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2016年6月

改めて太田さんに感服 … 居酒屋「さきと」(赤坂@福岡県)

ごまさば


 改めて、太田和彦さんの選球眼の確かさに感服した!

 居心地よし、味よし、値段よし。まったく素晴らしい居酒屋である。

 しかもこの店の場合、いわゆる酒場街の中にある店ではなくて、街外れの路地の中にポツンと存在している。よくもまあ、この店を見つけることができたもんだ。

 ご常連のどなたかからのご紹介なのかもしれないなあ。

 太田さんは、とにかく探究心が強いのだ。

 私が最初に太田さんにお会いしたのは、今から14年前。平成14(2002)年の夏だった。

「中野区に住んでるんです」という話をしたところ、

「中央線沿線はあまり得意じゃないんですが、どこがおすすめでしょう」

 と、いきなり太田さんに聞かれて驚いたことを思い出す。

 当時、太田さんはすでに飲み歩き界(そんな界があるのか?!)のスーパースター的な存在。平成11(1999)年から始まって、11年間ものロングランとなった、旅チャンネルの番組、「全国居酒屋紀行」も放映されていたころで、まさに雲の上の人だったのだ。

 それでもなお、私たちにすら「おすすめの酒場」を訪ねてくださるような探究心が、いい酒場の発見につながってるんだろうなあ。見習わなくっちゃ。

 さて「さきと」。

 この店に2度ほど来たことがあるという、同行の宇ち中さんから、「基本的に予約は受けていないお店なので、開店前に並びましょう」と教えてもらい、倉嶋さんと3人で店の前に到着したのは、開店時刻(午後6時)の15分ほど前。

 店の入口には、3人連れ一組、カップル一組の、合わせて5人が列を作っていた。我われ3人も、その後ろに並ぶ。

「店内はカウンター12席らしいから、この位置ならば大丈夫?」

 と宇ち中さんに確認したところ、

「ところがそうでもないんですよ」という返事。

 基本的には予約は受けていないお店ながら、常連さんになると予約ができるんだという。

「常連さんが多いお店だし、今日は金曜日でもあるので、けっこう常連さんの予約が入っているんじゃないかと思うんです。それを確保したうえで、あと何席が残っているかということなんです」

 うわぁ、それはきびしいのぉ。

 そうこうしているうちに、我われの後ろにも何人かの人が並び、開店時刻を迎えた。

 店内から出てきた店主の奥さんが、いちばん先頭の人たちに「何名様ですか?」と尋ね、「3人です」と答えると、「じゃ、こちらにどうぞ」と店内のカウンター席へと案内される。

 次の2人も店内に入り、我われも「3人です」と答えると、「ではこちらに」と、L字カウンター長辺のちょうど真ん中あたりの席に案内された。

 そしてなんと、ここで完全なる空席は終了した。

 我われの後ろのサラリーマンらしき2人連れは、

「7時半から予約されているお客さまがいらっしゃいますので、それまでの間でよろしければ……」

 という条件付きで店内に案内され、それより後ろは、完全にアウトだった。

 危なかったなあ。でも、なんとか入れて良かった良かった。

 ちなみに、遅い時間帯に行くと、席が空いていることもあるらしいので、開店前に並ぶことができなかった場合は、遅い時間帯をねらうのがいいかもね。

 各種銘柄が選べる中瓶ビール(580円)は、「キリン一番搾り」を選んで乾杯。

 料理は「クエ(本あら)刺」(1,000円)と「ごまさば」(800円)、「おばいけ」(800円)、そして「おいしいトマト」(500円)を注文する。

 我われの前に入ったカップルは、この店に何度か来ているようで、「お料理のほうは?」という店主の問いかけに、「おまかせでお願いします」と答えている。

 そのカップルの前に出される料理の数々を見ていると、「おまかせ」というのも、とてもいい注文の仕方だと思った。

 「つき出しです」と出されたのは、大好物の「鯛のかぶと煮」だ。この一品で、もう私のテンションは上がってしまった。

 大喜びで写真を撮ろうとしていると、さらに「こちらのつき出しはクエの南蛮漬けです」。おぉ~っ。これもまた、博多ならではの大ごちそうだなあ。

 さらにもう一品のつき出しは、できたて熱々の「いわし団子」(つみれ)だ。うぅ~っ。その香りだけでもう、すばらしく美味しそうだ。

 なるほど。3人で来たから、つき出しも3種類か。これはいいねえ。

 ビールのあとは、日本酒に切り替える。いろいろな銘柄がそろっているが、福岡に来たら、やっぱり福岡のお酒を飲まなきゃね。

 そして出される、ずっしりと厚みがあるクエ(本あら)刺。柚子胡椒でいただくのがうまい。

 ごまさば。福岡では普通に食べてたのに、よそにはないんだよなあ。たっぷりとトッピングされた刻みネギが重要なポイントだね。

 おばいけには、たっぷりと赤身も付いている。こんなおばいけ、食べたことがないぞ。

「生姜醤油で食べてみてください。普通のおばいけもお出ししますから、こちらは酢味噌で」

 と言いながら、普通のおばいけも出してくれた。

 ニコニコと接客してくれる店主夫妻がいいなあ。お客に美味しいものを出すのが嬉しくてたまらない様子。それが客にも伝搬して、みんなが嬉しくなる。

 「おいしいトマト」は、真っ赤に熟れた小ぶりのトマト。メニューに書かれているとおり、本当に「おいしいトマト」だ。

 福岡の地酒をたっぷりといただいて、2時間ほどの「さきと」浴。

 お勘定は3人で9,420円。なんと、ひとり当たり3,140円だった。

 近くに住んでたら、絶対に常連になりたい名居酒屋だ。どうもごちそうさま!

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鯛かぶと煮、クエの南蛮漬け、いわし団子 / クエ(本あら)刺 / 「田中六五」「繁桝」

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赤身の付いたオバイケ / 普通のオバイケ / おいしいトマト

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「岩波」純米酒 / ずらりと並ぶメニュー / 「三井の寿」純米吟醸

店情報

《平成28(2016)年6月24日(金)の記録》

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店情報: 居酒屋「さきと」(赤坂@福岡県)

    さきと
  • 店名: 居酒屋 さきと
  • 電話: 092-781-8778(予約不可)
  • 住所: 810-0073 福岡県福岡市中央区舞鶴2-8-25(1F)
  • 営業: 18:00-23:00、水休
  • 場所: 福岡市営地下鉄・赤坂駅から300m。
  • メモ: カウンターのみ12席。店内禁煙。
    〔メニューの一部〕《焼もの》うざく2,200、あまたい850、クエのかま700。《揚もの》あまたい唐揚850、あまたいフライ850、いわしフライ2枚380、牛ロースミンチカツ400。《刺身》おこぜ刺980、はも湯引き梅肉添え680、いわし刺500。《鯨刺》ベーコン1,000、うね1,000、さえずり(舌)1,000、胃袋900、百ひろ(腸)900、豆(腎臓)850、赤身850、おばいけ800、尾の身1,500、一切八品盛合せ1,500、二切八品盛合せ2,800。《めし類》魚茶漬1,000、親子茶漬600、めんたい茶漬600、焼おにぎり茶漬600、うに丼2,300、いくら丼1,500、親子丼1,200、海鮮丼1,300。《みそ汁》あおさ580、わかめ580、とうふ580、魚(各種)600より。
    《ビール》生ビール(マスターズドリーム)630、エビス中瓶630、モルツ中瓶580、黒ラベル中瓶580、一番搾り中瓶580。《芋焼酎》真鶴750、萬膳(黒)600、萬膳庵600、魔王850、村尾700、かめしずく800、伊佐美700、佐藤(原酒)1,000、佐藤(黒)650、佐藤(白)650、古(いにしえ)八幡1,000、はちまんろかせず650、なかむら600、月の中600、薩摩茶屋580、田倉600、八幡600、赤霧島600、白霧島550、黒霧島550、ゴールド霧島580、茜霧島580、紅椿550、園乃露35度600、園乃露25度550、銀滴550、三岳600、黒丸550。(2016年6月調べ)

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博多に着いたらまずは … もつ鍋「おおやま」(博多)

もつ鍋


 博多で過ごした学生時代(40年近く前)に、とにかくよく食べたのが「もつ鍋」だった。

 部活のメンバーで行きつけにしていたのは、網屋立筋あみやたてすじにあった「野鳥ののとり」、学科の仲間でよく行ったのは、箱崎の「いちや」だった。

 残念ながら「野鳥」はもう営業していないようだが、「いちや」は今も絶賛営業中である。(→食べログ

 なぜ「もつ鍋」だったか。

 理由は簡単。安いからである。それでいて、なんとなく肉っぽい感じもする。

 当時(昭和50年代前半)、もつ鍋は1人前が4~5百円で、「もつのおかわり」が2~3百円だったと思う。

 最初だけもつ鍋をたのんだら、あとは何度も「もつ」だけをおかわりする。

 そして飲みものは、芋焼酎「さつま白波」の湯割りである。

 「さつま白波」は店で買う一升瓶が950円ぐらい。お店で一升瓶をキープすると1,500円ぐらいだった。

 そのころの学生は、飲むととにかく議論する。

 天下国家を論じているかと思えば、車やオートバイの話になったり、身近な女子大生の話題になったりと、話題は飛びまくったりするのだが、酔っ払いながらもどの話題に対してもみんな真剣だ。

 その大議論のかたわらに、もつ鍋と焼酎があるといった感じだった。

「あんたたち。そろそろ店ば閉めるばい」

 お店の女将さんにそう言われて、やっと〆の「ちゃんぽん麺」を注文する。

 当時から、ちゃんぽん麺の他にも、もつ鍋用の〆の食材として、うどん玉や、ごはん(←雑炊になる)などもあったんだけど、たいていちゃんぽん麺をもらってたなあ。

 思いっきり飲んで食って、ひとり当たり1,500~2,000円ぐらいだった。

 焼き鳥屋で飲むときは、ひとり1,000円ぐらいですんでたから、1,500~2,000円というのは、ちょっとぜいたくな感じがしたものだった。

 今日も今日とて、「古典酒場」の倉嶋編集長「宇ち中」ブログの宇ち中さんと3人で、博多に着くなり、博多駅ビル内にあるもつ鍋の店、「おおやま」に飛び込んだ。

 ここは昼前11時から、深夜0時まで、中休みなし、定休日なしで営業しているという、ありがたいお店なのだ。

 昼どきなのでランチも選べるが、我われ呑兵衛は、単品のもつ鍋(1,280円)を2人前注文して、あとは飲みものをもらうことにした。

 もつ鍋の味付けは、みそ、しょう油、水炊き風の3種類が選べるところを、『人気No.1』と書かれている「みそ」で注文。

 結果的には、これが大当たりで、つゆだけでいくらでも飲めそうなほど美味しかった。

 さらに言うと、このみそ味の、牛もつの旨みが溶け込んだ汁で、よ~く煮込んだ豆腐が爆発的にうまくて、思わず単品の豆腐(6個300円)を追加注文したほどだった。

 今やもつ鍋も、東京のもつ焼きなどと同じように、「安いだけで選ぶ」というのではなくて、「うまいのに安いから選ぶ」という時代になっているということを、改めて実感した。

 飲みもののほうはというと、最初に生ビール(倉嶋さんは最初から焼酎!)で乾杯した後は、みんな焼酎へ移行。なかでも、入手困難という「島娘」(550円)が気に入ったなあ。

 昼間から思いっきり飲むも、「夜の部に差し支えるから、〆のちゃんぽんは止めておこう」と料理のほうは、満腹にならないレベルに留めておく。さすがは呑兵衛ぞろいだ。

 博多到着1軒めから、2時間以上も腰を据えて、お勘定は3人で8,499円(7,870円+税、ひとり当たり2,833円)だった。どうもごちそうさま。

 お店のおにいさん、おねえさんの対応が素晴らしくて、初めて行ったのに、とても居心地がいい店だった。

 博多にも何店舗かあるほか、東京(池袋パルコ)や横浜(みなとみらい)にも支店があるようなので、そっちにも行ってみようかな。

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もつ鍋「おおやま」 / 島娘 / 昼からよく飲みました!(笑)

店情報

《平成28(2016)年6月24日(金)の記録》

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店情報: もつ鍋「おおやま」(博多)

    もつ鍋「おおやま」
  • 店名: もつ鍋「おおやま」博多デイトス店
  • 電話: 092-475-8266
  • 住所: 812-0012 福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多デイトス1F(博多ほろよい通り)
  • 営業: 11:00-24:00(23:30LO)、無休
  • 場所: JR博多駅ビル(博多デイトス)1階、「博多ほろよい通り」内。
  • メモ: テーブル席のみ32席。公式サイトあり。ランチメニューもあり。以下、「税込」と特記したもの以外は税抜き表記
    ※お通し190(個室は290)。
    〔もつ鍋〕(もつ鍋の値段は1人前分、注文は2人前から。味付けは、みそ、しょう油、水炊き風)1,280、追加1人前(スープ・肉・野菜・とうふ)1,280、お肉のみ1人前(お肉の量が増える)1,280、単品ニラ300、単品ゴボウ300、単品キャベツ、300、野菜盛り合わせ580、チャンポンめん270、うどん玉270、雑炊セット(卵・ねぎ・ごま・めし)400、めし(大)250・(並)200、もち2個240、とうふ6個350。
    〔コース料理〕(注文は2人前から、飲み放題は+1,620(税込))どんたくコース(お通し、大根サラダ、柔らか酢もつ、牛すじ煮込み、もつ鍋(みそorしょう油or水炊き風)、〆のチャンポンめん)2,500(税込)、おおやまコース(お通し、大根サラダ、馬ユッケ、白菜キムチ、柔らか酢もつ、牛すじ煮込み、もつ鍋(みそorしょう油or水炊き風)、〆のチャンポンめん)3,000(税込)、九州ご当地名物コース(お通し、ポテトサラダ(柚子胡椒風味)、辛子高菜、博多辛子明太子、馬刺し三種盛り(トロ・赤身・タテガミ)、もつ鍋(みそorしょう油or水炊き風)、〆のちゃんぽん)3,000円(税込)、山笠(やまかさ)コース(お通し、大根サラダ、キムチ2種、柔らか酢もつ、牛すじ煮込み、馬刺し三種盛り(トロ・赤身・タテガミ)or国産牛タンステーキ、もつ鍋(みそorしょう油or水炊き風)、〆のチャンポンめん)3,500(税込)。
    〔単品〕柔らか酢モツ690、牛すじ煮込み680、厚切り牛タンの唐揚げ780、センマイ刺し690、馬ユッケ780、馬刺し三種盛り1,990、国産牛タンステーキ1,990、国産牛タン刺し1,990、博多晒明太子780、タラチャンジャ650、白菜キムチ480、大根キムチ480、冷やっこ400、ゆず大根390、辛子高菜380、トマトスライス400、ポテトサラダ480、大根サラダ580、韓国風サラダ680。
    〔デザート〕激うま洋なしシャーベット280。
    〔飲みもの〕角ハイボール390、メガ角ハイボール690、カクテル角ハイボール(ジンジャー角ハイボール/コーラ角ハイボール)各440、ご当地角ハイボール(博多あまおう/宮崎日向夏/大分かぼす/熊本デコポン)各490、知多 風香るハイボール590、ビームハイボール440、シトラスビームハイボール(デコポン使用)550。
    生ビール「ザ・プレミアム・モルツ<香るエール>」中590/小450。瓶ビール「ザ・プレミアム・モルツ」690、瓶ビール「坂本龍馬(330ml)」850、ノンアルコールビール「オールフリー」500。
    超炭酸サワー(レモン/ライム/グレープフルーツ/カルピス/ウーロン)各500。
    〔マッコリ〕プレーン(グラス)450。 〔果実酒・カクテル〕梅酒(ロック・ソーダ割・お湯割)450、完熟梅酒(ロック・ソーダ割・お湯割)500、ゆず梅酒(ロック・ソーダ割)500、巨峰酒(ロック・ソーダ割)450、マンゴー酒(ロック・ソーダ割)450、白桃酒(ロック・ソーダ割)450、カシスソーダ500、カシスオレンジ600、カシスウーロン600、ジントニック500、モヒート600、蜜柑搾りのお酒(ロック・ソーダ割)600。
    〔日本酒1合〕喜多屋(福岡)400、寒山水(福岡)700、八海山(新潟)700、博多一本〆(福岡)700、久保田千寿(新潟)700、大山<超辛口>(山形)700、澪(300ml)1,200。
    〔ワイン〕タヴェルネッロ(赤・白)グラス500/ボトル2,500、ロミオ キャンティ(赤)ボトル2,500、ロミオ フリウリ ソーヴィニヨン・ブラン(白)ボトル2,500、(スパークリングワイン)アンジュエール ブリュット ボトル3,900、(スパークリングワイン)フレシネX ボトル4,900。
    〔ソフトドリンク〕コーラ300、ラムネ300、オレンジ300、グレープフルーツ300、ジンジャーエール300、カルピス300、ウーロン茶300。
    〔ご当地スパークリング(ノンアルコール)〕博多あまおう380、宮崎日向夏380、大分かぼす380、熊本デコポン380。 〔焼酎(水割・ロック・お湯割)〕《芋》黒霧島420、吉助 (白)500、海500、にごり芋500、晴耕雨読500、蘭500、むらさき浪漫500、黒カメ仕込み500、吉兆宝山600、富乃宝山600、三岳800、伊佐美800、佐藤(黒・白)1,000、魔王1,390、村尾1,390、森伊蔵1,990、プレミアム3Mセット飲み比べ(森伊蔵・魔王・村尾 各45ml)2,580。《麦》麦420、黒騎士500、中々700。《米》米420、やませみ700。《酒粕焼酎》繁枡500。《泡盛》残波500。《黒糖》れんと500。
    〔焼酎キープ(2ヶ月)〕黒霧島、白岳しろ、壱岐スーパーゴールド 各2,500円。(2016年6月調べ)

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ホイスハイボールの店 … 「うぐいす酒場」(南千住)

ホイスハイボール


 11年ぶり、「うぐいす酒場」である。

 以前は駅前ロータリーの向こう側の2階にあったんだけれど、今はその場所が再開発されて大きなビルが建っている。

 そして、われらが「うぐいす酒場」は、そのビルの地下にある「北口飲食店街」の一角に、もつ焼き「カミヤ」などと一緒に入っているのである。

 店名の表記も、よく見えるところでは「うぐいす酒場」と、誰にでも読みやすいひらがな表記となった。

 でも階段を下りて店の前まで行くと、昔ながらの「鶯酒場」の赤ちょうちんと、紺地に白で「大衆酒場」と大書されたのれんに迎えられる。この赤ちょうちんとのれんは、前の店からそのまま持ってきたんだろうな。

 ここに来たら、ホイスハイボール(320円、以下すべて税別表記)を飲まなきゃね。

 11年前に来たときには300円だったから、消費税を除いた正味分で7%ほど値上がりしたんですね。

 ホイスというのは、ホッピーなどと同じような焼酎の割りもの。昭和30年ごろに登場し、庶民のあこがれだったウイスキーをもじって、ホイスキー。それが転じてホイスと呼ばれるようになったんだそうな。

 店内はコの字カウンターなんだけど、そのコの字の入口に近い側は、回転ずしのテーブル席のように、カウンターに連接したテーブル席になっている。

 お通しとして出された子持ち昆布をつまみながら、そのカウンター中央部に掲げられたメニューを確認する。

 そして、『本日のおすすめ』と書かれたボードにある手書きの短冊メニューの中から、「じゃがカレー」をもらうことにする。

 じゃがカレーは「ライス付」が600円、「のみ」と書かれたのが500円。

 「のみ」というのは、きっと「カレーのルーのみ(ライスは付かない)」ということなんだろうな。

 その「のみ」のほうをもらったら、小さなガーリックトーストが2枚、添えられてきた。

 「うぐいす酒場」の創業は、東京オリンピックが開催された昭和39(1964)年というから、中野のバー「ブリック」や、沼袋のもつ焼き「ホルモン」などと同じ。今年で創業52年となる。

 新しいビルの中に入って、店はきれいになったものの、品書きの内容や値段、店内の雰囲気などは、やはり「正しき大衆酒場」を継承している。

 この先も長く続いてほしい大衆酒場の1軒であることは間違いない。

 宇ち中さんと二人で、2時間近く、ゆっくりと過ごさせてもらい、お勘定はひとり千円ずつぐらいだったような……。(記憶が不鮮明)

 どうもごちそうさま。

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うぐいす酒場 / お通しの子持ち昆布 / カレーのみ

店情報前回

《平成28(2016)年2月6日(土)の記録》

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牛もつ煮込みは高密度 … 「千成(せんなり)」(巣鴨)

牛もつ煮込み


 会社からの帰り道、巣鴨駅で途中下車してやって来たのは、『芝浦直送・朝〆モツ焼』が看板の「千成本店」だ。

 このブログに書くのは初めてだけど、実はこの店にやって来たのは2度め。

 最初に来たのはブラジルから一時帰国していた昨年の10月のことだった。

 坂崎重盛(さかざき・しげもり)さんが「東京煮込み横丁評判記」(中公文庫、2015年12月、720円+税)の文庫化のために追加取材をされるということで、「古典酒場」編集長の倉嶋さんや編集の方と一緒に、ここ「千成」の煮込みをいただいたのだった。(→そのときの記録は、「MUITO BRASIL」にあります。)

 そのときは、坂崎さんや倉嶋さんの話がおもしろすぎて、看板メニューである煮込みの記憶が、残念ながらあまり残っていなかった。

『ぜひもう一度、あの煮込みを食べてみなければ』

 と思いながら、なかなか来ることができず、それから8ヶ月たった今日、やっとそれが実現したのであった。

 火曜日、午後7時半の店内は、開けっぱなしの入口から見ると、ほぼ満席に見える。

「ひとりですけど……」

 入口にいた店のおにいさんに、そう声をかけてみると、

「カウンター席にどうぞ。こっちから3番めの席です」

 と場所まで指定してくれた。よーく見ると、満席に思えたカウンター席も、両側の男性客の間に埋もれるように、ひとつだけ空いている席があった。

「すみません。間に失礼します」

 両側の客にそう声をかけながら、その席に腰をおろすと、これでカウンター席は本当に満席になった。

「お飲みものは?」

 腰をおろすやいなやというタイミングで、店のおにいさんが声をかけてくれる。

「大瓶のビール(617円)を、サッポロで」

 ここの大瓶ビールは、サッポロとアサヒが選べるのだ。ここに来るまでの電車内で、少しだけ「千成」のメニューの予習をしておいたのが良かった。

 すぐにビールが出されたところで、懸案の「牛もつ煮込み」(593円)を注文すると、まずはお通し(250円)の昆布の煮物が出され、追いかけるように牛もつ煮込みもやってきた。

 牛もつ煮込みは、小ぶりの小鉢で出されるので、出てきた瞬間、「少なっ!」と思ってしまうが、食べ始めると、ぎっしりと牛もつ密度が高いことに気がつく。

 豚もつ(シロ)と比べると、牛もつ(シロ)は、厚みがあって、濃厚な脂肪の旨みが強いのが大きな特徴。豚もつのテッポウと比べても、牛シロのほうが厚みがある。

 ここ「千成」の牛もつ煮込みは、その牛シロが、トロトロになるぐらまで煮込まれているのが大きな特徴。かと言って、牛シロの弾力感がなくなってしまっているわけではない。

 そして噛みしめると、旨さと、ほんのりとした甘さが口の中に広がっていく。

 なるほど、これはいいねえ。

 それにしても、この牛もつ煮込みの価格表記がおもしろい。税抜き価格が549円で、税込み価格が593円。どちらもキリがよくない数字なのだ。

 税抜き価格の549円は、以前の消費税のときに決まったんだろうけど、3%で計算してみても、5%で計算してみても、やっぱりキリがよくない。(549/1.03=533, 549*1.03=565, 549/1.05=523, 549*1.05=576)

 どんな経緯があって、こういう価格設定になったんだろうなあ。そんなことが気になって仕方がない(笑)。

 ビールに続いては、芋焼酎「さつま白波」(400円)をロックでもらうと、カウンターの中に置かれている一升瓶の「黒白波」を、氷を入れたロックグラスのふちまで、たっぷりと注いでくれた。

 ックゥ~ッ。

 予想どおり、この濃厚な味わいの牛もつ煮込みには、すっきりとした飲み口の焼酎ロックがぴったりだ。

 焼きものもぜひ食べていこう。

 ここのもつ焼きは、基本的に1本が117円で、味は塩、タレが選べる。

 「おまかせセット」というのもあって、これは5本で529円。もつの種類は選べないが、1本あたり106円弱とお得になる。

 私の両側の、それぞれ男性ひとり客も、この「おまかせセット」を注文している。

 「おまかせセットを塩で」とか、「おまかせセットをタレで」といった注文の仕方をしているので、5本全部を塩で焼くか、5本全部をタレで焼くかというのが選べるようだ。

 メニューをじっくりと眺めていると、「手造り・豚棒」(1本159円)というのが目についた。

 さらに『希少』と注意書きされた「なんこつ」(1本117円)に、「輪」「たたき」「ちょうちょ」という3種類があるのも気になる。

 特に「ちょうちょ」。なんだろうなあ、これは??

 「すみません」と店のおねえさんを呼び止めて、

「これ(とメニューを指差しながら)豚棒(とんぼう)って読むんですかねえ、これを1本と、なんこつのちょうちょを……」

 と注文し始めると、おねえさんが、

「なんこつは、ちょうちょも、他のものも、ぜんぶ売り切れたんですよ。ごめんなさい」

 なんと! そんなにも希少部位なんですね。残念だ。

「じゃあ、豚棒を2本。タレと塩で1本ずつ焼いてください」

 おねえさんが焼き台に注文を通すのを聞いていると、トンボウではなくて、トンボと短く発音しているようだった。

 その豚棒は、豚肉と豚軟骨で作ったツクネなのかな。

 塩焼きは肉の味がよくわかり、タレ焼きは旨みが強くなる。どっちも捨てがたい。

 お皿に添えられている辛味噌がまたいい。ちょっとつけていただくと、ビシッと味が引き立つ。

 この辛味噌は、どのもつ焼きにも添えて出してくれるようだ。

 1時間ほどの酒場浴。今日のお勘定は2,178円なり。どうもごちそうさま。

 「千成」の斜め向かいにある「ゆたか食堂」も気になるなあ。今度、行ってみなければ!

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お通し、牛もつ煮込み、大瓶ビール / 黒白波ロック / 豚棒のタレと塩

店情報前回

《平成28(2016)年6月21日(火)の記録》

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店情報: 「千成(せんなり)」(巣鴨)

    千成
  • 店名: 芝浦直送・朝〆モツ焼「千成」本店
  • 電話: 03-3918-9479
  • 住所: 170-0002 東京都豊島区巣鴨2-3-8 ゆたかビル1F
  • 営業: 16:00-24:00、日休
  • 場所: JR巣鴨駅北口を出て、ロータリーの向こう側の路地の中。駅から約80m。
  • メモ:
    以下、価格はすべて税込表記。
    (おしながき)〔刺身盛合せ〕一人前刺身930、刺身盛合せ3,500。〔味自慢〕牛もつ煮込み593、牛すじ煮込み699、自家製海老さつま揚げ900、銀ダラ煮付・焼850、さば塩焼680、金目鯛煮付850。〔煮物〕おすすめ日替り480。〔揚げ物〕砂肝唐揚げ667、鳥ももから揚げ636、手羽先にんにく揚げ636、川えび唐揚げ636、レバーカツ614、なす揚出し529、揚出し豆腐509、豆腐田楽509、にんにく唐揚げ400、コンニャク田楽414、コンニャク刺414。
    〔朝〆モツ焼き〕モツ焼(レバ・かしら・たん・しろ・はつ・なんこつ)1本117、おまかせセット5本529、豚棒1本159、ネギ間3本540、つくね3本445、文甲げそ串3本476。〔酢の物〕たこ酢657、ワカメとキュウリの酢の物400。〔サラダ〕トマトサラダ562、ワカメサラダ562、焼肉サラダ667、冷トマト400、モロキュウ390、セロリー一夜漬け400、お新香400、カブの甘酢漬け390。〔玉子〕かに玉1,007、にら玉炒め636、明太子オムレツ667、納豆オムレツ540、イカ納豆636、納豆400。
    〔炒め物〕帆立バター炒め720、野菜ピリ辛炒め636、豚バラ青菜炒め667、豚みそ炒め667、レバーと青菜炒め667、豚モツてっぽう炒め667、砂肝と野菜のにんにく炒め667、豆腐ステーキ509、なすとピーマンのチリソース625、コンニャクチリソース414、ビーフン636。〔お食事〕明太子スパゲティ・ウニスパゲティ・カレーうどん・皿うどん:大盛(2~3人前)2,013・中盛(1~2人前)1,377、ざるそば562、そうめん562、のり茶漬414、梅茶漬456、野菜雑炊562、たらこ雑炊667、かに雑炊667、梅雑炊562、かに味噌汁667。
    〔日替りの手書きメニュー(例)〕平目とかんぱち盛930、天然真だい刺(釣)720、かれい刺(釣)720、つぶ貝刺780、しめさば700、あじたたき・なめろう700、いか刺640、たこ刺640、いかワタ焼620、いかメンチ600、マーボ茄子豆腐620、鳥チリソース620、ちくわ磯部揚げ580、肉みそキャベツサラダ480、自家製塩辛480。
    (おのみもの)〔ビール〕生ビール(アサヒスーパードライ)中617、大瓶ビール(アサヒスーパードライ、サッポロ黒ラベル)617、小瓶ビール(アサヒスーパードライ)494、サッポロヱビス黒(小瓶)514、アサヒドライゼロ(ノンアルコール小瓶)494。〔日本酒(信州・美寿々錦〕中徳利1,646、小徳利659、ふぐひれ酒(冬期)637。〔冷酒〕純米生酒(300ml)1,008、吟醸生酒「初孫」(300ml)1,440、純米酒「美寿々錦」辛口(グラス)700・(720ml)3,292、吟醸酒「極上 吉乃川」(グラス)700・(720ml)3,292、特別純米「黒帯 悠々」(グラス)700・(720ml)3,292、純米にごり酒「義仲物語」(グラス)514・(デカンタ)1,028。〔梅酒〕梅酒(180ml)648・(375ml)1,296。
    〔サワー〕シークワァーサーサワー514、無添加すだちサワー514、ウーロンハイ400、玉露ハイ400、レモンサワー400、ライムサワー400、梅サワー400、バイスサワー400。〔焼酎グラス(ロック、お湯割り、水割り)〕かのか黒麹仕込(芋)400、さつま白波(芋)400。〔焼酎ボトル〕さつま司(芋)3,394、紅一刻(芋)4,320、黒壱(芋)4,320、古薩摩甕仕込(芋720ml)4,320、二階堂吉四六(麦720mlツボ入り)4,320、千成オリジナル焼酎(麦900ml)2,469、閻魔(麦720ml)3,394、SAZAN(サザン700ml)2,057、鏡月グリーン(700ml)2,057。〔ウイスキー〕ブラックニッカ樽詰ハイボール400、ブラックニッカクリアブレンド水割(300ml)823、ニッカ竹鶴4,920。〔ワイン〕「カリテラ・レゼルヴァ」(チリ、白辛口「シャルドネ」、赤ミディアムボディ「カベルネ・ソーヴィニヨン」)ハーフボトル1,250・フルボトル2,500。〔ソフトドリンク〕コカコーラ(500ml)309、ウーロン茶(500ml)309、ミネラルウォーター(ボルヴィック500ml)309、炭酸309、お湯(ポット)309、氷309。(2016年6月調べ)

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千福樽酒はこの店だけ … 樽酒「路傍(ろぼう)」(中野)

千福樽酒


 「千福」の樽酒(たぶん800円)を普通に飲むことができるのは、ここ「路傍」だけ。

 「千福」の生まれ故郷、呉にだって、「千福」の樽酒が飲める店はない。

 以前からなんとなくそんな感じはしていたのだが、先日、「千福」の営業の方が、ここ「路傍」にやって来られて、「樽酒をお出しているのは、この店だけです」という話をされたそうだ。

 これにより、『「千福」の樽酒は「路傍」でしか飲めない』ということが確定的になった。

 呉の水は、軟水でミネラル分が少なく、「赤道を越えても腐らない」ことから、その昔、海軍用水として軍艦にも積まれていたんだそうな。

 「千福」の醸造にも、それと同様にミネラル分が少ない灰ヶ峰の伏流水が使われている。

 もともと日本酒を醸造するには、ミネラル分が多い水のほうが向いていて、灘(兵庫県)や伏見(京都府)などの、硬度が高い水がとれるところがいいとされていた。

 明治時代に広島で「軟水醸造法」が開発されたことにより、軟水しか出ないところでも、日本酒が造れるようになった。

 そうしてできた軟水の日本酒は、スゥ~ッと飲み口が軽くて、危ないほど飲みやすい。樽酒であればなおのことだ。

 お通しとして、さっとゆでてくれたキヌサヤやオクラがうまいなあ。樽酒によく合う。

 「路傍」の創業は昭和36(1961)年。今年で創業55年となる老舗である。

 グイグイと再開発が進む中野駅周辺エリアの中にあって、駅北口に広がる中野5丁目の酒場街も客層が変わりつつあるようだ。このところの酒場ブームの影響もあってか、若者や女性が増えているように思う。

 でも、つい先ほどまでいた「石松」や、ここ「路傍」の客層は、良くも悪くも変わっていない。

 スコンと『昭和のエアポケット』にはまったような安心感というか、居心地の良さを感じるんだなあ。

 さらにもう1杯、樽酒をもらって1時間半ほどの酒場浴。今夜のお勘定は1,900円だった。どうもごちそうさま。

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「千福」樽酒 / お通しのゆで野菜など / お通しの明太大根

店情報前回

《平成28(2016)年6月18日(土)の記録》

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1軒目で来るのがいい … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)

ツクネのタレと塩


 久しぶりに、1軒目の酒場として「石松」にやってきた。

 カウンター席の中央部に腰をおろし、キープしている金宮ボトルを緑茶割りでお願いすると、入口近くのお客さんから牛ハラミ(200円)とツクネ(150円)の注文が飛んだ。

 私もすかさず便乗注文する。

「こっちも牛ハラミ1本と、ツクネはタレと塩で1本ずつください」

 カウンター席の奥のほうに座っているお客さんからも「オレもツクネをもらおう」と便乗注文が入った。

 ここ「石松」のもつ焼きは、注文を受けてから大きな「もつのかたまり」を切り分けて、串に刺し、そのまま焼きあげる。

 ツクネなんて、注文を受けてからツクネ団子を丸めて、それを下ゆでしてから串に刺して焼く。

 だから、だれかが注文したときに、それに合わせた注文をすると、切り分けたり、串に刺したりする作業がいっぺんにできるから、店主の作業も楽になるのだ。

 基本的にどのもつ焼きも美味しいので、私なんか、ほとんどすべての注文に便乗してしまうことが多い。(すでに食べたものの注文が飛んだ場合にだけ遠慮する程度。)

 その牛ハラミやツクネの下ごしらえをしながらも、焼き台の上ではウズラ(単品100円)とウインナー(単品100円)が焼かれ始める。この2本がお通しになるのだ。

 この軽く炙ったウインナー(シャウエッセン)がうまいんだ。炭火の力だね。

 そして牛ハラミとツクネも、順番に焼きあがってきた。

 「石松」の店主・三浦さんは、なんでもなくチョチョイと焼いているように見えるのに、相変わらずその火の通り方は絶品。まるで焼かれているもつの内部が見えているかのようだ。

 続いては、テッポウ(100円)、レバー(100円)、ナンコツ(130円)を注文。

「テッポウは、シロ(100円)とミックスになっていい?」と三浦さん。

「ええ、大丈夫です」

 むしろミックスのほうが、1本で両者の違いを食べ比べることができていいかもね。

 ナンコツの下ごしらえがおもしろい。

 食道に、その周辺の部位もくっついた、つるんと長い豚もつの塊をまな板の上に乗せ、部位ごとにひと口大に切り分けながら、硬い部分は包丁でトントンと叩いて、食べやすいぐらいに軟骨を砕いていく。それらを串に刺して、焼きあげるのだ。

 こうして、ていねいに仕上げられるもつ焼きが、まずかろうはずがない。

『ここにはやっぱり今日のように、1軒めとして、お腹をすかせて来るのがいいんだなあ』

 改めてそんな思いを強くした。

 1時間ほど楽しんで、今日のお勘定は1,230円なり。どうもごちそうさま。

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金宮の緑茶割り / お通しのウズラとウインナー / 牛ハラミ

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テッポウ / レバー / ナンコツ

店情報前回

《平成28(2016)年6月18日(土)の記録》

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つい足が向いてしまう … 居酒屋「ペルル」(鷺ノ宮)

今日も常連さんでいっぱい


 西武新宿線・鷺ノ宮さぎのみや駅に、夜10時半より前ぐらいに着くと、ついつい足が向いてしまうのが「ペルル」だ。

 カウンター10席程度の店内は、今日も常連さんでいっぱい。

 そんなみんなの会話の中に、ホワンと入り込んでいくのが楽しいのだ。

 今日は、キープしているウイスキー(ブラックニッカ)を炭酸割りでいただく。

 この店でボトル代は、ブラックニッカで4,500円。

 ボトルがあると、あとは氷代の500円で飲むことができる。(水(水道水)は無料。)

 ハイボール(炭酸割り)で飲みたい場合は、この500円に加えて、瓶入りの炭酸水(300円)をもらうのだ。

 つまみは1品300円から500円で、20品近くが並んでいる。

 キープボトルがなくても、それほど高くはない。

 大瓶ビールが800円、1杯売りのハイボールは500円、グラスワインも500円、ボトルワインは2,500円から、何種類かがそろっている。

 もちろん普通のカクテルも注文できる。オリジナルカクテルの「氷猫」は800円だ。

 常連さんが多い店だけれど、一見いちげんさんもウェルカム。ひとりで入っても、居心地が悪いということはないと思う。

 ウイスキー・ハイボール2杯に、鈴木さんのスパークリングワインなどもいただいて、気がつけばもう閉店時刻の11時半。

 今宵のお勘定は800円なり。どうもごちそうさま!

 本当は「つまみを1品は注文すること」というルールがあるんだけれど、ワイワイとしゃべっているうちに注文し忘れてた。ごめんね。

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「ペルル」 / キープボトルでハイボール / スパークリングワイン

店情報前回

《平成28(2016)年6月17日(金)の記録》

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玉ネギは炭火焼が旨い … やきとん「たつや」(沼袋)

玉ねぎ


 もつ焼き屋の炭火で焼いてもらう玉ネギ(140円)がうまい。

 串切りにした玉ネギに串を打ち、まずは電子レジでかるく温める。

 しかる後に、表面を炭火で炙って、焼き色をつけていく。

 味付けは、塩でも、タレでも、そして味噌でも。どれを選んでも美味しいところを、今日はタレ焼きにしてもらう。

 仕上げに、少量のマヨネーズが添えられる。

 もつ焼きの場合は、出されたらすぐに、熱々のものを串から直接食べるのがうまい。

 玉ネギの場合は、そうやって食べるとアッという間に食べ終わってしまうので、あえて串から抜きながら、層になった玉ネギを、1枚、また1枚と、マヨネーズをからめながらいただく。

 ホワンと温かい玉ネギの甘みに、炭火で炙られた芳ばしさが加わる。これがいいんだ。

 金曜日の今日、「たつや」に到着したのは7時半過ぎ。

「どうしたんですか? こんなに早く」

 と店主にビックリされながら席に着いた。

「金曜日だけど、これくらい早いとまだ席が空いてるかと思って」

 予想どおり、この時間帯はけっこう空いていて、余裕で入ることができた。

 金曜日は、職場の同僚などと都心部で飲んでから、郊外の住宅街に帰ってくる人が多いらしく、「たつや」のような人気酒場であっても、早い時間帯には空いていることが多いのだ。

「いいレバが入った日に限って、お店が静かというジンクスがあるので、今日も心配してるんですよ」

 と店主。なるほど、今日はいいレバが入ったんですね。

「いや、今日は遅い時間帯に忙しくなるんじゃないの」

 なんて言っていたのだったが、結局は、それから1時間もしないうちに店内は満席になり、それでもなおやってくるお客さんに対して、「ごめんなさい、満席です」と断らないといけない状態になった。さすがである。

 まずは大瓶ビール(600円)をサッポロラガーでもらい、つまみは「冷製の盛り合わせ」(500円)からスタートした。

 今日の冷製盛り合わせは、コブクロ、ガツ、タン、レバの4種盛り。これをゴマ油+塩でいただく。

 レバ刺しが、レバ冷製になったときには、ガックリときたものだったが、今やこのレバ冷製にはまってる。生もうまかったけど、冷製もいいもんだねえ。

 焼きものは、ハラミ(110円)とテッポウ(110円)を1本ずつ、味噌焼きで。

 ビールに続いては黒ホッピーセット(400円)をもらって、つまみは「キャベツの浅漬け」(200円)も追加する。キャベツの中に、ミョウガや切り昆布が混ざっているのがアクセントになっていい。

 ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、250円)をもらって、「がんもどき焼き」(250円)と、冒頭でご紹介した「玉ねぎ」タレ焼き(140円)を注文するころには、店内はすでに満席。焼きものも、焼き待ちの渋滞が発生している。

 ここは焦らず、キャベツの浅漬けをチビチビとかじりながら飲んで待つ。

 「たつや」の店内はカウンター席のみ。しかしながら、そのカウンターが、わざと複雑な形に折れ曲がるように設計されているので、グループ客できた場合は、その角をはさむように座ると、同行者の顔が見えやすい状態になるのだ。

 ひとり客が店の入口に近い側にいて、グループのお客さんが店の奥のほうにいることが多い。

 最後にもう1杯、ナカをもらって、「今日はいいものが入った」と話してくれていたレバ(100円)で〆ることにする。

「塩とタレを、1本ずつ焼いてください」

 レバは外見が同じように見えても、甘みがある場合と、苦みがある場合とがある。どちらも旨みの成分なんだろうけど、ちょっとしたバランスの差で甘くなったり、苦くなったりするみたいだ。

 今日のレバは、いい感じの甘み。本当にいいレバだ。

 たっぷりと2時間半ほどの酒場浴。大瓶ビール1本に、黒ホッピーをソト1・ナカ3と、けっこう飲んだ。金曜日ならではの楽しみだ。

「今日はけっこういきましたよぉ!」

 と言いながら計算してくれたお勘定は3,080円。

 いやいや。その分、じっくりと堪能させていただきました。どうもごちそうさま!

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「たつや」 / サッポロラガービール大瓶 / もつ冷製の盛り合わせ

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ハラミとテッポウの味噌焼き / 黒ホッピーセット / キャベツの浅漬け

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ナカ / がんもどき焼き / レバのタレ焼きと塩焼き

店情報前回

《平成28(2016)年6月17日(金)の記録》

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元気玉でパワーを注入 … やきとん「元気(げんき)」(秋葉原)

元気玉


 今週の仕事もあと1日という木曜日の夜、秋葉原の「やきとん元気」にやって来た。

 駅から少し離れているし、今日は雨だしで、客が少ないかと思いきや、さにあらず。

 店内はびっしりと満員で、店の外のテーブルも、空いているテーブルには「予約席」という札が置かれている。

「おひとりですか。こちらにどうぞ」

 ねじり鉢巻き姿のカッチョさんに案内されたのは、焼き台前に3席だけあるカウンター席だ。

 カッチョさんは浅草橋「西口やきとん」の元店長。今は「元気」に異動されている。

 「元気」のカウンター席は、この3席だけ。他はすべてテーブル席だ。

 3席とも空いているので、一番奥(壁寄り)の席に座って、大瓶ビール(アサヒスーパードライ、500円)と元気玉(200円)、テールスープ(200円)を注文する。(価格はすべて税抜き表記)

 元気玉とテールスープの2品は、ここに来たら絶対に食べようと、あらかじめ心に決めていた料理。だから改めてメニューを確認することもなく注文した。

 すぐに出されるビールと元気玉。

 元気玉は残モツをミンチにして、細かく切ったタケノコ、玉ネギ、シイタケを混ぜ、皮に包んで蒸したもの。でっかいシュウマイみたいな感じで、ポン酢醤油をかけて、刻みネギがトッピングされる。

 テールスープは豚の尻尾のスープ。とてもスパイシーな味付けだ。具材として入っている豚の尻尾は、添えられた酢味噌をつけていただく。

 改めてメニューを確認すると、やきとんは基本的に1本が100円と、7年前と変わっていない。鹿児島黒豚の串焼き(200円)の種類が増えたのかな。

 黒板メニューにはマグロブツ(350円)や黒豚バラ寿司(350円)の他に、チャーハン(200円)なんてのもある。今宵の〆はチャーハンだな!

 ビールに続いては、特製レモンハイとガツ醤油(100円)、ナンナン(150円)を注文する。

 特製レモンハイを始めとする酎ハイ類はすべて、小(300ml)が300円、中(500ml)が500円、メガ(1,000ml)が1,000円。どの大きさを注文しても、1mlあたりが1円ってことだ。

 大きさを指定しないで注文したら、中ジョッキ(500ml、500円)が出された。

 まわりのテーブルを見ても、ほとんどの人が飲んでいるのはこのサイズ。氷も入ってるから、このサイズぐらいがちょうどいいのかもね。

 さっきも書いたとおり、このお店にはカウンター席は3席しかないのだが、そのカウンター席のすぐ後ろのテーブル席(つまり焼き台に一番近いテーブル席)が、常連さんたちが集まる席のようだ。それぞれひとり客としてやって来た常連さんが、この席に集まってワイワイと飲んでいる。(今夜たまたま、そうなってるだけかもしれないけど……。)

 とそのとき!

「チャーハン、ヤマ(=売り切れ)です!」

 という声が厨房から飛んできた。フロアにいる店員さんたちも、「はい。チャーハン、ヤマです」と復唱している。

 しまったなあ。チャーハンで〆るという計画は、もろくも崩れ去った。

 かわりに注文したのが、「西口やきとん」系列の名物・皿ナンコツ(200円)。

 実はこの皿ナンコツも食べたかったのだが、チャーハンが食べたいために見送っていたのだった。

 皿ナンコツは、圧力鍋で醤油味で煮込んだ豚軟骨を、小さいお皿に盛ったもの。

 残念なのは「西口やきとん」にあるフランスパンが、「元気」にはないこと。サッと炙ったフランスパンに、皿ナンコツをのっけて食べるのが爆発的にうまいんだ。

 1時間15分ほどの酒場浴。今宵のお勘定は1,782円(1,650円+税)だった。

 どうもごちそうさま。

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テールスープ / 豚の尻尾は酢味噌で食べる / 特製レモンハイ(中)

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ガツ醤油 / ナンナン(塩) / 皿ナンコツ

店情報前回

《平成28(2016)年6月16日(木)の記録》

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どーんとポテトサラダ … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

ポテトサラダ


 大衆酒場を代表するつまみのひとつがポテトサラダだ。

 どういうわけか、ほとんどの大衆酒場のメニューにあるんだよなあ。

 いろんな面で、最強のポテサラがあると思うんだけど、私が知ってる限り、ボリュームでは「川名」だな。

 メニューの名称はポテトサラダ(346円)なんだけれど、その実態はポテトサラダだけではない。

 直径30センチはあろうかというガラス製の丸皿に、まずはレタスが敷かれ、その上にオニオンスライスがたっぷりとのり、さらにその上にドーンとポテトサラダだ。

 これではまだ終わらず、横にスライスしたバナナと、同じくスライスしたメロンが、ずらりと添えられる。

 ポテトサラダの上に、中濃ソースをかけたらできあがり。

 ドンッとカウンター上に置かれると、カウンターの奥行きほぼ全体が、ポテトサラダのお皿になってしまう。

 だから、カウンター席でポテトサラダを注文するときには、他の料理は注文してはいけないのだ。置き場所がないから!

 そしてこのポテトサラダ。絶対に1品めの料理として注文するのがいい。

 何品かの料理を食べたあと、このポテトサラダが出てきたら、見ただけで「ウッ」となってしまうぐらいボリュームがあるからねえ。

 まずこのポテサラを食べきって、それでもまだ余裕があったら他の料理を注文する。この流れがいいと思う。

 私も今日は、各種銘柄が選べる大瓶ビール(519円)をサッポロラガービールでもらい、1品めの料理としてポテトサラダを注文した。

 今日のお通し(サービス)は、オレンジが2切れ。お通しとして果物が出るのも、「川名」の定番だ。

 ボリュームたっぷりのポテトサラダをつまみん、大瓶ビール1本を飲み干したあと、生グレープフルーツサワー(411円)と豚煮込み(324円)をもらう。

 豚煮込みは、「川名」の名物料理のひとつで、豚ナンコツとコンニャク、そして大根やニンジンなどの根菜類を煮込んだもの。早い時間に売り切れてしまうことが多いので、早めに注文する必要がある。

 これでもお腹も十分なんだけど、目の前のネタケースの中にある銀鮭ぎんざけがあまりにも立派で美味しそうなので、銀鮭炭焼(346円)を注文した。

 これが最後のひと切れだったらしく、ホワイトボードのメニューから、銀鮭炭焼が消えた。

 その瞬間、カウンターの向こうのほうに座っている人から「あっ!」という声が漏れた。

 きっと、あとで注文しようと思ってたんだろうなあ。ごめんね。

 店頭の炭火で焼きあげられた銀鮭は、予想どおりの旨さ。遠赤外線で、中がふんわりと焼き上がるのが炭火の素晴らしさだなあ。

 1時間半ほどの酒場浴。今日のお勘定は2,054円でした。どうもごちそうさま。

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サッポロラガー大瓶、お通し / 今日のホワイトボードメニュー / 卓上のメニュー

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生グレープフルーツサワー / 豚煮込み / 銀鮭炭焼

店情報前回

《平成28(2016)年6月12日(日)の記録》

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午後3時開店年中無休 … やきとん「三福(さんぷく)」(池袋)

カシラ、レバ、タン


 橋本健二先生と行く池袋での2軒めは、池袋駅西口すぐのところにある酒蔵「三福」だ。

 「ふくろ」が池袋駅西口出て左(目白方面)にあるのに対して、「三福」は右(板橋方面)にある。

 我われが到着したのは、開店時刻の午後3時。

「ふたりです」と入っていくと、

「いらっしゃいませ。お2階にどうぞ!」

 と声がかかる。店内は1階がカウンター席、2階がテーブル席になっているようだ。

「この店も、開店直後にすぐ満席になるんですよ」と橋本先生。

 「三福」は昭和31(1956)年創業の老舗酒場。

 元は“やきとん”から始まったが、今は刺身からグラタンまで登場する大衆酒場だ。

 さっそく「大瓶ビール」(サッポロラガー、550円)をもらって乾杯し、「日替り刺身三点盛」(680円)と「もつ煮込み」(450円)、そして看板メニューの“やきとん”は「盛り合わせ」(5串600円)を注文した。(価格はすべて税抜き表記です。)

 まず出てきたのは刺身三点盛。今日は、タコ(3切れ)、平政(3切れ)、キビナゴ(6切れ)の3点だ。

 追いかけるように出された「もつ煮込み」は、『創業以来変わらぬ味』という塩ベースのすっきりとしたものだ。具はもつと豆腐だけ。弾力感が残ったもつがいいね。

 ちなみに、この「もつ煮込み」の豆腐だけをついでもらう「なか豆腐」(350円)というのもあるようだ。

 そして、やきとん盛り合わせ。

 この店のやきとんの味付けは、塩・タレのほかに、創業から続いている辛味噌からみそがあるんだそうだ。

 橋本先生が「おまかせで」と注文してくれていた盛り合わせは、シロ、ハツはタレ焼き、カシラ、レバは辛味噌焼き、タンは塩焼きで出された。

 やきとんの串が金串かなぐしなのもおもしろいね。

 大瓶ビールを3本飲んだあと注文したのは黒酎ハイ(350円)。これは酎ハイに黒ビールを注いだものなんだって!

 そうこうしているうちに、2階のテーブル席も満卓になった。(他のお客さんとの相席はさせない様子。かく言う我われも、4人テーブルを二人で使っている。)

 1時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は二人で4,410円(4,080円+税、ひとり当たり2,205円)だった。どうもごちそうさま。

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やきとん「三福」 / サッポロラガー大瓶で乾杯 / 日替り刺身三点盛

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もつ煮込み / シロ、ハツのタレ焼き / 黒酎ハイ

店情報

《平成28(2016)年6月11日(土)の記録》

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店情報: やきとん「三福(さんぷく)」(池袋)

    酒蔵「三福」
  • 店名: 三福
  • 電話: 03-3971-1773
  • 住所: 171-0021 東京都豊島区西池袋1-27-1
  • 営業: 15:00-23:45、無休(12/31~1/4は休み)
  • 場所: 池袋駅西口すぐ。西口を出て右折し、右手の東武デパートに沿って進み、横断歩道を渡った先、右側。
  • メモ: 昭和31(1956)年創業。現在の店主・柿村倫徳さんは四代目。1階カウンター席、2階テーブル席の計60席。やきとんの味付けは塩・タレの他、創業から続く辛味噌からみそも選べる。
    《定番メニュー》:(以下、価格はすべて税抜き表記)
    〔やきとん(塩・タレ・辛味噌)値段のないものは各1串120〕かしら(こめかみ)、タン(舌)、ハツ(心臓)、ガツ(胃袋)、レバ(肝臓)、シロ(腸)、コブクロ(子宮)、マルナンコツ(食道軟骨)、タタキナンコツ(軟骨を丁寧にたたいたもの)、タン元1串200、豚バラ串1串280、盛り合わせ5串600。
    〔伝統の煮込み〕もつ煮込み(創業以来変わらぬ塩ベースの煮込み)450、みそ煮込み(野菜がたっぷり)450、なか豆腐(もつなしの豆腐だけ)350。
    〔熱さに耐えてます!〕ねぎま2串300、ねぎ焼2串280、つくね2串250、ししとう2串250、にんにく串1串170。
    〔料理長の腕より〕手造りさつま揚げ480、ねぎとろバクダン480、明太入り出し巻き400。
    〔素材を活かします〕日替り刺身三点盛680、マグロユッケ600、まぐろぬた550、まぐろ納豆550、生くらげポン酢450、ふぐ皮ポン酢380、たことアボカド塩麹和え450、おくらと長芋の梅水晶和え450。
    〔すぐ食べたい!〕山かけ550、山芋千切400、しらすおろし400、チーズ400、カニみそ400、もろきゅう400、梅きゅう400、冷やしトマト400、冷やっこ340、豆もやし300。
    〔野菜も充実〕バンバンジーサラダ480、ツナサラダ400、ポテトサラダ380、パリパリキャベツ280、おひたし350、オニオンスライス380。
    〔しゃれおつメニュー〕ちくわマヨネーズ420、ラザニア600、パングラタン600、エビマカロニグラタン600。
    〔揚げたて出来立て〕若どり唐揚げ480、チーズスティック400、串カツ1串300、ポテトコロッケ1個250。
    〔やっぱり旨い〕さば焼480、なす焼400、厚揚げ400。 〔丁寧な手仕事、味に出ます〕長芋浅漬け400、セロリ浅漬け380、ぬか漬け盛り合わせ380、らっきょう漬け300、焼おにぎり200。
    《ホワイトボードメニュー(2016年6月の一例》:
    〔刺〕刺身3点盛(キビナゴ、平政、タコ)680、くじら刺680、ホヤ刺580、イワシ刺500、平政刺650、アジ刺500、タコブツ520、マグロユッケ600、ネギトロばくだん480、フグ皮ポン酢380、生クラゲポン酢450、生ワカメ280、ワカメキュウリ酢400、タコ酢450、ヤリイカボイル450、水茄子刺480。
    〔あ・ら・か・る・と〕谷中生姜450、エシャレット420、谷中・エシャレット・みょうが盛り480、うどキンピラ280、キンピラごぼう380、明太入り玉子焼400、酒盗・アボカド・カマンベール和え450、タコとアボカド塩麹450、オクラの梅水晶450、新じゃがアンチョビ380、なめこおろし400、トンテキ500、インゲンごま和え380、小松菜おひたし350。
    〔焼〕ハタハタ480、さんま開き480、カレイ一夜干580、イワシ丸干320、アジ丸干380、アジ開き450、金目開き580、身欠にしん480、若どり唐揚げ480、串カツ300、チーズスティック400、ポテトコロッケ250、ハムカツ350、パリパリキャベツ280、ポテトサラダ380、ツナサラダ400。
    《飲み物メニュー》:
    〔ビール〕生ビール中480、ビール大瓶550・小瓶370、ドライブラック小瓶370。
    〔酎ハイ〕酎ハイ300、黒酎ハイ350、ジャックハイボール450、ハイボール350、梅干し酎ハイ420。
    〔焼酎〕純330、二階堂(麦)330、さつま白波(芋)330、薩摩宝山(芋)380、紅乙女(胡麻)380、鍛高譚(紫蘇)380。
    〔日本酒〕日本酒(一合)330・(二合)580、菊川(樽酒)390、桃川(にごり酒)390。
    〔サワー〕梅サワー350、すだちサワー350、レモンサワー350、生レモンサワー400、ライムサワー350、プラムサワー350、カルピス・ラ・フランスサワー350、ウーロン割り350、玉露割り350、ホッピーセット(白・黒)450、ホッピーなか250、デンキブラン330、追加梅干120。
    〔ワイン〕かち割りワイン(赤・白)450。〔梅酒〕梅酒450、黒糖梅酒480。〔ソフトドリンク〕コーラ250、オレンジ250。 (2016年6月調べ)

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昼とは思えぬにぎわい … さかば「ふくろ」(池袋)

橋本先生と合流


 昭和28(1953)年ごろにバラックとして創業したという池袋の老舗酒場「ふくろ」にやって来た。実に4年ぶりである。

 現在の時刻は午前11時半。まだ昼前である。なのに店内はほぼ満席だ。

 バラックのころから、朝から営業していたんだそうな。

 ここの焼酎カクテルはおもしろい。

 まず焼酎瓶詰(180ml、250円)をもらって、それを割る飲みものを注文するのだ。

 その割りものは、ホッピー(ソトのみ、220円)、ハイレモン(200円)、ウーロン茶(200円)、緑茶(200円)、タンサン水(150円)、ミネラルウォーター(150円)、コカコーラ(200円)など。

 そして、焼酎と割りものを注文すると、氷入りのジョッキに、それとは別に氷がたっぷりと入ったアイスペールが出される。(複数人でひとつのアイスペールを共有する場合もある。)

 これらを使って、自分の好みの濃さの焼酎カクテルを作ることができるのである。

 私はたいてい焼酎瓶詰とホッピー(ソト)をもらって、焼酎のホッピー割りを作る。

 このセットで、3杯分ぐらいのホッピー割りができるから、かなりお得なのだ。

 つまみにはハムエッグ(380円)を注文する。

 ここ「ふくろ」はビル1本が、丸ごと1軒の大衆酒場になっている。

 1階がカウンター席で朝8時から営業、2階はカウンター席とテーブル席で夕方4時からの営業、3階は座敷席で、2階と同じく夕方4時からの営業。ビル全体では全席132席という人気大箱店だ。

 そして厨房は別の階にあって、調理が必要な料理の注文は、すべてその階に通され、カウンター内に設置されている小さな料理専用のエレベーターで運ばれてくる。

 ハムエッグは、たまご1玉にハムが2枚。醤油をかけるか、ソースをかけるか。いつも悩ましいところだ。

 たいてい醤油をかけるのだが、今日はソースにしてみた。これもいいねえ。

 ハムエッグに続いては、前回いただいて気に入った、えんどう豆(250円)を注文する。

 4年前と比べると、焼酎は190円から250円に、ホッピー(ソト)は190円から220円に、お通しは200円から250円に、ハムエッグは350円から380円にと、それぞれ値上がりしているものの、えんどう豆は250円のままだ。

「塩が足りなかったらどうぞ」

 とアジシオの小瓶が添えられるのも前のまんま。うれしいねえ。

「浜田さん!」

 という声にふり返ると、なんと橋本健二先生だ!

 「橋本健二の居酒屋考現学」でもおなじみの橋本先生は、早稲田大学所沢キャンパスの教授になられてから、通勤の便のいい池袋にお住まいなんだそうな。

 久しぶりの橋本先生との再会に、焼酎とホッピーとをもう1本ずつもらって乾杯だ!

 橋本先生は、社会学的な見地から居酒屋を研究していらっしゃる。ただの呑兵衛とは異なるその視点が、とても興味深いのだ。

「焼き物や揚げ物はラストオーダーになります」

 と店のおねえさんから声がかかる。

 コチの刺身(530円)で飲まれていた橋本先生は、ラストオーダーの声でハムカツ(380円)を追加注文された。

 そう言えば、しばらく前に「ふくろ」は午後2時から3時の間が休みになったと聞いた。

 今は2時から3時の間、料理の注文を停止するんだけど、そのまま居てもいいらしい。

 そのラストオーダーからだいぶたった、午後2時の直前のこと。

「ミックスナッツはまだいい?」

 調理しない料理であれば大丈夫かと思っておねえさんに聞いてみると、

「はい。ミックスナッツは大丈夫ですよ」

 と、すぐにお皿にいっぱいのミックスナッツ(330円)を出してくれた。

 そして午後2時になると「ここでいったんお会計」と、みんなの席に、それぞれの伝票が出されてお勘定だ。

 私の分は2,150円。ホッピーをソト2・ナカ6ぐらいの感じで飲んで、お通しも含めて料理4品をもらった割りには安いよね。さすが「ふくろ」だ。

 2時を回っても、新しいお客さんがどんどん入ってくるが、料理が3時まで注文できないとわかると、そのまま帰っていく人もいる。

 そして、注文していた料理も酒も飲み終えた午後3時前。追加料金なしで「ふくろ」をあとにした。どうもごちそうさま。

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「ふくろ」 / ホッピー(ソト)と焼酎瓶詰、お通しなど / ハムエッグ

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店内の短冊メニュー / えんどう豆 / ミックスナッツ

店情報前回

《平成28(2016)年6月11日(土)の記録》

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土曜の朝から本気呑み … 「まるます家(まるますや)」(赤羽)

たぬき豆腐


 土曜日の朝から北区の名店「まるます家」にやって来た。

 本当は9時の口開けと同時に来たかったんだけど、ぐだぐだと朝寝坊してしまって、「まるます家」に到着したのは、開店から1時間ほどたった9時50分。

 さすがに行列はできていないものの、店内はほぼ満席だ!

「いらっしゃいませ。いま空いてるのは、ここか、ここ。お好きなほうにどうぞ」

 って、1階の30人ほど座れるダブル「コ」の字のカウンター席には、空席がたったの2席しかない。みんな朝からすごいねえ!

「お飲み物は?」

「サッポロラガー(大瓶、600円)をお願いします。あと、たぬき豆腐(500円)をください」

 すぐに出されたビールをコップにそそぎ、本日1杯めのビールで、のどを潤す。

 ッカァ~~ッ。この1杯がたまらんのぉ~。

 改めてまわりを見ると、当然のことながら、ひとり客とカップルとがほとんど。(なぜ「当然」かというと、3人以上だと、ほぼ2階の座敷席になるからです。)

 年配のカップル(ご夫婦?)も、たくさんいるのが微笑ましい。

 それにしてもこの光景はどうだ。ずらりと並ぶジャン酎(ハイリキ1L、1,100円)の瓶。私だけ633mlのビール瓶で恥ずかしいぐらい。みんな朝から本気呑みだ!

「たぬき豆腐です」

 おぉ、来た来た。

 たぬき豆腐は、丼の中に豆腐(冷奴)を置き、ワカメや、薄くスライスしたキュウリ、カニカマ、そして「たぬき」という名称のゆえんである天かすをたっぷりとトッピングし、冷たいツユをかけたもの。

 丼のふちに添えられたワサビを溶き入れながら、豆腐をグチャグチャに崩しながら、具も混ぜてしまい、スプーンですくってツユごといただくのがうまいんだ。

 汁っけが多いので、朝のつまみにぴったりだ。

 朝の9時から飲みはじめている人たちは、すでに〆の段階に入っているらしく、うな丼の注文も飛び交っている。そのうな丼は肝吸い付きで1,500円。うなぎが大きくなるうな重(こちらも肝吸い付き)は、うなぎの大きさによって2,000円のものと2,500円のものが選べる。

 そろそろ蒸し暑くなってきたからどうかな、と思っていたんだけれど、そんなことには無関係にスッポン鍋(750円)や、どじょうとぢ(650円)もよく出てるなあ。

 店内だけを見てる分には、夜の「まるます家」とちっとも変わらない。開けっ放しの入口ごしに、外の明るい景色が見えることに、むしろ違和感を感じてしまう。

「土日の朝は、いつもこんな感じなんですよ」

 ちょうどホールに出てこられた若女将の和子さんがそう教えてくれた。

 私も飲み物を「丸眞正宗・生酒」(冷酒300ml瓶、800円)に切り替えて、今日のメニューの中で気になっていたタコペケ(400円)を注文する。

 するとカウンターと厨房の間で、「え? 今の注文は通った? ダメなの?」というやり取りがあって、「ごめんなさい。タコペケは売り切れました」と短冊メニューが外された。

 タッチの差で間に合わなかったか。残念!

 ちなみにタコペケというのは、タコの頭部の刺身だそうな。

 タコペケの代わりに、これまたこの店に来ると必ずのように注文している「鯉のあらい」(400円)をもらう。これはもう、いつでも安心できる旨さだね。

 1時間半ほど楽しんでも、まだ11時半にもなっていない。1日が長いのぉ。

 「まるます家」のお勘定は2,300円でした。どうもごちそうさま。

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朝の「まるます家」 / 丸眞正宗・生酒 / 鯉のあらい

店情報前回

《平成28(2016)年6月11日(土)の記録》

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幸せ感じるもつ煮込み … もつ焼き・煮込み「ほ志乃(ほしの)」(北品川)

煮込みとホッピー


 ほとんどの客が注文する「ほ志乃」の煮込み(600円)。

 ここの煮込みは『牛もつ煮込み』で、具材は牛シロ(牛腸)とハチノス(牛の第二胃袋)、そして豆腐。仕上げに刻みネギがトッピングされる。

 牛もつ煮込みは、脂分が多くて、旨み、甘みが強いのが大きな特徴。幸福を感じる逸品なのだ。

 これにさっぱりとしたホッピー(430円)がよく合うんだなあ。

 ここのホッピーは、氷入りのホッピーグラスで、あらかじめ作ったものが供される。レモンスライスが半切れ入っているのも特徴で、おかわりするとレモンスライスが追加される。

 氷入りの、あらかじめ作られたホッピー1杯が430円というのは、ちょっと高価な感じもするが、それ以外の、レモンハイ、ライムサワー、ウーロンハイ、黒ホッピーなども同じく430円なので、この店の焼酎の割りものとしては標準的な価格なんでしょうね。

 そう言えば、煮込みも割と小さめの小鉢で600円と、一般的なもつ焼き屋の煮込みと比べると高めの価格設定。

 飲みものも、大衆酒場よりはちょっと高くて、全体として小料理屋風の値付けなのかな。

 カウンター上の大皿に並べられている料理は、いずれもていねいに作られていて、見た目も美しい。

 なかでもポテトサラダ(500円)とお新香(450円)の人気が高く、常連さんたちがよく注文している。

 もつ焼きはカシラ、タン、ハツ、レバ、ナンコツ、ネギ、ピーマンがそれぞれ1本130円で、シロ(テッポウ)は140円。つくねは160円だ。

 ホッピー(430円)をおかわりして、大皿料理のなかからアジ南蛮漬け(480円)を注文する。

 大皿から取り出したアジ2尾に、一緒に漬けこまれている玉ネギとニンジンもたっぷりとのせて上に、ワカメとカイワレ大根も添えられて、見るからにおいしそうだ。

 昭和34(1959)年創業のこの店は、店主夫妻に、それと同じ年代の男性がひとり、手伝いで入り、3人で切り盛りしている。

 店主が料理を担当し、奥さんと手伝いの男性が、カウンター6席、4人がけテーブル×4卓の店内を担当。カウンターの反対側にある厨房と、客席の側は、わりと簡単に行き来ができるため、店主もときどき店の表側に出てくる。

 常連さんたちはほとんど毎日のように来ているようで、店の人たちも名前で呼びながら、いろんな話をしている。近隣の人たちにとっては『近所の集会所』的な場所になってるのかもね。

 1時間ちょっと楽しんで、今日のお勘定は1,940円。どうもごちそうさま。

 ふんわりと酔って店を後にした。

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「ほ志乃」 / ホッピーおかわりでレモンスライス追加 / アジ南蛮漬け

店情報前回

《平成28(2016)年6月10日(金)の記録》

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今が旬!ヤングコーン … やきとん「弐ノ十(にのじゅう)」(都立家政)

ヤングコーン


 今日の「弐ノ十」のカウンター上には、生の皮付きのヤングコーン(100円)が置かれている。

「ヒゲまでおいしいですよ!」

 というおすすめに従って、さっそく注文すると、皮ごと炭火で焼きあげてから、お皿の上でその皮をスッと裂いて、マヨネーズを添えて出してくれた。

 これが本当にヒゲまでうまい! というか、マヨネーズと和えていただくヒゲこそがうまい!

 ヤングコーンは、とうもろこしが成長する前に若採りしたもの。

 とうもろこしは1本の株に2個ぐらいの実ができるのが理想的な状態。それ以上の実がついていたら、間引いて減らすんだそうです。それがヤングコーン。

 とうもろこしの旬が6~9月なのに対して、ヤングコーンの旬はその少し前の5~7月。

 いつまであるかわからないけど、「弐ノ十」のメニューにヤングコーンとあったら、ぜひ食べてみてください。炭火焼きは一段とうまいよ!

 今日の「弐ノ十」は、黒ホッピー(380円)と煮豆腐(200円)でスタート。

 通常のもつ煮(350円)だと、大鍋で一緒に煮込んだもつと豆腐を出してくれるが、煮豆腐の場合は、その大鍋の中から豆腐だけをより分けて小鉢についでくれる。

 魚のあら煮の汁で一緒に煮た豆腐がうまいのと同じように、もつ煮の鍋でもつと一緒に煮こんだ豆腐もうまいのだ。豆腐って、本当に呑兵衛の味方だなあ。

 ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、250円)をもらって、ハラミポン酢、カシラみそ、ナンコツたれを、それぞれ1本ずつ(各100円)焼いてもらう。

 ここ「弐ノ十」では、基本的にやきとん1本を1つのお皿で出してくれる。だから味が混ざることがなくて、気持ちがいいのだ。(同じものを2本以上たのんだ場合は、それらを1皿に盛って出してくれるのかもしれません。)

 さらにナカをおかわりして、冒頭のヤングコーンを焼いてもらったところへ、近所の飲み仲間・ふぢもとさんがやって来た。「弐ノ十」も、ふぢもとさんが足しげく通う酒場の1軒なのだ。

 最後にレバ(100円)を素焼きで焼いてもらって、残しておいた煮豆腐の汁(=もつ煮の汁)をからめていただく。これがまたうまい。なにしろこのために煮豆腐の汁を残しておいたからねえ!

 ゆっくりと2時間弱の酒場浴。今夜のお勘定は1,970円なり。どうもごちそうさま。

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黒ホッピー / 煮豆腐 / なか

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はらみポン酢 / かしらみそ / なんこつたれ

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なか / れば素焼き / 煮豆腐の汁にからめて

店情報前回

《平成28(2016)年6月8日(水)の記録》

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黒ホッピー発祥の酒場 … やきとり「たつや」(恵比寿)

もつ煮どうふ&黒ホッピー


 「もつ煮どうふ」(470円)は、恵比寿「たつや」の名物のひとつ。

 注文を受けてから、豆腐を煮込み鍋に入れて仕上げるらしく、出てくるまでにちょっと時間がかかる。

 出てきた「もつ煮どうふ」はボリュームたっぷり!

 直径が丼なみで、深さは小鉢ほどの、深い丸皿にドーンと盛られてくる。

 てっぽう、しろなどの豚もつと豆腐の他に、大根、ニンジン、コンニャク(黒っぽいのと白っぽいのと2種類)などが一緒に煮込まれている。

 最後にたっぷりの刻みネギをトッピングしたらできあがりだ。

 これに卓上の一味唐辛子を振りかけていただく。優しいみそ味がいいんだなあ。

 この「もつ煮どうふ」に合わせる飲みものは黒ホッピー(470円)である。

 実はここ「たつや」は、黒ホッピーができる元になった店でもある。

 まだ黒ホッピーがなかった時代に、「たつや」のお客さんが、焼酎を入れたジョッキに、ホッピーの代わりにギネスビールを入れて飲んでいた。

 その飲み方を知った当時のホッピービバレッジの社長(現会長・石渡光一氏)が黒ホッピーの作りはじめた。

 黒ホッピーの誕生は平成4(1992)年のこと。昭和23(1948)年にホッピーが誕生してから、44年後のことだった。

 そして今も「たつや」のメニューにはギネスビール(710円)が並んでいる。

 「たつや」に来たのは3年ぶり。

 1階奥の壁際に設置されたカウンター席に座り、ホッピー(470円)と「がつ刺し」(380円)からスタートした。

 学生時代の同級生・Kさんに初めてこの店に連れてきてもらったときに、最初に注文してくれた料理が、この「がつ刺し」だったのだ。

 当時は豚もつのことなんて、まったくと言っていいぐらい知らなくて、「がつ刺しってなに?」みたいな状態だったのだ。

 あれは平成8(1996)年ごろだったと思うので、もう20年も前なんだなあ。

 1時間ちょっとの酒場浴。今夜のお勘定は1,790円なり。どうもごちそうさま。

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「たつや」 / ホッピー / がつ刺し

店情報前回

《平成28(2016)年6月9日(木)の記録》

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職業が『酒場めぐり』 … 「にしきや」(千駄木)

塩崎さん、なゆさん


 戦前から続く焼きそばの老舗「花の家」を出て、千駄木での2軒目は、これまた昭和27(1952)年創業の老舗酒場「にしきや」である。

 この界隈、老舗が多いですね。

 カウンター8席ほどとテーブルが4卓(4人掛け×3+2人掛け)並ぶ店内(奥と2階に座敷席もある様子)に入り、空いていた4人掛けテーブルに、塩崎省吾さん塩見なゆさんと3人で座る。

 ひとりずつ飲み物を注文すると、なゆさんは生ビール大(750円)を、塩崎さんは生ビール中(550円)を、そして私は大瓶ビール(キリンラガー、550円)をと、それぞれビールなんだけど、好みが分かれた。

 つまみには「煮込み豆腐入り」(500円)、「焼き鳥5本盛り」(480円)、そして季節メニューの「稚あゆ天ぷら」(600円)をもらう。稚鮎のほろ苦さが素晴らしい。

 さて、このブログに初登場の、なゆさんである。

 運営されている『酒場やお酒の情報サイト「Syupo」』はよく拝見していたんだけれど、実際にお会いするのは初めてだと思いこんでいた。

 それで先ほどの「花の家」で、「はじめまして」とごあいさつさせていただいたところ、「実は前に中野の酒場でお会いしたことがあるんですよ」とのこと。

 ただでさえ人の顔と名前を覚えるのが苦手なところに、お酒を飲むとさらに覚えが悪くなってしまう。なゆさんだけでなく、いろんな酒場でお会いしたみなさんに失礼をしてしまっております。この場を借りて、ごめんなさい。

 そのなゆさん。昭和59(1984)年・杉並(東京)生まれと、まだお若い女性ながら、1日平均5軒の酒場をハシゴし、年間ではなんと2,000軒もの酒場を飲み歩くという猛者もさである。

 というか、なゆさんのご職業が『酒場めぐり』。つまりは『酒場めぐり』のプロなのだ。

 「『酒場めぐり』のプロって何をする人なの?」ってことだけど、先ほどもご紹介した酒場やお酒の情報サイト「Syupo」を運営されたり、ぐるなびが運営しているWEBマガジン「メシコレ」に執筆されたり、さらにはテレビや新聞、雑誌などでの情報発信のほか、飲食店や酒類メーカーのプロモーションもされているとのこと。

 私なんかは、仕事の合間の気休め・骨休めとして酒場に通ってるんだけど、なゆさんのように仕事で通うとなると、これもまた大変なんだろうなあ。

 なにごともプロの仕事となると楽じゃない。必ず責任がつきまとうもんね。

 今日も昼から、酒類メーカーのご担当者との打ち合わせを兼ねての飲み会のあと、夕方からは、我われとのプライベートの飲み会と、ハードスケジュールだ。

 お身体(特に肝臓)にはくれぐれも気をつけてくださいね。そしてぜひまた飲みましょう!>なゆさん

 いっぽう、塩崎さんはというと、ご自宅がわが家の近くということもあって、地元の酒場でもよくご一緒させていただいているほか、呉に単身赴任していたときは、呉にも飲みにきてくれたりして、このブログにも(ハンドルネームのSaltyDogさんとして)何度も書かせていただいています。

 ビールのあとはチューハイ(300円)もいただいて、「にしきや」のお勘定は、3人で5,500円(ひとり1,850円)ほど。どうもごちそうさま。

 2世代(もしかすると3世代?!)のご家族が切り盛りされている、とても居心地のいい酒場でした。だから人気があるんでしょうね。ぜひまた来たい酒場です。

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「にしきや」 / 生中、生大、大瓶ビール / きぬかつぎ(お通し)

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煮込み豆腐入り / 焼き鳥5本盛りの4本 / 残る1本(レバー)

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稚あゆ天ぷら / 今日の短冊メニュー / チューハイ

店情報

《平成28(2016)年6月3日(金)の記録》

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店情報: 「にしきや」(千駄木)

    「にしきや」
  • 店名: 焼とり・煮込み「にしきや」
  • 電話: 03-3828-0935
  • 住所: 113-0022 東京都文京区千駄木3-34-7
  • 営業: 17:00-23:00、日祝休
  • 場所: 東京メトロ千代田線・千駄木駅2番口を出て右へ、徒歩1分右手。
  • メモ: 昭和27(1952)年11月創業。店内禁煙、カウンター8席+テーブル4人卓×3・2人卓×1、その他に1階と2階に座敷席あり。 〔にしきやのお薦め〕煮込み450、煮込み豆腐入り500、あげだし豆腐500、げそ唐揚げ550、かれい唐揚げ550、きす天ぷら550、げそ天ぷら550、野菜天ぷら550、天ぷら盛合せ1,000、フライドポテト450、あじフライ550、かきフライ(冬期)550、串揚げセット(7種)550、若鶏唐揚げ600、川海老唐揚げ500、かれい唐揚げ550、げそ唐揚げ550。
    〔焼き鳥〕おまかせ5本盛480・10本盛900、ねぎま120、つくね120、皮120、砂肝120。
    〔もつ焼き〕タン100、ハツ100、レバー100、カシラ100、シロ100、ナンコツ100。
    〔野菜焼き〕ねぎ100、ピーマン100、しいたけ100、ししとう100、にんにく100、銀杏(冬期)100。
    〔刺身〕たこぶつ450、まぐろぶつ切り450、まぐろ山かけ550、まぐろ刺身850、刺身おすすめ3点盛950。
    〔一品料理〕げそ焼き350、いわし丸干し350、いかバター550、エイヒレ450、いか丸550、かき塩串焼(冬期)500、かれい煮つけ500、月見400、ジャガ千炒め450、冷奴250、お新香250、もろきゅう300、梅きゅう300、焼きそば500、焼きうどん500、おにぎり200、お茶漬け400。
    〔お鍋(冬期)〕寄せ鍋1,000、かき鍋1,000、湯豆腐500、あんこう鍋1,500、ふぐちり2,500。
    〔ビール〕瓶ビール(大)550・(中)500、生ビール(小)450・(中)550・(大)750。
    〔サワー・その他〕チューハイ300、レモンサワー300、グレープフルーツサワー300、ライムサワー300、ウーロンハイ300、ウィスキーハイボール400、ウィスキー水割りボトル700、梅酒300、にごり杏露酒450、白ワインボトル3,000、赤ワインボトル1,800、ロックワイン350。
    〔日本酒〕雪の朝(二合)450、八海山650、鯉川(純米)600、立山450、一ノ蔵450、菊水辛口450、長者盛(純米)450、白鶴(純米)450、きもとのどぶ(にごり)700、初陣(純米)600、大関(冷酒)700。
    〔焼酎ボトル(1杯)〕いいちこ(麦)2,000(350)、黒霧島(芋)2,500(400)、風憚(芋)3,000(450)、薩摩宝山(芋)2,500(400)、角玉(芋)3,000(450)、真露(米)2,000。
    〔ソフトドリンク〕コーラ200、ウーロン茶200、グレープフルーツジュース200、キリンフリー(ノンアルコールビール)350。
    ご予算に応じ各種宴会コースをご用意しております。大・小個室ございます。ご相談ください。(2016年6月調べ)

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荒木さんの還暦を祝う … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

とりもつ、とりはつ


 うちの近所にお住いの先輩呑兵衛・荒木マタェモンさんが、このたびめでたく還暦を迎えられた。

 荒木さんや、その飲み友達のみなさんは、毎週日曜日、「秋元屋」の口開けに集まって飲んでいるので、私も4時を目指して「秋元屋」へと出かけて行った。

「ちょっと狭いですが、そこに入ってください」

 店員さんにそう案内してもらって入ったのは、コの字カウンターの「2番席」だ。

 「秋元屋」本店のコの字カウンターは、1辺に5人ずつ、3辺で15人が座ることができる。

 そして、『コ』の形の左下が1番席で、そこから反時計回りに15番まで番号が付いているのである。

 主役の荒木さんはというと、14番席、私のちょうど真向いあたりに座っている。

 私の左どなり、1番席には常連さんが座り、私のすぐ右側、3番から15番までの13席は、すべて荒木さんの酒友のみなさんだ。

 私も含めると、15人のカウンターの中で、1番の常連さんと、荒木さんご本人をのぞく13人が、荒木さんのお祝いのために集まっていることになる。

 とはいうものの、さすがに「秋元屋」の中で、みんなが固まって大騒ぎするわけにはいかないので、みなさん、自分の飲みものが出てくると、荒木さんに「おめでとう!」と声をかけて軽くジョッキをあげて、いつもと同じように、ひとりひとりがお気に入りのつまみをもらって飲み始めている。

 大人の誕生パーティーだなあ。

 私も黒ホッピーセット(400円)をもらって、荒木さんに目礼し、つまみは「煮豆腐、お新香、ればみそ×1、てっぽうみそ×1」と紙に書いて注文する。

 開店直後は一気に注文が入るので、みんな自分で紙に書いて注文するのだ。

 すぐに出てくる煮豆腐(200円)は、もつ煮込みの鍋で、もつや大根などと一緒にクツクツと煮込んだ豆腐のこと。もつ煮込み(380円)ももちろんいいんだけれど、ときどき煮豆腐も食べたくなるんだなあ。この豆腐はうまいよぉ!

 そしてお新香(200円)。大人気の名物・キャベツみそ(120円)にしようか、お新香にしようかと、ちょっと迷ったのだが、今日はお新香にした。

 お新香は、キュウリ、キャベツ、大根、ニンジンなどの盛り合わせ。普通サイズの他に「小」(120円)も選べる。

 温かい煮豆腐と、冷たいお新香を、交互につつきながら黒ホッピーを飲んでいるところへ、ればみそ(120円)が焼きあがってきた。

 沼袋「たつや」でも、都立家政「弐ノ十」でも、秋元系やきとん店に行ったときは、必ずと言っていいぐらい「ればみそ」を注文する。それぞれにちょっとずつ味わいが違うのが、またいいんだね。

 ちょうど「ればみそ」を食べ終えた頃合いで、「てっぽうみそ」も出てきた。

 本来のわらびの「喜よし」の味噌焼きは、「冷めても美味い」というところが売りのひとつで、「テイクアウトで持ち帰って食べても美味しい」ということを狙ったもつ焼きだったのだ。

 でもその味噌焼きでもやっぱり、焼きたての熱々だと、もっともっと美味しいよねえ。

 ナカ(焼酎おかわり、270円)をもらって、追加で注文したのは「とりもつ」(130円)と「とりはつ」(130円)の塩焼き。実は「秋元屋」には『焼き鳥(=鶏肉や鶏もつの串焼き)』もあるのだ。

 さらにナカをもらって、「自家製つくね(卵黄付き)」(250円)。そして「牛上みの」(200円)は醤油で焼いてもらう。

 松ちゃん(=「秋元屋」本店の店長)の「焼き」もビシッと安定していて、相変わらず素晴らしいねえ!

 開店後、1時間半を過ぎたころから、荒木さんの飲み友達のみなさんが、ひとり、またひとりと、少しずつ間を空けながら席を立っていく。ドッと一斉に二次会に向かわないところも大人だ。

 空いた席には、外で空席待ちをしていたお客さんが順に入ってきて、店内はほぼ満席という状態が継続している。

 残っている荒木さん関係者が、荒木さんご本人+もうお一人ぐらいになったところで、私も席を立つことにした。

 ゆっくりと1時間50分ほど楽しんで、ホッピー外1・中3に、串焼き6本に料理が2品。今日のお勘定は2,410円なり。どうもごちそうさま。

 荒木さん、還暦、おめでとうございます!

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煮豆腐 / お新香 / ればみそ

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てっぽうみそ / 自家製つくね(卵黄付き) / 牛上みの醤油

店情報前回

《平成28(2016)年6月5日(日)の記録》

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軽いつもりで4時間も … 海産物居酒屋「さくら水産」(田町)

名物魚肉ソーセージは50円!


 職場の仲間のひとりがしばらくの間、出張することになったので、火曜日ながら、その壮行会にやってきた。

慶応仲通り商店街に行けば、どっかに入れるんじゃない?」

 急に決まった、5人の飲み会なので、酒場の多い商店街に行けば、どこかにはもぐりこめるだろう。

 商店街に入ったとたんに、右手ビルに「さくら水産」の看板を発見。

「そうそう。昨日、大阪出張に行ったときに、ものすごく久しぶりに『さくら水産』で昼食をとったんですよ。安くていいよねえ」

 なんて話をしてたら、あっさりと「さくら水産」に行くことに決まった。

 それぞれの好みで生ビール(中380ml、390円+税、以下値段はすべて税抜き表記)やホッピーセット(390円)をもらって、「がんばってこいよぉ~っ」と乾杯だ。

 つまみではずせないのは、「さくら水産」名物の魚肉ソーセージ。なんと50円である!

 なんてことはない、普通の魚肉ソーセージ4切れとマヨネーズなんだけど、「さくら水産」に来たら、なんとなく「たのまなきゃ!」って気になってしまう。

 「本日の大漁盛り」(990円)は、マグロ、アジ、サーモンなどの6種盛り。

 その他に「陶板もつ煮込み」(390円)や、自分たちで作る「いか丸ごと漁師焼き」(490円)をもらって、グイグイと飲み進める。

 「てんこ盛りキャベツサラダ」(480円)という、その名のとおり、キャベツがてんこ盛りの一品も大人気らしく、あちこちのテーブルから注文が入っている。

 飲みものも、芋焼酎「幻の宰相小松帯刀」(380円)やら、燗酒(大徳利、450円)やら、酎ハイ(250円)やらと、次々に新しいものが登場する。

 今日のメンバーは、うちの職場の中でも呑兵衛ぞろいなのだ。

 「さくら水産」と言えば、ランチが有名。

 ごはん・みそ汁はおかわり自由、板のり・玉たまご・お新香は食べ放題で500円(←これは税込み)。ワンコインランチである。

 だから、特に食べ盛りの人たちや、大食漢のみなさんに大人気なのだ。

 このランチ、全国統一メニューで、AランチとBランチが選べ、その内容は公式サイト上で公開されている。

 ちなみに昨日のAランチはブリ照焼き定食だった。

 私はけっして大喰いではないんだけれど、「さくら水産」に来ると、ついついごはんはおかわりしてしまうんだな。

 そして、夜は夜とてこうして居酒屋になる。

 燗酒をけっこういただいたあと、私は焼酎の豆乳割り(350円)をもらった。

 この飲みもの。何がいいって、つまみとお酒が一体化しているのである。豆腐をつまみながら焼酎を飲んでるようなものなのだ。

 「軽く飲もうね」と言いながらやって来たのに、気がつけばもう4時間!

「そろそろ帰らないと、明日が……」

 なんてことで、やっと腰をあげた。

 お勘定は5人で18,727円(ひとり当たり3,745円)。

 いくら安い「さくら水産」でも、これだけ飲めば、けっこういきましたねえ!(笑)

 それでもひとり4千円以内におさまっているのがすばらしい。どうもごちそうさま。

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お通し / ホッピーセットや生ビール / 本日の大漁盛り、陶板もつ煮込み

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いか丸ごと漁師焼き / 焼酎の豆乳割り / 昨日のAランチ(ブリ照焼き定食)

「さくら水産」の公式サイト

《平成28(2016)年4月12日(火)の記録》

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ソース焼きそばの老舗 … 焼そば「花の家(はなのや)」(千駄木)

肉玉子入りやきそば小


「いま73歳の私が生まれた時には、もう焼きそば屋として営業してたから、少なくとも73年以上は続いてるわね」

 カウンター内、入口のすぐ横に設置された大きな鉄板で焼きそばを焼きながら、そう話してくれる女将さん。

 今日は「メシコレ」公認キュレーターの塩崎省吾さん(個人ブログ:「焼きそば名店探訪録」)にお誘いいただいて、同じく「メシコレ」の公認キュレーターでもある塩見なゆさん(情報サイト:「Syupo」)と私の3人で、戦前からソース焼きそばを出していたという千駄木の老舗焼きそば屋「花の家」に来ている。

 蒸し麺を、じっくりと時間をかけて焼きあげてくれた焼きそばは、それ自体がいい酒のさかなになる。

 73年前ということは昭和18(1943)年。それより前からやってたってことだ。

「昔はね、屋台だったのよ」

 屋台の焼きそば屋として創業した店は、そのうち屋台を固定化し、まわりを葭簀よしずで囲って営業するようになったそうだ。

 その後、この地に店舗を構えたときに、常連さんたちから開店記念の贈り物として1枚の暖簾のれんをいただいた。

 その暖簾には、『花ちゃん(←今の女将さんのお母様)の店だから』ということで、「花の家」と染め抜かれていた。これがそのまま今に続く屋号になったというんだから面白いよねえ。

 店は昭和52(1977)年に建て替えたが、焼きそばのメニューは、そのときに書いたもの。

 それ以降、『値上げをしてないよ』ということを示すという目的もあって、そのメニューをそのまま張り続けている(値段も変わっていない!)ので、紙はすっかり茶色に変色してしまっている。

 だから焼きそばは(小)が350円、(大)なら400円、玉子または肉が入ると(小)450円、(大)500円、玉子と肉の両方が入ると(小)500円、(大)550円と安い。

 そんな「花の家」に我われがやってきたのは午後7時。この店は5時から9時までの4時間だけの営業なので、残り時間は2時間だ。

 まずは瓶ビール(サッポロ黒ラベル大びん、600円)をもらって乾杯すると、お通し(たぶん100円)として「しらたきのたらこ和え」を出してくれた。

 酒のつまみは、カウンター内の黒板に手書きされている。

「なんにしようかねえ?」と黒板を眺めていたら、

「そら豆(500円)でもゆでましょうか?」と女将さんが声をかけてくれて、すぐにそれにのった。お店のおすすめには従っておくのが一番なのだ。

 さらには「銀ダラ煮」(800円)もお願いすると、「20分ほどかかりますが、いいですか?」と女将さん。これから煮てくれるんですね。いいですとも。

 そうしてできたてのフワフワで出てきた銀ダラ煮は、とろりと脂がのっていて、口の中でとろけるようだ。

 このお店、本来は女将さんとご主人の二人で切り盛りされていて、そのときは昼間も営業していた。ところがご主人が体調を崩されて、いまは女将さんひとりで、夜だけやってるそうだ。(焼きそばは、お持ち帰りも可能。)

 大びんビールを3人で3本いただいたところで、飲みものを生レモンハイ(400円)に切り替える。

 そしていよいよ焼きそばだ。肉玉の小(500円)3人前を注文した。

 焼きそばを焼いてる横に、生卵を落として丸く伸ばしながら焼き、その上に焼きそばをのせて、くるりとひっくり返して仕上げる様子は、広島風お好み焼きのようでもある。

 できあがった焼きそばをつまみながら、3人とも、生レモンハイをおかわりした。

 9時直前まで、2時間ほどの酒場浴。今夜のお勘定は3人で7,300円(ひとり当たり2,433円)でした。どうもごちそうさま。

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「花の家」 / お通しとビール / そら豆

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銀ダラ煮 / 生レモンハイ / 焼きそばを作る女将さん

店情報

《平成28(2016)年6月3日(金)の記録》

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店情報: 焼そば「花の家(はなのや)」(千駄木)

    花の家
  • 店名: 花の家(花乃家)
  • 電話: (未調査)
  • 住所: 113-0022 東京都文京区千駄木2-44-19
  • 営業: 17:00-21:00、日休
  • 場所: 東京メトロ千代田線・千駄木駅1番出口を出て右へ。不忍通りに沿って、歩くこと約5分(途中で道路の左側に渡っておくといい)。左手に「千駄木二丁目」バス停、「大平製パン」がある先の角を左折した先、左側2軒め。
  • メモ: やきそば小350・大400、玉子入りやきそば小450・大500、肉入りやきそば小450・大500、肉玉子入りやきそば小500・大550。
    サッポロ黒ラベル ビン生大600、ウーロンハイ400、生レモンハイ400、お湯割り250、菊正宗(上撰)小400・大800、キリンレモン200。
    〔黒板の手書きメニュー(2016年6月の例)〕銀ダラ煮800、生干いか700、ブリ照焼600、サバ塩焼600、ホッケ600、山かけ600、タコ刺身500、ふぐ唐揚げ450、ギョーザ500、天豆(そらまめ)500、アジフライ450。(2016年6月調べ)

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カツ丼をつまみに一杯 … 「天平食堂(てんぺいしょくどう)」(大塚)

カツ丼をつまみに一杯


『久しぶりに大衆食堂のカツ丼をつまみに一杯やるか!』

 やってきたのは大塚(巣鴨新田)の「天平食堂」だ。

 創業から60年以上がたち、今は2代目となる店主ご夫妻が切り盛りしているそうなので、かなりの老舗である。

 入口引き戸をガラリと開けて、店内に入るなり、右手の厨房の中にいるご主人から「いらっしゃいませ」と声がかかる。

 店内は入口すぐの土間に、4人掛けのテーブル席が4卓。しかし、その内の1卓は壁際にピシャリとくっつけて配置しているため、その片側(2人分)しか座ることができない。

 その奥が小上がりの座敷席になっていて、4人掛けのテーブルと同じぐらいの大きさの座卓が4卓並んでいる。ただし、各卓の座布団は向いあって2つずつしか置かれていないので、基本的には「2人で1卓を使ってくれ」ということのようである。(予備の座布団も置かれているので、人数が多い場合には、ギュッと詰めればもっと座れる。)

 先客は2名。それぞれ1人客で、入口側のテーブル席を1卓ずつ使って座っている。私も残る1テーブルに腰をおろす。

 すぐに店主の奥さんが、「いらっしゃいませ」と、湯飲みに冷たいお茶を入れて出してくれる。

「大びんのビール(550円)をください」

「アサヒとキリンがありますが」

「キリンで!」

 とても穏やかで上品なやり取りが、昨年閉店した「はまや食堂」(横浜・杉田)の店主夫妻を彷彿ほうふつとさせる。ご主人が厨房を担当し、奥さんが接客するスタイルも、「はまや食堂」と同じだ。

『なんとカツ丼は680円か。安いなあ。味噌汁とお新香は付いてくるだろうから、カツ丼を待つ間のつまみには「おひたし」(200円)をもらおうかな』

 メニューを眺めながら、そう考える。「すみません」と奥さんを呼んで、

「カツ丼と、お新香をお願いします。お新香は先に出していただいてかまいません」

 注文を終えて、ゆるゆるとビールを飲んでいるときに、「おひたし」をたのまないといけないのに、間違えて「お新香」(200円)を注文したことに気がついた。

『しまった。お新香がダブって出てきちゃうかな。おひたしに代えてもらおうか。でももう用意してくれてるだろうなあ……』

 なんて思っているところへ、案の定、お新香が出てきた。キュウリと白菜のぬか漬けである。

 結果的に言うと、お新香を注文してて、まったく問題はなかった。

 定食についてくるお新香は、かくや漬けのように細かく刻んだ漬物とタクアンだったので、ダブることはなかったのでした。

 追いかけるように「お通しです」と、ホワンと温かい枝豆(サービス)が出された。あらら。「はまや食堂」のお通しも、いつも枝豆だったなあ。なんだか懐かしいや。

 大衆食堂で飲む楽しみを覚えたのは、2010~2012年に呉(広島県)に単身赴任していたときだった。

 呉には「森田食堂」「くわだ食堂」「寿食堂」などの老舗大衆食堂のそれぞれが、それぞれに人気を博していて、平日はもちろん、週末には朝から酔客も多かった。

 冷蔵陳列ケースにずらりと並んだ料理を見ながら、自分の好みのお皿を取ってきて、それをつまみに酒を飲むのである。

 東京下町の大衆酒場と同じぐらいのコストパフォーマンスなのが良かったなあ。

 そんなことを思いながらビールを飲んでいるところへ、カツ丼の登場だ。

 ちゃんとふたがついた丼で出されるのが、いいではありませんか。

 まずは「カツ丼の頭」(=カツ煮)の部分を中心に、ときどきつゆがしみたごはんもつまみながらビールを飲む。ごはんがあるおかげで、カツ丼の頭の部分も冷めにくいのだ。

 ビールがなくなったところで、ウーロンハイ(450円)をもらう。

『ウーロンハイが450円というのは、この店にしては高いなあ』

 と思っていると、ウーロンハイは、なんとジョッキで出された。なるほど、これなら納得だ。

 このあたりで、先客の二人は順次席を立ち、入れ替わるように新しいお客さんが入ってきた。

 一組は中年の男女。それぞれがウーロンハイをもらい、肉野菜炒め(500円)、冷やっこ(200円)、豚しょうが焼き(550円)を単品で注文。

 その次に入ってきた男性ひとり客は、大瓶ビール(キリン)に、冷やっこ、ハムエッグ(380円)、アジフライ(1人前2尾で300円)を、こちらも単品で注文した。

 いろんなものが安いから、こうやって大衆酒場風に飲むこともできるんだろうな。

 最後に残っていたごはんを、残しておいたお新香と味噌汁でいただいで〆。満腹だ!

 1時間10分ほど楽しんで、今夜のお勘定は1,880円。どうもごちそうさま。また来ます。

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大瓶ビール / おしんこ / 枝豆(お通し)

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かつ丼 / ウーロンハイ / 完食で満腹

店情報

《平成28(2016)年5月31日(火)の記録》

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店情報: 「天平食堂(てんぺいしょくどう)」(大塚)

    「天平食堂」
  • 店名: 天平食堂
  • 電話: 03-3917-5391
  • 住所: 170-0004 東京都豊島区北大塚1-34-13
  • 営業: 11:30-14:30 & 17:40-21:40、日祝休
  • 場所: 折戸通り文京高校手前。JR山手線・大塚駅から徒歩6分(460m)。都電荒川線・巣鴨新田駅から徒歩4分(280m)。
  • メモ: 4人テーブル×3+2人テーブル×1、座敷は2人卓×4。
    〔ご飯物〕天重(吸物付)1,050、天丼(みそ汁付)840、かつ重(吸物付)1,050、かつ丼(みそ汁付)680、親子丼(みそ汁付)630、あんかけ丼630、カツカレー680、カレーライス500、オムライス680、チャーハン580。
    〔麺類(麺大盛り100円増)〕チャーシューメン730、あんかけラーメン630、味噌ラーメン580、ラーメン480、あんかけ焼きそば630、やきそば530。
    〔一品料理〕エビ天ぷら800、キス天ぷら420、さしみ600、エビフライ800、ポークソテー900、ロースかつ900、あじフライ300、とり唐揚500、焼肉(しょうが焼き)550、肉野菜いため500、レバーにらいため500、にら玉250、ハムエッグ380、マーボみそ豆腐400、肉豆腐380、冷やっこ200、さば塩焼320、さばみそ煮320、餃子(5ヶ)300。
    〔定食(ライス大盛り100円増)〕エビ天ぷら定食1,050、天ぷら定食680、さしみ定食700、ロースかつ定食900、とんかつ定食680、牛メンチかつ定食680、チキンかつ定食550、エビフライ定食1,050、あじフライ定食600、ポークソテー定食900、焼肉(しょうが焼き)定食680、とりしょうが焼き定食630、肉野菜いため定食730、レバーにらいため定食730、ハムエッグ定食680、サケ塩焼き定食650、さば塩焼き定食600、さばみそ煮定食600、とり唐揚定食630、肉豆腐定食630。
    〔うなぎ〕うな重上(きも吸・おしんこ付)2,600、うな重(きも吸・おしんこ付)2,000、うなぎ蒲焼上2,500、うなぎ蒲焼1,900、うなぎ肝焼2串450。
    〔ごはん〕ライス250、とん汁200、みそ汁100、おしんこ200、おひたし200、しらすおろし200、なっとう100。
    〔季節料理〕《冬:10月~4月》たらちり800、とり水たき800、湯豆腐450、かきフライ480。《夏:5月~9月》冷し中華そば780。
    〔飲み物〕生ビール(中)550・(小)350、ビール(アサヒ/キリン)大瓶550・小瓶450、生酒650、お酒400、焼酎 宝ウーロンハイ(ジョッキ)450、コーラ250、ジュース250、キリンレモン250、ウーロン茶250。(2016年5月調べ)

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新旧もつ焼き店の競演 … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

りんげる、てっぽう、ひも、うずら


 西武線沿線は、いまや東京西部を代表する「もつ焼き路線」になっているが、その中でも沼袋が、ひときわ盛り上がっている。

 昭和39(1964)年創業の老舗もつ焼き店「ホルモン」を筆頭に、平成10(1998)年に新井薬師前で創業した「四文屋」の沼袋店、グンと若返って平成22(2010)年創業の「たつや」、さらに若返って昨年(2015年)創業したばかりの「だいだら沼袋店」と、駅の周辺だけでも新旧4軒のもつ焼き店が、毎晩、競い合うようににぎわいを見せているのだ。

 それぞれの店の源流をたどると、「ホルモン」は、かつて中央線沿線を中心に一世を風靡した阿佐ヶ谷「ホルモン」の支店としてオープン。「四文屋」は「四文屋」グループのチェーン店。

 おもしろいのは「たつや」と「だいだら」で、どちらも野方の「秋元屋」系だ。

 しかしながら、「たつや」は、「秋元屋」で修業した藤井さんが独立して開業した店なのに対して、「だいだら」のほうは、ちょっと複雑。

 「秋元屋」で修業した辻さんが、2010年に上板橋に開業したのが、やきとん「ひなた」。その「ひなた」で修業した方が、2013年に東武練馬に開業したのが、やきとん「だいだら」。そしてここ「だいだら沼袋店」は、その「だいだら」の2号店だ。

 つまり、「秋元屋」から見て、「たつや」や「ひなた」が“子”にあたるとすると、「だいだら」は“孫”という立場なのだ。

 「秋元屋」が創業したのは平成16(2004)年のこと。それから12年で、もう“孫”に当たる店までできちゃってるんですね!(しかも、“孫”に当たる店は、ここ「だいだら」だけじゃなくて、他にもけっこうあるらしい。)

 そんなわけで、ここ沼袋にいるだけで、新旧4タイプのもつ焼き店の競演を楽しむことができるのである。

 土曜日の今日、そのうちの1軒、老舗の「ホルモン」に到着したのは、開店時刻から1時間ほど過ぎた、午後6時半。

 店内は外から見てもわかるほど満席だ。

 そこで一回り、他のもつ焼き店の様子も見てまわると、他の3軒もやはりにぎわっているようだ。さすがだなあ。

 10分ほどして、もう一度「ホルモン」の前に到着すると、今度は2列に並ぶ平行カウンターのうち、沼袋駅に近いほうのカウンターの焼き台側が空いていた。ラッキー。

 焼き台に近い席は、炭火の熱が近いので熱いんだけれど、もつ焼きが焼きあがっていく様子を見ながら飲むことができる特等席でもあるのだ。

 さっそく大瓶ビール(520円)の赤星(サッポロラガービール)と、お新香(120円)を注文し、焼き物は“ちょい焼き”(各130円)のレバとコブクロを1本ずつ焼いてもらう。

 ご存知のとおり、今は豚レバは“ちょい焼き”では食べることができないので、しっかりと焼いた上で、“ちょい焼き”と同じ味つけ(生姜醤油+刻みネギ)をしてくれるのだ。

 さらに何本かのもつ焼き(各120円)を焼いてもらいながら、飲みものも焼酎の梅割り(250円)に移行する。

 久しぶりにこの店の『やっこ』(270円)も注文。

 ビシッと直方体のこの豆腐は、すぐ近くの尾張屋豆腐店のものだ。

 焼酎もおかわりしながら、2時間弱の酒場浴。

 たっぷりと飲み食いして、今日のお勘定は2,390円なり。どうもごちそうさま。

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「ホルモン」 / ビールとお新香 / れば・こぶくろ(ちょい焼き)

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あぶら、おっぱい、なんこつ、卵付きこぶくろ、たんもと / やっこ / 焼酎(梅割り)

店情報前回

《平成28(2016)年5月28日(土)の記録》

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