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早い時間はネタが多い … おでん「あさひや」(日ノ出町)

おでんとビール


 久しぶりの横浜。やって来たのは、おでんの「あさひや」だ。


 現在の時刻は午後6時過ぎ。入れるだろうか?


 この季節、両側から開くことができる入口引戸は、両側ともに開けられて、まん中に寄せられている。


 そしてそこには、ずらりと並んだお客さんたちの背中が見える。


 のれんをくぐって、店内に顔をつっこむ。


 おぉ~っ、満席だ。


「一人なんですけど……」


 念のため、そう女将さんに声をかけてみる。


「はいどうぞ。一番奥に入ってください」


 なんと! 入れるのか。


 店内の先客は9人。


 L字カウンターのみの店内は、本来は9人で満席で、一番奥のトイレ前に1席分の予備席が用意されていた。


 いつも満席状態が続くため、今は予備席という考え方はなくて、全10席にされたようだ。


 ラッキーにもその席に座れたわけだ。


 さっそく中瓶ビール(550円)を「キリン一番搾り」でもらい、おでんを選ぶ。


 遅い時間帯に来ると、おでん鍋の中にはほとんどネタが残っていなくて、「あるものから選んでください」という状態になるのだが、今はネタもたっぷり。すべての種類が選べる状態だ。


 そんな中から、初めて見た「東京揚げ」と、「ちくわぶ」(130円)、そして「しのだ(信太巻)」(130円)を注文すると、


「『しのだ』は今はやってないんですよ。かわりに『さつまあげ』(130円)はどうでしょう?」


 と女将さん。そのオススメに従って、「しのだ」の代わりは「さつまあげ」にした。


「お客さんは、昔からの常連さんなんですか?」


 となりのお客さんから、そう声がかかった。


「いやあ、常連というほどは通えてないんですよ。前は横浜にいたんですが、数年前に転勤したこともあって、今日なんか3年ぶりです」


「さっき『しのだ』を注文されたから、そうじゃないかと思ったんですよ。私も好きだったんです、『しのだ』」


 L字カウンター10席のみの店内は、他のお客さんたちの顔もよく見える。知らないもの同士でも、すっと打ち解けて話をすることができるのだ。


 美しくて、すべてにおいてやわらかい物腰の女将さんの存在も、お客さん同士でなごみやすい雰囲気に大きく影響してるんだろうな。


「お肌も、ものすごくきれいですよねえ」と声をかける女性客に、


「ありがとうございます。いつもおでんの湯気に包まれてるからかしら」と笑って答える女将さん。


 白衣(調理衣)姿の美人女将そのものが、この店の名物でもあるのだ。


 ところで今回いただいた「東京揚げ」は、白身魚肉に、おから分を含んだ大豆粉を練り込んで作られた揚げ物だ。とは言うものの、おからっぽい感じや、粉々した感じはまったくなくて、「はんぺん」と「さつまあげ」の中間的なソフトな食感である。


 瓶ビールを飲み干したところで、梅割り焼酎(410円)をもらう。


 梅割り焼酎もまた、この店の昔からの名物のひとつだ。


 私が初めて横浜に赴任してきたころ(2001年頃)、横浜で梅割り焼酎が飲める店は、ここしか知らなかった。


 その梅割り焼酎は、ひとり3杯まで。今はなき「武蔵屋」とともに、野毛の2大三杯屋さんばいやと呼ばれていたのでした。


 ピッチサワー(480円)という、珍しいレモンサワーも残っている。ピッチは、この店以外では、横須賀の「一福」と「相模屋」でしか見たことがない。


「何もかも、父(先代の創業店主)がやってたときのままなんです」


 おでんのネタに大根がないのも、創業当初からのこの店の方針。「大根を入れると出汁の味が変わってしまうから」というのがその理由だ。


 次々にやって来ては、入れなくて残念そうに帰っていく人が多いので、私もさっくりと1時間ちょっとで腰を上げることにした。


 お勘定は1,350円だったかな。どうもごちそうさま。


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「あさひや」 / おでん3品 / 梅割り焼酎


店情報前回


《平成29(2017)年5月25日(木)の記録》

(次回)20.05.02 思いっきり飲む1軒め … おでん「あさひや」(日ノ出町)

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