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2017年8月

関東煮と肉皿で昼間酒 … 大衆食堂「稲田屋(いなだや)」(福山)

関東煮、ねぎ、ビール


 お盆の帰省からの帰り道。今回も、今治から高速バスで福山へと移動して、福山から新幹線で東京に向かうというコースを採った。

 福山に到着したのはお昼の12時40分ごろ。

 予約している新幹線は、福山発が午後3時ごろなので、まだ2時間ちょっと時間がある。

 というか、それくらいの時間的な余裕がとれるように、早めに松山の実家を出てきたのである。

 その目的は、もちろん福山でちょっと昼飲みをして帰ること。

 『福山と言えばここ』というほど有名な「自由軒」は、残念ながら今日、火曜日は定休日。

 でも大丈夫。福山で昼間っから飲める酒場は「自由軒」だけではない。

 今日は『福山人のソウルフード』とも呼ばれている関東煮かんとだきが名物の、大衆食堂「稲田屋」に行こうと思っているのだ。

 初めて行った前回、予定の新幹線までの時間が40分しかなくて、大急ぎで関東煮2本を小瓶のビール1本で流し込んだのだった。

 そのとき、『次はゆっくりと来てみたいなあ』と思ってから早2年。やっと来ることができました。

 店内には自然木の長テーブルがずらりと並んでいる。椅子がベンチシートなので、それぞれのテーブルは、ゆったりと6人、ギュッと詰めれば8人ぐらいで囲めるだろうか。

 まだランチタイムのこの時間帯、店内はけっこうにぎわっている。

「おひとりさん? こちらか、こちらに相席をお願いします」

 完全に空いているテーブルはなくて、長テーブルに2人連れが座っている2卓のどちらかに座るようにと、店のおねえさんが案内してくれた。

 その一つに座りながら、「ビールを大瓶(650円)でお願いします」と注文すると、「大瓶はアサヒ? キリン?」とおねえさん。「キリンで」と返事すると、すぐにキリンラガービール大瓶とコップがやってきた。

「注文が決まったら呼んでくださいね」と言うおねえさんに、

「今日は定食はあるんですか?」と確認してみる。

 「定食」(800円)は、平日の昼どき(午前11時~午後1時半)にだけ提供される「ご飯、肉皿、漬けもの、みそ汁」のセットのこと。それぞれを単品で注文するよりはお得なので、もしあれば、それからスタートしようと思っていたのだ。

 なにしろ平日のこの時間帯にやって来れる機会は、めったにないからねえ。

 しかしながら、おねえさんの返事は、「今週は、定食はお休みなんですよ」というもの。やっぱりお盆シーズンは、定食はやっていないんですね。

「じゃ、串を白2本、黒2本で。あとネギもください」と注文した。

 『串』というのは、この店の名物「関東煮」(1本160円)のこと。「関東煮」といっても、おでんではなくて、この店独自の牛もつ煮込みのことなのだ。

 『白』は牛シロ(腸)を、『黒』は牛フワ(肺)を、それぞれひと口大にカットして串に刺し、砂糖(ザラメ)をたっぷりと入れた、醤油味の汁で煮込んだもの。具材はこの2種類しかない。

 『ねぎ』(100円)は、お皿にたっぷりと盛られた「刻みネギ」である。

 前に来たときに、常連さんたちが串から外したシロやフワに、この刻みネギをたっぷりとトッピングして、一味唐辛子もたっぷりとかけて食べているのを見て、『次は自分もああしてみよう』と思っていたのだ。

 予想どおり、ネギと一味唐辛子をたっぷりとかけると、もつの甘みが抑えられて、ちょうどいい感じのつまみとなった。

 まわりのお客さんはというと、まさに老若男女、さまざまで、いろんなお客さんがいる。

 半分ぐらいの人は飲んでいて、半分ぐらいの人は食事のようだ。

 食事の人は、「肉丼」(780円)か「肉うどん」(600円)を食べている人が多い。

 注文するときに「肉丼と3本ください」とか、「肉うどんと3本」といったように、サイドメニューとして関東煮を追加する人も多いようだ。

 「○本ください」と本数を告げるだけで、それが関東煮のことだとわかるのがすごいね。さすがこの店の名物料理だ。

 関東煮をサイドオーダーする場合、「3本」と注文する人が多いのが面白い。出てくるのは白2本・黒1本だったり、白1本・黒2本だったり。みんな、もつの種類にはそれほどこだわっていないようだ。

 鍋を持ってきて、関東煮を10本単位でお持ち帰りしている人もいる。

 逆に飲んでる人たちは、私と同じように「白を2本ね」などと、もつの種類を指定する人が多い。串をつまみにする人は、やっぱりこだわりがあるんだろうな。

 お客さんの回転はけっこう速い。でも、その分、新しいお客さんもどんどん入ってくるので、店はずっとにぎわった状態が続いている。

 私がもらった4本の関東煮も、そろそろ食べ終えそうなので、次なるつまみを検討する。

 と言っても、候補はもう決まっている。「肉丼」(780円)にするか、それともご飯のない「肉皿」(650円)にするか。

『130円という値段の違いは、ご飯の有無によるものなのかなあ?』

 そんなことを考えるともなしに考えていたら、となりに入ってきたご夫婦のご主人が、

「ボクは『肉皿』と『めし』(大200円)にしようかな」と告げると、

「あら、それじゃ『肉丼』と同じじゃない。『肉丼』のほうが安いんじゃないの?」と奥さん。

 まるで私の心の中を見通してくれているかのような会話である。

「いや、『肉丼』の頭(=ごはんの上にのってる具材の部分)と『肉皿』とじゃ、量がぜんぜん違うんだよ」

 ご主人のこの一言で私の心も固まり、ご夫婦の注文に続いて、「私も肉皿をお願いします」と注文した。

 ほとんど待つこともなく出てきた肉皿は、ご主人の話のとおりボリュームたっぷり。これだけの量は、丼の頭としてはのせられないわなぁ。

 肉皿というのは、牛肉とゴボウ、タマネギ、ニラなどを、砂糖、醤油をベースにした割下で煮込んだもの。すき焼きみたいな料理である。

 これに3分の1ほど残しておいた「ねぎ(きざみ)」をのせ、一味唐辛子を振りかけていただく。

 うん。これも甘いけど、関東煮ほどではない。

 この料理には燗酒だな。

 メニューに「酒上撰」(400円)と書かれているこのお酒。銘柄は地元・福山の「天寶一てんぽういち」だそうだ。「自由軒」のお酒と同じだね。

 ゆっくりとくつろぐこと約1時間半。今日のお勘定は2,440円でした。どうもごちそうさま。

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「稲田屋」 / 関東煮4本 / 串から外してネギと混ぜて、一味をたっぷり

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肉皿 / これにもネギをのせて、一味をかけて / 燗酒は「天寶一」

店情報前回

《平成29(2017)年8月15日(火)の記録》

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帰省時の大きな楽しみ … サントリーバー「露口(つゆぐち)」(松山)

角ハイボール


 松山に帰省したときの大きな楽しみのひとつが、「露口」の角ハイボールをいただくこと。

 「露口」の創業は昭和33(1958)年8月15日。私自身は1959年1月生まれなので、学年で考えると、「露口」と同級生だ!

 松山には高校を卒業するまでしかいなかったので、若いころには「露口」には来たこともないし、もっと言えば、その存在も店名も知らなかった。

 ずっと後になってから、太田和彦さんの著書「ニッポン居酒屋放浪記 立志編」を読んで「露口」のことも知り、初めてやって来たのは、今から13年前、2004年7月のことだった。

 それ以来、すっかりこの店のファンになり、帰省すると、できる限りこの店に寄らせていただくようにしているのでした。

 今回の帰省では、8月15日に東京に戻る予定なので、残念ながら59回めの開店記念日に「露口」に来ることはできない。

 「残念だなあ」と思っていたら、ちょっとフライングで59周年用のコースターを出してくれた。59周年、おめでとうございます。

 店主・露口貴雄さんは、昭和11(1936)年生まれ。今年で81歳ながら、ますますお元気で、今夜もキリッと切れのある角ハイボールを作ってくれた。

 この角ハイボール。アルコール度数が13%もあって、ワインや日本酒などに近いぐらいの濃さなのである。

 そしてこの濃さこそが、「露口」の角ハイボールの美味さの源(みなもと)なのでした。

 ある程度のアルコールの強さがないと、なかなか「うまいっ」と感じられないですよねえ。銀座「ロックフィッシュ」の角ハイボールもやっぱり濃い。

 今日は早めの夕方(午後3時)から、道後温泉のホテル宴会場で、高校卒業40周年の同窓会。同学年の卒業生500人ほどのうち、200人ほどの面々が集まった。

 10年前に30周年というのもやったんだけど、今回初めて参加た人も何人かいて、その人たちとは高校卒業以来40年ぶりの再会となった。

 そのあと、松山の酒場街の中心地、二番町(にばんちょう)に移って二次会を楽しんだあと、同じ方面に帰る人たち(小学校や中学校が同じメンバー)と一緒に、三次会として「露口」にやって来たのでした。

 さらに地元に戻ってからも、近くのスナックでもう1杯飲みながら、つもる話に花を咲かせて、自宅に帰り着いたのは、午前3時過ぎ。

 う~む。12時間も飲んじゃいましたか。

 実に楽しい1日じゃったのぉ。みんなありがとう!

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59周年のコースター / お通しはポップコーン / 今宵のメンバー

店情報前回

《平成29(2017)年8月12日(土)の記録》

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大きい唐揚を頼むべし … 「鳥房(とりふさ)」(京成立石)

若鳥唐揚


 立石に来たらいつも、1軒では終わらない。

 宇ち中さんと一緒に向かう今日の2軒めは、若鳥唐揚で人気の「鳥房」だ。

『誠に申し訳ありませんが、酔った方の入店はお断り申し上げます』

 という張り紙のある入口引戸を開けて、「二人です」と店内に入ると、店のおねえさんから、入口のすぐ左手にある、二人用の座卓に座るようにという指示が出された。

 この店のもっとも重要なルールが、『とにかく店のおねえさんたちの仕切りに従うこと』というもの。おねえさんたちの指示に従えなかったり、異議を感じたりするようだと、この店で楽しむことはできないのだ。

「今日は630円と680円の2種類だけど……」と、おねえさん。

 初めてだと「なんのこっちゃ?」と思うかもしれないけれど、これはメニュー上には「時価」と書かれている「若鳥唐揚」の値段なのだ。

 『若鳥唐揚は、必ずひとり1個ずつ注文すること』というのもまた、この店の重要なルールのひとつ。

 たいていの場合は、3つの価格帯が提示されるんだけど、今日は2つしかないようだ。

 値段の違いは、単純に鶏の大きさの違い。大きいほうが美味しいそうなので、提示された中から、一番高いのを注文するのがオススメ。

「680円のを2つお願いします。その内の1つはお土産用にしてください」

 『ひとり1つの注文が必須』なんだけど、食べ残した場合には、お土産用に包んでくれる。最初からすべてを食べ切れそうにない場合は、注文の時点で、その一部をお土産用にしてもらうこともできるのだ。

 ただし、人数分のすべてを初めからお土産用にしてもらうというのは、きっとダメだろうと思う。

 ビール(キリンラガー大瓶、580円)をもらって、「鳥からし味」(550円)と「ぽんずさし」(550円)も注文する。

 お通しの「鳥皮生姜煮」(おそらく50円)をつまみながら、待つことしばし。

 サイドオーダーが先に出てくるかと思いきや、まずまっ先に「若鳥唐揚」がやって来た。

 ここの「若鳥唐揚」は半身揚げ。若鶏の頭と足先、内臓を落とした全体を、左右に真っ二つに切り分けて、その半身分のかたまりを丸ごと揚げたものだ。

 揚げたての熱々のところを、宇ち中さんが慣れた手つきでパキパキと解体してくれる。

 割り箸で胴体のまん中あたりをしっかりと押さえ、足や手羽などを引っ張り上げるようにすると、次々に解体していくことができるのである。

 『胴体を割り箸で押さえつける』というところが大きなポイントだ。胴体をひっくり返したり、持ち上げたりして動かしちゃうとうまくいかないのである。

 うまく解体できる自信がない場合は、店のおねえさんにお願いすると、それぞれのグループにつき1つは、目の前で説明付きで解体してくれる。その説明をもとに、「二つめからは自分たちでやってみてね」というわけだ。

 「ぽんずさし」と「鳥からし味」もやってきた。

 注文するときに、宇ち中さんが「サイドオーダーは2つだと多いかもしれません」と心配されていたのだが、まさにそのとおり。1つぐらいが、ちょうどよかった。

 それを2つ頼んじゃったもんだから、もうすっかり満腹以上になってしまった。

 1時間半ほど楽しんで、ビールを3本。今夜のお勘定は二人で4,300円(ひとりあたり2,150円)でした。どうもごちそうさま。

 お土産にしてもらった「若鳥唐揚」は、翌日、美味しくいただきました。

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「鳥房」 / 路地の中に入口がある / まずはビールで乾杯だ

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お通しの鶏皮生姜煮 / 若鳥唐揚 / 箸で押さえながら、上へ上へと持ち上げてばらす

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ぽんずさし / 鳥からし味 / これが「鳥房」の全メニューである

店情報前回

《平成29(2017)年8月9日(水)の記録》

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さらに食いだめは続く … もつ焼「宇ち多゛(うちだ)」(京成立石)

がつ味噌


 帰省の前の、もつ焼きの食いだめ。昨日の「ホルモン」に続いて、今日は東京を代表するもつ焼きの名店、葛飾区立石の「宇ち多゛」にやってきた。

 店に着いたのは午後6時半の少し前。裏の入り口に着く直前に、並んでいた数人が店内へと入り、珍しくも行列がなくなり、すぐに「二の字」の一番奥の席に入れてもらうことができた。

 となりは宇ち中さん、さらにそのとなりはコンタルコスさんという大常連陣。なんとも豪華な顔ぶれである。

 私はというと、今日も今日とて前回と同じく、小瓶のビール(400円、350ml)と、「ればタレ」(もつ焼きはすべて2本200円)からスタートする。

 「れば生」を食べることができなくなった今、その代わりに登場した「ればボイル」(=ゆで冷ました豚レバー)にも大いに惹かれてはいるのだが、ここに来るとやっぱり「ればタレ」なんだよなあ。

 「ればタレ」を待つ間に小瓶のビールを飲み干して、焼酎(200円)の梅割りをもらうと、それとほぼ同時に「ればタレ」も出てきた。

 もともと生ででも食べられるぐらい鮮度のいいレバーだから、しっかりと焼いても、ものすごく美味いのだ。しっかりとしたボリューム感も「宇ち多゛」ならではである。

 でも残念ながら、この「ればタレ」をいただいている間に、「ればボイル」は売り切れてしまった。

 本来はキュウリとダイコンが盛り合わせられる「お新香」(200円)も、すでにキュウリはなくなっていて、ダイコンのみ。

 もつ焼きは「あぶらタレ」をもらう。

 平日は午後7時半ぐらいには閉店となってしまう「宇ち多゛」。6時半ごろに店に入ると、ほとんどの場合、「れば」、「しろ」、「がつ」、「あぶら」の4種類ぐらいしか残っていないのである。

 でも大丈夫。この4種類だけで十分に楽しむことができる。

 帰省前の、もつの食いだめなので、「煮込み」(200円)も食べておこうと注文すると、残念ながら、私のちょっと前に注文した人の分で「煮込み」は終了してしまった。

 「そういうときには、『味噌』です」と宇ち中さん。

 なるほど、その手がありましたか!

 「宇ち多゛」の『味噌』は、「喜よし」や「秋元屋」系列の『液状の味噌ダレ』に浸けて焼いたり、東松山のように焼いた後で『辛い味噌ダレ』をつけて食べたりするのとは違って、素焼きしたもつ焼きに、煮込みの汁(つゆ)をからめて出してくれるもの。だから、もつ焼きなんだけど、なんとなく煮込みのうまさも感じられるのだ。

 今回は「がつ味噌」を注文した。

 そして最後は、我われの間では〆の定番になっている「しろタレよく焼き」で締めくくる。

 カリッと焼けた「しろ」の表面の芳ばしさと、タレの甘み。そしてその内部の柔らかさ。宇ち中さんはこれを、『「宇ち多゛」のデザート』と呼んでいる。

 その「しろタレよく焼き」に合わせて、焼酎を「半分」(100円)だけもらう。

 「半分」といっても、グラスに8~9分めぐらい注いでくれるのが、ありがたい。でも「半分」が注文できるのは、「これで最後」というときだけ。「半分」をもらったあとで、さらにおかわりすることはできません。

 閉店までの1時間半ほどの間に、お新香も含めて「おかず」が5皿と「焼酎」が2杯半、そして「ビール小瓶」で、合計1,900円のところを、「おかず」は宇ち中さんと分けっこしながら食べたので、二人分をすべて合算して3,300円。ひとり当たり1,650円となりました。

 どうもごちそうさま。今夜もたっぷりと満足じゃ!

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ればタレ / 焼酎梅割り / お新香(大根)

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あぶらタレ / しろタレよく焼き / 焼酎半分

店情報前回

《平成29(2017)年8月9日(水)の記録》

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帰省の前に食いだめだ … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

店主・菊池さんと


 松山への帰省を前に、もつ焼きの食いだめをしておこうとやって来たのは、沼袋の「ホルモン」だ。(実はこの店の店主・菊池正彦さんも愛媛県人なのです。)

 まずはいつものように大瓶ビール(520円)を「サッポロラガー」でもらって、「おしんこ」(120円、今日はキュウリと白菜)と、「れば」と「こぶくろ」を1本ずつ、「ちょい焼き」(1本130円)でいただく。

 前回の記事で詳しくご紹介したとおり、「ちょい焼き」というのは、かつては本当にちょっとだけ焼いてくれていたのだが、今はもつをしっかりと焼いた上で、当時と同じように刻みネギをたっぷりと添えて、ショウガ醤油で出してくれるのである。

 このショウガ醤油の味わいが、スターターとしてちょうどいいんですね。

 続いて、「オッパイ(チチカブ)」「たん(舌)」「かしら(ほほ肉)」(ちょい焼き以外のもつ焼きは、すべて1本120円)を塩焼きで注文すると、少量しか取れないので品書きにはない「たんした」と「こぶくろ卵付き」も一緒に出してくれた。ありがとうございます。

 ここで飲みものを焼酎(250円)に切りかえる。

 焼酎の銘柄は「サッポロ焼酎」。かつての「万上焼酎」(キッコーマン)である。

 一升瓶ごと冷蔵庫で冷やしているものを、1合のグラスにたっぷりと、受け皿にあふれるまで注いで、「サントリー角瓶」の瓶に入った梅エキスと一緒に出してくれる。

 梅エキスと言っても、本当に梅が入っているわけではなくて、梅風味の液体調味料。これを焼酎にちょいとたらすと、さっきまで透明だった焼酎に、ちょっと色がついて「焼酎の梅割り」になるのである。これは効きますぜ!

 焼きものは、「ひも」「ヒラ」「てっぽう」をタレ焼きで注文。

 この3種類はすべて豚の腸。「ひも」が小腸で、「てっぽう」が直腸。「ヒラ」はその中間あたりということなので、大腸あたりだろうか。親戚同士のような部位なのに、それぞれ、味わいも食感も違うのが面白い。

 2杯めの焼酎をもらって、「あぶら(脂)」「がつ(胃)」「なんこつ(喉)」を、今度もタレ焼きでいただく。

 「あぶら」は、もつ焼き屋によって、頭肉の脂身のところを出してくれる店と、内臓のまわりに付いた脂を出してくれる店がある。ここ「ホルモン」や「秋元屋」などは後者、内臓の脂である。

 3杯めの焼酎には、「はつ(心臓)」と「チレ(脾臓)」の塩焼きを合わせる。これで、きょう入荷していた13品をすべて制覇した。

 ちなみに、残念ながらきょう入荷していなかったのは「たま(睾丸)」と「まめ(腎臓)」。でもその代わりに「たんした」と「こぶくろ卵付き」が食べられたのがラッキーだった。

 たっぷりと3時間も楽しんで、今宵のお勘定は2,970円でした。どうもごちそうさま。

 うぅ~っ。食べた食べた! 満足じゃ。

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サッポロラガービール / お新香 / こぶくろ、れば(ちょい焼き)

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タンシタ、コブクロ卵付き、オッパイ、たん、かしら / 焼酎 / ひも、ヒラ、てっぽう

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あぶら、がつ、なんこつ / 3杯めの焼酎(梅割り) / はつ、ちれ

店情報前回

《平成29(2017)年8月8日(火)の記録》

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数の子入りニシン塩焼… 「ふくろ美久仁小路店」(池袋)

にしん塩焼


 大阪在住の学生時代の同級生が、出張で池袋にやってきた。

 久しぶりに1杯やろうと、まず向かったのは、私自身の池袋での課題店(=行ってみたいお店)、「うな達」(参考情報:Syupoせんべろnet食べログ)。せっかくの東京なので、ぜひ「うなぎ串」を味わってもらおうというねらい。

 ところが!

 さすが人気店。金曜日の夜ということもあってか、席は全く空いてませんでした。残念。

 それじゃあ、と次に向かったのが、「うな達」からも割りと近いところにある、「ふくろ美久仁小路店」だ。

 その名のとおり、池袋駅東口から徒歩10分弱(600m)ぐらいのところにある美久仁小路みくにこうじの中にある酒場の1軒で、池袋駅西口すぐのところにある「ふくろ」の支店か、あるいは姉妹店だろうと思う。メニューの内容がよく似ている。

 こちらは無事にカウンターの一角に入ることができたが、我われが入って30分もたたないうちに、びっしりと満席になった。こちらもまた、さすが人気店ですねえ。

 まずは「生ビール」(大、650円)をもらって乾杯し、つまみには先ほど入れなかった「うな達」を偲びつつ「うなぎ肝串」(380円)を注文し、それと合わせて「くじらベーコン」(530円)、「レンコンはさみ揚げ」(380円)、「にしん塩焼」(480円)も注文すると、店のお姉さんから、「にしん塩焼は時間がかかりますが、大丈夫ですか」と確認が入る。

「腰を据えて飲みますから、大丈夫ですよ」

 と答えたものの、その「にしん塩焼」ができてきたのは約40分後。他のつまみはすべて食べ終え、飲みものもホッピー(ナカ1合250円、ソト220円)に切り換えたあとだった。

 が、しかし。

 このニシンがでっかい、うまいっ。しかもそのお腹には数の子が入ってる!

 数の子はねえ。お正月のおせち料理のような醤油漬けもいいんだけれど、焼魚としてのニシンの中に入っている数の子は、これまた食感も味わいも違う。これはいいねえ!!

 ホッピーは、アイスペールでたっぷりの氷も出してくれるので、最初にもらったソト1・ナカ1の合計470円で、4杯は飲める。1杯あたり120円以下だ。

 最後に「タン塩焼」(430円)も追加して2時間半の酒場浴。

 今夜のお勘定は、ふたりで4,440円(ひとりあたり2,220円)でした。どうもごちそうさま。

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生ビールとお通し / レンコンはさみ揚げ / くじらベーコン

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うなぎ肝串/ ホッピー(セット) / タン塩焼

店情報前回

《平成29(2017)年8月4日(金)の記録》

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〔コラム〕日曜日に飲める東京の酒場(2017年版)

まるます家@赤羽


 このブログ記事の中で、中長期的に見て人気が高いのが「日曜日に飲める東京の酒場」というコラム記事。

 2009年9月に書いた古い記事にも関わらず、検索エンジンで引っ掛かりやすいのか、いまだにとてもよく読んでいただける記事になっています。

 しかしながら、いかんせん情報が古い。

 そこで、このお盆休みを利用して、2017年8月時点での「日曜日に飲める東京の酒場」を作成してみました。

 他にも日曜日にやってるいい酒場はたくさんあると思いますが、基本的に私が知っているお店を中心に構成しています。

 情報は、CSV形式で、「店名」、「最寄駅」、「営業時間」、「定休日」となっていて、大ざっぱに場所ごとに分けています。

 なお「営業時間」は、「日曜日の営業時間」です。平日とは異なる営業時間になっている店も多いので、平日や土祝に行かれる場合にはご注意ください。

 また「魚金」各店、「晩杯屋」各店、「四文屋」各店も、日曜営業の店が多いのですが、なにしろ件数が多いので、以下のリストには入れてません。

    【葛飾・柴又界隈】
  • 蘭州,京成立石,18:00-23:30,月(8月末に10日間ほどの夏休みあり)
  • 鳥房,京成立石,15:00-20:30,火
  • 栄寿司,京成立石,12:00-20:00,木
  • おでん丸忠,京成立石,13:00-21:00,木
  • 四ツ木製麺所,京成立石,11:00AM-19:00,月夜と火
  • 土日庵,京成立石,11:30AM-14:00 & 17:00-20:00,月火
  • おでんや,京成立石,19:00-23:00,月
  • ゑびすや食堂,京成立石,08:30AM-21:00,月
  • ,京成立石,17:00-22:30,木
  • 串揚100円ショップ,京成立石,15:00-22:00,火・カレンダーの2・4列目の月
  • ゑびす,四ツ木,16:00-23:00,火
  • 丸好酒場,八広,12:00-20:00,月火
  • 日の丸酒場,八広,17:00-23:30,不定
  • のんき,堀切菖蒲園,17:00-21:00,水
  • 富吉,堀切菖蒲園,17:00-24:00,水
  • きよし,堀切菖蒲園,15:00-22:00,水木

  • 【千住界隈】
  • ささや,北千住,14:00-21:00(月祝の場合は -23:00),無
  • 丸千葉,南千住,14:00-21:00,水
  • 大林,南千住,15:00-20:30,火
  • 弁慶,三ノ輪橋,14:00-22:00,水

  • 【赤羽・十条界隈】
  • まるます家,赤羽,09:00AM-21:30,月
  • 丸健水産,赤羽,10:30-20:30,第3水
  • 立飲みいこい本店,赤羽,11:00AM-2200,月
  • 立飲みいこい支店,赤羽,07:00AM-13:00,無
  • 八起,赤羽,16:00-22:00,木
  • 田や,十条,16:00-24:00,月
  • 天将,十条,10:00AM-14:30 & 16:00-19:00,火
  • 三忠食堂,十条,11:00-22:00,第2・4火
  • 平澤かまぼこ,王子,10:00-22:00,祝

  • 【池袋~高田馬場界隈】
  • 千登利,池袋,16:00-22:30,月
  • うな鐵,池袋,11:00-23:00,無
  • ふくろ,池袋,08:00AM-14:30 & 15:00-24:00,無
  • 三福,池袋,15:00-23:00,年末年始
  • 鳥やす本店,高田馬場,17:00-24:00,年末年始

  • 【板橋・東部沿線】
  • 庚申酒場,庚申塚,20:00頃-22:00頃、不定
  • やきとんひなた大山店,大山,16:00-23:00,無
  • ひなた,上板橋,16:00-23:00,月

  • 【新宿界隈】
  • もつ焼き ウッチャン,新宿,16:00-23:00,無
  • つるかめ食堂,新宿,16:00-23:00,不定
  • きくや,新宿,15:00-24:00,無
  • 浪曼房,新宿,16:30-02:00,月
  • 番番,新宿,11:30AM-22:00,無
  • もつ煮込み専門店 沼田,新宿三丁目,16:00-24:00,無
  • もつやき処 沼田,新宿三丁目,17:00-24:00,三連休以上時の連休最終日

  • 【西武線沿線】
  • 秋元屋 桜台店,桜台,16:00-23:00,月
  • くりから東長崎店,東長崎,17:00-23:00,火
  • くりから,中井,17:00-22:00,水
  • やきとん たつや,沼袋,17:00-23:00,不定
  • GOMA,沼袋,18:00-02:00,毎月3日・13日・23日
  • 秋元屋,野方,16:00-23:00,月
  • 第三秋元屋,野方,16:00-23:00,木
  • 弐ノ十,都立家政,16:30-22:00,月
  • 竹よし,都立家政,17:00-23:00,月
  • 魚がし寿司,都立家政,12:00-14:30 & 17:00-22:30,水
  • ばりこて,都立家政,11:30-15:00 & 18:00-23:00,水

  • 【中央線沿線(山手線外)】
  • 丸松,東中野,16:00-23:00,月
  • おかやん,中野,16:00-23:00,火水
  • 昭和酒場ALWAYS,高円寺,16:00-24:00,月
  • バクダン,高円寺,16:00-21:00,火
  • 抱瓶,高円寺,17:00-05:00,無
  • きど藤,高円寺,17:00-2300,不定
  • 一徳,高円寺,16:00-23:00,火
  • 阿佐立ち,阿佐ヶ谷,17:00-03:00,無
  • ふみ屋,阿佐ヶ谷,17:00-23:00,木
  • 立呑風太くん,阿佐ヶ谷,15:00-24:00,無
  • 川名,阿佐ヶ谷,16:00-23:00,月火
  • 鳥もと2号店,荻窪,12:00-23:00,無
  • 鳥もと本店,荻窪,12:00-23:00,無
  • 焼とり よね田,西荻窪,16:00-22:30,火
  • やきとり 戎 西荻南口店,西荻窪,13:00-24:00,無
  • にぎにぎ一 西荻本館,西荻窪,14:00-23:00,無
  • 酒房高井,西荻窪,18:00-01:00,月木
  • やきとり 戎 西荻北口店,西荻窪,16:00-24:00,月
  • ささよし,三鷹,17:30-21:00,月

  • 【渋谷~五反田界隈】
  • 鳥竹,渋谷,14:00-00:30,無
  • 酒蔵やまがた,渋谷,15:00-24:00,無
  • 山家 支店,渋谷,24時間,無
  • 麗郷,渋谷,12:00-24:00,無
  • 駒形どぜう渋谷店,渋谷,11:30AM-22:00,無
  • たつや駅前店,恵比寿,08:00AM-22:00,年末年始
  • ばん,五反田,16:30-23:00,正月のみ
  • かね将,五反田,16:30-23:30,無
  • ばん,祐天寺,15:00-22:00,祝日の月

  • 【南部方面】
  • 山忠,麻布十番,17:00-23:00,不定
  • やまとや,田町,14:00-20:30,祝
  • しげ,大井町,17:00-23:30,祝
  • 煮込 蔦八,大森,17:00-22:00,年末年始
  • 富士川,大森,14:00-22:00,無
  • 鳥万本店,蒲田,15:00-22:00,無
  • 豚番長,蒲田,14:00-24:00,無
  • レバーランド,蒲田,17:00-01:00,不定

  • 【都心部・銀座・新橋・有楽町】
  • 酔の助,神保町,16:00-23:00,無
  • もつ焼 でん,水道橋,13:30-(売切れ),無
  • 登運とん,有楽町,11:00-23:00,無
  • ロックフィッシュ,銀座,14:00-17:30,不定
  • ささもと銀座店,銀座,16:00-21:30,祝日の月
  • ビヤホールライオン銀座七丁目店,銀座,11:30-22:30,無
  • 鳥ぎん本店,銀座,11:30AM-21:00,年末年始
  • まこちゃん本店,新橋,16:00-23:00,年末年始・お盆

  • 【東部方面】
  • 魚仁,月島,17:00-23:30,無
  • だるま,門前仲町,16:30-22:00,不定
  • ゑびす,大島,17:00-24:00,火水
  • 一力,小岩,16:00-23:00,火
  • やきとり おばこ,新小岩,17:00-23:00,木
  • 松ちゃん,平井,17:00-24:00,水・第三火
  • 大衆酒場カネス,一之江,14:00-22:00,水・第3木

  • 【上野界隈】
  • いづみや,日暮里,11:30AM-21:00,不定
  • 立飲みカドクラ,上野,10:00AM-23:30,無
  • もつ焼き 大統領 支店,上野,10:00AM-24:00,無
  • やきとり 文楽,上野,11:00-2000,無
  • 信濃路,鶯谷,24時間,無
  • やきとん ま~ちゃん,御徒町,16:00-23:00,無
  • 立ち飲みたきおか2号店,御徒町,10:00-23:00,無

  • 【浅草界隈】
  • 正ちゃん,浅草,09:00AM-20:00,月火
  • 酒の大桝 雷門店,浅草,12:00-23:30,火
  • 赤垣,浅草,15:00-23:00,水
  • 鈴芳,浅草,09:00AM-22:00,火
  • ぬる燗,浅草,18:00-00:30,不定
  • 駒形どぜう,浅草,11:00AM-21:00,無
  • 西口やきとん広場,浅草橋,15:00-20:00,土祝

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6軒め行くでしょう! … たちのみ酒場「よるべ」(荻窪)

倉嶋スペシャル


 「鳥もと本店」を出たところで午後9時半。

 この時間であれば……、当然まだ飲みますよねえ。

 正午から飲み始めた今日の6軒めは、荻窪銀座のもっとも西側、荻窪駅に一番近いところにある「荻窪北口駅前通商店街」の中にある立ち飲み屋、「よるべ」である。

 ここもまた古典酒場・倉嶋編集長の行きつけの酒場のひとつ。

 「鳥もと本店」から「よるべ」という流れは、倉嶋さんの定番のハシゴ酒コースなんだそうな。

 そしてここでもやっぱり、店に入るなり店主の松本さんから、

「飲みものは『倉嶋スペシャル』でしょうか?」

 と、こちらが注文する前に飲みものの確認が入った。

「はい。それでお願いします」と倉嶋さん。

「じゃ、私もそれで」「ボクも」「ワタシも」

 と、みんなで「倉嶋スペシャル」をもらって乾杯した。

 「倉嶋スペシャル」は、この店の名物的な飲みもののひとつである「珈琲酎の豆乳割り」(450円)に、シナモンスティックを1本入れたもの。

 このシナモンスティックが、ウイスキーハイボールのレモンピールと同じように、絶妙に効くのである。

 グラスを口に近づけたときに、フッと香ってくるのがハイボールのレモンピールだとすると、「倉嶋スペシャル」のシナモンスティックは後で効くタイプ。

 「珈琲酎の豆乳割り」のひと口を、ゴクンと飲み込んだときに、のどの奥から鼻の奥に、シナモンの香りがフワンと漂ってくるのである。これがいい。

 おつまみには、ホワイトボードに書き出された日替りメニューから、「バジルポテサラ」(480円)をもらと、これがもう豆類たっぷり、ボリュームたっぷり。バジルの香りも効いていて、ものすごくツボにはまった。

 それにしてもこのボリューム! ひとり飲みだと、この1品で十分なぐらいの量である。

 改めて見てみると、どの料理もきっちりと量が多い。これもまた店主・松本さんの方針なんだろうな。

 たっぷりと食べながら、たっぷりと飲む。

 それが、この店の基本的な楽しみ方なのだと再認識。これが人気の理由でもあるんでしょうね。

 今日は、吉祥寺「肉山」での一次会(約2時間)に始まって、初めての「FUJI STORE」で二次会(約1.5時間)。荻窪に移動して、これまた初の「つまみや」で三次会(約1.5時間)、「やきや」で四次会(約2時間)、「鳥もと本店」で五次会(約1.5時間)、そしてここ「よるべ」での六次会へと流れてきた。

 「よるべ」では、さっくりと40分ほど立ち飲んで、とても楽しかった1日を締めくくったのでした。どうもごちそうさま!

 楽しい会にお誘いいただき、さらにはたっぷりと10時間を超えるハシゴ酒にお付き合いいただき、本当にありがとうございました!>宇ち中さん、倉嶋さん、黒ちゃん

 ぜひまた行きましょう。あちこちに!

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4人、入れるかな? / 今日の日替りメニュー / バジルポテサラ

店情報前回

《平成29(2017)年7月15日(土)の記録》

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北海道白糠の本まぐろ … やきとり「鳥もと(とりもと)本店」(荻窪)

白糠沖漁獲・本まぐろ


 荻窪駅の南口から地下通路を通って北口へと移動して、本日の5軒め、荻窪での3軒めは、倉嶋編集長の行きつけの酒場・「鳥もと本店」である。

「おぉ、いらっしゃい。4人? じゃ、こっちへ。飲みものは例のヤツか?」

 倉嶋さんの顔が見えるなり、この店の名物店長である伊與田康博さんから、そう声がかかる。

 そんなわけで、あっという間に座る場所から、最初の飲みものまで決まってしまった。さすがである! まさに大常連さんだなあ。

 まずは小鉢にたっぷりと盛られた「おろし生姜しょうが」がやって来て、追いかけるように「酎ハイ」(400円)もやって来た。酎ハイのジョッキに、店長兄弟の似顔絵が描かれているのが面白い。

 この透明な酎ハイに、おろし生姜をたっぷりと投入してかき回すと、薄黄緑に濁った「酎ハイおろし生姜」ができあがる。

 ど~れどれ。

 ウォッ。これはすごいっ。

 強烈な生姜の味わいと香りに、口の中、頭の中が、スッと覚醒する。

 何軒も飲み歩いたあとに、このお酒。またグイグイと飲める感じがして、とっても危ないなあ(苦笑)。

「今日は、白糠しらぬか沖でれた本マグロが入ってるよ」

 ということで、その「白糠沖漁獲・本まぐろ」(2,500円)と、『自家農園完全無農薬有機野菜』のメニューからは、「いんげんマヨ」(300円)、「夏野菜サラダ」(400円)、「焼きなす」(300円)をもらう。

 ここ「鳥もと」は、昭和27(1952)年創業の老舗焼き鳥店。

 元々は荻窪駅北口を出てすぐのところで営業していたんだけれど、駅前整備のために2009年に、ここ荻窪銀座の路地の中に移転した。

 そこからの事情は、倉嶋編集長の「荻窪の居酒屋・鳥もとの名物大将に聞く」に詳しく紹介されているのですが、名店「鳥もと」と言えども、駅のすぐ横から、現在の場所に移動すると、お客さんが来なくて回転が悪くなったんだそうです。

 『駅のすぐ横』という地の利は、相当なものだったんですねえ。

 今までやってきた焼き鳥の味と、先代社長の信念だった「財布にやさしい料金」を存続させながら、なんとか「鳥もと」にお客さんを呼び戻そうと始めたのが、『北海道白糠漁港直送魚介類』と『自家農園完全無農薬有機野菜』という、新たな二枚看板だったのでした。

白糠漁港

 ちなみに白糠漁港は、上の地図のような場所(釧路の近く)にある。

 伊與田店長は、その白糠漁港にも近い、音別町おんべつちょうのご出身。31歳のときに上京して、叔父さん(「鳥もと」の3代目社長)・叔母さん(現社長)がやっていた「鳥もと」に入った。

 いま『北海道白糠漁港直送魚介類』を売り物にしているのも、北海道とのつながりがあったからこそなのだ。

 今やこの新たな二枚看板に、創業からの看板メニューである焼き鳥を加えて、三大看板の老舗酒場として、大いににぎわっているのです。

 今宵は1時間半ほどの滞在でした。どうもごちそうさま。

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酎ハイに / おろし生姜を / たっぷりと入れて混ぜる

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いんげんマヨ / 夏野菜サラダ / 焼きなす

店情報前回

《平成29(2017)年7月15日(土)の記録》

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イカ刺身をショウガで … 立呑み「やきや」(荻窪)

イカ刺身をショウガで


 ちょい呑み「つまみや」を後に、改めて「やきや」にやってきた。

 時刻は午後6時過ぎ。

 ラッキーにも、いちばん奥のテーブル席が空いたところで、そこに4人で入ることができた。

 ここ「やきや」は、基本的に立ち飲みなんだけど、いちばん奥のテーブル席の壁側だけ、ゆったりと2名、詰めれば3人座れるベンチシートになっているのである。

 同じテーブルの、その他の2辺は立ち飲みだ。

 さっそくホッピー(セットが320円)やウーロンハイ(280円)をもらって乾杯し、つまみには、まだ残っていた「珍味わたあえ」(200円)の他、「いか刺身」(200円)、「いかみみ刺身」(200円)をもらう。

 「いか刺身」や「いかみみ刺身」などの刺身類には、基本的にワサビが添えられるが、お好みで、おろしショウガに変えることもできる。今日は「いか刺身」のほうをショウガでいただいた。

 この店のイカは、すべて店主(=中野店の大将)の出身地である、青森・八戸から直送されてくるスルメイカだ。

 毎日、午前中に大将がここにやってきて、今日の分のイカをさばいて、下ごしらえをしてから、中野店へと出かけるんだそうな。

 そんなイカ料理が、全品200円で食べられるんだから、うれしいよねえ。爆発的な人気店である第一の理由は、まさにこの点にある。

 ナカ(おかわり焼酎、160円)をもらって、つまみは「自家製塩辛」(200円)、「いかなんこつ焼」(200円)、そしてこれまた八戸の名産品である「しめさば」(270円)を注文。

 イカ料理は200円、それ以外の料理(冷奴、お新香など)は170円で統一されている「やきや」にあって、「しめさば」だけがスペシャル・プライスの270円。

 でも、この値段で、半身分のシメサバを出してくれるんだから、これまたうれしい限りなのである。

 ゆっくりと1時間半ほど楽しませていただきました。どうもごちそうさま。

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ホッピー&ウーロンハイ / 珍味わたあえ / いかみみ刺身

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自家製塩辛 / いかなんこつ焼 / しめさば

店情報前回

《平成29(2017)年7月15日(土)の記録》

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自動販売機で酒を注ぐ … ちょい呑み「つまみや」(荻窪)

金宮を注いでホッピー


 吉祥寺から荻窪に移動して、本日の3軒めとして、立呑み「やきや」を目指したものの、開店直後のこの時間帯(午後4時過ぎ)、さすがに4人は入ることができず、次の店を目指すこととする。

 なにしろ「やきや」も、開店前から待ち行列ができるほどの人気店だからなあ。

 その「やきや」のすぐ近くに、1軒、気になっている酒場がある。

 今年の1月に開店した新し店なんだけど、店の入り口に黒板には「16:00~、せんべろ、立ち飲み、生ビール300円、焼酎100円~、おつまみ100円~」と書かれている。「やきや」にも負けないほどの安さのようなのだ。

 さっそくみんなを誘って、その店に入ってみた。

 店内は、立ち飲み用のカウンターと座れるテーブル席があり、30名ほど入れそうな広さであろうか。我われ4人は、テーブル席のひとつに陣取った。

 ちなみにテーブル席が利用できるは、3人以上のグループ客のみで、それ以下の人数だと、立ち飲みカウンターとなる。

 飲みものが面白い。

 店の一角に、お酒の自動販売機コーナーがあって、グラスなどもその横に置いている。

 たとえばホッピーを飲もうとすると、ここでジョッキに氷を入れて、自動販売機で金宮(100円)を入れ、それとは別にカウンターでホッピー(ソト、250円)を注文する。

 カウンターで注文したものは、基本的に現金引換払いで、その場で支払いを行う仕組み。

 それぞれが好みの飲みものを準備して、改めて乾杯したところで料理を注文する。

 料理は100円(1品)、150円(1品)、200円(18品)、300円(8品)という4つの価格帯で、全体では30品ほど。

 そんな中から、マカロニサラダ(200円)、白菜漬け(200円)、奴(200円)、ウインナー(200円)をもらう。

 この一角、2011年に「やきや」が北口から移転してきて、2013年には煮込みや「まる。」が開店。そして2017年にはここ「つまみや」と、楽しみなお店が増えてきていますねえ。

 我われ呑兵衛にとってはうれしい限りです。どうもごちそうさま。

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マカロニサラダ、白菜漬け / 奴 / ウインナー

店情報

《平成29(2017)年7月15日(土)の記録》

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店情報: ちょい呑み「つまみや」(荻窪)

    つまみや
  • 店名: ちょい呑み つまみや
  • 電話: 03-3393-7613(FAX共)
  • 住所: 167-0051 東京都杉並区荻窪5-29-11 プラザいなば
  • 営業: 16:00-23:00、無休
  • 場所: 荻窪駅の南口aまたは南口bを出て、薬局「ココカラファイン」がある路地に入り、次の左手角(「磯丸水産」の先)を左折。50mほど先の右手ビル(「魚津本店」のあるビル)のビル内通路に入った先、右手。南口を出てから2~3分。
  • メモ: 2017年1月27日オープン。店内は立ち飲みのカウンター席と、座り飲みのテーブル席(←テーブル席の利用は3人以上。注文はテーブル上のメモ用紙に記入してカウンターへ、グラスと食器はカウンターまで下げること)。お勘定は現金と引換制(キャッシュ・オン・デリバリー)
    〔飲みもの〕生ビール300、ホッピー(外)250、バイス(外)200、コダマシリーズ(レモン、アセロラ、うめ、青りんご、クエン酸、炭酸)(外)200、水200、ウーロン茶200、ラムネ250、ワイン300、純米酒300、熱かん300、樹氷(自販機)100、金宮(自販機)100、鍛高譚(自販機)200、黒霧島(自販機)200、トリス(自販機)100、純米酒(自販機)300、カットレモン50、ガリ50。
    〔食べもの〕牛すじ煮込み300、牛肉豆富300、ピリ辛こんにゃく200、白菜漬け200、奴200、マカロニサラダ200、ポテトサラダ200、みそきゅうり200、もやしナムル200、塩辛200、チャンジャ200、わかめポン酢100、ハムキャベツ200、サバ焼200、ししゃも300、鶏唐揚300、メンチカツ200、コロッケ200、ハムカツ200、ポテトフライ200、じゃこ天200、しらすおろし200、まぐろぶつ300、まぐろ納豆300、タコ300、甘エビ300、枝豆200、白身フライ150。(2017年7月調べ)

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琥珀の夢に魅せられて … 「FUJI STORE(フジストア)」(吉祥寺)

角ハイボール


 去年(2016年)7月1日から始まった、日本経済新聞朝刊の連載小説「琥珀こはくの夢――小説、鳥井信治郎と末裔まつえい」(伊集院静・著)。

 連載開始から1年がたった第366話(2017年7月11日朝刊)において、いよいよ『サントリーウイスキー12年もの角瓶』が発売されました。

 明治32(1899)年に、創業者・鳥井信治郎が「鳥井商店」(後の「寿屋」)を創業してから38年後、大正12(1923)年に山崎蒸留所の建設が開始されてから14年後の、昭和12(1937)年のことでした。

 建設から10年以上たった山崎蒸留所には、原酒の貯蔵量も充実し、コク、色味がまろやかな原酒がそろうようになってきた。

 竹鶴政孝が去ってから、信治郎はよりいっそうウイスキーのブレンドに精を出していた。

「琥珀色や。黄金の色や。こんな綺麗な色の酒は他にはない」

 そう考えた信治郎は、この絶品の色味が、そのまま見える新しい瓶にすることを思いついた。

 そうして完成したウイスキーの瓶が、日本特有の切子細工から発想を得た“亀甲型”の透明な瓶。今もなお脈々と続く『サントリーウイスキー角瓶』の瓶だったのでした。

 「肉山」をあとに、今日の2軒めは、同じ吉祥寺に2014年7月にオープンした、酒とワインと惣菜の店「FUJI STORE」にやって来た。

 そしてここで仕事を終えた黒ちゃんとも合流し、総勢4人となった。

 各自が思い思いのお酒を注文するなか、私は「角ハイボール」(500円)をもらった。

 なにしろ「角ハイボール」も、角瓶の亀甲模様を模したような、専用のジョッキで出されるからねえ。ウイスキーならではの色合いがよく見えるってもんだ。

 「肉山」で最後にいただいたお酒が、アイラモルト「ボウモア」だったので、ウイスキーの口になっていたことも、角ハイを選んだ理由のひとつかもね。

 お通しに続いて注文したのは、手書きメニューの筆頭に書かれている「やさいのおつまみ盛り合わせ」(900円)。今日はピクルス、ゆで枝豆、豚のリエット(バゲット付)の盛り合わせである。

 この盛り合わせ、1人前は900円なんだけど、その後、1人前を追加するごとに300円アップとなる。

 つまり2人前なら1,200円(1人前あたり600円)、3人前なら1,500円(1人前あたり500円)、4人前なら1,800円(1人前あたり450円)という風に、大人数になるほどお得になる仕組み。

 お店は、若くて美人の女将さんと、それを手伝う女性スタッフ。ふたりで切り盛りされている。手作り感があふれる料理もいいね。

 1時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は4人で7,780円(ひとりあたり1,945円)なり。どうもごちそうさま。

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好みの飲みものを注文 / お通し / やさいのおつまみ盛り合わせ

店情報

《平成29(2017)年7月15日(土)の記録》

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店情報: 「FUJI STORE(フジストア)」(吉祥寺)

    FUJI STORE
  • 店名: 酒とワインと惣菜の店「FUJI STORE」
  • 電話: 0422-27-5785
  • 住所: 180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-6-16
  • 営業: (月~金)16:00-23:00、(土日祝)13:00-21:00、不定休(Facebookにお休み情報あり
  • 場所: JR中央線・吉祥寺駅北口を出て、目の前の「吉祥寺サンロード商店街」に入り、そのまま真っすぐ、アーケード商店街(全長320mほど)を抜ける。アーケードを抜けたところの信号付き横断歩道を渡って右へ。すぐ先の左手路地(路地の向こうが「はるやま吉祥寺店」)に入り、道成りに200mほど進んだ先、左手。駅からの総距離は600mほど、徒歩7分。
  • メモ: 2014年7月5日開店。公式サイト公式FBあり。メニューは日替りで紙に手書きされている。以下に紹介しているニューは2017年7月15日の例。以下、価格はすべて税別(外税)表記。席料400円。
    〔食べもの〕やさいのおつまみ盛り合わせ(ピクルス、ゆで枝豆、豚のリエット バゲット付)1人前900/追加1人前は+300(2人前だと1,200、3人前1,500、4人前1,800、……といった具合)、塩昆布ピーマン450、マカロニサラダ350、ポテトサラダ350、マカロニサラダとポテトサラダのあいもり550、ささみのマヨネーズ和え400、冷奴400、VIA THE BIDさんのオーガニックチーズ900、じゃこがけ厚揚げ焼き550、てづくりミートローフ750、豚のリエット バゲット付500、スズキの昆布締め800/(小)600、ゆで枝豆400、カプレーゼ(とれたてバジル、トマト、モッツァレラチーズ)650、涼しげ豚肉と豚耳のゼリー寄せ700、小田原まかべファームさんの玉ネギを使ったオニオンステーキ(にんにくしょうゆソース)500、キャベツとひき肉のクミン春巻き1本400、ミニトマト・ゴーヤ・ロマネスコカリフラワーのピクルス400、海老と枝豆の水餃子4個650、ドライトマトのソースでロースとポーク900/(小)500、とうもろこしごはん350/(お椀付)500。
    〔飲みもの〕日本酒・ワインメニューは別紙。《ビール》富士桜高原ビール(ヴァイツェン/ピルス/ラオホ)各750。《サワー》生レモンサワー500、中味のおかわり300、炭酸のおかわり200。《ハイボール(水・湯・ロックも可)》角500、白州700。《果実酒》柚子酒600、梅酒600。《ノンアルコール》ジュース500、お茶500。(2017年7月調べ)

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1年半ぶりに山に登る … 「肉山(にくやま)」(吉祥寺)

〆のカレーを肉と共に


 とっても取りにくい「肉山」の予約を、宇ち中うちちゅうさんが取ってくれて、倉嶋編集長と3人で、1年半ぶりの「肉山」登山である。

 昼の部は、正午開始、午後2時終了の1コースのみ。

 その時間に合わせて、予約している人たちが続々と集まってきて、正午には、店内は満席になった。

 料理も、ひとり5千円の、おまかせコースのみなので、順番に出される料理に、ひたすら対峙すればいいのだ。

 唯一、悩むのは、飲みものを単品での注文にするか、飲み放題(プラス5千円)にするかという一点のみ。

 「飲み放題にすると、ついつい『元を取らなきゃ』と頑張っちゃうので、飲み過ぎてしまう。この後も長いので、ゆるゆるといきましょう」

 という冷静な判断に従って、飲み放題にはせず、まずは生ビール(1杯600円)で乾杯した。

 この後、出してくれる料理をつまみに、スパークリングワイン(ボトル3,500円)、赤ワイン(ボトル3,500円)、そしてウイスキーや日本酒(各1杯800円)へと進んだのですが、結果的に飲み放題付きよりは安くすみました。(3人で26,200円、ひとりあたり8,733円ほど。)

 どうもごちそうさま。満腹じゃ!

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武蔵野八幡宮の近くに / 「29」の文字

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ビルの2階が「肉山」だ / 卓上に並ぶ薬味

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生ビール「ザ・プレミアム・モルツ」 / 肉のパテ

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豚ロース / ボトルワイン(泡)

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エリンギ / 牛肉のソーセージ

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アスパラ / 牛もも肉

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牛かつ / 牛ランプ

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ボトルワイン(赤) / 牛ランプ熟成

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きゅうり / 馬ハラミ

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〆のカレーライス / そして〆の飲みものに突入する

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響ジャパニーズハーモニーハイボール(倉嶋さん) / キンキンな日本酒(宇ち中さん)

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ボウモアハイボール(私) / カウンター上に並ぶボトル類

店情報前回

《平成29(2017)年7月15日(土)の記録》

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清流若どりモモ一本焼… 三代目「鳥メロ(とりめろ)」(麹町)

清流若どりモモ一本焼


 同じ職場のA谷さんから、「丸亀名物の骨付鳥ほねつきどりみたいなのが食べられるお店が、職場の近くにある」という話を聞いて、そのA谷さんと一緒にやってきたのは東京メトロ有楽町線・麹町駅のすぐ近くにある「三代目鳥メロ 麹町駅前プリンス通り店」である。

 午後6時過ぎという、まだ早めの時間帯ながら、店内はけっこうお客さんが入っている。グループ客が多くて、6席ほどのカウンター席には2組のカップルが間を開けて座っている。我われは、そのカウンター席の背後にある2人用のテーブル席に通された。

 1杯199円(以下すべて価格は税抜表記)という生ビール(アサヒスーパードライ)をもらって乾杯し、そのビールを飲みながら、おもむろにメニューを確認する。

 A谷さんの話に出てきた『骨付鳥みたいなの』は、「清流若どりのモモ一本焼」という品名。『特製玉ねぎ塩ダレ』と『秘伝ぷるぷるダレ』の2種類があって、いずれも999円だ。『塩焼き』と『タレ焼き』みたいなもんなんだろうな。

 『特製玉ねぎ塩ダレ』のほうを選び、焼き上がりを待つ間のつまみとして、「枝豆」(299円)、「燻製ポテトサラダ」(399円)、そして「農家の冷しトマト」(350円)を注文すると、まずまっ先にお通し(ひとり300円)の「塩昆布付きキャベツ」が丸皿に一盛り出された。

 追いかけるように出された枝豆、ポテサラ、トマトをつまみながら談笑すること約15分。

 ジャーーーーーッ!!!

 という音と一緒に、熱い鉄板の上にのせられた「清流若どりのモモ一本焼」がやってきた。その芳ばしい香りもまた食欲をそそりますねえ!

 丸亀の骨付鳥には、親鶏と若鶏の2種類があるんだけど、その分類でいくと、ここのはメニュー名のとおり若鶏のほう。やわらかくてジューシーです。

 ちなみに「清流若どり」というのは、正式名称は「みちのく清流若どり」という岩手県産のブランド鶏だそうです。

 ここ「三代目鳥メロ」は、ワタミが運営している「わたみん家」の新業態として、昨年の夏(2016年7月)から切り替えを行っているらしい。

 「鳥貴族」の業績が好調なので、それに続けとばかりに「和民」を「ミライザカ」に、「わたみん家」を「三代目鳥メロ」にと、すごい勢いで全国に展開していっているもの。

 この動きはワタミに限ったことではなく、「白木屋」「魚民」「笑笑」などを展開するモンテローザグループも、同じ時期(2016年7月)から「豊後高田どり酒場」の全国展開を開始しているし、同年10月からは「塚田農場」「四十八漁場」などを展開しているエー・ピーカンパニーも、新業態「やきとりスタンダード」の全国展開を開始した。

 「なんでもあります」という『総合居酒屋』の形態から、鶏料理に特化した『専門居酒屋』の形態に切り替えることによって、コストダウン→プライスダウンを図ってるんだろうな。

 飲みものを「ホッピー&焼酎」(ホッピーセットのこと、499円)に切り替えて、「鳥メロ串カツ(ねぎま)」、「チキン南蛮串カツ」、「鶏レバカツ」(各250円)という、『鳥カツ3本セット』(3本で750円)を注文し、それを待つ間に「鶏皮ポン酢」(399円)もいただいた。

 ちなみに店名の「三代目鳥メロ」というのは、この店の店主が三代目であるという設定で付けられた名前のようだ。初代が『備長炭100%で焼く、秘伝のぷるぷるダレ焼鳥』を考案し、二代目が『3種の特製ダレを使った串揚げ』を追加、さらに三代目が「みちのく清流若どり」に着目し『清流若どりのモモ一本焼』を創りあげた、というのがその設定。

 チェーン展開に当たって、こんなストーリーまで考えないといけないんですね。

 1杯めのホッピーを飲み干して、普段と同じく「ナカください」と注文する。

 なんの問題もなく「ホッピーのおかわり焼酎」を持ってきてくれたけど、改めて確認してみると、メニュー上の正式名称は「替玉焼酎」(60ml、199円)だった。まるで長浜ラーメンのような……(笑)。

 最後にもう1杯、「替玉焼酎」をもらって、つまみには「肉すい」(350円)を注文した。

 「肉すい」は大阪の料理で、「肉うどん」から、うどんを抜いたようなもの。たっぷりの牛スジ肉のほか、汁の中に生卵が1個入っている。その黄身をぷつんと崩して、かき混ぜていただくと、薄味なんだけど、旨みがすごいっ!

 私の好みにピシャリと合って、今日いただいたものの中で、いちばん美味しかった。

「この肉すいだけで、ホッピーが3杯は飲めるなあ。でもこの店、ひとり客がいないよね」

 なんて話をしていたら、サラリーマンらしき男性ひとり客が入ってきて、カウンター席で飲み始めた。ひとり飲みもありなんだね。

 メニューの中に、「肉すいうどん」(450円)というのがあるのもおもしろい。「肉うどんから、うどんを抜いたもの」が「肉すい」だから、その「肉すい」にうどんを足したものは、「肉すいうどん」ではなくて、普通に「肉うどん」に戻りそうな気がするのだが……。

 2時間半ほど楽しんで、お勘定(税込)は二人で7,652円(ひとり当たり3,826円)でした。どうもごちそうさま。

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お通しのキャベツ+塩昆布 / 枝豆 / 燻製ポテトサラダ

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農家の冷しトマト / ホッピー&焼酎 / 鶏皮ポン酢

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鳥メロ串カツ(ねぎま)、鶏レバカツ / チキン南蛮串カツ / 肉すい

店情報

《平成29(2017)年8月1日(火)の記録》

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店情報: 三代目「鳥メロ(とりめろ)」(麹町)

  • 店名: 三代目 鳥メロ 麹町駅前プリンス通り店
  • 電話: 050-7302-5433
  • 住所: 102-0083 東京都千代田区麹町4-3 麹町富士ビルB2階
  • 営業: 17:00-03:00(金・平日の祝前日は05:00まで、土日祝休日は24:00まで)、年中無休
  • 場所: 東京メトロ有楽町線・麹町駅の1番出口を出てすぐの横断歩道の手前を右折。1ブロック(約40m)先の交差点の、右向こう角のビルの地下2階。1番出口を出て1分ほど。
  • メモ: 品書等も掲載された公式サイトあり→《鳥メロ 麹町駅前プリンス通り店》《鳥メロ全体》《ワタミ全体》(2017年8月調べ)

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げそ揚げがマイブーム … 立呑み「やきや」(荻窪)

げそ揚げ


 荻窪「やきや」で、このところマイブームなのが「げそ揚げ」(200円)だ。

 醤油などで下味をつけたスルメイカのゲソに、衣を付けて揚げたものが、カウンター上に置かれたバットの上に大量にスタンバイされている。

 注文すると、そこから何切れかをお皿に取り分けて出してくれる。だから、注文してから出てくるまでがとても速い。

 このスピード感が、1品めのつまみとして、ちょうどいいのだ。

 なにしろ作り置きしている「げそ揚げ」なので、揚げたての熱々でもないし、表面の衣がカリッと香ばしいわけでもない。温度は常温だし、衣もゲソの水分を吸ってしんなり、しっとりとしている。

 でも、それがまた美味うまいんだから、おもしろいよねえ。

 もし「珍味わたあえ」(200円)が売り切れていたら、その「珍味わたあえ」の器に残っているタレをかけてもらうのもいい。「げそ揚げを、タレかけでお願いします」と注文する。これはサービス(無料)だ。

 ただしこのサービスが受けられるのは、あくまでも「珍味わたあえ」が売り切れている場合のみなので気をつけること。

 この「げそ揚げ」で、ホッピー(320円)の1杯めを飲み干して、ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、160円)をもらうと同時に、「いかみみ焼」(200円)を注文。

 これはスルメイカの耳、エンペラを2枚(イカ2尾分)、タレ焼きにしたあと細く切り、マヨネーズを添えたもの。お好みで、マヨネーズに七味唐辛子をかけてもおいしい。

 同じエンペラの刺身(いかみみ刺身、200円)もいいのだが、これまた人気が高くて早い時間に売り切れてしまうことが多い。早めの注文が必要だ。

 3杯めとなるナカをもらうと、これでちょうどソト(瓶のホッピー)もなくなる。全体でソト1・ナカ3。これくらいの量がちょうどいい。

 そして最後のつまみとして「自家製塩辛」(200円)を選択。

 私は飲み始めると、あまりつまみは食べない。しかし逆に、つまみが全くない状態で、お酒を飲むこともできないので、1杯に1品ずつぐらいの感じで、ちびちびとつまみを注文することが多い。

 このあたりのバランスは、人それぞれなんだけど、「やきや」のような立ち飲み店では、たくさんのつまみを一度に並べてしまうと、それだけカウンターの横幅を占有してしまうことになる。せめて自分の肩幅は超えない程度に、いっぺんに注文しすぎないような配慮は必要だろうと思います。

 3品と3杯で、1時間20分ほどの酒場浴。今夜のお勘定は1,240円でした。どうもごちそうさま。

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ホッピー / いかみみ焼 /自家製塩辛

店情報前回

《平成29(2017)年7月5日(火)の記録》

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目指せ12種全品制覇 … やきとん「鶴松(つるまつ)」(新橋)

牛ホルモン


 銀座「ロックフィッシュ」から歩いて10分弱。やってきたのは『自分たちで七輪で焼く』タイプのホルモン焼きの人気店、「鶴松」だ。

 予約していた席に案内されて、まずはタイムサービスの生ビール(290円、以下価格はすべて税別表記)をもらって乾杯し、焼き上がりを待つ間のつまみとして、酢もつ(350円)とマカロニサラダ(290円)を注文。そしておもむろに「焼きもの」のメニューを選ぶ。

 この店の「焼きもの」は、「豚ホルモン」(330円)、「カシラ」(350円)、「ナンコツ」(350円)、「ハラミ」(390円)、「タン」(390円)、「レバ」(390円)、「岩中豚」(450円)、「牛ホルモン」(490円)、「下田さん家の豚」(500円)、「上ミノ」(590円)、「鶴松カルビ」(990円)、そして「本日のお楽しみ」(990円)の合計12種類。

 今日はこの12種類の全品制覇に、宇ち中うちちゅうさんと二人でチャレンジだ。

 問題は宇ち中さんも私も、『酒飲み』ではあるが、『大食い』ではないこと。

 なので、途中で満腹になって断念した場合にも、残念感が少なくなるように、『絶対に食べておきたいもの』から順番に注文することにした。(この時点で、すでに『全品制覇は無理に違いない』という前提に立っているのが悲しいなあ……。)

 そんなわけで、真っ先に注文したのは「本日のお楽しみ」。

 店員さんに「『本日のお楽しみ』は何ですか?」と尋ねると、「生ロースです」と教えてくれた。

 なにしろ今日は、なるべく多くの種類を食べたいので、1種類につき1人前ずつ注文することにした。

 店の壁には『生ロースの焼き方』という紙が張り出されていて、

『強火で片面を10秒焼く。片面焼きでお召し上がりください。ユッケ販売当時は、ユッケに使用していた部位です。焼きすぎないのが、おいしく食べるコツです』

 と書かれている。それにしたがって、片面だけさっと炙っていただく。牛ロースそのものが、とても薄くスライスされているので、片面10秒でも、表側(炙っていない側)も色が変わってくる。

 この火が通ったレア状態の牛ロースを、卵黄が入ったタレでいただくのである。

 2品めは「鶴松カルビ」。メニュー上では、味付けのおすすめは「タレ」か「塩」になっているところを、「塩」を選択した。

 1人前300円台、400円台が多いこの店のメニューの中で、1品めの「本日のおすすめ」と、この「鶴松カルビ」だけが990円。この店のツートップの高級品なのだ。

 3品めは「牛ホルモン(タレ)」(490円)。裏側にたっぷりと脂がついた「牛の腸」だ。焼くのに時間がかかるので、網の上にずらりと並べて置くと、したたり落ちる脂で、ボッと炎が上がる。肉と違って、ホルモン(内臓系)は焼くのがむずかしいのぉ。

 4品めは「下田さん家の豚(塩)」(500円)。これは青梅の養豚農家・山田敏夫さんが育てる三元豚のブランド名。これを塩味のポークソテーでいただく。

 ここからいよいよ本格的にホルモン系に突入だ。5品めは「レバ(ニンニクゴマ油)」(390円)で、6品めは「上ミノ(辛味噌)」(590円)。レバなんて、火を入れるのがもったいないぐらいの上物じょうもので、見るからにプリップリだ!

 そして7品めの「ナンコツ(タレ)」(350円)と、8品めの「ハラミ(タレ)」(390円)を注文すると、両方が一緒盛りになってやってきた。

 とここで! お腹にはまだ余裕があるんだけど、入店から2時間が経過。時間切れだ。

 人気の「鶴松」は2時間制。2時間たったら、次のグループに場所を譲らないといけないのだ。

 12種類中の8種類をいただいて、食べられなかったのは「豚ホルモン」(330円)、「カシラ」(350円)、「タン」(390円)、「岩中豚」(450円)の4種類。

 もうひとりメンバーがいたら、全品制覇ができたかもしれないなあ。残念!

 タイムサービスの生ビールを、ひとり5杯ずついただいて、お勘定は二人で8,888円(8,230円+税、ひとり当たり4,444円)でした。どうもごちそうさま。

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やきとん「鶴松」 / 七輪がスタンバイ / タイムサービスの生ビール

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酢もつ / マカロニサラダ / 本日のおすすめ(生ロース)

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鶴松カルビ(塩) /牛ホルモン(タレ) /下田さん家の豚(塩)

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レバ(ニンニクゴマ油) / ミノ(辛味噌) / ナンコツ(タレ)&ハラミ(タレ)

店情報前回

《平成29(2017)年7月8日(土)の記録》

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食前に銀座ハイボール … バー「ロックフィッシュ(ROCK FISH)」(銀座)

銀座ハイボール


 午後3時からの新橋での飲み会に向けて、集合場所は銀座のバー「ロックフィッシュ」である。

 平日は午後3時から10時半までの営業の「ロックフィッシュ」ながら、土・日・祝日は午後2時から5時半までの、3時間半だけの営業なのだ。

 開店時刻と同時に到着することを目指してたんだけど、ちょっと出遅れて、店に着いたのは午後2時20分。

『モーレツにあづいので、ドアの開閉はマッハでおねがいします』

 という入口扉の張り紙にしたがって、マッハで扉を開閉して店内へとすべり込む。

 すると、宇ち中うちちゅうさんはすでに到着し、ハイボール(960円)をやっているところだった。

「いやぁ、遅くなってすみません」

 と詫びつつ、カウンター内の店主・間口さんに、私もハイボールをお願いする。

 冷凍庫でキンキンに冷やされた「サントリー角瓶」がグラスにがれ、これまたよく冷えた「ウィルキンソン タンサン」がそそがれる。最後に、斜め上の、ちょっと離れたところから、レモンピールを数回、きゅっとひねって香りをつけたらできあがり。

「はい、どうぞ」

 と出されたグラスの表面は、冷たさで白く曇り、『銀座ハイボール』の文字がきれいに浮き上がっている。

 その姿をしばらく眺め、写真にもおさめた後、宇ち中さんと軽く乾杯し、最初のひと口をいただく。

 ックゥ~~ッ!

 これよ、これ。このレモンピールのさわやかな香り、タンサンのスッキリ感のあとに、ガツンとやってくるウイスキーの濃さ!

 この濃さがいいんだねえ。

 でも、それと同時にこの濃さが危ないのだ。

 「ロックフィッシュ」のハイボールは、温度、香り、ほんわりとしたウイスキーの甘みのバランスが絶妙で、ついスイスイと飲めてしまう。でもこのアルコール度数が10%近くあるんだなあ。

 だから、いい気になって飲んでいると、すっかり酔っぱらってしまうのだ。

 舌や鼻、のどから出されるアクセル指令に、いかに冷静にブレーキをかけるかというところが、「ロックフィッシュ」で飲むときの最大のポイントだ。

 さらにこの上に、間口さん自慢の「酒のさかな」までいただいちゃったら、もう絶対にブレーキはかからないね。

 そんなわけで、今日はつまみはいただかず、宇ち中さんとブレーキをかけ合いながら、お互いに1杯ずつのハイボール。ちょうどいい食前酒になりました。

 お勘定はひとり960円ずつ。

 間口さんや松浦さんに「いってらっしゃぁ~い!」と見送られながら、マッハで扉を開け閉めし、新橋へと向かったのでした。

 さあ、食うぞぉ! 飲むぞぉ!

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ビル入口の表示 / BAR「ROCK FISH」 / 扉の前の注意書き

店情報前回

《平成29(2017)年7月8日(土)の記録》

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