 来年も、この店にはよく通うだろうなあ。引き続き、よろしくお願いします。

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お通しと中瓶ビール / 湯豆腐 / 大徳利

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冷しトマト / 納豆 / 小ライスセット

店情報前回

《平成25(2013)年12月25日(水)の記録》

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聖夜の野毛でハシゴ酒 … おでん「あさひや」(日ノ出町)ほか

「あさひや」にて


 今年も残すところ、今日も含めてあと8日となりました。

 仕事関係の忘年会も先週まででほぼ終了し、あとは自分の好きな酒場に行くばかり。

 火曜日の今日は、野毛のげの「武蔵屋」からスタートです。

「今日は始めからずっと静かなんですよ」

 と、おばちゃん(=女将)も言うぐらい、店内のお客さんは少なくて、久しぶりにカウンター席に座ることができました。

 桜木町駅周辺にはものすごい数の人がいたのですが、人の流れは海側(みなとみらい方面)へ。今日はクリスマスイブなので、予約ができるような店に行く人が多いのかもしれませんね。

 大きなスポーツイベントなどがあるときも、「武蔵屋」の客は減ったりするんですよね。テレビがない、ということも理由のひとつなのかな。

 そんなわけで、ゆったりとした店内で、いつもと同じように小瓶ビール(500円)+櫻正宗3杯セット(2,500円)で、お勘定は3,000円でした。

 「武蔵屋」がこんなに空いているのなら、もしかしたら「あさひや」も大丈夫なんじゃないかなあ。

 おでんの「あさひや」は、カウンター10席程度のみの小さなお店。なのに人気があるので、入ることがとてもむずかしい店の1軒なのです。

 おぉ~っ、予想どおり、今日の「あさひや」は、外から見ても空席があるのがわかるほど。

 その空席のひとつに座り、まずは梅割り焼酎(390円)をもらいます。

 東京下町では当たり前の梅割り焼酎ですが、横浜方面ではほとんどお目にかからないんですよねえ。私はこの店しか知りません。

「おでんは鍋に残っている分だけですよ」

 と女将さん。でも今日は、いつもより多めに残っています。

 その中から、がんもどき(150円)、ちくわぶ(130円)、つみれ(130円)をもらいます。

 『野毛一の美人女将』との呼び名が高い「あさひや」の女将さん。特におしゃれをしているわけではなくて、仕事用の白い上っ張り姿なんだけど、上品できれいなんですよねえ。

 おでんの美味しさもさることながら、美人女将の存在も、この店の人気の理由のひとつです。

 梅割り焼酎(390円)をおかわりして、続いては玉子(130円)、こんにゃく(130円)、野菜揚げ(130円)をもらうと、最後の1個の玉子は、一部が割れていたのでサービスで出してくれました。

 そうそう。最初の「武蔵屋」も『三杯屋さんばいや』と呼ばれていますが、こちら「あさひや」も『三杯屋』。焼酎は3杯までしか飲めません。

「そういえば、お店の看板、なくなったんですか?」

「そうなのよ。電灯が切れて直してもらおうとしたら、取り付け金具なんかがびきってて、いつ看板が落ちても不思議じゃない状態になってることがわかったの。それじゃ危ないからって、はずしてもらったよ。電灯が切れたおかげで、それがわかって良かったわ」

 店の上部に付いていた大きな電灯看板は、店が開いてることが遠くからでもよく見えてよかったのですが、そういう理由で撤去されたんですね。

 閉店時刻まで1時間弱の滞在。今日のお勘定は1,430円でした。

 「武蔵屋」と「あさひや」にすんなりと入れたのに気をよくして、今度は「ホッピー仙人」に向かいます。

 ところが、「ホッピー仙人」はやっぱり満席。さすがにそこまで甘くはなかったですねえ。

 でも、いつもであれば、カウンター(8席)に座ってる人たちの後ろにも、びっちりと立ち飲みの人が立って、ほぼ20人ぐらいが入っている、このお店。それに比べれば、今日はものすごく少ないと言えるでしょうね。

 これまた閉店まで30分ほどの滞在。瓶白びんしろのホッピーを1杯もらって、今日のお勘定は500円でした。どうもごちそうさま。

 クリスマスイブらしく、「武蔵屋」→「あさひや」→「ホッピー仙人」という、野毛が誇る大人気店3軒の豪華ハシゴ酒となりました。

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「武蔵屋」 / 「あさひや」 / 「ホッピー仙人」

・「武蔵屋」の店情報前回) / 「あさひや」の店情報前回) / 「ホッピー仙人」の店情報前回

《平成25(2013)年12月24日(火)の記録》

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