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若き大衆酒場が大人気 … 煮込みや「まる。」(荻窪)

煮込みや まる。


 何がこの店の人気の理由なのか。

 ざっくりと一言でいうと、『本物だ』ということなんだろうなあ。

 古民家風のレトロな店内は、レトロ感を出し過ぎておらず、本物の昭和な感じ。

 出される料理は、奇をてらっておらず、まさに呑兵衛好みする、酒のさかなにピッタリの一品ばかり。

 飲み物もそう。日本酒や焼酎の品ぞろえをむやみに多くしていない。でも、ビール、日本酒、焼酎、梅酒、ワインのほか、ホッピー、チューハイやサワー、ウィスキーハイボールまで、各種の飲み物が楽しめる。

 そしてなによりも、この店を一人で切り盛りしている、まだ若いんだけれど一所懸命の女将の姿がいいではありませんか。その一所懸命さが、お客にもビンビンと伝わってくる。

 自ら酒好き、酒場好きの方が開いた酒場は、まちがいのない店が多いですねえ。

 ここ、煮込みや「まる。」が開店したのは平成25(2013)年3月25日。

 あっという間に荻窪の人気酒場になった。

 飲み仲間のH本さんやH井さん、にっきーさんにも何度かお誘いいただいていたのに、いつも満席で、なかなか入ることができずにいたのである。

 2014年末の最終営業日の今日、にっきーさんと開店前から店の表で待って、やっと入ることができた。

 にっきーさんはシャリキンホッピー(350円)を黒で、私は「菊正宗」の燗酒(400円)をもらって飲み始める。

 看板メニューの煮込みは、塩味の「モツ煮」、醤油味の「肉豆腐」、そしてみそ味の「牛スジ煮」という3種があって、それぞれ450円。

 本来であれば、この煮込みからいくべきなんだろうが、昼に「肉山」でたっぷりの肉をいただいたばかりなので、残念ながら、まだ入りそうにない。

 煮込みは次回のお楽しみにしておいて、おしんこ(1本150円)と、日替わりの「本日のおすすめ」という品書きの中から、ハヤトウリと柿の白和え(350円)を注文する。

 おしんこ「1本が150円」ってどういうことだろう?

 と思いながら待ってると、1串に、大根、きゅうり、大根、きゅうり、……と、それぞれ6切れずつのお漬物が、互い違いに刺さったものが出された。一番先っぽを、赤いニンジンで止めてるのがいいね。遊び心もあるなあ。

 ハヤトウリと柿の白和えには、刻んだ干し柿も入っていて、あっさりとした白和えに、絶妙なコクを加えている。

 黒ホッピーを飲み終えたにっきーさんも、2杯めは燗酒に切り替えて、ふたりで「杉錦 生もと純米中取り原酒 きんの介 純米初しぼり」(600円)をいただく。

 ここの日本酒には、それぞれ女優の名前が付けられている。

 この「きんの介」は、『若い頃の岸けいこ』。

 「日本酒を気楽に飲んでもらいたい」というのがその理由。酒米の種類や酵母、作り方なんかを書くと、なにやら小むずかしい。そこで、女将が自分で飲んでみた印象で、女優の名前を付けてみたんだそうな。

 居酒屋研究の大御所・太田和彦さんも、よく日本酒を女優さんにたとえていますよね。

 開店直後から満席が続く店内は、それぞれひとり客か二人連れ。老若男女がそろっているのも人気店のあかしだ。

 なにしろカウンター12席しかないので、すぐに満席になるのである。

 クリームチーズみそ漬(300円)を追加注文し、次なる日本酒は『泉ピンコ』こと、「睡龍 生もとのどぶ」(600円)。これも燗をつけてもらう。

 ゆっくりと1時間40分ほど楽しんで、今日のお勘定は二人で3,600円(ひとり当たり1,800円)ほど。大衆酒場らしいこの値段もうれしいですね。どうもごちそうさま。

 そんなわけで、遅ればせながら、やっと「まるデビュー」を果たすことができました。

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店の外観 / 看板 / 「菊正宗」燗酒

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おしんこ(1本) / ハヤトウリと柿の白和え / 「杉錦」(若い頃の岸けいこ)

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クリームチーズみそ漬 / 薬味入れ / 生もとのどぶ(泉ピンコ)

店情報 (同じ日の「アル中ハイマー日記」)

《平成26(2014)年12月28日(日)の記録》

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