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ブラジル初の一人呑み … ガレト「ペキン(Pekin)」(レシフェ)

リングイッサ


 7月からスタートしたブラジルでの単身赴任生活が、まるで始めたばかりの「ドラゴンクエスト」のようであることを、先日の記事で書きました。

 まだまだ近所をトコトコと歩きながら、経験値を少しずつ上げているところですが、そんな近所で、とても気になる酒場を発見しました。

 入口の戸はなくて、すべてがオープンな造り。店内はL字カウンターのみ20席ほどという、絶妙な大衆酒場空間の様相を呈しています。

 見つけたのは先週の土曜日だったのですが、それからちょうど1週間たった今日、意を決して店内に踏み込んでみることにしました。

 午後2時過ぎの店内は、すでに先客たちでほぼ満席の状態。いちばん端っこに、かろうじて空いていた1席に座り、壁のメニューを確認します。

 メニューはもちろんポルトガル語のみ。でも、ずらりと並ぶ先客たちの前には、一様に瓶ビールが並んでいるので、瓶ビールがあることはわかっています。

 はたして、メニューの右側、最上段に「CERVEJA 7.00」とありました。CERVEJA(セルベージャ)というのはビールのこと。この店にはありませんが、CHOPE(ショッピ)というのが生ビールのことです。

 お酒と、つまみに関する単語(名詞)は、まっ先に覚えてきたのです。

 すぐに目の前に注文を取りに来てくれた店のおねえさんに、

 「ウマ・セルベージャ、ポルファボール(英語だとビア・プリーズ)」と片言のポルトガル語で注文すると、

 「スコール?」と聞き返してくるおねえさん。スコール(SKOL)というのはビールの銘柄で、この辺のスーパーに行っても、ビールと言えばスコールといった感じで、スコールばかりが大量に並んでいるのです。

 「シン」とだけ答えます。シンは、英語のイエスと同じです。

 すぐに冷蔵庫にスタンバイされている瓶のスコール(600ml)が保冷ケースに入れられて、コップと一緒に目の前に出してくれます。こうしておいて、ポンッと栓を抜いてくれるんですね。

 外とつながっている(戸がない)タイプの酒場では、ビールは保冷ケースに入れて出してくれるところが多いようです。

 国によっては、ビールがあまり冷えてなかったりするのですが、ブラジルは日本と同じく、しっかりと冷してくれているのがありがたい。

 ゴクッ、ゴクッ、ゴクッと、のどを鳴らしながら飲む1杯めのビールの、なんとうまいことよ!

「#$○&%$#%$▽#□?」

 ニッコリと微笑みながら、なにやら聞いてくる店のおねえさん。

 う~む。何を言ってるのかさっぱりわかんないけど、きっと「料理はどうしますか?」みたいなことを聞いているんだろうな。

「ナン(=ノー)」と言いながら、首を横に振ると、

「$▲◇# バタタ ○#%&□●◆?」

 と次なる質問を繰り出してくるおねえさん。バタタ(=ポテト)という単語だけわかったなあ。

 カウンター内の厨房中央部に置かれた金属バットの中に、大量のポテトフライが置かれていて、それが小皿のお通しとしてみんなに出されているようです。

 おねえさんはきっと、「お通しのポテトフライは食べるよね?」みたいなことを聞いてるんだろうな。

 コクンとうなずくと、すぐに小皿にポテトフライをついで出してくれました。(のちのお勘定から逆算すると、このお通しのポテトフライはサービスのようです。)

 あぁ~っ。それにしても、酒場で飲むビールはうまいのぉ。

 単身赴任社宅でも、これと同じビール(缶入りだけど)を飲んでるんだけど、ひとりで飲むのと、酒場で呑兵衛に囲まれて飲むのとでは、味わいがうんと違って感じます。

 言葉はほとんどわかんないんだけれど、少し向こうで、ビール瓶を3本ほど並べているおじさんが、すっかりできあがって大きな声で盛り上がっていたり、となりのカップルがビールを飲みながら楽しそうに語らっている様子も、実にいい。

 ポテトフライをつまみに、あっという間に1本めのビールを飲み終えます。

「ポルファボール。マイズマ・セルベージャ(すみません。ビールをもう1本ください)」

 近くを通りかかったおねえさんに、ビールのおかわりをお願いすると、保冷ケースから空き瓶を取り出してカウンター上に置いたあと、冷蔵庫から新しいビールを取り出して、また保冷ケースの中に入れてくれます。

 ビールを何本もおかわりすると、カウンター上にその空き瓶がどんどん並んでいくんですね。「河本」のホッピーみたいだ。

 このビール(600ml)が、1本7レアル(約320円)というんだから安いですよね。

「ウマ・リングイッサ、ポルファボール(ソーセージを1本ください)」

 ソーセージは1本が3.5レアル(約160円)。ビール用の冷蔵庫の前に、「Linguica, 1-3.50, 2-7.00, 3-10.50, 4-14.00, ……」と、まるで「宇ち多゛」のような換算表が貼ってあるので、きっとこれが名物に違いないと思ったような次第です。(実はこの店の名物は、別のものだったのですが、それついては後ほど。)

 ソーセージは奥の焼き台で、大きな串にずらりと並んで焼かれており、そこから1本取って小皿で出してくれます。横に添えられてるのは小さなビニール袋に入ったビナグレッチ(トマトと玉ねぎのビネガー和え)とファロッファです。

 午後3時を過ぎると、じわじわと閉店準備に入ります。昼の部はここまでで、あとは夜の部もあるのかな?

 それからもさらに30分ほど、ソーセージをつまみに2本めのビールをゆっくりと飲んで、1時間半ほどの酒場浴。

 ブラジルに来て初めての『ひとり呑み』のお勘定は、17.5レアル(800円ほど)でした。千円にも届かなかったなあ。

 ところでこのお店、私が発見できないだけかもしれませんが、「武蔵屋」と同じように、どこにも店名が書かれていないのです。

 なんていう店名なんだろうなあ、と思っていたら、店の中で出されたカード(たぶんお勘定用)に「Galeto Pekin, Desde 1979」と書かれている。きっとこれが店名なんですね。

 帰宅後、辞書で調べてみたところ、galetoとは『若いおんどり』のこと。ということは、「ひな鶏 北京 1979年創業」ってな感じなんでしょうか。

 そう言えば、焼き台のところにたくさんの鶏が並んでました。その場ではメニューの意味が理解できなかったのですが、メニューにもまっ先にその「ひな鶏」が出ています。

 丸ごと1羽が26レアル(約1,200円)、半身が14レアル(約640円)、1/4身(胸肉かもも肉かってことなのかな?)が7レアル(約320円)という値段。半身の値段は「鳥房」と同じぐらいだ!

 この店の名物は、ソーセージではなくて、実はこの「ひな鶏」だったんですね。次回はぜひこの「ひな鶏」に挑戦してみたいと思います。

140712a 140712b 140712c
ガレト「ペキン」 / ビールとお通しのバタタ / 壁のメニュー

140712d 140712e 140712f
ビール2本め / リングイッサ / L字カウンターのみの店内

140712g 140712h
リングイッサの計算表 / まもなく閉店

店の公式サイト

《平成26(2014)年7月12日(土)の記録》

(ブラジルレポートはFacebookでも紹介中です。)

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コメント

浜田さん、今週末の19,20と代々木公園のイベント広場ではブラジルフェスティバルが開催されます。 私もシェハスコ、フェイジョアーダでセルベージャやカイピリーニャを楽しんでみたいと思います。焼いたパイナップルも楽しみの一つw

投稿: nobi | 2014.07.19 12:37

どうもご無沙汰してます。ブラジル転勤とは、、私も2週間前にペルーとチリに出張に行ってきまして、、英語なかなか通じないですよね、ラテンアメリカは。

是非ともポルトガル語を覚えてブラジル版居酒屋礼讃をどんどんアップして下さい。楽しみにしてます。


投稿: SP | 2014.07.21 11:31

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