西武新宿線沿線の居酒屋めぐり … 「ほ里乃家」「乃がた」「竹よし」
「竹よし」の常連さんでもあるTaさんご夫妻と、西武新宿線沿線の居酒屋めぐりです。まず向かったのは、鷺ノ宮駅のすぐ近くにある居酒屋「ほ里乃家(ほりのや)」です。Taさんご夫妻は、この店ははじめて。
「こんばんは」と店内に入ったのは午後6時前。土曜日の店内には、すでにお客さんが多くて、われわれ3人はJ字カウンターだけの店内の、一番奥に陣取ります。まずはビール(スーパードライ、大ビン)をもらいましょうね。
つまみのほうは、もつ焼きや、玉子焼き、納豆つつみ揚げなどなどを注文し、飲み物も燗酒に切り換えます。燗酒の銘柄は「剣(つるぎ)」(320円)です。
納豆つつみ揚げ(350円)は、私自身、はじめて目にする料理です。裏返した油揚げに、たっぷりの納豆。表面はパリッと上がっていて、食感もいいですねぇ。
店主と、ほかのお客さんたちの話によると、この店も開店してから36年になるのだそうです。ということは昭和43(1968)年頃の創業なんですね。先日、惜しまれながら閉店した、この近所のもつ焼き屋「鳥芳」が、昭和38(1963)年の創業だったのですが、ここ「ほ里乃家」も、その5年後には開店してたってことですね!
ほかにも何品かいただいて、お勘定は3人で4,800円。「どうもごちそうさまでした」と店を出て、次に向かいます。
「ほ里乃家」を出て、西武線で野方(のがた)へ。Taさんご夫妻の行きつけのお店、「乃がた(のがた)」を紹介していただきます。今度は、私がはじめてです。
「乃がた」は、先月オープンしたばかりのやきとん「秋元屋」と同じ通り沿いにあります。実は、ここ「乃がた」は、以前「秋元屋」の店主ご自身からも、メッセージボード上でおすすめいただいていたお店なのです。去年の夏ごろの話ですので、「秋元屋」オープンよりも、だいぶ前ですね。
なにしろ、呑んべ同士の口コミ情報ほど確かな情報はありませんから、期待がもてます。
「3人だけど」と言いながら店に入るTaさんご夫妻に続いて店内へ。けっこう大きい店ですねぇ。入り口側には、L字(左右逆)のカウンターがあり、その奥が広がっていてテーブル席が並んでいます。カウンターも、奥のテーブル席も、地元の人たちとおぼしきグループ客や家族連れがいっぱい。
カウンターのお客さんに、ちょっとずつずれてもらって、一番奥の部分にかろうじて3人分の空き席ができました。「どうもすみません」と先客たちにあいさつしながら、空けてもらった席に腰を下ろします。
ここでは、日本酒(地酒の冷酒)をもらいます。各自、思い思いに好きなお酒をたのみ、私は山口の「五橋(ごきょう)」(山田錦、純米吟醸、700円)を注文しました。
「刺身を、盛り合わせでください。中ぐらいのね」と、Taさんご主人がつまみを注文します。
魚介類がおすすめのお店なのだそうで、メニューにも「活」とか「活じめ」の文字が、そこここに踊ります。値段もそれほど高くない。刺身の盛り合わせは、1,200円、1,800円、3,000円の3種類の中から選べます。先ほどの「中ぐらいのね」と注文は、1,800円の刺し盛りってことですね。
出てきた刺身のきれいなこと。おいしいこと。
すぐに日本酒をおかわりします。今度は静岡の「開運(かいうん)」(山田錦、ひやづめ、純米、650円)です。
ほんじゃ、久しぶりに莫久来(ばくらい、650円ぐらい)をもらってみるかな。莫久来はホヤと海鼠腸(このわた)の塩辛です。これがまた、日本酒が進むことといったら…。
よ~し。これで、野方に来る楽しみがまたひとつ増えました。もつ焼きの「秋元屋」に、魚の「乃がた」。さらには、そばの「太平庵」もあって、最後のしめはバー「ピュアー」。なんだか、まだまだいいお店がたくさんありそうな地域ですねぇ。
・「乃がた」の店情報
野方から電車でひと駅。都立家政(とりつかせい)です。Taさんご夫妻も「竹よし」の常連さんなので、最後はやっぱり「竹よし」です。あらかじめ、近所に住んでいる常連のItさんにも電話をして、店でおちあいます。
今日行った3軒は、西武新宿線でいうと、3つの連続した駅の近くにあります。新宿に近い側から野方、都立家政、鷺ノ宮の順です。中央線沿線(中野~西荻窪の各駅)の居酒屋ゾーンのような派手さはないものの、各駅に数軒ずつのおすすめ店があるんですねぇ。
なにしろ、自宅の近くの飲み屋ほどくつろげるところはありません。わが家の近所だけをみても、いい店がたくさんあるので、みなさんの家の近くにも、知られざる名店、あるいは地元の人たちの間では有名な名店が多いのではないでしょうか。ぜひ、こっそりと(!?)ご紹介くださいね。
やぁ、よく飲んだ。え? 「竹よし」? たくさん飲んだあとに行ったので、なにを飲んで、なにを食べたかよく覚えてないのです。失礼いたしました。
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コメント
浜田さん、こんにちは。
先日「竹よし」に行ったところ、この店の三大常連の一人であるTmさんとマスターが2月21日付の「居酒屋礼賛」を話題にしていました。「竹よし」で何を飲んだか、食べたか覚えていないという箇所です。
マスターによると「そんなに酔ってるようにはみえなかったなぁ」とのことです。Tmさんが「その時の様子を居酒屋礼賛風にして、浜田さんに教えてあげれば」などと提案。そこで、浜田さんの文章にはまったく及びませんが、その時の様子をマスターから聞いて書いてみました。
「偽居酒屋礼賛」
さて、「竹よし」です。「こんばんは」と店内にはいると、電話で待ち合わせたItさんはもうカウンターの奥で飲んでいます。その隣にTaさんの奥さん、Taさん、そして私と並んで座ります。
さて、飲み物は・・・。ここまで随分飲んできましたからね。冷蔵庫の中のお酒にも惹かれますが、ここは瓶ビール(500円)にしておきましょうか。
つまみは・・・、おや、玉子焼き(400円)がありますね。このお店ではどうしても魚の方に気を取られてしまい、こういうメニューは目が行かないのです。今日はもう食べて来ちゃったけど、竹よしの玉子焼きも食べてみたいですねぇ。マスターも「珍しいですねー」と言いながら手際よく玉子焼きを巻いていきます。
来た来た。ふっくらとしていい味ですねぇ。「ほ里乃家」の玉子焼きも美味しかったですが、「竹よし」のもいいですねぇ。
そこに高清水を飲んでいたItさんが、「まあまあ一杯」とお酒を注いでくれます。これがまた玉子焼きに合います。蕎麦屋などでは玉子焼きをつまみにお酒を飲みますから、もともとこの組み合わせは相性がいいんですよね。
その後は、ビールとItさんが注いでくれるお酒を交互に飲む状態。酔いも回ります。
今日も大いに飲み、かつ語り合いました。お勘定はビール2本に玉子焼き、お通しで1600円でした。
・・・大変失礼しました。こんな風だったのでは。
「西武新宿線居酒屋巡り第2弾」にはぜひ参加させてください。
よろしくお願いします。
投稿: ひさ | 2004.03.11 08:52