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2016年12月

〔コラム〕2016年に掲載いただいたメディア

 今年も、いろいろなメディアで取り上げていただきました。

1月26日: 「おとなの流儀 Vol.17」 極上ホルモンの愉しみ

おとなの流儀 vol.17

 「おとなの流儀 vol.17」(2016年1月26日発売、税込760円)の巻頭大特集は『極上ホルモンの愉しみ』。モツ串焼き、ホルモン炒め、ホルモン焼き、モツ鍋、冷製、モツ煮のおすすめ店を紹介してます。

3月17日: 宝島社「大衆酒場の達人」

大衆酒場の達人

 宝島社から「大衆酒場の達人」(2016年3月17日、1,000円+税)が発売されました。私も『3人のレジェンドがガチンコ評価! 東京「もつ焼き」番付2016年春』というコーナーに登場しております。

3月19日: 『酒場100軒』:「散歩の達人」創刊20周年記念

散歩の達人4月特大号

 1996年4月号で産声を上げた月刊「散歩の達人」(交通新聞社刊)は、2016年4月特大号で創刊20周年を迎えました。特別企画として、4~6月号の3号連続で『酒場100軒』『食堂100軒』『喫茶100軒』を特集。私も『酒場100軒』の選者のひとりに加えていただきました。

3月28日: 「おとなの流儀 Vol.19」 駅前絶品やきとり酒場

おとなの流儀 Vol.19

 「おとなの流儀 Vol.19」(平成28(2016)年3月28日発売、税込760円)の巻頭大特集は『駅前絶品やきとり酒場』。私自身も『焼き鳥呑みの流儀“十カ条”』という記事を書かせていただいています。

4月22日: 「おとなの流儀 vol.20」 居酒屋使い

おとなの流儀 vol.20

 今月もまた「おとなの流儀 vol.20」(2016年4月22日発売、760円)に載せていただきました。今月号の特集は『酒場達人がアドバイスワンランク上の“居酒屋使い”になる!』。ぜひご笑覧ください。

7月29日: 「東京ひとり酒場100」(ぴあMOOK)

東京ひとり酒場100

 「東京ひとり酒場100」の巻頭特集に載せていただきました。その巻頭特集は、ひとり呑みの達人が語る「ひとり酒場のススメ」。大竹聡(おおたけ・さとし)さん、倉本康子(くらもと・やすこ)さん、そして私の3人が語らせていただいています。

9月 1日: 「R25」全国レトロ飲み屋街5

都橋商店街(野毛)

 リクルートホールディングスMedia Shakersが運営を行う情報提供サイト「a href="http://r25.jp/" target="_blank">R25(アールニジュウゴ)」に、『人気サイト「居酒屋礼賛」選!全国レトロ飲み屋街5』というインタビュー記事を載せていただきました。

11月8日: 「YEs! MAGAZINE」 ビール好きのための「一人飲み」指南

Yesmagazine

 サッポロビールが運営しているウェブマガジン「YEs! MAGAZINE」に、『ビール好きのための「一人飲み」指南』というインタビュー記事を載せていただきました。副題は『大人のビール好き養成講座。達人が教える「一人飲み」の奥深き世界』です。

 今年の前半は、特にKKベストセラーズの「大人の流儀」に、何度か取り上げていただきました。

 平成23(2011)年4月から続いてきた月刊「くれえばん」への連載は、誌面の小型化(B5サイズからB6サイズへ)にともなって、今年の9月号をもって休止となりました。

 5年半もの長きにわたってご愛読いただき、本当にありがとうございました。>呉のみなさま

 来年もよろしくお願いいたします。>各メディアのみなさま

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〔コラム〕2016年の呉酒場

 今から33年前、新入社員として赴任した地が呉(広島県)でした。

 そして平成22(2010)年に、再び呉に単身赴任。新入社員時代と合わせて、7年半を呉で過ごしました。

 もともと私の生まれ故郷が、瀬戸内海を挟んで呉の対岸にある松山だし、カミサンが呉出身で、二人の子供たちも呉の病院で生まれたということもあって、私にとって呉は『第二の故郷』とも言える街。

 でも残念ながら今年は、1月、7月、9月の3回しか行くことができなかったなあ。


お帰りの言葉がうれし … ビヤハウス「オオムラ亜」(呉)

生ビール

 ここの生ビールは飲んだ瞬間にプッハーッ、「うまいっ!」なんて感じはないのだが、なんだかスルスル、スルスルと喉を通って、ふと気がつけば『グッと1杯! 思わず2杯!』となるのである。

西瓜のソルティドッグ … BAR「ANCHOR(アンカー)」(呉)

スイカのソルティドッグ

 季節のカクテルはスイカのソルティドッグ。目の前でウォッカをたっぷりと入れてくれるのを見ていたのに、「これって、本当にウォッカが入ってる?」と確かめたくなるほどスイカそのものなのだ。

中華そば+小イワシ煮 … 「森田食堂」(呉)

名物・中華そば+小イワシ煮付け

 昼食に選んだのは「森田食堂」の名物のひとつ、中華そば(400円)である。イリコ出汁をベースとした、旨みのある、黄金色に透きとおったスープで作られている。小イワシ煮付けも取ってきた。

はじめてのひとり石鍋 … 焼肉・なべ「ほらふき」(呉)

石鍋と焼酎水割り

 看板メニューの「ほらふき鍋」は、1人前で大人3人が満腹になるぐらいの量があるので、ひとりだと、とても食べ切れない。そこで考案されたのが、今回注文した石鍋(1人前800円)なである。

呉の夜は屋台で締める … 「富士さん」(呉)など

焼酎水割とおでん

 最後は屋台の「富士さん」で、中華そばを小盛り(450円)でもらって〆とする。呉の屋台には、ラーメンの小盛りがあるのが嬉しいところ。スープも具材も1人前で麺だけ半分にしてくれるのだ。

休日の朝はゆっくりと … 「くわだ食堂」(呉)

大衆食堂で朝飲み

 「くわだ食堂」は朝6時開店。呉駅横の「森田食堂」も朝8時開店と、呉の大衆食堂の朝は早いのだ。そして朝早い時間に入っても、ビールを飲んだり、酒を飲んだりしている客がいるのがすごいんだ。

もちもち揚出しトーフ … 「關白(かんぱく)」(呉)

揚出しトーフ

 「関白」のジンギスカン焼きや、鶏の唐揚げも美味しかったけど、揚げ出し豆腐が良かったなあ。その場で揚げて作ってくれるんだよ。呉研修を終えてブラジルに戻ってきたメンバーがそう教えてくれた。

10月末に女将が引退 … おでん「魚菜や」(呉)

牛スジとガンス

 「魚菜や」の女将の小栗さんが10月末をもって引退されるという。お店自体は、この店の常連さんでもある女性が、材料の仕入れ先なども含めて、すべて今の状態のまま引き継いでくれる予定とのこと。

四日酔いの朝は鯛煮付 … 食事処「寿」(呉)など

鯛煮付け

 冷蔵陳列ケースから大好物の鯛の煮付け(500円)を取ってくると、すぐに電子レンジで温め直してくれた。瀬戸内に来たら、やっぱり鯛だよね。しかも、カブト煮よりも身がとりやすいのがいい。

ポークチャップで燗酒 … 田舎洋食「いせ屋」(呉)

ポークチャップで燗酒

 ほとんどの客が注文する、この店の二大名物は「いせ屋特製カツ丼」と「カツカレー」だ。そんな二大名物を横目に見ながら、私は新入社員の昔から、なぜかポークチャップに走っているのである。


 呉関係で最近もっとも嬉しかったニュースが、ずっとお休みしていた屋台の「一二三(いちにっさん)」が10月に営業を再開したということ。

 おでん、豚足、中華そば。早く食べたいぞ!

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〔コラム〕2016年の横浜・横須賀酒場

 横浜での単身赴任生活は、平成13(2001)年から8年半と、平成25(2013)年からの1年半の、合わせて10年におよびました。

 その間、最もよく行った酒場が野毛の「武蔵屋」、第2位が都橋商店街の「ホッピー仙人」、そして第3位が杉田の「はまや食堂」でした。

 ところが!

 なんということでしょう。私が1年半、ブラジルに単身赴任している間(2015年)に、第1位の「武蔵屋」と、第3位の「はまや食堂」が、いずれも店主高齢のために、相次いで閉店してしまったのでした。

 この2軒の閉店には、地球の裏側で大きな衝撃を受けたものでした。

 今もなお、なるべく多く通いたい横浜や横須賀の酒場ですが、今年は前半こそ何度か行くことができたものの、後半はほとんど行けませんでした。残念!

 そんな中から、今年の横浜・横須賀酒場の記事をピックアップいたしました。


今夜もやっぱり穴子天 … 大衆酒場「栄屋」(日ノ出町)

今宵もメインは穴子天

 「ブラジルから戻ってらしたんですって?」「そうなんです。なかなか来れなくてすみません」。ママさんとそんな会話を交わしながら名物の穴子天を注文する。行きつけの酒場は芯から落ち着くなあ。

一人でハーフ&ハーフ … 「ホッピー仙人」(日ノ出町)

サーバーのハーフ&ハーフ

 サーバーのホッピーは、金属製の樽に入れられたホッピーを、生ビール用のサーバーで注いでくれるもの。瓶だと二人で分け合わないといけないが、サーバーの場合は一人でもハーフ&ハーフOKだ。

ミントをギュギュっと … 「野毛ハイボール」(日ノ出町)

都橋モヒート

 「野毛ハイボール」の名物のひとつがモヒートだ。店主におまかせで作ってもらうこともできるが、フレッシュなミントを自分の好きなように押しつぶしながらいただくこともできて、楽しそうだ。

いまや二代目の安定感 … 「パパジョン」(桜木町)

在りし日の秀二さんと研一さん

 創業店主の故・島村秀二さんが、平成20(2008)年2月14日に70歳で亡くなられて、はや8年。今や「パパジョン」も、すっかりケンちゃん(二代目の研一さん)のお店として、安定感が出てきたようだ。

プリッとホルモン炒め … 中華料理「第一亭」(日ノ出町)

ホルモン炒め

 この店で一番好きな料理は「ホルモン炒め」だ。ビールで洗って下ごしらえした豚の生腸をぶつ切りにして炒め、店特製のニンニク味噌だれで味つけする。生ホルモンならではの食感がたまらない。

堀越さんと中酒で呑む … 「中央酒場」(横須賀中央)

堀越さん&みっちゃん

 横浜・野毛の「ホッピー仙人」には、「堀越さん」という、人気オリジナルカクテルがある。そんな堀越さんご本人に、横須賀「中央酒場」(略称「チューサカ」)で、はじめてお会いした。

横須賀で呉酒場を偲ぶ … 「鳥好」(横須賀中央)

だんご

 横須賀「鳥好」の大将は、呉の焼き鳥屋が、もっとも華やかな時代に独立して、この店を立ち上げているので、『古き良き時代の呉の焼き鳥屋』が、そのままここに、時代を超えて定着されている。

横浜名物の立ち飲み店 … 「じぃえんとるまん新杉田店」

仕事帰りに軽く一献

 横浜での仕事を終えて、帰宅の前に軽く立ち飲みである。国民酒場「じぃえんとるまん」は、上大岡の本店の他、新杉田店、天王町店、二俣川店、三ツ境店と、もはや横浜名物の立ち飲み店といった感。

豚の尻尾でウーロン割 … 「豚の味珍」(横浜)

豚の尻尾

 「ヤカンのセットに、シッポとラッパ」。ここに来ると、このところ毎回、まったく同じ注文をしている。ヤカンというのは焼酎のこと。銀色のヤカンから注がれるのでヤカンと呼ばれているのだ。

 横浜・横須賀方面。来年は、もっと多く通いたいと思っています。

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〔コラム〕2016年に初めて行った酒場

 久しぶりの東京暮らし・東京勤務だし、年の前半には国内あちこちへの出張も多かったので、初めて行った酒場も多い年になりました。

1月: 馬ヒモ串焼きで米焼酎 … 郷菜ダイニング「えるもんど」(長洲)

馬ヒモの串焼き

 馬ヒモの串焼き(1人前2本で400円)は、馬の腸かと思いきや、馬のあばらの間の肉を串焼きにしたもの。あばらに沿って肉をはずすと、ひも状の肉が取れることから馬ヒモと呼ばれるんだって。

2月: 煮込みはフワとアブラ … 「鹿島屋」(三田)

名物の煮込み

 「芝で生まれて 神田で育ち ……」という都々逸があるくらい、芝と神田は、江戸っ子中の江戸っ子が住むとされた町。今夜はそんな芝の地に、昭和6年に創業した「鹿島屋」に、男3人でやってきた。

3月: 名古屋駅でも立ち飲み … 名代きしめん「住よし」(名古屋)

生ビール(大)

 今宵は名古屋である。予定の新幹線までの待ち時間を利用して、同行のI藤さんと一緒に、在来線7・8番線ホームの「住よし」にやってきた。ここはきしめんの有名店なんだけどお酒も飲めるのだ。

4月: 花より目黒川のサンマ … 大衆割烹「大樽」(中目黒)

目黒川のさんま焼

 店先のあちこちに『目黒川のさんま焼 170円』という張り紙が出されているのは大衆割烹「大樽」。中目黒駅から見ると、目黒川を渡ってすぐの角にある。そのすぐ先が呑兵衛にも人気の「藤八」だ。

5月: 魚料理が猛烈にうまい … 「瀧元」(大久保)

三点盛りのお通し

 お通しとして出された、揚げたて熱々のメゴチの竜田揚げを食べた瞬間、その美味さに感激した。「外はサクッと芳ばしくて、中はフンワリとやわらかい」なんて決まり文句どおりの素晴らしい食感。

6月: 改めて太田さんに感服 … 居酒屋「さきと」(赤坂@福岡県)

ごまさば

 改めて、太田和彦さんの選球眼の確かさに感服した。居心地よし、味よし、値段よし。まったく素晴らしい居酒屋である。しかもこの店の場合、街外れの路地の中にポツンある。よく見つけられたなあ。

7月: 馬モツと牛フワ煮込み … 大衆酒場「カネス」(一之江)

煮込みと焼酎ハイボール

 すぐに出される焼酎ハイボールは氷なしで、レモンスライスが一切れ。カウンターの中の大鍋から、小鉢についで出してくれる煮込みは、馬モツと牛フワのみのシンプルなもの。味付けは味噌である。

8月: 西の武蔵は大にぎわい … 酒房「武蔵」(小倉)

とりかわ酢

 野毛の「武蔵屋」は、残念ながら昨年7月末に閉店したが、こちら西の「武蔵」は大にぎわいだ。「斎藤酒場」「大甚本店」などと並んで、日本を代表する典型的老舗大衆酒場の1軒と言えるだろう。

9月: 『ラそば』でもりそば … 「よもだそば銀座店」(銀座)

『ラそば』でもりそば

 “ラそば”というのは、日本蕎麦のツユに麺がラーメンという、これまた「よもだそば」ならではの食べ方。各種のそばの食券に、ラそば変更券を合わせてカウンターに出すと麺がラーメンになる。

10月: キャベ玉小でホッピー … 大衆酒場「まるよし」(赤羽)

キャベ玉(小)

 全部で65品ほどのメニューの中から、この店の名物らしいキャベ玉(小)(210円)を注文した。ざく切りにしたキャベツを炒め、酒と卵を加え、塩コショウで味をつけるだけというシンプルなもの。

11月: 昼下がりにタレ盛合せ … 炭火やきとり「鳥もと2号店」(荻窪)

タレ盛合せ

 早い時間帯から開いていて、一人でも入りやすく、リーズナブルな値段でサクッと飲める。料理は「特別にうまい」わけではなくて「普通にうまい」。これが呑兵衛たちが大好きな大衆酒場の基本形である。

12月: スパイシーなセンマイ … 「工藤軒」(新橋)

センマイ

 倉嶋編集長宇ち中さんとの忘年会の二次会は、新橋駅前ビル2号館の地下にある立ち飲み屋、「工藤軒」である。倉嶋編集長が新橋方面に出てくるたびに立ち寄られる様子がブログにも載っている。

 毎月1軒ずつをピックアップしたため、上のリストからはもれましたが、「内田屋 西山福之助商店」(三田)「にしきや」(千駄木)やきとん「三福」(池袋)天ぷら「ひらお」(天神)酒処「浪曼房」(新宿)「醸音(かもね)」(熊本)酒蔵「大太鼓」(小倉)、なんかも、いい酒場でしたねえ。

 ずっと気になっていた戦国焼鳥「家康」の1号店(赤坂@福岡県)に初めて行くことができたのも良かったなあ。

 行きたいのに、行けていない酒場がまだまだたくさんあります。来年も楽しみだ。

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〔コラム〕2016年に久しぶりに行った酒場

 14年間の単身赴任生活が終わり、都内の自宅から都内の職場に通うようになったので、今年は久しぶりに顔を出すことができた酒場も多かった。

 そこでここでは、これまで7年以上、行くことができていなかった酒場10軒をピックアップしてみました。


11年ぶり: ホイスハイボールの店 … 「うぐいす酒場」(南千住)

ホイスハイボール

 11年ぶり、「うぐいす酒場」である。以前は駅前ロータリーの向こう側の2階にあったんだけれど、今はその場所が再開発されて大きなビルが建ち、「うぐいす酒場」も、そのビルの地下に入った。

8年ぶり: 変わらぬ品書きに驚く … 居酒屋「いづみや」(日暮里)

肉豆腐

 8年ぶりにやって来たのに、メニューがまったく変わっていない。値段も含めて、すべてが同じだ。唯一の違いは、以前はあった「タン焼」というメニューが、上に紙を貼って隠されていることだけ。

8年ぶり: 女将の怒声もまた名物 … 「大坪屋」(南千住)

元祖・酎ハイ

 「はいっ、そこっ。店内の写真を撮っちゃダメ! 写真を撮っていいのは自分の注文した料理だけっ!」。チャキチャキの女将さんの叱り声もまた、この店の大きな名物のひとつなのである。

8年ぶり: 鳥とうふで菊正宗燗酒 … 炭火焼「鳥久」(阿佐ヶ谷)

鳥とうふで菊正宗燗酒

 阿佐ヶ谷の大人気焼き鳥店、「鳥久」にやって来たのは実に8年ぶり。なにも変わっていないけど、ただひとつ変わったのは、店主ご夫妻での切り盛りに、息子さんが加わって3人体制になったこと。

8年ぶり: 変わらぬ老舗に大安心 … おでん「赤丹本店」(松山)

松山「赤丹」のおでん

 この店もまた8年ぶりにやって来たが、おでんよりも何よりも、女将さんご自身がお元気であることにまず安心した。今年で83歳になるそうだが背筋もシャキッと伸びていて、ちっとも変わらない。

7年半ぶり: 半熟玉子+納豆で燗酒 … 「山田屋」(王子)

半熟玉子+納豆で燗酒

 名物の半熟玉子はだし汁がうまい。これをそのまま液体のつまみとして飲んでもいいんだけど、それじゃあ、あまりにもったいない。そこで納豆をもらいグリグリと混ぜて半熟玉子の残り汁に投入した。

7年半ぶり: さらに歩いて新橋へ! … 立ち飲み「ぼんそわ」(新橋)

シャリキンホッピー

 7年ぶりにやって来た「ぼんそわ」。おかあさんと息子さんのお二人で切り盛りするスタイルは今も変わっていないようで、おかあさんが客席側を担当し、息子さんが奥の厨房で料理を作っている。

7年半ぶり: ボール煮込み豆もやし … もつ焼き「江戸っ子」(立石)

ボール・煮込み・豆もやし

 ここに来るのはなんと7年ぶり。立石に来ると、どうしても「宇ち多゛」に寄ってしまうので、同じ系統(=もつ焼き屋)の「江戸っ子」や「ミツワ」に、なかなか来ることができずにいたのである。

7年ぶり: シロとレバの混ぜタレ … もつ焼「ミツワ」(立石)

シロとレバの混ぜタレ

 「シロとレバを混ぜタレで」というのは「シロとレバを1本ずつ混ぜてタレ焼きにしてください」ってこと。この注文の仕方ができることで、いろんな種類のもつ焼きを食べることができるのでした。

7年ぶり: おまかせ料理で超満腹 … ミルクワンタン「鳥藤」(有楽町)

ミルクワンタン

 飲みたいお酒だけを注文すれば、料理は勝手に出されるのがこの店の仕組み。値段はどこにも書かれていないが食べた量、飲んだ量によって、ひとり3~5千円ぐらい。飲むほどに高くなる仕組みだ。

 何年か間があいたぐらいでは「変わらない」というのが老舗酒場の魅力のひとつ。

 さすがに7年以上も間があくと、相手も自分も、その分だけ年を取っているんだけれど、以前と同じ人がいて、以前と同じ酒が飲め、以前と同じ肴(さかな)が出される。

 ミルクワンタン「鳥藤」の親父さんが、5年前に57歳の若さで亡くなっていたことが残念だったけど、店は相変わらずの大人気。安心いたしました。

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〔コラム〕2016年によく行った酒場

 昨年末にブラジルから帰国すると同時に、14年間にわたった単身赴任生活にも終止符を打ちました。

 単身赴任しているときは「飲みに行くこと」=「今日の夕食」という側面もあったので、あえて休肝日を作ろうとしない限り、飲みに行くのが標準。飲みに行く軒数も多かったのです。

 久しぶりの自宅通勤となった今年は、飲みに行った軒数は例年の半分ほど。のべ450軒ぐらいに留まりました。

 その中で、飲みに行った回数が多い店を振り返ってみます。(ブログへの登場回数ではなくて、飲みに行った回数での順位です。同率は五十音順)

第1位:早くもあの世で7年生 … 居酒屋「ペルル」(鷺ノ宮)

常連さんたちと

 今年(2016年)の5月5日で、創業店主・古川実さんが亡くなって丸6年、7回忌である。「明日からあの世の一年生、居なくなっても笑ってね」。早くもあの世で7年生になるんですねえ。

第2位:ちょいと一杯のはずが … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

しろタレ

 店主が、ていねいに、ていねいに焼きあげてくれる「すっぴん酒場」の「れば」「しろ」は、ものすごいぞ! 特に「しろ」。表面はカリッとあぶられていて、中はチュルリととろける素晴らしさだ。

第3位:ブラジルから帰国して … 焼鳥「川名」(阿佐ヶ谷)

刺身盛合せ

 ブラジル北東部の街・レシフェへの単身赴任を終えて、今朝、日本に帰ってきた。ブラジルの料理やお酒もおいしいし、ブラジルの酒場の雰囲気もいいんだけれど、日本の酒場もやっぱりいいよなあ。

第4位:秋元さんと大いに呑む … 魚料理「竹よし」(都立家政)

「竹よし」にて

 最後に地元でもう1軒と入った「竹よし」では、なんと「秋元屋」店主の秋元宏之さんが、ひとり呑みを楽しんでいる。さっそくそのとなりに座らせてもらい、「賀茂鶴」の冷酒とホヤ酢漬を注文した。

第5位:午後5時開店と同時に … やきとん「たつや」(沼袋)

冷製の盛り合わせ

 昨年(2015年)の9月から、北海道(札幌)に単身赴任されている酒友・にっきーさんが一時帰宅されたので、開店と同時に「たつや」で飲むことにした。まずは黒ホッピーをもらって乾杯だ。

第5位:もつだけのもつ煮込み … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

もつ煮込み

 もつ焼き屋の楽しみのひとつが「もつ煮込み」の存在。たいていのもつ焼き屋では、お通しが出されることはないので、出が速いもつ煮込みは、お通し代わりの「まず一品」的なつまみにもなるのだ。

第7位:牛スジ煮込み180円 … 「銀座じゃのめ」(銀座)

牛スジ煮込み

 東京勤務になったら、なにしろ銀座で飲みたかった。なぜなら、師と仰ぐ元祖「居酒屋礼讃」の森下賢一さんも、太田和彦さんも、おふたりとも、数々の銀座の酒場を行きつけにしていたからだ。

第7位:マヨネーズが決め手! … 居酒屋「丸山」(阿佐ヶ谷)

厚揚納豆焼

 厚揚納豆焼(320円)は、炙った厚揚げにマヨネーズをたっぷりとかけて、その上に納豆+刻んだ白ネギ。醤油をちょっとだけかけていただく。これがうまいっ! マヨネーズが決め手なんだなあ。

第9位:帰京したら即もつ焼き … やきとん「弐ノ十」(都立家政)

もつ煮込み

 松山から東京に戻ってきて、自宅に荷物を置いてすぐに出かけた先は、やきとん「弐ノ十」。1週間前に豚もつの食いだめをして松山に帰省したんだけれど、すでにもつ切れ。早く補給しなくっちゃ。

第9位:飲んだあとはやっぱり … 博多ラーメン「ばりこて」(都立家政)

ねぎラーメン

 日本に帰ってきたら、できるだけ早く行きたかった店の1軒がここ「ばりこて」だ。なにしろ我われが住んでいた街・レシフェにはラーメン屋がなくて、飲んだあとの〆のラーメンという概念もない。

第9位:濃いめの角ハイボール … 「ロックフィッシュ」(銀座)

ハイボール

 角ハイボールは濃いめのほうが美味しいと思う。仕上げに軽くレモンピール。ガツンとくるウイスキーの味と香りが、炭酸水のシュワシュワでド~ンと広がる。これがハイボールのうまさだね!

 なんだかんだ言っても、やっぱり地元近くの酒場が多いですねえ。

 いざとなったら歩いてでも帰れるぐらいの範囲まで戻ってきてしまえば、あとが楽。「満員電車の苦痛」を先に味わってから、「居酒屋での悦楽」で1日を締めくくるほうがいいもんね。

(逆に会社を出たら、その近場でググッと飲んで、酔った勢いで満員電車に乗り込む人も多いみたいです。これで「満員電車の苦痛」をやわらげることができるそうな。確かにそうなんだけど、たまたま座れちゃった場合に、どこまでも運ばれてしまう可能性があるのが怖いところだ。)

 地元近くの酒場の次に多いのは職場の近くなんだけど、これは本当の職場の近くではなくて、銀座の「じゃのめ」と「ロックフィッシュ」。上の文中にもあるとおり、東京勤務になったら、できるだけ銀座で飲みたかったのです。残念ながら、森下さんや太田さんのように、いろんな店(特にバー)には回れませんでしたが……。

 来年の課題ですね。

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〔コラム〕2016年の人気記事

 今年1年間を振り返って、当ブログで人気が高かったページ(=ページビュー数が多い記事)をご紹介いたします。

 ページビューが多い記事の中には、「日曜日に飲める東京の酒場」などのコラム記事もあるのですが、今回は普通のお店紹介の記事だけに絞りました。

 『居酒屋礼賛メールマガジン』をご購読(無料)いただいている皆様にはおなじみの人気記事ランキングの年間版です。

第1位:土曜の昼の行列に並ぶ … もつ焼き「宇ち多゛」(京成立石)

タン生

 「宇ち多゛」の裏口前から始まった行列が、突き当りの共同トイレのところで折り返して、また裏口前まで戻ってきてる。人数にして40人ほどの行列だろうか。席数が約40席なのでそれとほぼ同じだ!

第2位:酒道を感じる老舗酒場 … 「伊勢藤」(神楽坂)

伊勢藤

 『酒道』という言葉がもっともしっくりとくる店、「伊勢藤」。茶道や柔道などの『道』の世界は、日本の文化や伝統、習慣などを、形としてきっちりと表して、時代を超えて脈々と伝えていく方法だ。

第3位:平日夕方にゆったりと … もつ焼き「宇ち多゛」(立石)

ビールと煮込み

 土曜日の昼間は、『東京下町を代表する一大観光地』という感じがするほどのにぎわいを見せている「宇ち多゛」だけれど、平日の夕方は常連さんが多くて、実にゆったりとした時間が流れている。

第4位:伊勢で人気の大衆酒場 … 居酒屋「一月家」(伊勢市)

鮫たれで燗酒

 今宵は太田和彦さんが『日本三大居酒屋湯豆腐』の一軒に挙げているお店、伊勢市にある大衆酒場「一月家」にやって来ました。大正3(1914)年に開店した、創業100年を誇る老舗酒場です。

第5位:知られざる地元の名店 … やきとり「錦山」(中井)


あんこう鍋(750円)

 ドーンと出てきた具だくさんのこのアンコウ鍋が750円。赤羽「まるます家」のスッポン鍋(750円)にも匹敵する驚きだ。店内は大にぎわい。こんな知られざる名店が、まだまだあるんだなあ。

第6位:創業60年、横浜の老舗 … 「豚の味珍」(横浜)

豚の頭

 「豚の味珍」は2016年2月に創業60年を迎えた。2月29日(月)から3月5日(土)までの6日間、豚料理6種類600円(通常720円)、焼酎300円(通常400円)、ビール中瓶500円(通常570円)などの割引サービスが行われた。

第7位:店全体が和気あいあい … 「丸千葉」(南千住)

レッドアイを作る

 この店の人気の理由はいろいろとあると思うが、なんといってもその第一は、接客を担当している「やっちゃん」(男性)の存在だろう。その求心力で、店全体が和気あいあいとひとまとまりになる。

第8位:タンシタはタン下の肉 … もつ焼き「石松」(中野)

タンシタはここ!

 タンそのものは運動量も多いので、コリコリと硬い弾力感が決め手ですが、タンシタは、その下にあってタンを支えているだけの筋肉なので柔らかい。これがタンシタならではの食感を生むんですね。

第9位:これぞまさに酒池肉林 … 「肉山」(吉祥寺)

店主・光山さん

 世間はチョコレートでにぎわうバレンタインデーの今日、宇ち中さんと私という男二人で『肉山登山』へとやってきた。『肉山登山』は、「肉山」で「もう食べられない」というほど肉料理を堪能することだ。

第10位:朝から昼から飲める店 … 大衆酒場「山田屋」(王子)

瓶ビールとホタルイカ

 「東京 朝から飲める店 昼から飲める店」という本も出されているくらい、都内には朝から飲めたり、昼から飲めたりする店が多いのです。そんな中、今日やってきたのは王子の大衆酒場、「山田屋」です。

 全体的に見れば、やっぱり老舗酒場が多い。若いお店は「肉山」(2012年創業)ぐらいでしょうか。

 東京以外では、伊勢の「一月家」と、横浜の「豚の味珍」が入っています。

 伊勢は、今年5月に伊勢志摩サミットが開催されたので、検索される度合いが多かったのでしょうか。私自身も、もう一度行ってみたいなあ、「一月家」。

 それにしても第1位と第3位に「宇ち多゛」が入っているのがすごい。さすが大人気店ですねえ。

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ストレスなく飲み放題 … 鶏料理専門店「とりかく」(田町)

手ごねつくね串焼き


 仕事あがりに5人でふらりと忘年会に出かけた。

 火曜日だからなんとかなるだろうと高をくくっていたが、ちょうど忘年会シーズン真っただ中。たとえ5人でも、なかなかすんなりと入れるお店はない。

 居酒屋ビルの上の階から、空きがないかどうかを確認しながら下りてくると、4階の「とりかく田町店」に、かろうじて6人部屋が1つ空いていて、そこに入ることができた。誰も来たことがないお店だ。

 通された6人部屋は、比較的ゆったりとした造り。

 このところ「個室居酒屋」をうたった店であっても、実際に通される部屋はものすごく狭かったり、個室とは呼べないぐらいの造りだったりして、がっかりすることが多かったのだ。ここはいいねえ。

「飲み放題はいけますか?」

 今日のメンバーは呑兵衛が多いので、飲み放題でいけるとコストパフォーマンスがいいのである。

「お料理のコースと一緒じゃない飲み放題は2時間で、おひとり2千円です。コースと一緒であれば、1,500円です」とおねえさん。

「今から料理のコースをお願いすることもできるんですか?」

 ダメもとで確認してみると、厨房に聞きにいってくれたおねえさんが戻ってきて、

「鶏鍋のコース(鶏鍋を含む8品で3千円)なら大丈夫です」とのこと。

 その鶏鍋のコースに飲み放題を付けてもらって、ひとり4,500円の飲み放題付きコースとなった。

 まずは生ビールで乾杯して飲み始めると、すぐに「ロメインレタスのシーザーサラダ」、「特製レバーペースト(フォカッチャ添え)」、「手羽先唐揚げ」、「ぶりのカルパッチョ」、そして「手ごねつくね串焼き」という5品が、それぞれ1皿盛りで矢継ぎ早に出された。

 ゆったりとした個室で、テーブルも比較的広いので、出された皿の置き場に困ることはないが、広いところに1皿なので、たった5人でも、皿から遠くに座っている人からは箸が届きにくい。皿をあっちにやったり、こっちにやったりしながら取り分けていく。

 入店から30分もしないうちに、メインの鶏鍋がやってきた。とは言うものの、鍋の中はガラスープだけ。具材は大皿2つに別盛りである。

「スープが沸いてきたら、まずつくねから入れてください」

 といいながら、おねえさんが卓上コンロを着火してくれる。

 生ビールを2杯ずつほどいただいたあとは、ワインや日本酒、ハイボールなど、思い思いのお酒に切り換える。

 この店は飲み放題のお酒のレスポンスがいいのが、とてもいい。注文も通りやすいし、出てくるのも早い。ワインなんかボトルでドンと出してくれた。

 このところ、こんな当たり前のことができない居酒屋が多いんだよなあ。注文は通らない(忙しくて取りに来てくれない)し、やっと注文してもなかなか飲みものが出てこない。からになったグラスを眺めているうちに、飲み放題の時間がどんどん過ぎていく。そのくせ、ラストオーダーの時間だけは厳しい。まったく飲み放題にならないのだ。

 だから、ここ「とりかく田町店」のように、飲み放題のレスポンスがいいと、それだけで気持ちがよくて、料理の味もぐんと良く感じてしまうのでした。

 この点は意外とポイントで、かつてどこかの人気店の大将からも、「お料理はある程度お待たせしても大丈夫なんですが、酒場である限りお飲みものは絶対にお待たせしたらダメなんです」という話を聞いたことがある。

 その店には飲み放題やコース料理の設定はないので、飲みものも食べものも、すべて個別注文。その注文が入ったときに、とにかく飲みものの優先度を上げて、飲みものが途切れることがないようにするんだそうだ。

 そうは言っても、けっこう人手不足で、飲みものの優先順位を上げても回せない店が多いんだろうな。

 その点で見ても、この店は、キャパシティの割りにおねえさんの数が多いように感じる。(本当に人が多いのか、人は少ないけれど、それぞれの人がコマネズミのように働いているから、人数が多いように感じるのかは未確認です。)

 できあがった鶏鍋を食べているころ(入店から50分後)に、7品めの「鶏の黒酢炒め」もやってきた。見た目も食感も、まるで酢豚だ。その肉が、鶏肉か豚肉かが違っているだけ。

 残る8品めは、鍋にガラスープを追加してもらって、〆の雑炊である。

 いやあ、満足、満腹。お勘定はひとり4,500円。

 5人で、生ビール11杯、ボトルワイン3本(赤2本、白1本)、生酒(300ml瓶)3本、ウーロンハイ2杯、角ハイボール1杯。

 ゆったりとした座席配置もさることながら、飲み放題がストレスなく出てくるというだけで、なんだかとっても気持ちがいいですね。

 予約なしでの忘年会で、どうなることかとちょっと心配したが、結果オーライでした。どうもごちそうさま。

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「とりかく」 / レバーペーストとシーザーサラダ / 手羽唐揚げ

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鶏鍋登場 / 鶏鍋用の肉 / 鶏鍋用の野菜

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ぶりのカルパッチョ / 鶏の黒酢炒め / 鶏鍋ができあがった

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雑炊セットが出され / 鶏雑炊で〆る / 今宵のメンバー

店情報

《平成28(2016)年12月20日(火)の記録》

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昼下がりにタレ盛合せ … 炭火やきとり「鳥もと2号店」(荻窪)

タレ盛合せ


 中央線には、ランドマーク的な焼き鳥がある駅が多い。高円寺の「大将」、荻窪の「鳥もと」、西荻窪の「戎(えびす)」、そして吉祥寺の「いせや」などがその代表格だ。

 これらの店々は、けっして「美味しくてたまらない」という焼き鳥を出すわけではない(失礼)。

 どこも早い時間帯から開いていて、一人でも入りやすく、リーズナブルな値段でサクッと飲める。そして料理は「特別にうまい」わけではなくて、「普通にうまい」(by エンテツさん)。これこそが、毎日でも通いたい呑兵衛たちが大好きな「大衆酒場の基本形」なのである。

(そうは言いつつも、「宇ち多゛」や「すっぴん酒場」、「秋元屋」系列の各やきとん店のように、安いのに「特別にうまい」料理を出してくれる大衆酒場が多いというのも嬉しいところですね。)

 今日はカミサンと一緒に出かけたついでに、荻窪の「鳥もと2号店」にやってきた。

 現在の時刻は午後2時。それでもお客が多いんだなあ、この店は。

 奥のほうのテーブル席が空いていたので、そこに腰をおろし、瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶、500円)とウーロン茶(200円)に、料理は串焼きの「タレ盛合せ」(5本セット、500円)と「馬肉のたたき」(580円)を注文する。

 料理の出が早いのは「鳥もと」の大きな特長。飲み物も食べ物も、ほとんど待つこともなくやってくる。

 「タレ盛合せ」は、レバー(120円)、ヒナ(100円)、砂肝(120円)、皮とピーマン(100円)、ハツ(100円)という5本のタレ焼きセット。それぞれを単品で注文するよりも40円(8%)お得になる。

 他にも手羽先・ねぎま・とりま・砂肝・ハツの5本が塩焼きで出される「塩盛合せ」(600円)、ししとう2本・ネギ2本・しいたけ1本の「野菜盛合せ」(600円)というセットメニューが用意されている。

 荻窪「鳥もと」は昭和27(1952)年の創業。来年で創業65年となる。

 元は荻窪駅北口を出てすぐのところで、早い時間から営業していた。

 もうもうと立ち上る煙に、まるで誘蛾灯ゆうがとうに誘われる虫のように引きつけられて、ついつい店内に入ってしまったものだった。

 焼き上げられた焼き鳥が、いくつもの大皿にずらりと並んでいて、注文するとそれをもう一度、炭火で温めて出してくれた。だから出が早かったのだ。

 今はずらりと並ぶ大皿は見えないけれど、たぶん同じような出し方をしてくれているんだろうと思う。

 古い店舗は、荻窪駅前再開発のために、平成21(2009)年8月末日をもって閉店し、同じ北口ながら、駅からは少し離れた荻窪銀座商店街の中に移転した。

 その「鳥もと」移転に際して、新しい本店の準備が整うまでの仮営業の場所としてオープンしたのが、ここ「鳥もと2号店」だった。

 新たな本店ができた後も、2号店として、そのまま営業を続けている。

 私個人の感想としては、立派な店舗となった「鳥もと本店」よりは、なんだか仮住まいのような、こちら「鳥もと2号店」のほうが、より昔の「鳥もと」らしく思えるなあ。

 「タレ盛合せ」の5本を食べ終えたところで、「つくね」(タレ、150円)、「ねぎま」(タレ、120円)、「豚バラ」(塩、200円)、「しいたけ」(塩、150円)、「アスパラ」(塩、150円)の5本を追加注文する。

 この店の串焼きメニューには、単品ごとに☆、◆のマークが、どちらか一方、あるいは両方が付けられている。

 ☆は「塩焼き」を、◆は「タレ焼き」を表していて、両方のマークが付いているものは味を選べるが、どちらか一方しか付いていないものは味付けは選べず、その味だけになる仕組みだ。

 そしてもう一つ、昔の駅前時代にはなかったのが、「築地直送の魚介類」の存在と、「直営農園直送の完全無農薬野菜」の存在だ。

 これらは「本日のメニュー」の中で、○に「築」の字、○に「農」の字のマークを付けて示されている。

 たとえば今日の「築」マークは、まぐろぶつ(380円)、シャケ白子天ぷら(300円)、大粒カキフライ(3個580円)、さんましょうが煮(380円)などなど。「農」マークは、ねぎ巾着(300円)、ウリ浅づけ(280円)、キャベツのコールスロー(280円)などの品々だ。

 次の機会には「築」や「農」のメニューも、たのんでみないとなあ。

 さっくりと1時間ほどの滞在。今日のお勘定は二人で2,550円(ひとり当たり1,275円)なり。どうもごちそうさま。

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「鳥もと2号店」 / 串焼きメニュー / 飲物・料理メニュー

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本日のおすすめ(表) / 本日のおすすめ(裏) / 瓶ビール中

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馬肉のたたき / つくね、ねぎま(タレ焼き) / 豚バラ、しいたけ、アスパラ(塩焼き)

店情報 (「鳥もと」の前回

《平成28(2016)年11月3日(木)の記録》

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店情報: 炭火やきとり「鳥もと2号店」(荻窪)

    鳥もと2号店
  • 店名: 鳥もと2号店
  • 電話: 03-3391-1541
  • 住所: 167-0043 東京都杉並区上荻1-7-5
  • 営業: 平日14:00-25:00、土13:00-24:00、日祝12:00-23:00、無休
  • 場所: 荻窪駅(JR中央線/東京メトロ丸の内線)北口の階段を上がり、地上に出たところで右へ。線路にそって進むと、すぐ先右手。
  • メモ: 昭和27(1952)年創業。荻窪駅北口駅前のランドマーク的な存在だったが、駅前再開発のため、平成21(2009)年8月31日をもって閉店。現在はそのすぐ近くに本店と2号店の2店舗を構えて営業中。
    〔串焼き〕(塩焼☆、タレ焼◆) 《やきとり》☆手羽先150、☆◆ねぎま120、☆◆とりま120、☆◆砂肝120、☆◆レバー120、◆つくね150、◆皮とピーマン100、☆◆ハツ100、◆ヒナ100、◆ヒナニンニク150、☆モモニンニク150、☆ぼんじり150、☆◆大トロハツ150。 《やきとん》☆タン120、☆カシラ120、◆シロ120、◆ナンコツ150、☆豚バラ200。 《野菜・その他》☆ししとう120、☆ネギ焼き120、☆アスパラ150、☆しいたけ150、☆うずらの卵150、☆ホタテ200。 《お得な五本セット》◆タレ盛合せ(砂肝・皮とピーマン・ハツ・ヒナ・レバー)500、☆塩盛合せ(手羽先・ねぎま・とりま・砂肝・ハツ、レモン付き)600、☆野菜盛合せ(ししとう2本・ネギ2本・しいたけ1本)600。
    〔一品料理〕冷奴250、しらすおろし250、冷やしトマト250、ねぎぬた250、モロキュー250、梅キュー250、ジャガバター250、お新香300、枝豆250、煮込み(季節限定)400。 〔揚げ物〕鶏なんこつ揚げ380、鶏の唐揚げ400、れんこんはさみ揚げ300、ポテトフライ300。 〔ご飯物〕ライス200、おにぎり(おかか・シャケ・こんぶ・梅干し)200。
    〔お飲物〕《ビール》生ビール中450、瓶ビール中500、アサヒスーパードライプレミアム中瓶600。 《日本酒》小350、大550、一ノ蔵(300ml)800。 《ハイボール》400。 《サワー》鳥もとレモンサワー380、酎ハイ350、グレープフルーツサワー350、クエン酸サワー350、シークァーサーサワー350、青リンゴサワー350、ウーロン割り350、緑茶割り350、梅サワー350。 《焼酎(芋・麦)》水割り350、お湯割り350、ロック350、※梅干し50。 《梅酒》水割り350、お湯割り350、ロック350。 《ソフトドリンク》コーラ200、オレンジ200、ウーロン茶200。
    〔本日のおすすめ(ある日の例)〕〈(築)印は築地直送、(農)印は直営農園直送の完全無農薬野菜を示す。〉 ハムカツ380、ウィンターソーセージ4本380、イカなんこつ揚げ380、(築)小海老唐揚げ380、(築)キスフライ2尾380、塩炒り銀杏380、(築)さんましょうが煮380、チキン南蛮480、(築)まぐろぶつ380、平目刺身380、真鯛刺身380、タコぶつ380、ホタルイカしょう油づけ380、刺身おまかせ三点盛り580。 揚げなすポンズ300、ちくわいそべ揚げ300、なす田楽300、わさびのり奴300、(築)サバ竜田揚げ300、(農)ねぎ巾着300、(農)ピーマン肉づめ300、(築)シャケ白子天ぷら300、(築)大粒カキフライ3個580、馬肉のたたき580、ニンニク丸揚げ200、(農)本日のおひたし280、(農)本日揚げびたし280、(農)ウリ浅づけ280、(農)キャベツのコールスロー280、手羽餃子1本280。 (2016年11月調べ)

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新作料理が次々に誕生 … バー「ロックフィッシュ(ROCK FISH)」(銀座)

あぶらみそカナッペ


 「銀座じゃのめ」の前の道を、そのまま真っすぐコリドー街(山手線の新橋駅と有楽町駅の中間あたりのガード下)に向かって北上する(正確には北西に進む)と、コリドー街に突き当たった右手前角のビルの2階にあるのが「ロックフィッシュ(ROCK FISH)」だ。

「こんばんは。二人です」

 と入った店内は、ぎっしりと満員状態。金曜日の夜9時だもんねえ。さもありなん。

 こりゃさすがにダメか、と諦めかけているところへ、

「どうぞ」

 とオーナーバーテンダーの間口さんが声をかけてくれる。

(なんと! まだ入れる余地があったか!)

 と驚いていると、カウンターの後ろ側の壁にある、折り畳み式の小さなテーブルをセットしてくれた。なるほどなあ。補助イスならぬ、補助テーブルがあるわけですね。

 さっそく角ハイボールを2杯もらうと、小鉢の落花生も持ってきてくれた。

 「ロックフィッシュ」のカウンター上には、落花生や醤油せんべいなどが、ガラス瓶に入って置かれていて、自由に食べることができるのだ。

 さっき壁から起こしたばかりのこの補助テーブルには、そういう品々は置かれていないので、小鉢に落花生を入れて持ってきてくれたんですね。ありがとうございます。

 この席から見ると、メインカウンターで立ち飲んでいるみなさんの背中が、目の前にずらりと並んでいて、その先のカウンターの中に、間口さんたちの姿を見ることができる。なかなか見ることができない、おもしろい景色だよねえ。

 とそのとき、間口さんがバックバーの中央部に張り出された、今日のおつまみを、指でちらりと示してくれた。おっ。これは自信作に違いない。

「それ! ひとつください」

 すかさず注文したそのつまみは「あぶらみそカナッペ」。

 ポテトサラダに油味噌を練り込んだものに、それをカナッペにするためのパンを何枚か添えて出してくれた。

 油味噌は、細かく切った豚の脂身と味噌とを炒めて、砂糖や酒(泡盛)などで調味して作ったもの。沖縄ではアンダンスー(アンダが油、ミスーが味噌だって!)と呼ばれる常備菜だ。(Wikipediaより)

 これをポテトサラダに練り込んで、カナッペとして食べようという間口さんの発想がすごいよね。

 IBMが開発したシェフ・ワトソンという人工知能がある。

 プロのシェフが作ったレシピの数々(1万点近く)と、その評価データを学習し、新たな料理(素材と調理法の組み合わせ)を提案するというものだ。

 プロのシェフは、和食で育った人は和食で、フレンチの人はフレンチで、中華の人は中華でと、自分が育った食の世界の中から飛び出すことがむずかしいが、シェフ・ワトソンはそんな壁を軽々と乗り越えて、意外性のあるレシピを提案してくるんだそうな。

 間口さんが作り上げる料理も、まさにそんな感じだ。

 素材や個々の料理は、これまでにもあるようなものなんだけれど、その組み合わせ方が、まさに間口流。そしてそれがおもしろくて、美味しいんだなあ。

 今もなお国内はもとより、世界のあちこちに出かけて行って、精力的に酒のつまみに関するディープ・ラーニングを続けてられている間口さん。今後もまだまだ、いろんな料理が生まれ出されるに違いない。ますます楽しみだ。

 1杯めの角ハイボールを飲む干すころには、メインカウンターに空きができ、そちらに移動することができた。

 しかしながら、補助カウンターのほうも、片づける間もなく次のお客さんが入ってきた。

 メインカウンターで、ゆっくりと2杯めの角ハイボールをいただく。このウイスキーの濃さがいいんだなあ。

 1時間ちょっとの酒場浴。今夜のお勘定は二人で4,920円(ひとり当たり2,460円)でした。どうもごちそうさま。

 いやぁ、堪能、堪能。

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「ROCK FISH」 / 補助テーブルでハイボール / メインカウンターで2杯め

店情報前回

《平成28(2016)年10月28日(金)の記録》

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おいしい魚が食べたい … 「銀座じゃのめ」(銀座)

北海 生うに


 どうですか! これが「北海 生うに」(480円)だ。

 ひと箸分つまみ上げ、その端っこに醤油をほんのちょっとだけつけて、ツルリと口に含む。

 その冷たいウニを、舌と上あごの間でグッとつぶすと、ジンワリと広がる甘みと旨み。

 これはいいねえ! 燗酒、燗酒。

 口の中が温まったところで、また次のウニを投入する。箸が止まらな~い。

 続いて出てきた焼き牡蠣は4個で980円。焼きたて熱々の香りが高いところを、汁をこぼさないようにいただく。

 ックゥ~ッ。これには冷酒がいいねえ。

 そこへドーンと「刺身舟盛り(小)」(1,280円)もやってきた。マグロ、シメサバ、サーモン、クジラ、北寄貝、タコ、ボタンエビという豪華7点盛りだ。

 今日は3人でやってきたが、もうちょっと大人数用の「刺身舟盛り(大)」(1,980円)もある。

「おいしい魚が食べたい!」

 今日は会社の後輩Oさんの、そんなリクエストに応えて、3人でここ「銀座じゃのめ」にやってきた。

 Oさんはお酒は飲めないんだけど、食べることが好き。

 だから、呑兵衛たち(≒基本的にあまり食べない)と来たとき以上に、いろんなものを注文した。

 最初に出てきたお通し(480円)は「あじのネギ和え」と「くじら竜田揚」の2点盛り。そこから、生うに、焼き牡蠣、刺身舟盛りと続いたのだった。

 ブリのカマ焼き(780円)。これはでかいっ! 身もたっぷりと付いている。

 さらに野菜天ぷら盛り合わせ(680円)。ずっと魚介類が続いたので、「野菜も食べよう」ということで追加注文したもの。

 いろんなものをたくさん注文していたら、厨房の板さんが、サービスでアサリの酒蒸しを出してくれた。ありがとうございます。

 そしていよいよこの店の名物、マグロねぎま鍋(1人前680円)へと進む。

 ねぎま鍋の注文は2人前から。すでにたくさん食べているし、最後に〆の雑炊も食べたいので、ここは2人前にしておいた。

 「ねぎま」は、漢字では「葱鮪」と書く。まさに「葱(ねぎ)」と「鮪(まぐろ)」である。

 Wikipediaによれば、マグロが食べられるようになったのは江戸時代末期の天保以降のこと。赤身は醤油にけて、ヅケとして食されたが、醤油をはじく脂身(トロ)は、肥料にするか廃棄するしかなかった。

 これを庶民が工夫して、ネギと一緒に醤油味で煮ることで食べられるようにしたのが「ねぎま鍋」なのである。

 だから本来はネギとマグロだけのシンプルな具材が使われるのだが、この店の「ねぎま鍋」には、他にもいろんな具材が入っていてボリュームたっぷりだ。

 そして最後は予定どおり、鍋用の「雑炊セット」(1人前480円)を1人前だけもらって締めくくる。うぅ~っ。もうすっかり満腹だ。

 たっぷりと3時間ほど楽しんで、今夜のお勘定は3人で13,759円(ひとり4,590円ほど)なり。

 いやぁ、よく食べた、よく飲んだ。どうもごちそうさま。

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エビス生ビール / お通しの二点盛り / 焼き牡蠣

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刺身舟盛り(小) / ブリのカマ焼き / 野菜天ぷら盛り合わせ

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アサリの酒蒸し / マグロねぎま鍋 / 飲み比べセット(3種1,000円)

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最後は雑炊セット / ちょっと残ってるマグロがうまいっ! / 今日のメンバー

店情報前回

《平成28(2016)年10月28日(金)の記録》

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名物ガツ刺でホッピー … やきとり「たつや」(恵比寿)

名物ガツ刺でホッピー


 会社近くでの忘年会の帰りに途中下車して、恵比寿在住のIさんと一緒にやってきたのは、恵比寿駅前のやきとり屋、「たつや」(駅前店)である。

 朝8時から、翌朝5時までの21時間営業。ほぼいつでも開いている。

 でも知名度が高く、人気もあるので、席はなかなか空いていないのだ。

 1階の入口引き戸を少しだけ開けて、中のおにいさんに「二人です」と伝えると、「ちょっと待ってくださいね」と、ほんの1分ほどで「お二人、カウンターの一番奥にどうぞ」と呼ばれ、入ることができた。

 Iさんは、この近くに住んでるけど「たつや」に来たのは初めてとのこと。まずはおすすめのホッピー(470円)と名物ガツ刺し(380円)を、それぞれ2つずつ注文した。

 ここのホッピーは、あらかじめ作って出されるタイプ。氷なし2冷(焼酎とホッピーが冷えている)の飲みやすいホッピーだ。

 ガツ刺しは、ゆで冷まして細く切ったガツ(豚胃)に酢醤油をかけ、刻みネギをトッピング。皿のフチに練り辛子をつけて出してくれる。

 これをグリグリっとかきまわしていただく。

 ガツ刺しはすぐに出てくるつまみなので、お通しのないこの店では、まず1品めのつまみとしてちょうどいいのだ。

 今日の忘年会の会場は会社近くの、初めて行った居酒屋だった。

 出てくる料理はおいしくて、量も申し分なかったんだけれど、一気に出てくるもんだから、料理がテーブルの上に乗りきらない。

 飲食店のスタッフ不足はなお深刻なのか、この店でもやはりスタッフは少なくて、飲み放題の注文は通りにくいし、飲みものが出てくるのが遅い。

 それでいて1時間半経過したところで、「飲みものはラストオーダーです。次のお客さんの予約が入っているので、2時間ちょうどで出てくださいね」とのこと。

 その後も、「あと15分です」、「あと10分ですから」、「残り5分なので、よろしくお願いします」と、せわしないことこの上ない。

 飲みもののオーダーも、このくらいのせわしなさで受けてくれるとよかったのになあ。

 最後のあいさつもそこそこに店を出て、まったく満ち足りない、飲み足りない気分で、ここ「たつや」にやって来たのだった。

 Iさんは2杯めに芋焼酎の湯割り(490円)を注文。私は黒ホッピー(470円)をもらい、つまみには川エビ揚(440円)を追加注文した。

 店内はずっと満席状態が続いている。さすが恵比寿だなあ。

 1時間ちょっとの滞在。お勘定は二人で3,570円(ひとり当たり1,785円)だった。どうもごちそうさま。

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やきとり「たつや」 / 黒ホッピー / 川エビ揚

店情報前回

《平成28(2016)年12月16日(金)の記録》

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スパイシーなセンマイ … 「工藤軒(くどうけん)」(新橋)

センマイ


 倉嶋編集長宇ち中さんとの忘年会の二次会は、新橋駅前ビル2号館の地下にある立ち飲み屋、「工藤軒」である。

 なにしろここは倉嶋編集長のお気に入り酒場。新橋方面に出てくるたびにこの店に立ち寄っているご様子が、「古典酒場編集長酔いどれブログ」にもたくさん登場している。

 さらに、「散歩の達人2016年4月号【酒場100軒】」でも、倉嶋編集長はここ「工藤軒」を取り上げています。(同じ特集で私は、今はなき「みはる食堂」(野方)をピックアップしてました。)

 まずはキンミヤ焼酎と、ドリンクニッポンの炭酸水で作るチューハイ(350円)をもらい、カウンター上に置かれている「バイスの素」を勝手に投入してバイスサワーにして乾杯!

 倉嶋編集長が注文してくれた料理は、大のお気に入りだという「センマイ」(400円)と「ドキ!ドキ!ケバブ」(400円)の2品である。

 この店の大将は、五反田の「日南」で修業したあと、2013年10月ごろ(←未確認情報)に独立して、この店を開業した。

 大将のことを、倉嶋編集長は『スパイスの魔術師』と呼ぶ。

 つるん、コリコリといただくセンマイも、スパイスが効いてると、これまでに食べたことがない不思議な食感に大変身だ。これはいいねえ。

 そして出てきたドキ!ドキ!ケバブは、見た目はメンチカツのようにも見えるんだけれど、その実体はスパイシーな、肉の粒が大きいツクネなのである。

 口に入れた瞬間は、焼きハンバーグのような感じなんだけど、鼻の奥からフンッと立ち上がってくる香りに、思わずもうひと口と箸がのびる。

 「銀座じゃのめ」で、さんざん飲み食いした後なので、もうあまり飲めないし、食べられないのが残念だなあ。

 この店に来たのは実は2度め。

 最初に来たのは今年の3月だった。宇ち中さんと、「銀座じゃのめ」で飲んだあと、さらに「ロックフィッシュ」、「脱藩酒亭」とハシゴして、4軒めにここ「工藤軒」にやってきたのだった。

 そのときは宇ち中さんが注文してくれて、「ポテトサラダ」(当時は400円、今は350円)と「牛2.5.3(牛煮込み)」(450円)をつまみに、やはりチューハイ(350円)をいただいたのだった。そのときのポテトサラダもスパイシーだったなあ。

 この店はほんの1.5坪(約3畳)の極小酒場。

 客が5~6人も入ればもういっぱいという感じなんだけれど、そこは立ち飲みのすばらしさ。いつも10人近くがひしめきあっている。

 今日も今日とて、ちょうど10人。そのうち男性客は、宇ち中さんと私も含めて4人だけなんだけど、さらにその4人のうち一人は「おねえ」キャラなので、女性密度が高い高い。

 それだけの人数がギュッと圧縮されながら立ち飲んでいるので、みんなで共通の話題で盛り上がる。

 ちょうど入口の所に立っていた倉嶋編集長が、大笑いしながらのけぞるたびに、壁にある灯りのスイッチを背中で押しちゃって、店内が真っ暗になるのもおもしろかったなあ。

 全員が同じ会話の輪の中にいるから、みんなが大笑いするタイミングでパッと電気が消えてしまうのだ。それがまた大受けに受ける。面白い酒場だ。

 本当なら、カレー(600円)で〆るのがいいらしいんだけれど、もう絶対に入らない。

 1時間ほどの立ち飲みタイム。チューハイ4杯で、今日のお勘定は3人で2,200円(ひとり当たり730円ほど)なり。どうもごちそうさま。

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「工藤軒」 / メニュー(表) / メニュー(裏)

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チューハイ+バイス / にぎわう店内 / ドキ!ドキ!ケバブ

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《今年の3月》 チューハイ / ポテトサラダ / 牛2.5.3(牛煮込み)

店情報

《平成28(2016)年12月15日(木)の記録》

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店情報: 「工藤軒(くどうけん)」(新橋)

    工藤軒
  • 店名: 工藤軒
  • 電話: (無し)
  • 住所: 105-0004 東京都港区新橋2-21-1 新橋駅前ビル2号館
  • 営業: 17:00-23:00、日休(ランチは月水金の12:00-13:00)
  • 場所: JR新橋駅・汐留口、地下鉄新橋駅ならA2出口から新橋駅前ビル2号館の地下1階へ。
  • メモ: 2013年10月ごろ開業。チューハイ350。だしまき400、オニオンスライス400、豆苗おひたし350、にしん切り込み350、ポテトサラダ350、スタミナ串300、タン串350、牛スタミナ串400、タンネギ400、牛スジ大根400、ドキ!ドキ!ケバブ400、センマイ400、牛2.5.3(牛煮込み)450、コンビーフキャベツ550、メンタイそば600、カレー600。(2016年12月調べ)

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今年も沢山ありがとう … 「銀座じゃのめ」(銀座)

刺身の舟盛(小)


 倉嶋編集長宇ち中さんと、「銀座じゃのめ」で忘年会である。

 仕事の上がり時間の関係で、私は直接「じゃのめ」に向かったのだが、倉嶋編集長は「ロックフィッシュ」で『ひとりゼロ次会』、宇ち中さんも今年の8月にオープンしたばかりの立呑み「晩杯屋」銀座店で『ひとりゼロ次会』と、お二人とも準備運動に余念がない(笑)

 ちょっと早めに店の到着した私も、ひとりお先にエビス生ビール(中ジョッキ580円、以下すべて税抜き表記)をもらって、準備運動である。

 3人がそろったところで改めて乾杯すると、今日のお通し(480円)は、キンピラごぼうとクジラのユッケという2点盛りである。

 あらかじめお願いしておいた刺身の舟盛(小)(1,280円)は、マグロ、シメサバ、サーモン、クジラ、ホタテ、タコ、ボタンエビという豪華7点盛りに、板さんがサービスで「北海 生うに」を付けてくれた。

 いつもあるわけではないが、この「北海 生うに」(単品の1人前は480円)がうまいんだ。

 なおこの店には2時間飲み放題付きの宴会コース(3人から注文可)もある。通常は煮込、刺身舟盛り5品、揚げ物(鶏もも唐揚げ&ポテトフライ)、焼き牡蠣、鍋(マグロのねぎま鍋 or 牡蠣鍋)、そして〆のうどんの6品の料理で税込み4,800円。

 しかしながら、今は3周年記念で珍味、サラダ、刺身の盛り合わせ5品、若鳥の唐揚げ、牛タンつくね串、おでん鍋で税込み3,996円というサービスコースもある。(詳細は→ぐるなび

 我われはというと、乾杯のあとはすぐに日本酒に切り替える。

 ここの日本酒は50種類ぐらいあって、どれを選んでも1杯480円。

 値段が均一で、たとえば純米や吟醸は90ml、大吟醸は60mlと、ものによって注がれる量が、それぞれ異なるのである。

「これもどうぞ」

 とキティちゃん(=お店のスタッフ)が出してくれたのは、刺身にも入っているボタンエビの卵の塩漬け。これがまた激しく日本酒を呼ぶ、絶品の酒の肴なのである。

 このメンバーで集まると、ブラジル話に花が咲く。

 私がブラジルに単身赴任していた去年の6月。お二人がわざわざブラジルまで遊びに(呑みに?)来てくれたのである。これはもう、涙が出るほど嬉しかったなあ。

 なにしろブラジルは、日本から見て完全に地球の裏側。時差は12時間、季節差は6ヶ月(半年)と、まるで真逆なのだ。

 そのとき、ちょうど宇ち中さんの誕生日(6月)だったので、レシフェを代表する高級シュハスカリア(でも日本円に換算するとひとり当たり6千円程度と安い!)でお祝いをしたのだった。(そのときの→「MUITO BRASIL」ブログ)

 それから1年。今年の宇ち中さんの誕生日は、宇ち中さんの奥さまのご実家で、奥さまファミリーのみなさんも加わって、有明海のマジャクでお祝いしたのだった。

「倉嶋さん、初めてのマジャク釣りなのに8匹も取れたよねえ!」

 と今度は今年の九州旅行の話に花が咲く。そして日本酒の杯もどんどん空いていく。

 つまみのほうは、おでん(680円)の玉子入り(+100円)に、ふきのとう天ぷら(480円)、アスパラバター(480円)、エビカツ(480円)を追加注文する。

「あとでネギマ鍋(1人前680円、注文は2人前から)も食べようね!」

 なんて言ってたんだけど、残念ながらそこまではいきつかなかった。

 ゆっくりと3時間ほどの忘年会。お勘定は3人で13,327円(税込)。ひとり当たり4,440円ほどだった。

みんなで写真

 さぁ帰ろうというタイミングで店に入ってこられたのは、なんと余語さんである。お友だちと一緒に、ハシゴ酒で回ってこられたんだそうな。すばらしいタイミングで、ごあいさつをすることができた。

 どうもごちそうさま。余語さん、お先に!

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「銀座じゃのめ」 / ヱビス生ビール / お通し(キンピラ、くじらユッケ)

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岩手鶴(燗酒) / ボタンエビ卵の塩漬け / おでん+玉子

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エビカツ / ふきのとう天ぷら / アスパラバター

店情報前回

《平成28(2016)年12月15日(木)の記録》

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久しぶり平日に寄り道 … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

月見つくね


 久しぶり。平日の「秋元屋」である。

 どれくらい久しぶりかというと、平成17年6月以来だから、実に11年半ぶりだ。(ここでいう「平日」は、月~木のうち、祝日・休日でない日のことです。金曜日は平日に含んでいません。)

 なにしろブラジルから戻ってくるまで、14年間も単身赴任していたもんだから、平日はほとんど東京にいなかったのである。

 先日、日曜日にここで飲んでいたときに、店長の松ちゃんに、

「もっと顔を出したいのに、『秋元屋』はいつも混んでて、なかなか入れないよ」

 なんて話をしたときに、

「平日はそうでもないんですよ(笑)」

 ということを教えてもらったので、『今度は平日の会社帰りに寄ってみよう』と思っていたのだった。やっとそれが実現したってことですね。

 しかぁ~しっ。

 平日でもやっぱり混んでるではあ~りまんか。

 店に着いたのは午後8時過ぎ。防寒用のビニールカーテンの入口から、「ひとりです」と店内に入ると、若い店員さんが「ここか、その向こう側のどちらかの席にどうぞ」と、カウンターにわずかに残っていた、たった2席の空席を指し示してくれた。

 それ以外は、本店側も、内部でつながっている新店側も、びっしりと満席である。さすがだねえ。

 まあ、店の前に行列ができてない分だけ、週末(金・土・日)よりは少ないということか。

 さっそくサッポロラガービール大瓶(580円)をもらって、レバ(120円)、カシラ(120円)、シロ(120円)、ハラミ(120円)、ナンコツ(120円)を、それぞれ味付けは「おまかせ」で注文し、焼き上がりを待つ間に「キャベツみそ」(120円)をもらった。

 キャベツみそは、小ぶりのキャベツを円周にそって8等分ぐらいに切り分けて、そのひとかたまりを、そのままドカンとお皿にのせ、皿のフチに味噌を添えて出してくれるもの。

 1枚、また1枚と、キャベツをはがしながら食べるよりも、大きなかたまりのまま手に取って、先端にちょいと味噌をつけたら、そのままザクッと丸かじりにするのが美味しい。

 人気の高い一品なのだ。

 そうこうしているうちに、まずレバ塩が出され、カシラみそ、シロたれ、ハラミ醤油、ナンコツ塩が、1~2品ずつ順々にやってきた。

 大瓶ビールのあと、何にしようかとちょっと考えて、今日はトマト割り(400円)をもらう。

 トマト割りや豆乳割り(400円)は、それぞれ冷やしトマトをつまみながら焼酎を飲んだり、冷奴をつまみながら焼酎を飲んだりしてるのと同じような構成の、つまみ+焼酎が一体となった飲みもの。呑兵衛にとって、とても効率がいいのである。

 この2つから、なぜトマト割りを選んだかというと、つまみとして煮豆腐(200円)を食べたかったから。豆乳割り+煮豆腐だと、豆腐の要素が多すぎるからねえ。

 煮豆腐は、もつ煮込みの大鍋から、豆腐のところだけを取り出してくれるもの。煮込みの味がよく染みてて、うまいのだ。

 なにしろ平日なので、飲むのは軽めにしておこうと、この時点では、ここまでで終了する予定だった。

 そうすると、軽く1時間ほどの滞在で、席料100円を加えて、お勘定がちょうど2千円と、ほろ酔い加減からしても、金額的に見ても、まさに平日向けだ。

 ところが、である。このトマト割りが、ものすごく口当たりがよくて、スイスイ、グイグイと飲めてしまう。

 小鉢に2つ盛られた煮豆腐の1つを食べ終えた時点で、トマト割りがなくなってしまった。

 こうなると仕方がない、トマト割りをもう1杯、おかわりする。

 そうすると今度は、トマト割りが半分ぐらい残っているのに、煮豆腐を食べ終えてしまった。

 飲みものと食べものが、なかなか同時に終了しないのだ。

 いや、理性的には「早く帰ろう」と思ってるんだけれど、感情的には「もっと飲みたい」という気持ちもあって、内なる力が「同時に終了しない」方向に働いてしまうのかもしれないなあ。

 『これで本当に最後にしよう』と、心の中で言い訳しながら、月見つくね(250円)を追加注文する。

 月見つくねは、自家製つくね(180円)に卵黄がついたもの。濃厚なコクがいいのである。

 ゆっくりと1時間半ほどの酒場浴。今夜のお勘定は2,650円でした。どうもごちそうさま。

 あぁ~あ。平日なのに飲み過ぎ、食べ過ぎだ。

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やきとん「秋元屋」 / ビールとキャベツみそ / レバ塩

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カシラみそ / ハラミ醤油、シロたれ / ナンコツ塩

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トマト割り / 煮豆腐 / 月見つくね

店情報前回

《平成28(2016)年12月14日(水)の記録》

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シロとレバの混ぜタレ … もつ焼「ミツワ」(立石)

シロとレバの混ぜタレ


 南千住から立石に移動して、今日の2軒めは、もつ焼き「ミツワ」。実に7年ぶりである。

 立石方面には行きたいお店がたくさんあるんだけれど、来たら絶対に「宇ち多゛」に立ち寄りたいので、「江戸っ子」や「ミツワ」といった、他のもつ焼き店に入る機会が減ってしまっているのでした。

 今日はハシゴ酒の2軒めなので、そもそも「宇ち多゛」に入ることはできないし、現在の時刻が午後7時20分ということもあって、「宇ち多゛」はすでに閉店間際の片づけモードである。

 その「宇ち多゛」の裏口の筋向いにある「ミツワ」はというと、外に行列こそないものの、店内は満席状態。

 店の表、ちょうど焼き台の前に作りつけられているカウンター席に、祝さん、熊ちゃん、かぶきさんと4人で、並んで座ると、足元に火鉢代わりの練炭コンロを置いてくれた。

 すぐに焼酎ハイボール(350円)をもらって乾杯である。下町の酎ハイは、『元祖の素』が入って、薄い黄褐色に色づいていることが多いのだが、ここの酎ハイは無色透明。氷入りのサワーグラスに注がれて、レモンスライスが半切れ浮かんでいる。

 つまみの1品めは刺身盛合わせ(550円)である。もつ焼き屋なのに魚の刺身があるのは、は、おまかせ三点盛り。今日のはタコ、カンパチ、マグロ。

 もつ焼は1串110円。基本的に2串1皿で220円。各種「ほぐし」は350円。

 もつ焼きは肝臓レバ心臓ハツ大腸シロ軟骨ナンコツ胃袋ガツタン頭赤身アカミ頭身アブラの8種類があって、2串1皿で220円。

 もつ焼き以外に、肉ダンゴ(1串150円)、ネギマ(1串150円)、うなぎ(1串430円)がある。うなぎ! 高くなったねえ。

 注文は常連の祝さんにおまかせすると、アカミ、タン、肉ダンゴを、それぞれ2本ずつ注文してくれた。

 もつ焼きには「ほぐし」(350円)という食べ方もあって、素焼きにしたもつ焼き2本を串からほぐして、塩コショウを振った皿に入れ、おろしニンニク、おろしショウガ、刻みネギをトッピングし、練りガラシを添えて出してくれる。

 串からほぐすから「ほぐし」なのだ。

 これをグリグリとかき混ぜていただくと、ピリッとスパイシーで辛みもあって、ビールやハイボールによく合うのである。

 祝さんによると、レバ、アカミ、ナンコツ、ハツあたりが「ほぐし」向けなんだそうな。

 それらの焼きものが届いたところで店内のテーブル席が空いて、そちらに移動。表のカウンター席には10分ぐらいしかいなかった。

 テーブル席に移ったところで、酎ハイもおかわりしながら、祝さんがもつ焼きの追加注文をする。

「シロとレバを混ぜタレで」

 先に書いたとおり、この店のもつ焼きは2串1皿なんだけど、実はこの2串というのは同じ種類である必要はない。好きなものを1串ずつ混ぜ合わせて2串1皿にしてもいいのだ。それが、ここ「ミツワ」の大きな特長なのだ。

 祝さんが注文した「シロとレバを混ぜタレで」というのは、「シロとレバを1本ずつ混ぜて、タレ焼きにしてください」ってこと。

 この注文の仕方ができることで、ひとりで来ても、いろんな種類のもつ焼きを食べることができるのでした。

 刺身と焼きもの以外にも、煮込み、煮込み豆腐、冷奴、冷トマト、お新香、お浸し、塩らっきょう、もやしナムル、ミミガー、大根煮といったつまみが選べる。値段はすべて320円だ。さっぱりとした、塩らっきょうをもらった。

 たっぷりと2時間半近く楽しんで、4人で飲みも飲んだり、酎ハイ13杯!

 まだ週の初めなのに大丈夫か!(笑)

 お勘定は4人で8千円弱。ひとり当たり2千円弱でした。どうもごちそさま。

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もつ焼「ミツワ」 / 飲物メニュー / 料理メニュー

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焼酎ハイボール / 刺身盛合わせ / アカミ(たれ)、タン(塩)

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肉ダンゴ / シロとレバを混ぜタレで / 塩らっきょう

店情報前回

《平成28(2016)年12月12日(月)の記録》

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鮟鱇鍋は白菜が決め手 … 「丸千葉(まるちば)」(南千住)

あんこう鍋


 あんこう鍋が食べたくて、祝さんに予約してもらって、南千住の「丸千葉」にやってきた。

 今日のメンバーはjirocho親分、熊ちゃん、かぶきさん、祝さん、そして私の5人である。

 熊ちゃんは、かつてはここの大常連さんとして数年間通い詰めたそうだ。職場が変わって、なかなかここまで来ることができなくなり、今日は1年半ぶりぐらいの来店らしい。

 それでも熊ちゃんが店に入ってくると同時に、カウンター席の常連さんたちから、「あぁ、熊ちゃん、久しぶり。お元気そうで!」とどよめきの声があふれた。

 店を切り盛りしている、やっちゃんも、「なんだよ。5人の予約で誰が来るのかと思ったら、熊ちゃんだったのかよ!」と、とてもうれしそう。

 これが大衆酒場のいいところなんだなあ。

 しばらくぶりに出かけても、いつもと同じ人がいて、いつもと同じ酒肴がある。

「5人だから、あんこう鍋(1人前2,300円)は3人前ぐらいがいいですかねえ?」と聞く祝さんに、

「いや。2人前でいいんじゃないの。足りなかったら欲しい具材だけを後で足せばいいんだよ」と答えてくれるのは、やっちゃんである。

 やっちゃんは、いつも客の側に立って適切なアドバイスしてくれるので、安心して相談できるのだ。

 安くておいしい料理の数々もこの店のいいところなんだけれど、なんといっても第一は、やっちゃんの人柄の良さなんだな。それこそが「丸千葉」の一番の名物なのである。

 人気がありすぎて、いつも満席。なかなか入れないのが玉にキズなんだけど……。

 すぐにコンロの上に2人前のあんこう鍋が置かれ、着火。あとはできあがりを待つのみだ。

 今日は、各種選べる大びんビール(600円)から、サッポロラガーを選択して乾杯したあと、くじらさしみ(700円)、いわしさしみ(600円)、あげ玉入やっこ(300円)、牛もつにこみ(500円)、生ヤサイ(500円)、カキフライ(600円)、なす入マーボードーフ(700円)、ちくわいそべあげ(350円)などの料理を注文して、グイグイと飲み進める。

 メインはあんこう鍋と決めているから、その前に食べ過ぎにならないように、それぞれ1人前ずつもらって、少しずつ分けあっていただく。

 たくさんの料理を少量ずつ。このくらいが、ちょうどいいのだ。

 ひとしきりビールを飲んだところで、金宮焼酎をボトルでもらって、緑茶割りにする。

 実はこの緑茶割りが、かなり危険な飲みものなのだ。焼酎をかなり濃いめにしているのに、飲み口はほとんどお茶そのもの。お酒らしい感じが、まったくしない。

 それでいて、飲むほどに、その焼酎の量の分だけ確実に酔っ払っていくんだから恐ろしい。気がついたときには、すっかり『酔いたんぼ』になってしまうのである。

 「丸千葉」の料理にはハズレはないのだが、なかでも祝さんが毎回必ず注文するという、なす入マーボードーフと、あげ玉入やっこがいいですねえ。

 金宮のボトルが次々に空いていくのが恐ろしい。

 さあ。あんこう鍋もそろそろできあがってきた様子。小鉢に取り分けて、ハフハフといただく。

 プルルンと弾力感のあるゼラチン質がいいね。プルルンとした表面の食感の奥のほうに、もっちりとした食感が隠れているのがおもしろい。

 すっぽん鍋よりも、ねっとりとした感じがより強いなあ。

 それにしても、このツユがものすごくうまい。そしてそのツユをたっぷりと吸い込んだ白菜が、爆発的にうまいっ!

 この白菜だけで、焼酎の緑茶割りが進んで進んでしかたがない。

 あっという間に具材を完食し、「追加の具材は何にする?」。

「カキも食べたいなあ。カキはどう?」

「白菜も絶対に欲しいですよね」

 という話になって、カキを追加してもらうのと同時に、

「白菜の追加ってできるんですか?」と、やっちゃんに聞いてみる。

「いいですよ。ザク(追加野菜)の白菜って注文してもらえれば、白菜だけ追加できますよ。白菜から出るダシがうまいんだよね。白菜を入れないとこの味は出ない」

 なるほど。やっぱりそうなのか。白菜がポイントなんですね。

 まず追加の白菜を入れて、次にカキを投入する。そのカキがぷくんと膨らんできたらできあがりだ。

 ど~れどれ。

 …………。

 うっまぁぁ~~~ぁっ!

 さっきのカキフライも良かったけど、このカキはさらに素晴らしい。

 あんこうのダシが効いてるのか、白菜から出た、ほんわりと甘い(でもキャベツほど甘くない)ダシが効いてるのか。

 そして最後は雑炊で締める。

 ここの雑炊は、やっちゃんがつきっきりで仕上げてくれるのだ。

 ダシを足してアクを取り、投入したごはんがパラパラになるようにかき混ぜて、ツユがごはんに染みこむ具合を見ながら、ちょうどいい頃合いで火を止めて、溶き卵をサァ~ッと回し入れる。

 ッカァ~ッ。いろんな旨みが凝縮した雑炊もいいねえ。

 あんこう鍋(2,300円)のほかには、よせ鍋(2,800円)、かきなべ(1,700円)、とんなべ(1,600円)、とりなべ(1,600円)、たらちり(1,000円)、湯どうふ(800円)という鍋ものメニューがそろっている。

「『あんこう鍋』よりも高い『よせ鍋』が気になるよねえ」

 と話していたら、後ろのテーブルのお客さがそのよせ鍋を注文した。

 出てきたよせ鍋には、カニやエビを筆頭に、ものすごい種類の魚介類が盛りだくさん。まさに『宝石箱』状態である。これもすごいねえ。

 たっぷりと4時間にもおよぶ酒場浴。今日のお勘定は5人で18,450円のところ、サービスで18,000円(ひとり当たり3,600円)にしてくれました。

 どうもごちそうさま。長時間、ありがとうございました。

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くじらさしみ / いわしさしみ / あげ玉入やっこ

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牛もつにこみ / 生ヤサイ / カキフライ

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焼酎のお茶割り / なす入マーボードーフ / ちくわいそべあげ

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あんこう鍋 / 具が多すぎてフタが閉まらない / できあがり

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ザクの白菜を追加 / カキも / 鍋に投入

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カキがうまし! / 本日のメンバー / 最後は雑炊で締める

店情報前回

《平成28(2016)年12月12日(月)の記録》

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麺を楽しむ、裏18番 … 「GOMA(ごま)」(沼袋)

裏18番


 『キング・オブ・呑んだあとラーメン』として、つとに知られる「GOMA」の湯麺(トンミン、500円)。

 麺とスープに、具材は刻みネギだけというシンプルさで、自家製麺をじっくりと楽しむことができるというものだ。

 うどんで言うと「すうどん」、「かけうどん」のようなものである。

 呑んだあとには、この黄金色に透きとおったスープの存在が心地いいんだね。

 しかし、ここ「GOMA」の自家製麺をより堪能するための、「裏18番」(500円)なるメニューがあるという。

 「もりそば」ならぬ、「もりラーメン」のようなものなんだそうな。

 前々からその存在は知ってたんだけど、今日、初めてその裏18番を注文してみた。

 待つことしばし。

 朱塗りの丸皿に、四つぐらいの小山に盛り分ける形で、ゆでて冷水でしめた自家製麺が盛られている。

 具はシンプルに少量の白髪ネギのみ。

 それとは別に、注ぎ口が付いた浅い小鉢で、少量のツユが出され、さらに取皿らしき小ぶりの丸皿が出される。

 箸で麺を数本たぐり、ツユをちょっとつけて食べてみる。

 おぉ~っ。これはけっこう濃いツユですねえ。

 今度はさっきよりちょっと多め、ひと口分で食べられるぐらいの分量の麺を持ち上げて、そこから垂れ下がった麺の下端部に、ほんのちょっとだけツユをつけて取皿に置き、そこでグリグリっとかき混ぜてから食べてみる。うん。これぐらいがちょうどいい。

 冷水で締めてるということもあって、けっこうしっかりとコシがある麺だ。辛めのツユとの対比で、ほんのりとした麺の甘さもよく味わうことができる。

「こんな食べ方でいいんですかねえ」

 念のため、店主にそう確認してみる。

「そうですねえ。麺を取皿にとって、その上にツユをかけて混ぜる人も多いですよ」

 なるほど。そういう食べ方をすると、一皿を何人かでシェアして食べることもできそうだ。

 土曜日の今日は、燗づけた紹興酒(1合瓶、500円)と、メニューに『土曜のみ』と注記されているギョウザ(450円)、そしてそのギョウザのできあがりを待つあいだ用のつまみとして青菜炒(450円)を注文した。

 予想どおり、あっという間にできあがってきた青菜炒めは、チンゲン菜の炒めもの。シャッキリとした食感を残しながらも生じゃない。この感じが、中華風野菜炒めのいいところだね。紹興酒ともよく合う。

 私には、このままでちょうどいい味付けなんだけど、青菜炒めを出してくれるのと同時に、ブラックペッパーと四川豆板醤しせんとうばんじゃんという二つの調味料を、グッと出してくれたところを見ると、「味が足りない人は、これらで調整してね」ってことなんだろうな。

 試しに四川豆板醤をちょっとだけつけて食べてみると、ビシッと引き締まった味の青菜炒めになった。

 ギョウザも来ましたよぉ。

 ここのギョウザは、わりと淡白な味付けで、皮や具材の食感を楽しむタイプ。プリッとした皮がうまいんだ。

 そして最後に、冒頭でご紹介した「裏18番」(500円)を注文した次第。

 炒葱麺(ネギソバ、600円)や、つけ麺(600円)なんかも食べてみたいなあ。今後の宿題だ。

 1時間ちょっと楽しんで、今夜のお勘定は1,900円なり。どうもごちそうさま。

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「GOMA」 / 紹興酒(燗) / 青菜炒

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ブラックペッパーと四川豆板醤 / ギョウザ / ギョウザ用の調味料

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裏18番 / 裏18番用のツユ / 少量ずつ小皿で混ぜていただく

店情報前回

《平成28(2016)年12月10日(土)の記録》

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やっぱり豚もつが好き … もつ焼「ホルモン」(沼袋)

ちれ、ひも、れば


 土曜日だけどちょっと用事があって、沼袋の「ホルモン」にやってくることができたのは午後8時前。

 店内は、特にカウンター席はゆるやかに満席に近い状態で、お客さんとお客さんのすき間に、かろうじて何席かの空席がある状態。そのひとつにすべり込ませてもらう。

 いつものように大瓶ビール(520円)をラガー(サッポロラガー)でもらって、つまみはお新香(120円)と、もつ焼き(各120円)は、レバ、ヒモ(シロ)、チレを1本ずつ、タレで焼いてもらう。

 昨日の「すっぴん酒場」(野方)でもレバ、シロ、チレだったけど、今日もやっぱりレバ、シロ、チレだ。

 この3品が、豚もつ中の豚もつ。これらが好きでしょうがないんだ。

 肉っぽい部位が好きな場合は、タン、ハツ、カシラの3点セットがおすすめだ。これならば、「レバやチレなどの内臓は苦手」という人でも食べることができる。

 続いては煮込み(350円)をもらって、焼酎(250円)の梅割りに進む。

 ここの煮込みは、豚もつ100%。刻みネギがトッピングされるものの、豚もつ以外の具材は入っていない。

 煮汁がまたうまい。焼酎との相性も抜群だ。

 やっこ(冷奴、270円)があったら、煮汁に絡めて食べようと思ってたんだけれど、今日は来るのが遅かったので、すでにやっこは売り切れていた。

 ここの豆腐は、すぐ近所にある明治30(1897)年創業の「尾張屋豆腐店」の手造り豆腐。これもうまいんだ。

 豆腐がないので、同じ「尾張屋豆腐店」で作られた生揚げを、はんぺん、うずらと一緒に注文する。(もつ焼きと同じく1本120円)

 タレ・塩が選べるうずらは、塩で注文。生揚げは刻みネギとおろし生姜をトッピングして、醤油をサッとかける。はんぺんにもサッと醤油。

 焼酎(250円)をおかわりして、アブラ、オッパイ、カシラを塩で焼いてもらって〆とした。

 午後10時の閉店前まで、2時間弱の酒場浴。今宵のお勘定は2,570円でした。どうもごちそうさま。

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お新香、大瓶ビール(サッポロラガー) / 煮込み / 焼酎(梅割り)

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生揚げ、はんぺん、うずら / たんもと、こぶくろ(卵付き) / あぶら、おっぱい、かしら

店情報前回

《平成28(2016)年12月10日(土)の記録》

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刺身(小)盛り合わせ … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

刺身(小)盛り合わせ


 「すっぴん酒場」を出て都立家政へ。

 本日の2軒めは「竹よし」。午後10時前に店に到着すると、なんと先客はなし。

 ひとりだけいると思ったカウンター席の女性は、金曜日に店を手伝っているチクちゃんだった(笑)

 なにしろ忘年会シーズン真っ盛りだからねえ。都心部(職場近く)で飲んでる人が多くて、郊外(住宅街)の酒場はどこも少ないのかもね。

 サッポロラガービール中瓶(500円)をもらって、つまみは刺身(小)盛り合わせ(650円)を注文する。

 ややあって、出された刺身(小)盛り合わせはなんと、静岡であがった生マグロ中トロに、ブリ、真ダイ、そして生タコという4点盛り。

 これはなんとも豪勢な。これを650円で出していいのかという逸品ぞろいだ。

 ちなみに生マグロの中トロ刺身は単品で注文すると900円、真ダイ刺身は800円、北海道産の生ダコ刺身は500円だ。ブリは、盛り合わせに出せるぐらいの少量しか残っていなかったのか単品の設定はなし。

 こういう品々を、少しずつ、いろいろといただけるのが盛り合わせのいいところだ。

 今回は(小)盛り合わせを注文したが、普通の刺身盛り合わせ(1,000円)だと、さらに1~2種類(基本的には5種盛り)増えるとともに、1種類ごとの量も多くなる。ひとりだと、「これだけでもう十分」というぐらいの量なのだ。

 さて、こんな素晴らしい刺身類が目の前にあるとなると、こりゃ日本酒だね。

 広島は西条の地酒「賀茂鶴」(冷酒300ml瓶、650円)をもらう。

 ックゥ~ッ。刺身のうま味が増大するね。やっぱり刺身には日本酒だ。

 そこへ、やっと常連さんもやってきて、いつもの「竹よし」らしくなってきた。

 私も、あんきも酒蒸し(500円)を追加注文する。

 あんきもは、この店では冬場の常備菜といっていいぐらいの品で、この時季になるといつもメニューに載っている。

 あんこうのどぶ鍋が登場することもあるんだけど、今日のメニューには、かき鍋(850円)しか出ていないなあ。

 そのかわり「あんきものカレー」というのがある。かなり濃厚なコクのカレーなんだろうなあ。カレーライスにしてもらうと800円。ライスを抜いて、つまみとしていただく場合は550円である。

 ライス付きでも、ライスなしでも、カレールーの上に、数種類の刺身がトッピングされて、シーフードカレーになるのが「竹よし」流だ。

 鯛のかぶと焼き(600円)や、金目鯛の煮つけ(800円)なんかも気になる気になる。

 ワイワイと盛り上がっているうちに、気がつけばもう閉店時刻を過ぎてしまっていた。

 今夜のお勘定は2,300円。どうもごちそうさま。

 店を出ると、すでに「弐ノ十」は閉まっているし、博多ラーメンの「ばりこて」も、まもなく閉店という時間だった。

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「竹よし」 / 今日のメニュー(1) / 今日のメニュー(2)

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サッポロラガービール中瓶 / サービスで柿 / あんきも

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「菊正宗」樽酒 / やきとん「弐ノ十」 / 博多ラーメン「ばりこて」

店情報前回

《平成28(2016)年12月9日(金)の記録》

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ぎっしりピーマン肉詰 … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

ピーマン肉詰


 つくねは「すっぴん酒場」の名物の品。その種類が多いのも大きな特長だ。

 普通のつくね(100円)から始まって、おやじつくね(150円)、チーズつくね(150円)、たたきつくね(150円)、ねぎおやじ(150円)、れんこん(150円)、そしてピーマン肉詰(200円)。

 今日はピーマン肉詰をもらった。

 半分に切ったピーマンの中に、つくねをぎっしりとつめて、それを三つ、串に刺す。

 これを炭火でよ~く焼いたあと、最後にトプンとタレをつけて出してくれる。

 ボリュームたっぷりの一品なのだ。

 金曜日の仕事を終えて、「すっぴん酒場」に到着したのは午後7時半。

 「すっぴん酒場」の店内では、すでに常連さんたちが盛り上がっている。

 私もいつものように黒ホッピー(450円)と、れば(100円)、しろ(100円)、ちれ(100円)を注文し、お通しの大根とキュウリのお新香をつまみながら、焼きあがりを待つ。

 れば、しろ、ちれの3品は、完全に定着したなあ。まずこの3品を食べないと、私の「すっぴん酒場」が始まらない。

 そしてナカ(ホッピーのおかわり焼酎、250円)をもらって、ピーマン肉詰を注文したのだった。

 さらにナカをもらって、今度は、かしら(100円)とハラミナンコツ(100円)を注文。

 こう書くと、ものすごい勢いで飲んで食べてる感じがするけれど、この3杯めとなるナカをもらった時点で、すでに入店から1時間が経過している。

 ここのお客さんたちは、飲みながらよく話す。それぞれひとり客で入ってくるんだけど、夜な夜な同じメンバーが顔を合わせるので、ここで会話に花が咲くのだ。

 そしてその合い間、合い間に、おもむろにもつ焼きを注文して食べるのである。

 最後にもう1杯、ナカをもらって、これでソト1・ナカ4。いつもの量だ。

 ゆっくりと2時間ほどの立ち飲みタイム。キャッシュ・オン・デリバリーでの支払合計は、ちょうど2千円でした。

 どうもごちそうさま。

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黒ホッピーとお通し / れば / しろ

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ちれ / ナカとピーマン肉詰 / ハラミナンコツ、かしら

店情報前回

《平成28(2016)年12月9日(金)の記録》

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ムケッカ・バイアーナ … 「カフェ・ド・セントロ(CAFE do CENTRO)」(日比谷)

ムケッカ・バイアーナ


 ムケッカは、魚介のココナッツクリーム煮込み。ブラジル北東部にあるバイーア州を代表する伝統料理だ。

 私が単身赴任していたレシフェは、そのバイーア州のとなり、ペルナンブッコ州の州都である。だからブラジルにいる間、ムケッカもよく食べたものだった。

 今日は一緒にブラジルに行っていて、今は愛知で勤務しているNさんが仕事で上京されるとのことで、同じくブラジル組のSさん、Kさんも誘って、4人で帝劇ビル地下にあるブラジル料理の店、「カフェ・ド・セントロ」にやってきた。

今日のメンバー

 Nさんからは「魚料理が食べたい」という希望が出されていたので、今日の目玉はムケッカと決めていた。

 ムケッカはPが1,280円(これ以降、価格はすべて税別表記)、Gが2,480円。

 PはPequeno(ピッケーノ、小さい)、GはGrande(グランジ、大きい)ことを示している。

「Gで大丈夫かなあ。ものすごいのが出てこないだろうか?」

「いやあ、日本だから大丈夫なんじゃない。4人だし……」

 ブラジルのレストランで、Gなんかを頼もうものなら、「うわぁ、どうしよう。絶対に食べきれない!」というぐらいの量が出てきて困ることが多かったのだ。その記憶が、ふと頭をよぎったのだった。

「そうだよね。ここは日本だもんね」

 ということでGを1つ、注文した。

「あら。最初からお食事にされるんですか?」

 と店のおねえさん。

「いや。ムケッカをつまみに飲みます」

「あぁ、なるほど(笑)」

 このおねえさん、日本語も達者だけど、ブラジルの方のよう。お店のスタッフの多くがブラジル人のようで、お客とは日本語で話すけれど、厨房に注文を通したりするのはポルトガル語だ。

 たとえば「カイピリーニャ(600円)を砂糖なしでください」と注文すると、「はーい」と注文を受けてくれて、飲みものを作ってくれるバーテンダーには、「ウーマ・カイピリーニャ、セン・アスーカ、ポルファボール」と注文を通す。

 ポルトガル語を聞くのも久しぶりだなあ。

 さあそして、ムケッカがやってきた。

 おぉ、比較的小さい。この量なら全く問題ないね。

 昨年末に帰国して1年。日本でムケッカを食べるのはこれが初めてだ。

 一緒に出してくれるごはんを小皿に取り分け、おたまですくったムケッカをかける。

 ブラジルにいる時も、ムケッカはごはんにかけて食べていた。ごはんにかけて食べるのが美味しいのだ。

 ただし、ブラジルのごはんは粘りっけなしのパラパラごはん。この店で出されるのは、日本風の、普通のごはんだ。それでもムケッカをかけて、チョチョイと混ぜると、ブラジルで食べたのと同じような感じになる。

「これは混じりっ気のない上品な味わいだねえ!」

「このムケッカ、まじで美味いですねえ」

「ブラジルのムケッカは、(本来は捨ててるはずの)エビのヒゲなんかも入ってたんだけど、ここのにはそういうのは全然ないね。すごくていねいに作られてる」

 そんな会話を交わしながら、あっという間に食べ終えた。

 他にも「タピオカ芋のカリカリフライ(マンジョッカ・フリッタ)」(580円)や「干し鱈のコロッケ(ボリーニョ・ジ・バカリャウ)」(6個500円)、「牛肉と麦のコロッケ(キビ・ジ・カルニ)」(6個500円)、「パステウ(ブラジル風揚げ餃子)」(1個300円)、「もっちもちチーズパン(ポン・ジ・ケージョ)」(1個90円)などの懐かしい料理を次々に注文する。

 飲みものもブラジルにいた時と同じように、まずカイピリーニャ(600円)を注文したら、次はカシャーサだけをダブル(580円)でもらって、飲み終えたカイピリーニャのグラスにそそぎ入れる。

 こうすると、カイピリーニャのグラスに残っているクラッシュ・アイスやブラジルレモンなどを有効活用することができるのだ。

 言ってみれば、「ホッピーのナカおかわり」みたいなもんですね。

 店内はすっかり満席状態だ。お客は全員が日本人。人気あるんですねえ、ブラジル料理。

 気がつけばもうすぐ午後10時。なんと3時間半も居座っちゃったぜい。

 お勘定は4人で20,139円(税込)。ひとり当たり5,035円だった。

「どうもごちそうさま。おいしかったです。オブリガード」

 店の外にまで見送りに出てくれたおねえさんに、そう声をかけると、

「オブリガーダ。今度はカシャーサをボトル(750ml瓶が2,800円)で入れると、もっと安くつくと思いますよ。また来てくださいね」

 と笑顔で手を振ってくれた。次回は絶対ボトルにしよう!

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「カフェ・ド・セントロ」 / 料理メニュー / 飲みものメニュー

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アマゾンビールで乾杯 / タピオカ芋のカリカリフライ / ポテトフライ

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カイピリーニャ / ムケッカ&ごはん / チーズパン

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牛肉と麦のコロッケ / 干し鱈のコロッケ / ヤシの新芽と赤カブ

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マンゴージュースとビアマンゴー / パステル / カシャーサおかわり

店情報

《平成28(2016)年12月8日(木)の記録》

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店情報: 「カフェ・ド・セントロ(CAFE do CENTRO)」(日比谷)

    セントロ
  • 店名: カフェ・ド・セントロ(CAFE do CENTRO)
  • 電話: 050-5797-2150(予約専用)、03-3216-7911(問い合わせ用)
  • 住所: 100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビルB2
  • 営業: 月~金は17:00-22:30(21:50LO)、土は15:00-21:00(20:00LO)、日祝休 (月~金はモーニング営業(07:00-11:00)&ランチ営業(11:30-15:00)もあり)
  • 場所: 帝劇ビルB2、JR有楽町駅から徒歩3分、地下鉄有楽町駅・日比谷駅からはB3出口徒歩1分
  • メモ: 2006年5月開店。総席数48(カウンター席、ソファー席、円卓、立ち飲み)。公式サイトあり。以下、メニューの料金は税別表記。
    〔食べもの(Comes)〕《前菜(Aperitivos)》ポルトガル産オリーブ盛380、キノコのバルサミコマリネ480、ヤシの新芽と赤カブ(パルミット&ベテハーバ)480、イタリア産ドライトマト・ハーブオイルマリネ480、トマトとアンチョビのサラダ480、ハム盛り合わせ980、スペイン産ハモンセラーノ680、ミックスナッツ380、さっぱりピクルス380。
    《チーズ(Queijos)》グラナパダーノ500、ミナスチーズ500、ブリー500、ゴルゴンゾーラ500、ミモレット500、全種盛り合わせ1,480。
    《サラダ(Salada)》ブラジルMIXサラダ(パルミット・ベテハバ入り)680、海老とアボガドのパウリスタサラダ580、プロシュートとキノコのサラダ680。
    《パステウ(Pasteis)》チーズとハーブ(Pastel de Queijo)300、鶏肉とパルミット(Pastel de Frango e Palmito)300、ひき肉と玉子(Pastel de Carne e Ovo)300、カルネセッカとクリームチーズ(Pastel de Carne seca e Requeijao)300。
    《ブラジルおつまみ(Salgadinhos)》鶏肉のコロッケ(Coxinha de Frango)6個480、干し鱈のコロッケ(Bolinho de Bacalhau)6個500、牛肉と麦のコロッケ(Kibe de Carne)6個480、3種MIX(Coxinha, Bacalhau, Kibe)6個500、チーズ風味の揚げポレンタ(Polenta frita)380、タピオカ芋のカリカリフライ(Mandioca frita)580。
    《温かいおつまみ(Petiscos Quentes)》揚げタコのさっぱりビネガーソース(Polvo frito ao Vinagrete)580、ブラジル風・鶏の唐揚げ(Frango a Passarinho)480、フィッシュ&チップス580、たっぷりポテトフライ(Batata frita)380、ブラジルソーセージと玉ねぎソテー580、バカリャウとマンジョッカのクリームグラタン680、カルネセッカとじゃがいもの卵とじ780、じゃがいものトルティージャ480。
    《アヒージョ(Alho e Oleo)》コラソンとマッシュルーム580、海老とアボガドのトマト風味580、ミナスチーズとドライトマト580。
    《肉料理(Carnes)》ピッカーニャグリル(500g)3,200、追加ピッカーニャ(100g)640、ピッカーニャグリル・ハーフ(250g)1,900、牛ランプステーキ(600g)2,180、牛ランプステーキ・ハーフ(300g)1,300、牛ランプステーキ・1人用(150g)990、グリルミスタ(南アルプス美桜鶏、AUS産牛ランプ、ブラジルソーセージ)1,480、ビーフパルミジャーノ(牛カツレツのチーズ焼き)780、牛テールの柔らか煮(ハバーダ、Rabada)1,580。
    《ブラジル〆飯(Arroz)》フェイジョアーダ(Feijoada)P880・G1,680、ムケッカ(Moqueca Baiana)P1,280・G2,480、フェイジョン(Feijao)P480・G880。
    《パスタ・ピザ・サンドイッチ(Massa e Sanduiches)》ベーコン・ナス・フレッシュチーズのトマトソースパスタ880、いんげんとじゃがいものジェノベーゼパスタ880、ブラジルミナスチーズとフレッシュバジルのマルゲリータ700、ヤシの新芽とオリーブアンチョビのピザ780、カルネセッカとクリームチーズのピザ780、モルタデーラサンド680、ブラジルバケット(Pao Frances)1個300、ライス(Arros Branco)300。
    〔飲みもの(Bebes)〕《カイピリーニャ(Caipirinhas)》カイピリーニャ(Caipirinha、カシャッサ使用)600、カイピロスカ(Caipiroska、ウォッカ使用)600、カイピリッシモ(Caipilissimo、ラム使用)600、超炭酸カイピリーニャ(Caipi com Gas、カイピリーニャのソーダ割り)600。
    《カイピリーニャとフルーツのお酒(Caipirinha com Frutas)》マンゴー(Batida Manga)480、グァバ(Batida Goiaba)480、パッションフルーツ(Batida Maracuja)480、ココナッツ(Batida Coco)580。
    《ワイン(Vinhos)》がぶ飲み本日のグラスワイン(赤・白)380、ハウスワイン(赤・白)デカンタ1,280、がぶ飲みスパークリングワイン480、自家製サングリア(赤)480。
    《オリジナルドリンク(Drinques Originais)》ブルガル・クラシック・モヒート680、フレッシュ・カシスオレンジ580、フレッシュ・カンパリレモン580、コパカバーナ・マンゴー580、コパカバーナ・パッション580、ビヤマンゴー580、ビヤグァバ580。
    《ハイボールとサワー》超炭酸・角ハイボール380、超炭酸・角メガハイボール580、白州・森香るハイボール500、山崎・プレミアムハイボール500、メーカーズマーク・ハイボール480、アーリータイムス・ハイボール480、ジンビーム・ハイボール480、ブルガル・レモンサワー480、ブルガル・ライムサワー480。
    《ウイスキーと焼酎(ストレート、ロック、水割り、お湯割り)》バランタイン500、I.W.ハーパー500、ジンビーム500、山崎700、白州700、八重丸(シングル)400・(ボトル)2,200。
    《カシャッサ(Cachacas)》ベーリョバヘイロ(Belho Barreiro)シングル380・ソーダ割り480・ダブル580・ボトル(1000ml)2,800、ベーリョバヘイロ・ゴールド(Belho Barreiro Gold)シングル500・ダブル800・ボトル(700ml)2,800、カシャッサ51(Cachaca 51)シングル380・ダブル580・ボトル(750ml)2,800、イピオカ・ゴールド(Ypioca Gold)シングル600・ダブル900・ボトル(700ml)3,500、カットライム350、ソーダ200、ウーロン茶(500ml)300、砂糖(60g)100。
    《スピリッツ&リキュール(Destilados e Licores)好きな「お酒」+「割りもの」で》〈お酒〉ラム「ブルガル」400、ウォッカ「スカイウォッカ」400、テキーラ「サウザシルバー」400、ジン「ビフィータ」400、カルーア・モカ400、ルジェ・ペシェ400、カンパリ400、ルジェ・カシス400、パッシモ400、マンゴヤン400。〈割りもの〉ソーダ80、ガラナ100、トニックウォーター100、ウーロン茶80、アイスティー80、ミルク80、マンゴージュース100、グァバジュース100、パッションフルーツジュース100、オレンジジュース100。<br> 《生ビール&瓶ビール(Chopp e Cerveja)》プレミアムモルツ500・(小)280、ギネススタウト750、ブラジルビール750、オールフリー480。(2017年1月調べ)

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鯛のかぶと煮で熱燗を … 安芸路「酔心(すいしん)」(新宿三丁目)

鯛のかぶと煮で熱燗


 同期入社で呉に配属となったメンバーのうち4人に、同時期に呉にいた先輩ひとりを含めた5人で、新宿の安芸路「酔心」で忘年会である。

 入社したのが今から33年前(昭和58年)のことだから、ずいぶん長い付き合いだ。

 みんなの帰宅経路を勘案すると新宿あたりがいいということだったので、何軒かの候補店を挙げたところ、みなさん「広島の料理が食べたい」という希望で、この店になったもの。

 「酔心」が広島で創業したのは昭和25(1950)年のこと。創業66年の老舗である。

 東京には昭和40(1965)年に進出し、ここ新宿店はその翌年に開店した。つまり新宿店は今年でちょうど創業50年ということだ。

 予約と同時にお願いしておいたのは、ひとり6千円の、飲み放題付き忘年会コース。

 料理は酒肴3種盛り、お造り3種盛り、かきのたたき、鯛のかぶと煮、小いわしの天ぷら、名物釜飯、デザートという7品だ。

 中でも、かきのたたき、鯛のかぶと煮、小いわしの天ぷらの3品が広島らしいよね。

 「酔心」では生のカキは出さないそうで、焼きガキほど火を通していない「たたき」という状態のカキを出してくれた。

 そして大好物の「鯛のかぶと煮」だ。瀬戸内といえば、やっぱり鯛だよね。

 合わせるのはもちろん燗酒だ。

 店のメニューには、賀茂鶴、賀茂泉、誠鏡、富久長といった広島の地酒が並んでいるんだけれど、飲み放題で選べる日本酒は「酔心 辛口醸造」(冷・温)か「酔心 生貯蔵酒」(冷酒)のみ。でも、酔心の燗酒もうまいので、私としては問題ない。

 小いわしの天ぷらも、広島の名物料理。普通に1尾丸ごとを天ぷらにしたものもさることながら、小いわしを大葉に包んで揚げたものが、とても美味しくて驚いた。

 釜飯のことを、わざわざ「名物釜飯」と表記しているのは、これが「酔心」の目玉料理だから。

 「酔心」は、いつの頃からか、「広島料理専門 酔心」とか、「安芸路 酔心」と名乗るようになった(現在の会社名は「株式会社酔心」)が、元々は「釜飯酔心」という社名だった。釜飯は創業当初からの「酔心」の名物なのである。

 ひとりに1つずつ出される釜飯は、「じゃこ釜飯」(単品価格は950円)。釜の内側にできた「おこげ」が香ばしくていいねえ。これでもう、すっかり満腹だ。

 最後のシメに出されたのは、デザートの柿(かき)とお茶。これもうれしい。

 とてもおいしい料理に大満足だったんだけれど、惜しむらくは飲みものの出が遅いこと。空っぽの酒器を前に、じっと待ってる時間がすごく長くて、「飲み放題」というよりは、「待ち放題」みたいな状態だった。

 このところ、「飲み放題」をうたっている居酒屋大箱店の多くで、「はーい。少々お待ちください」と言われるだけで、飲みものの注文をすることすらできなかったり、やっと注文が通っても、品物がなかなか出てこないといった経験をすることが多い。

 人手不足なのか、経費削減のためにあえて少人数で切り盛りするようにしているのか。

 少なくとも飲みものは遅滞なく出すような工夫をしてもらいたいなあ、と思う今日この頃なのでした。

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5人用の席 / 酒肴3種盛り / お造り3種盛り

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かきのたたき / 酔心の燗酒 / 鯛のかぶと煮

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小いわしの天ぷら / ハイボール / 名物釜飯

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具だくさんの釜飯 / おこげがうまい / デザートの柿

店情報(公式サイト)

《平成28(2016)年12月5日(月)の記録》

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トリッパのトマト煮込 … 欧風料理屋「ビストラ」(田町)

トリッパのトマト煮込


 職場の忘年会で、三田の欧風料理屋「ビストラ」にやってきた。

 店は間口が狭いビルの3階にあって、1・2階は居酒屋だ。この居酒屋のキャパシティが130人というんだから、間口だけ狭くて、奥行きは深いのかもね。

 で、その居酒屋のわきに、目立たぬ感じで「ビストラ」に続く入口階段がある。「ビストラ」を目指してやってきた人以外には、この入口はわからないかもなあ。ヘタをすると、「ビストラ」を目指してきた人にだってわからないかもしれない(苦笑)。

 そんな隠れ家風の店でもあるのだ。

 今宵の注文は、料理8品で3,500円のコースに、2時間飲み放題(1時間半でラストオーダー)1,500円をつけて、ひとり5千円のコースである。

 生ビールをもらって乾杯し、宴会をスタートさせると、すぐに出てきたのは野菜サラダ。コースの中に「鎌倉野菜のバーニャカウダ」というのが載っているんだけど、最後までそれが出されなかったところを見ると、この野菜サラダがバーニャカウダの代わりだったのかもしれない。

 「24ヶ月熟成パルマ産生ハム」。さっきのサラダもそうだったけど、料理は4人分ごとに一皿で出され、それをその周りの4人で分け合う仕組み。(4で割り切れない端数の人たちの分は、人数に合わせて量を調整して出してくれているようだ。)

 この熟成された生ハムが、『肉の塩辛』といった味わいで、思わず飲みものを赤ワインに切り換えた。予想どおり合うねえ!

 「鮮魚のカルパッチョ」は、丸皿の広めのフチの部分に盛られていて、見た目も美しい。これを真ん中のくぼみの中に入れられたドライトマトのペーストオイルをつけていただく。

 続いては「トリッパと4種豆のトマト煮込み」。コースの品書きを見たときから、もっとも楽しみしていた料理がこれだ。牛もつ(ハチノス)煮込みである。

 ックゥ~~ッ。

 洋風でも和風でも、やっぱりもつ煮込みはうまいのぉ!

 平日なのに、赤ワインがカッパカッパと進んで仕方がない。

 「海老とバジルのパートブリック包み」。パートブリックというのは、薄いクレープ状の皮のこと。元はチュニジア風春巻きに使われていたものらしい。

 エビの身は、このチュニジア風春巻きの皮に包んで揚げ、頭はそのままカリッカリに素揚げしてくれている。身のほうはもちろんだけど、頭もいいねえ。

 「イベリコ豚ロースのグリル」。改めてメニューを見るまで、牛肉かと思ってた。それくらい身の赤みが強いのだ。しかも、その肉の旨みが強い。これはいい肉だなあ。ワイン、ワイン。

 そしてとどめを刺すように出されたのが、「かぼちゃのラビオリ ゴルゴンゾーラのクリームソース」。出てきた瞬間に、トロリととろけたゴルゴンゾーラ(ブルーチーズの一種)の香りがすごいっ。

 この香りだけでワインの1杯や2杯は軽く飲めそうだ。

 この料理の主役は、ラビオリではなくて、圧倒的にゴルゴンゾーラ・ソースだね。ソースを残さず食べるためにパンが欲しいところだ。

 最初のうちこそ、赤ワインをおかわりすると、グラスについでくれていたが、我われがあまりに飲むもんだから、「勝手にやってください」と、赤ワインのマグナム(1.5リットル瓶)をドンと置いていってくれている。

 そのマグナムをどんどんおかわりしてるんだから、明日は二日酔い必至だ。

 最後の料理(8品め)となるデザートは「ビストラ風ティラミス」だ。

 ここで飲みものもラストオーダーとなる。

 女性陣がデザートに合わせてコーヒーなどを注文するなか、男性陣は最後までお酒を注文しまくってるのがすごいなあ。かく言う私も、〆にさっぱりとした白ワインを1杯いただきました。

 そんなわけで、料理もお酒も、たっぷりと堪能することができた宴会でした。どうもごちそうさま。

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野菜サラダ / 24ヶ月熟成パルマ産生ハム / 鮮魚のカルパッチョ

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トリッパと4種豆のトマト煮込み / 海老とバジルのパートブリック包み / イベリコ豚ロースのグリル

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かぼちゃのラビオリ ゴルゴンゾーラのクリームソース / 赤ワイン / ビストラ風ティラミス

店情報(ぐるなび)

《平成28(2016)年12月7日(水)の記録》

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焼きパイナップル?! … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

ネタケースにパイナップル


 「川名」のネタケースに串に刺さったパイナップルが置かれているのが見える。

 もしかするとこのパイナップル、串焼きにしてもらえるのだろうか。

 ブラジルに単身赴任しているとき、シュラスコの店(シュハスカリヤ)に行くと、数々の肉の合間に焼きパイナップルが回ってきたものだった。

 当時は「パイナップルが入るすき間があるのなら、もっと肉を食べるぞ!」ぐらいの意気込みだったので、ごく稀にしか焼きパイナップルを食べることはなかった。

 でも、帰国して、身のまわりで焼きパイナップルを見ることもなくなると、逆になんだか食べたくなってしまうんだよなあ。

 フェイジョン(ブラジル風の煮豆)や、アホス(ブラジル風のパラパラごはん)、ファロッファ(カリカリに炒ったキャッサバ芋の粉)なんかもそうだ。

 当時は大好きというほどでもなかったのに、もう食べられないとなると、食べたくて仕方がない。

 焼きパイナップルがあるんなら、リングイッサ(ブラジル風ソーセージ)も食べたいなあ。

 でもさすがにリングイッサはないので、ガーリックウインナー(195円)をもらうことにしよう。

 ちょうど近くにママが来たので、

「すみません。パイナップルとガーリックウインナーを焼いてください」

「えっ。パイナップル、召し上がりますか?」

 ちょっと戸惑った感じで、そう訊き返しながら注文を受けてくれた。

 ホワイトボードの手書きメニューを再確認すると、確かにパイナップルの串焼きなんてメニューはないなあ。

 待つことしばし。

「これ、食べてください」

 そう言いながらママが出してくれたのは、小さめの丸皿に盛られた少量のポテトサラダと、添えられたパイナップル。

ミニ・ポテトサラダ

 あっ、そうか!

 パイナップルは焼くんじゃなくて、生のままポテトサラダに添えるためのものだったんだ。

 改めてネタケースをよく観察してみると、パイナップルに刺さっているように見えた串は、その奥に置かれたシシャモの串だったようだ。

 そうかあ。だからパイナップルを注文した瞬間に、ママが戸惑った顔つきをしてたのか。

 そんなわけで、久しぶりに食べることができるかと期待した焼きパイナップルは、残念ながら食べることができなかったのでした。

 でも、ポテトサラダ(346円)そのものはすでに売り切れていたにもかかわらず、かろうじて残っていた、1人前にはならない量のポテトサラダと一緒にパイナップルを出してくれたことが、ありがたいではありませんか。

 勝手な勘違い、たいへん失礼いたしました。

◇   ◇   ◇


 今宵の「川名」は、生グレープフルーツサワー(411円)とニュートンセット(638円)のタレ焼き、そしてそのニュートンセットの焼き上がりを待つあいだ用に、ほうれん草(173円)を注文してスタートした。お通しはミカンだ。

 ニュートンセットというのは、もつ焼き(やきとん)の盛り合わせのこと。タン、レバ、ハツ、ナンコツ、白モツ、カシラの6本が1皿に盛り合わされる。

 生グレープフルーツサワーをおかわりして、次なるつまみをマーボー豆腐(519円)にするか、明日からのウィンターバケーションに備えて、昆布シメサバ(519円)、紋甲イカ刺(519円)などのなまものにするかで、悩みに悩む。

 とそのとき、ネタケースの中のパイナップル串(?)に気がついたのだった。

 1時間半ほどの酒場浴。今宵のお勘定は1,936円なり。どうもごちそうさま。

 焼鳥「川名」は、12月5日(月)~16日(金)の間、ホノルルマラソン出場に伴うウィンターバケーションです。

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焼鳥「川名」 / 生グレープフルーツサワーとお通しのミカン / ほうれん草

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ニュートンセット / 生グレープフルーツサワー2杯め / ガーリックウインナー

店情報前回
《平成28(2016)年12月4日(日)の記録》

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仮営業が始まりました … 「河本(かわもと)」(木場)

「河本」の店内


 久しぶり、「河本」の「やっこさん」(冷奴、100円)で黒ホッピー(400円)である。

 あぁ~~っ。ここのホッピーがやっぱりうまいよなあ。

 女将の真寿美さんが熱中症になったのをきっかけに、「河本」は昨年(2015年)7月からずっと休業していたのだ。

 それから1年3ヶ月。9月末に「河本」の仮営業が始まった。

  ・火曜日:4時~8時(第3火は休み)
  ・木曜日:4時~8時
  ・土曜日:4時~7時(第2土は休み)

 週に3日だけの営業だ。

 お店を切り盛りするのは、あんちゃん(真寿美さんの弟)の奥さん。つまり真寿美さんの義理の妹さんだ。

 真寿美さんの熱中症はすぐに治ったのだが、あんちゃんの目の調子が悪くなって料理を作るのがむずかしくなり、休業が長引いたのだった。

「休業が長く続いたら真寿美さんがボケてしまう!」

 そんな心配をした常連さんたちは、毎日のように休業中の店にやってきた。

 あんちゃんが料理ができないので、ほとんどつまみもないなか、自分たちでホッピーを注いで飲む。

 真寿美さんは、厨房に近い側の入口横に仮置きされた椅子に座り、常連さんたちと会話を交わす。

 だれも「河本」に来ないという日がないように、常連さんたちはひたすらこの店に通ってきてくれていたというから頭が下がる。

 そして自分が飲んだ料金を置いて帰っていく。

 実は私も、昨年10月にブラジルから一時帰国したときに、大常連の高橋くまさんにお願いして、「河本」に連れてきてもらった。

 そのとき、真寿美さんの体調も良かったのか、「久しぶりに来てくれたから…」とカウンターの中に入って、ホッピージョッキの上で焼酎のグラスをクイッと返す熟練の手つきで、ホッピーを出してくれたのだった。

 今回も真寿美さんがちょっと顔を出してくれて、「まだ(ブログを)書いてるの?」と笑顔で声をかけてくれた。

 真寿美さんの笑顔を見ることができて大安心だ。

 この店に一緒にやってきた宇ち中さんの他、カンター席には「橋本健二の居酒屋考現学」の橋本教授もいらっしゃる。ここで「古典酒場」のミニ座談会ができそうな面々だ(笑)。

 開店直後の午後4時過ぎから、5時過ぎまで、1時間ちょっと楽しんで、お勘定は500円なり。どうもごちそうさま。

 いやいや「仮」とはいえ、営業が再開されて良かった良かった。

 これまでの間、真寿美さんのモチベーションを保ち続けてくださったご常連のみなさん、本当にありがとうございました。

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「河本」 / あんちゃんの奥さんが出してくれるホッピー / 今日は黒ホッピーにした

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やっこさん(冷奴) / おつまみのメニュー / 店内からもれる灯りがいいね

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《平成28(2016)年11月26日(土)の記録》

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呑兵衛好みのうどん店 … 「四ツ木製麺所(よつぎせいめんじょ)」(京成立石)

呑兵衛好みのうどん店


 宇ち中さんとめぐる立石の3軒めは「四ツ木製麺所」。

 ここは自家製麺の手打ちうどんの店なんだけど、充実したつまみの美味さと安さで、呑兵衛にも大人気なのである。

 テーブル席に座り、「しぞ~か割(焼酎抹茶割)」(400円)を二つもらって、つまみには「松前小松菜漬」(300円)と「マカロニサラダ」(350円)を注文した。

 松前小松菜漬は、スルメと昆布で作った松前漬けに、葛飾元気野菜の小松菜漬けを混ぜ込んだもの。

 「四ツ木製麺所」は『葛飾野菜を楽しめる店』の1軒にも取り上げられていて、新鮮な小松菜をたっぷりと練り込んだ「小松菜うどん」(もり、かけ、各400円)は、この店の名物料理でもあるのだ。

 さらに今日は注文しなかったけれど、スズキ刺(620円)、カンパチ刺(620円)、紋甲イカ刺(ゲソ入り、580円)など、築地から仕入れてきた刺身類もある。マグロ、カンパチ、スズキの「築地3点盛」は800円だ。

 冬場らしく、キムチ鍋(600円)、モツ鍋(600円)という鍋ものもある。鍋の後用に「〆うどん」(350円)も用意されているのがいいね。

 現在の時刻は午後3時。

 まだまだ飲みたいから、うどんは食べずにおきましょう。

 お勘定は二人で1,450円(ひとり当たり725円)なり。どうもごちそうさま。

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「四ツ木製麺所」 / 黒板メニュー / 松前小松菜漬

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マカロニサラダ / しぞ~か割 / すりガラスの模様もいいね!

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《平成28(2016)年11月26日(土)の記録》

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白子グラタン柚子釜焼 … 「二毛作(にもうさく)」(京成立石)

白子グラタン柚子釜焼き


 「宇ち多゛」を出たところで、午後12時45分。まだ土曜日の真昼間である。

 普通の街にいたら、この次に行くあてもなくて途方に暮れるぐらいの時間帯なのだが、なにしろここは立石、開いてる店はいくらでもある!

 たくさんの候補の中から、宇ち中さんと二人でフラフラとやってきたのは、おでんの「二毛作」だ。

 もともとは、仲見世商店街の「丸忠蒲鉾店」の店先で始まった小規模な店だった。

 昼間は「丸忠蒲鉾店」で、おでん種となるかまぼこを販売し、夕方から店頭で、おでんをつまみに一杯飲ませる居酒屋営業をするようになったことから、夜の部は「二毛作」という店名になった。(酒場の営業は平成19(2007)年から。)

 「二毛作」はすぐに人気店となり、「丸忠蒲鉾店」のすぐとなりに店舗を構えて、本格的な居酒屋となった。

 それでもなお店に入れない客が続出するほどの人気が続き、ついには平成27(2015)年3月に京成線の線路沿いに移転し、現在の「二毛作」がリニューアルオープンしたのでした。

 「丸忠蒲鉾店」のとなりの、元「二毛作」も今は、「おでん丸忠」として、元「二毛作」時代に、日高さん(=「二毛作」店主)と二人三脚で店を切り盛りされていた西村さんが、引き続いて切り盛りされています。

 さて「二毛作」。二人でカウンターの一角に陣取って、宇ち中さんは「アサヒプレミアム熟撰」(600円)を、私は「アサヒプレミアム琥珀の時間とき」(600円)をもらって、本日2度めとなる乾杯である。

 そしてお通しのマカロニサラダをつまみながらチビリチビリ。なにしろ「宇ち多゛」の梅割りを3つ半ほどやってきた後なので、さすがに『グッと1杯、思わず2杯!』(by 「オオムラ亜」)というような飲み方はできないのでした。

「料理は何をもらいましょうか?」

「ここに来たら、やっぱりおでんですかねえ」

 なんて会話を交わしつつ、目の前にある本日のメニューを確認する。

 インドマグロの赤身が800円、〆さばが900円など、単品の刺身類が十数品並んでいるほか、刺身盛り合わせは1人前1,500円から。一品料理はサラダ、グラタン、揚げ物、チーズなどなど、その数ざっと55品もある!

 さらに看板メニューのおでんは、100円が6品、150円が9品、200円が12品、300円が5品、400円が2品、500円が1品の合計35品。

 元はおでん屋さんだったんだけれど、今やもう、「おでんも置いてる料理の美味しい居酒屋さん」といったお店として大繁盛しているのだ。

 目を通すだけでも大変なほどの品書きの中から、今日は「白子グラタン柚子釜焼き」(1,000円)を注文した。

 この白子グラタン柚子釜焼きは、紅葉おろしを入れたポン酢醤油をちょいとつけていただく。これがうまい。

 そして飲みものは、宇ち中さんおすすめの金柑きんかんジントニックである。

 1時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は二人で4,600円(ひとり当たり2,300円)なり。どうもごちそうさま。

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「二毛作」 / 飲みものメニュー / 生ビールとお通しのマカサラ

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本日のおすすめ / おでんメニュー / 黒板メニュー

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白子グラタン柚子釜焼き(崩したところ) / 金柑ジントニック / ごちそうさま!

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《平成28(2016)年11月26日(土)の記録》

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日常の一部である感じ … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(京成立石)

カシラとハツ


 宇ち中さんと、朝10時40分に京成立石駅で待ち合わせて、「宇ち多゛」の裏手の行列に並ぶ。

 この時間帯で20人ほどの人たちが並んでいるが、開店と同時に店に入った人たちがちょうど回転する頃合い。20分ほどの待ち時間で店内に入ることができた。

 まずは大瓶ビール(キリンラガー、600円)をもらって乾杯し、料理はかろうじて残っていたカシラとハツの塩焼き(もつ焼きはすべて1皿2本で200円)をもらう。

 焼き台のジュンちゃんが、なんでもなさげに焼いているこのもつ焼きがうまいんだな。

 この「なんでもない感じ」、「まったく日常の一部である感じ」が下町エリア(東京東部)のもつ焼きの大きな特長だと思っている。

 豚のもつ焼きは、今でこそ全国的にポピュラーな食べものになりつつあるが、東京下町発祥の、東京の郷土料理だ。

 明治26(1893)年に出版された「最暗黒の東京」(岩波松五郎)に、『滋養品として力役者の嗜み喰らう物。シャモ屋の包厨より買出したる鳥の臓物を按排して蒲焼きにしたる物なり。一串三厘より五厘、香ばしき匂い忘れがたしとして先生たちは蟻のごとくにたかって賞翫す』という焼き鳥に関する記述がある。

 明治の終わりごろに、『やきとりといって、牛豚のモツを串に刺し、タレをつけて照り焼きにして食わせる町の屋台店が夜になると現れてきた』ということが「いかもの・奇味珍味」(角田猛、1957年)に書かれていて、いよいよ今のものと近いもつ焼きが、「やきとり」として登場したことが分かる。これがもつ焼きの原型だろう。

 それから100年以上の時を経て、東京下町エリアには、しっかりともつ焼きが定着している。だから「まったく日常の一部である感じ」なんでしょうね。

 その後、大正12(1923)年の関東大震災、昭和20(1945)年の終戦からの復興期に、徐々に東京の中央部から西のエリアにかけて、もつ焼き文化が広がっていく。

 平成以降、特に近年は、それまでの「安いからもつ焼き」というイメージではなくて、「美味しいからもつ焼き」という流れになっている。かつての「酔っ払ったおじさんたちの食べもの」という固定観念はすっかり払しょくされて、今や「宇ち多゛」の店内でも、女性客の姿を見かけることが当たり前になってきた。

 まさに『隔世の感あり』である。

 焼酎(200円)を梅割りでもらって、つまみにはタン生(ゆで冷ました豚タン、200円)と、お新香(紅ショウガ多め、200円)を注文する。

 お新香はキュウリと大根のぬか漬けに、紅ショウガをトッピングしたものなんだけど、寒い季節になると大根が美味しいね。

 そして焼酎もおかわりしながら、「シロタレよく焼き」(1皿2本200円)をもらう。

 これは、シロ(下ゆでしている豚腸)を、タレ味で、しっかり目に焼いて、という注文だ。「焼くもの+味付け+焼き具合」という順番で伝えるのがこの店ならではの符丁。

 もともとは、いろんなたのみ方をするお客の注文を、焼き台に間違いなく伝えるために作られたものなんだろうけど、その符丁が常連さんたちにも伝わり、常連さんたちは最初からその符丁で注文するようになった。それが今や、「宇ち多゛」の注文ルールのようになってるんだから面白いですねえ。

 最後は焼酎を半分(100円)ずつもらって〆。

 1時間半ほどの酒場浴。今日のお勘定はひとり1,500円ずつでした。どうもごちそうさま。

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「宇ち多゛」 / 大瓶ビール / タン生

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焼酎梅割り / お新香(しょうが多め) / シロタレよく焼き

店情報前回

《平成28(2016)年11月26日(土)の記録》

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