今治焼き鳥の大人気店 … やき鳥「鳥林(とりばやし)」(今治)

今治に到着し、駅近くのホテルにチェックインした後、午後5時の開店時刻を目指して、『今治焼き鳥』の大人気店、「鳥林」にやって来た。

先客は小上がり座卓の若い男性3人組と、カウンターの一番奥の年配男性ひとり客。
「ひとりです」と入った私は、カウンター奥の男性ひとり客のとなりを1席空けて、奥から3番めの席に案内された。

店に入る前から、最初の注文は決まっている。「瓶ビール 大瓶」(660円)と「皮焼」(352円)である。

すぐに出されたお手拭きと瓶ビールに続いて、お通し(サービス)の生キャベツもやって来た。

待つこと5分ほど。「皮焼」も焼き上がってきた。
焼き鳥を、一般的な直火焼きではなくて、お好み焼きや焼肉を焼くような鉄板を使って、さらにプレスと呼ばれる持ち手つきの小さな鉄板も使って、上からも押し付けながら焼きあげるのが『今治焼き鳥』の大きな特徴。
鉄板上で焼くことで、鶏肉から出る脂で揚げ焼きのようになり、さらにプレスすることにより蒸されもするため、火の通りが早く、素早く提供することができるのである。
そんな『今治焼き鳥』の中でも、ほとんどの客が注文する、「超」が付くほどの名物部位が、この「皮焼」なのでした。

「皮焼」をいただきつつ、追加注文したのは「レンコン」(352円)だ。
「レンコン」は、厚さ1センチほどにスライスした蓮根の穴に、ツクネを詰めて焼き上げたもの。
これまたこの店も含む、今治で焼き鳥を提供する店では定番の人気料理なのだ。

大瓶ビールを飲みきったところで、今治の地酒、「山丹政宗」(1合385円)を熱燗で注文すると、まずコップが出され、それに表面張力まですり切りいっぱいで燗酒を注いでくれた。
注ぎ方、上手ですねぇ!

この地元のお酒に合わせようと、「たこ天」(440円)を注文したんだけれど、残念ながら本日はタコの入荷はなし。代わりに「えび天」(440円)をもらった。
出てきた「えび天」は、エビ唐揚げとエビ天ぷらの中間的な感じで、エビのまわりにうっすらと衣がついている。
パリッと塩味で、川エビ唐揚げ風に楽しめました。

さらに「きも焼」(352円)も注文して、燗酒に続く飲み物として「麦焼酎」(385円)をロックでもらうと、なんと! 麦ロックはジョッキでやって来た。
ックゥ~~~ッ。さすがロック、効くねぇ!

「きも焼」も焼き上がってきた。
なるほどなぁ。部位によっては、こうして串に刺した状態で鉄板上で焼き上げてくれるんですね。

でも結局、串からばらしていただきます。
ちなみに「きも焼」は、鶏レバと鶏ハツ。他に「もつ焼」(352円)もあって、そちらは砂肝です。

2時間近く楽しんで、今宵のお勘定は2,920円(支払いは現金のみ)でした。どうもごちそうさま。

私にとって、「鳥林」の唯一の残念な点は、料理(全24品)の大部分が、焼き鳥を中心とした『焼き物』(16品)と、「せんざんぎ」(484円)や先ほどいただいた「えび天」などの『揚げ物』(5品)という、いわゆる『主役級のつまみ』に特化していることにある。
それ以外の、『その他』のジャンルのところにやっと、「冷や奴」(297円)、「たこわさび」(352円)といった『ちょっと脇役風のつまみ』が2品と、「ご飯」(242円)が並んでいるのです。
もう少し『ちょっと脇役風のつまみ』も充実すると、より『主役級のつまみ』が引き立つのではないかと思うのですが、三人で切り盛りされている店内は今でも大忙し。
メニューのバラエティーが増えて、これ以上の人気になると、入れないお客さんもより多くなって困るんだろうなぁ。

そんなわけで「鳥林」を出た後、うどんやラーメンなどを食べに行ったりすることもあるのだが、今夜は大丈夫。

なぜなら宿泊先のホテル(クラウンヒルズ今治駅前)に『本日のお夜食』(19:00~料理がなくなるまで)という、夜7時からの無料サービスがあるばかりか、『ウェルカムドリンクサービス』(15:00~22:00)の中にアルコール飲料(サワー、ハイボール)まであるので、ホテルに戻ってから、自分の部屋で軽く〆ることができるのだ。

『「じゃこ天」「たこ飯」「鯛めし」など愛媛県の郷土料理をご用意しております。小腹が空いたときなど是非お召し上がりください』と書かれている『本日のお夜食』。

今夜の郷土料理は、大好物の「鯛めし」でした。
もちろん『ウェルカムドリンクサービス』の「酎ハイ」もいただきます。
これは嬉しいサービスですねぇ。どうもありがとうございます。
最近のコメント