« 店情報: 酒房「武蔵(むさし)」(小倉) | トップページ | 店情報: 酒蔵「大太鼓(おおだいこ)」(小倉) »

西の武蔵は大にぎわい … 酒房「武蔵(むさし)」(小倉)

とりかわ酢


 開店時刻の午後4時半を過ぎること、ほんの5分。

 店に入ると、厨房を取り囲むカウンター席はすでに満席模様で、ちらりほらりと空席がある程度。

 この店の人気もすごいけど、小倉の呑兵衛のみなさんの出足もいいですねえ!

 我われ2人も、カウンター席の奥のほうに並んで空いていた席に入れてもらった。

 小倉での2軒めは、魚町銀天街の中にある老舗大衆酒場「武蔵」だ。

 その創業は昭和28(1953)年と言うから、今年で創業63年。

 そして、今日ご一緒していただいているのは、うちの近所にお住いの料理研究家・伊野由有子(いの・ゆうこ)さんである。

 伊野さんは北九州のご出身。ちょうど帰省されていたのでした。

 昨夜の倉嶋紀和子(くらしま・きわこ)編集長といい、伊野さんといい、ふだんは都内でご一緒させていただいている方々が、たまたま同じタイミングで帰省されていたということは、なんたる僥倖ぎょうこう

 伊野さんとは、4時半に「武蔵」の前で待ち合わせ。

 5分ほど前に店に着くと、伊野さんはすでにいらっしゃっていた。

 店の前には特に行列ができているわけでもない。

「4時半にならないと開かないみたいなので、ちょっと近くを見て歩きましょう」

 ということで、まずはすぐ近くにある鳥町食道街とりまちしょくどうがいに向かった。

『昭和20年代、戦後すぐから小倉の台所として食を支えてきた』

 「戦後、食べもののない時代に日本で初めて焼きうどんを考案した」という「だるま堂」も、鳥町食道街の中にある。

 午後2時半ごろに小倉に着いたときも、開いてる酒場の多さに驚いたものだが、4時半になると、さらに開いてる酒場が多い! しかもどの店のにぎわっている。小倉、おそるべし!

 そんなわけで、再び「武蔵」の前に戻ってきたのは、開店時刻5分後の、4時35分。

 このたったの5分で、冒頭でご紹介したとおり、店内1階のカウンター席はほぼ埋まってしまったのでした。

「ここの生ビールは、ジョッキ1杯が、なんと300円なんですよ!」(価格はすべて税別表記です。)

 なんですって?! そりゃ1杯めは、ぜひその生ビールで乾杯といきましょう。

 その生ビールを飲みながら、つまみのメニューを選ぶ。

 ずらりと50品ほどの料理が並ぶなか、もっとも高いのが「刺身盛合せ」と「馬刺(ルイベ)」の1,000円。あとはすべて千円未満で、200~400円の料理が圧倒的に多い。

「小倉の名物は、『じんだ煮』という、魚のぬか炊きなんですけど、これはどの店でも食べられるので、ここは他のものにしましょう」

 という伊野さんのおすすめにしたがって、選んだ料理は「とりかわ酢」(300円)と、「たこの天ぷら」(350円)の2品。

 タコ天は、瀬戸内あたりしか食べないのかと思っていたのに、北九州にもあるんですね。

 しかも、衣が薄めのこのタコ天が、とてもいい!

 「鶏皮の酢のもの」もまた、福岡県あたりの定番のつまみ。

 九州に来たら必ず食べたいつまみのひとつです。

 これにはやっぱり焼酎ですね。

 芋焼酎「黒霧島」(400円)を湯割りで注文すると、大きめの徳利で出してくれた。

 となりに座るおじさんは、ほぼ毎日のように通っているという常連さん。そんなお客さんが多いんだそうだ。

 この値段で飲み食いできたら、そうだろうなあ。

 しかもカウンター内の女性従業員のみなさんの対応もとても良くて、居心地がいい。

 こんな店が近くにあったら、絶対に通うよねえ。

 野毛の「武蔵屋」は、残念ながら昨年7月末に閉店したが、こちら西の「武蔵」は大にぎわいだ。

 十条「斎藤酒場」、赤羽「まるます家」、北千住「大はし」、南千住「丸千葉」、蒲田「鳥万本店」、名古屋「大甚本店」、京都「スタンド」、福山「自由軒」、広島「源蔵本店」などと並び立つ、日本を代表する典型的な老舗大衆酒場の1軒と言えるだろう。

 1時間近く楽しんで、お勘定は二人で1,780円(1,650円+消費税、ひとり当たり890円)だった。どうもごちそうさま!

Img_4907b Img_4912b Img_4915b
酒房「武蔵」 / 生ビール / 壁の短冊メニュー

Img_4916b Img_4909b Img_4910b
壁のメニュー(続き) / 卓上の飲みものメニュー / 卓上の食べものメニュー

Img_4919b Img_4920b Img_4921b
たこの天ぷら / 芋焼酎「黒霧島」湯割り / ごちそうさまでした

店情報

《平成28(2016)年8月27日(土)の記録》

|

« 店情報: 酒房「武蔵(むさし)」(小倉) | トップページ | 店情報: 酒蔵「大太鼓(おおだいこ)」(小倉) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11427/64174060

この記事へのトラックバック一覧です: 西の武蔵は大にぎわい … 酒房「武蔵(むさし)」(小倉):

« 店情報: 酒房「武蔵(むさし)」(小倉) | トップページ | 店情報: 酒蔵「大太鼓(おおだいこ)」(小倉) »