カキの殻蒸し … 居酒屋「鳥八(とりはち)」(鷺ノ宮)
今日は東京方面は少~しだけ雪模様。寒いですねぇ。天気予報によると、「午後からは雪になる」とのことだったので、午前中の間に図書館に行ったりしておいたのですが、午後になっても、それほどふる気配はありません。ちらりほらりと雪が舞う程度。ちょっと拍子抜けです。
このくらいの天気であれば、毎週恒例の夕食前の居酒屋散歩(?)にも出かけられそうですね。今日はどういうわけだか、むしょうにカキが食べたい気分。となると、この近くでは「竹よし」か、「魚がし」、「魚幸」なんかも思いあたりますが、今日はわが家からもっとも近い「鳥八」にしてみようかな。
実はわが家ではカキ料理は絶対に出ないので、カキが食べたいときには外で食べるしかないのです。うちのカミサン(広島県出身)ももともとはカキは大丈夫だったのですが、あるとき広島に住む知人から送ってもらったカキを食べ過ぎて、体調を崩しちゃったのです。それ以来、すっかりカキが苦手になってしまったようで、今では「見るのもいや」といった状況なのでした。
そんなことを言ってるうちに「鳥八」に到着です。なにしろ、わが家からだと徒歩5分ほどですからねぇ。「こんばんは」。
午後5時に開いたばかりの店内には、すでに先客の男性2人連れがカウンター中央あたりに座っています。私も、カウンターの入口側に陣取り、まずはビール(サッポロ黒ラベル、中瓶、500円)をもらいます。お通し(500円)は、なんと穴子の煮つけの小鉢。いやいや。これはいいですなぁ。
そうそう。カキはあるかな。後ろを振り返って、カウンター背後の壁にある黒板メニューを確認します。あるある。「活・かきからむし」(←実際には、「活」の字は○で囲まれている。890円)ってのがおいしそうですねぇ。これお願いします。
さっそくカウンター内のコンロに、蒸し器がセッティングされます。店は、店主夫婦がふたりで切り盛りしていて、ご主人の趣味は釣り。天井には大きな魚拓が張られています。奥さんは華道の先生。そのせいか、外見はとってもボロっちい(失礼!)感じのお店なのに、店内に入ってみると、ピリッと清潔感があふれているのです。
店主が魚好きなので、仕入れてる魚介類もこだわり品が多いんでしょうね。店の名前(鳥八)からすると、焼き鳥屋っぽい感じ(実際、焼き鳥のメニューもあります)なのに、その実態は、魚も自慢のお店なのです。今日だって、目の前のタネケースにどかんと鎮座(ちんざ)してるのは本マグロの大きな身です。見た目にもきれいですねぇ。この本マグロの刺身が980円ですか。これは安いなぁ。
刺身盛り合せ(1,000円)にもひかれますねぇ。なにしろ単品の刺身メニューで、先ほどの本マグロのほか、イカやシメサバなどがラインナップされてますからねぇ。きっとこれらが数切れずつ盛り合わされるんでしょうね。う~む。これまで食べると、お腹いっぱいになっちゃうしなぁ。
蒸し器のフタが開き、中からカキが取り出されます。殻の部分の長さが10~15センチはあろうかという大きなカキが5個。その殻の上側がはずされると、店内においしそうなカキの香りがフワァ~と広がります。
その下側だけの殻にのったカキが、大きなお皿に並べられて目の前に出てきました。うわぁ。身がぷっくりとふくらんで、おいしそうですねぇ。まず1個。熱々をホフホフとほおばります。んまいっ! 調味料はなにも使われていない(レモン汁すらかけていない)のに、この塩加減はどうよ! これが天然の味なんですねぇ。いいよ、これは、と店主の顔を見ると、「三陸は広田の産なんですよ。身もしっかりしてて、いいカキですねぇ」と、調理した店主も満足げです。
じゃ、このカキに合わせて、日本酒に切りかえるかな。燗酒の大きいほう(大徳利690円。ちなみに小徳利は360円)をもらいましょうか。燗酒は、チロリで湯せんされてから、徳利に移されます。徳利には「菊千歳」と書かれています。灘のお酒ですよね。
それとね。せっかく蒸し器が出てるついでに、「ウニ茶碗蒸し」(750円)もお願いします。これも、さっき壁のメニューを見ていて気になっていた一品なのです。
他にも、「小イワシの天ぷら」や「小イワシの煮付け」(ともに500円)といった、東京ではあまり見かけない品書きもあって、これも気になるところです。店主の実家が岡山らしいので、そちらから送ってもらったのかな、もしかすると。あれも食べたい、これも食べたいという状態ですが、なにしろ夕食前の散歩なので、控えめに、控えめにと、自分に言い聞かせながらの居酒屋タイムです。
熱々のカキを大急ぎで食べ終えたところへ、「ウニ茶碗蒸し」ができあがってきます。つやつやの表面にスプーンを入れて、底のほうのウニと一緒に口中へ。あぁ。これもいいですねぇ。温められたことで、ウニの風味がふくらんでいます。しかし、逆に、温められたことでウニの身がちょっと固まってしまうのが残念ですねぇ。ウニの身が、生のトロトロ感のままだと、まわりの玉子の部分の柔らかさと同じぐらいになるんだけどなぁ。なんて言いつつ、あまりのうまさに、お酒を飲む間もなく、一気に完食してしまいました。(苦笑)
そんなわけで、お酒のつまみを再注文です。「セリごま和え」(550円)をいただきましょうか。セリは、春の七草のひとつでもあります。今年は、七草粥(ななくさがゆ)の日は普通の出勤日で、横浜の単身赴任寮にいたため、七草粥も食べていないのです。
セリをつまみながらお酒をチビチビといただいているところへ、新しいお客さんもひとり、そしてまたひとりと入ってきて、カウンターはほぼ満席です。なにしろ、この店の直線カウンターは(実質)6人ぐらいしか座れませんからねぇ。奥に小上がりの座敷席(6人ぐらいの座卓が1卓)があるので、家族やグループで来た場合には、そちらがいいでしょうね。
さて。そろそろ腰をあげますか。どうもごちそうさま。午後6時まで、約1時間の滞在で、今日は3,880円でした。
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