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〔コラム〕 久しぶりの長崎紀行

長崎に向かって


 一泊二日の長崎出張。

 長崎に行くの、何年ぶりだろう。忘れるほど前のことです。

 飛行機に乗るのも久しぶり。セントルイスへの出張のときに乗って以来だと思うので、こちらも5年ぶりか。

 朝の10時ごろ、羽田空港を出発。空から見る東京は、やっぱり大都会だ。

 ロサンゼルスでも、セントルイスでも、アトランタでも、さらにはシドニーやメルボルンなどでも、空港のすぐ近くこそ高層ビルが建ちならぶ都会なんだけど、それ以外はガラ~ンとした土地が広がっている。

 ところが東京は、まわり一面、見渡す限りの高層ビル群。これだけ広範囲に都会が広がっている街は他にはあまりないだろうなあ。

 郊外に抜けても、平地を埋めつくすように、住宅が密集している。これもすごいですねえ。使える場所は、すべて使ってる感じです。

横濱チャーハン 機内サービスで、飲み物(コーヒーやジュースなど)が出されるタイミングでスープをもらい、空港で買っておいた空弁そらべん崎陽軒の「横濱チャーハン」(580円)を取り出すと、「これをお使いください」と、お手拭きを出してくれました。さらには食後のコーヒーまで!

 至れり尽くせりのサービスに、飛行機嫌いの私も、「たまには飛行機もいいもんだなあ」、なんて思ってしまいました。

 飛行機は、日本列島の尾根にそって南下。いっとき雲が多い場所があったものの、ほぼ全域にわたって快晴で、てっぺんあたりに雪をかぶった山々が素晴らしく美しい。

 ど~んと都会の風景が目に飛び込んでくると、そこがもう博多。そして博多を過ぎるとすぐに着陸態勢に入る。

 2時間弱で、もう長崎に着いちゃうんだから、改めて飛行機は速いなあ。

 天候もよく、実に気持ちのいい空の旅でした。

◇   ◇   ◇

 初日の仕事を終えて、仕事関係の会食も終えて、ホテルに着いたのは午後9時ごろ。

 お腹はいっぱいなんだけど、なんだかちょっと飲み足りないなあ。

 部屋に荷物だけおいて、ちょっと外の様子を見に出てみると、なんとすぐ目の前に赤ちょうちんのラーメン屋台がある! 行くでしょう。

 防寒用のビニールシートを開けて、

「こんばんは。ひとりですけどいいですか?」

 と屋台の中へと進むと、屋台の3辺を囲む、コの字型のカウンターには、手前の長辺に男女二人連れ、短辺におじさんが一人、奥の長辺の、いちばん奥の端っこにおばさんが一人という、合わせて4人が腰を下ろしています。

「はい、いらっしゃいませ」

「どうぞこちらへ」

 と同時に立ち上がったのは、奥の端っこのおばさんと、短辺に座っているおじさん。このお二人が店主ご夫妻だったんですね。

 たいていの屋台は、どこか1辺が調理用のスペースになっていて、そこにはお客が座る場所はないのですが、ここは3辺、どこにでも座ることができるのが面白い。残る1辺のところに、食器置き場や、小さなテレビがあったりして、屋台の引手ひきても付いています。

 こういう席配置だと、お客が少ないときは、店主夫妻も空いてる席に座って、お客と一緒に話したりできるのがいいですね。

『ラーメン屋台だけど、酒とつまみぐらいはあるだろう』

 と思って飛び込んだのですが、予想どおり、屋台の中央にデンとおでん鍋が据えられていて、150円のロールキャベツ以外は、すべて110円です。

「お酒(400円)と、おでんは厚揚げと、椎茸しいたけをください」

 日本酒は、ラーメンの麺をゆでる鍋で、チロリで燗をつけて、グラスに注いでくれます。

 ふわりと甘みのある出汁だしで煮込んだおでん。

 プリッと弾力感のある椎茸がすばらしいですねえ!

 九州北部(福岡県、大分県、長崎県)は、椎茸の一大産地ですもんね。

 店主夫妻はニコニコと温かく、せまい屋台の中で、他のお客さんとも話をしたりしながら、ゆっくりと時間が過ぎていく。長崎弁の会話が、耳に心地よいなあ。

「今度は芋焼酎(300円)のお湯割りをください。あと、これはなんですか?」

 おでん鍋の中に、見慣れないおでん種があるので聞いてみると、

「これは、ちゃんめん揚げ(110円)といって、魚のすり身に、皿うどんの麺をまぶして揚げたものなんですよ」(←実際には、この内容を長崎弁で。)

「なるほど。じゃ、これください」

ちゃんめん揚げ 皿うどんというのは、カリッと揚げた細麺に、具だくさんで熱々のあんをかけていただく、長崎の郷土料理。その麺を練り込んだ平天ひらてんが、このちゃんめん揚げなんですね。

 へぇ~っ、おもしろい。

 皿うどんは、カリッとしているときもおいしいんですが、餡がしっとりと染み込んで、やわらかくなった麺もまた美味しい。ちゃんめん揚げの麺は、そのやわらかくなった麺の味や食感と似てるなあ。

「ちゃんめん揚げは、長崎では一般的なおでん種なんですか?」

「いや、そうでもないと思います」

「じゃ、ここでしか食べられないぐらいなんだ。これはいいですねえ」

 ゆっくりと1時間ほど飲んで、ラーメン(500円)は食べずに終了。お勘定は1,030円でした。どうもごちそうさま。

 長崎に来る機会があれば、ぜひまた来たい、長崎ワシントンホテル近くの屋台でした。

◇   ◇   ◇

 明けて二日めの仕事も無事に終わり、長崎空港に到着したのは午後5時すぎ。飛行機は7時前出発なので、1時間ほどは飲み食いできそうです。

 で、向かったのが空港1階にある長崎ちゃんぽんの「牡丹ぼたん」です。

 長崎に来たらやっぱり、ちゃんぽんか皿うどんは食べて帰らないとね。

 いきなりちゃんぽんか皿うどんをいくと、あっという間に食べ終わって時間がつぶせないので、まずは黒豚餃子(5個450円)をつまみに、サントリーモルツの中瓶(680円)をゴクリ。中瓶が680円というのが空港価格ですねえ!

 このお店、ちゃんぽんや皿うどんも、それぞれ1,000円。これまた空港価格です。

 ビールを飲みながら、改めてメニューを眺めていたところ、生ビールセットを発見。これは生ビール小(アサヒかキリン、単品なら530円)に、ミニちゃんぽんかミニ皿うどん(単品ならそれぞれ800円)が付いて1,250円という、個別に単品で注文するよりはお得なセットです。

 もうちょっとビールも飲みたいので、これにしましょう。

 ビールのつまみには、ちゃんぽんよりも皿うどんですね。皿うどんは細麺か太麺かも選べるようですが、ここはもちろん細麺で。

ミニ皿うどん ど~んと大きい丸皿で出された皿うどんは、「本当にこれがミニなの?」と驚くほどボリュームがあります。もしかすると麺の量だけ減らしていて、上にかけている餡は、通常と同じ量なんじゃないかなあ。つまみとなる部分が多くなるので、うれしい限り。

 さっくりと1時間ほど楽しんで、お勘定は2,380円。さすがに大衆酒場価格ではないですね。

 帰りはもう日が暮れていて、まっくら闇の中を1時間半ほど飛んで、東京上空にやってくると、まるで光の洪水のような明るさ。夜見ても大都会ですねえ。

 こうして、あっという間に一泊二日の長崎出張を終えたのでした。

(デジカメを忘れていたので、画像はすべて携帯電話で撮ったものです。)

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コメント

長崎に来られたんですね 是非お会いしたかったです 赤羽なりますやを高校生時代から愛する者ですが いつも愉しく拝見させて頂いております
長崎に来てから35年が経ちますが大好きな町です

投稿: 吉村 常弘 | 2014.02.13 02:34

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