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今年も大盛況 … 立ち飲み「やき屋」(荻窪)

横浜での仕事を終えて、JR中央線・荻窪駅に降り立ったのが午後8時。先月は、どういうわけだか「やき屋」に来ることができなかったので、今日は今年の初「やき屋」をねらっているのです。

荻窪駅北口を出て、満員の立ち飲み・焼鳥の「鳥もと」を横目に見ながら、足早に北口商店街の中へと向かいます。

私の前を歩いていたおじさんが、スゥ~ッと吸い寄せられるように「やき屋」の店内へ。それに続いて、私も店内に入ります。ところが! なんと、店内には、メインカウンターにきっちりひとり分の空きスペースがあるのみ! その空きスペースに、一歩前に入ったおじさんが陣取ります。そのほかは、奥のテーブル席も、入口左手のサブカウンターも、人でいっぱいです。あいかわらず、大人気ですねぇ、このお店は。

しかたがない。ちょっと荻窪の街なかをひと回りしてきますか。

まずは同じ北口商店街の中にある人気のもつ焼き屋「カッパ」です。いやいや。こちらもあいかわらずの人気のようで、びっしり満席です。ぐるっと回って青梅街道沿いへ。ラーメンの「春木屋」さんは2~3席程度ですが空席あり。

駅前のバス乗り場を通りこして、荻窪駅北口左手(西荻窪)側の居酒屋ゾーンへ。

こちら側に来ると、まず気になるのが、もつ焼きチェーン店「加賀屋」グループの「加賀藤(かがふじ)」です。ここも一度行ってみなきゃと思いつつ、まだ果たせていないお店です。いやぁ、今日もにぎわってますねぇ。

再び荻窪駅西口側にもどってきて、健康ランド「湯~とぴあ」界隈の飲み屋街を散策。このあたりも、新しい店(チェーン店の系統)が増えてきましたねぇ。

ぐるりと回って、ふたたび「やき屋」の前にたどりついたのは午後8時半。今度はどうかな。メインカウンターと奥の席はあいかわらず満席なものの、サブカウンターは両側にひとりずつお客さんがいるのみ。ちょうどまん中が空いてます。ここに入れてもらいましょうね。

まずはホッピー(300円)をお願いします。

つまみは何にするかなぁ。今日は「ナンコツ焼き」を食べたいので、それをたのんでおいて、焼くのに少し時間がかかるから、その間に「ゲソ揚げ」をもらいましょうか。

この店のつまみは、ほぼ150円均一です。150円でないのは、「シメサバ」(200円)と「ひと口おにぎり」(50円)の2品のみ。それでいて、出てくる品物はとても150円とは思えないものばかりというのが、この店の特長なのです。

ねらいどおり、まずは「ゲソ揚げ」が出てきます。「ゲソ揚げ」は、あらかじめ調理されて、大きなバットに盛り上げられているものから、注文が来るたびに長方形のお皿に取り分けてくれるのです。

ちょうど1杯目のホッピーを飲みおえたところで、「ナンコツ焼き」が出てきました。「ナンコツ焼き」は、イカの胴体と足の中間部分をタレ焼きにしたもので、1人前が必ず6個です。私の好物のひとつなんですよねぇ。(とはいうものの、この店には私の好物が多くて、困るぐらいなんですが…。)

じゃ、ナカ(ホッピーの焼酎部分のおかわり。150円)をお願いします。

ここらで、サブカウンターの入口側にいたお客さんが帰り、入れかわるようにお客さんがひとり入ってきます。なんと、近くに住むKさんではありませんか。「やあ、どうも、どうも。あけまして…」なんてあいさつを交わして、Kさんもホッピーを飲みはじめます。

Kさんは、なにしろこの近くに住んでいるだけに、すっかりこの店の常連さんで、入ってくるなり、だまっていてもホッピーが出てくるし、店長からは「今日はワタが切れてるよ」と声がかかります。

なんでも、最初にKさんがこの店に来たときに、「ゲソのワタ和え」を3回おかわりして、おかみさんに「あなたのためだけに作ってるんじゃないのよ」と叱られたのだそうです。しかし、それ以来、店に来ると黙っていても「ゲソのワタ和え」が出るようになったのだといいます。

Kさんによると、この「ゲソのワタ和え」を食べ終わったところで、「イカ刺し」をたのみ、器に残ったワタ和えのタレにワサビごと溶いて食べるのが、またおすすめらしいのです。ワタ和えの甘い味に、ワサビのピリ辛が合わさって、実においしいのだとか。今度、ためしてみないといけないですねぇ!

で、そのワタ和えがないので、Kさんも「ゲソ揚げ」を注文し、さらに「ミミ焼き」です。う~む。「ミミ焼き」もいいんですよねぇ。「ミミ焼き」というのは、イカのミミ(エンペラ)の部分を2枚分、タレ焼きした上で、細切りにしてマヨネーズを添えて出される一品です。

私も次のつまみをもらいましょうか。「イカ大根煮」は? あ。売り切れ。やっぱりねぇ。冬場しかないメニューながら、非常に人気のあるメニューで、すぐになくなっちゃうんですよねぇ、この品も。じゃ、「刻みアナゴ」をお願いします。「刻みアナゴ」は、アナゴと、キュウリを刻んで、小鉢に盛り込んだ一品です。

そういえば、昨年、新装オープンしたときにはこうこうと明るかった照明も、少し照度を落としたのか落ち着いた明るさになっています。

Kさんも私も、ホッピーがなくなり、Kさんはナカをおかわりして、「おしんこ(つけもの)」を注文。私もナカをおかわりして、「メカブ」をもらいます。

こうして、約1時間半過ごし、今日は1,200円でした。十分に飲み食いして、この値段というのが「やき屋」のすごいところですねぇ。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年1月9日(金)の記録》

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火曜日なんだけど、明日(2月11日)は祝日(建国記念日)。自宅に帰る道すがら、荻 [続きを読む]

受信: 2004.05.03 10:20

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