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〔コラム〕有明海の干潟でとれたマジャクを堪能

マジャクの塩ゆで


 いよいよ目的地の荒尾に到着。宇ち中さんの奥さま・黒ちゃんのご実家である。

 今回の旅の目的は、ここ有明海の干潟でマジャクを釣り、そしてそれをつまみに熊本の銘酒をいただくことなのだ。

 マジャクの正式名はアナジャコ。干潟に穴を掘って生息しているんだそうな。

 しかしながら、干潮の時間帯にしか釣ることができない。今日の干潮は午後6時ごろらしいので、釣ることができるのは午後4時以降ぐらいだ。

 それまでの間を利用して、昨年(2015年)7月に、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界遺産への登録された、三井三池炭鉱の万田坑まんだこうを見学に行く。(万田坑の詳細はこちら。)

 黒ちゃんのご実家から万田坑までは、車で10分ほどと近いのだ。

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万田坑 / ガイドツアーに参加する / エレベーターの操縦席 / 建物はレンガ造りだ


 今日の荒尾は小雨模様なので、黒ちゃんのご実家でカッパを借りて、万全の態勢でマジャク釣りにいどむ。

 有明海の東岸には、最大幅3.2km、長さ9.1km、面積約1,656haという、とてつもなく巨大な干潟が広がっている。東京ドームで換算すると、352個分だ。

 ここ荒尾干潟も、その大きな干潟の一部分で、希少な生物もいることから、ラムサール条約に登録されている。

 そんな干潟を、沖へ沖へとグングン進むものの、どこまで行っても、海水は長靴のかかとのゴムよりも浅い。

 これが干潟なんだなあ。

 教科書では知ってたけれど、実際に歩いてみると、その広さに驚かされる。

 どうやって見極めるのかわからないけれど、黒ちゃんのお父さんが、ここぞというポイントで、干潟の表面をクワで削ってくれる。

 すると、そこに直径3センチほどのマジャクの穴の入口が、た~くさん出てくるのだ。

 この穴に、習字のときに使う筆をどんどん差し込んでいく。

 すると、穴の中にいるマジャクが、自分の縄張りを守ろうと、筆を押し返してくるのである。

 その筆を押したり引いたりしながら、マジャクを穴の入口までおびき出す。

 マジャクの爪が見えたところで、その爪をつかまえて、一気に引っ張り出すのである。

 文章で書くとこんなに簡単なんだけれど、実際にはものすごく難しい。

 すべての穴にマジャクがいるとは限らないし、明らかに押し返すマジャクもいれば、静かになりをひそめているマジャクもいる。

 黒ちゃんや、黒ちゃんのお母さんが、「ほらそこ、いますよ」と教えてくれても、「えっ? なんでなんで? どうしてわかったの?」みたいな感じで、我われにはちっともわからない。

 やっとのことで入口までおびき出しても、エイッと爪をつかんだとたんに、爪がブチッとちぎれて、マジャクは穴の中に逃げ込んだりする。マジャクも命がけで逃げるのだ。

 爪がとれたマジャクは、もう筆をつかむことができない。爪が再生する来年まで待たないといけないんだって。

 私なんか、たった2匹しか取れなかったのに、同じく今回が初回の倉嶋さんは、なんと8匹も釣っている!

「私も初回は3匹ぐらいでした」

 と宇ち中さん。8匹というのはすごいなあ。

 そんな初心者たちを尻目に、黒ちゃんファミリーのみなさんは、どんどこ、どんどことマジャクを釣り上げる。さすがである。

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カッパに着替えて / 干潟へと入っていく / 黒ちゃんパパが釣り場を作ってくれる

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穴を見つけて筆を差し込む / 釣れた! / 次々にマジャクを釣り上げる倉嶋さん


 大漁のマジャクの料理ができるまでの間、我われ3人は、これまたすぐ近くにある天然グリーンランド温泉「弥生乃湯」で、ゆっくりと温まる。

 その名のとおり、「グリーンランドリゾート」(旧・三井グリーンランド)に隣接している。

(ちなみに以下の写真は、「弥生乃湯」の公式サイトのものを借用しました。私が女湯を撮ったわけではありませぬ。)

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大漁のマジャク / 「弥生乃湯」 / 天降石の釜風呂が心地よい(男性用もある)


 そして、黒ちゃんの家に戻ると、いよいよお待ちかねのマジャク大会である。

 冒頭の写真は、オスのマジャクの塩ゆで。身の味はオスがうまいんだって。

 でも、今の時季、メスはその体内に卵が入っている。その卵の濃厚さが、熊本の地酒によく合うのだ。ックゥ~ッ。たまらんねえ。

 熊本の馬刺しも、トロと赤身を用意してくれていた。

 辛子レンコンは、黒ちゃんママの手造りである。おばあちゃんが作ってくれたゴーヤの煮物もおいしかったなあ。

 そして出てきたのは、マジャクの天ぷらである。

 おばあちゃんの味付けだという、微妙な塩味が本当に絶妙で、いくらでも食べられる。うぅ~っ。お酒、お酒。

 この天ぷら。博多の居酒屋でいただくと、3匹分で800円ほどもするんだって!

 それを軽く10匹はいただいたかなあ。

 日本酒も、純米吟醸「小国蔵一本〆」から始まって、純米吟醸「れいざん」、純米酒「雲雀ひばり」へと続く。

 熊本の地酒のみならず、大分のスパークリングワイン「安心院あじむ」や、宮崎は五ヶ瀬ワイナリーの「夕陽」も登場だ!

 さらには、誕生日が近い黒ちゃんの妹さんと、宇ち中さんの二人が一緒にバースデイケーキの火を吹き消してお祝いする。

 ああ。いい夜だ。

 たっぷりとお世話になってしまい、本当にありがとうございました。>黒ちゃんファミリーのみなさま

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馬刺し(トロ) / 馬刺し(赤身) / 手造り・辛子レンコン

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純米吟醸「小国蔵一本〆」 / マジャクの天ぷら / お誕生日、おめでとう!

《平成28(2016)年6月25日(土)の記録》

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