ゆっくりと樽酒を … 居酒屋「路傍(ろぼう)」(中野)
「神居古潭」を出ると、目の前の角にあるのが居酒屋「路傍」です。ということで、1軒目の店を出るなり、2軒目に突入。この間、わずか10秒程度。
「こんばんはぁ」と店内に入ると、J字型カウンターのみ、約10席の店内は9割がたぐらいの入り。ふたり分並んだ空席はない状態です。しかしながら、右のほうに座っていたふたり(それぞれひとり客)が、「ちょうど帰るところですからどうぞ」と声をかけてくれます。
「どうもすみません」とあいさつをして、そのお客さんたちと入れかわりに、カウンター右端の位置に陣取ります。ちょうど「千福(せんぷく)」の酒樽の前ですね。ほんじゃ、まずはこの樽酒をいただくことにしますか。
樽酒は、大きな樽からトクトクと片口の器に注がれ、それから1合升に移されます。そして、かたわらにはあら塩を盛った小皿がつけられて登場です。
お通しに出てきたのは…。なんだろう。大根の干したのを煮たものなんだけど、切干大根じゃない。なんですか、これは。「割干(わりぼし)大根というんですよ」とおかみさん。この店は店主とおかみさん(店主の奥さん)のふたりで切り盛りされているのです。
ここ「路傍」と、中野駅南口側にある「北国」は、会話で盛り上がっていくスタイルの居酒屋です。今日も店主夫妻を中心に、さまざまな話題が広がります。
話をしている間に、おかみさんが、小鍋でなにやらジャラジャラとやりはじめ、しばらくしてみんなに「炒り大豆」が少しずつ出されます。「ちょっとさめてからのほうが歯応えがいいですよ」と言われますが、ついつい手が伸びてしまうのが、豆ですねぇ。
「ちょっとですけど、イブリガッコも残ってるのでどうぞ」。いやぁ。これもおいしいんですよねぇ。なんだか、店主夫婦の家に遊びに来て、そこで飲んでいるようなやわらかい雰囲気なのです。
そうそう。どういう会話の展開だったかは定かではありませんが、店主の話では、武蔵新田(東急多摩川線)にある「三嶋屋豆腐店」(03-3759-7565、大田区矢口2-5-14 )の青大豆の豆腐がおすすめなのだそうです。ただし、水にさらすと普通の豆腐になってしまうので、気をつけないと、なんて話もありました。
このあたりで、Ebiさんと「最後に(ウイスキーの)ハイボールが飲みたいねぇ」という話になり、「路傍」も樽酒1杯で腰をあげます。お勘定は2人で2,200円。ひとり1,100円ずつでした。
おそらく樽酒が1合800円で、つまみが1品300円なのだと思います。ということは、お通し(割干大根)以外のおつまみは、サービスしていただいたんですね。そのときには気づきませんでしたが、ありがとうございました。
ちょうど1時間の、ゆったりとした居酒屋タイムでした。
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