5キロ超の大ガツオ … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)
前回の第27回夕食会からはや1ヶ月。今月1回目、第29回となる今日の夕食会の主役は、沼津港であがった、5.1kgもあるという大きなカツオです。このサイズは、築地でも10本も出てなかったのだそうです。キロ当たり2千円だそうですので、これで1万円! 値段的にも立派なカツオですよねぇ!
こうやって、ものすごい素材が入ったときには、なるべくみんながそろってから調理をはじめてくれるので、最初の姿も拝むことができるのです。
そのカツオの調理が進んでいる間にいただくのが、おかみさんが事前に準備してくれたサイドメニュー。今日は新ジャガの煮物と手造りさつま揚げです。さつま揚げは、イシモチ(シログチ)とソイ(キツネメバル)のすり身に、枝豆を混ぜてあげたもので、ビールにもお酒にもよく合います。
さぁ、出てきましたよぉ。カツオのたたきです。まずは土佐風に玉ネギや刻みネギ、青ジソ、ニンニクなどをたっぷりのっけて、ポン酢醤油をひたひたにかけて混ぜ合わせたたたき。かぁ。うまいですねぇ、これは。身のつややかさも実にいいですよねぇ!
ほかにも、普通の居酒屋風(というのかなぁ??)の、カツオのたたきも出されます。こちらは表面だけを炙ったカツオの身を刺身風に切って、ショウガやニンニクなどの薬味とともにポン酢醤油でいただくタイプですね。
お酒のほうも、高知の「酔鯨(すいげい)」に切りかえます。
たたきに続いては、ナマリの酢の物です。さらには、カツオのアラ煮も。カツオもいろんな食べ方で楽しめますねぇ。
「内臓はどうする?」とおかみさん。食通のTmさんから返った言葉は「おかみさんのセンスにまかせますよ」。店主からも折り紙つきのおかみさんの天才的な調理センス。「その場の思いつきでやるから、同じ味は2度と出せないかもしれないけどねぇ」と店主も笑っています。
そして出てきたのは、カツオ内臓のタレ焼き。お。ヘソ(カツオの心臓)もありますねぇ。やぁ。さすがおかみさん。うまいですねぇ。
さて、こうやってカツオの料理が続く中、岩魚(イワナ)の塩焼きも出てきました。イワナは、サケ科に属する日本の代表的な渓流魚のひとつです。ワカサギ、ヤマメなどとならんで、イワナも春が旬の魚ですよねぇ。非常にいい脂ののり加減です。貝類も今がおいしいんですって。
ホタルイカの刺身も出てきました。ゆでたホタルイカはよくいただくのですが、生で食べるのははじめてかも! ショウガ醤油でいただきま~す。
今日の食材をひとしきりいただいたところで、おかみさんから「はい。これどうぞ」と出てきたのが、焼きおにぎりならぬ、焼きごはん!? フライパンの上に、お好み焼きのようにごはんを広げて焼いたもの。ごはんの中には、刻みネギなども混ぜ込まれています。
古くからの常連さんたちからは「懐かしいねぇ」の声があがります。実はこの焼きごはんは、おかみさんの得意料理で、元気だったころはよく作ってくれてたのだそうです。昨年の夏、身体を壊して以来、あまり無理をしない生活を続けていたのですが、このところ、見た目にも元気そうになってきて、少しずつ以前のように夕食会の場にも顔を出してくれているのです。
へぇ。そうだったんだ。私自身ははじめて食べますが、飲んだ後にぴったりの食事ものですね。「それじゃ、私はこれで。みなさんはごゆっくりね」とおかみさんが帰宅されます。
そして、最後は例によってMyさんの手打ちそばです。このところ2ヶ月ほど、Myさんがジーマミー豆腐(沖縄の郷土料理で、落花生の豆腐)に挑戦されていたので、手打ちそばは久しぶりです。
こうして、今回もたっぷりと楽しい夕食会となったのでした。次回、第30回の夕食会は4月18日(日)の予定です。(各回、飲みもの付きでひとり4,500円)
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