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鶏の水炊き鍋&烏賊酒 … 大衆酒場「鳥万(とりまん)本店」(蒲田)

鶏の水炊き鍋


 日曜日の夜、都内の自宅から、横浜市内の単身赴任社宅に向かいながら、蒲田かまたで途中下車して、5階建てのビル全体が1軒の大衆酒場という「鳥万本店」に立ち寄ります。

 『仕事帰りにちょいと一杯』という飲み方とは真逆で、『仕事先に向かいながらの、ちょいと一杯』。これはこれで、また楽しいんですね。

 2階のカウンター席の一角に腰を下ろし、まずは何も考えずに、「ホッピーとサービス」と注文しておいてから、今日のメニューを確認します。

 おっ。冬場だから、鍋ものもメニューに登場したんですね。

 野菜きのこ鍋(420円)、牛すき鍋(420円)、豚キムチ鍋(420円)、鶏の水炊き鍋(420円)、ちゃんこ鍋(420円)、かき鍋(450円)、そして磯寄せ鍋(670円)というラインナップ。

 7品のうち、6品までがワンコイン(500円)未満というのが、さすが「鳥万」ですねえ。庶民の味方だ。

 すぐにホッピーセット(370円)を持ってきてくれたおばちゃんに、

「鶏の水炊き鍋をお願いします」

 と注文。「鳥万」だけに、まずは鶏の鍋を食べてみようという単純な理由です。この店の名物である、若鶏の唐揚(420円)もおいしいから、水炊きも、きっとうまいに違いない。

 お通し(50円)として、あらかじめカウンター上に置かれている、小さな袋の豆菓子をポリポリとかじりながら、ホッピーを飲んでいると、すぐに卓上コンロが出され、鶏の水炊き鍋がセットされます。

 今の燃料は、袋入りのジェル状。指で触るとプニョプニョしてるのに、着火するとまるで固形燃料と同じように固まって見えます。

 まずは、本日のサービス品(200円)が出てきて、それを食べ終えるころに鍋ができあがるだろうと思ってたのですが、サービス品がなかなか出てこない。

 壁の短冊を確認すると、今日のサービス品は白身魚フライ(通常価格は350円)です。

 サービス品というと、刺身などの生もので、すぐに出てくるイメージがあったのですが、前回来たときはナンコツ揚げ、その前は肉コロッケと、日曜日はいつも揚げ物ばかり。しかも毎回、出てくるのがすごく遅くて、忘れたころに出てくるのです。今日もそうなのかな。

 そんなことを考えているうちに、鍋がフツフツと沸いてきました。

 となりの席にやってきた、いかにも常連さんらしき同年輩のおじさんは、焼酎のお茶割り(290円)に、ホタルイカ(320円)とポテトサラダ(320円)を注文。この二つのつまみは、あっという間に出てきました。出が速い品を、よく知ってるんだなあ。

 私の水炊きは、そろそろできたかな。

 おぉ~っ。ちょうどいい感じですねえ。

 紅葉おろしと刻みねぎを入れたポン酢醤油で、ハフハフといただきます。

 おかわりでもらったナカ(ホッピーの焼酎)は290円。この店にしては高い感じがしますが、実はこれがコップになみなみと1杯(約1合)で出されます。これであと2杯分のホッピーが作れるので、最初にもらったホッピーセット(370円)と合わせて、合計660円で、ソト1・ナカ3のホッピーが楽しめる計算。1杯あたり、220円のホッピーなんですね。

 鶏の水炊き鍋を食べ終わるころ、やっとサービス品の白身魚フライが出てきました。注文してから出てくるまで、今日は25分もかかっちゃったんですね。

 冒頭でも書いたとおり、この店は、5階建てのビル全体が1軒の大衆酒場(客席は1~4階)。4フロア合わせて200席ほどという料理のすべてを、1階の厨房で作るので、注文が重なると遅くなることもあるんですね。もしかすると値段の安いサービス品は、後回しにされてるのかなあ。

 サービス品の白身魚フライで2杯めのホッピーも飲み干して、3杯めを作るとともに焼き鳥を注文。焼き鳥は1本90円で、合わせて3本以上で注文することになっています。

「鶏正肉、つくね、砂肝、鶏皮を1本ずつ、塩でお願いします」

 味付けは1回の注文で1種類(塩か、タレか)のみ。これもこの店の決まりです。

 注文を受けてくれたおばちゃんは、サービス品の空いた皿を下げてくれながら、

「鍋には、あとでごはん(150円)や、うどん(120円)を入れることができますから、下げずに置いときますね」とのこと。

 他にも、もち(120円)や白菜(150円)などの、鍋用の追加オプションが用意されています。

 焼き鳥は、ほとんど待つこともなく、スッと出てきてうれしい限り。この4本で、3杯めのホッピーをいただいて、ソト1・ナカ3を飲み切りました。

 この時点で、入店から1時間15分。

 食べものも、飲みものもなくなって、キリはいいんだけど、ちょっと飲み足りないなあ。しかも、鍋の最後もごはんか、うどんで締めたい。

 もう1杯、ふぐひれ酒(350円)でももらおうかな。

 おやっ? その並びに、烏賊いか酒(320円)なんてのもある。飲んだことがないけど、なにやらうまそうだなあ。

「すみません。烏賊酒をお願いします。あとお新香も」

 料理用の小さなエレベーターで、1階の厨房から炙ったイカをひと切れ入れたコップが上がってきました。これに、おばちゃんが燗付け器からお酒を注いだらできあがり。

「もうちょっと熱くしようね」

 電子レンジでちょっとだけ追い炊きして、熱燗の状態で出してくれました。

 割り箸の後ろ側で、つんつんとイカをつつくと、お酒の色がサッと濁るほど、イカの出汁が出てきます。

 ックゥ~ッ。ものすごい旨味うまみ

 今日のお新香(250円)は白菜。烏賊酒と白菜漬物だけで、いくらでも飲めそうだ。

 この烏賊酒1杯で終わりにしようと思ってるのに、カウンターの中のおばちゃんから、

「烏賊酒はね、つぎしゅを入れてもおいしいわよ。それだけで2~3杯はいけるから」と悪魔のささやき。

 つぎ酒というのは、フグのひれ酒なんかのときに、飲み終えて残ったひれに、さらに熱燗の酒を注いでもらうこと。お茶でも一せんめと二煎めで味わいが異なるように、ひれ酒なんかも味わいが違うんですね。

 そうと聞いたら、つぎ酒もせずにはいられない。

 グッと一煎めのお酒を飲み干して、二煎めの燗酒(200円)を注いでもらいます。

 ん~。2杯めもいいねえ。お酒を吸って、ヒタヒタになったイカも、つまみとしてチビチビといただきつつ、二煎めの烏賊酒もフィニッシュ。

 最後に、うどん(120円)をもらって鍋を締め、2時間半もの長っちり。お勘定の2,580円は、1階のレジカウンターで支払います。

 ゆっくり、のんびりと日曜日の酒場浴さかばよくを楽しむことができました。どうもごちそうさま。

140202a 140202b 140202c
ホッピーとお通しの豆菓子 / 鶏の水炊き鍋 / サービス品の白身魚フライ

140202d 140202e 140202f
ナカ(焼酎のおかわり) / つくね、鶏皮、砂肝、鶏正肉 / 烏賊酒

140202g 140202h 140202i
お新香(白菜) / つぎ酒して二煎めの烏賊酒 / 最後はうどんで〆る

店情報前回

《平成26(2014)年2月2日(日)の記録》

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コメント

鳥万のサービスは刺身が多いと思います。ですが、4時開店なので、7、8時くらいに行くとなくなってしまっていることがあり、その場合は代替品の、例えば白身魚フライになるようです。

投稿: 通りすがり | 2014.02.10 22:10

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