今年の居酒屋初め … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
朝から、おせちに日本酒で過ごし、夕方、午後4時になるのを待ちかねて、近くの居酒屋「川名」に向かいます。なにしろ、「川名」は年末年始の休みはなく、通常どおり、月曜が定休となる以外は毎年営業しているそうなのです。
私自身、昨日の「居酒屋おさめ」で行ったのに続いて、今日は「居酒屋初め」での「川名」となります。
「こんばんは。あけましておめでとうございます」と店内に入ると、店長やおかみさんからも新年のあいさつが返ってきます。カウンターに座っているお客さんも、いつも見る顔ぶればかり。昨日、いやもとい、昨年末にもお会いしましたよね。今年もよろしく。
ふと気づくと、ヨウさんもお通しのリンゴをもって、すでに横にスタンバイしています。「ヨウさん、おめでとう。今年もよろしく」とあいさつしながら、そのままカウンター1番の席(一番入口に近い席)に座ります。
今年もやっぱりホッピー(320円)からはじめましょうか。
ヨウさんがホッピーの支度(したく)をしにいってくれている間に、今日のおすすめが書かれたホワイトボードをチェックします。
おやおや。「ローストビーフ」(280円)なんてのがあるじゃない。これはお正月スペシャルかな。それをひとつもらって、あとは「松前数の子(まつまえかずのこ)」(180円)をもらいますか。お正月らしくね。
それにしても、お正月でも値段の安さはちぃ~っとも変わりませんねぇ。なにしろ、ここの店長は、安い品物をさがして、市場中を走り回っていることで有名らしいのです。そのおかげで、こちらは安くて美味しいものが食えるんだから、ありがたいことです。
出てきたローストビーフも、いつもの刺身皿からあふれんばかりの大ぶりの切身が7切れ。きれいなピンク色ですねぇ。これはうまいや。
店内は、さすがに今日はすいていて、カウンターに4~5人座っているだけ。なにしろ元旦ですからねぇ。
店長とおかみさんは店内にいて、今日はアイちゃん(以前から手伝っている若いけどベテランの外国人女性)が外の焼き台で焼鳥を焼いています。ときどき、焼鳥をおみやげで買って帰る人もいるようで、けっこう忙しそうです。
「アイちゃんも焼鳥を焼くことができるんですねぇ」と声をかけると、「そうそう。順々にいろんなことを覚えてもらってるんですよ」と店長。「けっして、彼女たちに焼き鳥屋さんになってもらいたいと思って仕事を教えてるんじゃなくて、仕事をするということがどういうことなのかということがわかってもらえればいいと思ってね。そのためにも、だんだんと責任ある仕事をやってもらうようにしなきゃ」と、アルバイトの女性たちに対しても一所懸命なのが店長らしいですね。
新しく、アルバイトの男子学生も入ったそうです。昨年はヨウさんの成長振りを見せてもらった1年(実際には5月以降なので半年ちょいかな)でしたが、今年はこの新しい彼の成長を見ることができるかな。
それじゃ、ナカ(ホッピーの焼酎部分。320円)をおかわりして、アイちゃんに焼鳥を焼いてもらいましょうか。豚トロ串と鳥中オチ串を1本ずつ(各120円)、塩でお願いしますね。
私のとなり、2番の席には、いつもこの店でお会いするバンダナ姿の常連さんが座っているのですが、この人がいつも豆腐の小鍋をおいしそうに食べているのです。今年も年明けから、その鍋をつついています。
この店には、湯豆腐系のメニューはない(冷奴はあります)ので、「もしかすると、この常連さん専用のスペシャル鍋なのかなぁ」と常々思っていたのですが、見れば3番のお客さんも同じ鍋をつついている。
そこで、「いつも召し上がってるこの鍋は、なんていう品物なんですか?」とたずねてみたところ、「あ。これ? これは『マーボ豆腐』(380円)なんですよ。さっぱりとしてていいですよぉ」と教えてくれました。なんとねぇ、これがマーボ豆腐とは。今度たのんでみることにしましょうね。
今日のところは、最後はさっぱりものでしめましょうか。ホッピーのナカ、ソトをセット(320円)でもらって、あとは菜の花(140円)かな。
菜の花は、まさに辛子酢味噌でさっぱりです。
年明けの今日は、約1時間半くつろいで、1,890円(1,800円+税)の「居酒屋初め」となりました。今年もよろしくお願いします。
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