毛蟹1杯580円!! … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
「天龍」を出て、自宅に向かって歩きはじめますが、まだ7時前。こりゃもう1軒かな。ちょうど都合がいいことに、阿佐ヶ谷駅と自宅との中間地点に「川名」があるんですよねぇ。
「こんばんはぁ」と店内へ。「いらっしゃいませ」と店主が、カウンター奥から2番目の空いている席を指し示してくれます。いやぁ。平日の7時も、お客さんが多いですねぇ。カウンター後ろ側のテーブル席も、各テーブルにお客さんがついているし、奥の小上がりにもお客さんが入っています。カウンターも、空いていたのはこの席のみ。
お通し(サービス)のブドウ(3粒)を持ってきてくれた女性(まだ名前を知らないのです…)に、さっそくホッピー(320円)を注文します。
ホッピーが来るまでに、つまみを選びますか。え~と。今日のつまみはと。マグロ、イナダ、イカ、山かけが各280円か。さっきも刺身の盛り合せを食べてきたしなぁ。
おろ。タネケースの上に、活きた毛蟹(けがに)がいるじゃない。さっそくホワイトボードを確認します。あぁ。あったあった。一番上に、「毛蟹 1パイ 580円」って。ぬわにぃ。これが580円というのは、爆発的に安いんじゃないかなぁ。
さっそくまわりを見渡してみると、カウンターには1パイ、後ろのテーブル席には3バイの毛蟹が出ていて、先客たちがもくもくとつっついています。…とすると、このタネケース上の1パイで終了ってこと!? 急いでたのまなくっちゃ。「これください!」
やっぱりこの1パイが最後だったようで、「はーい」と返事が返ってくるなり、ホワイトボード上の毛蟹の欄が消されました。
毛蟹ができあがるまで、キュウリのお新香(140円)をもらっときますか。ポリポリとキュウリをかじりながら、ホッピーをちびりちびり。
カウンターの上に、定番ものの短冊メニューがずらりと並んでいるのですが、この表示が、「マーボ豆腐 399円」「煮込み 231円」といったように、消費税込み表示になっている。ははぁ。この4月から、消費者に対する「値札」や「広告」などにおいて価格を表示する場合には、消費税相当額を含んだ支払総額を表示しなければならないという、「総額表示方式」になるので、その準備なんですね。「週の途中で4月に入るから、ボチボチと切りかえていかないと、急には間に合わないんですよ」と店主。
さぁ。来ましたよぉ。毛蟹です。丸皿のまん中上側に裏返った甲羅(こうら)。カニミソの姿も見えますねぇ。まん中下側には胴体の部分。そして両側に爪と足の部分が1本ずつずらりと盛り合わされていて、見た目もとっても豪勢です。足は1本1本に、包丁で切り目が入っていて、割りやすくなっている。値段が安いんだから、こんなに手間ひまかけて盛り付けなくても…、とこっちが心配してしまうほどです。
ホッピーのナカ(320円)をおかわりしておいて、まずは、足からいってみますか。切り目にそってパキッと割って、中の身をチュチュゥーッと吸い出すようにしていただきます。あぁ。甘~い。活きてる状態からさっと湯がいてあるだけなので、身のうまみがぜ~んぶ残ってますねぇ。
ひとりで、この1パイをまるまるいただけちゃうと思うと、思わず顔がゆるんでしまいます。いやぁ。お土産に家にも持って帰りたいぐらいですねぇ、これは。
胴体のナンコツ部分までじっくりと食べつくして、本日は終了。どうもごちそうさまでした。お勘定は1,428円(1,360円+税)。ここもまた、1時間強の滞在でした。
自宅への帰り道に思ったのですが、燗酒を注文して、甲羅酒(こうらざけ)も楽しんでおけばよかったよなぁ。「川名」にいくと、つい(ほとんど無意識のうちに)ホッピーをたのんじゃうんで、その場で「日本酒を飲もう」という考えが浮かばなかったのが実に残念です。
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