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牛スジを食べて東京へ … 洋食・おでん「自由軒(じゆうけん)」(福山)

スジと燗酒


 『年末年始休業』という漠然とした情報しか得られなかった「自由軒」。営業しているかどうかドキドキしながら福山に到着すると、ちゃんと開いてましたねえ!

 店内(1階)はコの字型(片方だけが長いのでJ字型とも言える)のカウンター20席のみなので、店が開いているからといって、席が空いているとは限らない。

 のれんをくぐって店内へと入ると、かろうじて空いていたのは、おでん鍋前の1席のみ。ここがコの字カウンターのセンター・ポジションである。

 そこに入れてもらい、熱燗(天宝一、350円)と、おでんのスジ(300円)をもらう。

 東京から、故郷・松山に帰るルートは、基本的に3つ。

 1つめは羽田から松山に飛ぶというルート。2つめは新幹線で岡山まで行き、そこから特急しおかぜに乗り換えて電車で帰るルート。そして3つめが新幹線で福山まで行って、高速バス(しまなみライナー)で四国に渡るというルートである。

 今回、東京への帰路に3つめのルートを選択したのは、ひとえに、ここ福山「自由軒」に立ち寄りたかったから。

 店の看板メニューは洋食とおでん。

 洋食といっても、カツカレー(750円)、オムライス(630円)、ビフテキ(750円)、トンカツ(530円)などなどの、昔ながらの洋食だ。なかでもキモテキ(530円)は、この店ならではのメニューとして、メディアに取り上げられることが多い。

 おでんは1品150円。ロールキャベツ(250円)と、さっきもらったスジ(300円)だけが特別価格だ。

 串に刺した状態で出されることが多い牛スジだけど、ここのスジはひと口大にカットされたバラバラの状態で、おでん鍋で煮込まれている。

 注文が入ると、その牛スジを穴あきオタマで小鉢によそって、汁を切り、味噌ダレをかけて出してくれるのだ。

 この味噌ダレは、府中味噌をベースに、七味唐辛子の具材としても使われている、胡麻、陳皮、芥子、麻、山椒などを加えて作った、この店独自のもの。これがうまいんだ。

 夏であれば小イワシやネブトをもらうところだが、今は冬。ナマコ(400円)をもらうことにした。

 現在の時刻は午後1時過ぎ。店内は飲んでる客もいるが、お酒は飲まずに昼食を食べている客も多い。

 おじさんも多いが、女性客も多いというのが、この店の大きな特徴だろうな。

 燗酒をおかわりして、この店のもう一つの名物とも言える豆腐(150円)を注文。

 これは、おでん鍋の中でクツクツと煮込まれている、おでんの豆腐なんだけど、それを1個、皿に移しておでんツユを切ったあと、店のおねえさんが「味噌ですか?」と聞いてくれる。

「はい、味噌をかけてください」

 と答えると、さっき牛スジにもかけてくれたのと同じ味噌ダレを豆腐にかけてくれるのである。

 豆腐に限らず、大根などを注文しても、上に味噌ダレをかけてくれるのだ。

 ところで、おねえさんに「味噌ですか?」と聞かれたときの返事の仕方だが、味噌ダレでよければ「はい」と答えるだけでいい。そうでない場合は、「しょうが醤油でお願いします」というオプションがある。

 おでん鍋の横には、タレの容器が2つ置かれていて、ひとつが味噌ダレ、もうひとつがしょうが醤油なのである。

 今まで見たことはないけれど、きっと「かけないで」というオプションも選べるんだろうと思う。この場合は、シンプルにおでんツユの味でいただくか、卓上の醤油や七味唐辛子をかけていただくことになる。

 予定の新幹線の時間まで、1時間弱の酒場浴。燗酒2杯と3品で、お勘定は1,550円なり。

 大きなカバンを持っていたからか、店のおねえさんが、「ありがとうございました。行ってらっしゃい!」と送り出してくれた。

 どうもごちそうさま。

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「自由軒」 / なまこ / 豆腐(おでん)

店情報前回

《平成29(2017)年1月5日(木)の記録》

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 福山に来たら、ここも絶対に外せない。福山を代表する大衆食堂「自由軒」だ。  その創業は昭和26(1951)年というから、今年で創業66年だ。  洋食とおでんは、創業当初からこの店の二枚看板だったんだって!  店内はコの字カウンター20席程度。2階にも20席ほどの座敷席があるのだが、今は1階のみで営業しているそうだ。  入口を入るとちょうど目の前、コの字カウンターの一番手前のところに、おでん鍋が据... [続きを読む]

受信: 2017.10.01 13:23

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