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フェイジョアーダはブラジル風豚もつ煮込み

フェイジョアーダ


 やったぁ。今日の社員食堂の昼食(会社支給)はフェイジョアーダです!

 ブラジルに来る前から、このフェイジョアーダを食べるのを楽しみにしていたのです。

 フェイジョアーダ(feijoada)は、黒豆(feijao preto)と豚の脂身、生ソーセージ(リングイッサ、linguica)、豚の耳・鼻・足・尾・皮などを、ニンニクと一緒にじっくりと煮込んで、塩で味つけした、ブラジルを代表する国民食のひとつ。

 言ってみれば、ブラジル風豚もつ煮込みといったところでしょうか。タン、ハツ、ガツ、シロなどの内臓系の「もつ」が入っていないのが、ものすごく残念ですが……。

 社員食堂の昼食は、ブッフェ・スタイルになっていて、レーンの手前側から、まずフェイジョン(feijao)という煮豆があって、次にサラサラに粘り気なく炊かれたごはん(arroz)、そしてファロッファ(farofa)というキャッサバ芋の粉が並んでいます。

 煮豆の材料となる豆は、白いの、黒いの、黄色いのなどなどと、毎日変わりますが、基本的な味付け(塩味)などはまったく変わりません。

 煮豆の上にサラサラごはんをのせて(ごはんの上に煮豆をのせる派も多い)、さらにファロッファをのせて、食べるときにグチャグチャっと混ぜ合わせていただくのです。

 日本の定食に、ごはん、みそ汁が必ず付くがごとく、ブラジルの昼食には、この煮豆&ごはん(フェイジョン・コン・アホス、feijao com arroz)が必須なのです。

 この3点が終わると、次は日替りの簡単なパスタ料理が1種類。これはほぼパスタだけで、具はほとんど入ってません。日によって塩味だったり、トマト味だったり。ロングパスタだったり、ショートパスタだったり。

 煮豆&ごはんを取らずにパスして、パスタから取り始める人もいるので、煮豆&ごはんがあまり好きでない人用の炭水化物として用意されているのかもしれませんね。

 パスタの次は野菜類。キャベツ、キュウリ(なのかな?かなり大きいんだけど味はキュウリ)、トマト、そしてポテトなどが並んでいて、好きなものをお皿の上にのせていきます。

 ここまでは、ひとりひとりが勝手にお皿に盛りつけていくことになります。

 そしてブッフェ・レーンの最後に、おばちゃんがスタンバイしていて、ここで主菜を注いでくれるのです。

 主菜は、毎日2種類ずつ用意されていて、好きなほうを選びます。両方とも、もらうことも可能です。

 主菜は、絶対と言っていいぐらい肉。ビーフとチキンの2種類だったり、チキンとポークの2種類だったり、ポークとビーフの2種類だったり。2種類とも焼肉(塩味)のときもあれば、片方が焼肉で、もう一方は煮た肉なんてときもあります。

 ここまでで、今日のメインとなるお皿のスタンバイは終了し、すぐとなりの島に置かれているドレッシング類を、好みで野菜にかけたり、デザートの果物やお菓子を取ったり、ジュースを注いだりしてから、空いてる席に座っていただくのでした。

 とっても長くなりましたが、ここまでがいつもの昼食の流れ。

 フェイジョアーダの日は、ちょっとだけ違います。

 ブッフェ・レーンの入口の所に、『今日の主菜のひとつがフェイジョアーダである』ということをしるしたプレートが置かれます。(今日は、「CARDAPIO DO DIA: FEIJOADA OU FRANGO」=「日替メニュー: フェイジョアーダ または チキン」と書かれてました。)

 ブッフェに並ぶ料理は、いつもと同じような組み合わせなのですが、レーンの入口にこのプレートがあることで、フェイジョアーダ好きの人たちは、料理の取り方が変わります。

 レーンに入っても煮豆は取らずに、最初にアホス(サラサラごはん)をたっぷりと皿に盛り、ファロッファ(芋の粉)をかけます。

 そして、パスタと野菜はほとんど取らずに、主菜のおばちゃんのところまで進み、フェイジョアーダをたっぷりとかけてもらうのです。

 こうしてできあがったお皿の様子は、まるでカレーライスのよう。

 そう。ブラジル人にとって、フェイジョアーダはまるでカレーライスのようなもんじゃないかと思えてきました。

 毎週1回、たいていは金曜日に、社員食堂でフェイジョアーダが出される。これは、社員食堂の日替定食がカレーライスになるようなもんなんでしょうね。

 2種類の日替定食だけしかない社員食堂の入口に、「今日の日替定食は、カレーライスか鶏もも塩焼き定食」と掲示されていると思ってみてください。それを見て、

「やった! 今日はカレーだ。たっぷりと食べるぞ!」

 と心に決めた社員は、お皿の上にごはんだけをたっぷりと盛って、最後にこれまたたっぷりのカレーをかけてもらうのを楽しみに、ブッフェ・レーンを進んでいく。

 そういう料理だからこそ、カレーライスが日本の国民食であるように、フェイジョアーダもブラジルの国民食なんでしょうね。

 でもね。日本でもモツが嫌いな人がいるように、ブラジルにもモツが嫌いな人がいる様子。そういう人たちは、いつものとおりにフェイジョン・コン・アホス+生野菜をついで、主菜にはチキンを選んでいます。

 モツは嫌いなんだけど、フェイジョアーダは好き、みたいな人もいて、たっぷりと注がれたフェイジョアーダの中から、豚の耳・鼻・足・尾・皮などを選り分けて、お皿の縁に並べて残していたりするのがおもしろい。

 私はこのフェイジョアーダ、とても気に入りました。毎週、少なくとも1回は出てくれるといいなあ。

 しかしながら、これが昼食だというのが残念で残念で仕方がない。このフェイジョアーダ(ブラジル風豚もつ煮込み)をつまみに、チューハイかカイピリーニャが飲みたいぞ!

《平成26(2014)年7月11日(金)の記録》

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