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午年の初めに馬肉そば … 桜肉「柿島屋(かきじまや)」(町田)

肉そば


 dancyu(ダンチュウ)2013年7月号の特集「みんなの居酒屋」で、北吉洋一さんが書かれた、『馬に集い、馬で酔う』という「柿島屋」の紹介記事がいい。

『町田の良心と密かに感じている「柿島屋」。正確には馬肉料理専門店なのだろうが、私の認識は完全に居酒屋だ。』

 という書き出しで始まるこの記事。

『日曜日の昼下がり、テレビのスポーツ番組を観ながら一献。飲むのは焼酎の梅割りを2杯。酒肴兼昼食に肉そば。そばの具を焼酎のアテとしホンワカ好い気持ちになって、勘定が1030円。いいなあ。』

 これを読んで、「柿島屋の肉そばで梅割りを飲まなきゃ!」という思いが強くわいてきました。

 とはいうものの、「柿島屋」のある町田は、都内の自宅からも、横浜の職場からも、そう近い場所ではない。いつ行くのがいいんだろう。

「そうだ! 2014年はうま年なので、その年頭に、自宅から町田を経由して、横浜の単身赴任社宅に向かうことにしよう!」

 そんなわけで、明日から仕事始めという1月5日(日)の今日、町田へとやってきたのでした。

 「柿島屋」の新年の営業が4日からであることは、昨年末のうちに電話で確かめています。

 週末(土日)の「柿島屋」は、正午から営業しているので、昼下がりのゆるやかな時間に来たかったのですが、自宅を出るのが遅くなってしまい町田駅に着いたのは午後5時前。

「肉そばで梅割りは飲むんだけど、新年早々なので、まずは馬刺しでも食べてから、その次に肉そばにしようかな」

 なんてことを考えながら、心もうきうきと「柿島屋」へと向かいます。

 「柿島屋」は、今回で2度め。前回もひとりで来て、肉なべ(馬肉を使った、みそ味のすき焼き、1,100円)をつまみに飲んだところ、この肉なべだけで満腹になってしまい、「シメのおすすめ」という、自家製そば玉(230円)まで行きつけなかったのです。

 肉そばであれば、馬肉も自家製そば玉も、どっちもいけるはずですよね。

 町田駅から5分ほどで「柿島屋」に到着。ん? なんか張り紙がある。

『本日は馬刺しありません』

 そうか。食肉市場が開いてないから、生肉はまだ出せないのか。

 1品めは馬刺しでいく予定だったのに、いきなり変更を余儀なくされてしまいました。肉そばの前に、なにを食べるかは中に入ってから考えることにして、まず入店。

 ウィ~~ンと自動ドアを開けて入ります。

 「柿島屋」の創業は、なんと明治17(1884)年。今年、創業130年を迎える「超」老舗です。

 でも店舗そのものは、「別館柿島屋」、やきとり・鴨なべの「かるかん柿島」という姉妹店とともに、1994年築の大きなマンションの1階にあるので、古い感じはしません。マンションの名前が「アーバン柿島Ⅱ」で、屋上には「桜肉・柿島屋」という広告塔も出てるので、このビル全体がまるごと、「柿島屋」さんの持ち物なのかもしれませんね。

「いらっしゃいませ。おひとりさん、こちらにどうぞ」

 元気な声に導かれて店内へと進み、案内された席に座ります。

 店内には自然木の長テーブルがずらりと並び、そこに入れ込みの相席で入っていく仕組み。椅子も自然木の長椅子(背もたれなしのベンチシート)なので、ギュッとつめればけっこう入るし、ゆったりと座ることもできます。

 ここがいわゆる『一般席』。それとは別に、小上がりの座敷(掘りごたつ風のテーブル席)と、窓際にある半個室のテーブル席の『上席』があって、宴会メニュー(2,700円から)とセットで予約することができます。

 日曜、午後5時の店内一般席は、9割ほどが埋まっているでしょうか。

「小瓶のビール(390円)をお願いします」

 のど潤し用のビールを注文しておいて、馬刺し(並800円)に代わる料理を探します。

 肉皿(煮込、475円)、メンチ(1コ300円)、チョリソ(ソーセージ、525円)、ハム(420円)、大和煮(420円)、肉キムチ(420円)、肉ぬた(酢味噌和え、420円)、肉みそ豆腐(420円)、馬肉シューマイ(420円)。

 これらが、肉なべ、馬刺し以外の、馬肉を使った料理です。メンチやチョリソ、ハムなんかも、すべて馬肉なのがおもしろいですねえ。

 かなり悩みながら、そしてビールも飲みながら、馬刺しに代わる料理の絞り込みをしていき、最後は肉皿と肉みそ豆腐のどっちにするかで迷いに迷い、最終的には「メニュー上で、肉なべ、馬刺しという二大巨頭に続く3番めの位置に肉皿が載ってるし、お持ち帰り(お土産)用としても肉皿が販売されてるから」という理由で肉皿を選択したのでした。

 すぐに長方形の平皿で出される肉皿。その具材は、馬肉、こんにゃく、ごぼう、白ねぎで、とてもやわらかく煮込まれています。

「焼酎の梅割り(290円)をダブルで。あとお新香(210円)もください」

 前回来たときに、近くに座る常連さんたちが、みなさん焼酎をダブルで注文していたので、「次に来たときは、自分もダブルで注文しよう」と思っていたのでした。

 2杯分の焼酎が入ったガラスの水差しと、カップ酒の容器に入った梅割りの素、そして受け皿付きのガラスコップが、トントントンと目の前におかれます。これらを使って、自分で梅割りを作るんですね。

 お新香は、きゅうり、にんじん、大根の3点盛り。それぞれ3切れずつ盛られています。

 肉皿が残りわずかとなったところで、いよいよ肉そば(450円)を注文します。

 調理に時間がかかるのではないかと思って、ちょっと早めに注文したのですが、意外や意外。注文するや否やというスピードで、あっという間に肉そばが出てきました。まるで路麺店並みの速さだなあ!

 ん? これはっ?

 そばの上にのっているのは、こんにゃくはないものの、先ほどの肉皿と同じもののようです。なるほどなあ。〔肉皿〕+〔そば〕=〔肉そば〕ってわけか。〔牛皿〕+〔ごはん〕=〔牛丼〕と同じような感じですね。

 どれどれ。

 ほおぉ。そばつゆがあるから、肉皿とはまた味わいが変わっておもしろい。いいねえ。いいつまみになります。生卵(60円)と合わせてもいいかもね。

 そしてそば。このそばは太いなあ。稲庭うどんや、呉の細うどんに近い太さです。しっかりと硬さがある、モグモグと噛んで食べるタイプのそばですね。

 太さがあるからか、そばもなかなかのびません。だからこの肉そばは、全体が酒の肴として、長く楽しめるんですね。これはいい。北吉さんの記事どおりだ。

 ダブルの梅割りも飲み終え、肉そばも食べ終えたんだけど、まだ肉そばの汁が残ってる。これをなんとかしたいなあ。

「すみません。焼酎(290円)を、今度はシングルでブドー割りでお願いします。あと、冷や奴(270円)もください」

 この店は、とにかく出が速いんだなあ。こんなに大勢のお客さんがいるのに、注文したものがあっという間に出てくる。これも人気の理由のひとつなんでしょうね。

 肉皿と同じように、長方形の平皿で出される冷や奴は、大きくカットした豆腐が、ドンと1個。とてもシンプルに豆腐だけで、薬味も何ものってません。これを別の小皿で出される生姜醤油しょうがじょうゆでいただくんですね。

 でも今日は、この豆腐を一口大に切り分けては、肉そばの汁に浸けながらいただきます。

 肉そばの汁は、そのままだとちょっと濃くて辛いけど、奴と一緒だと大丈夫。ちょうどいい感じのつまみになっていいね!

 ゆっくりと2時間弱の酒場浴。今日のお勘定は2,665円でした。どうもごちそうさま。

140105a 140105b 140105c
「柿島屋」 / 店頭の張り紙 / 小瓶のビール

140105d 140105e 140105f
肉皿(煮込) / お新香と梅割り / 肉そば

140105g 140105h 140105i
そばが太いぞ! / 冷や奴とブドー割り / 肉そばの汁で冷や奴

店情報前回

《平成26(2014)年1月5日(日)の記録》

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